『リシェルVSエニシア 試練の五番勝負』 VS剣の軍団「なんですって!ライがエニシアに拉致されたぁ!」 「あらあら、姫様も大胆ですねえ」 ブロンクス邸に第一報が届くや否や、我らがツンデレお嬢ことリシェルは早くも動き出した。 「こうしちゃいられないわ!さっさとライをエニシアの魔の手から助けにいくわよ。ポムニット!」 「お嬢さま。そう大慌てにならないで少しは落ち着いてくださいまし」 諌めるポムニットの忠告も聞かずリシェルは一目散に飛び出す。 「……なあ、これはなんのつもりだ。エニシア?」 ここはラウスブルグ。すっかりエニシア一派の居住区となった天空城で囚われのお姫様よろしくのライは自分を拉致った張本人に尋ねる。 「既成事実作り。そう言ったらわかるかな」 そう微笑んで答えるエニシアは本編ではありえないほどの黒かった。 ライの背筋に寒いものがはしる。 「待て!早まるな!こういうことはもっと順序を踏んでから……って脱がすな!おい!」 「んふふっ!離さないよ。ライ」 一気にことに及ぼうとするエニシアだったが制止が入る。 「大変だ!エニシア。侵入者だ」 大慌てで飛び込んできたのはすっかりヘタレの定着した眼鏡ことギアンである。 エニシアは邪魔が入ったちっと舌打ちを打ちながら毒づく。 「やっぱり来たんだね。まあいいよ。返り討ちにしてあげるよ」 そう邪悪な笑み(絵美にあらず)を浮かべるエニシアはなんつうか完全にゲーム本編とは別物と化していた。 「さあ、さくさくライを助けに行くわよ!」 「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…リシェル姉ちゃん……竜使いが荒い……」 「大丈夫ですか?リュームちゃん」 無理やりに徴用したリュームの至竜の力でなんとか辿り着いたリシェル。 そんな彼女の前に突然立体映像が現れる。 『よく来たね。お邪魔虫さん』 「エニシア!」 『まったく図々しいよね。今回は私のEND設定のSSなんだよ?貴女は大人しく噛ませに徹していればいいのに』 「なんですってぇぇぇ!!!」 『まあいいよ。このお城には例のごとく私の忠臣たちが控えているから彼らを突破して無事に私のところまで辿り着けるかな?』 「やってやろうじゃないの!まとめてケチョンケチョンにしてやるわよ!」 かくして姫様とお嬢様の男を巡る泥沼の死闘は始まった。 はたしてリシェルはエニシアからライを奪い返すことができるのだろうか? STEAGE 1 VS剣の軍団 かくして勝負は始まった。意気揚々とリシェルは試練に臨む。 「さあ、いくわよポムニット」 「お一人で頑張ってくださいませ。今回、私は中立でいかせてもらいます」 ズル ベターン 頼みの綱のメイドに冷たくあしらわれリシェルは盛大におおごけする。 「な、なんでよぉぉ!!やっぱりあたしよりエニシアを選ぶってわけぇ!アンタはぁっ!!」 必死の形相で迫るリシェルだがポムニットはすました顔で答える。 「私にとってリシェルお嬢様も姫様も大事な方。ですからどちらかに一方的に肩入れしたくないというのも本音なのですが……」 そこまで一区切りつけてポムニットは続ける。 「お嬢様は勘違いなさっておられます。これはあくまでもリシェルお嬢様と姫様のライさんを巡る戦いなのです。 まして今回は姫様END後の設定。これまでの遅れを取り戻すには嬢様ご自身の力で勝ちとらなければ意味はないのです」 ガ、ガーン!! リシェルの頭に雷が落ちる。打ち所が悪かったのかこのお嬢のスイッチが妙な感じで入った。 「分かったわ。ポムニット。あたし、自分の力でライを勝ち取ってみせる!」 「その意気ですお嬢様。さあ、早くお行きください」 「待ってなさいよ。ライ、エニシア!」 「どうぞ、お気をつけくださいまし」 単身特攻するリシェル。ポムニットはそれを微笑んで見送った。 かくして第一MAPに突入したリシェル。待ち構えるはレンドラー率いる剣の軍団であった。 「我ら、剣の軍団は姫様の命の下!」 「めんどくさい口上は省略。喰らえ!ボルツテンペスト!」 「ぬぐわぁぁぁあぁぁああ!!」 リシェルの十八番であるお気に入り専用召喚術で剣の軍団はまとめて麻痺を喰らう。 「止めにゼルギュノス。えいっ!」 「のぉぉっぉぉっぉぉぉぉぉぉおおお!!!」 そして大火力でまとめて吹き飛ばされる。MAT極振りのレベル50の機界の新星を止めるには さしもの剣の軍団にも荷が重すぎたのであった。 「この調子でドンドンいくわよっ!」 「ぐ……ぅ……ぴくぴく……」 哀れ、兵たちは無惨な屍を晒すのみ。果たして忠臣たちは暴走するリシェルを食い止められるのか? 待て、次回! 目次 | 次へ |
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