夕闇/終
来る日も来る日もあなたを待ち続けた
絶対に来ることはないと分かっていたのに
夢のような時間をただ一人で夢見て
夕暮れの街角にぽつんと突っ立っていた
ここ最近話す時間がめっきり減って
あなたの誕生日さえ忘れてしまったけど
あなたの笑顔は忘れることなく
今も僕の心の奥にしまってあります
短い時間に追われながら生きる
一色に塗られた我々の中には
もう人を思う気持ちは消え失せて
己の欲望だけで満ちているのか?
そんな中でも時間と周りは
急ぎ足で僕の横通り過ぎる
やがて夕闇が訪れるこの街で
僕は今日もあなたの訪れを待っている
やっぱり上手くは言えないけども
ただあなたが好きと言うことだけ
僕の伝えたいことはただそれだけ
言いたい事じゃなく伝えたいこと
ビルの間から昇っていく月が
人工的な建物にはさまれて窮屈そうで
それでも毎日負けずに昇っている
あの月に僕はあこがれてました
この夕闇に突っ立ている僕は