第3話 「恩とは仇で返すもの」
「起きてください!野外でゆっくりしたら死にますよ!」
危険な野外でぐっすりと眠っていた俺は、その言葉にによって起きる事が出来た。
「・・・・まだ眠いな。」
睡魔がまた襲い掛かってきそうな感じである。
「起きてください!死にたいんですか!?」
俺はでかい声のほうを振り向くと、成体のゆっくりさなえがいた。
(100あまあまさんだ・・・・通常種の成体ゆっくり10匹分だ。こいつを食べるだけで成体ゆっくりになれる。)
生まれてこの方、どうやってゆっくりを食べるかに考えの比重を置いてきたことで、目の前の希少種が貴重なあまあまにしか見えなかった。
しかし、一応は命の恩人らしいので、殺して食べるなんてことは・・・・うん、他に食べるゆっくりがいなかったら食べよう。
「あまあま・・・いや、さなえさん。起こしてくれてありがとう。君が起こしてくれなかったら、今頃、俺は動物に食べられていたかもしれない。」
「あなたの親はどこにいるのですか!子供をこんなところに放置するなんて無責任すぎます!」
ゆっくりさなえが、怒りの表情で親の場所を聞いてくる。
ここで、本当のことをいったら、ゆっくり殺しの親の子供という扱いを受けて迫害される可能性を考えると、正直にいうことはできない。
「実は親なんだが・・・・死んでしまってね。兄弟ともはぐれて一人ぼっちなんだよ。」
「まぁ・・・そうなんですか・・・可哀想に・・・」
同情の視線を俺に向けてくる。
「良かったら、私の巣で子供達と一緒に住みませんか?子ゆっくり1匹分くらいなら、養えますよ?」
(世話されてもな・・・舌が肥えてるから、こいつの子供を食うことになると思うのだが・・・まぁいいか。)
「ありがとう!俺!さなえの巣で頑張って生きるよ!」
(お前の子供達を食べて、成体ゆっくりとなり、最終的にはお前も殺してあまあまさんになってもらうぜぇぇぇぇぇ!!!)
邪悪な下心を持ったまま、俺はさなえとともにさなえの巣まで案内された。
そこは、大きい木の下に穴があり、そこを巣にしてるらしかった。
(不思議だ・・・・前の巣の時も思ったのだが、こういった木の近くには大量の蟻とかが住んでいるはずなのだが、ゆっくりはよく食われないものだ。)
「ゆっくり帰りましたよ!」
「「「「お母さん、ゆっくりお帰り!」」」」
そこには、赤さなえが3匹、子まりさが1匹いた。赤さなえはもうすぐ子ゆっくりサイズになりそうなくらいに育っている。
(合計33あまあまか・・・足りないな。赤さなえが子ゆっくりになれば、合計90あまあまになるし。それまでは、不味い飯を我慢しながら、生きるか。)
「お母さん、そこの子は誰ですか?」
赤さなえが、親さなえが話しかけてくる。
「この子は、今日から私達の家族になるゆっくりですよ。仲良くしてくださいね!」
「これからお世話になるまりさだよ!迷惑をかけると思うが、ゆっくりしていってね!」
「「「ゆっくりしていってね!」」」
俺は、邪悪な下心とともに希少種が住む巣で生活することになったのだった。
「信仰はとてもゆっくりできるんですよ!」
赤さなえの1匹が俺に話しかけてくる。
「信仰とは何なんだ?何を信仰しているんだ?」
最終的には食べるつもりだが、こいつらが何を信仰しているのか気になった。
「もりやの神様です!信仰するとゆっくりできますよ。」
(ゆっくり早苗はどのような能力を持っているのだろう?これはゆっくりありすのいう 都会派みたいなものか?)
「なぜ、信仰するとゆっくりできるんだ?」
「信仰によって加護を得るからです!」
(加護?迷信か?それともに本当に加護あるのか?ゆっくりのことはよくわからん。)
「加護とは具体的にどのような効果があるんだ?」
「ゆっくりできます!」
(振り出しに戻ったぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!やっぱり迷信の類か?)
「そうかそうか。俺も信仰とやらをするからゆっくりしていってくれ。」
適当に赤さなえに相槌を返す。
「ところで聞きたいことがあるのだが、お前達の親はさなえと、もう1人は誰なんだ?」
俺がこの話題を振った事で、赤さなえの顔が暗くなる。
「父はまりさでした・・・でも、母から狩りにでかけたまま、行方不明になったと聞きました。」
(なるほど、あのさなえはシングルマザーか。これは効率がいいな。)
赤さなえ達が子ゆっくりになったら、全員食べて、一気に成体ゆっくりになり、狩りで疲れて帰ってくるであろう親さなえを殺して食べようと計画を建てることにした。
昼間は、巣の中で他のゆっくりと遊び。不味いご飯を食べて、ぐっすり眠る日々が4日程続いた。
この4日間で、親さなえのスケジュールは、朝に3時間ほど狩りにいき、昼は4時間ほど狩りにいく。こういう感じのタイムスケジュールで親さなえは行動していた。
そして、赤さなえ達は、子ゆっくりへと成長し、ちょうど食べ頃だった。赤ゆから子ゆになったばかりがちょうどいい。
「どうしたんですか?昼飯を食べないとゆっくりできませんよ?」
昼食を食べない俺に、親さなえが話しかけてくる。
「もう、満腹だ。気にしないでくれ。」
(お前が狩りにいったら、お前の子供達を全員殺して食べるから安心してくれ。)
親さなえは少しだけ疑問に思ったようだが、狩りにいかないとやっていけないので、狩りへとでかけにいった。
親さなえが完全に巣を離れた事を確認した後、俺は子まりさと子さなえ達に話しかけた。
「なぁ、昼寝遊びをしないか?」
この希少種の巣では、夜以外は基本的に眠らなかった。昼間はお互いに会話したり、身体を動かして遊んだりと活発にこいつらは行動している。
さすがに真正面から4vs1で戦えば、負けたり、怪我を負ったりする可能性があるため、できれば、こいつら全員が眠っている所を奇襲したかった。
「昼寝遊び?それはなんですか?」
「昼に眠ってゆっくりすることだ。とってもゆっくりできるぞ?」
「ゆーとてもゆっくりできる遊びなのかだぜ?それならまりさはやるぜ!」
子まりさが賛同したことで、他の子供達も昼寝をすることが決まり、昼寝が始まった。
「ぐぴーぐぴー」
「中々眠れませんね・・・」
子まりさはすぐに眠りに落ち、子さなえ2匹もうとうとと眠りについのだが、一匹だけ子さなえが起きている。
「それなら、まりさがゆっくり眠れるようにしてやるよ。後ろを向いてくれ。」
「?わかりました。」
少しだけ疑問に思ったようだが、すぐに疑問を振り払い、俺に背を向ける。
俺は帽子に入れておいた枝を取り出し、子さなえを思いっきり刺す!
「いたいいいいいい!」
すぐに枝を引き抜き、眠っている3匹を次々と一回づつ刺し、相手を行動不能にすることを重点に置いて攻撃した。
「どおして・・・こんなことをするんですか!」
「ひどいです!」
「・・・・・・・」
「いたんだじぇえぇっぇえっぇ!」
4匹ともあんよが傷ついているため、逃げることはできない。1匹は口の付近に枝が刺さったからか、声がでないようだ。
親さなえが帰ってくるまで3時間くらいあるが、ひょっとしたら早く帰ってくるかもしれない。俺は子さなえ3匹食べるべく、枝で致命傷になる攻撃を開始した。
(子まりさは、囮として使うとして、声がでない子さなえは最後に殺して食べよう。)
「ユギィ!」
枝が子さなえの顔を貫通し、中枢餡を傷つける。
完全に行動不能どころか、死ぬまで後何秒というところまで傷つけられた子さなえを俺は食べる。
(さなえの中身は抹茶か・・・こういう渋い味はいいな。)
現代に生きてた頃は、抹茶は微妙だと思ったが、転生してからは、こしあんとかつぶあんぐらいしか甘味を食べてないため、違う食感に俺は満足した。
こうして、1時間が経過した頃には、子さなえは全て俺の腹の中に入り、未だに泣きながら叫び苦しんでいる子まりさを放置して、スタータス画面を開く。
。
子ゆっくりまりさ 状態 普通 満腹度 100% ストレス0 とってもゆっくりできてるね!
所有あまあま 107.7あまあま
耐性 ゆっくり耐性 ゆっくりせずに行動できる。
↓ 100あまあまを消費して成体まりさに進化!
成体ゆっくりまりさ 状態 普通 満腹度 20% ストレス0 腹が減ったよ!ご飯をちょうだいね!たくさんでいいよ!
所有あまあま 7.7あまあま
耐性 ゆっくり耐性 ゆっくりせずに行動できる。
(腹が減ったな・・・前の進化の時もそうだが、腹が減ると、食べる以外の事は何にも考えられん。)
「いたいんだじぇえええええええ!!!まりちゃをゆっきゅりさちぇろぉぉぉ!!!!」
痛みで赤ゆっくりにまで退化してしまった子まりさが泣き叫んでいる。
「いただきます。」
やっぱり、食欲には叶わなかった。子まりさの頭のほうからゆっくり齧る。
「ゆぎぃいいいいいいいぃぃ!!!」
更なる痛みで子まりさは新しい悲鳴を上げるようになった。
(凄く・・・美味しいぞ・・・ゆっくりは虐待すれば虐待するほど美味しくなるのは本当だったのか・・・さなえの時は、虐待せずに殺したことと、元々あまり甘くない抹茶だったからよくわからなかったが、この子まりさは今まで食べたゆっくりの中で一番美味い!)
子まりさが美味しいという事がわかると食が早く進む。少しづつ少しづつ食べながら、極上の甘味を味わった。
「もっと・・・ゆっきゅりしちゃかった・・・・」
その最後の言葉とともに子まりさの身体は俺に食われていった。
「極上の甘味さん ご馳走様でした!」
食べた物に感謝をするのが、日本人の礼儀だ。こんな美味しいまりさを作った親さなえには、感謝しても仕切れない。彼女も俺が食べて恩を仇で返してあげよう。
巣の入り口の脇で、俺は枝を咥えながら、親さなえの帰りを待つ。
既に食べ終えてから3時間が経過しようとしていた。そろそろ、親さなえが帰ってくる時間だとわかり、俺は気を引き締める。
ゆっくりがジャンプして地面に着地しながら移動する時の音が聞こえてくる。
(一撃で一撃で殺すんだ!レイパーありすでさえ殺せたんだ!簡単にできるはず!)
音が近づくと共に、親さなえが入り口で立ち止まった。
(もう少し近づけ!そうしたら一気に殺してやるぞ!)
「ゆっくり帰りましたよ・・・・?きゃああああああああ!」
親さなえが悲鳴を上げる。
(あ、地面に付着したあまあまを拭い去るの忘れてた。)
俺のうっかりで、必殺必中の位置に親さなえが移動してくれない。このまま、巣をでて、他のゆっくりを呼ばれても困るので、驚いている彼女の正面に飛び出し、枝で一気に顔を突き刺す。
「ゆぎいいいいいいいいい!!!!!」
枝を引き抜くと、大量の抹茶が、地面へと落ちる。更に、別の箇所を俺は枝で突き刺す。
「ゆがっぁあ・・・・・」
その言葉を最後に親さなえは動かなくなった。
「神様、仏様、閻魔様。 こんな美味しいご飯にありつける事を感謝します!では!いただきまーす!」
ガツガツと親さなえの死骸を食べる。この親さなえだけで100あまあまなのだ。希少種の成体を後9匹食えば、ドスになれるのだ。
俺はその事に感動しながら、大して美味しくもない抹茶を味わったのだった。
今回の収穫 193あまあまゲットだぜ! 合計 110,7あまあまなのだぜ!
捕食 子まりさ1匹子さなえ3匹成体さなえ1匹
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|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 やっぱり、清楚な早苗が一番なんだぜ!
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 さなえとすっきりするためにさなえの巣に帰ってきたんだぜ!
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ
,' ノ !'" ,___, "' i .レ'
( ,ハ ヽ _ン 人!
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_,,....,,親
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_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 _人人人人人人人人人人人人人人人人_
::::::rー''7コ-‐'"´ ',`ヽ/`7 >
どぼじでだれもいないのおおおおおお!!!!<
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
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`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ
,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ'
( ,ハ U |,r-r-| 人!
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