664 :名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:13:24 ID:W4OpPf9q
世間が悪いというようなことは何でもやってきた。
すべては生きるためだ。
盗みをはたらいた、飢え死なないために。
人を殺した、自分が殺されないために。
信じられる人間はこの世に一人もいない、自分を守れるのは自分ただ一人だとレヴィは知っていた。
NYに寒い冬がきて、盗みだけでは食いつなげず、冷えきった外気にさらされ続けたままでは長く持たないとわかった時には、自ら売春宿の門戸をたたいた。
こんなろくでもない生活をしていれば、自然とそういう世界にも顔は通じていて、肩や髪に雪をつけたまま裏口で佇むレヴィを、支配人はあんた造作はいいからなと言って迎えてくれた。


665 :名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:14:54 ID:W4OpPf9q
変態どもの趣味なんてのはどいつもこいつも同じようなもので、少し仕掛ければやつらはこちらがおもしろくなる程の反応を返してくれる。
無感動な日々を繰りかす、そんなある日、レヴィは支配人に呼び出された。
「何だよ急に」
貴重な睡眠時間を削られ不機嫌なレヴィに支配人は落ち着いた物腰で言う。
「今日の客は少し身分のある人なんだ。あの人はおまえのことを非常に気に入ってるようでね。ご指名だよ。賃金はいつもの五倍つけとくからくれぐれも逆らわないように」


666 :名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:16:41 ID:W4OpPf9q
「五倍!騙してんのか?!」
「騙してなんかないさ、レベッカにそれだけ払っても、こちらにはその何十倍もの額が入るだけの額をおいていってくれるそうだから」
訝しんだレヴィは支配人の顔をじろじろ見たが、どうやら嘘をついているわけではなさそうである。笑いがこみ上げてきた。
「ハハ!叩き起こされて、何かと思えば金持ちでロリコンのおっさんか。いいぜ、賃金分働いてやっから約束違えんなよ!」
支配人が次に言葉を発そうとしたときには、レヴィはそんじゃ今のうちに寝るからと、部屋を駆け出してしまっていた。





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