緋色

この家に来るのは、これで3度目

彼と身体を重ねるのは、4度目

最初の時以外は、電話で呼び出されて、俺がこの人の所へやってきている

「・・・なんで、俺なんですか?」

グシャグシャのシーツの上に横になっている、仲代さんに声をかけた

「身体の相性が良かったから」

サラリと、仲代さんは言う

彼は先程の情事のけだるさを隠そうともせず、裸体を俺の目の前にさらしている

ちなみに自分はもう服を着て、帰る準備も終えている

「身体だけ?」

「それ以外に何が要る?」

「・・・気持ちとか?」

そう言うと、仲代さんはあからさまに鼻で笑った

「くだらん」

彼は身体にシーツを巻き付けて、俺に背を向ける

「帰れ」

「帰れって・・・貴方が呼び付けたんですよ」

「用は終った」

声と言葉で俺を呼び付けて、

背中と空気で俺を拒絶する

過去4度、全てそうだったように

そして、俺はそれを受け入れている

「・・・俺、本当に仲代さんとは戦いたくないんです」

「お前は俺を止めたいんだろう?」

彼は身体を起して、俺を見据えた

「俺は、お前の仲間を奪う
 俺は、お前の仲間を傷つける
 そして
 俺は、お前を殺す」

仲代さんはベッドサイドに置かれていたダイノブレスを手にとり、左手に付けて、その拳を俺に向ける

「俺を止めたいなら、その力で語れ
 俺を止めたいなら、殺す気で来い
 お前ならわかるだろう?
 お前なら出来るだろう?」

−俺とお前は、同じなんだから−

情事の最中さえ浮かべなかった、その綺麗な笑みが怖くて・・・

「違うッ!!! 俺は・・・ッ!!!
 ・・・俺は・・・」

拳をキツク握り締める

「・・・答えは、後悔する前に出すことだ」

彼は再び、身体をベッドに沈めて、数秒後には静かな寝息をたてはじめた

「・・・俺は・・・
 貴方の全てを受け入れる事はできないんですか・・・?」

握り締めた拳からは、血が滲んでいた



赤白デッス!!!
なんだか、白赤っぽい感じだけど、赤白デス!!
意味不明な上に、いかがわしい感じでスミマセン〜ッ!
青受けも好きだけど、白受けも・・・
擬人化トップ×白も捨て難いのですが、とりあえず赤白で
あと、擬人化ワニ&白なんかもやりたい・・・

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