テイラー×フェア熱が上がると、誰かにすがり付きたくなる。 一人で、誰もいない宿にいると、孤独感に押し潰されそうになる。 フェアは、ベッドの中でため息をついた。 …昨日より、熱が上がっている。 一応店は休むとオーナーに伝えてあるが、彼は厭そうな顔で『健康管理も満足にできんとはな』と、吐き捨てるように言った。 まだ14歳、されど14歳。 本当は、少しでもいいから優しい言葉をかけて欲しかった。 熱のせいだろう、視界が歪む。 ぽろ、と、涙が溢れた。 独りは、さみしい。 こんなふうに、体調を崩した時は、余計に。 時計の音が、やけに大きく響く。 このまま。 熱に浮かされながら、フェアは瞳を閉じる。 階段を登る音。 誰かの気配。 人の手が、近づいてくる。 おかあさん…? 意識が薄れ、少女は眠りに落ちた。 …暖かい夢、額をなでられた感覚がして、フェアは目を覚ました。 眠ったせいか、少しだけ身体が楽になっている。 窓からは、赤い夕日。 ふう、と、息をつく。 …夢だったのか。 小さな頃、風邪をひいたフェアに、いつもガサツな父親は、心配そうに傍にいて看病をしてくれた。 双子の妹は、病弱だからうつらないように遠くからだけど、フェアを労るように話しかけてくれた。 …さみしい。 また、涙が溢れる。 そんな時だった。 階段を上がってくる音が響いたのは。 人がいる。 父親が帰ってきた? そんなはずはない。 でも、誰だろう? 節々が痛む身体をずらし、扉を眺める。 木が軋む音、薄暗い部屋に入ってくる人影。 近づいてくるその姿に、フェアは目を見開いた。 「…オーナー…?」 …フェアを眺める、ひょろりとした背の高い男。 口元に似合わないヒゲを生やした、父の知人であり、この宿のオーナーとして、フェアを雇って住まわせてくれている人。 金の派閥の召喚士テイラー、その人の姿がここにあった。 「ふん…気付いたか、大分熱が上がっていた様だが…その分なら、少しは下がってきているようだな。」 「どうして…?」 テイラーが不機嫌そうに眉を寄せるのを、フェアは哀しそうに眺めた。 「どうしてもこうしても、店主に何日も休まれては迷惑だ。 だからこうして、私自らが…」 嫌味を続けようとして、テイラーはフェアを眺め、口元を歪めた。 「…何を泣いている。」 テイラーの目に、涙を流ししゃくりあげる少女の姿が映った。 銀色の髪が、汗で額に貼り付いて、猫のような瞳は、熱で潤んでいる。 「…苦しいのか?」 自分の娘に重なり、優しい言葉をかけてしまうと、フェアはさらに顔を歪めて泣いた。 嗚咽、ただでさえ体力を熱で消耗しているというのに、こんなふうに泣いていては治るものも治らなくなる。 「…仕方ない…」 子供をあやすように、テイラーはフェアを抱き起こした。 背中をさすると、すがりつくように少女が身体を押し付けてくる。 汗ばんだ、甘酸っぱい体臭。 膨らみ始めた胸の固さが、服越しに伝わり、テイラーは眉を潜めた。 「…フェア、そんなにしがみつくんじゃない。」 泣く娘に強くも言えず、諭すように囁く。 胸の中で、少女が顔を上げた。 「わたしのこと、きらいだから…?」 支離滅裂。 「何を…」 「ふぇえ…」 泣きながら、一層強くしがみついてくるフェアに、テイラーは困惑する。 「…フェア、落ち着くんだ…。」 少女を離そうとして、体勢を崩す。 ベッドに重なるように倒れ、少女を組み敷くような体勢のまま、テイラーは固まった。 少女が着ていた、薄いパジャマがはだけて。 外れたボタン、大きく開いたシャツの隙間から、小ぶりだが形のいい膨らみが、桃色の先端とともに外気に震えていた。 熱と涙に潤む眼差しが、テイラーを見上げている。 誘うように、足が絡む。 下半身に、血が集まる。 「フェア…」 いけない、自制心が、それはしてはいけない事だと、男に警鐘を鳴らす。 少女の指先が、肩に置かれたテイラーの手に、触れた。 初恋の人と、少女が、重なる。 気付けば、少女の胸を掴んでいた。 まだ蕾のような胸に吸い付きながら、テイラーはフェアの腹を撫でた。 硬くなってきた先端を咬み、下着の上から優しくその割れ目をなぞると、少女が甘い声で鳴いた。 「テイラーさん…」 甘えるような声に、今度は直に触れる。 「ひゃっ…!」 クリトリスを人差し指の腹で撫でると、フェアはテイラーの腕を掴んで、嫌々をする。 「そこ、やだ…」 「…我慢しなさい。」 「ん…」 少女の足が、与えられる感覚にもじもじと動き始めると、テイラーは膣へと指を進めた。 まだ誰も知らないそこは、透明な液体で濡れひくつきながら、テイラーを待っているようだった。 「やっ…」 指先を、狭い入り口に埋めると、フェアが起き上がろうとする。 股を抑え、自由を奪うように、テイラーは少女の下半身に顔を埋めた。 「ひあっ…?!」 クリトリスを舐められ、吸われ、指先で膣を開かれながら、フェアが身を捩る。 「やっ…やあ…」 愛液と唾液、少女の下半身は、男を受け入れようと、その蕾を開いてゆく。 舌先を膣に入れ、テイラーは少女を求める自身を掴み、顔を上げた。 硬く張り詰めた自身を、少女の下半身にあてがう。 「あ…」 その肉棒の感触に、フェアの身体が女として反応する。 先端を埋めると、そのキツさにテイラーは眉を寄せた。 「いっ…」 「少し、痛いが我慢しなさい…」 「ん…」 頷く少女に、テイラーはその髪を撫でる。 嬉しそうに瞳を細めた少女に、そのまま男は自身を捩じ入れた。 「あアアアッ……?!!!」 大きく目を開いて悲鳴を上げる少女に、腰を打ち付ける。 「ひっ…ひあっ…あ…」 挿入する前によく慣らした身体は、痛みを和らげ、少女に、初めて知る男の快楽を教えていた。 「あっ…んっ……」 少女の狭い肉璧は、テイラーをしめつけ、震えていた。 僅かな血が少女の破瓜を知らせるように、柔らかな丘を粘液とともに流れ、夕闇に染まる部屋に、男と女が求めあう声と音が、響いていた。 フェアの身体を抱え上げ、突き上げながら、テイラーは目の前で女になった少女を愛しんだ。 「あっあ…ていらーさん…テイラーさん…テイラあ…アっ」 唇を塞ぎ、舌先を絡め、果てない快楽に思考を溶かし。 「アアアアッッッ!!!!」 少女の中に、どぷり、と精液を注ぎ入れる。 「フェア…愛しているよ…フェア…」 「ひっ…ひうぅ…」 まだ痙攣するテイラー自身に、ドクドクと精を注がれながら、フェアはテイラーの精液を子宮が受け入れるのを感じていた。 その快感に、 震えて、瞳を閉じる。 また、胸をまさぐられながら、少女は。 欲しかったものを手に入れた喜びに、口元を微笑ませた。 もう ひとりじゃない 離しはしない 永遠に。 おわり 目次 |
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