夏休みの旅/360円
ゆられゆられこの電車に揺られ
線路に咲く花の美しさと共に
窓をはさんで見えるいつもの景色は遠ざかり
初めて見る青空が僕らを迎えてくれる
目の前が緑の木々の場所を抜け
解き放された海の青に出会う
懐かしいというか言うべきなのか
そんな気持ちが心からわき上がる
ここから先に何があるのだろうか
果てしなく続く直線レールの上
今ゆっくりと電車が止まってく
そしてまたゆっくりと加速していく
時には大きく時には小刻みに揺れる
電車とみんなの心が 3人の夏が過ぎていく・・・
今あの人はこの夏空の下
一体何を考えているのだろうか
いくつもの川を越えていくつもの駅に止まって
同じ場所に行こう僕ら3人だけで
たとえ世界が砕け散ったとしても
この旅だけは絶対忘れはしない
暑い日差しの中目を閉ざしてみる
電車の走る音だけ聞こえてくる
全ての鎖が断ち切られた電車の中
それぞれの思いを胸に 3人の夏は過ぎていく・・・
それぞれの思いを胸に 3人の旅は過ぎていく・・・