誓約者様のお家~またの名を雌畜達の集い~ 前編フラット。サイジェント郊外の南スラムに位置する孤児院である。 そこは身寄りをなくした孤児やその仲間達が互いに支えあって生活する場所。 「ああっ……あんっ……ふぁぁぁっ……あふっ……」 ……であったはずのここフラットも今ではすっかりとハーレムと化していた。 泣く子も黙る魔王な誓約者(リンカー)様が数々の雌畜達と夜な夜なお楽しみに耽る。 そんな破廉恥な空間へと変貌を遂げているのである。 「んっ……はっ……あふっ……どう……気持ちいい?……トウヤ……」 そう言って柔らかく豊かな乳房でトウヤの肉棒を扱きながら奉仕するのはリプレ。 このフラットのみんなのママである。そんな彼女すら今は立派な雌畜なのである。 他の娘達も言わずもがなというものであろう。 「ふぁぁぁぁっ!マスター!モナティいっちゃいますのぉぉおお!あひぃぃいいい!」 「イやぁぁああああ!!メトラルの族長の娘のエルカが指なんかでぇえええ!!」 ヌチョ。ヌチョ。巧みなトウヤの指使いに秘部を弄られて二人ともにイきまくるモナティとエルカ。 トウヤをマスターとするはぐれ召喚獣のこの二人はそれこそ正真正銘の雌畜であった。 ご主人様に愛でられ、奉仕することに悦びを感じる純然たる雌二匹。 そんな彼女の愛らしい割れ目からは潮吹きのように愛蜜がピュッと噴き出る。 「んちゅ……んむっ……んちゅ……はっ……大きい……お兄ちゃんの……」 「んっ……はむっ……ぺろ……んちゅ…………」 そしてフィズとラミ。まだ幼いこの二人さえも手コキやフェラチオ。 それに素股などを駆使してトウヤに奉仕するのである。 子どもの性教育は早いうちから。それが今のフラットの教育方針なのである。 そんな淫らな宴の場と化したフラット。そこの雌畜に新たに加えられる少女が一人いた。 「ふぁぁっ……あっ……はひぃ……やっ……らめぇ……やめて……ください……カシス……」 「んちゅ……ぺろぺろ……ふふっ♪……一緒に気持ちよくなろう……クラレット姉さん……」 そう言ってクセ毛の茶髪の少女は長い黒髪の少女を愛でる。黒髪の少女の乳首と秘芯を舌と指で嬲りながら。 カシスとクラレット。かつては無色の派閥に所属していたセルボルト姉妹。 その姉のクラレットはこのハーレムの主、トウヤの最も従順なる雌畜である妹カシスの手によって。 淫らな雌畜へと堕ちるための調教を施されているのである。 (どうして……こんなことに……) クラレットはそう自問するがその答えは思い当たらない。気がつけばこんな状況になっていた。 普段はこのサイジェントから少し離れた隠れ家で他の兄弟達と隠棲しているクラレット。 それでも街に出る事もある。主に隠遁生活に必要な品を買い足すために。 だがその日、買い物帰りの商店街でクラレットは妹のカシスとばったり出会った。 いつもは恋人であるトウヤとの痴情のもつれでしょっちゅう押しかけて一方的に愚痴吐きにくるこの妹。 けれどクラレットにとっては掛け替えのない血を分けた肉親でもあり恩人でもある。 そんなカシスに引きずられるようにあれよあれよという間にクラレットはフラットに連れてこられた。 そこでクラレットは熱烈な歓待を受けた。フラットの一員であるカシスの姉ということで。 自分達の仲間の家族は自分の家族も同然。そんな厚い人情に遠慮しがちのクラレットもほだされて。 厚意のままに一泊させてもらうことになった。どうせ帰るには遅く、野宿は必死だろうし。 なによりカシスがあんまり懐くので断りきれなかったのである。 そんな感じで夜はふけて、誰もが寝静まったかとも思う深夜。だがそれは始まりであった。 クラレットを歓迎する本当の宴の始まり。 「ふぁ……あふっ……はぁ……」 妹の愛撫を受けながらクラレットは喘ぐ。その身は一糸纏わぬ裸身を縄で縛られていた。 それもかなり特殊な縛り方だ。特に乳房の膨らみが際立つように。 秘部の割れ目。縄はそこにも擦れるように食い込む。ぐいっ。ぐいっ。 肉に食い込む感触。するとクラレットの脳に快感がはしって堪らずに喘ぐ。 そんな風にしてジワジワと縄に嬲られて朦朧とするクラレットの意識。 そこへチュクチュク。カシスの指先がクラレットを愛でる。秘芯をくにくに。 指で弄りながら唇は乳房を吸う。ピクッとそそり勃ったクラレットのニプル。 それをカプリと唇でついばんで、そのままチュウチュウと啜る。 ピクッ。ピクッ。すると凄まじい刺激がクラレットの背中を走り抜ける。 耐え難いほどの快楽責め。クラレットは嬲られていた。実の妹のカシスの手によって。 「はひぃ……やめてぇ……カシスぅ……お願い……です……あふうぅぅ……」 「うふふっ……そんなこといって……姉さん……ここは正直なんだから……ふふっ……」 喘がされながら涙目で哀願するクラレット。けれどカシスは意にも介さず姉への愛撫を続ける。 クチュ。クチュ。指先でならす姉の膣肉。妹である自身の指によって愛蜜を纏わせる。 とろとろり。すると容易く肉蜜は滲んできた。いい反応だ。感度は高い。流石は姉妹。 クラレットを弄りながらカシスもまた濡れていた。類稀な雌畜の素養。 姉のクラレットにも備わっていることをカシスは確信した。だから愛でる。 この姉を自分と同じ愛するトウヤの従順な雌畜にするために。 「はははっ。頑張っているね。カシス」 そんな二人の姉妹を見つめてトウヤはいつも通りのどこか胡散臭いさわやかな笑顔でうんうんと頷く。 腰はズンパンと動かして組み敷いたリプレの女陰を逞しい肉棒で力強く犯しながら。 「ふぁっ……いいっ……いいよぉ……トウヤぁ……」 貫かれるリプレはトウヤの下で淫らに喘ぐ。異性から愛される女の悦びを全身で感じていた。 「んちゅ……んっ……リプレママぁ……」 「んむっ……ぺろ……ぺろぺろ……」 犯され喘ぐリプレ。たわわに揺れる両の乳房。その双方に吸い付く幼い二つの唇。 フィズとラミである。ちゅうちゅうちゅう。二人とも大好きなママのおっぱいに吸い付いている。 まだ母乳はでないけれど。だけど最高に美味しいおっぱいだった。流石はみんなのママである。 「ふぁぁ……エルカさんっ……エルカさぁん……」 「あふっ……うぁぁ……この馬鹿レビットぉぉ……あふぅぅ……」 順番待ちをしているモナティとエルカはその間、二人で慰めあっている。 互いに毛も生え揃わぬツルツルの肉貝をピッチリあわせての貝あわせ。 そのまま秘肉をぬちゅぬちゅと擦らせあう。最近ではこうして二人で睦み合うことの方が多くなっている。 純真なモナティに最初はツンツンだったエルカも今ではデレてきている。 「あはぁっ……好きですのぉぉ……モナティ、エルカさんのことが大好きですのぉぉっ」 「うあっ……あふぁぁぁっ……馬鹿レビットのくせにぃぃ……馬鹿レビットのクセにぃぃぃ……あぁぁああっ」 仲良きことは美しきかな。ヌチュヌチュの粘膜を擦らせあいながら亜人の少女二人は心で通じ合う。 淫らな宴の中にもこんなほほえましい光景が存在するのだ。 「はははっ、仲がよさそうでなによりだよ。……っと、これはいけない」 そんな愛らしい僕(しもべ)二人の睦み合いの光景を見つめながらトウヤはふと感じる。 どうやらそろそろ時間だった。性役者たる自分の力を解き放つ。 自分の下で喘ぐリプレにトウヤは尋ねかける。 「そろそろいくよ。いいかな。リプレ」 「ああっ!きてぇぇ!トウヤぁぁ!いっぱいきてぇぇええっ!!」 よがりながらそう答えるリプレの顔はすっかりもう雌の顔だった。ならば良し。 トウヤは解放する。魔王にも等しきその白濁の力を。 「うぁぁああああ!きてるぅぅううう!!熱いのいっぱいきてるぅぅぅううう!」 ドクッ。ドクッ。ドクン。そうして盛大なまでの膣内射精は行われる。 トウヤの解き放った白濁はリプレの子宮にたっぷりと注ぎ込まれて。 迸る熱い液汁の熱量に喘ぐリプレ。射精は長く続く。リプレママの子袋に子種汁を確実に植えつける。 「ふぁ……赤ちゃん……トウヤの赤ちゃん……」 射精を受けてまどろむリプレ。その表情は恍惚でみたされていた。 「わたし……ママになっちゃう……本当のママに……」 どろりと白濁が中で溢れているだろう下腹部をさすりながらリプレはそううっとりとまどろんだ。 そんなリプレにフッと優しく微笑んでからトウヤは視線を睦み合い続けるエルカとモナティにもむける。 いまだにギンギンの魔王様ペニス。この鬼畜のエルゴの王は今宵もまだ絶倫を誇っていた。 「あぁ……はぁぁ……ダメ……ですっ……こんなの……不潔です……あふっ……」 場面を戻してセルボルト姉妹。こちらもこちらで盛り上がっていた。 度重なるカシスの責めになんどもイかされているクラレット。 その秘部は既に愛液でビショビショである。けれどクラレットもなかなかに強情であった。 堕ちそうなところでなかなかに堕ちてくれない。 「んふっ……そろそろ……素直になって……姉さん……」 「ダ……めぇ……ふぁぁぁっ」 くちゅくちゅと指で刺激ながらペロリ。カシスはクラレットの首筋に舌を這わせる。 ひゃっと喘ぐクラレット。それでも最後の一線はまだまだ保っていた。 それは姉としての矜持かセルボルトの家名を持つ召喚師としての矜持か。 「もう。本当に強情なんだから。クラレット姉さんは……」 するとカシスはそう言ってすっくと立ち上がる。そしてすたすた。 カシスはクラレットの正面に立つ。突然の事に呆気にとられるクラレット。 そんなクラレットにカシスはくぱぁと指で開いて見せる。 「見てぇ……姉さん……」 「……っ!?」 クラレットは息を呑んだ。カシスが指で開いて見せたそれ。それはカシスの肉貝だった。 パックリと口をあけるカシスの秘裂。トロトロの愛蜜で既に彩られている。 なんとも淫らなそれを姉に見せて妖しく微笑みながらカシスは続ける。 「あたしのここ……もうこんなにもビラビラしちゃってるの……トウヤに……トウヤにいっぱい愛されて……」 肉欲に溺れる雌そのものの顔になってカシスはクラレットに告げる。今の自分の素直な気持ちを。 「幸せなんだ……あたし……トウヤに……大好きなトウヤにこんなにも愛されて……だから……」 「カシス……」 自分は幸せ。そう告げるカシスの顔には一点の曇りもなかった。愛される悦び。誰かに必要とされる幸せ。 その幸せを十分に感じきっている。そんな顔で。虚勢もなく告げるカシスにクラレットは戸惑う。 「他のみんなだってそう……みんな……トウヤのおかげ……」 そう言ってカシスはふと辺りを見回す。するとその周囲で展開される光景。 どれも最上の幸せに満ち溢れていた。 「ふぁぁぁぁぁっ!マスターっ!マスターっ!!」 「あぁぁああっ!イくぅぅぅうう!エルカ、イかされてるぅぅうう!あぁぁあああっ!!」 ズンパン。ズンパン。ピッタリと重なり合って交互にトウヤに挿し貫かれるモナティとエルカ。 交わされる肉の営みに飛びっきりの幸福感を二人とも感じていた。ズルリ。ぬちょ。 ひしめく膣肉。滑る肉槍。巧みな槍さばきで二人同時に喜ばせるトウヤ。手馴れたものである。 「ふぁっ……あふっ……あぁっ……ラミぃぃ……」 「んちゅ……ちゅっ……おねえちゃん……」 その一方ではおませなフィズの肉筋を可愛らしいラミの舌先がなぞる。 繋がりあう幸せの片鱗をまだ幼いこの二人の姉妹も感じあう。 「ふふっ。そうそう。そんな感じ。とっても上手だよ。ラミ」 そんな幼い二人に優しく指導するのはリプレママ。子どもの性教育はママのお役目。 二人が早く立派な一人前の女(メス)になれるように、リプレママの教育に手抜かりは無い。 「みんなね……幸せになれたの……トウヤのおかげで……トウヤのおかげでこんなにも幸せ……」 「ああっ……あっ……」 視線をぐるりと一周させて、再度自分を見つめて呟くカシスに圧倒されるものをクラレットは感じる。 はっきり言って無茶苦茶だ。とうてい認めることはできない。こんな幸せのカタチ。 けれど何故か。ドキドキドキ。心臓がざわついている。それは奇妙な感覚。 (どうしたんですか……私……) 自分の中で起きつつある変化。それに戸惑うクラレット。そこへぴとり。追い討ちをカシスはかける。 「んむっ!?」 「姉さん……舐めて……」 ぺっとり。濡れ濡れの自分の肉裂をカシスはクラレットの顔に近づけて言う。 驚愕するクラレット。ドクン。ドクン。心臓がさらに激しくときめく。 (ど、どうして……私……) 自分の意思以外のものに身体が動かされるような感覚。それをクラレットは味わった。 ぽかんと開いた口から伸びる舌先。やめて!そんなの不潔です!必死で自制を促す。 けれど逆らえない。自分を見つめるカシスの視線、いやこの場をとりまく魔力に。 「んっ……んちゅ……」 「ふぁっ!姉さんっ」 そしてぴちゃり。クラレットは口付けてしまった。カシスのアソコに。 口付けてそのままペロペロと舌を動かす。クンニリングス。実の妹に対して。 「んちゅ……んむっ……っは……ぺちゅ……んふっ……」 何がなんだかクラレットにはもう分からなくなっていた。内なる衝動に促されるままに舌を動かす。 舌肉をはしらせるとそこに滲み出るのは愛蜜。カシスのものだ。それを舌ですくうクラレット。 ねっとりと絡む妹の肉蜜の味。クラレットの口の中で広がる。すると一層淫蕩な気分にクラレットはさせられる。 (ダメです……おかしくなってます……私……こんな不潔なことを……) ぽろぽろり。涙目の瞳から大粒の涙をポロポロ零しながらクラレットは奉仕を続ける。 心の中にあるのは自分自身への情けなさ。それと潔癖からくる嫌悪感。それらにさいなまれるクラレット。 けれどそんな心の気持ち悪さ。それを包み込むよく分からないものまで胸からこみ上げて。 「あぁっ……いいっ……いいよぉ……クラレット姉さん……」 そんなクラレットの心の内は気にせずにカシスは甘く喘ぐ。愛しい姉、肉親によって愛でられて。 なんだか懐かしい気持ちがする。覚える既視感。こんな風にクラレットから愛でられることに対して。 「ふぁ……カシス……んちゅ……カシスぅ……」 「あふっ……姉さん……クラレット姉さん……」 ペロペロと舌を動かすごとにクラレットの表情も出来上がってきた。雌の顔。喘ぐカシスと同じように。 まだ完全に堕ちきってはいないけれど。それでも確かにその色を強くしていた。 堕ちかける姉と既に堕ちた妹の睦み合い。その盛り上がりは一つの頂に達して。 「ふぁぁぁぁあっ!姉さんっ!イくぅぅ!イっちゃうぅぅうう!」 「ぷぁぁああっ!あぁっ……んぶっ……カシスぅぅ……」 プシュッ。勢い良く噴き出るカシスのラブジュース。そのシャワーをまともに顔に受けるクラレット。 顔中ベトベトの愛液まみれにされて、とろりとまどろむクラレット。その心は恍惚を覚えていた。 「あぁ……あっ……」 気が抜けたようにクラレットは脱力する。自分が保っていた最後の緊張の糸。 それがプツリと切れてしまったような感じがして。 (どうして……しまったんでしょう……私……) モヤモヤとよく分からないモヤに包まれ呆然とするクラレット。 「ちょっと、いいかな」 「っ?トウヤっ!」 そこへひょっこり。顔をだすトウヤ。ぱあっと明るい顔になって振り向くカシス。 そしてはしゃぐようにべったりと抱きつくカシスを抱きしめながらトウヤは微笑を浮かべる。 「ハハッ。頑張ってるようだね。カシス。どうだい?調子は」 「うん。順調♪このままいけば姉さんもあたしと同じになってくれる……あたしと同じ……トウヤの雌奴隷に……」 抱き合いながらトンでもないことをほざくバカップル二人。ポカンとそれをクラレットは見つめていた。 するとスルスル。おもむろにトウヤはクラレットを縛る縄を解く。 「あっ……」 縄を解かれてクラレットは呆然としていた。長く縛られていてせいで肉に食い込んだ縄の痕。 それが少しいやらしい感じにクラレットには思えたがそれはともかく、縄をとくと。 真っ直ぐな視線でトウヤはクラレットを見つめて呟きかける。 「すまないね。クラレット。こんな手荒な真似をして。カシスがどうしても君と一緒がいいと言うんでね」 そう言いながらトウヤは自分にはみつくカシスの頭を優しく撫でる。すると猫撫で声で甘えるカシス。 カシスをそんな風にあやしながらトウヤは続ける。 「こんなカタチで恐縮だけれども君を歓迎したいという気持ちは僕も同じだよ。それだけは信じて欲しい」 流し目がちにフッとそう告げるトウヤ。はっきり言って女殺しだった。何人この技でしとめたのやら。 ドキン。どうやらクラレットにも効果は覿面のようである。 「無理強いはしたくないから君の意思に任せるよ。どうかな。クラレット。君さえよければ」 「っ!?」 囁きかけられるトウヤからの誘い。まさに魔王の誘惑。クラレットはハッとなり胸を抑える。 (ま、待ってください……そんなお話……) ドクドクドク。心臓がまたドクドク言い出した。胸を押さえてクラレットは思いをめぐらす。 つまりはこういうことであった。このトウヤを中心にしたフラットハーレム。 その一員にクラレットにも白羽の矢が立てられたのだ。妹のカシスの強い希望で。半ば強制的に。 (そんな……お話……) はっきり言ってしまえば論外なはずだ。不潔です。そんな淫らなことは許せません。 さっきまでのクラレットならはっきりとそう断っただろう。けれど何故だろう。 今は迷っている。あんなに恥ずかしくて見っともないことなのに迷ってしまっている。 誘惑に堕ちそうな弱い自分。それをクラレットは思い知らされて。 「後悔はさせないつもりだ」 「っ!」 そこへトドメの一撃。根拠はないが自信たっぷりの一言。ああ、悪魔だ。この人は本当に魔王だ。 父上の言ったとおり。その魔力で可愛い妹のカシスや他の娘達を垂らしこんだに違いない。 ヒドイ。ほんとうにヒドイ。なんてヒドイ人。 「あっ……あぁ……」 けれどその魔力に垂らしこまれてしまいたい。そんな欲求が湧き上がっているのをクラレットは感じる。 ふいに見回す。他の娘達の顔。そのどれもが本当に幸せそうにまどろんで。 「一緒に暮らそう……姉さん……あたしと一緒に……幸せになろう……」 「カシス……」 自分の手を握ってねだるカシス。その真っ直ぐな視線にクラレットは耐え切れなくなる。 やはり愛しい。この腹違いの妹が。離れて暮らしていてもいつも気にかけていた。 まるで前世からのつながりのように。ずっと傍にいてあげたい。そんな気持ちにさえさせられて。 「聞かせてくれないかな。クラレット。君の答えを」 そうして絶妙のタイミングでトウヤは切り出す。YESかNOかの二者択一を迫られて。 クラレットの出す答え。それは。 「あぁ……私……私は……」 赤く震える顔を伏せながらポソリと呟くクラレットの答え。 その返答にトウヤは頷き、カシスははしゃいで愛する姉に抱きつくのであった。 (続く) 目次 | 次へ |
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