クレームドカシス

失恋のお酒(薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク/水&火)

今日も金子にいいようにあしらわれてしまったあずさは、ぼんやりと水川の家の裏まで来ていた。
――あの人のところへ行けば、この気持ちは晴れるのかなぁ?
夕暮れの土蔵に、ほんのりと明かりが見える。
入り口の鍵が開いていたので、入って階段を上った。
階段の軋む音に振り返った水川が少し驚いた顔をした。
「おや。火浦君いらっしゃい。」
「あのぉ、お邪魔してもいいですか?」
ここまできてしまったものの、仕事の邪魔になるのではないかと不安になる。
「どうぞ。ちょうど一段落ついたところだから。」
そう言われ、安心して部屋に入った。
「で、どうしたの? 浮かない顔しちゃってさ。振られでもしたの?」
ずばり言い当てられてあずさの口が緩くなった。
「うん。子供のお守は嫌なんだって。僕、悔しくて。」
「酷いことを言う人だね。それなら、少し大人になってみるかい?」
水川の唐突な提案にあずさが驚く。
「えっ?」
諭すように水川が続ける。
「こういう時、大人はどうするか知っている?」
あずさが首を横に振る。純粋な子供のような仕草だ。
「酒を呑むんだよ。」





「薔薇でほろ酔い」第1弾です。
設定は、純愛かな。活動写真の「雨 光伸在学中」が近いような。
続きは書くべきですかね。
この先は腐女子モードしか浮かばないのですけど。


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