セルボルトさん家の憂鬱今日もどうということのない一日だった。青く澄み切った空。さんさんと照らす日差し。 そんな日差しを受けて庭にたむろする雑草の群れはそれこそぐんぐんと伸びる。 格闘させられるこちらの都合などおかまいなしで。 「ふぃ~~~結構手間の掛かるもんだな。草むしりも」 屈み姿勢にいい加減くたびれた腰を伸ばしてソルは息を吐く。ふと見やると傍らにいる彼の兄も同様であった。 「まあ、仕方がないさ。伸びっぱなしのままというわけにはいかないからね。こうしてたまには手を入れてやらないと」 そう言ってキールは草刈鎌を手に作業を再開し、ソルもそれに倣う。しかしこの雑草というやつは中々にしぶとい。 念入りに根から穿り返してやらないとすぐに元の木阿弥である。単純作業であるだけに奥深い。 「キール兄さん。ソル。お茶が入りました。そろそろ休憩にしませんか」 そう言って茶盆を手に現れたのはクラレット。彼女もまたキールとソル同様に雑草退治仕様の格好である。 「ああ、すまない。クラレット。ありがたくいただくよ」 「丁度良く飲み頃にぬるくなってるな。さすが姉さん。気が利く」 「いえいえ。お茶菓子も用意してありますからよろしかったらどうぞ」 かくして雑草との交戦は一時的な講和が為された。団欒のティータイム。穏やかな時間が流れる。 「平和だな……」 「平和だねぇ……」 「のどかですねえ……」 そうして三人は憩いのひとときを享受する。兄姉弟三人で隠棲するこの隠れ家。すぐ伸びる雑草との格闘もこれまた一つの趣である。そんな安らぎの時間は ドンガラガッシャン!ドゴグシャーン!! 突如、終わりを告げる。丹精に草刈に勤しんでいた努力の庭を吹き飛ばす爆音によって。 「ぬわわっ!な、なんだよ!いきなりっ!」 「召喚術!?さては残党狩りの追っ手か?まずい。みんな油断はするな」 「待ってください。キール兄さん。あれは……」 身構える兄弟たちを制するクラレット。すると爆発のあった中心からなにやら見覚えのあるアホ毛が姿を現す。 「カ……カシス?」 「……ひっく……えっぐ……うぅ……クラレット姉さん……」 そのアホ毛の少女の名をクラレットは呼ぶ。呼ばれたカシスは泣きぐずる顔をクラレットに見せる。 「うわぁぁぁああんっ!姉さんっ!クラレット姉さんっ!」 「ちょ、ちょっとカシス……わわっ……まずは落ち着いて下さい……」 くちゃくちゃな涙顔でカシスはそのままクラレットに食み付く。咄嗟の事に慌てふためくクラレット。 「……なあ兄さん。コレ、後始末……どうするんだ」 「聞くな……ソル……言うまでもないことだよ……」 唐突に現れて一方的な抱擁を見せる姉妹に対し、それが拵えた巨大なクレーターを眺めながら兄弟二人は溜息を吐いた。 カシス・セルボルト。セルボルト四兄姉妹弟の次女。もっとも他にも美白王をはじめ当人達も見知らぬ兄弟はいるが。 それはともかくとして兄姉妹弟の中で彼女一人だけ立場を違えていた。絶対的な支配者だった父オルドレイクの倒れた先の無色の派閥の大乱。その中でカシスは派閥と決別し、光臨した誓約者のパートナーとして生きる道を選んだ。 そのことを責めるつもりはキール達には毛頭ない。むしろ、誤った道を突き進もうとする父に対し敢然と立ち向かったカシスを尊敬さえしていた。ともあれ乱の終結後、元締めの父オルドレイクを失ったセルボルト家はものの見事に瓦解。 めでたくテロリスト一味の残党としてお尋ねものになった三人はこの隠れ家に隠遁したのであった。そのときに色々と便宜を図ったのがカシスである。表向きの恩赦は望めないまでもなんとか兄姉弟三人、ここでひっそりと暮らす分には問題がないよう関係筋に尽力してくれた。いわば恩人である。その恩人であるカシスがここへ何をしに来たかというと。 「うっ……うっ……ぐぅ……トウヤが……トウヤがぁ……」 早い話がパートナーのトウヤに対する愚痴こぼしである。ああ、またかという溜息が三兄姉弟から一様にもれる。 「あ、あの……カシス……良かったら詳しく聞かせてもらえませんか?その方が色々と相談しやすいですし……」 こういうとき一番の聞き手はやはり同性のクラレットだ。男二人は役に立たない。居たたまれなさそうに部屋の墨の方で傍観を決め込んでいる。それはともかくとしてようやくカシスもすすり泣くのを止めて話しはじめる。 「うぅ……トウヤ……最初の頃はあんなに優しかったのに……」 「ひきぃっ……っく……」 それを受け入れた瞬間、引き裂かれるような痛みをカシスは感じた。突き刺される肉の感触。 鋭い槍のように鋭利。強健なそれはずぶずぶと深く刺さる。カシスの内に。 「大丈夫かい。カシス」 「ら、らい…丈夫……こんなの……平気……っぐ……」 心配をして声をかけるトウヤに涙目で痛みを堪えながらカシスは答えた。大丈夫。そうは答えたものの、カシスから伺える表情はいかにも辛そうであった。無理もない。 (こんなにも痛いんだ……初めて……する時って……) 処女喪失。その際の痛みは人によって千差万別。だがどちらかといえば運動量も少なく、また身体も小柄なカシスにとってはそれこそ拷問のような痛みだった。破瓜の痛み。肉槍はまだ半ばまでしか挿入されてないのに心が挫けそうになる。 (嫌だよ!せっかくトウヤと……トウヤと一つになれるのに……) 幾多の苦難を乗り越えてようやく辿りついた愛する者との逢瀬。カシスはそれをやり遂げたい一心だった。 けれどカシスの身体はギリギリと悲鳴をあげる。痛い。裂けてしまう。これ以上は無理だ。そんな弱い台詞がカシスの心の中にいくつも浮かぶ。必死に堪えてはいてもキツイ。そんな刹那。 「……くぅぅ……はぐぅぅ……はっ……っ!?」 自分の背を優しくさするトウヤの手の感触。カシスはふいに気づく。背をさすりながらトウヤは囁く。 「落ち着いて……呼吸を合わせるんだ……」 そう言ってトウヤは手本とばかりに大きく息を吸って吐いてみせる。カシスもそれにならう。 「う、うん……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」 響く痛みの中、繰り返す深呼吸。それで痛みが和らいだわけではない。けれどカシスの心は自然に落ち着いていた。 大丈夫。まだ頑張れる。そんな希望が胸の中に溢れてくる。 (そうだよね……これまでキミと一緒に乗り越えてきた試練に比べれば……こんなの……) さっきまでの弱気はいつの間にか消えうせていた。あるのはパートナーへの信頼。身体を預けられる。心も預けられる。 命も魂も自身の存在全ても。なにもかもを相手に委ねられる恍惚。一つになること。その真なる意味にカシスは達する。 「まだ頑張れそうだね。カシス」 「う、うん……トウヤぁ……」 優しい声音の問いかけ。それにカシスが頷くとトウヤはぐいっと一気に腰を進める。カシスの膣奥までずんと侵攻する。 身を内側から引き裂かれるような圧迫感。それを受けるカシスの顔は引きつる。けれどなんとかカシスは耐え切る。 両の手はトウヤの背に回される。そのまま必死でしがみつく。長い。感覚的には随分と長い時間。カシスはトウヤにしがみ付きながら、己が胎内で確かにトウヤの存在を感じ取っていた。 「ト……トウヤ……トウヤ、トウヤ、トウヤぁ……」 涙交じりの震えた声。そんな声でカシスはトウヤにしがみつきながらしきりにその名を呼ぶ。トウヤは優しく微笑む。 「よく頑張ったね。カシス」 そう耳元で優しく囁きながらトウヤはカシスの頭をなぜる。 「う…ん……トウヤぁ……あたし……あたしっ!」 感涙にカシスはむせび泣く。嗚咽に躓きながらも続ける。 「キミのものになれた……トウヤ……キミのものになれたんだよぉ……」 そこにあったのは充足感だった。愛する人に自分を捧げきったことへの。無償の愛の具現。そんな境地がカシスを包む。 「ああ、そうだ。カシス。今日から君は僕のものだ。ずっと……ずっと永遠にね……」 それを受け取るトウヤもまた同じ境地にあった。今、手の中にある愛らしいクセ毛の少女。心から愛しいと真に思える。 彼女を抱くこの手をずっと離さない。それは彼自身の中で永遠の誓い。男と女。それぞれ半分ずつの心と身体。それを一つに繋げる二人は永久を誓った。この想い、この誓いは永久に朽ちぬものと。 「………………………………………」 「………………………………………」 「………………………………………」 「うっ……ううぅ……トウヤぁ……あんなに優しかったのに……優しかったのにぃ……」 ひとまず回想終了。ほとんど惚気話としか言えない初体験談を聞かされる三兄姉弟は一様に微妙な表情をしていた。 というか何しにきたんだこの娘は。愚痴りたいのか惚気たいのか本当によく分からない。 「つまりはアレか?こんな僻地でつつましく暮らすオレらに見せ付けにきたってワケか?」 「しっ……聞こえる……今はあまりカシスを刺激しない方がいい」 「そ、そうですね……しかし……なんだか色々と……複雑です……」 そんな感じにヒソヒソ話に興ずる三人。とりわけクラレットは複雑な表情を見せていた。妹に女として先を越されたような感覚。そんな微妙な気分があるからかもしれない。 「それでカシス……いったい何が問題なのですか?そんなに想いあってる貴女たちなのですから多少の行き違いぐらいは……」 つまりの事由。それをクラレットはカシスに尋ねる。すると瞬間、カシスの眼の色が変わる。 「多少!?あれが多少なもんかあっ!トウヤの馬鹿!トウヤの馬鹿!トウヤの馬鹿ぁぁ!!」 「わわ、カシス落ち着いて!落ち着いてぇぇっ!!」 「嫌ぁ……あ…ぁぁ……」 手だけを頼りに床を這っていた。酷使された下半身。ガクガクと抜けた腰は言う事をきかない。 ただジリジリと焼け付くような痛みだけが尻肉を支配する。 「許してぇ……もう許してぇぇ……」 涙顔で許しを乞うカシス。けれどその哀願を背後のエルゴの王は一笑で軽く流す。 「ハハハっ。駄目だね。すまないがもう少し相手をしてもらうよ。カシス♪」 「嫌ぁぁぁあああ!!トウヤの馬鹿ぁ!鬼畜外道!変態っ!……っぎ!?あぎぃぃぃぃいいい!!!」 ずぶずぶずぶ。景気のいい音が響いた。カシスは自分の内臓で嫌というほどに感じた。 「嫌ぁぁぁああ!!お尻駄目ぇぇええ!!お尻嫌ぁぁあああ!!お尻はもう嫌ぁぁぁああああああ!!!!」 ずんずんとトウヤの肉根はカシスの菊座を抉りつける。もはや二人の間では恒例のアナルセックス。 カシスがいくらへばってもトウヤは中々に許してはくれない。ずんぱん。ずんぱん。景気のいいリズムで。 「あきひっ……かふっ……んくひぃぃ!やぁぁ……あぐっ……がふっ……んごぉぉぉおおお!!」 抉られる尻肉。かき回される腸内。内臓に蹂躙を受けカシスは獣のような叫び声でひたすらよがらされる。 その喘ぎを聞くトウヤの顔には喜悦の色が浮かぶ。 「うんうん。相変らずいい声だよ。カシス。どうやら今日も満足して頂けてるようだね」 「この悪魔ぁぁぁああ!!嫌ぁぁぁあああ!!あたし壊れるぅぅぅぅううう!!!」 悦に浸るトウヤとは裏腹にカシスはなかなかに悲惨だった。延々と続く肛姦。もう腸さえも白濁まみれ。 ゴプゴプと逆流して溢れてきてるというのにまだ許して貰えない。なんという絶倫。これがエルゴの王の力か。 「ふふふふ。まだまだ寝かさないよ。カシス。なにしろ君は永遠に僕のものだからね」 「意味が違ぁぁぁぁぁ!!嫌ぁぁぁああああ!!もう嫌ぁぁぁあああ!!」 そうしてカシスはその日も延々とトウヤにアナルを犯され続けるのであった。ひたすら喘ぎよがるカシスの悲鳴。 それも一晩中、フラット中に響き続けた。 「………………………………………」 「………………………………………」 「………………………………………」 「……えっぐ……えぐ……酷いよ……トウヤぁ……酷すぎるよ……トウヤぁ……」 またしても回想終了。すすり泣くカシスに三兄姉弟一同は何も言えずに唖然とする。 「ヒソヒソ……まあ、なんだ……付き合い始めたら本性剥きだしにするってアレか……」 「それにしても極端な話だとは思うけどね……」 「お、おし…そ、そんなところ……使うだなんて……あ……ありえませ…………」 兄弟はまたしてもヒソヒソ会話に精を出す。クラレットは流石に精神の許容量を超えていたのだろう。 あわあわと口をパクパクさせながら呆然としている。 「ふぇぇ……トウヤの馬鹿!トウヤの馬鹿!トウヤの馬鹿ぁぁ!!もう知らない!あたしもここで暮らすっ!」 そんな兄姉弟は意に介さずカシスは勝手なことを言い出し始める。勘弁してくれ。三人は一様にそう思う。 こんな破廉恥極まりない愚痴を延々と聞かされ続ける身にもなって欲しい。身内の痴話ほど聞くに堪えないものだ。 「ひっく……いいの…どうせあたしなんか……あたしなんか……」 「あ、あのう……カシス……?」 終いにはいじけだす始末。どうしたものやら。兄姉弟達が手を拱いているとそこへ引き取り手は現れる。 「ああ、やっぱりここに来てたのかい。カシス」 「トウヤ!」 望めば何処にでも現れる神出鬼没。カシスの前に颯爽と姿を見せる我らが誓約者は今日も胡散臭い笑顔をしていた。 「何しに来たのよ!もういくら謝ったって許さない!今日という今日はキミにほとほと愛想が尽きたんだからね!」 意気猛々にカシスは一気にまくしたてる。そんなカシスを見つめる冷めた視線が三つ。 「永遠がどったらって話は何処いったんだ?」 「まあ、そんなものだよ。男女のあれこれは……」 「虚しいものですね……現実というものは……」 三者三様に溜息を吐く。それには構わずカシスは続ける。 「こないだも出さないって約束でお口でしてあげたのに出すし!危ない日だから駄目って言ったのにキミがどうしてもって言うからさせてあげたのに……中で射精しちゃうんだもん!それも連続でっ!!」 もはや愚痴というよりか惚気になりかかったカシスのわめき。聞かされる身内の痴態に三人は羞恥を覚える。 「なあ……これはなんのプレイだ?拷問か?そう言ってもいいよな」 「耐えるんだソル……これが試練だ……」 「もう……嫌です……こんな不潔なお話……」 げっそりとした表情のソルとキール。クラレットはうるうると涙を零しながら耳を塞ぐ。 しばらくそんなわめきが続いたかと思うと流石にカシスも息をきらす。 「ぜぇ……はぁ……ぜぇ…はぁ……まだ……まだまだ言い足りない……っ!?あむっ……」 するとカシスの開いた口に何かが放り込まれる。なにやら甘い味。もぐもぐもぐ。思わず咀嚼する。 ごっくん。飲み下すとすっきりとした甘さが喉奥をするりと通り抜けた。 「え……これ……」 「美味しかったかい?」 「っ!?」 きょとんとするカシスにトウヤは声をかける。カシスはハッとなる。 「ここに来る途中でこれを買ったんだ。まあ手土産にとでも思ってね」 そういってトウヤが取り出したのはとある村名産のお菓子であった。 菓子をギャラリーの三兄姉弟にも配りながらトウヤが曰く。 「甘いものはいいねえ。尖った心も丸めてくれる。そうは思わないかい。カシス」 そういってもう一つカシスに差し出す。 「な……そ、そんなんじゃ……もぐもぐ……誤魔化され……もぐもぐ……ないんだからね!」 頬張りながら言い放つカシス。説得力の欠片もない。 「思いっきり誤魔化されてるぞ……もぐもぐ……」 「全く持ってその通りだね……もぐもぐ……」 「そうですね……もぐもぐ……」 同様に菓子を頬張るギャラリーからも突込みが入る。カシスは赤面する。 「あはは。君らしいね。カシス。そういう子どもっぽいところが」 「な、何よ!あたしのどこが子どもっぽいって……」 刹那、カシスの時間が止まった。いつのまにか間近にきたトウヤの顔。その一部がカシスに触れる。 「食べかす、ついてるよ」 ぺロリ。カシスの口元の食べかすは拭われていた。さもありなん。トウヤの舌によって。 「な…あ……ぁ…………」 緊張が途切れたのかカシスはそれでクタリとなる。もたれかかるカシスの身体を抱きかかえるトウヤ。 傍らの義兄姉弟達に向かってにっこり微笑んで曰く。 「それじゃあ。また。御機嫌よう」 そうして胡散臭い笑顔を振りまいてトウヤはその場を後にする。 「結局、痴話喧嘩につき合わされただけだよな。俺達……」 「まあいつものことだね。本当にいつもの……」 「程ほどにして欲しいと願うのは贅沢なのでしょうか……」 小さくなりゆくバカップルの影を見送りながら兄姉弟は溜息混じりに呟いた。 「流石に今回は思い知らされたね。何事もやりすぎはよくないものだ」 しみじみとトウヤは語る。今回の一件で得た教訓を。 「確かに同じプレイが続けば身体が慣れてしまう。そこに新鮮な感動はないからねえ。実に思い知ったよ」 どこかが間違った認識。けれど構わずトウヤは続ける。いつものごとく胡散臭い笑顔で。 「というわけで今日はシオンさん直伝の新技術を披露しようというのだけど」 そうにっこりと笑いながらトウヤは見つめる。シルターン式の新技の餌食となった哀れな生贄を。 「トウヤの鬼ぃぃいい!!悪魔ぁぁああ!!鬼畜外道ぉぉぉ!!!!」 素っ裸で縛られ天上から吊るされた状態でカシスはわめく。シルターン式の縛り術。かの薬屋が不肖の弟子のお仕置きによく用いる法である。 「あははは。駄目だよ。カシス。僕に心配をかけた分のお仕置きはきっちりと受けて貰うから」 「嫌ぁぁぁあああ!!この人でなしぃぃいい!!やっぱ帰るぅぅうう!!あたし実家に帰るぅぅうう!!」 「はははは。駄目だね。逃がさないよ。なにしろ君は永遠に僕のものだからねえ」 「もう嫌ァぁぁぁあああああああああああ!!!」 口ではそう嫌がるものの実際のところカシスは本気で嫌がってはいないのだろう。用はこんなやり取りの繰り返しをお互いに楽しんでいるというわけである。魔王な彼氏と奴隷な彼女。界をも突き抜けるバカップル二人の夜の営みはこうして今日も繰り広げられる。とばっちりを受ける隠遁三人組の頭痛の種も当分は尽きそうにない。 おしまい♪ ちゃんちゃん♪ 目次 |
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