セイロン&シンゲンのたのしい房中術講座 その4トントン、とノックをする音がどんどん近づいてくる。 現在、日はとっくに暮れた夜である。おっぱい星からやって来た駐在にも、この時間にアロエリやらリビエルやら、女性の部屋にフェアの所在を聞きに行くのもアレだと思ったらしい。 男の部屋ばかりをノックしている。 アルバ、セイロン(もちろん空)、と来たから次はこの部屋であろう。 駐在のせいで立ち上がりかけたシンゲンはまた正座である。 ノックの音がするたびびくりと体を震わせるフェアには最早構わず、セイロンは胸を揉みしだき続けている。 姿勢どうのこうのはどこに行った。ぴったりくっついちゃってちくしょう羨ましい。 後ろから密着されている為、フェアは身動きが取れない。 セイロンの手さえなければ前から揉めるのに。微乳を。 「うぅ~~~~っ・・・」 「どうする?店主殿。次は恐らくこの部屋に来るぞ・・・」 おっかしいな~とか腹減ったとか言う駐在の声は確実に近づいてくる。 腹減ったって何だ、飯を無心に来たのか。なんて奴だ。 人のことは言えない。 「・・・やめて、やめて・・・!」 真っ赤なフェアは早口にやめてくれと繰り返す。 しかし彼は揉むことをやめない。 「しかし店主殿、この術はシルターンの秘術、途中でやめると・・・」 「・・・恐ろしくてこの先は言えぬ」 「そんなぁ・・・っ」 諦めろ、と言うとセイロンは露になった脇腹から滑り込ませるようにして、フェアの下半身に手を伸ばした。 ちょっと待って俺まだ胸さわって無いんですけど! 「ちょっ・・・セイロンやめて!!」 「おい、フェアこん・・・ ・・・ ・ ・ !!!」 フェアが声を上げるのと部屋のドアが空いたのはほぼ同時であった。 アルバはなんだか知らないが微妙な顔で知りません!と言うし、途中ですれ違ったアロエリとリビエルは竜の子を連れてものすごい速さでどっか行くし。 俺はただちょっと夜食を食いに来ただけなのに・・・。何だって言うんだ。 おっぱい星からやって来た正義の駐在、グラッド青年。 未だ、童貞である。 全くフェアはどこに行ったんだ、アロエリでもリビエルでも無いってことはシンゲンかセイロンか。この時間に男の部屋に遊びに行くとは関心せんな。 この時間に女の部屋に飯の無心をしに行こうとしていたとは思えぬ考えだが、彼にとってフェアは妹分であった。まあしょうがないと言えるだろう。 そうこうしてシンゲンの部屋の前に差し掛かる。 アロエリとリビエルと竜の子がどっか行ったって事は、フェアもどこかに行ったのだろうか。 シンゲンが寝てたりした場合面倒だな、出直そうかと思った矢先である。 「ちょっ・・・ ・・・ ・!」 フェアの声である。何だやっぱり人の部屋で遊んでいたのか。 中に人が居るのだからまあノックも要らぬだろうとドアを開ける。 「おい、フェアこん・・・ ・・・ ・ ・ !!!」 こんなじかんにあそびにいったらめいわくだろう! 言おうとした言葉は衝撃に打ち消されて消えてしまった。 やっと見つけたフェアに、なんか赤い人が手を突っ込んでもぞもぞしている。 なぜかメガネが正座している。 「ちょっ、お前ら何して・・・drftgyふじこp!!1!1」 「夜はお静かに!!」 奇声を上げると、すかさず正座侍が羽交い絞めにしてくるのであった。 いつの間に後ろに。長きにわたる正座も彼の俊敏さを挫く要因には成り得なかった。 その俊敏さは、ひとえに微乳揉み放題、もしかしたら微乳とギシアンさえできるかもしれないこの状況を守るためである。 「おお、よくやったぞシンゲンよ。褒めてつかわす」 「・・・・・・!」 フェアの顔から血の気が失せる。 何の為に豊胸しようとしたのかバレる。 いやそれ以前に何か誤解とか嫌われたりとか、どうしよう。 グラッドの視線に耐えかねて俯くと、その拍子にぼろりと涙が溢れて、セイロンの手が弄る太腿の辺りに染みを作った。 「あ~あ~泣かせちゃった、駐在」 「万死に値するぞ駐在」 えっ俺が悪いの。 「秘儀の邪魔は何者にも許されん。シンゲン、しっかり捕まえておきたまえ」 「了解です、セイロン先生!」 こうなったら乗るしかない。きっといつか俺にも楽園に手が届くはず。 駐在を抑えている限りいつまでも両手が開かないことには気付いていないシンゲンであった。 「泣くな店主殿・・・フェア。」 「うぅ~~~・・・」 気遣うようにゆっくり丁寧に手を動かすのだが、別に激しくしすぎて泣かれたわけではないのであまり効果は無い。 駐在め。内心憎憎しく思う。 「・・・胸以上に、女性の気が集まる場所がある。・・・ここだ」 「!」 誰にも触らせたことの無い場所を急に刺激されて、意に反して背が仰け反る。 グラッドの顔を見るまいと顔を伏せていたのに、瞳は性格に彼の人の驚愕の表情を捉えてしまう。 驚愕が失望や嫌悪の表情に見えてしまって、また涙がこぼれる。 あーかわいそ。 止めさせてあげたいけどやっぱりかわいいしなあ。揉みたい。 何が悲しくて駐在と密着しなければならないのだろう。 見せつけで立ちかけていた息子も見事に萎えた。 その駐在も、あまりのことにぱくぱくと声にならない声を上げているのだった。 うっすらと熱を帯び、ささやかな潤いを見せだしたその秘所を、ゆっくりと指でなぞる。 時折ひくつくそこからは、確実に快感を感じていることを見て取れるのだが。 ぽたりぽたりとこぼれ続ける涙がどうにもいただけない。 口付けしてもいいだろうか、いいだろう。これも術の内ということにしてしまえ。 涙が落ちるたびに感じる胸の痛みは、知らないふりにする。 こぼれる涙を舐め取って、俯く女の唇へと向かう。 やるなあ。口笛の一つも吹いてやりたい気分だ。羨ましい。 唇が触れ合うかと思われたとき、腕の中でおとなしくしていた駐在(嫌な表現だ)が、突如として声を上げた。 「やめろ!」 「やめろ、まだ子供だぞ!」 ああ殴ってやりたい。 こいつ絶対童貞だ。 シンゲンの予想は当たっているのであった。 童貞、おっぱい星の駐在グラッド、この状況を打開できるのであろうか。 次回、セイロン&シンゲン+童貞の "棒" 中術講座その5 『避妊はしっかり』 前へ | 目次 | 次へ |
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