192 :名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:56:35 ID:ziPaDN2L
元暇人です
2年ぶりにサラリーマンというものを始め、いい加減暇じゃない筈なのに30分で書いてみた四月馬鹿小ネタ。
しかも古典的、てかお約束ってか、ベタベタっていうか。
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暑期に入り始めたタイの南部、とある背徳の街の昼下がり。
とある運送屋の事務所。
テーブルに広げた日本語の書類を英語に翻訳する、この街に似つかわしくない上に暑苦しいことこの上ないビジネススーツの男。
その様子をソファで寝転びながらジーっと眺めるのは、彼とは対照的に大胆に肌を露出させた刺青の女。
暇そうに欠伸をかみ殺し、何の気なしにカレンダーを見る。
そして、今日が何の日かを思い出した。
にやり笑うと、さり気なさを装いつつ声をかける。
「なーロックー」
「なに?」
「妊娠した」
男はきっと驚くに違いない。
何と言うだろうか、きっと慌てふためくことだろう。
狼狽する様を想像し、内心ニヤニヤしながら反応を待つ。
しかし、返って来たのは彼女の想像を遥かに凌駕する一言。
「……ぇっと…その………誰の子?」
「………………。」
お前以外に誰が居る!?
そう怒鳴って胸倉を掴み上げたいのに声が出ない。
身体だって動かない。
胃のあたりがキュっと締め付けられるような、息苦しさ。
そして足がすくむ感覚、こんな感覚ガキの頃以来だ。
目の前の男は、人畜無害な顔でアタシを見て首を傾げ、更に追い討ちをかけるように言葉を放つ。
「レヴィ、もしかして相手に心当たりが無いのか?」

こいつはあたしのことを、そんな風に見ていたのか。
こいつとの関係に意味を見出していたのはあたしだけだったのか?
あんまりな現実に、思考回路は完全に停止した。

「冗談だよ。そんな顔するなって…」
いつのまにやら目の前に男の顔。ソファの背もたれの側から身を乗り出しあたしの顔を覗き込んでいる。
「じょ…ぉ…だん…?」
掠れた声で、問いかける。
「そう、冗談。嘘。悪かった。それで?レヴィの方は?本当に 俺 の 子供ができたの?」
俺の、をヤケに強調しながら視線を合わせて来る。
「ほ…本当だって言ったらどうするんだよ」
先程の衝撃を引き摺り、疑心暗鬼になりながら探りを入れる。
「ん?この街で子供育てるのは無理だから、街から少し離れたところに家でも建てて暮らす?通勤出来れば問題無いだろ」
「それも冗談か?」
「これは割と本気。…それで、本当?」
「……嘘だ。つーかてめぇ最初っから嘘だって解ってんだろ?」
舌打ちと共に吐き捨てる。
「唐突過ぎたからね。レヴィは嘘には向いて無いんだよ。」
そう薄く笑って鼻をつままれた。


+++

既出カマネタ、振っておいてアレですがどうやら自分にそれほどケツ属性が無いらしく、なかなか難しいですね
まぁ、筆が進むようであればそのうちに…


201 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 01:45:39 ID:5ia2/usr
朝。一応独り身じゃあなく別居してる訳でも無いのに僕は、自分で朝食を作らないと行けない。
亭主関白に拘ってる訳じゃない。けど彼女は流石に働かなさすぎだと思う。

「なぁー…ロックー?」
「んー?」
「もう少し寝ていけよ?あたし達は新婚さんなんだぜー?」
…寝ぼけてる。話し方でもう解る。誘いの言葉が嬉しく無いわけじゃないけど、構ってたらキリが無い。
「メシ作る暇があったらあたしに構…」
「また夜ね」
「…チッ」
煙草の匂いがしてきた。ここからじゃ見えないけど、さっきの今だからきっとあられもない姿で吸ってるだろう。
そのままの姿で此処まで来るのだけは止めて欲しい。なんだかんだ言って僕も若い男だ。体力に余裕があれば気持ちが傾く危険もある。
「あたしの分も頼むぜ?」
「ああ、解った」
どうやら諦めてくれたみたいだ。

「行ってきまーす!」
「あ、待て」
「?」
「新妻は旦那の愛が無くなるとすぐに浮気しちまうんだぞ?」
「愛?」
「そうだ」
「…うーん」
…ベタだけどこれで良いのかなぁ…

「…んっ」
こうしてるだけなら文句なしに可愛いと思うし、僕には勿体無いくらいの美人なのに…
「へへ…解ってるじゃねえか」
「じゃあ、行ってくるよ」
「ああ」
元気にはなるけど、逆に家が恋しくなっちゃうよ。早く帰ってやらないとな。

「朝からってのは…本気だったのにな…」

今のはきっと空耳だ。

202 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 01:50:45 ID:5ia2/usr
まだ正式に籍を入れて三日間しか経ってない。付き合った期間を入れても半年くらいの筈だ。
きっかけは会社に入って何をやっても上手く出来ない彼女を、僕が付きっきりで助けてやった事。実は最初から僕には下心があった。多分一目惚れに近い。
教えて貰ってる立場なのに凄まじい彼女の暴言は何故か聞き覚えがあって、変に心地良かった。逆に告白した時が妙に素直に返されて、戸惑ったくらいだ。それからあっと言う間に時間が過ぎて、すぐに彼女は会社を辞めて…それから今に至る。
今でも覚えてる。僕が真っ赤になって見た彼女の辞表。そこには一身上の都合みたいな定型文は一言も無しに、
「ロックの嫁になる」
と一文書いてあっただけだった。部長には今でも散々からかわれている。


…それにしても多国籍な会社だ。人種、肌の色だけではココが一体ドコの国か解らない。
同僚、特に親しい連中も日本人離れした奴らが多かった。まだ平の僕と、天才的なパソコンスキルを持つ営業嫌いのベニー。熟練で場数を踏んでて、頼りになるけど何故か謝るのが上手いダッチ部長。
…そして問題人物その一、一応上司で、一番油断ならない人間の一人。別の部署なのによく遊びに来ていた。
因みに部署は人事。…彼女の名前は…

背中に柔らかい物が当たった。レヴィには負けるけど油断出来ない感覚。
…見た目以上にボリュームがあるんだよな…この人…
「上司とイケない関係なんてどうだ?」
「…すいません。怒られます」
「減るもんじゃねぇだろ?それにアイツを孕ませた時アタシが居れば…」
「まだそんな予定は無いですよ!」
…人事のエダさん。



ネタで時々来るかも…趣味で悪い


266 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:36:55 ID:bSNwlUMA
ロベルタやめて…
やめてやめて、
ロベルタやめて
やめて

ロベルタ、
駄目だ
だめだだめだ
だめだよもうだめ

いやだ
いや
いや
いやだよう、
いや━━━━━━…
もうらめええええええええ━━━━━━!!!!!

来月はロベにやられちゃうんですね。

267 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:38:37 ID:b07tvMZ2

おまえのいうことはうそっぱちだ。

おまえも、
わかさまも、
だれもいない。

いまそれを
たしかめてみせてやる。

蒸し暑い部屋の中には生臭い血と硝煙の臭いがまるで汚泥のように充満し
ロベルタの両腕は今しがた叩き潰した男の血と脳漿で滴り落ちほどにどす黒く染まっていた。
そしてロベルタにしか見えない日本人が部屋の隅でじっと立っていた。
うふ。うふふふ。
馬鹿な亡霊め、いや、幻。
そう、そうよここにはだあれもいないの。

ごつん。ロベルタの足もとにはガルシアが虚空を見つめていた。
その瞳にはかつての輝きは消え、ぼやけた濁りが覆っていた。

こんなはずがない。
あの若様がこんなことになるわけがない。
これはニセモノ。わたしの若様は幸せに笑っていないと。

ごつん。

だめ、だめだ、だめだめ、ロベルタだめ。
消え入りそうな声で繰り返すガルシアをロベルタは氷の様な目で見下ろす。
ニセモノめ、若様と同じ声で、若様と同じ顔でそんなことを言うな、

ドガッ!!
ロベルタはガルシアの腹を蹴り飛ばす。グギャ!
「ガハッ、ハッ、」
「はは!ほうらやっぱりニセモノだ。蹴った感覚なんてないじゃない」
ロベルタはガルシアの髪をつかむとその虚ろな顔を覗きこんだ。
「…だめ、だめ、だめ」
「ニセモノさん。ニセモノさん。わたしのわかさまはね、そんな酷い顔なんてしないのよ
お前がニセモノだってことあそこに立ってる日本人にも解らしてあげないとね
さあ、どう料理してくれようかしら?どんな拷問がいい?舌を引き抜いてあげようか?
目玉を抜いてあげようか?それとも…そうね、さっきの雄犬みたいに下半身をぶち抜くのもいいわね
わたしの性欲処理に使ってその後ゴミクズみたいに捨ててあげる。それほどまでにお前の罪は重いの、解る?」

「ロベ…ルタ…だ…め」

黒く病んだロベルタにはガルシアの声はもう届かなかった。

こうですか?わかりません><




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