酒と店主と姫とお嬢とメイド「ちょ、ちょっと……リシェル!やっぱりやめようよ。こんなの……」 「なーに言ってんのよ。今更。さあて、ドンドンいくわよ~」 「さあ、姫様も脱ぎ脱ぎしちゃいましょうね♪」 「あぅぅ……ポムニットさん……」 忘れじの面影亭。今やミュランスの星にも名を連ねるその店内はどこか異様なムードに包まれていた。 張り出された本日貸切の看板。現在、店の中にいるのは店主のフェアとウェイトレスのエニシア。 それとオーナーの跡取り娘であるリシェルとそのメイドのポムニットの四人だけである。 (うう……どうしてこんなことに……) 有無も言わさぬ強引な展開に流されながらフェアは思いかえす。そもそもの言いだしっぺはリシェルだった。 エニシアの歓迎会も兼ねて女四人、店の今後の方針について話し合おうと。それがいつのまにかこのようなピンク色の空気の立ち込める空間に様変わりしてしまった。祝杯に開けたあの果実酒がよくなかったようだ。 すっかり出来上がってしまったリシェルとポムニット。それがこちらもほろ酔い加減のフェアとエニシアに絡んできてこのような始末というわけである。 「ほらほら。アンタもそんなだっさい制服は脱いで脱いで!」 「ダサいのは余計よ!…って、やだっ!リシェル!そんなとこ……」 「うふふふふ♪姫様。とっても可愛らしいですよぉ」 「うっ……うぅ……恥ずかしいよぉ……」 そうこうするうちに一枚一枚、フェアとエニシアはリシェルとポムニットの手によって剥かれていく。 白いエプロン。オレンジの制服。ぱさりと床に落ちる。終いには下着以外は全て脱ぎ落とした四人の艶やかな姿がフロアーに現れる。 「フェ……フェアぁぁ……」 縋るようにしてエニシアはフェアを見つめ助けを求める。だがフェアも絡むリシェルをどうにもできなかった。 アルコールに支配された身体。思うようには動かせない。それどころか火照ってさえいる。あたかもこの場の空気にあてられてでもいるかのように。 (変よ……こんなの……女の子同士なのに……私たち……) 妙にそわつく胸の内。それを感じながらフェアは戸惑う。これはアルコールのせいだけではないのかもしれない。 とくとくと確かに高鳴るものを感じていた。 「ん~~フェアぁぁ」 「やっ……だめっ!リシェル……」 するとリシェルが身体を擦り付けてくる。あまりのことにフェアはたじろぐ。だがリシェルはそんなフェアの意は介さずにするりとその手をフェアの下着の中に滑り込ませる。 「んししししし♪いい触り心地~~♪ふにふに~~♪」 「あっ……あぁ……だめっ……そんな……とこっ……」 ふよふよとリシェルの指はフェアの柔肉をまさぐる。フェアの控えめな膨らみはリシェルの手のひらにおさまる。 陰毛の薄い秘部はもう一方の手で優しく擦られる。姉妹同然の幼馴染からの愛撫にフェアは感じてしまっていた。 気持ちいいと思ってしまっている。このまま続けて欲しいとさえ思ってしまうほどに。 「ふぁぁ……あふっ……はっふ……」 「うふふふふ♪姫様のココ……なんて愛らしい……」 エニシアもまた甘い喘ぎ声をあげていた。ほぼ平坦な胸板。その桜色の突起をポムニットの指がくにくにと弄る。 全くといっていいほど無毛でツルツルのエニシアの割れ目。そこをポムニットの指がなぞるとたまらずエニシアは喘ぐ。 その喘ぎ声のなんとも可愛らしいことよ。ついつい聞き惚れてしまう。 「なーに、さっきからエニシアの方ばっかジロジロ見てんのよ」 「ひんっ!……そんな……こと……」 摘まれる肉豆。ビクンとフェアは反応する。敏感な箇所をリシェルに責められながらフェアは見つめていた。 リシェルの言葉の通りエニシアを。フェア同様に愛撫を受けるエニシア。その可愛く喘ぐ姿に見とれてしまう。 見やるとエニシアの肉裂は既にとろとろの愛蜜を滲ませていた。フェアの秘部もまた同様に濡れる。 くちゃくちゃとかき立てる卑猥な音が耳に響く。その音を聞かされるだけでフェアの意識は溶けそうになる。 (駄目ぇぇ……私……このまま……) 溶ける方向へと突き進む意識と身体。フェアにはどうすることもできない。そうして宴は次の段階を迎える。 「フェ……アぁ……」 「エニ…シア……」 蕩けた意識で二人は互いに見つめ合う。潤む瞳は物語る。甘い熱にうかされているその心の内を。求めている。 弄られながら、じりじりと二人の距離は近づく。あともう少し。気がつくと顔が触れ合うほど。こんなにも近く。 「ふふふふふ♪妬けちゃいますねえ。お二人とも」 「あはっ♪ほらほら。素直になっちゃいなさいよ」 そう言ってリシェルとポムニットはフェアとエニシアの背中を優しく押し出す。 「うわわっ……」 よろめきながらフェアはエニシアと抱き合う形になる。ぴたりと触れ合う肌と肌。互いの息が吹きかかる。 それほどまでに近く。フェアは息もするのも忘れた。 「エニシア……」 腕に抱く小柄な少女。その温もりを確かめながらフェアは呟く。朦朧と蕩ける意識。ふいに目を閉じる。 倫理とか世間体とかそういったものはどうでもよくなっていた。ただこの流れに身を任せたいと思った。 そしてそれはエニシアも同じだった。 「んっ…………」 さくらんぼのように可愛らしい唇。触れ合いながらその柔らかさを互いに感じて甘く溶け合う。重なる鼓動。 トクン。トクン。二つの心臓は同じ時を刻み出す。そうして誘われるは楽園と思しき桃源郷。 「あふっ……あふっ……あっ……」 「んっ……んむっ……ぴちゃ…ぴちゃ……」 音を立てながらフェアはエニシアの性器を愛でていた。既に成人のポムニットを別にすればまだ幼い少女達。 その中でもエニシアはとりわけ幼かった。舌に愛でる秘裂。陰毛はおろか初毛すらとぼしい。ツルツルの感触。 それを舌先に感じながらフェアはエニシアの愛らしい喘ぎを聞いていた。本当に可愛い。 「んっ……ぺちゅ……どう……エニシア……気持ちいい?」 「あふっ……はふぅ……フェ…アぁ……ジンジンするよぉ……」 愛でられるエニシアの表情は甘く蕩ける。フェアはクンニを続ける。エニシアの秘所から滲み出る愛蜜。 それがフェアの唾液と相まって混じり合う。体液を介した交わり。その当事者である二人だけでなく、それを見るものの内にもムラつくものを催させる。 「ちょっと……そんなに見せつけられたら……あたしも……」 フェアとエニシアの絡みにあてられて、リシェルは自分の指で秘部をくにくにと弄りだす。 「おじょうさま……わたくしたちも……そろそろ……」 そう言ってポムニットはリシェルに顔をよせる。そのまま唇を重ねる。重ねあうその隙間に滑り込む舌。 ポムニットのそれはリシェルのそれと口の中でねっとりと濃厚に絡み合う。おくりあうのは互いの唾液。 それは唇を離した後も糸を引いてリシェルとポムニットの口元を結ぶ。 「んはっ……はぁ……ポムニット……あたし……もう我慢……できない……」 「あぁ……おじょうさま……どうかわたくしめにお任せくだしまし……」 そうして絡み合う肢体。リシェルの首筋を這うポムニットの舌。ぴったりと密着する肌と肌。 剥き出しのままの肉貝は重なりあって互いの温もりを直に伝える。 「んあぁっ!……ポムニット!ポムニットっ!」 「あふあぁっ!おじょうさま!おじょうさまっ!」 ぬちゅぬちゅと愛液で濡れた肉同士は擦れる。お互いに自分の蜜を相手の秘肉に塗りこめる。 ぬるぬると粘膜は滑る。それが生み出す快楽に二人は溺れていた。ひたすらに互いを激しく求める。 「んあっ……あふっ……くひぃぃ……ふあぁぁあっ!イクぅぅ!イっちゃうぅぅ!」 「あはぁぁ……はうっ……はあっ……あんっ!おじょうさま!おじょうさまぁぁ!!」 濡れた肉を盛んに擦らせながら主従は淫らによがる。飛び散る愛蜜。秘所から何度も噴出させながら二人はひたすらにまぐわる。絡めあう舌。互いをより感じるためにしきりに体液を交換しあう。 「うわぁ…………」 そんなリシェルとポムニットの姿にフェアとエニシアは睦み合う手を止めて見入ってしまっていた。 甘く絡み合い喘ぐ二人の姿。そのなんとも幸せそうな顔。ふいにムラムラと局部がむず痒くなる。 「ねえ、フェア……私たちも……」 「うん……しよっか……エニシア……」 自分達もと促すエニシアにフェアは頷いて答える。そうして重ねあうのは唇だった。今度は下の口の。 性に慣れぬ秘唇はどちらも愛らしいおちょぼ口だった。けれど涎が少し垂れている。甘い蜜の涎が。 触れあった瞬間、くちゅりと濡れた感触がした。そのままゆっくりと見様見真似で擦りあう。 「う…んっ……は…ぁ……」 「あっ……はぅ……ふ…はっ……」 秘部と秘部とで交わすキス。膣肉同士がかすかに絡み合う。なんとも初々しい睦みあいであった。 処女肉同士の初心な邂逅。けれどそれは交じりあう二人に確かな悦びを与えてくれる。 「ふわぁ……はぁ……き……気持ちいいよぉ……フェアぁぁ……」 「あはぁ……エニシア……わたしも……」 甘い官能に脳を支配されながら二人はそれでもお互いを感じあった。とろとろに甘く溶けている。 フェアの中にエニシアが。エニシアの中にフェアが。互いが互いを蕩けさして、互いの中に溶け込む。 そんな官能の極致に二人はいた。最高に気持ちいい。穏やかな交わりにも二人は心からそう思う。 「ふぁぁぁ……フェアぁぁ……フェアぁぁ……」 「あふっ……エニシアぁぁ……」 そうしてお互いの名を呼びながら愛らしい妖精たちの睦み合いは続いた。 「あれれぇぇ?どこにしまったのかなあ……」 同時刻、ミント邸。頭に疑問符を浮かべながらミントは部屋を家捜ししていた。 「おかしいなあ。研究用に作ったアレ。どこかにいっちゃたのかなあ」 探しているのは以前、彼女がとある果物から作り出した薬用酒であった。傍目には普通のワインと代わらない。 注意書きの貼られたラベルを目印にミントは捜索を続ける。 「あっ!?あった。これこれ」 ようやくにしてラベルの貼られた一本の瓶にミントは辿りつく。見つかってよかった。もしまかり間違って何も知らぬ誰かの手に渡ったりしたら大事になるかもしれない。ミントは乳肉たわわなその胸を撫で下ろす。 「あれぇ?これ……こんな色してたかなあ?」 手にした瓶を見つめながらミントはいぶかしむ。その瓶のラベルにはこう記されていた。 『危険!ドライアードの実100%濃縮ワイン』と。 「ひあぁぁっ!あひぃぃ!ひんっ……やぁぁ……」 ところ変わって面影亭。艶会はいまだに続いていた。 「らめぇ……そこ……弱いの……あひっ!ひゃうっ!」 ぬちゅぬちゅと2本重ねた指先にエニシアの膣肉は弄られる。くにくにと中を嬲られエニシアは喘ぐ。 「あははっ。エニシアったら本当に可愛いんだから。フェアだけに独り占めさせるのも勿体無いわよねえ」 そうしてリシェルはエニシアを愛撫しながら時折キスを落とす。愛でられるエニシアはまた可愛く喘ぐ。 「んむっ……んむちゅ……ふふっ……フェアさんのここもたいへん美味しいですよ……」 「あふっ……はうぅぅ……ポムニットさん……んぶっ……んむぅ……」 互い違いの姿勢でポムニットはフェアと性器を舐めあう。湧き出る愛蜜に二人の顔は塗れていた。 「ほらほらチェンジ。チェンジ。ポムニット。今度はフェア貸して」 「はい。おじょうさま。さあ、姫様。今度はわたくしとも仲良くしましょうね♪」 こうして相手を変えながら四人は甘く睦み合っていた。特にリシェルとポムニット。獣属性に耐性のないこの二人はまさにノリノリである。 「ふぁぁぁ……フェ…フェアぁぁ……」 「エニシ…アぁぁ……」 色事に関してビギナーのフェアとエニシアはもうよれよれだった。手馴れたリシェル達にいいようにされて、繰り返し喘がされてもう息も絶え絶えである。 「なによ。このぐらいでへばちゃって。心配しなくてもまたエニシアとさせてあげるから、今はあたしを楽しませなさいよ」 「うぅ……リシェル……酷い……」 フェアは涙目になりながら、それでも言われるままにリシェルの秘部を舌で愛でる。 リシェルもそれにあわせてフェアの女性器を優しくクンニする。 「あはぁ……姫様ぁ……こんな窄まったところも……素敵……」 「ひあぁぁ……ポムニットさん……そこ……違うぅぅ!」 細長く器用な指先。ポムニットはそれでエニシアのアナルをも弄りだす。 与えられる背徳的な快楽にひたすらエニシアは悶える。 「さあ、どんどんいくわよー。今度は一人を三人がかりで責めちゃうなんてどうかしら」 「ああ、それいいですねえ。それじゃあまずはフェアさんから……」 「そんな……少しは休ませて……って!?エニシア!貴女まで……」 「ゴメンね……フェア……でも、私も……んむっ……我慢できなくて……はむっ……」 エニシアの桃色の舌はフェアの秘部を吸う。更に乳首をリシェルに唇をポムニットに吸われながらフェアの意識はまたしても甘く蕩けた。めくるめく官能の世界。その礎にされるは我らが店主。 (もう嫌ぁぁぁ……) ひたすらに弄られやすいのは生まれ持った星の運命か、それとも半妖精の血の為せる業か。 夜が明けるまでの一晩中、エニシアも加えた三人にフェアはひたすら愛されよがらされるのであった。 オマケ 「なあ、ルシアン兄ちゃん」 「なんだい?リューム」 「俺達……いつまで締め出し喰らってりゃいいんだろうな……」 「いつまでだろうね……」 「……………………」 「……………………」 「星がキレイだな……」 「星がキレイだね……」 ちゃんちゃん♪ おわり 目次 |
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