第5話「俺はレイパー」

 

最近、物理的にありえないレベルで甘味を食べているが、未だに太ったり、身体が大きくなったりしない。不思議だ。

「ちぇんはらんの夫だよーゆっくりしていってねー」

長ぱちゅりーからゆっくりらんの番ゆっくりちぇんを紹介され、俺はちぇんが俺をちぇんの巣まで案内してくれることになった。

「俺はまりさだ。ゆっくりしていってね!」

「変わった喋り方をするまりさだねー」

「むきゅ、確かにこのまりさは喋り方が変わってるわ。」

「気にしないくれ。癖みたいなものだ。」

人間の時からの癖というより、突然、ゆっくりの身体で行動するという現実を生きるために、こんな口調になってしまっただけのような気がする。

「これから案内するよーついてきてねー」

「ああ。頼む。」

ちぇんが巣から飛び出る。さすがにちぇんの足は他のゆっくりよりも速く。俺はついていくので精一杯だった。時折、自分がついてきているかを確かめるために後ろを振り向いてくれるおかげでついてこれるようなものだ。

しばらくすると、大きい岩へと辿り着く。

「ちぇんの巣は、この大きい岩さんの下だよー」

今まで見た巣は、木の根元を利用した巣ばかりだったので、中々に新鮮・・・やっぱり、虫とか大量に沸くよな。どうして虫が群がってこないのだろう。不思議だ。

ちぇんとともに岩の下の巣へと入る。ここらへんは周りに大きい木が盾になっているのか、雨が降っても水没はしないのだと思われる。実際のところはどうか知らんが。

「らんしゃまーゆっくりかえったよー」

「おお!ちぇん!ゆっくりお帰り!そのまりさが、私に会いたいというまりさだな?」

「俺はまりさだ。よろしくな、らん。」

「・・・・本当にまりさ種か?」

「生まれた時から、こんな感じだから気にしないでくれ。」

口調を改めるべきなのだろうか。今日は怪しまれる事が多い。

巣の中を確認すると、どうやら子供はいないようだ。

「らん。子供はいないようだが、二人は新婚さんなのか?」

「ちがうよー子供達は大人になって、他の所に巣をつくったんだよー」

「その子供達は全員ちぇんか?希少種は生まれにくいと聞いたのだが。」

「そうだよー全員ちぇんに似たいいゆっくりだよー」

計画変更。すっきりーをしても、生まれてくるのは、ほとんど通常種かもしれない。それでは意味が無い。

幸い、大量の実ゆっくりであまあまを確保できる。

死ぬまですっきりーすれば、後7,8回ぐらいの襲撃で、ドスになれるだろう。

 

日が真上へと差し掛かる頃、しばらくの間、会話をしていたが、そろそろ腹が減ってきたのでお開きにしようと思った。

「今日は時間を貰って済まなかったな。」

「まりさは変わってるけどいいやつなんだねーわかるよー」

「ちぇんの言うとおり、まりさは変わっているがいい奴だと思うぞ。」

「そんなに褒められても照れるぜ!」

さて、今日はどこの巣を襲撃しようかね。できれば、近くに他のゆっくりの巣がない家庭がいいのだが。

巣を探す道中で、一匹で行動している子れいむがいたので、話しかける。

「どうしたんだ?こんなところで一匹でいるなんて危ないぞ。」

「ゆぅ・・・おとうしゃんとおかぁしゃんが・・・げしゅなまりしゃにおそわれたんじゃよ・・・」

ほう、ゲスなまりさね。もしかして俺の事か?それなら、ここで殺すべきなのだが、俺を見て反応しないことを考えると他の個体か。

「なぁ、お前の巣はどこだ?」

そのゲスで実ゆを大量生産しようかと思い、子れいむに巣の場所を問いかける。

「いそいでにげたからわきゃらない・・・・」

「そうか。」

俺は周りに他のゆっくりがいないかどうかを確認し、いないと確信してから、バクリと丸ごと子れいむの身体を一気に食べる。

 

「少しだけ腹の足しになったな。ゆっくり感謝してやるよ。」

少しだけ腹が膨れた俺は、周りの散策を続けていた。しばらく、散策を続けると、成体まりさ・・・・俺の実の親が、ジャンプしながら独り言を喋っていた。

「ゆーん!とても美味しいあまあまさんだったんだぜ!次はどこの巣であまあまさんを食べようかだぜ!」

俺と似たような事をやっているようだ。さすが俺の親、俺みたいなゲスゆっくりだな。ゆっくり殺しを何とも思ってないところを考えると、今戦うのは危険だなと思い、見逃すことにした。

親まりさが遠いところへ移動したことを確認してから、ゆっくりの巣を探す作業を再開した。

しかし、いくら散策しても巣が見つからない。俺は、昨日きた群れの広場へと移動して、そこのゆっくりから、巣の情報を聞き出そうと思った。

 

昨日の広場にいくと、、30匹くらいのゆっくり達が狩場の情報交換をしたり、それぞれが得意な事を自慢して笑ったり、子供達が思い思いに遊んでいた。

広場の入り口でどうするべきか考えていると、近くにいたゆっくりありすが話しかけてくる。

「あら?見ない顔ね。新入りかしら?」

「ああ。昨日群れに入ったまりさだ。よろしくな。」

「身体が汚いわね・・・・水で洗いなさいよ。カビが生えてくるのは都会派じゃないわよ?」

ゆっくりの川は饅頭の皮だから、饅頭を洗うという発想がなかった。

「水場はどこにあるんだ?すまないが教えてほしい。」

「この先を、進んだ所に川があるわよ。そこで洗えばいいわ。落ちないように気をつけてね。」

「ありす。ありがとうな。」

俺が素直に感謝したのか、ありすは顔を赤らめる。きめぇ。

「あっあんたのためにいったんじゃないからね!」

しかも、饅頭がツンデレとか更にきめぇ。

赤くなって何かをいっているありすを無視し、水場のほうへと向かう。

 

「おちびちゃん!これが水だよ!」

川へと辿り着くと、成体れいむと赤ゆっくり10匹がいた。

赤れいむが、親である成体れいむに話しかけている。

「おみずしゃんはゆっきゅりできゅるの?」

「とてもゆっくりできるよ!こうやって水を飲むとゆっくりできるんだよ!」

成体れいむは、川に顔を近づけてゴクゴクと水を飲んでいる。

「ゆわーい!れいみゅも飲むー!」

親が飲んだからか、次々と赤ゆっくりが・・・・川に突撃して、流されていった。

「10あまあまが!!!!!」

「おちびちゃんがぁぁぁぁ!!!!!」

10匹の赤ゆっくりは、川の水ですぐに饅頭の皮がふやけ、ばらばらになって流されていった。

俺は、美味しい食べ物が無駄になったことを知り、もったないと感じた。

「そこのばりざぁぁぁぁぁぁl!どぼじてでいぶのごどぼをだずげないのぉぉぉぉぉ?!?!?!?!」

目の前で子供が全員死んだから、成体れいむが八つ当たりをしてくる。

「いや、お前が全ての原因だろ・・・・すぐに溶けたのにどうやって助けろとかいわれても困るぞ。」

「ゆっぐりでぎないゆっぐりはゆっぐりじね!」

帽子から枝を取り出して、突撃してくる成体れいむに突き刺そうと、横向きに枝を加え、成体れいむが突撃してくるのを待つ。

案の定、成体れいむは自分から突撃して、自分の力で枝へと突き刺さる。

「ゆがああああああああ!」

「さて、どうしたもんかね・・・・」

群れが利用している川で、こいつを殺したり食べていたら、他のゆっくりに見られてしまうかもしれない。かといって、生かしておけば、あることないこと喋るだろう。

「れいむー?どうしたのー?」

俺はその声に振り向くと、らんの番であるちぇんがいた。

「ああ。ちぇんか。ちょっと、問題が起きてな。」

「そこのゲスばりざがおちびちゃんをごろじたんだよ!!!!!ぜいざいじろぉぉぉぉ!くそちぇんんんん!」

成体れいむの声を信じたのか、ちぇんが警戒しながら、こちらを見てくる。

「わからないよー?本当なのー?まりさー」

「真相はな。こいつが赤ゆっくりの子供達に、川の水を飲ませようとしたら、赤ゆっくりが全員川に突撃して、川に溶けて流されただけだ。子供たちを亡くした衝撃で、俺を八つ当たりで殺そうとしたから、俺が反撃して、あのような状況になってるだけだよ。」

「うぞをいうなぁああぁあぁぁぁあ!ぞいつがごろじたんだあぁぁあぁl!」

「わからないよーどちらが本当のことをいってるかわからないよー」

物証なんてなにもないしな。こいつを説得するには、れいむの言っている事を論破すればいいのだが、ゆっくりってまともに議論できるの?

「じゃ、れいむに聞こう。それで分からなかったら、長とらんを連れて来て欲しい。彼らなら判断できるだろう。」

少しはまともな知能があれば、真偽を判断・・・・というか、このれいむアホっぽいから、本当に俺が殺したとしても何とかなるだろう。

 

「れいむ。俺はどうやって、お前のおちびちゃんとやらを殺したんだ?」

「ぞいつが!可愛いでいぶをごろぞうとおぞいががっだんだよ!ぞのどきにおぢびじゃんだちはごろざれだんだよ!」

「だから!俺がどうやって殺したかを聞いているんだ!お前の妄想を聞いているんじゃない!

俺が襲い掛かったんなら、なぜ死体がないんだ?おかしいだろ?」

「ぞいつがぜんぶだべだんだよ!ばちがいないよ!」

恐らく、こいつの記憶の中では、自分の子供達が水に溶けて死んでしまった事も忘れているに違いない。

「証拠は、どこにあるんだ? おちびちゃんが食べられるところを黙ってみていたのか?酷い親だな!」

「ゆぎいいいいい!わけのわからないごとをいわないでね!」

「れいむがいっていることがわからないよーでも、たぶん れいむのほうが間違ってるんだと思うよーわかれよー」

俺の言ってる事もいい加減だけどな。ほとんど、挑発してるだけだし。

「ちぇんもそのばりざときょうはんだなぁぁっぁぁぁ!ゆっぐりじねぇえぇぇぇl!」

れいむは重症を負っている身体で、ちぇんを殺そうと体当たりをしてくる。

俺は、近くに置いたままだった枝を咥え、ちぇんとれいむの間に入り、れいむへと枝を突き出した。

「ゆがあぁぁぁああぁあぁぁ!!!」

傷を負った所に深く刺さり、そのままれいむは動かなくなった。

 

「むきゅ・・・・可愛そうな事故ね・・・」

「大変だったなちぇん。」

「らんしゃまぁぁぁぁぁぁ!」

俺はちぇんとともに、長ぱちゅりーの元に今回の事を話そうと訪れていた。ちょうど、ゆっくりらんも長のもとにいたので、今回の話を丁寧に伝えた。

「可愛そうな事故でもな・・・・八つ当たりで殺されかけるとか洒落にならんのだが。そういえば、あのれいむには番はいないのか?番がいるなら、今回の事故のことを話さないといけないだろう?」

「むきゅ、あの子の番は、確かまりさだったと本人が言っていた事があるわ。確か狩りの途中で行方不明になったとかで、時折、群れの食料庫からシングルマザーだから食料をよこせといっていたわね。余裕があったからあげたけど。」

「明らかにゲスじゃないか・・・そういうのは早めに対策するなり、追放したほうがいいぞ。食料がなくなったら、他のゆっくりの巣を襲うに決まっているだろうし。」

この群れゲス比率高くないか?それともこれが標準なのか?よくわからん。

「むきゅ。犯罪を犯していないゆっくりを裁く訳にはいかないわ。」

「だが、実際に犯罪が起こってからだと、何十匹というゆっくりが、ゲスになったゆっくりに殺されるぞ?それは駄目だろう。」

俺とか、俺の親父とか本当にゲスだよな!ははははは!今日はどこの巣を襲おうかな!そろそろチョコとか食べたいぞ!

「むきゅ。こちらで考えておくわ。」

そういえば、ゆっくりぱちゅりーの中身はクリームだったな。これも楽しみだ。

ちなみに、らんとちぇんはお互いにらんしゃまあぁああぁ!ちぇんんんん!を繰り返していたため、こちらの会話を一切聞いてなかったので、らんにもう一度説明するはめになったのだった。

 

 

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 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7    
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7   ゆーん!すっきりはとてもゆっくりできるぜ!
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ    3回もすっきりーしたんだぜ!
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ    
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'   
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!    
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ

 

あとがき

 

まともにかけるようになってきた気がしたが、きのせいだった。

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