「茜と水の惑星 第拾九話」 |
タウルス「………。」
タウルスは、空に向かって突き上げられた茜のお尻の真ん中で口をつぼめている、かつては排泄専門であった穴をじっと見つめていました。 今ではこの穴は、茜のもっとも感じる性感体として開拓されていました。 おまけに茜は、3日間にも及ぶ奴隷訓練センターでの壮絶なアヌス調教と、時折暴れて愛液をおねだりする 御神棒の副作用で、股間への刺激を求めて止まない淫乱オンナと化しつつありました。
茜(タウルス様ったら…。まだなのかしら?)
茜は、四つん這いになってお尻を突き上げた格好のままで、じっと待っていました。
ピト…。
茜「うっ…あっ…。」
次の瞬間、茜のアヌスに冷たい感触が走り、思わず茜は喘ぎ声を漏らしてしまいました。 固くつぼんだアヌスの入口に金属製プラグの先端が当たったからです。 タウルスは、すかさずプラグを押し込みました。
ヌズッ…ズズズ。
プラグはつぼみを押し広げつつ、汁気を帯びていやらしい音を立てながら、腸の中へと入っていきました。
茜「んんーっ…ああーんっ!…あふぅ…。」
茜は、全身に快感の電流が走り、たちまち理性のたががゆるんでしまい、甘い喘ぎ声を漏らしました。
ピクッ、ピクッ…。
茜の腰はさっそく痙攣を始めました。
ヌズズズ…ズッ。
そしてあっという間に、巨大なプラグは根本まで埋没してしまいました。 まるで何かの手品でも見ているようです。女体の神秘とも言えるかもしれません。
タウルス(どれ、とどめを刺してやるか。)
タウルスは、何を思ったのか、プラグの金具をつまんで時計方向に力一杯ねじりました。 その様子は、自動車か何かのキーを回す動作に似ていました。
グリュッ!
茜「んあああーっ!」
たちまち茜の官能のエンジンが始動し、茜は快感のあまりエンジン音のように大きな絶叫を上げた末、一気に絶頂を迎えました。 すると茜は、白目を剥いて失神してしまいました。
ヒク、ヒク…。
タウルスは、茜の痙攣している腰を悲しそうな目で見つめていました。 当然のごとく、インポであるタウルスの肉棒はピクリとも立ちませんでした。 今朝、はち切れんばかりに勃起したのがウソのようです。
タウルス「アカネ、アカネ…。」タウルスは、茜に呼びかけました。
茜は、地面にうつぶせになり絶頂の余韻に浸っていました。腰はいまだにヒクついています。
ヒク、ヒク…。
股間を隠すためのボロキレは、未だめくりあがったままなので、プラグが埋め込まれたばかりのアヌスが丸見えでした。また、アヌスのしわは、極太プラグに蹂躙されて目一杯まで広げられていました。
タウルス「アカネ…アカネ…。」
茜「はっ…。た、タウルス様。」
ようやく、茜はタウルスの呼びかけに気づきました。 そして、すぐに起きあがって、タウルスの顔を見上げました。
茜(あっ!?)
タウルスと目が合うと、タウルスが悲しい目をしていることに気づきました。
タウルス「アカネ…。だいじょうぶか?」
タウルスは、哀れみを込めて言いました。
茜「え? ええ…。あ、茜なら…だいじょうぶです。」
タウルスの意外な問いかけに、茜は戸惑いました。 なぜそんな目をするのか、なぜそんなことを聞くのか、茜には理解できませんでした。
タウルス「そうか…。なら、出発するか。」
タウルスは、それだけ言うと、茜に背を向けて歩き始めました。
茜「………。」
茜は無言でその後に続きました。
茜がコリンティア号を降りてから、すでに2週間以上が経過していました。 すでにエネルギーの充電は完了しているはずです。 しかし今の茜は、御神棒でアソコを塞がれているので、茜の愛液をエネルギー源とするコリンティア号の星間航行システムを作動させることはできませんでした。
御神棒を抜くためには、プテオル神の第一の分身とされている怪物”ヤクマル”にお願いするしか 道はありません。 しかし、理性のかけらもない怪物が、素直に御神棒を抜いてくれるとは思えません。 茜には過酷な運命が待ちかまえていました。
あれから2日、メッサンティアの都を脱出してから3日が経ちました。 茜とタウルスは、海岸の近くにある”ヤクマルの巣”と呼ばれる場所へまもなく到着します。 茜には、タウルスの肉棒が勃起したということが夢なのか現実なのか分からなくなっていたので、 もう一度確かめたいという気持ちがありました。
しかし、あれから茜は、タウルスの肉棒を勝手にいじることは控えていました。 タウルスの茜を見つめる瞳が悲しみに満ちていることが、茜をためらわさせていたからでした。 茜は、悲しい瞳の理由はタウルスがインポであるからだと、勘違いしていました。 事実は、茜を淫乱女にしてしまったことに対する罪悪感と、そんな茜に対する哀れみでした。 2人はすれ違った思いを抱きながらも、まもなく目的地が間近に迫ってきました。 2人の前方には、直径10メートルほどの大きな穴がぽっかりと空いていました。 形はあり地獄の様なすり鉢状で、深さは10メートルくらいありました。
タウルス「アカネ。あれがヤクマル様の巣だ。」
茜「え…ええ。」茜は気のない返事をしました。
茜の頭の中には、かつてヤクマルに襲われて、極太の触手でアソコを散々責め立てられて、愛液を吸い 尽くされた日の思い出がよみがえっていました。
タウルス「どうした? アカネ。顔色が悪いぞ。」
タウルスは問いかけました。 事情を聞かされているとはいえ、タウルスの顔には”やめたほうがいいぞ”と書かれていました。
茜「だ、だいじょうぶです…。」
茜は説得力のない返事をしました。
タウルス「俺…ことが済んだら。つまり御神棒を抜くことに成功したら、すぐさま駆けつけてアカネを助けるつもりだ。だから、心配するんじゃねえ。」
茜は説得しても従うような女ではないことは分かっていたので、タウルスは腹を決めました。
茜「ありがとうございます。」
茜は、タウルスのこの一言でふっきれたのか、すがすがしい表情でお礼を言いました。
そして…。
茜「では…茜、行きます。」
茜はタウルスに背を向けると、ヤクマルの巣へ向かって歩き始めました。
男「待てっ!」
茜が巣の縁から1メートルのところまで近づいたとき、不意に背後から鋭い声が聞こえました。 もちろん、タウルスではありません。
茜「えっ!?」
タウルス「うぉっ!?」
2人は驚いて、後ろを振り返りました。 すると、10メートルくらい離れたところから、皮パンツ一丁の男が走り寄ってきました。 男は端整な顔立ちで、頭には猛獣の上顔の毛皮を帽子のようにかぶっていました。 茜には見覚えのある男でした。
茜「オルグさんっ!?」
茜は男の名を呼びました。 オルグは、タウルスの手前で立ち止まりました。
タウルス「なんだぁ? てめえは…。」
タウルスには事情が飲み込めず、オルグに問いかけました。
オルグ「おまえこそ何者だ? そのオンナを…アカネをどうするつもりなんだ?」
オルグは、質問に対して質問で答えました。
タウルス「おい! 先に質問をしたのは俺だ。それより、なぜアカネのことを知っている?」
タウルスは、腰にささっている戦闘用ナイフに手をかけました。 そして、警戒しながら、じりじりと間合いを詰めていきました。
オルグ「俺は、アスガルト族の戦士、オルグだ。アカネとは知り合いだ。」
オルグは簡潔に言いました。
タウルス「てめえがオルグか。噂には聞いている。俺はネメディア族の戦士で、名をタウルスという。」
タウルスも戦士の礼節をわきまえて名乗りました。 茜とオルグの関係については、特に追求はしませんでした。 初めて会ったときは、茜はアスガルド族の服を着ていたので、茜とアスガルド族の戦士が知り合いだったとしても、それ程不思議ではありませんでした。 オルグ「まだ、俺の質問に答えていないぞ。もう一度聞く。アカネをどうするつもりなんだ?」 そうは言っても、オルグは、ボロキレ一枚を腰に巻いただけという茜のみすぼらしい格好を見て、 だいたいの予想がついていました。
オルグ(どうやらアカネは、ネメディア族の”奴隷”にされたようだな。すると、このタウルスとか言う奴はアカネの護送役か。この取り合わせで、ヤクマルの巣に現れるってことは…。)
オルグは、頭の中で思考を巡らしながらも、手は無意識のうちに腰にささっているナイフに手を かけていました。
タウルス「………。」
タウルスは、こんなところへ来た目的をどう説明したらよいのか迷っていました。 もちろん、オルグがヤクマルの巣の監視役を務めていることは知っているので、まさか”茜をヤクマルに襲わせるために来た”などとは、口が裂けても言えませんでした。
オルグ「………。」
オルグはそれ以上言葉は発せずに、タウルスの目をじっと見据えていました。 2人の男の間には、張りつめた空気が漂っていました。
茜(ど…どうしよう…。)
茜は、オロオロするばかりでした。 ただ、オルグが現れたことにより羞恥心がよみがえり、手で乳首を隠していました。 タウルス(まったく…面倒なことになったぜ。たしかオルグってやつは、アスガルト族最強の戦士だったよな。俺の力量で勝てるかどうか…。)
ジト…。タウルスの頬に大粒の汗が滴りました。
オルグ(こいつ…タウルスとか言ったな。アカネをヤクマルの生け贄に捧げに来たのか? いや…それにしては様子が変だぞ。たしか、生け贄の儀式をやるのはプテオルの僧侶どものはずだが、そんなやつらはどこにも見あたらないぞ。こいつ…どう見ても僧侶には見えないよな…。)
オルグは大きな疑問にぶち当たっていました。 オルグの任務は、第一に儀式を阻止すること、第二に生け贄の女を助けることだったので、 事態を把握するまでは下手に手出しは出来ませんでした。 よって、2人はそれ以上間合いを詰めることが出来ず、膠着状態に陥りました。
茜(ど…どうしよう…。このままじゃ、殺し合いが始まっちゃうわ。うーん…。)
茜は、必死になってこの危機を打開する方法を考えましたが、焦っているせいもあり、茜の明晰な頭脳を持ってしても、何も思いつきませんでした。
タウルス(ええい…このままじゃ、らちがあかねえぜ。どのみちこいつをぶっ殺すしか、俺には生き残る道はねえ。)
オルグ(にらみ合いを続けていても、事態は進みそうにないな。いや、それよりこいつの仲間が現れたら、めんどうなことになるな。)
しばらくすると、2人は我慢の限界に達しました。 戦士である以上、戦うのが宿命のようです。
ジャキ…。
2人は同時に戦闘用ナイフを引き抜きました。
茜「や…やめてぇっ!」
その様子を見た茜は、2人に向かって悲痛な叫び声を上げました。 しかし、その叫び声が開戦の合図になってしまい、2人は一気に相手に飛びかかりました。 ブン、キン、キーン…。
たちまち辺りには、2人のナイフを振るう音と、お互いのナイフがぶつかる激しい音が響き渡りました。 タウルスもかなりの手練れだったので、なんとかオルグと渡り合うことが出来ました。 しかし、実力の差はいかんともしがたく、次第にオルグに追いつめられて行きました。
茜「2人とも争うのはやめてぇっ!」
茜は、2人に向かって戦いをやめるよう叫び続けました。しかし、戦いに熱中している2人の耳には届いていませんでした。
キン、キーン…。
オルグ(こ、こいつ…図体がでかい割には動きがいいぞ。しかし、まだまだ腕は俺の方が上のようだぜ。)
タウルス(こいつ…噂通りの凄腕だぜ。このままじゃ…。やられる!)
2人はナイフを振るううちに、お互いの力量が分かってきました。
茜(このままじゃ、タウルス様がオルグさんに殺されちゃう…。)
茜の目にも、タウルスの方が不利に映っていました。
茜は、引き続き打開策を考えました。茜が愛している2人が殺し合いをしている。なぜ、殺し合わなくてはならないのか?茜はそう思った瞬間、ある打開策が頭に浮かびました。
茜(そ…そうだわ!)
パサ。
茜は何を思いついたのか腰に巻いているボロキレを脱ぎ捨てると、巨大な口を開けているヤクマルの巣の中へ飛び込みました。
茜「きゃあぁーっ!!」
そして、辺り一帯に茜の悲鳴が響き渡りました。
タウルス・オルグ(!?)
2人はすぐに悲鳴に気づき、巣の方へ目を向けました。
ヤクマル「グワアァーッ!」
その瞬間、巣の底からヤクマルの雄叫びが響き渡りました。
茜「いやあぁーっ!」
続いて、茜の絶叫が響き渡りました。
タウルス「こ、こうしちゃいられねえ。」
タウルスは、オルグに背を向けると一目散に巣をめざして走り出しました。
オルグ「待て! きさま…。」
オルグもあとに続きました。
茜「いやっ! やめてっ!」
2人は戦っていたことも忘れて、茜の悲鳴のする方向をめざして、全速力で走りました。