カラ/終
今僕はあなたの側に毎日いることができるけど
君の本当の心はいつまでも見ることはできない
僕の本当の心も見せることはできないだろう
それはあなたを意識してしまうから
自分の頭の中にある理想のイメージのカラで
自分のまわりを覆い 包んでしまっている
本当の自分はそのカラの中にいるんだけど
嫌われるのが怖くてそこから出ていきたくない
矛盾の波 葛藤の渦 そして君想う気持ち
ごちゃ混ぜの毎日の中で作り出した偶像(カラ)
たまに壊してみたりもする だけどやっぱり
自分の理想にくるまりたいんだ
情けないよな
自分はカラだって事に気づいてるからから
悔しいんだよな
本当の想いで君と語ることが出来やしないから
部屋に閉じこもって一人煙草吸うふりをして
天井見上げながらぐちゃぐちゃの心慰めて
そんなかっこつけたカラをまた作り出して
明日君に会うために垂れ下がったひもを引く
今日夕闇の中で考えたことはもう忘れた
「ま、それでもいいか。」
自分にそういい聞かせて眠りにつく
カラカラと笑う声がする・・・