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「茜と水の惑星 第参拾四話」

早苗「どーお? 分かったかしら。」
茜「は…はい。」茜は意識を現実に戻して、慌てて返事をしました。
早苗「………。」
早苗はなぜか急に黙り込むと、バイブを元通りに挿入してベルトを締め直しました。
早苗「それじゃ、次は巫女の備品について説明するわ。ちょっと待ってて。」
早苗は、部屋の片隅の置いてある”総大主教専属巫女茜用 備品”と書かれた箱を持ってきました。
早苗「開けてみて。」早苗は茜に箱を渡すと、開けるように促しました。
茜「はい。」
箱の中には、バイブの充電用ケーブルや取扱説明書などと一緒に、ビキニとワンピースの水着が 入れられていました。
早苗「まずこのケーブルは超神具の充電用ケーブルよ。さっきと同じようにねじを外して、外した穴にこのプラグを差し込むの。2本あるから2本ともよ。さあ、やってみて。」
今度は茜に実演するよう指示してきました。 ケーブルは先が2またになっていて、それぞれにプラグが付いていました。
グリグリ…。
茜は2本のバイブからねじを外しました。 そして、ベルトを脇にずらして、ケーブルのプラグを挿入しました。
ジャギ、ジャキ…。
茜「………。」
もちろん痛みなどはありませんが、何とも言えない異様な感覚でした。
ちなみにこのプラグは、ヘッドホンの大口径プラグと大きさ・形状ともにそっくりでした。 そんな太いプラグを、アソコとアヌスに埋め込まれている更に太い極太バイブに差し込むのです。 股間に何かの手品でもされているような、そんな感覚でした。
早苗「そして、これを家庭用のAC100Vのコンセントに差し込む。」
早苗は、ケーブルの逆端に付いている電源用プラグを壁のコンセントに差し込みました。
ジャキ…シーン…。
しかし、特に何の変化もありませんでした。
早苗「プラグを引っ張ってみて。」
茜は、言われたとおりにプラグを引っ張ってみました。すると…。
ギシッ…。
茜「あっ!」なんとプラグは抜けませんでした。
早苗「充電が終わるまでプラグは抜けないようになっているの。ま、茜さんのはまだ一度も使っていないから、今回はすぐに終わるはずだけど…。超神具は、フツーの神具と違って電池がすぐになくなるの。性能が段違いだからね。だから充電は、フツーの神具なら1週間に1回程度で済むけど、超神具は2,3日に1回はしないとならないの。」
茜「あの、電池が切れるとどうなっちゃうんですか?」茜は気になりました。
早苗「電池が切れても別に充電すれば済むわ。ただし、お仕えしている主教様以上の方々にバレてしまうとまずいわ。電池が切れているときにリモコンを操作されると、リモコンに電池切れのランプが点くの。そうなると戒律破りになって、大変な罰を受けなければならなくなるの。」
茜「大変な罰って…いったいどんな罰なんですか?」
茜は緊張した面もちで聞きました。
早苗「まずは地下室へ連れて行かれて、超神具はおろか服に至るまで、全ての持ち物を没収されるわ。そして生まれたままの姿で、天井から伸びている鎖に繋がれて吊されるの。」
早苗の話を聞くと、茜はゾクゾクしてきました。
早苗「そして、特大の注射器で1リットルもの液体を注入されて、浣腸されるわ。」
茜「ご…ゴクリ…。」茜は思わず生つばを飲み込みました。
早苗「次に、強制的にうんちをさせられたところへ、再び超神具を入れられるの。 そして、フルパワーで2つの穴を同時に責め立てられるわ。これは電源に直結させらているから電池が切れることはないわ。罰の時間は罪の重さによるけど、総大主教様直属の巫女だと一番罪が重くて、丸1日はぶっ続けで責められ続けるわ。」
茜「そ、そんな状態で、そんなに責められて…。だ、大丈夫なんですか?」
茜はまるで、自分がそんな目に遭わされているような気分になってきました。 その証拠に自虐的に感じてしまい、愛液を漏らしてしまいました。
プシュ…ポタポタ…。
早苗は、そんな茜の反応などはおかまいなしに話を続けました。
早苗「大丈夫なわけないじゃない。でっかい浣腸をされて体力がなくなったところへ、 長時間のそれもフルパワーのバイブ責めじゃね…。」
早苗はそこで話を終わらせました。
茜「………。」茜は無言でした。
早苗「ま、なんにしても電池切れには注意することね。巫女にとって、電池切れは”命取り”よ。 あと、勝手にアソコの神具を抜いても同じ罰を受けさせられるわ。勝手に抜くと電池切れと同じで、 リモコンのセンサーが反応して、すぐにバレちゃうみたいなの。分かった?」
茜「はい…。」茜は弱々しく答えました。
早苗「ちなみに私は、寝るときは必ず充電用のプラグをはめるようにしているわ。 そのおかげで、罰を受けたことはまだ一度もないわ。」
茜「で、でも…。そんな罰を受けて、無事で済んだ人っているのかしら?」
茜は当然のように疑問に思いました。こんな目に遭わされたら、良くて”廃人”でしょう。
早苗「これは内緒なんだけど、ひとりだけいるわ。」早苗は声を潜めて言いました。
茜「え!?」
早苗「今の総大主教様よ。」
茜「弥生さん…じゃなくて総大主教様が…。」茜は驚きました。
早苗「そうよ。あのコ、若くして総大主教様になっただけのことはあって、アレは相当強いそうよ。 なんてったって、罰をそれも5回も受けたのよ。しまいには、罰を執り行う教育僧があきれ返ったっていう話よ。」
茜「それって…すっごいわ。そんなふうには全然見えないのに…。」
茜は驚きを隠せませんでした。
早苗「以前はあのコと一緒に先代の総大主教様にお仕えしていたから、私、あのコのことは一番よく 知っているわ。」
茜「どんなコだったんですか?」茜は弥生のことをもっと知りたくなりました。
早苗「ま、優しくて思いやりがあって、総大主教様には全てを捧げてお仕えしていたわ。 私なんて、なんでこんなクソジジーに仕えなくちゃならないんのって、不純な気持ちがあったけど、 あのコは違っていたわ。でもその忠勤ぶりは、逆に周りの信者に対してはよい印象を与えていなかったの。この教団には、信仰より権力を求めている幹部が多いからよ。下級の信者に至っては、性的欲望を満足させたいだけっていう人が多いわ。だから彼らはあのコの忠勤ぶりを、ただ単に権力にこびを売っているだけとしか考えなかったわ。」
茜「それって…ひどいわ…。」茜は率直にそう思いました。
早苗「私はもちろん、彼らのような貧しい考え方はしなかったわ。あのコの忠勤ぶりは、きっと総大主教様を心から尊敬していたからね。でも幹部たちは、あの手この手を使ってあのコを排除しようとしたわ。」
茜「あっ! そうすると、罰って言うのは…。」
早苗「そうよ。あれは幹部たちが仕組んだ罠よ。あのコ、お人好しだから何度もはまってしまったわ。偽物の充電ケーブルにすり替えられたり、充電できないような場所に監禁されたことまであったわ。 でもあのコは、総大主教様にはけっして告げ口はしなかったわ。総大主教様に言えば、そんな幹部の首なんて一発で飛ばすことができたのに…。」
茜「でも…なぜ?」
早苗「それはね。教団内に荒波を立てて、少しでも総大主教様のお立場を悪くすることを恐れたからよ。先代の総大主教様は、教団を急成長させた立て役者だったわ。でもそのために、かなり強引な手も使ったそうよ。だから教団内には敵がたくさんいたわ。」
茜「弥生さんは自分のことにはかまわないで、総大主教様に全てを捧げてお仕えしていたのね。 逆に総大主教様も、弥生さんに対して絶対的な信頼を寄せていたとか…。」
早苗「これで分かったでしょ。あのコが総大主教様になれたわけが。」
茜「ええ…。」茜は複雑な思いがしました。
弥生は茜を信頼している。味方になって欲しいと言った。 でも弥生がかつてそうしたように、茜もそこまで尽くせるのか。

早苗「次…行ってもいいかしら。」早苗がせかすように言いました。
茜「え…ええ。お願いするわ。」茜は気のない返事をしました。
早苗「じゃじゃーん! 次はこの水着よ。」
早苗は、箱に入っている2種類の水着の内、ワンピースの方を取り出しました。 話が湿っぽくなってきたので、少しでも盛り上げようとしているようでした。
茜「これって…どこかで見たことがある水着ね。」茜には見覚えがある水着でした。
早苗「これは、あなたの高校指定のスクール水着よ。」
茜「そ…そう言えばそうね。」
茜の高校指定のスクール水着は、色は紺色で、両サイドに白い線が入っているごくありふれたスクール水着 でした。もちろんハイレグなどではありません。
早苗「でもこれは、巫女専用に特殊加工が施されているの。私たち巫女って、超神具を外すことが許されないじゃない。水着を着るときだって例外はないわ。だから…。」
早苗は、水着の股間の辺りを見せました。
茜「あっ!?」
なんとスクール水着の股間の内側には、2本の金属製の突起が生えていました。 これは生えていると言うより、水着の裏地に縫い込まれている細くて頑丈なひもに縫いつけられていました。 このひもは、アソコからおへそ・胸の谷間を通り、首のあたりで2またに別れて背中を通り、お尻の上辺りで再び1本になってお尻の割れ目を通って、ふたたびアソコに戻るようになっていました。 つまりこれは、2本のバイブを挿入したままで着る水着でした。 2本の金属製の突起は、充電用プラグの代わりに2本のバイブに差し込んで、バイブを身体を縦断しているひもに固定します。 そうして、バイブが緩んだり抜けたりするのを防ぐ仕組みになっているのです。 これを着れば2本の極太バイブを挿入したままでも、なんとか泳ぐことができそうでした。
茜「………。」もちろん茜は感動するはずもなく、げっそりしました。
早苗「茜さんったら、どうしちゃったの? あまりうれしそうじゃないけど…。」
茜「え…えへへへ。そ、そんなことはないわ。これで茜は、体育の単位を落として落第なんてことにならなくて済みそうだし…。」
茜は、無理に作り笑いを浮かべながら答えました。
教団はこんな水着まで作って、茜の落第の心配までしてくれているようです。 この水着は、その時になれば着ざるを得ませんでした。
早苗「そーお? じゃ、次はコレね。」
早苗は気を取り直して、今度はビキニタイプの水着を取り出しました。 このビキニも先ほどの水着と同じく、ビキニパンツの裏地にH字型の丈夫なひもが縫い込まれていました。 これを身体の両側で結んで、バイブを抜けなくするようになっていました。 もちろん着るときは、金属製の突起をバイブに挿入してから腰のひもを結びます。 また、色は黒。いわゆる”黒ビキニ”で、黒いバイブが透けて見えないように配慮されていました。
早苗「こっちはプライベート用よ。お友達と遊びに行くときなんかに着るといいわ。」
茜「ええ…。」茜は気のない返事をしました。
こんなビキニでは、とても海やプールなどへ遊びに行く気にはなりません。
早苗「私からの説明はこれで終わりよ。もう充電も終わった頃だと思うわ。プラグを抜いて着替えたら、今日のところは帰っていいわ。じゃ、私はこれで。」
そう言うと、早苗は再び黒いマントを羽織って、更衣室を出ていきました。 茜はバイブからプラグを抜き取って、ねじを締めて再びベルトに固定しました。 そして、Tシャツとミニスカートというまっとうな服装に着替えると、教団本部を後にしました。

家に帰ると、時刻は午後10時を回っていました。
母「あら茜ちゃん、今日も遅かったわね…。あっ、そうそう。ついさっき、理恵ちゃんから電話があったわよ。帰ったら折り返し電話して欲しいって。」
母は、茜の身の上に起こっていることなど何も知らないので、いつも通り気楽なものでした。 まさか今目の前にいる娘が、股間の2つの穴に極太バイブを挿入しているなんて、夢にも思っていません。 母は用件だけ言うと、さっさと居間へ引き上げてしまいました。
茜「理恵から…。」茜はボソッと独り言を言うと、電話をかけました。
ピッポッパッ…プルプルプルー…プツッ。
理恵「はい、杉本です。」
茜「もしもし、茜よ。理恵ぇ?」茜は、声ですぐに理恵だと分かりました。
理恵「ええ私よ。お久しぶりね。まったく…。茜ったら全然電話もよこさないで。」
理恵は怒っているようでした。
茜「ごめん…。茜はちょっと…その…。電話がつながらないところへ旅行に行ってたもんで…。」
茜は、一応本当のことを言いました。
理恵「まあ、いいわ。でも帰ってきてるなら、すぐに電話してくれてもいいじゃない。」
茜「ごめん…。」茜はあやまるより他はありませんでした。
理恵「なんか今日の茜、元気ないわね。いつもの茜らしくないわ。」
茜「そ…そんなことはないわ。ちょっと、長い旅行に行ってたから疲れているだけよ…。」
まさかやむを得ないとは言え妖しい宗教団体に入信してしまって、ひどい目に遭わされているなんて、口が裂けても言えませんでした。
理恵「で、明日なんだけど、茜、ひま?」
茜「えーと…明日は3時くらいに出かけなくちゃならないから、それまではひまよ。」
明日から茜は、遠くにある教団本部へ通わなければなりませんでした。
理恵「それなら大丈夫ね。明日さぁ、部活が休みだからプールへ行こうと思うの。もちろん茜も行くのよ。」
理恵は一方的に決めました。親しい2人にとっては、別に珍しいことではありませんでした。
茜「え…ええ、その…。」茜は動揺しました。
まさかこんなにも早く、あのグロテスクな水着を着るはめになるなんて…。
理恵「どうしたの、茜? いつもだったら、行く行くって喜ぶくせに…。」
理恵は不審に思いました。
茜「その…つ、つまり…。あ、茜ったらその…。ちょ、ちょっとエッチな水着しかなくて…。」
茜は苦し紛れに言いました。
理恵「え? そうなの。ふふーん。実はあたしも大胆な水着を買っちゃったのよ。 だから、ひとりじゃ恥ずかしくてプールに行けないの。茜と一緒なら、少しは目立たなくなるでしょ。」
どうやら理恵は、茜に注意をひかせている隙に、大胆な水着にチャレンジすると言う作戦を立てたようです。
茜「………。」茜は複雑な思いがしました。
あの恥ずかしがり屋の理恵が大胆な水着にチャレンジするなんて、ずいぶんと成長したものです。 茜には、断ることはできそうもありませんでした。
茜「いいわ。茜、理恵に付き合ってあげるわ。」
理恵「ラッキー! さすがは茜、付き合いがいいわ。それじゃ明日の朝9時に市民プールに集合よ。」
茜「えっ? 市民プール。そんなところへこの時期に行ったら、家族連れとかが多くて、
ちっともおもしろくないわよ。ねえ、理恵。もっとましなプールにしましょうよ。」
茜は、水着のことなどすっかり忘れて、不平を言いました。
理恵「茜はその方がいいかもしれないけど、あたしはとっても恥ずかしいのよ…。分かってよ。」
茜「うふ。分かったわ。茜、理恵に免じて市民プールで我慢してあげるわ。」
理恵「へへへ、ありがとう、茜。じゃ、明日…。」
プツッ…ツー、ツー、ツー…。
そこで電話は切れました。
茜「ふぅ…。」
ガチャン…。
茜はため息をついてから、受話器を置きました。

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