20xx年人類は地球の気候変動により、作物の収穫が激減し、食料不足による混乱で、大勢の人が死にいく中・・・食べず嫌いで1人の青年は餓死してしまった。

そして、その青年は、あの世で弁護士なしに一方的な裁判で裁かれようとしている。

 

 

あの世の裁判所は、膨大な数の人間の魂を迅速に裁く必要性があるからか、青年が入れられた部屋は、裁判官のお爺さんが座る椅子しかない小さな個室だった。

その個室にいるお爺さんは、綺麗な白い髭を垂らしていて、面倒臭そうに青年を見ている。裁判対象の青年は、餓死による苦しみで死んだ事とこの異常事態に呆然としていた。

「お主はそうじゃな・・・・」

裁判官のお爺さんは少しだけ考えるそぶりをみせる。そして、大きな箱を何も無い空間からとりだして、青年の前に差し出した。

「この中から、適当に10枚をひくのじゃ。それを裁判の結果とする。」

青年は、訳がわからないという感じで、渋々と適当に10枚をひいた。

その十枚の紙には

陵辱 エロゲー ヒロイン 不老 不死 巫女 巫女 巨乳 戦闘 ファンタジーの文字が記されている。

裁判官のお爺さんは、その紙を見ると、青年へと口を開く。

「陵辱エロゲーのヒロインになって、不老不死で、巨乳の巫女さんで、バトルファンタジーの世界いきじゃな。不老不死がでるとは運がいいのぅ。」

あっさりと青年に判決を下していた。

青年は、唖然とした感じで口を開けている。混乱のしすぎで、状況についてこれないのだ。

そして、裁判官のお爺さんは、次の大きい箱を持ち出し、青年へと差し出す。

「次は、これから5枚ひくのじゃ。」

青年は、思考を停止したまま、5枚の紙をひく。

付与霊術  鑑定  付与霊術 付与霊術 治療霊術

裁判官のお爺さんは、その結果を見ると、青年へと口を開く。

「付与に特化気味な治癒も使える巫女さんじゃな。アイテムの鑑定ができるぞぉい。」     

青年は、裁判官のお爺さんの調子についていけず、黙っていた。何故か、目の前にいるお爺さんに、機械がお役所仕事をやっているようなイメージを思い浮かべてしまう。

しばらくの間、思考を停止した青年は、裁判官のお爺さんに説明をしてもらおうと口を開こうとするのだが、青年の後ろにある扉がノックされる。

ノックに気づいた裁判官のお爺さんは、扉の先にいるであろう誰かに返事し、青年に向けて呪文を唱えると・・・青年の意識は闇に包まれた。

 

 

 

 

青年は、地球と地形だけが酷似している異世界の日本で、女子として転生した。

女子の生まれた家は、貧乏な家庭であり、明日の飯にも事欠き、食料がなければ、子供を売るか、或いは、その子供を殺して食料にする。例え育てることがあったとしても、成人すれば奴隷として商人に売り飛ばすような親であった。

元青年、今の名をアイという。子供の頃から、人を治癒できる不思議な力を持っていたため、高値で奴隷商人に売り渡された少女である。高値で売り渡すために、いいものを食べさせられていたせいか育ちはよく、腰まで届く綺麗な金色の髪を持ち、8歳児にしては、発育がいい胸があった。

どこかに向かうであろう奴隷商人の移動中の馬車の中で、アイは、育て親が最後に自分にいった言葉を思い返していた。

「今まで育てた恩を返してね!大金でいいよ!・・・なんという親なのですか・・・信じられないのですよ。愛というものを感じられないのです。」

親は子供を愛さないのに、アイという名前をつけることはどれほどの皮肉であろうか。少女は、1人で愚痴っている。

暇を持て余したアイは、自分と同じく暇であろう奴隷商人のおじさんへと話しかける。

「おじさん。おじさん。私はどこに売られるのでありますか?」

奴隷商人がアイのほうを振り向くと、にこやかな顔で質問に答える。

「ウズメノ神社だよ。お前さんのような奇妙な術を使う女子を集め取るんじゃ。」

「ウズメノ神社とはどのような場所なのですか?」

奴隷商人はアイの言葉に少しだけ考えて、返事を返す。

「そうじゃな・・・ワシにもよくわからんが、男と交わることが大好きな巫女さん達がいる場所じゃなかったのかのぅ・・・」

奴隷商人の言葉で、アイは回答を導き出した。

「裏で娼館をやっている神社なのですか・・・・ううう・・・」

「後は・・・・妖怪の討伐とかをやっておるのぅ。むしろ、こっちのほうが有名じゃな。」

アイは、既に奴隷商人の言葉を聞いていない。お先真っ暗な人生に絶望しているのだ。

 

 

それから、会話はあったが、脱出するチャンスには恵まれず、アイを乗せた馬車は10日程の時間をかけて、ウズメノ神社へと到着する。

「達者でなー!」

大金を受け取った笑顔を浮かべている奴隷商人のお爺さんが、馬車で他の目的地へと旅立っていった。アイは、それに返答する余裕もないほどに、心臓をバクバクしながら、自分よりも5歳は年上であろう腰まで届く綺麗な黒髪を持った巫女服の美少女の前で、激しく緊張し、固まっていた。

笑顔を浮かべている黒い髪の少女が、アイに向けて口を開く。

「あんた、名前なんていうん?」

「あ、アイといいます!」

「アイちゅうんか!いい名前やね。うちは、イブキっていうんや。よろしくな」

「は、はい!よろしくお願いします!」

「ここに売られてきたちゅうことは、何か力持ってるんやろ?どんな力もっとるん?うちは、身体能力が化け物みたいになるだけや。」

「ヘ?」

緊張でガチガチの応答をしていたアイは、その言葉で一瞬だけ心臓が止まるかのような気持ちを味わっていた。

そして、一度冷静になると、この目の前にいる少女・・・イブキの言葉から、ここは特殊な力を持った存在を集める施設だということを推測する。

この疑問を確かめるために、アイは、目の前の少女に疑問をなげかける。

「あの〜この神社って何をする場所なんですか?」

「ん?巫女の保護と育成、管理をしている施設やで。具体的にいうとやな・・・あの世で変なお爺さんにクジをひかされて、この世界に転生した人を集め取る施設なんよ。」

「変なお爺さん・・・あー!」

アイは思い出した。今までの新生活で忙しかったために、いろいろと忘れていたが、この世界にくる原因を思い出した。

「あのお爺さんってなんだったのですか?説明してもらう前に、こんな状況になったんで、訳がわからなかったのですよ・・・・」

「それは、うちにもわからん。ただ、わかっとることは、この世界は陵辱エロゲーの世界らしいっちゅうことやな。」

「は?」

アイは、今日は驚く事ばかりである。いきなり陵辱エロゲーの世界といわれてもピンとこないだろう。

疑問を浮かべているアイに、イブキは、この世界とあの世でひかされたクジについての説明をする。

「この世界なんやけどな・・・ゲームのような世界なんよ。ステータス オン!っていってみ?」

「ステータス オン?」

アイの前に青い色の画面が投影される。そこには、大まかなレベルと経験値、職業が表示されていた。

 

アイ  LV1    EXP0   霊力100/100 消費霊力 小1 中10 大100

最高の付与霊術師lv3  武器の斬れ味をあげるよ!よかったね!

基本スキル 斬れ味強化 斬撃系武器の威力を上げる。  6%強化    呪文「○○よ!斬れ味を強化せよ!」 霊力消費 大 

 

治癒霊術師lv1   かすり傷を治せるよ!よかったね!

基本スキル 治療    呪文「○○の身体の傷を癒せ!治癒!」 霊力消費 小

特技  アイテム鑑定

 

「最高の付与霊術師・・・・?」

「あー、確か武器とかを一時的に強化する職業やね。最初はほとんど効果ないから役立たずやけど、レベルが上がるごとに強くなるから、後衛職としては最高やね・・・逆にいうと前衛いないと役に立たない職やね。」

レベルアップという言葉に、前世のゲームのようなものだと、アイは納得し、知りたい事を知るために、次々とイブキに質問していく。

「他にも治癒霊術師と特技にアイテム鑑定があるんですけど、これって名前の通りなんですか?」

「治癒霊術師は、傷や毒、病気を治せる便利職やねー。一般人から、治療費とかいって、ぼったくれるから羨ましいわー。・・・・でも、序盤は、かすり傷程度しか治せないらしいんやけどな。」

アイは、前世の国の医療費を思い出していた。医療費が保険で安くなっていたが、重度の病気だと湯水のようにお金がとんでいく話を聞いたような記憶がある。

金儲けには最適だろうということに、未来への希望を感じ取っていた。

「アイテム鑑定はな・・・・うちもわからんわ。特技は無数にあるらしいから、ようわからんのよ。たぶん、名前通りの能力やと思うで。」

「そうなんですか。次の質問なんですけど。レベルアップの方法ってどうやってやるのですか?」

この言葉に、イブキの表情が一瞬固まった。そして、今までのような冷静さを失って、少しだけ動揺している。

「あー、えーとなー、うーん・・・・レベルアップの方法いうけど、驚かんといてな?」

イブキの慌てようから、レベルアップの方法はかなり難しいのかと、アイは緊張する。

「レベルアップの方法な・・・・妖怪ちゅう化け物を殺してな・・・・」

説明しているイブキが一端言葉を置いて、唾を飲み込む。

「そんで、妖怪殺すと妖力ちゅう訳のわからんもんが、うちらの身体に吸収されるんよ。でもな、単純に吸収するだけやと、経験値にならへんのや。

経験値にするにはな?男の人の精が必要なんよ・・・・つまり、男の人に抱かれて、精子を体内に摂取する必要があるんや。」

その言葉に、陵辱エロゲーの世界だということの意味を、アイは理解した。

「これが・・・・陵辱エロゲーの世界だという意味なのですか・・・・・」

経験値を得るために、モンスターの討伐と男に抱かれる必要がある。確かにエロゲーであった。

しかし、アイは疑問に思った。好きな人を作って、その人に抱かれたら、陵辱じゃないんじゃね?と。

「あのー。好きな人にだけ抱かれればいいんじゃないんでしょうか?例えば、恋人とか夫になってもらう方とか。」

アイの疑問に、イブキの表情は固まった。

「あー、言い忘れてやんやけどな。最初は、それでええかもしれへんけど、レベルアップに必要な経験値が、レベルアップするごとに倍必要なんよ。

いやな話するんやけどな。レベル1からレベル2になるのに、1人の男に抱かれるとするやろ?だいたい、時間を置いて、10回くらい抱かれれば、レベル2になるんよ。

でも、その次のレベルやと、20回、4レベルで40回、5レベルで80回、6レベルで160回と増えていくんよ。

精の濃さは人によってちゃうから、個人差はあるんやけどな。」

レベルを上げれば上げるほど、多数の男達を相手にしないといけない仕様に、アイは心の中で泣いた。

「男の人に抱かれるだけで人生終わりませんか?それなら、私は治癒霊術師として、細々と生きることにしますけど・・・」

陵辱されて人生終了など、正気の人間のやる事ではないと、アイは思っていた。

「あー、重要な説明わすれとったは、うちら不老不死やで?だいたい、16歳くらいで成長止まって、そこからは、自殺しようが、マグマの中に入ろうが、いつの間にか、この神社で、完全に再生された状態で蘇生されるんよ。」

「記憶容量とかの問題があるんじゃないんですか?人間の脳って、160年分の容量しかないと聞いたんですけど・・・」

「最長でも1万歳の巫女さんがおるねん。うちもあったことあるけど、呆けた様子やなかったわ。」

その言葉を聞いても、アイは半信半疑だった。死んで蘇った存在は、記憶だけが同じだけの全く違う存在の可能性もあるかもしれないのだから、意味がないだろうと思っている。

不老という言葉は信じても、不死という言葉を信じなかった。

そして、妖怪退治をするなら、何回か死ぬような目にあうことは確実だろうという判断から

「それでも、私は、陵辱が嫌なので、治癒霊術師として生きるのですよー」

「あははははは!それは無理やて!」

アイの言葉に、イブキは笑い出した。不意に笑われたことに少しだけ苛立ち、アイはイブキに疑問を投げかける。

「なぜ、笑うのですか?」

「ここは陵辱エロゲーの世界で、あんたとうちは、陵辱エロゲーのヒロインなんよ?うちも、先輩の巫女さんらも最初は、そういう道を選ぼうとするんやけどな。

妖怪は霊力を持つ人間を、犯せば犯すほど、力を増すっちゅう、まるで巫女さんを陵辱するために作られたような法則があるんよ。

しかも、巫女さんは、人間とエッチしても妊娠せえへんけど、妖怪とのエッチなら妊娠してしまうんよ。治療する手段はあるんやけど、大抵の場合、妖怪の本拠地みたいな場所に拉致されるから、死ぬまで陵辱されて妖怪の子供をばんばん産んで、この神社にくるはめになるで?そうなったら、立ち直るのにとんでもない時間がかかるで?

それに、妖怪って大蜘蛛とか、河童とか、触手さんとか、豚人間とか、蛇とか、たくさんの種類おるから、人間に陵辱される比やないで?

あんたに選択肢はないんや。うちと一緒に修行して、強くなるか。妖怪に陵辱されまくるかの2択しかないんや。

無論、前者を選ぶよね?うちは、その選択肢以外は許さへんで。あんたが陵辱されて、妖怪を強化されたら、洒落にならへんからな。」

「うう・・・・・・」

現実の酷さに、アイは泣いた。

「泣いている美少女ってええなー。」

そして、気づいた。目の前にいる少女は、温和な表情で話しかけているが、本性はどSであることを。

「理解したら、うちと一緒に強くなるために、修行しようや。」

イブキは片手で泣いているアイの長い金髪を掴み、神社へと歩き始める。髪を引っ張られる痛さに、アイはイブキに抗議する。

「痛い!放して!」

「妖怪との殺し合いはもっと痛いから我慢し。それに、髪が抜けても、元に戻るチートボディやから、抜け毛の心配はせんでええ。

それにしても痛みに悲鳴を上げる美少女はええな〜」

これが、最高の付与霊術師アイと、化け物戦士イブキとの最初の出会いだった。

 

 

あとがき

妖怪を退治するのに、人間の精液を使うという話を聞いて、

巫女さんが妖怪を退治して、体内に溜めこんた妖力を、人間の精液と合体させて経験値にすればいいんじゃね?というエロゲー設定を考えたから書いてみた。

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