「茜と水の惑星 第七話」 |
コリンティア号は、大気圏外目指して上昇を続けていました。
茜は、裸にされた上、全身に枷をはめられて、椅子に固定されていました。
茜(果たして補助ロケット無しで、大気圏を離脱出来るのかしら?)茜は心配しました。しかし…。
茜(でも、離脱できない方がいいわ。博士を置いて、こんな人と一緒に地球に帰りたくないもの。
どうせ地球に帰ったって、この人の組織が茜を解放してくれるはずがないわ。きっと宇宙船の部品として、
一生エッチなお汁を搾り取られるに決まっているわ。)茜は、明るくもない未来を想像して、ぞっとしました。
男「さあちゃんと上がってくれよ。フルパワーだ!」男は、スロットルレバーを最大まで引きました。
ドドドド…。するとコックピットにまで、重力制御装置の最大駆動音が響き渡りました。
男「や、やったぞ。」しばらくすると、コリンティア号は、無事大気圏の離脱に成功し、男は歓喜の声を
上げました。
茜「………。」茜は無言でした。
茜(た、大気圏を離脱しちゃったわ。さすがは博士のコリンティア号ね。
こうなったら茜、ワープだけはなんとしても阻止するのよ。)茜は、決意に満ちた目で男を睨み付けました。
男は椅子から立ち上がると、茜の方へ歩いて行きました。
男「おい、ネエちゃん。」男は、馴れ馴れしく茜に声をかけました。
茜「………。」茜は無視しました。
男「しかとかよ。おい!」ムニュ…。男は、背後から茜の剥き出しの両乳房をわし掴みにしました。
茜「あっ…。」茜(茜、声を出してはダメ。あの人のペースに乗せられちゃダメよ。)
茜は口をつぐんで、喘ぎ声が漏れるのを防ぎました。
ムニムニ…。男「でへへへ、揉みごたえあるオッパイだぜ。」男はにやつきながら、しばらくの間、
茜の豊満な乳房を揉み砕きました。男は乳揉みが終わると、あっさりと席に戻りました。
茜(あれれ、どうしちゃったのかしら? もっとひどいことをされるのかと思ったのに…。)
茜は拍子抜けしました。
カチャカチャ…。男はコンソールを操作しました。
ウィーン。茜「あっ!」すると、茜の椅子は、例の便器の形に変形し始めました。
茜(な、なんてこと。もうワープするつもりなの?)茜は身構えました。
間もなく、茜の股は強制的にパックリと開かされ、排泄口が開くと、中から何かが上がってきました。
ウィーン…。茜(さ、搾汁機かしら?)
茜は首にも枷がはめられているので、便器の中を覗き込んで何が上がってくるのか確認することは
出来ませんでした。上がってきたものは、すかさず茜のアソコに突き刺さりました。
ズブ…。茜「いやぁぁーー!」茜は悲鳴を上げました。
これは搾汁機などではなく、極太ディルドでした。
見たところ、茜のアソコにはとうてい収まりそうもないと思えるほどの極太ディルドでした。
これが、機械の力で無理矢理挿入されてきました。
茜「いやぁー痛い痛い痛いーっ!。アソコが裂けちゃうぅー。」
茜はものすごい痛みで、絶叫を上げました。
ズブズブズブ…ピタ。間もなくディルドは、奥まで挿入されてしまいました。
茜「痛い痛いのぉ。早く抜いてぇー。」茜は、涙と涎を垂れ流しながら叫びました。
グポッ…。茜「あうっ!」茜の願いを聞いたのか、ディルドは一気に抜き取られました。
茜「うっ、くぅー!」茜はあまりの痛みに、涙を流しました。
茜がホっとしたのもつかの間、再びディルドが挿入されてきました。
ズブズブズブ…。茜「いやぁー。あぁーん!」
奥まで達すると、ディルドは再び一気に引き抜かれました。
グポッ…。茜「あうっ! 痛っ、くぅー。」
茜(ま、まさか、ピストン責め!?)茜は、何をさせているのかようやく理解しました。
茜(こんな太いのを何度も抜き差しされたら…。)茜は気が遠くなりそうでした。
カチ…ピタ。しかし、男はディルドのスイッチを切ってしまいました。
男「へへへ、わりいわりい。間違って一番太いディルドを選んじまったぜ。ネエちゃんには、
ちょいと太すぎたかな?」
茜「もー、間違えないでよ! 茜は、まだアソコを使い込んでいないの。だからもっと細いヤツにしてよ…。
あっ! いっけないー。そ、そういう問題じゃなくて…。」
茜は、気が動転してとんでもないことを口走ってしまいました。顔を真っ赤に染めています。
男「でへへへ。ピストン責めも、まんざらではなかったみたいだな、ええっ。エッチなネエちゃんよ。」
茜「………。」茜は何も言い返せませんでした。
プシュ…。茜(あっ、エッチなお汁が漏れちゃったわ。茜ったら、あんな人にいじめられたのに
感じちゃって…。ダメじゃない。)
男「へへへへ。とりあえず、ピストン責めは勘弁してやる。アソコがぶっ壊れちゃ元も子もないからな。
そんじゃ気を取り直して、次行ってみようか。」
カチ…ウィーン。男は、楽しそうに別の責め具のスイッチを押しました。
茜(今度は何?)茜は再び身構えました。
ズブズブズブ…。茜「あぁーん!」
今度は、先ほどより細めのディルドのようなものが、アソコに挿入されました。
茜「ま、またディルド? げ、芸がないのね。」茜は、思ったよりディルドが細かったのでホっとして、
強がりを言ってみました。
男「へへへへ、そいつはディルドなんかじゃないぜ。」
ヴィンヴィンヴィン…。茜「いやぁーん!」
今度挿入されたのは、ディルドではなくバイブでした。しかもただのバイブとは違い
ただ振動するだけでなく、全体がくねくねと蛇のようにうねって、アソコの中で暴れていました。
茜「あんっ、あんっ、あぁーん…。」茜はバイブの振動に合わせて、激しく喘ぎ声を上げました。
間もなく茜は、全身が性器になったような感覚に陥り、心は快楽の海を漂い始めました。
次第に目はとろんとしてきて焦点を失い、口からは喘ぎ声に混じって、だらしなく涎を垂らし始めました。
また、腰はモゾモゾといやらしく蠢き始めました。茜は全身を枷で固定されているので、
腰を振りたくても思うように振れないからです。
プシュー、ダラダラ…。ついに茜のアソコから、愛液が噴き出してきました。
噴き出した愛液は、すかさずバイブの根本に付いている搾汁機に吸い取られました。
チュルチュルチュル…。茜(ダメよ、茜。お汁を漏らしちゃダメ。)
茜は残されたわずかな理性で、必死に愛液の噴出を抑えようとしました。
しかし、愛液は、理性で止められるようなものではありませんでした。
男「でへへへ、いい眺めだぜ。ネエちゃんは、エッチな体をしているわりには、経験は浅いみたいだな。
その証拠に、愛液が漏れ出すと止まらないぜ。しっかしあの博士も、年に似合わず相当な好きものだせ。
なんせネエちゃんをイカせるために、責め具を10種類も用意しているんだからな。」
男は、コンソールにずらりと並んだ責め具のスイッチを見ながら、あきれました。
プシュー…ダラダラ…。男が一人でしゃべっている間も、茜は愛液を垂れ流し続けていました。
ピー。愛液はすぐに規定量に達し、ブザーが鳴ってコンソールのランプが青く光りました。
ヴィンヴィン…ピタ。これに反応して、茜のアソコを責めていたバイブも自動的に停止しました。
ガク。茜は疲れ切って、力無くうなだれてしまいました。
男「よし、星間航行システムが作動するぞ。へへへ、よくやったぜ、ネエちゃん。地球に帰ったら、
今度は俺のモノでたっぷりとかわいがってやる。楽しみにしておきな。」
男は、茜を見ながらニヤリと笑いました。
シーン…。しかし、奇妙なことに、いくら待っても星間航行システムは作動しませんでした。
男「変だぞ。この前博士がネエちゃんをイカせた時は、すぐに作動したのに…。ん?」
男は、ディスプレイに”Enter Passward:_”と表示されていることに気づきました。
男「まさか!? パスワードを入れないと作動しないんじゃ…。ちぇっ、セキュリティをあまくみすぎたぜ。
うーん…。ネエちゃんが、パスワードを知っているはずもないだろうし…。」
男は、うなだれたままピクリとも動かない茜を見やりました。
男「やっぱ博士か。引き上げて博士に吐かせるしかないな。まったく。博士を殺さないでおいて正解
だったぜ。」
ビー、ビー、ビー…。突然、ブザーが鳴り響きました。
男「ギクッ! ワープは一時取りやめだ。しつこいぞ、この…。ん?」
ディスプレイは、”Warning”の文字で埋め尽くされていました。
男「ま・さ・か!?」
ビリビリビリ! その瞬間、男が座っている椅子に電撃が走りました。
男「うぎゃぁーー!!。」男は絶叫を上げました。そして、瞬く間に全身から煙が上がり、男は
黒こげになってしまいました。
シーン。電撃がおさまると、男は身動き一つしなくなっていました。
茜は、鼻を突く強烈な臭いで目が覚めました。
茜「う、うーん。何これ? くっさーい…。あれ。茜はいったいどうなっちゃったのかしら?」
茜は、すぐには状況を思い出せませんでした。
茜「ああっ! け、結局、星間航行システムは作動したのかしら…?」
茜は思い出すと、男の方を見やりました。
茜「ねえ、どうなの? 何とか言ってよ。」男「………。」男は無言でした。
茜(変ね。あの人…全身から煙を上げているわ。それにこの焦げ臭さ何?)茜は冷静に考えてみました。
茜(それにあの人、何も言わないわ…。そうすると、結論は一つね。あの人は、何らかの原因で
焼け死んだんだわ。)
茜は、頭の回転がスムーズでした。博士の助手にしてもらえただけのことはありました。
茜(あの人、星間航行システムのセキュリティか何に引っかかったんじゃないかしら。
博士が作ったシステムが、そうやすやすと他人に使われるはずがないもの。
茜はやっとあの人から解放されたのね。でも…。)茜は体を動かそうとしてみました。
しかし、相変わらず全身を枷で固定されているため、動かせませんでした。
茜(どうしよう…。ひとりぼっちで身動きできないなんて最低よ。これじゃー、誰も宇宙船を操縦できない
じゃない。)茜の心の中は、絶望感で満たされてきました。
茜(茜、あきらめてはだめよ。よく考えるの。何か方法があるはずだわ…。)
茜は絶望感を振り払おうと、必死に考えました。
キュイーン、ドドドド…。しかし、しばらくするとコリンティア号は勝手に動き出しました。
茜「えっ!? なぜ。な、なんで動き出したの?」
茜は驚いて男を見ましたが、男は相変わらずピクリとも動きませんでした。
茜(どういうこと? コリンティア号は、勝手に惑星に向かって進んでいるわ。うーん…。
ひょっとして、これもセキュリティの1つじゃないかしら。泥棒を退治すると、自動的に博士のところへ
引き返すようになっているとか…。)
コリンティア号は、惑星へ目指して進んで行きました。間もなく大気圏に突入します。
一方、博士は…。
博士「ひょぇぇ−。股がしゃけるぅー。」
なんと博士は、宇宙服を脱いで素っ裸になった上、茜のTバックを履いてみたところでした。
博士「ぜいぜいぜい…。あ、茜クンは、こんな痛いパンチーを履いておったのか。」
博士の玉袋は、無惨にもTバックの布地からはみ出していました。
博士「こんなものを履いていたら、オミソが付くどころか痔になってしまうわい。」
シュル…。いいかげん博士は、Tバックを脱ごうとしました。
博士「んっ?」博士は、Tバックのひもに手をかけた瞬間、遙か上空に赤く光っているものを見つけました。
博士「ふぉふぉふぉ。あれはコリンティア号じゃな。どうやらセキュリティが働いたみたいじゃのう。
まったく…。組織の犬め。一時はどうなるものかと思ったわい。」
博士は、こうなることを予想していたようです。
その証拠に、余裕をかまして茜のTバックで遊んでいました。
ドドドド…。コリンティア号は大気圏突入の真っ最中でした。船内は、もの凄い振動に見舞われていました。
しかし茜は、前回とは違い、悲鳴は上げていませんでした。
茜(もうすぐ博士のところに帰れるわ。今度こそ博士と…。)茜は満面に笑みを浮かべながら、博士との再会を
楽しみにしていました。
ピクッ。なんと、死んだと思っていた男がピクリと動きました。しかし、茜は気づきませんでした。
ドドドド…シーン。まもなく、コリンティア号は大気圏突入に成功し、振動は収まりました。
男「…ん、んん…。は…博士のやつ…。まんまと…まんまと俺をはめやがったな…。」男の意識が戻りました。
茜「ええっ!?」男の声を聞いて、茜は信じられないと言う表情で男を見ました。
男は全身大火傷で、かろうじて生きていると言ったところでした。
男「ネエちゃんよ…。俺が…生きていて残念か。ええ…。」男は、焼けただれた顔を茜の方へ向けながら
言いました。男は、相変わらずギョロッとした大きな目で、茜の裸体を舐め回していました。
茜「………。」茜は、何も言い返せませんでした。再び心の中に絶望感が満たされてきました。
男「へへへへ…。そんな…残念そうな顔をするんじゃねえ…よ、ネエちゃんよ…。そ…そんなにあのジジーと
やりたいのか?」男は、真剣な眼差しで茜に問いかけました。
茜「そ、そうよ。」茜も真剣な眼差しで答えました。
男「そうか…。お…俺は…。ぐふっ!」男は、言い終わらぬうちに血を吐きました。
茜「きゃー!」茜は、それを見て思わず悲鳴を上げました。
男「…う…うるさいぞ…。ひ…人の不幸を喜ぶんじゃねえ…。俺は…おまえをこのまま博士のところへ
返して…宇宙船を地球へ…帰還させるなんて手も考えているんだぜ…ぐふっ!」
男は再び血を吐きました。しゃべることさえ、苦痛になってきたようです。
男「ち…地球には…俺の仲間が待ちかまえている…からな…。へへへ…。でも…気が変わったぜ…。
さっきの…おまえの返答で…。」
茜「どういうことよ?」茜は思わず口を挟みました。
男「俺は…。お…俺は…おまえを…おまえを愛しているからさ。ぐふっ!」
茜「な、な、な…。」茜は、男の意外な言葉に思いっきり動揺しました。
茜「じょ、冗談でしょう。散々茜を酷い目に遭わせておいて、今更何を言うの…。」
茜は、言葉とは裏腹に、顔を真っ赤に染めてしまいました。
男「俺は…ああいう方法でしか愛情を表現できない男なのさ…。ぐふっ!」
だんだん男の吐血の間隔が短くなってきました。
茜「ど、どうせ、茜の体がお目当てなんでしょう。裸にして、自由を奪って、酷い目に遭わせて…。
茜の体を愛しているだけなんだわ。」
男「それはちょいと違うな…。俺はな。初めて会ったときから分かっていたのさ。ぐふっ!
おまえは…目端の利くかしこいオンナだってことがな…。ぐふっ!
俺は…そう言うオンナが好みなんだぜ…。ぐふっ!」
茜「………。」男の言葉を聞いて、茜は恥ずかしくなり、男から視線を外してうつむいてしまいました。
男「だから…だから、おまえは誰にも渡さん! ぐふっ!」茜「えっ?」
男はそう言うと、着水寸前にまで達していたコリンティア号を手動操縦に切り替えました。
キュイーン、ドドドド…。
茜「ど、どうするつもりなの?」茜は、男の顔を見つめながら言いました。
男「俺と一緒に…地獄の底までつきあってもらう! ぐふっ!」
コリンティア号は、出力全開で海面目指して真っ逆様に落下して行きました。
ドッパーン。茜「きゃーっ!」そして、コリンティア号は海へ突っ込みました。
海へ突っ込んだ後は、海底目指して沈んで行きました。
茜「茜の気持ちを無視して、なんて一方的な人なの!」茜は男に怒りをぶつけました。
男「………。」しかし男は、もう何も言いませんでした。男は息絶えていました。
ザッパーン…。
茜「う、うぅーん。あれ、ここはどこ?」茜は、宇宙船が海面に着水した衝撃で、目を覚ましました。
茜は相変わらず寝起きが悪いので、寝ぼけていました。
茜「それになんで裸なのかしら?」茜は、すぐには状況を思い出せませんでした。
茜(あれから…茜は疲れ切って…気を失ったんだわ…。)ようやく、茜は状況を思い出しました。
茜(でも、ここはいったい、どこなの?)茜は窓から外を見回しました。
窓の外には海が広がっていました。
ガシャン。突然、茜を拘束していた枷が外れました。
茜(あれれ、何で外れたのかしら?)
茜は、枷の跡が痛々しく付いた手首をさすりながら、不思議に思いました。
茜(ま、いっか。)茜は深く考えるのはやめにして、椅子から立ち上がろうとしました。
茜「あんっ、痛っ!」しかし茜のアソコには、バイブが突き刺さったままになっているため、すぐには
立ち上がれませんでした。
茜(すっかり忘れていたわ…。ゆ、ゆっくりよ。力を抜きながら、無理せず少しずつ…。)
茜は、慎重に立ち上がりながらバイブを抜き取りました。
グポッ。茜(ふぅー。これで茜は、完全に自由な体になったわ。あっ!)
ブシュー、ププププ…。バイブが抜けた瞬間、アソコから、残っていた愛液が噴き出しました。
茜(もう。茜のお汁って、いったいどれくらい入っているのかしら? うふ、博士の精液とは大違いね。)
茜は愛液にまみれた股間を見つめながら、苦笑いしました。
茜(コリンティア号は完全に停止しているわ。どうやらバッテリーが切れたみたいね。)
操縦席のディスプレイには、”Low Battery”と表示されていました。
茜(宇宙船は海底に向かって潜っていたのに、なんで海面で停止してるのかしら?)
茜は疑問に思い、後部のハッチの方へ行きました。
そして、ハッチを開けました。
ガシャン。茜「うわぁー。」茜は外の景色を見ると、思わず声を上げました。
茜の目の前には、異様な光景が広がっていました。
目の前に大きな島…と言うより大陸が見えました。
上空を見上げると、地上から200〜300メートルくらいのところに、もう一つの海面が見えました。
茜(いったい、あの空は何なのかしら? 空にも海があるみたいだけど…。こんな景色、博士といたときは
見たことがなかったわ。ここは、惑星のどの部分なのかしら?)茜はしばらく考えました。
茜(宇宙船は、確かに海底へ向かって潜っていたわ。茜は途中で気を失っちゃったけど、その間も潜り続けて
いたとしたら…。もしかして、惑星の反対側にでちゃったとか…。でも、そんなはずはないわ。
反対側にでる前に、水圧で潰れちゃうもの。そうすると…。宇宙船は、きっとあの空の海から、
今いる海へ落下したのよ。そう考えるのが自然だわ。つまり、ここは地下…というより海の下じゃないかしら。
この惑星は、水の膜で覆われていて、博士と調査したところは膜の部分で、本当の世界はここだったってこと
じゃないかしら。)茜は、なんとなくこの惑星の構造が分かってきました。
茜(早く博士に報告しなくちゃ。でも…。)
充電が終わるまで、コリンティア号は飛び立てそうにありませんでした。
ディスプレイには”Last 14 days”と表示されていました。
茜(充電には2週間もかかるみたい。きっと水の膜がじゃまをして、太陽光線が弱まっているためね。
でも2週間も何もしないで、ぼーっと充電が終わるまで待っていたら、茜は助手失格だわ。
うふふ。もちろんこの時間を利用して、あの島を調査しなくちゃね。)
茜は博士の助手だからと言うより、自らの好奇心、冒険心故に、島を調査することを決意しました。
茜は、床に脱ぎ捨ててあったエプロンを身に着けました。そして、男の死体をハッチから海へ投げ捨てました。
ザッパーン。茜(これでいいわ…。でも…。)
茜は、茜のことを愛していると言った男のことを思い出すと、複雑な思いがしました。
しかし茜は、男のことを頭の中から振り払って、海へ飛び込みました。
ザッパーン。そして、島目指して泳ぎ始めました。