地味の逆襲「~♪」 小さく口ずさみながら、海賊船内を歩くソノラ。 「あれ?」 自室の灯かりが消えているのに気付いた。 (おっかしいなぁ。付けたまま出たと思ったのに……) 気のきく誰かが消しておいてでもくれたのだろうか?なんとなくそんなふうに考えて、注意も払わずに部屋の中に足を入れる。 「ランプ~♪ランプ~♪」 口にしながら、枕元のランプに火をつけようとしたときだった。 ……しゃ 暗闇の中、微かに絹擦れの音が聞えた。瞬座に、ソノラが緊張感を走らせ、「誰!?」振り向いた。次の瞬間、どん。腹部に衝撃が。飛び出して来た影が、姿勢を低くしてぶつかって来たのだ。そのまま、影とともにベットに倒れこむソノラ。 「……くっ!」 組み敷かれる直前、ばねを生かして身を反らせ、影の捕縛から逃れる。 「誰なの、アンタ!」暗闇に向かって、追及の声を上げた。しかし答えは返ってこない。痺れを切らしたソノラが枕元のランプに火を灯す。瞬座、暗かった室内に光が降りる。視界に室内のモノが映り込む。そして、陰の人物の姿も…… 「アンタ……」 その姿を見て、ソノラが言葉を失った…… 「……ヤード、アンタ、何のつもりなの?」 そこには、召喚師にしてカイル一家の客人、ヤードの姿があった。鋭い追及の声に対し、悪びれる様子もなく、 「何のつもりも何も、男女が夜に二人っきりでやることといったら、一つでしょう?」 「……?アンタ、そういうキャラじゃないでしょ」 「……確かに。今までの私は、こういった事をするようなキャラクターではなかったかもしれません。あまつさえ、容姿が地味だとか、剣のことを知ってる口ぶりのわりには、調べておきますとは口だけの役立たずだとか、とりあえず回復役としているだけだとか……!」 自分で言っているうちに何やらヒートアップしたらしく、俯き、怒りを抑えるように小刻みに震えているヤード。 「あ、あの、ヤード?」 「けれど!そんな貧弱地味な召喚師だったのは昨日までの私!今から私は地味で控えめだった自分に別れを告げ、欲望に正直に、やりたいことをやると決めたのですよ!手始めにあなた、ソノラさん!……そんなこれ見よがしにお腹を露出して、太股をパンツとブーツの隙間からちらりと覗かすような、男達の劣情をそそる格好で、いつもうろつきまわって……そうですか!ならば、望み通り、犯してあげましょう!」 「はん」鼻で笑うソノラ、「誰がアンタなんかに……」 言うなり、素早く腰元のリボルバーを引きぬき、構えた。 パン、乾いた発射音。 ――Dodge ひゅんと、素早く体を振ったヤードの体から、そんな文字が飛び出す。 「な!」 驚く彼女を後目に、ヤードがにやりと笑う。 「さあ、今度はこっちの番です……召喚」 召喚石を掲げると、飛び出してくるタケシー。ソノラの体めがけて、電撃が振り下ろされた。 「く、うわぁぁ!」 貫かれる痛み。加えて、電撃がシビレとなって体に残る。 (ダメ……体の、自由が) 「たいしたじゃじゃ馬さんだ。もう少しオシオキをしてあげないといけませんね」 ヤードが動けないソノラの向かって、再びタケシーの召喚石を掲げる。再び落とされる電撃。 「痛っ……くぅ!!はぁ……あう!!あ、嫌ぁぁぁ!!」 電撃の痛みとショックのせいで、ソノラの体がびくびくと飛び跳ねる。そのたびに上がる痛みによる絶叫。 「はぁ……はぁ。嫌……嫌ぁ……痛いの、止めてぇ……」 繰り返される内に、次第に抵抗力がなくなっていく。息も絶え絶え、絞り出すような声での懇願。涙目のソノラを見下すようにヤードがその前に立ちふさがる。 「そうです。それでいいんです。大人しくしていれば、痛い思いをしないですむんですよ……」 ひざまずく、ソノラの前で、ズボンを降ろすヤード。 露出したモノを眼前にし、ソノラが息を飲んだ。 「まずはこれを、口で気持ち良くしてもらいましょうか……」 「そんな……これを口でなんて、汚いよぅ……」 「そうですか。召か……」 「や、止め、止めて!死んじゃう、これ以上、びりびりされたら死んじゃうよぅ!」 青ざめた顔で、必死にふるふる首を振るソノラ。 「だったら、何をしたらいいのか、わかりますよね」 「……はい」 恐る恐る、屹立したモノに舌を伸ばしていく。 ちゅぷ。唾液を伴った舌が、先端に触れる。 「……ん、そう。そのまま、万遍なく舌を這わせて、私を気持ち良くしてください」 「ちゅる……ん、れる……こんな、感じ?」 伸ばした舌先が亀頭、カリ首、そして竿の部分をなぞる。 「いいですね。それでは、次は咥えてもらいましょうか。歯は立てないように注意してくださいね」 「咥える……?」 言われるがまま、おずおずとソノラはヤードのモノを、飲みこんでいった。 くぶ、ずぷぷ……小さなソノラの口の中、強引にモノが割り込んでいく。 「ん……、く、く……もぐ……んんん!」 広がるしょっぱさと、嫌悪感に眉根を寄せるソノラ。 「まだ、浅いですね……」 するとヤードがソノラの後ろ頭に手を添えた。そしてぐっと、自分の腰に向けて引き付けた。 「んぐ!!んむ、んむ……ん!!」 がくがくと頭を打ちつけられる動きにつれ、喉の奥まで、乱暴に男根を叩き付けられる。呼吸困難に痛みが伴うイマラチオ行為に対し、ソノラは差し込まれたモノのせいで、悲鳴すら満足に上げることができない。シビレ今だ残る、動かない体で、できることは、くぐもったうめきをあげることだけ。 「ん!いいですよ、ソノラさん!舌も動かしてくださいね!」 (勝手な……こと……いわないで……) 荒い動きに晒されて、次第に意識すら薄くなっていく。 「さぁ!思いっきり口の中に出してあげましょう!受け取りなさい、そら!」 「……んぐむ!!」 ひときわ奥まで腰を引きつけるヤード。喉の最奥を貫かれたソノラ、その奥で、生暖かく、粘つく液体が勢い良く放出される。好むと好まざるとを問わず、その白濁は問答無用で喉を滑り落ちていく…… 「んっんっんっ……ごく、んむ!」 ねと。ようやくソノラの口からヤードのモノが引き抜かれた。それは唾液、先走り、白濁、それらが混じったものでまみれて、ぬとりとしている。 「けほ、けほ……ん!えふ!けほん!」 激しく咳き込むソノラ。唾液とともに、白濁が零れた。 「さぁ、休んでいる場合じゃありません。まだこれからですよ……」 「え、嫌……イヤァ!!!」 続いて、ヤードはソノラの体を、投げ出すようにベットに飛ばした。仰向けになったその体から、強引に上着を引き千切る。 「きゃあ!だめぇ!」 発育途中のぷっくりとした二つの乳房が現れる。 「胸はまだまだですね……まぁ、これからきっと大きくなるでしょう」 ちゅ。言うなり、その先端、桃色の乳首にくちずけするヤード。 「……!」 無言で、ぴくりと背を反らせるソノラ。 「感度は、なかなかのようですね」 ソノラの胸を吟味するように、舌を、手を這わせるヤード。 「……ん!……く……ん!」 感じまいとする、押し殺した声がソノラの口から漏れた。 「まぁ、いいでしょう。そろそろ下の方を……」 ホットパンツの中へ、もぞもぞと手を入れるヤード。 「そこは、だめ……」 力入らない体のまま、身じろぎし、ふとももを擦りあわせて、侵入を拒もうとするソノラ。劣情をそそるその動きに、笑みを浮かべるヤード。右手は下着に辿り着き、その下に潜り込んでいく。 「嫌ぁ……嫌だよぅ……」 淫核を避け、進んだ指先はぷにぷにとした陰唇をもてあそぶ。胸への刺激も続いている。上下同時にもたらされる快感に、少しずつソノラの感じ方が変わっていく。 (嫌なのに……どうして……) 「どうですか、ソノラさん。オルドレイク仕込みの私のテクニックは」 「そん、なの……気持ち、いいわけ……な」 「そうですか。ソノラさんはもっと激しいのがお好きなんですね」 「そんなこといってな……ひゃ!」 きゅう。淫核と乳首を同時につままれ、ソノラがそのはげしすぎる刺激に、体を浮かせた。 くり、くり……かたくしこったその二ヶ所が押しつぶされ、転がされる。 「はう……く、きゃん!痛い、イタイの……」 「イタイだけではないでしょう?」 くち、湿り気を持った淫裂に、ヤードの中指が沈みこんでいく。 狭い膣内は、指程度でもキツイくらいだった。 「ああああ……」 内部を貫かれ、掻かれる感触に、ソノラの口から吐息が漏れた。 その中指が中程まで進んだ時に、 「……ほぅ」 ヤードが感嘆のため息。中指の進みを妨げるモノがあるのだ。 「まさか、初めてだとは思いませんでしたよ」 「……っ!」 「このまま、指で貫くというのも面白味にかけますね……やはり」 意図を察したソノラが、顔を蒼白にし、首を振る。 「嫌、嫌ぁ……そんなの、やだよぅ……」 にゅぽ。膣内から中指が抜かれる。そのまま、ホットパンツを下着ごと引っ張り落とすヤード。その眼前に、桜色の秘部が晒された。 「これで、破ってあげましょう……」 滾ったモノを秘部にあてがう。馴染ますように、愛液をまとわりつかせる。挿入の様子が良く見えるようにか、ソノラの腰をグイと持ち上げるヤード。 「あ……あっ……」 ぐ、ぐち、みちち……肉を割き、ソノラの膣内をヤードのモノが進む。 「ぐ…あああああ!!」 今まで感じたことのない、内部から割かれるような、痛みにソノラが思わず獣じみた悲鳴をあげる。 「イタイ、痛い!イタイよぅ!抜いて、抜いて!」 「さぁ、もうすぐ、もうすぐ、辿り着きますよ……」 ぐ。腰を進めると、先端がぶつかる。一際強い挿入を阻む感触。 躊躇せず、進むと…… ぷち。その膜が抜かれる瞬間だった。 「くぅ………あぐぅ!」 じわり、膣内に破瓜の血が広がる。結合部から零れる、愛液と先走りが混ざった液体が、赤く染まった。 「……ふふふ。素晴らしい。ソノラさんの膣内。この狭さ、そして締め付け!まさに名器!」 ぐい、最奥に届かんがばかりの勢いで、ぐいっと腰を押し入れるヤード。ピストン運動で引く抜くたびに、じわりと膣内の血が零れ落ちる…… 「もう……もう嫌ぁ……抜いて、抜いて」 「そう、ですね……そろそろ、ソノラさんも、この苦痛から解放させえあげましょうかね」 (よか……った……)絶え絶えにそう考えるソノラだったが、ヤードは腰の動きをさらに早める。 「な……なんで、抜いてくれるんじゃ……くぅ……!?」 「そうですよ、抜くんですよ。でも、そのまえに出させてもらわなければね」 「出すって……そんな!それだけは、それだけはだめぇ!」 一際、大きくソノラが叫んだ次の瞬間だった。 「う!」 びく、びく。ヤードの腰が蠕動する。最奥まで叩き付けられたそれから、迸る白濁。 「いやぁぁぁぁぁ!!!」 絶望の声を上げるソノラ。 引き抜いたそこからは、白濁と純潔の証明が混ざり合わさり、ピンク色になった液体が、どぽりと零れ落ちた…… (ふふふふふ……) ヤードは沸き上がる微笑みを抑えることができなかった。 (もうこれで、私を地味だなんていわせはしませんよ。このオルドレイク仕込みのテクニックさえあれば、この島の女性は片っ端から私の虜……さぁ、次はアティさんを……) 「おう、ヤード!」 次なる手段を考えながら島内を歩いていたヤードが、カイルに声をかけられ、我に返る。 「あ、カイルさん……と……」 カイルのその後ろにいるのは、何やら尋常でない様子のジャキーニ率いる海賊団。その雰囲気に押されて、言葉を失うヤード。 「いやぁ、まずっちまったよ。昨日さ、酒の席でコイツに言っちゃったんだよ。こいつらの船が難破した原因になったの、お前が剣使って嵐起したからだってことさ」 「そ、それは……」 ぎらり、とジャキーニの目が光る。 「船がなくなったのも、こんな事になったのも、元を正せばあんちゃんだってぇことだよな。わかってんな!野郎ども!きっちり落とし前付けさせたるぜ!」 『へい!船長!』 「ちょ、ちょっとま、カイルさん……ぎゃあああああああ!」 自業自得。 おわり 目次 |
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