この物語はフィクションです。

どこかで聞いた事のある名前が出てくるかもしれませんが、それは気のせいです。

寛大なオココロでもってご覧いただければサイワイです。

 

 

 

 

 

 

 

 

なにかと、名目を付けて集まる飲み会の名は「サバイブ飲み」

親睦を深めすぎ、記憶が飛んでしまう人続出のこの会は、誰かの誕生日近くになると異様な盛り上がりを

見せる。

年末には松田、年が明けてからは高野。それ以前にも、須賀、菊池の面々を祝った事も記憶に新しい。

2月は、ライダー界のトニセン涼平(当然、萩野、高槻も入る)の誕生日と言うことで、年少組みである

カミセン須賀、松田、弓削は勿論の事、祭り好きの萩野、高槻も加わり大いに盛り上がるのだった。

 

 

 

 

 

「京都で撮影やったら来れんよなあ。

そんなん、しょうがないやろ?こっちに帰ってきたら飯でも食おう」

 

パタン。携帯電話をたたんで机の上に置くと、すかさず目の前のグラスにビールが注がれた。

 

「須賀っち、俺、もうええわ」

「なーに言ってんですか!これからじゃないっすか」

「飲まんわけにはイカンでしょ。今日の主役なんやから」

「いや。ほんまに。もうダメだって」

「大丈夫。まだイケルって ♥ 」

「酒の方が良い・・・カモ?」

 

ほんの1ヶ月前まで正義の味方(一部を除く)だった男達が、目元を赤く染めて『飲め』『飲めない』

の、応酬をしている姿を少しだけはらはらしながら眺めている男がひとり。

 

「電話、京都からだったんすか?」

 

今日のメンバーの中では一番若いくせに一番落ち着いていると言う彼の言ったヒトコトに、一斉に

振り返るオトコタチ。

 

「そ。一條クン、春の新ドラの撮りでな。高野クンにも会ったって言うてた」

「ハッセイ?なんであいつ京都にいんだよ」

「だから。ドラマの撮りだって言うてはるやろ」

「京都、寒そうだなあ」

「残念でしたね」

「ん。でも、この調子やと5月の飲み会、大変なコトに・・・なりそうな気がせえへん?」

「・・・しますね。確かに」

 

オレ?と、自らを指差しながら、にぱっっと笑顔も忘れないサービス精神のカタマリ、本日の主役と同じく

ライダー界のトニセン萩野。

 

「弓削っちも5月だよね ♥ 」

「一條さんもです」

「サトシね、サトシ。うん、あいつも5月だよ」

「・・・サトシって言うな。紛らわしいやろ」

「いーじゃん。松田サンの方が良いのかよ?」

「まあまあまあ。どんなんでも良いのと違う?呼び方なんてさあ」

「じゃあじゃあ!俺も涼平クンって呼ぶ。クンって呼びたいっ!」

「あ、じゃあ俺も!」

「ボクも」

「ボクも ♥ 」

「・・・高槻クン・・・萩野クンまで何言うてるんですか。もう」

「じゃあ。皆で涼平クンってコトで!カンパーイッッ!」

「「「「「カンパーイ」」」」」

「涼平クン、30歳おめでとおーっっ!」

「「「「30歳、おめでとーっっ!」」」」

「要らんコト言うなっっ」

 

 

 

 

今回欠席の年少組み、一條と高野が乱入するのは、また別の日の話・・・・・

 

 















 

 

 

 

涼平クン、お誕生日おめでとうございまっす♪
この後のご活躍、期待しております。是非に!

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