ファリエル陵辱「おい、この女ぁもう動きやがらねえぜ。」 「つまんねえよなあ、…ったくよぉ!!」 そう吐き捨て男たちはボロ屑のように陵辱された少女を足蹴にする。まだ若い娘だ。その瞳にはもう一欠けらの生気もない。戦いに敗れ満身創痍の彼女を男たちは輪姦した。 体中の骨が折れ、内臓が傷つき、放置しておけばそのままでも死にいたるであろう彼女。 その彼女に人間らしい死を鬼畜どもは決して与えなかった。数人がかりで犯され、おそらくは今だ穢れを知らなかったであろう身体を血と白濁液で染められた。 「もう、死んでるせ、ちゃんと火葬しなくっちゃよぉ!!」 「そうそう。」 既に彼女は死にかかっていた、だがまだかすかに意識があった。不幸なことにも。 自らの身体を焼く業火。肌が焼ける痛み。自分の肉が燃焼する悪臭。此の世のモノとも思えぬ一切の苦痛を味わいながら彼女の命は失われた。 「嫌あぁぁぁぁぁぁっ!!」 悲鳴とともに彼女、ファリエルは目を覚ます。本来霊体である今の彼女は睡眠などは必要としない、だがこの地上で存在しつづけるためにはマナの定期的補給が欠かせない。 その間彼女は人間で言う睡眠と同じ状態になる。その睡眠中にかつて生前の記憶が稀にではあるが再現されることがある。今回はよりにもよって最悪の記憶であった。自分が殺された時の記憶を… 「また…あのときの…」 思い出すだけで発狂しそうになる。純潔を汚されたこと。それ自体はもはや死にゆく身だった彼女にはそれほどの苦痛ではなかった。だが生きたままその身を焼かれたこと。その時の苦痛。震えが止まらない。二度と味わいたくない。死後、今の霊体になった後にもその時の痛みが、恐怖が、絶望が、その魂の芯まで染み付いていた。 「どうかなさいましたかっ!!ファリエル様!!」 「フレイズ…。」 大声を聞きつけて、必死の形相で駆けつけてきた副官にファリエルは答える。 フレイズ、今は守人冥界の騎士ファルゼンとなったファリエルの参謀で、死んだ彼女に自らの魂を分け与え霊体として再生させた天使である。 「まさか…また…あの時のことを…」 フレイズの指摘にファリエルは無言だった。だがそれは明らかに肯定と受け取れた。苦虫を噛み潰した顔になるフレイズ。あのときファリエルを守ることが出来なかったこと。 そのことをフレイズは今でも悔やみきれずにいる。 「もう…大丈夫よ…フレイズ…。」 「ファリエル様…。」 嘘だ。大丈夫なはずがない。自分にこれ以上心配をかけまいとして言っている事がフレイズには分かった。どうして彼女が未だに忌まわしい過去に苦しめられねばならないのか。 そう思うと胸が詰まってしょうがなかった。 「フレイズ…そう言えば今日は鎮めの儀式を行う日でしたね…。」 「…!!」 鎮めの儀式。あの忌まわしき無色の派閥との戦い以来、この島で命を失った者はその魂を転生することを許されず亡霊として彷徨い続ける。その亡霊の暴走を防ぐべく、ファリエルは定期的に鎮めの儀式をとり行ってきた。今日がその日である。 「お止めください!今のファリエル様のご状態で儀式を行うなど無茶です。どうかご自愛ください!。」 フレイズは必死の思いでファリエルに思い止まるように説得する。あの儀式はファリエルの精神をすり減らす。精神の消耗は霊体である彼女には消滅に直結する。今のような万全出ない状態で執り行うのは危険が予想される。 「簡単なモノならば私でも行えます。どうかファリエル様はお休みください。貴女はこの島になくてはならない人なのですから…」 「フレイズ…。」 彼の説得には理があった。不完全な状態での儀式はかえって亡霊の暴走を後押ししかねない。それならばいっそのことフレイズに任せた方が安全でもあろう。 「でも……」 彼に任せて自分だけ休むことにはファリエルには抵抗があった。元は無色の派閥の実験でこのように歪められてしまったこの島。そのことに対しかつては同じ派閥の一員であったファリエルは責任を感じているのだ。 「分かりました。儀式はフレイズに任せます。でも私も同行します。」 「ファリエル様…。」 もしフレイズの手におえない事態になったらその時は自分が替わろう。そう強い意思の元にファリエルは同行を求める。その決意を拒むことはフレイズには出来なかった。 「どうやら亡霊たちも落ち着いているようですね。」 「……ウム……」 フレイズと重厚な鎧で身を包んだ騎士は亡霊の発生源である遺跡周辺部に辿り着く。 この鎧騎士こそファリエルの守人としての姿、ファルゼンである。 この分なら私でも大丈夫そうです。ファルゼン様、少し下がっていて下さい。 「…ワカッタ……ムチャハスルナヨ…」 そう言ってファルゼンは後ろに下がる。元々術自体はフレイズのほうが長けている。だが同じ霊体同士ということもあってか亡霊の状態が落ち着かないときはファリエルの方が適任であった。今回は亡霊も比較的落ち着いていてこれならばむしろ術式に秀でたフレイズに任せた方が上手くいきそうである。 (よかった…何事もなくて…。) ファルゼンという鎧の中でファリエルは安堵した。もしフレイズの手におえない場合、今の自分で儀式を上手く行えるかという不安が解消されたのだ。 「………!?」 ふいに嫌な予感が走る。なにやら悪しき力が膨れ上がるような…、これは? 「…イセキガ…!?」 何故だか分からないが遺跡の力が作動し始めたのだ。不味い。このままでは亡霊たちが…。 「下がって!フレイズやっぱりわたしが…」 「ファリエル様…しかし…なっ!!」 それは一瞬の事だった。 かつて…異界との境界を利用する力を探る目的で作られた遺跡。今はなきファリエルの兄、ハイネル・コープスが核識となり、緑の賢帝、紅の暴君という二本の魔剣によってその力を封じられた筈の…。その力の発動。それは亡霊たちに異常なまでの力を与え… そして… 「ガハッ!!…ファ…リエル…様……グハァ…」 「そんな…フレイズ…嫌ぁっ!!フレイズぅぅっ!!!」 背後から亡霊兵士の槍がフレイズの胸板を貫く。そこから連続して無数に突き刺さる弓矢。頭部をかち割る斧。全身をなます切りにする剣。 「ファリ…さ…ま…逃げ…」 言い終える間もなく放たれた暴走召喚術がフレイズを一欠けらも残さず吹き飛ばした…。 「嫌ああああぁぁぁっ!!!!!!」 跡形もなく消滅したフレイズ。その悪夢のような光景にファリエルは叫び、立ち尽くすしかなかった。 「…獲…モノ…」 「次ハ…コイツダ…」 「殺ス…ミンナ…コ…ロス…」 次の獲物を見据えた亡霊兵たちはファリエルに襲い掛かろうとする。 「よくも…フレイズを…」 大剣でもって応戦しようとするファリエル。だが多勢に無勢であった。彼女の外殻ともいうべき鎧が破壊し尽くされるのに時間はかからなかった。 「オ…ンナ…」 「ヨロイノ…ナカカラ…オンナ…」 「イイ…オンナ…ダキタイ…」 鎧から引きずりだされたファリエル。剥き出しになった少女の姿に亡霊は反応し詰め寄る。 (止めて…いや…) 生前の最後の記憶が蘇るあの時も… 『なんだよ…結構イイ女じゃねェか…』 『どうせこのままほっといても死ぬんだ。頂いちまおうぜ。』 戦闘不能にされ…襲い掛かる陵辱。あの時と同じ…。 「嫌ぁぁっ!止めてェェ…あんな思いはもう…」 敵に破れ惨めに犯される姿。それ以上に思い出してしまう。自分の最後を。地獄の業火に焼かれながら苦しみ悶え果てた最後の時を。 「痛イィィィ!!!畜生ォォォォォ!!」 「苦シイィィィ!!壊スゥゥゥゥ!!」 「オンナ…コワス…オカスゥゥゥゥ!!」 生前の痛みを引きずりながら荒ぶる亡霊たちはファリエルに襲いかかった。 「止めてぇぇっ!!…お願い・・もう止めてぇっ!!」 亡霊たちの肉棒がファリエルの身体を汚す。本来肉体のない霊体同士の性交。それはあくまでイメージ的なものだろう。実際にはファリエルという霊体を無数の亡霊の霊体が取り囲み混じりあっているような姿だ。だがその度に彼女の魂は削り取られていた。 可憐な少女が兵隊の慰み者になる、そのようなイメージが展開されていた。 「あぐうぅぅ…うっ…はうっ…」 あくまでも実体の伴わぬ幻の世界。しかしファリエルにはそれは現実。膣内を肉棒が食い込み内側から引っ張られる痛み。生前犯されたときはもう瀕死で何も感じなかったが、始めて感じる。 「う…うぅぅ…」 ファリエルはすすり泣く。あくまでイメージであったが股の下から血が流れているのが見えた。死んだ今初めて味わう。破瓜の痛みを…。 「マチキレナイ…コッチモ…」 ファリエルを犯す亡霊達。到底前の穴だけでは足りぬ。アナルも口も胸も髪も、すべてを犯す。後ろから前から、肉で圧迫される苦痛。内臓が削り取られるような感覚。口の中を占領するペニス、流し込まれる精液。生臭い香りが鼻腔をくすぐる。左右の乳首に亀頭がこすり付けられる。まるで乳液のような白濁が彼女の胸から垂れる。そして髪の毛にぶちまけられるスペルマ、ベットリとその髪にまとわりつく。 (どうして…どうして…こんな…) そのどれもが肉体を失った今では本来感じるはずのない苦痛。同じ霊体同士だからこそのなせる業であった。生前最後のときもこのように慰み者にされた。だがあの時はもう瀕死の重傷を負っていたこともあり今のように陵辱による苦痛はさして覚えていない。今は違う。 確かに実感する。汚される悲しみ、陵辱の苦痛を…。 「イクゥゥゥ…オレハイクゥゥゥ!!」 「マイッタ…オレハマイッタァァァッ!!!!」 わけの分からぬ呻き声を発しながら亡霊はファリエルの胎内に射精する。生暖かい精液。 それが子宮に流れ込むと同時にまた別のものがファリエルの中に流し込まれる…。 (な…に…?) 暗いとてもどす黒い感情…。男の身体は腐りかけていた。うじ虫が湧き、仲間に打ち捨てられそれでも死にきれず、ゆっくりと果てていく。その永遠の繰り返しこれは・・・ 「嫌ぁぁぁぁぁぁっ!!!」 おそらくは今ファリエルを犯している亡霊たちの生前最後の記憶。無残な最期を遂げ苦しみ悶え死んでいった記憶。転生できず死を繰り返しつづける苦痛に苛まれた亡霊の絶望。 ファリエルの身体に流し込まれた精液の正体はそれであった…。肉体(というのも正確ではないが)を犯されるのと同時に魂そのものに行なわれる陵辱。二重三重の苦痛。地獄という言葉でさえ生易しい。そのような絶望と悪夢にファリエルは包まれた。 (痛い…苦しいイ!!) (足がぁぁっ!!おれの足がぁ!) (待ってくれ…俺達は味方…) (嫌だァァ…死にたくないぃぃぃぃ!!) 亡霊たちの最後の記憶。暴走した召喚獣に食い殺されたもの、全身を引き裂かれたもの。 味方の召喚術の絨毯爆撃で死んだもの。その最後のときの記憶が流し込まれていく。 (許して…もう許して…) 犯しつづける亡霊たちに許しを乞うファリエル。無色の派閥の実験で閉ざされたこの島では生き物は死んでも生まれ変われず亡霊として生前の最後の苦しみを味わいつづける。 彼らの苦しみ。その責任の一端がかつて兄とともに派閥の召喚士として実験に参加した自分にもあることをファリエルは認識していた。 (これは…罰なの…?兄さん…あんなことをした…私たちへの…) 今は亡き兄に問い掛けるファリエル。だが問いに答えるものはいない。いるのは彼女の身体に絶望というスペルマを撒き散らす亡霊たち。子宮も腸内も限界まで精液で満たされたかのように見えて限界はない。所詮はイメージにすぎないのだから… 「くぅぅぅぅっ…あひぃっ…ふぁっ!!」 背面からまた、肉棒が挿入される。もう何十何百と肉棒を咥え上げた秘所。しかし霊体ゆえに身体がそれに慣れることはない。きつく狭い膣内にギュウギュウと肉が押し込められる。決して自らの愛液で濡れることのない渇いた膣。吐き出される白濁のみが潤滑油となってピストンを繰り返す。痛い。死んだ自分が言うのもなんだが死ぬほど痛い。 子宮にドクドク精液を流し込まれる。生きた人間の娘ならば妊娠の恐怖に絶望するのであろう。だがファリエルに流し込まれるのは絶望そのもの。亡霊たちの苦痛の記憶。 「あっ…嫌ァっ…あっ…ひぃっ…」 後ろから犯されながら胸を鷲づかみにされる。そのまま乳房で強引に陰茎を挟まされる。 ズリズリと乳肉をペニスが滑る。気色悪さを感じながら舌で亀頭の先を舐めることを強要される。 「あひ……いっ…ぐぅぅぅっ!ぷぁぁぁっ!! 子宮内にもう何十度目か数え切れない射精をされるのと、顔面にスペルマを撒き散らされるのは同時であった。それでもなお解放されることはない。馬ほどある巨根がねじ込まれたり一つの穴に二本同時に挿しこまれたり、胃から逆流するほどに精液を飲まされたりそれらすべては現実ではない…。だがその虚像は彼女にとっては紛れもない現実…。 「あっ…あぅぅ…あひぃぃ…ひゃぅ…」 それから時が数日経過してもなおファリエルは亡霊に犯されつづけた。もはや彼らと同質の存在となった彼女。昼間は姿を消し、夜が訪れるたびに亡霊達に犯されつづける。 永遠に死の苦しみを味わいつづける亡霊たち。その慰み者として犯されるためだけに存在する亡霊として…。 もう人型の亡霊だけではない。メイトルパの魔獣、シルターンの鬼妖、サプレスの悪魔。 この島で果てた亡霊たちすべてがファリエルにその苦痛をなすりつけるようにして犯す。 今もまた1人の天使の亡霊がファリエルを犯していた。 「ファリエル様ァァァァァ!!!、ファリエル様ァァァァァ!!」 「あ・・・うぐっ…あぅあ…フレイズ…あ・・・きひぃぃぃぃぃ!!!」 全身をなます切りにされ頭をかち割られた姿のかつてフレイズだったものはファリエルの膣内に己が剛直を延々と挿入し続けた。 終りない悪夢。終りない絶望。死したもののみが味わいつづける永劫の呪縛。 苦しみつづける亡霊の痛みを一身に慰み者として吐き出される哀れな少女の魂。 それが救われるときがくるかどうかは誰にも分からぬことであった。 おわり 目次 |
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