シャオメイの画策―宿場町トレイユ・シャオメイの店前― 旅を続けていたスバルたちは、またトレイユの町へと来た。 フェアに顔を見せる前に、二人は町を散策しようとしていたが― 「ん?おい、パナシェ、この町にこんな店あったか?」 スバルが見つけたのは一件の怪しい店。 あの島にあったメイメイさんの店に似ている。 「え?あれ?あったっけ…?なんかメイメイさんのお店に似てるね、スバル」 「とりあえず入ってみるか」 そして、入ってしまった。悪魔が棲む、その店に。 ――――― 「いらっしゃいませぇ~♪にゃはははは」 「…にゃは?」 シャオメイは二人の顔を見ると、しまった。と思った 「…きゃ~カッコいいお二人さん!シャオメイのお店になんの用事かな~」 「…あ、あの、ここは何のお店なんですか?」 パナシェが不審に思いながらも聞く。 「え?えーと、そのぉ…」 そんな時だった。 「シャオメイ~いる~?」 「お姉さま!」 フェアが入って来た。 「なにかいい調味料くれるってほん…と…」 「よう!フェア!」 「こんにちは」 スバルとパナシェが交互に挨拶する。 「わぁ!スバルにパナシェ!またここ来たんだね!」 「…またマルルゥは居なくなったけどな」 はは、と力なく笑う。 「またなんだ…あ、そうだ!シャオメイに調味料もらったら新しい料理作ろうと思ってたの。味見してみてくれる?」 「おう!いいぜ!」 「僕達でよければ」 「ありがとう!」 …だが三人は知るよしも無かった。まさかこの約束が、あんな事態を引き起こすとは。 (ふふ…お姉さまの所にスバルとパナシェが行くなら…この薬、使うしかないわねっ♪) 「じゃあ、シャオメイ、調味料くれる?」 「はい♪お姉さま~♪」 ――――― 「今日はね、みんな出かけてて居ないんだ~」 がらんと静まり返った宿で、フェアが喋る。スバル達はテーブルでくつろいでいた。 「いつもはお客さんも来るんだけど、今日は二人の為に今の時間はお店閉めたから」 「わりぃな~」 「ありがとう、フェアさん」 「いーよいーよ、気にしないでよ。」 (えーと、スバルが赤の瓶でパナシェが緑の瓶だったよね) シャオメイからもらった薬片手に、料理を作っていく。赤が鬼妖界、緑が幻獣界の調味料らしい。 (うわ、甘いにおい…まあ、いっか) 「よし!出来た!」 「お~待ってました♪」 「いただきます」 ぱくり。 「ん、美味いな!」 「ほんと…おい…し」 バタン。音を立ててパナシェが倒れる。 「え!?ぱ、パナシェ、どうしたの?」 「…寝てるぞ」 「くー」 パナシェが床で寝そべっている。 「…しょうがない、うちの部屋使っていいよ。疲れてたのかも」 「ああ、悪いな。借りる」 「ふう、全く飯食ってる最中に寝るなんて変な奴だなー」 「それだけ疲れてたんだよ」 一口、また一口とスバルの口に料理が運ばれていく。 「………」 「ん?どうしたの?スバル」 「…なぁ。これだけじゃ足りないんだがな」 「もっと作る?」 スバルの雰囲気がおかしくなっていく。 「もっと甘いデザートが食べてぇな…」 「デザート?ちょっと待ってて…ね!?」 ぐいっと引っ張られる。バランスを崩した体は床に叩きつけられた。 「いった…」 引っ張ったのはスバルだった。 「え?やだ、スバルどうしたの?」 「腹減っちまったんだよ…だから目の前の料理食おうとしてるだけだ」 スバルがのしかかってくる。そのまま顔が近づけられ、荒々しい口付けをされた。 「ふっ…む…ちゅ」 片手はエプロンを外し、衣服の中へと入っていく。 「ん!んー!!」 胸をやわやわと揉まれたかと思えば、急にそれは激しくなる。時には乳首を摘まれたりもした。 片手で揉みながら、空いた手で服を破りすてる。唇を開放されたかと思えば、飾りを舌で舐められた。 「ひゃ…や、やだぁ!!」 「そんな事言ってる割に、此処は濡れてるぜ?」 残った手で割れ目をなぞる。其処はじんわりと湿っていた。 「ひ…」 ずぶ。いきなり指が蜜壷の中へ二本挿れられた。 「ひゃああっ!」 「俺もさぁ、最近先生とヤってなくて溜まってたんだよな…」 指が中を動き回り、フェアの一番感じる所を探し出す。 「やっ、あっ!」 「此処か…」 ぬるりと音を立てて指が引き抜かれる。指を抜いたらする事は一つだ。フェアはそれを悟り、必死で抵抗する。 「やめてぇっ!誰か、助けて…」 ズンッ!フェアの言葉も虚しく、スバルのモノが蜜壷の中へと入る。さっきまでのものとは比べられないほどの質量が、フェアを食いちぎろうとしていた。 「ひぎゃあああああ!!」 「っ!そんなに、締めんな…」 スバルはぎゅうぎゅう締め付けるその中で、先程見つけた場所を徹底的に突き上げる。 「いやぁっ!なんか…ぱりぱりするぅ…」 スバルは少し放電していた。さすが風雷の皇子。今はそんな事考えている暇もないが。 「ひゃぁうっ!やだ…」 だんだん大きくなるスバル自身に、嫌がる気持ちとは裏腹に体は反応してしまう。 「はは、腰動いてるぜ?」 体の中から出る電気が、少し多くなった気がする。もうそろそろ限界のようだった。 「くっ、そろそろか…」 「!やだぁ!中は駄目ぇえ!!」 そんな事はお構いなしだった。急にピストンが激しくなったかと思えば、すぐに絶頂は来た。 「ひゃぁあああああああ!!」 「っ!」 ドピュッ!中へと大量の精液が吐き出され、フェアは気を失った。 ――――― 「ん…」 「大丈夫?」 「あ、れ…パナシェ…」 目覚めると、そこはベッドの上だった。パナシェが心配そうに顔を覗き込む。 「私…なにしてたんだっけ?」 「覚えて、ないの?」 「うん…?」 「そっか、スバルも何があったか忘れてるみたいだったな…」 「?」 ――――― 「にゃはは、だいせいこー!」 シャオメイは全て知っていた。鬼妖界の瓶が媚薬&記憶操作、幻獣界の瓶が睡眠薬だったのも。 パナシェは途中から起きていたようだったが。 「ごめんねーお姉さま♪」 おわり 目次 |
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