手紙/終
無機質な文字を書くシャーペンをおろしふと上を向く
今日のことを思い出し明日を思って憂鬱になる
抜け出せない泥だらけの毎日の中から叫んでいる
あの日に帰りたい・・・
初めて来た手紙は澄み切った春の日だった
あの1通が訳も分からず自分を見失い倒れそうだった
僕の心を受け止めて支えてくれた
たったの1通だったけど
君の手紙の1文字1文字が
体の隅々までしみこんでいく気がした
この1通がかけがえのないものだったんだ
これからどれだけ返事が来るのか分からないけど
僕はずっと返事を出していくよ