37 :あの件:2008/02/22(金) 21:42:18 ID:0Y7xDcMj

「へえ
なんだ、秘密ってわけかい?」
「……君にも、ロベルタは素性を隠してたんじゃないのかい?」
「………………
鋭いですね。
ですが、
あの件に関しては、あまり語りたくありません」
 
 
 
「楽園……か」
アタシは、御屋敷を見上げ、そう呟いた
自分の世界とあまりに違う、美しい世界を目の当たりにして、思わず漏らした感想
整えられた庭園は、色とりどりの花が溢れ、白い噴水から涼しげに輝く水が噴き出す
自分たちが潜り込むトタン板のあばら家と、御主人様の住まう御屋敷では、空の色まで違う気がした
茫然と眺めているアタシに
「ファビオラさん」
穏やかな叱責の声が響く
「何ですか?ロベルタさん」
「いかがなさいました
婦長さま、です」
不意を突かれたアタシが、ポロリと漏らした言葉を、この女は即座に訂正した
「言葉遣いに注意なさい
ファビオラさん」
『ウルセエなぁ』
腹のうちに地を隠し、明日のオマンマの為に詫びる
「すみません」
「申し訳ありません
婦長さま、です」
造り笑顔の頬が、ピクピクと引き攣るのを感じた
「すいませんねえ
なんせ育ちが悪いもんですから」
「それは関係ありません
貴女はこのお屋敷の使用人になるのです
貴女の不始末は、そのままご主人様の恥となるのですから」
しつこい指摘に切れかけたアタシに対し、なまっちろい顔色一つ変えず、冷静に対応した
「テメ「ロベルタ〜」」
空気を読まない暢気な声が、暴れかけたアタシの出鼻をくじく
見れば、白い大きな犬を連れた、小綺麗な小僧だ
「いかがなさいました?
若様」
その瞬間、この女はアタシのことなど居ないかのようにガキに向きあった
若様ってことは、この家のお坊ちゃんか?
「うん、ロベルタが誰か連れているみたいだったから」
「はい、この者は新しいメイド見習い候補予定者です
ご挨拶なさい」
新しいメイド『見習い』『候補』『予定』ねぇ……
よほど信用おけないらしい
わからないでもないが、思惑に乗るのも不愉快だ

38 :あの件:2008/02/22(金) 21:56:50 ID:0Y7xDcMj
「ファビオラと申します
農場でお世話になっている遠縁の者の紹介で伺いました」
取りあえず、暗記させられていたご挨拶とやらをかます
「はい、僕はこの家の長男のガルシアです
いろいろとお世話になると思うけど、よろしくね」
へっ?長男
ってことは、跡取りの次期御当主様かよ
使用人候補のスラムのガキに、腰の低いこった
ちょいと呆れていると
ゾクッ
背筋に一瞬、凄まじい殺気を感じた
体を硬直させ、辺りの気配を探るアタシをよそに
「若様
使用人によろしくなんて、おっしゃってはなりません」
偉い婦長さまが、もっとお偉い坊ちゃまを叱り始める
「若様はご主人様なのですから、使用人とは一線を隔てて、毅然とした態度を示していただかないと」
「だって、家には3人しか居ないんだよ
その子にも家族になって貰いたいな」
穏やかに見えて、結構ガンコなガキだ
あの鉄面皮に、平気で口応えしている
「いけません。若様
これからご当家は、さらに大きくなるでしょう
使用人には分をわきまえさせないと、世間に笑われます」
「ふ〜ん、じゃあ僕もロベルタなんて呼んじゃいけないね
婦・長・さ・ま」
「若様!」
ゲッ!信じられねえ
あの張り付いたみてえな無表情が、真っ赤になってうろたえてやがる
「わ、私だって婦長なんて分不相応だと思っておりますが、御当主様のご指示で……」
「ふ〜ん
ロベルタは、父様の指示は間違いだと言うんだ」
「そ、そのようなことは……」
「だからさ、僕だってロベルタが使用人だなんて嫌だし、その子だけ仲間ハズレなんて可哀相だよ」
どうみてもガキの、幼いとも言える面に、ふてぶてしいまでの意志を隠して、己が意見を通す
これが育ちってもんかね
「余所の人がいるときはともかく、家の中ではいつも通りでいいでしょ
それとも、これからは僕もロベルタのこと『婦長さま』って呼ばなきゃならないの?」
「わ、若様!おたわむれを」

39 :あの件:2008/02/22(金) 22:02:19 ID:0Y7xDcMj
坊ちゃまは、メイドに鮮やかなチェックメイトを決めた
「決まりだね
家では、いつも通りでいこう
その方が楽しいよ
きっと」
言いたいことをいうと、坊ちゃんはわんコロと一緒に、サッサと行ってしまう
微妙な雰囲気の中、取り残された婦長とアタシ
「ファビオラさん」
気を取り直したか、婦長が呼びかけてきた
「若様のお達しです
御屋敷内では細かいことは申しません
ですが、対外的にはちゃんとした対応が出来るよう、礼儀はしっかりと身につけるように」
なんか勝手な言い草だ
アタシが欲しいのは、単なる働き口である
もっと率直に言えば、金だ
こちとら家族なんざ、売るほど有り余っている
実際、アタシだって売られたようなもんだ
金持ちの家族ゴッコに付き合わされるのは、御免被りたい
幸いこの女も、坊ちゃまの道楽に付き合う気はなさそうだ
坦々と仕事の段取りを説明していく
しかし……
 
「出来るか!こんなん」
その夜、疲労困憊の状態で宛てがわれた部屋のベッドに転がりながら、一人ボヤいた
聞き流していた坊ちゃまの発言には、重要な事実が隠されていたのだった
つまり、このクソ馬鹿デカイ御屋敷には、人手が全くないということだ
膨大な数の部屋の掃除から庭の手入れ
炊事洗濯をこなしつつ、合間々々にこれまた多い来客の接待
果ては御当主様のお茶に付き合い、坊ちゃまの遊び相手まで……
婦長は、このとんでもない仕事量を、不器用ながらも信じがたい体力で、平然と片付けていく
アタシとて、バリオ暮らしでキツイ仕事には馴れていたはずなのに、一日でケツを割りたくなった程だ
「呑まなきゃやってられねぇ」
厨房からくすねたビールを煽りながら、愚痴を垂れるが
ズズッ
「チッ、もう切れちまった」
まだまだ呑みたりない
追加を求め、薄暗い廊下に出る

40 :あの件:2008/02/22(金) 22:08:23 ID:0Y7xDcMj
『ンッ?』
厨房への途中、明かりが漏れている部屋があった
他にも何か漏れてくる
「……ッ、クウッ」
押し殺した喘ぎ声
さいわい経験はまだないが、 狭っ苦しいバリオではガキが遊んでる隣で売ったり買ったり、プライベートで楽しんだり、強引に使われたり等、普通にあった
したがって、そういう状況に、たいして怯むこともない
酔いも手伝ってなんとなく、中を覗いてみた
「……クッ!フウッ
お、お許し下さい」
「ダメ
まだまだ許してあげない」
異様なような、よくあるような光景が繰り広げられていた
パンッ
ベッドに手を付き、尻を突き出して平手で叩かれる、子供へのお仕置き
異様なのは、それを執行する方とされる方だ
「あんなに話しあったのに、まだ分かってくれなかったんだね
ロベルタ」
「も、申し訳ございません
若様」
尻を剥き出しにして、仕置きを受けているのが婦長
あの女は、長いメイド服のスカートを捲り上げ、ショーツを膝まで下げている
屈辱的な姿を維持したまま、逆らう様子もない
その横に立ち、冷徹に打擲しているのが坊ちゃんだ
「……でも」
パンッ
「クウッ!」
反論も許されない
「でも、なにかな?」
「アアッ!」
ツツーー
坊ちゃんは、剥き出しの尻をただ叩くだけではない
叩いた尻からすぐには手を離さず、ユックリ撫で回していく
幾つもの小さな手形が朱く染みついた、白い白い尻
しっかりその感触を楽しむかのように、引き締まった尻たぶを揉み込んだ
「わ、若様!ダメです」
婦長が慌てた声をあげた
「なんで?」
平然と聞き返す坊ちゃん
「そっ、その……」
「お尻が広がって、奥までまる見えになるから?
それとも、広がると蜜が溢れ出してきちゃうからかな?」
グイッ!
「アアッ!そんなっ!!」

41 :あの件:2008/02/22(金) 22:16:20 ID:0Y7xDcMj
婦長が悲鳴をあげる
坊ちゃんは婦長の尻たぶに両手をかけ、遠慮なく割り開いた
「イヤッ!若様
お止め下さい!!」
婦長は涙声で訴えるが、決して振りほどこうとはしない
ただ、幼い主人に哀願するのみだった
しかし、坊ちゃんは一切聞く耳を持たない
「アハッ
やっぱりビショビショだぁ
駄目だよ、ロベルタ
これじゃ、お仕置きにならないじゃないか」
「申し訳ございません、若様」
理不尽な叱責にも、従順に詫びを入れる婦長
なんでそんなに……
昼間の鉄面皮の印象とあまりの違いに、アタシの頭は激しく混乱した
坊ちゃんの悪さは、さらに続く
「このままだと僕は手が使えないなぁ
ロベルタ、悪いけど自分で開いててくれない?
ついでに服も脱いじゃってよ」
「そ、そんな!」
「嫌?」
「…………いえ」
恥辱に震えながらも、決して逆らおうとはしない
婦長は、足元をふらつかせながら立ち上がり、ユルユルと服を脱ぎ捨てていく
その身に纏う物は、古臭い形の眼鏡のみ
素晴らしくめりはりのついた肢体が、坊ちゃんの前に晒される
全体的に引き締まっていながら、胸と尻は大きく張り出し女を主張してた
婦長は、ベッドに俯せにつっぷして、しっかりと膝を立てる
グッ
坊ちゃんに、捧げるように突き出した尻に、自らの手をかけて割り開いた
クパッ
羞恥に全身を朱らめながら、一切ごまかそうとせずに、思い切り開き続ける
アナルがあらわになるどころか、ヴァギナもパックリと口を開いた
ツツッーー
途端に、溜まっていた熱いジュースが、白い内股を伝い膝まで零れる
「いい眺めだよ、ロベルタ」
「……ゥゥッ」
からかう坊ちゃんに、返事も出来ない状態の婦長
ツプッ
「アアッ?!イヤッ若様!
イヤーーーー!!」
突如、取り乱した悲鳴をあげた

42 :あの件:2008/02/22(金) 22:33:58 ID:0Y7xDcMj
キュッと引き締まった、小さなアナルに指を挿入されている
「ダメ、ダメです
若様ァ……」
涙声で制止するが
「駄目なの?ロベルタ」
ツプッ、ツプッ……
一切、手を止めずに、平然と聞き返す坊ちゃん
「…………ッ!」
婦長は、言葉を返せない
シーツをくわえ、必死に声を殺している
「じゃあ、こっちにしようかな」
ピチャ
「アアッ!」
ダラダラと蜜を溢れさすヴァギナに、坊ちゃんは口を付けた
「イケマセン、若様ァ
ダメなんです……」
うわごとのように拒否し続ける
しかし、それはもはや淫声だった
そんな状態でもあの女は、頭をシーツに擦り付け、高く捧げた尻を自ら割り開いた、ぶざまな姿勢を崩さない
ツプツプ……
ピチャピチャ……
アナルを指でほぐし、内股に流れるジュースを啜り、膨らんだ淫核を摘み、肉壷に舌を押し込む
坊ちゃんは楽しげに愛撫を続けていた
「……ダメです
若様が汚れてしまいます」
婦長がうわごとのように呟くまでは……

豹変とはこの事だろう
顔の作りが変わったわけではない
しかし、間違いなく形相が一変している
「……まだ」
絞り出すような重い声が
「まだそんなこと!!」
爆発した
パアン!
坊ちゃんの平手が、婦長の尻に炸裂する
「アアッ!」
パンッ
「まだっ!」
パンッ
「そんなこと!」
パンッ
「言うのかっ!!」
パンッ……
年齢も身長も間違いなく上の者に、容赦ない打擲をあたえ続けた
『なんで逆らわないんだ』
いくら女とはいえ、坊ちゃんはまだまだガキだ
体格差を考えれば、間違いなく振りほどけるはず
本当はわかっている謎を、アタシは何故か認めたくなかった
激しい殴打に白い肌が、朱に染まっていく
「…………ッ!」
婦長は一言の呻き声すら発しない
ただ、息をも殺し耐えている
「ロベルタ!」
グイッ
坊ちゃんが、婦長のおさげ髪を掴み引きずり倒す
四つん這いの姿勢から、仰向けに変わった
そして
「アヒイッッ!」
耐えかねたかの様な、悲鳴があがる

43 :あの件:2008/02/22(金) 22:42:00 ID:0Y7xDcMj
婦長は、坊ちゃんのペニスに貫かれてた
体格に相応しく、それなりのサイズのモノなのに、婦長の反応は凄まじい
「ヒイッ、ダメッ!
ダメです
お許し下さい、若様!!」悲鳴のようにあげる拒絶の声
しかし、隠し切れない快楽の色が混ざっていた
さっきまでの、楽しげに余裕をもって弄り回していた愛撫ではない
坊ちゃんの怒りを叩きつけるような、単調ながらも激しい腰使い
「アアッ!」
ビクビクッ
すぐに達してしまった
坊ちゃんも、それに婦長も……
坊ちゃんは、荒い息をつきながら、婦長の身体に突っ伏せる
豊かな胸に埋まる様に……
婦長の腕があがりかけ、止まり、降ろされた
すがりつく子を抱く手を、寸前で控えた
アタシにはそんな風にみえた
「……ロベルタ」
顔をあげた坊ちゃんが、婦長の口元に伸び上がる
ツイッ
さりげなく、婦長は顔を逸らした
「これ以上は……」
婦長は冷然と拒否した
昼間見た能面のような、表情に戻っている
眼鏡が外れた素顔の目が、一層硬く見えた
「まだ駄目なの」
坊ちゃんは先程とは違い、悲しげに問う
「汚れます」
キッパリと、突き放すかのように答えた
「わかってくれないんだね」
「………………」
返事を返さない婦長
無視してるのでは無い
返事出来ないのが、部外者のアタシにもハッキリわかった
悲しげな空気が二人を包む
「……ロベルタ
ロベルタのジュースでベタベタだよ
奇麗にして」
自分の口元を示しながら、坊ちゃんが言った
婦長は、躊躇うように動かない
坊ちゃんも引こうとはしなかった
ピチャッ……
やがて、婦長はオズオズと舌を出し、坊ちゃんの口元を舐め始めた
ユックリと丁寧に……
自分の汚汁を拭うため
坊ちゃんを奇麗にするため
明らかな言い訳を盾にするしか、禁忌を侵せない哀しみが、婦長の背中に見えた

44 :あの件:2008/02/22(金) 22:52:25 ID:0Y7xDcMj
キスをも拒否された、坊ちゃんの哀しみもヒシヒシと感じられた
主人として弄ぶことは出来ても、口付けは禁忌とされる
わからない
どう見ても、二人とも想い合っている
これが、主人と使用人の身分の差ってやつなのか
アタシは、わかったような、わからないような考えに悩んだ
「……あの娘」
ビクン
心臓が跳ね上がる
「あの娘、どうするの?」
不意に坊ちゃんが、アタシのことを口に出した
「…………」
「ロベルタが探してきたんだよね?」
はぁ、アタシを?
「僕は許さないよ
ロベルタの後釜なんて」
何だって!後釜!?
なんのことだ
まさか、アタシもあんなこと……
「お家には必要なことなのです」
「ロベルタがいるじゃないか!
僕だって父様だって……」
言い争う声を背に、アタシは暗い廊下を駆け出していった
ただ、何かから逃げ出すために……


続く



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