5 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 23:35:46.37 ID:o88D4iE8
「レヴィ、起きろよレヴィ。」

いつものようにレヴィを起こしに行った。
パンツと、タンクトップ一枚で無防備に寝てる女に、最初の頃はドギマギしたものの
そこから芽生えたのは欲情とかそういうものじゃなくて
強いて言えばまぁ、お互いこの状況をスルーできるんだという
安心感?信頼感?みたいなものが俺達の間にはある。
もちろん、お互いにいい大人だから、どっちかが求めたなら話は別だが…
少なくとも俺は、拒まないだろう。



「レヴィ、ブラインドあげるよ」
いつものようにレヴィの上を越えて、ブラインドに手を掛ける。
ネクタイがレヴィの頬をなぞる。
「んんっ、」と、らしくもない声が聞こえるが、それもいつもの事だ。

その時だ

コンコン、ガチャリ
「レヴィ?今日の仕事だが…」

ダッチだ。

ダッチから見ると、まるで俺がレヴィに手を出そうとしている体勢なわけで。
けどダッチも俺達のボスだ。俺達の間には何もない事ぐらい、わかってるわけで。

「…おっと、ロックが先に来てたか。レヴィが起きたら一緒に事務所に来てくれ。1時間後に出発だ。」

ほら、顔色一つ変えないんだ…
当のレヴィもまだむにゃむにゃ言ってるし、、、

ガシッ


!?

レヴィの奴、俺の腰に足を回しやがった…!?
なんつー寝相、そして寝起きの悪さ!

いやそれよりダッチが見てる!


「ロック、まだまだだな。そいつを1時間以内に何とかして連れてこないと、今回のペイは半分カットだ。」
「何で俺のペイまで!?」
「お前の起こし方がソフトなんだよ。今度から銃でも持ってくるんだな。レヴィなら腰に下げてる銃の音で目が覚める、そういう女だ。じゃあな。」


6 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 23:38:33.21 ID:o88D4iE8
ここ何ヵ月かの俺の苦労は何だったんだ。
寝起きのレヴィに八つ当たりされるのは一度や二度じゃ無かった。


「…ダッチか?」
「ようやく起きたか。もう行っちゃったよ。」
「ロック…あと1時間、どうするよ?」

へ?

グイっ、とネクタイを引っ張られる。
耳元にレヴィがいる…
全身が熱くなるのがわかった。

「いつも目覚まし、サンキューな。」
「へ?」
「得物の音は目は覚めるが、心臓に良くねぇ。
お前に起こされるようになって初めて、まどろみを心地よく味わえてるんだ。」

そんな事を耳元で囁かれたから
ぞくぞくと背中を走る鳥肌と、胸に込み上げる感情と、さらに熱くなる体温。

制御不能の領域に、俺は足を踏み入れてしまった…


右手をレヴィの頬に添える、彼女の目を真っ直ぐ見つめる。

だけど俺の顔は多分、愛情ある眼差しというよりは
怖さ、覚悟が入り混じった決して穏やかじゃない顔だろう。

そりゃそうだ。
自分の人生を変えてくれた女と、これからどうにかなるかもしれない。
俺はそれが怖い。
レヴィという最強のバディが、これによって崩れないか。関係が壊れないか。
求められたら拒まないとか言っといて情けないけど、覚悟があるかないかは微妙なところ…今、こいつを我慢出来るかどうかはギリギリのところなんだ。


「…レヴィ…俺は…」


そんな俺の顔を見て、レヴィもまた、瞳の奥に動揺を見せる。

「…っ、バカか。何そんなに赤くなってんだよ…ティーンエイジャーか。…時間がねぇ、早くシろ。」


「強がりか?」
「何だよ?」
「レヴィは俺に抱かれたくて言ってるのかい?それともどうでもよくて言ってるのかい?」
「どっちだって結果ヤルんだろ、変わらねぇよ。」

レヴィが目線を外して、顔を赤くしてそう言った。



7 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 23:41:11.84 ID:o88D4iE8
その耳元を、俺はついばんで囁く
「俺は抱きたい、けど怖いんだ」
「んっ、…はぁ…ンでだよ」
「お前を失うのが怖くなるからさ」
口付けは首筋を辿る。舌で鎖骨のくぼみをなぞる。


「それはアタシも同じだ、ロック。」

レヴィが俺の髪を、撫でながらそう言った

「本当か?」
「…あぁ、…ただ、自分が弱くなるような気がして言えなかっただけだ」

タンクトップの下から、レヴィの柔らかい乳房を手でいただく

「弱くならないよ…そのままでいいんだ。撃ち合いが好きならそれでいい。
そんなレヴィに護られる時、俺は本当に感謝してるし、死なないでくれと思う。けどそれを意識したらお前が弱くなるなら…」
「…何言ってんだかわっかんねぇ、けど…」

乳房のその先端を、指で転がす。レヴィの身体がぐっと反る。

「んっ、けどアタシは普通にアンタを護って、死ななきゃ良いんだろ?なら簡単だ…ッ、やってみせるさ」

タンクトップを首まで捲ると、舌を乳首に這わせ、そのまま首筋を戻ってレヴィの耳元へ

「じゃあ、この話はお互いおしまいだ…続きはまた…時間があと45分だ。」

そういうとレヴィの唇を奪った、いや奪われたのか。もはやどっちでもよくなった。

俺がネクタイを緩めると、レヴィがそれをすかさずほどき、シャツのボタンは見る間に弾かれた。
レヴィの乳首はもう真っ赤で、首筋と背中をなぞる度に彼女からは息が漏れる。
ベルトに手を掛けるとレヴィの手がトランクス越しに俺を包み込み、スラックスを脱ぎ捨てると俺の太ももに足を絡めてくる

「…ッ、…レヴィ…」
普段の乱暴な仕草からは想像もつかないような優しいタッチで、俺の根元から首まわり、裏から先端をなぞるレヴィ。
トランクスに染みが出ているのは確実だ。
快感で頭がおかしくなりそうだった。

かく言うレヴィも、俺に腰をすりつけ、もう我慢出来ないといった様子だ。

ショーツの上から、脚の付け根付近をさわさわと撫でる。
レヴィの息が少し上がる。
そのままショーツの横から指先を忍ばせ、下の唇から茂みの感触だけを楽しむ。
「っ、ロック…」
肝心な所に触れぬまま、尻の方へ指先を這わせると、割れ目からすぼまりまでの間には、ぬめっとした感触。
もう、そこまで溢れていたのだ。

それを確認してしまったら、もう後には引けない。
そもそも引く気でこんな事出来ないが…

指先は再びショーツの上から、今度は唇から突起までをつつ、っとなぞり、コリッとしたレヴィの芯を優しく擦る。

「っは、ロック、…焦らすな…」

そう言うとレヴィは自ら、下着を脱ぎ去った。脚の動きにあわせてヌチャっといやらしい音がする。

俺はそのままレヴィに愛撫を続ける。レヴィはトランクスの中に忍び込み、俺を直接撫ではじめた…思わず息が漏れた。
布ごしより数段上の快感だ。先端から染みだしたぬめりをレヴィは指先で周りに塗り付け、俺を弄り倒そうとする。

8 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 23:44:00.89 ID:o88D4iE8
快感を紛らわすかのように、お互い苦しい顔をしながら身体中にキスをする…

もう手でされるのも限界、というところで、俺は脱ぎ捨てたスラックスを手繰り寄せてゴムを取り出した。

「おいロック、準備が良すぎじゃねぇか?」
レヴィがのぼせた顔で、ちょっと呆れ顔で言った。

「これはたまたま…昨日ローワンのところに納品書を持っていったら、
「よぉーロックちゃん、うちにはまだ遊びに来ないのかい?たっぷりサービスするように言っとくからさぁ!
あぁそうそう、これあげる!これでも一応、そこらのドラッグストアで買うのよりは破れないのよ。是非うちで使ってってチョーダイ!」
と、尻ポケットに3枚ほどねじ込まれたんだ。ついでにケツ穴までネジネジされそうだったけど、そこは寸前で回避した…というわけさ。」

「ふぅん。じゃあローワンに感謝しねぇとな。」
「まぁね。思い出したらちょっと縮んじゃったけど(笑)」
言いながら、ゴムを装着する。本当、ローワンには感謝しなきゃだ。

「すぐにでかくなるさ」
レヴィはそう言うと俺に手を添えて、迎え入れてくれた…

「っ…ふぁあ…んっ」
入れる瞬間、レヴィがぶるるっと身震いをした。なめらかで温かくて、奥を突くたびレヴィが感じて、俺を締め付ける。
その感覚がたまらなくて、もっと締めさせるために後ろを向かせて突きながらクリトリスを弄ると、レヴィは声をあげた。

「ああ゛…ッん、ロックっ、んぁっ、はぁ、ンッ…だめ、止まんない…ッ、ん、ん、ん゛っ」
レヴィの腰の振りが一段と激しくなって、ビクンとけいれんを起こしたようになって、彼女は果てた。

かく言う俺も、これだけの動きで既に限界だ。

息のあがったレヴィを、繋がったまま仰向けにして正常位に持ち込む。
レヴィは俺の肩に足をかけて、
「ロック…来いよ、奥まで…」

「あぁ、のぼりつめるまで…イッてもいいかな…?」
そういうとレヴィは俺を抱き寄せて、天国まで行こうぜ と囁いた。

もう止まらない。できる限りの速さで彼女を貫いて…あとは果てるまで行き来した。
真っ白になりながら、レヴィの達する顔を見た。
多分忘れないであろう、人生を変えてくれた女との初めての関係。


今度はもっと、ゆっくり味わいたい。出来ればまどろみの朝までゆっくりと。


9 :名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 23:45:50.41 ID:o88D4iE8
「…あと30分か、シャワー浴びたらちょうど良いな。」
「あ、俺も浴びたい」
「しょうがねぇな、制限時間は5分だ。」

そう言われてシャワーを揃って浴びて、部屋を出た。




事務所に着くとダッチのサングラスの奥が一瞬光った。

…あぁ、失敗した。
レヴィんとこにはドライヤーってモンが無い。
つまり二人揃って髪が濡れてるって事に気付かれたんだ。

「ロック。」
ダッチが人差し指で俺を招いてつぶやいた。
「仲良いお出ましだな」

ニヤリとしたダッチの言葉に俺は「あ、あぁ、まぁね…」と愛想笑いを浮かべるしかできず。


レヴィは「?」を浮かべた顔で、こっちを見てるだけだった。
まぁ、後で話そう。酒でも飲みながら。これからの事を。
恋人なのか、相棒なのかははっきりさせなくていい。
俺たちには、少なくとも俺はそのほうが合ってる。
はっきりしなくたってレヴィ、君は俺の掛け替えの無い相棒なんだ。



Fin.




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