【恋するエドスと女ギツネアヤ】やぁ!!リィンバウムのみんな!!ワシの名はエドス、永遠の17歳、恋する乙女じゃ。 え?誰に恋をしているかって?そんなヤボな事聞いちゃ、まいっちんぐじゃ。 まぁええ、特別に教えてあ・げ・る。ガゼルじゃ。ワシはガゼルるに恋をしとるんじゃ。ずっとワシ等は、相思相愛の自他共認めるらぶらぶカップルだったんじゃ。 しかしのう、最近ガゼルとワシが一緒に過ごす時間が無くなってしまったんじゃ。それもこれも、あなアヤとかいう小娘のせいじゃ。最近、ガゼルのヤツは何かある度に「アヤー。アヤー。」と口にする様になってしまった。 きっと、ガゼルはあの魔女に騙されてるんじゃ!!ガゼルを正しい道に更正させる為に、どげんかせんと…。 行動1 朝食時。 「あれ?エドスさん何時もその席でしたっけ…。」 「ああ。そうだったと思うが。」 何時も何時も、何食わぬ顔でガゼルの隣に座りおって。だが、今日からはガゼルの隣の席はワシの物やでぇぇ!! 「おはよう。」 ガゼルの声じゃ。どうや、今日からは隣の席どうしやでぇぇ。 「…エドスその席だっけ?」 何で微妙に嫌そうな顔してんの? 行動2 午前、買い物の際。 「じゃあ、行くかアヤ。」 「はい、ガゼルさん。」 「おう、ガゼル。」 二人で買い物なんて、行かせんよ。 「エドスさん、二人で行けば十分ですよ。」 「今日はワシが買い物に行きたい気分なんじゃ。」 いちいち煩い小娘じゃのう。ワシとガゼルが買い物に行くのが、ラブアンドピースなんじゃ。お前は留守番でもしとけばええんや。 「それなら、ガゼ…」 「そうですね。それなら、ガゼルさんは家で留守番でもしていてください。」 こ、小娘ぇぇぇ。ワシが喋ってる最中に口を挟みよってぇぇぇ。 「おっ!!マジで!?ラッキーじゃん。じゃあ頼んだぞエドス。」 おお!!任された…ってガゼルぅぅ、ワシは主と買い物に行きたいんじゃ。 「エドスさんは力持ちですから、今日は沢山買い物出来ますね。」 ―1週間後。 「なかなか手強いのう。」 色々、妨害工作をしたものの中々効果が出ん。毒電波もネズミの死骸も通用せんとは…。そんな事を部屋で考えていると、扉をノックする音が聞こえてきた。 「エドス、ちょっと話がある。」 ん、どうしたガゼル?まさか、ワシの誠意が通じたのか? 「おまえ、最近やたらとアヤと俺の間に入ってくるけど、もしかしてそうなのか?」 104 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 09:05:19 ID:rEgb8UVs ガゼルが真剣な眼差しをワシに向ける。こ、これは、告白ムードか。 「そうじゃ。」 「そうなのか?やっぱりそうなのか?」 「ああ。ワシは…」 「お前もアヤの事が好きなのか。」 「ああ…って、ええ!!」 違う、違うぞぉぉぉ!!ワシはワシはお前の事が…。 「俺の事が?」 ガゼルの肩に手を置いた瞬間、部屋をノックする音が聞こえる。誰じゃ?こんな時に? 「あ、ガゼルさん。こんな所にいたんですか?リプレさんが急ぎの用事があるって。」 「…急ぎの用事?悪ぃエドス続きは今度な。」 ガゼルが早歩きで部屋から立ち去って行く。ちょっ、良いところで小娘。よりによって、二人きりとか。 「ところで、エドスさん…」 なんじゃ小娘?お前に話なんぞ無いわい。 「この一週間は、色んな嫌がらせを有難うございました。」 ば、ばれてる。いや、ここはごまかさないと。 「何のことじゃ?ワシにはさっぱり。」 「隠さなくてもいいんですよ、私には全部お見通しですから。貴方の気持ちも全部ね。」 小娘がニマリと笑いながら言う。 「なら話は早いわ。ガゼルから手を退け。ガゼルはなぁ、生まれた時から、いや、生まれる前からワシと結ばれる運命なんじゃ」 おまえの様な小娘にはオルドレイクみたいなのがお似合いじゃ。 「恋する乙女の気持ちは痛い程解りますが、それで嫌がらせを許せる程私も聖人にはなれないんですよね。だから、少し仕返しをしに来ました。」 仕返し?出来るもんならやってもらおうか? 「昨日、ガゼルさんとヤリました。」 ぐわ!!小娘ぇぇぇ。これは精神的に来るわ。いや、しかし、昨日ガゼルは自分の部屋で12時には寝ていた筈。ワシのストーカーには間違いが無い。 「これだから、ガチホモは…。貴方が馬鹿みたいに寝てる間に、ガゼルさんの部屋に忍び込んで愛し合ったんですよ。はーげ。」 ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ。 「ガゼルさんったら性欲旺盛で、5回も射精ちゃって。残念でしたね、もうガゼルさんは身も心も私の物です…って、きゃあ!!」 よくも、よくも、ワシのガゼルを傷物にしてくれたわねぇぇぇぇ。かくなるうえは、小娘を犯して間接的にガゼルと一つになるわ。 「ちょっ、待ってください。ていうか、冷静になった方がいいですよ。」 ワシは冷静じゃい。今更、泣いて詫びても遅いわ。 「あん…」 小娘の胸を揉む。なかなか、柔らかくて大きさもある。ガゼルがこの胸を愛したと思うと、憎い憎い。握り潰してやろうか!? 105 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 09:05:57 ID:rEgb8UVs 「ちょっと、痛い。痛いです!!止めてください!!あぁぁ…。」 泣け、叫べ。ワシの心の痛みを思い知れ。 「アヤ。リプレのやつ用事なんて無いって言って…た…ぞ。って、エドスお前何やってるんだ?」 ガ、ガゼルさん?何で、リプレの用事は?いや、そんなに睨まないで。 「うわぁぁぁぁん」 小娘の泣き声が聞こえて来る。 「怖かった…怖かったです。もし、ガゼルさんが来なかったら私…」 「エドス!!お前…見損なったぜ。行くぞアヤ。」 そんな汚い目でワシを見るなぁぁぁぁぁ。誤解なんじゃ!!話せば、話せば解る!!行くな、行か無いでくれ。 うなだれるワシに小娘が振り返る。 「ぷっ。」 羽目られたぁぁぁぁぁぁ!! それからというもの、エドスはガゼルに口を利いて貰えなくなってしまったとさ。 おわり。 目次 |
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