23話外伝BAD「・・・っふ、くぅっ・・・・はぁ、はぁっ・・・」 ・・・スライムはすでにトリスの全身を蹂躙していた。衣服はすでにところどころに残るだけのただの布切れと化しており、トリスの敏感な部分も全てスライムの分泌する媚薬に晒されていた。 「・・ぁ・・あぁぅ・・・・」 最初こそ、敏感な部分がその責めを受けたとき衝撃を受けたものの、トリスはすぐに気付いた。 結局今のこの責めは性感を昂ぶらせるだけで、絶対にその先へたどり着けないという事を。 足を縛っていた縄は溶けて千切れてしまったが、手錠と首輪はこれも「特別製」らしく、相変わらずトリスの自由を奪っていた。足が自由になったからといって、逃げるなどという選択肢は全くトリスの中には無かった。いや、逃げようにもすでに足腰に力が入らず、手が使えるのなら今すぐにでも自分で慰めたい程のせつなさに内股をすり合わせ震えるのが精一杯であり、とてもそんな余裕は無かった。 だからといって目の前のビーニャにそんなことを哀願するわけにもいかない。 まだその程度の理性は残っている。 「んー・・・そろそろ次の段階かな?」 トリスの葛藤など気にも留めぬように、ビーニャは新たな壷を取り出した。 先ほどのものよりかなり小さい。 「・・つぎ?・・・っきゃぁっ!」 問い返すトリスには答えず、ビーニャは首輪の鎖を引いてトリスを自分の方へと手繰り寄せると、仰向けに剥き出しになった胸元にその壷の中身を垂らし始めた。 露になった双丘の間に、「それ」は溜まってゆく。スライム・・だが、先ほどまでのものとは違う。ピンク色のそれは、今度こそ自分の肉体を溶かすものであるかもしれない。 普段のトリスならそう考え、恐怖に駆られただろう。だが、すでに思考力が麻痺しつつあるトリスは呆然とその光景を見つめるだけだった 「・・・なんかつまんないなぁ。ま、いいや。スグおもしろくなるだろうし」 その「スグ」はじきに訪れた。初めはトリスの胸でプルプルと震えるだけだったそれは、やがて3つの塊・・3匹に分裂し、移動を開始したのだ。1匹は上へ、2匹は下へ。 その1つが首元から顔に這い上がってくるにつれ、トリスの心にに再び恐怖が湧いてきた。 「・・・っ・・これ・・ゃ・・なに・・をぶぅっっ!!?」 それは、言葉を発しようとしたトリスの口にその先端をねじ込んで来た。 咄嗟に口を閉じ、かろうじてその進入を拒むことには成功したが、すでにその目的ははっきりしていた。下半身に向かった残り2つの塊は、それぞれトリスの膣口と肛門へ侵入しようとしていたのだ。 (これ・・・あたしのなかに入ってこようとしてる・・・!) 身体の中ををあんなものに犯される・・・トリスはぞっとした。 身体の表面を這いまわられるのとは訳が違う。 それは嫌悪感を越えてもはや恐怖以外の何物でもなかった。 「キャハハッ、抵抗したってムダムダ」 たとえ口を閉じ、括約筋を締めて肛門をすぼめようと、膣口をふさぐことはできない。 そしてそこにスライムが侵入をはじめた瞬間、その抵抗は脆くも崩れ去った。 「んぐああああぁぁぁぁっ、ぅぼぉうううぅぅぅぅぅっっ!!!」 トリスがその刺激に耐えかね声を上げた瞬間、口腔への侵入を窺っていた一匹が侵入を再開した。 それに続いて括約筋の緊張の解けた肛門にもその一部がもぐり込む。 「んぶっ、んんっ、んぐぅ~~~~~~~~~~~っ!!!」 喉、膣、肛門と3つの穴をを同時に得体の知れない物体に犯される。 とてつもない恐怖、屈辱、そして快楽。さっきのものとは違い、それぞれが穴の奥へと潜り込む度に、肉壁に強烈な刺激を加えてくる。 一匹は喉の奥を過ぎて食道を嚥下し、一匹は直腸から大腸へと達し、そして一匹は膣の最奥部で子宮口を刺激する。 「んっ、んう、うっ、うぐああぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~っっ!!!!」 トリスの意識は真っ白に染まり・・・そして、この先数え切れないほどの、その・・最初の絶頂がおとずれた。 「・・・この寄生召喚獣・・寄生獣たちは、胃、腸、子宮に寄生する。そして、精液や愛液、糞尿等を喰らい、媚薬入りの汁を大量に分泌する。その活動は宿主の興奮に応じて活発になりまたレイム様やあたしの魔力によって自由に操ることが出来る・・・と」 まだ意識のはっきりしないトリスに向かい、ビーニャはレイムからの手紙を見ながらに語る。 「・・・は・・・ぁ・・あぁぁ・・・」 トリスはまだ、絶頂の余韻に浸っていた。噴き出した潮が、床に水溜りを作っている。 「ちょっと、聞いてんの!?・・・ま、後はそのうち分かるけど・・とりあえず・・フフッ」 「・・・・・ふぅ・・・ん・・っひんっ!?」 一度トリスが絶頂を迎えたことにより、活動が一時的におさまっていた体内の寄生獣たちが、ビーニャの魔力を受けて活動を再開したのだ。 「い・・やぁ・・・まってぇ・・あたし・・・・もぅ・・・っ」 無理もない。さんざん性感を高められた後に、あれほどの責めで絶頂を迎えさせられたのだ。 だがもちろん、そんなことはビーニャの知ったことではない。その愉しみを増すだけだ。 「なに言ってんだよ!まぁだ終わってないんだよ!?」 その通りであった。先刻ビーニャが口にした通りだとすると、まだ終わっていない。 ・・・膣へと侵入した一匹は、まだ子宮口までしか辿り着いていないのだ。 それは、寄生という目的を果たす為ゆっくりとその目的地へと向かいだした。 「いやぁ、あ、ぁぁぁぁああああっ!!ひ・・っ、ヒィィッ!!!」 ビクッ!ビクゥッ!!トリスの身体が海老反りに跳ねる。 まだ絶頂の余韻も収まらぬまま、今度は最も敏感な部分の奥での陵辱に、トリスの精神は翻弄され、急速に再び高まりへと押し上げられてゆく。そして、その刺激に加え、胃と腸・・・臓腑の奥深くに既に寄生した2匹が活動を開始した。 「あぅっ!!あついぃ・・おなかがっ、身体が・・・あついよおぉぉっ!!!!」 その体から分泌された強力な媚薬は、何者の妨げをも受けることなく粘膜に吸収されてゆく。 魔法的な生物であるせいか、寄生獣ははるかにその容積以上の淫液を腹の中に撒き散らした。 すぐに吸収された媚薬は、トリスの身体中を駆け巡り彼女を快楽の果てへと誘う。 まるで全身が溶けてしまいそうな感覚だった。転げまわるように悶えるトリスが、彼女自身の奥で、発せられるはずのない『ズルリ・・・』という音を聞いたような錯覚とともに、寄生獣が全て子宮に入り込んだのを感じた瞬間・・・身体の中で何かが爆発し、そして・・・ 「い・・っくぅっ!い・・ぃ・・・イッちゃああああぁぁぁぁぁぅぅぅッ!!!!」 ひときわ大きな痙攣とともに、ブシャアァッ!という音を立ててトリスの前後の穴から同時に液体が噴き出した。失禁ではない。一方はトリス自身の淫液、もう一方は彼女の中で生み出されたもの。・・・肛門からの潮吹き。そんなありえるはずの無い異常な快楽の中で、すでにトリスの精神はその首輪に繋がれた鎖よりも硬い被虐と快楽という言う名の鎖に囚われてゆくのを感じていた。そして少し遅れてもう一つの穴からも、か細い水流が流れ出、すでにビショ濡れの床をさらに濡らした。今度は、本当の失禁であった。 つづく 前へ | 目次 | 次へ |
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