あの川へ/終
自販機で買った缶コーヒー持って
冬の風の吹くあの川辺へ行こう
自転車のかごにその缶コーヒー入れて
温かいコーヒーを1本だけ持って
最近の言葉はどこか単純で
黒ずんだ色で塗りつぶされてる
今の夕焼け5時半に
あの川の果てまで走っていく
重い鎖でずっと縛られていた翼
折れ曲がったままもう元には戻らない?
やっぱり戻さないと飛べない
だから今を必死で生きているのです
夕暮れ時翼の色はこの曇り空
重くのしかかってくる重圧の色
あなたといると変わっていく
春の野に薫る桜の花の色へと
そして今ゆっくりと青色の空へ・・・