(恐竜やのカウンター席に頬杖をついて、物思いにふける幸人)
(そこに凌駕が現れる)

「あれ? 幸人サン、なにしてるんですかー?」

「・・・あぁ、凌駕か」

「・・・何か、悩み事見たいですね・・・」

(一席空けて、幸人のとなりに座る)

「あぁ・・・少しな」

「どうしたんですか?
 俺で良かったら相談に乗りますよ」

(人懐っこい笑みを浮かべる凌駕の顔をみて、ぽつりぽつりと話しはじめる)

「・・・アスカに・・・謝った方が良いかどうか、迷ってる」

「謝るって・・・アスカさんに何かしたんですか?」

「いや、直接的に何かをしたわけではない
 だが、俺はあいつを傷つける考えを持ってしまった・・・
 多分、俺がそんな事を思っていたなんてあいつは気づいていないだろうし、 このまま隠し通す事も容易だ
 しかし、一瞬でも、そんな事を思ってしまった俺を、俺自身が許せない・・・」

「正直に、全部、話したらどうですか?
 それで謝れば、アスカさんだって絶対許してくれるし、幸人サンのジレンマもなくなりますよ」

「・・・簡単に言ってくれるな」

(深いため息が漏れる)

「爆竜達や、俺やアスカさん、らんるちゃんに、幸人さん
 これだけ人が居れば、ちょっとした間違いや失敗だってあります
 でも俺達は、仲間じゃないですか
 きっと、許しあえるし、分かり合えますよ」

「・・・その『仲間』に対して俺がこんな事を思っていたなんて知れば・・・
 ・・・・・・・やっぱり・・・言えない」

「なに、逃げ腰になってるんですか!」

(カウンターを叩いて立ち上がる)

「そんなんじゃ駄目です!
 幸人サンは本当は、ちゃんと話したいんでしょう?!
 話して、自分のジレンマをなくしたいんでしょう?!
 結果を恐れて、逃げてちゃその心の重荷が増えるだけです」

「・・・凌駕・・・」

「大丈夫ですよ
 全部話して、全力で謝れば、アスカさんもきっと、貴方の思いに答えてくれますよ」

「・・・そうだな、そうかもな・・・」

(幸人は小さく微笑む)

「明日、ちゃんと謝ることにした」

「はい! がんばって下さい!!」








(落ち着いて、椅子に座り直す)

「・・・ところで、その結局、何を謝りたいんですか?」

「・・・あぁ・・・実はな・・・・・
 初めて、アスカに会って・・・アイツの話を聞いたあと・・・































爆竜とはガチャピンのコトだと思っていたんだ











※ガチャピン
  フジ●レビの人気番組『ポン●ッキ(ーズ)』のキャラクター
  ダンス、歌、日曜大工の他、柔道、空手、ジャンプスキー、
  そして、宇宙旅行までしちゃうスーパーな二足歩行の恐竜
  (実は『怪獣』かもしれないと言うのは、作者の不安である)
















「・・・・・・・・・・・・・・はい?

「人語を解し、独自の進化を遂げた恐竜、爆竜
 まさに現実になったガチャピンだと思ったんだ
 今思えば、間違いこの上ないが・・・
 しかし、今後の仲間を、俺はあんな緑のナマモノと一緒と思っていたんだ」

「・・・はぁ・・・」

「スキーや、スカイダイビングまでこなすスポーツ万能の生き物で、緑のくせに腹はカラフルで、
 そして、友達には茶色のゴワゴワした・・・」

「・・・ムックですか・・・?」

「そう、それだ
 ムックがいるような・・・そんな生き物だと思ったんだ」

「・・・・・・・・・・・」

「酷い侮辱だと自分でも思う・・・
 爆竜をあんな2mちょっとの生き物と同等と思っていたのだからな・・・」

「いや、サイズの問題ではないと思いますが・・・」






「・・・お前に話して良かった
 明日、ちゃんとアスカに話して謝ろうと思う」

「・・・いえ、お力になれたようで・・・」

「・・・感謝する」

(照れたようにそういうと、幸人は席立って、部屋へ帰って行った)



っていうか、アスカさんはガチャピンを知ってるんですか・・・?



(凌駕の一抹の不安は無人のカウンターに吸い込まれて行った)






ずっと、私が思ってたことでした
思いませんでした!? 『ガチャピンじゃんッ!』(エミポン風)って思いませんでした?!

ホントは、凌駕と幸人の立場が逆だったんですけど、気づいたら・・・
小ネタなんので、もう、完全会話オンリィです

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