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「茜と水の惑星 第四拾七話」

茜「はっ!? はぁはぁはぁ…。」突然、茜は目を覚ましました。
先ほどまでの出来事は夢だったようです。目を覚ますと、茜は素早く股間に視線を走らせました。
すると案の定、股間はグショグショに濡れていました。どうやら、夢の中でイってしまったようです。
茜(イっちゃったのね…。でも、夢で良かったわ。)茜は、とりあえず安堵しました。
もしアレが現実だったら、茜はこの世界で生きていけなくなってしまうところでした。
茜(んっ?)続いて茜は、両手の感覚が頭上にあることに気づきました。
おまけに手首を拘束されている感覚…。
茜「あっ…。」ギシ、ギシ…。
なんと茜は壁際に正座をさせられ、両手首を天井から垂れ下がった2本の鎖につながれていました。
これなら座ったまま眠っていても、倒れることはありません。
また身に着けているものと言えば、股間のベルト付きバイブだけでした。つまり裸同然なのです。
茜(えーと…。)茜はまだ眠気が残る頭脳をフル回転して、眠る前に起こった出来事を思い出しました。
あの時…茜は、大勢の信者たちが見ている前で宙吊りにされ、おまけに服やバイブに至るまで全てを
剥ぎ取られて全裸にされてしまいました。そして、鞭打ちによる拷問を受けました。
しかも神経鞭と言う、とてつもなく強力な鞭でです。
神経鞭は鞭としての威力はそれほどではなく、打たれても傷はほとんど付きませんが、神経を直接刺激する
電撃が走るので、苦痛はこの上ないものでした。
どうやら茜は、あの時の鞭打ちで気を失ってしまい、ここへ運び込まれたようです。
また、ミニキャミソールはあの時に破られてしまったので、ベルト付きバイブだけを返してくれたようです。
もちろん返してもらっても、ちっともありがたくない代物でした。
きっと先ほど茜が眠っている間に、バイブを作動させられたのでしょう。
茜(で…ここはいったい、どこなの?)茜はあたりに視線を走らせました。
研究所内の施設の一つだと思われますが、茜にはまるで見覚えのない部屋でした。
部屋には天井から吊り下がった裸電球の他は何も無く、あたりをぼんやりと照らし出しているだけでした。
また、正面には厳つい金属製のドアが見えました。
なお壁や床も金属製のようで、素肌越しに冷たい感触が伝わってきました。
茜(こんな状態じゃ…茜、逃げようがないわ。)たちまち茜の心は、絶望感で満たされました。
教団にだまされていたと分かった以上、茜は逃げるより他はないのです。
さもないと、どんなひどい目に遭わされるか分かったものではありません。
少なくても、昨晩の拷問の続きが待ちかまえています。
こうなると、唯一の望みは弥生ですが、茜は弥生の裏切りによって槙原の元へ連れてこられたと
思い込んでいるので、もはや弥生を頼れるとは思っていませんでした。
しかしよくよく考えれば、槙原が茜に本当のことを話すはずはありません。
今までだって散々茜をだましてきたわけですから。しかし茜は、まだそのことには気づいていませんでした。

カチャカチャ…ガチャ。鍵を開ける音がした後、ドアが開けられました。
男「お目覚めのようだな。」すると、大柄な男が入室してきました。男の手には例の神経鞭が握られています。
茜「いっ、嫌ーっ!」男の姿を見るや否や、茜は反射的に悲鳴を上げました。
男「ふっふっふっふ。秘密をしゃべる気になったか? ええ。」
男は満面に笑みを浮かべながら、茜のいる壁際まで歩み寄ってきました。
そして茜の前に腰を下ろすと、茜の股間に指を這わせました。
ピチャ。茜「あっ!」アソコを触られた瞬間、茜は声を上げました。身体が小刻みに震えています。
男「へっ。オマンコをこんなに濡らしやがって…。いい夢でも見たようだな。」
男は、茜の愛液に濡れた指を見せつけながら言い放ちました。
茜「も…もう、乱暴しないでください。」茜は、無駄とは知りつつも男にお願いしました。
男「それはおまえ次第だ。オレはな。クソ生意気なおまえを、痛めつけたくて痛めつけたくてしょうが
ねえんだ。この三沢様を怒らすとどういうことになるか、もう一度、おまえの身体に教えてやろうか?
ええ。」男の正体は、言うまでもなく三沢でした。昨晩、茜を拷問した男です。
三沢は恐怖に震えている茜に対して、脅しの言葉をたたきつけました。
すでに痛い目に遭わされている茜には、三沢の脅しは相当に応えました。
茜「お、お願いです。ら、乱暴だけは…。」茜は声を震わせながら、お願いするだけでした。
ガシッ。三沢「おいっ、クソガキ! いつまでもナメてんじゃねえぞ。オレは星間なんだかの秘密を
しゃべろっと言ってるんだ。それ以外のことは絶対にしゃべるな!」
三沢は茜の髪を鷲掴みにすると、顔を近づけて茜を脅迫しました。
茜「嫌っ…。」臭い息をかけられ、茜は嫌悪感を示そうとしましたが、これ以上三沢を怒らすと
どうなってしまうか分からないので、固く口をつぐんで痛みに耐えました。
ちなみに茜は、秘密をしゃべってしまえば楽になりそうですが、実はそうはなりません。
なぜなら、星間航行システムの秘密のポイントは”茜の愛液”だからです。このことがバレてしまうと、
茜は宇宙船の部品として、一生愛液を搾り取られることになるのです。
すでに茜は、巫女と言う身分でモノ扱いされているので、この予想はほぼ間違いなさそうです。
また彼ら3主教は、水の惑星へ行ったついでに博士を殺すつもりなのです。
しかし、逆にこのまま秘密を隠し続けることは不可能なように思えました。
秘密をしゃべるまで、茜は哀れみの破片もない…と言うより茜を痛めつけることに喜びを感じている
”サディスト三沢”から、ひたすら苛烈な拷問を受け続けることになるからです。
このままでは、殺されてしまうかもしれません。しばらく考えた後、茜は意を決しました。
茜「…分かりました。秘密をしゃべりますので、どうかお赦しください。」
三沢「へっ!? つまんねえな。もうちょっと我慢すれば、極上の苦痛を与えてやったのに…。」
三沢は喜ぶと思いきや、むしろ残念がりました。
三沢「まっ、槙原との約束もあることだし、ここは我慢するか。じゃあ、さっそく秘密をしゃべって
もらおうか!」
茜(槙原との約束って…。)茜はこの言葉が妙に引っかかりました。何だか胸騒ぎがします。
しかしここまで来たら、秘密を明かすより他はありませんでした。
茜「星間航行システムを使うにはある物質が必要なの。それがないと絶対に使えないわ。」
茜は、三沢の顔色を恐る恐る伺いながら、話し始めました。
三沢「で、その物質と言うのは何なんだ? もったいぶらずにさっさと言わねえか!」
三沢は、少し腹を立てたようでした。
茜「そ…その物質って言うのは、あ、茜の……なの…。」
答えの最後の部分は、恥ずかしすぎて声になりませんでした。
三沢「なんだぁ! おら、聞こえなかったぞ。オレをおちょくってるのか!」
三沢はものすごい剣幕でした。このままでは、どうなってしまうか分かったものではありません。
茜「あ、茜のエッチなお汁なのっ!」茜はやけくそになり、大声で叫びました。
パチクリ。三沢は、呆気にとられた顔をしていました。
茜の意図するところを、すぐには理解できなかったようです。
三沢「エッチなお汁だとぉ? …って言うと、コレのことか?」
ピチョ。そう言うと、三沢はためらいもなく愛液にまみれた茜のアソコに触れました。
茜「あっ! そ、そうよ。」茜は羞恥に耐えながら、答えました。
茜(あと少しの辛抱よ。)茜は自分に言い聞かせました。
これで、これ以上この男から乱暴されることはないと思えば、いくぶんか気持ちが楽になります。
三沢「つまり、おまえのマン汁ってことだな。うーむ…。」三沢はなぜか考え込んでしまいました。
茜(あれれ? こいつ、どうしちゃったのかしら…。)
茜はいぶかしげに、考え込んでいる三沢を見つめました。

ガチャン。
槙原「なるほど。そう言うことだったのか。」それから数分が経つと、槙原が入室してきました。
この部屋の様子は、監視カメラによって監視されているのでしょう。
槙原の口振りから、星間航行システムの秘密はすでに知っているようでした。
三沢「お…おい、槙原。約束は守ってくれるんだろうな?」三沢は不安げな表情で、槙原を見つめました。
槙原「もちろん…と言いたいところだが、これではだめだな。」槙原は無表情に答えました。
三沢「なんだとっ! オレはそれが楽しみで、このクソ生意気なガキに口を割らせたんだ。
おい、槙原。約束は約束だぞ! ちゃんと守ってもらおうか!」
三沢は凄い剣幕で、槙原に詰め寄りました。
三沢に組み付かれたら、小柄な槙原などひとたまりもなさそうに見えます。
茜(どういうことなの? 約束って…。)三沢があれほどムキになっている程ですから、よほど重要な約束で
あることは茜にも推測できました。そもそも、槙原はなぜ約束を破ろうとしているのでしょうか?
茜にはチンプンカンプンでした。
槙原「三沢よ。我ら3人の目的は分かっているだろう? たかだかオンナひとりのことで、大事な計画を
台無しにする気なのか?」槙原は冷静さを失わずに、堂々と言い放ちました。
これほど乱暴な大男を怒らしたのに…。茜には、槙原の平然とした態度が不思議でなりませんでした。
茜(オンナひとりのこと…って。)槙原の言葉を注意深く聞いていた茜は、この言葉が引っかかりました。
オンナと言えば、この場には茜ひとりしかいません。
それに気づくと、茜には2人のやりとりが他人事のように思えなくなってきました。
なんだか胸騒ぎがします。先ほど感じたのと同じものでした。
三沢「……分かった。」しばらくの睨み合いの後、三沢の方が折れました。
槙原「分かってくれてうれしいよ。ふふっ、茜。命拾いしたな。」
槙原は茜に視線を移して、意味ありげに言い放ちました。
茜「い、命拾いって?」茜は槙原に尋ねました。やはり、オンナとは茜のことだったのでしょうか。
槙原「いや、なーに。この三沢がな。おまえを痛めつけたくて痛めつけたくてしょうがないってうるさいんで、
秘密を聞き出すことに成功したら、おまえを好きにしていいって約束したのさ。
まあ、大事な宇宙船の”部品”を壊されちゃたまんないから、約束は無効となったわけだがね。」
槙原は、まるで他人事と言った風に言い放ちました。
茜「………。」茜にとっては、もちろん他人事ではないので、槙原の回答を聞いてゾッとしました。
もし、星間航行システムの秘密に茜の身体が関わっていなければ…。茜はこの”サディスト三沢”に想像を
絶する苦痛を味わわされるところでした。
きっと、あの手に持っている神経鞭を使って、茜を徹底的に痛めつけるつもりだったに違いありません。
あの調子では、茜は死ぬまで鞭打ちを受けるところでした。

ピッポッパ…プツ。槙原は、コードレスホンでどこかへ電話をかけました。
槙原「ああ、槙原だ。そっちの準備の方はどうだ。…うん、そうか。」
茜「………。」茜は槙原が電話する姿を、不安げに見つめていました。
先ほど茜のことを”部品”と呼んだことから、さっそく”使おう”と企んでいるのかもしれません。
槙原「…ああ、そうだ。…分かった、すぐにそちらへ向かう。」
ピッ。しばらく話した後、槙原は電話を切りました。
なお話相手や内容については、茜には相手の声が聞こえないので分かりませんでした。
槙原「三沢よ。準備は整った。オンナを連れて移動するぞ。」
三沢「分かった。おいっ!」三沢が怒鳴ると、部屋の外で控えていた武道僧が2人ほど入室してきました。
ガチャ…。武道僧たちは手際よく、茜の両手を縛めている手枷を外しました。
茜「あっ! やめてっ。」ガチャン。
ようやく自由になったと思いきや、今度は手錠で後ろ手に拘束されてしまいました。
茜「あ、茜をどこへ連れて行く気なの?」茜は弱みを見せまいと、強気の口調で聞きました。
槙原「外へ連れ出すんだよ。」槙原は、うすら笑みを浮かべながら答えました。
茜「えっ…。」茜はその一言で、昨日の夕方、全裸で外へ引き出されたことを思い出しました。
茜「茜。こ、このまんまの格好で外へ出されるの?」茜には、昨日の悪夢がよみがえってくるようでした。
槙原「無論だ。おまえには裸がお似合いだ。部品に服など必要ない。」槙原は冷たく言い放ちました。
ピンッ! そして槙原は、茜の乳首を指で弾きました。
茜「あうっ!」茜は苦痛の声を上げました。
槙原「ふっ。相変わらず感度が良いみたいだな。ふふっ、ふっはっはっは…。」槙原は高らかに笑いました。
三沢たち「うっへっへっへっへ…。」
また槙原だけでなく、その場にいる三沢や2人の武道僧たちまで下品に笑いました。
茜は、屈辱感に打ち震えていました。これでは、まさに”部品扱い”です。
槙原「それでは行くとしようか。」槙原は宣言すると、先に部屋を出ました。
三沢「おら、さっさとしろ!」ビシッ! 背後にいた三沢が、突然茜のお尻を鞭で打ちました。
茜「ぎゃーっ!」茜はこの世のものとは思えないほどの絶叫を上げて、再び失禁してしまいました。
シャー、ジョロロロ…。三沢が使ったのは、あの神経鞭でした。
三沢「またションベンを漏らしやがったぜ。まったく。しょうがねえガキだなぁ。おしめでも当ててやろうか?
うっへっへっへっへ…。」三沢は茜をバカにしました。
茜「いらないわっ!」茜はそう言い捨てると、槙原を追って部屋を出ました。

茜が閉じこめられていた部屋は、研究所の建物にある地下室でした。
よって、階段を上ると1階のロビーへ出ました。
外はもう日が昇っているようで、ロビーはかなり明るい状態でした。
茜は後ろ手に手錠をかけられているので、つまずいて転ばないように注意しながら、早足で歩いている
槙原の後にピッタリと付いていきました。
もたもたすると、再び三沢の神経鞭が飛んできそうなので、そうせざるを得ないのです。
ロビーの先…建物の入り口付近には受付があり、そこには2人の若い受付嬢が座っていました。
2人とも高校生くらい…つまり茜と同年代の女の子でした。
2人は槙原の後を付いてきている全裸の美少女が目に留まると、ひそひそ話を始めました。
受付嬢1「やっだー! ちょっと見てよ。あのコ裸よ。どうしたのかしら?」
受付嬢2「神具をはめているってことは…あのコ、巫女なんじゃない。」
受付嬢1「でもあんな格好をした巫女なんて、見たことがないわ。フツー巫女って、マントを羽織っている
じゃない。それに、今来ていらっしゃる3主教様の巫女じゃないわね。」
受付嬢たちは、3主教の巫女の顔は知っていました。
建物を出入りする信者は皆、この受付でチェックを受けるからです。
しかし茜は昨晩…深夜に運び込まれたので、彼女らはまだ茜を目にしていませんでした。
受付嬢たち「おはようございます。主教様。」槙原が近づくと、受付嬢たちは元気よく挨拶しました。
槙原「おはよう。で、柏田はもう出たのか?」槙原は、挨拶に続いて質問しました。
受付嬢1「はい。槙原主教様の御一行で最後となります。」
受付嬢は、感じの良い笑みを浮かべながら答えました。
槙原「そうか。では、君たちもついてきたまえ。」槙原は、受付嬢たちも外へ出るよう命じました。
受付嬢2「あの…主教様。そちらの方は?」
受付嬢は、職業意識と好奇心とで茜の正体を知りたいようです。
槙原「ああー、彼女か。彼女は”元”総大主教様の専属巫女で、今は私の管理下にある茜だ。」
槙原は気前よく答えました。
カタカタ…ピッ。受付嬢は、例の画像照合システムを使って茜のプロフィールを調べました。
受付嬢2「あっ、出ました。彼女は巫女で、現在所属は未定。身柄は槙原主教様の管理下に置かれていると
ありますね。あと、元受刑者とありますが…。」
槙原「彼女は戒律破りの重罪を犯した受刑者だったんだ。本来なら大変な刑罰を受けなければならなかった
のだが、総大主教様と私の特別の計らいにより、刑罰を免除されたのだ。
ま、私の管理下で”罪を償う”と言う条件付きなんだがね。」
槙原がここで言う”罪を償う”とは、もちろん”宇宙船に関する計画に協力すること”を意味していました。
受付嬢2「へぇー、そうだったんですか。」
受付嬢1「なるほどぉ。」しかし受付嬢たちは、”別の意味”で納得したようでした。
茜の格好を見れば、文字通り罪を償っているように見えるからです。
槙原「ほら、茜。2人に挨拶しなさい。」槙原は茜を受付嬢の前へ引き出し、挨拶するよう促しました。
同世代の女の子にまで、この恥ずかしさを通り越した格好を見られるのは、茜にとってはまさに”生き地獄”
でした。槙原は三沢とは違い、肉体的な苦痛こそ与えませんが、精神的な苦痛は与えるようでした。
と言うより槙原は、精神的な苦痛を与えることに喜びを感じるタイプの人間なのかもしれません。
茜「巫女の、あ…茜です。よろしくお願いします。」
茜は恥辱にまみれ顔を真っ赤に染めながら、何とか自己紹介をしました。
受付嬢1「あたしぃ、ここの受付でぇ、沙織っていうの。よろしくね。」
受付嬢2「あたしは薫よ。よろしくね。大変でしょうけど、しっかり罪を償ってね。」
2人は気さくな笑みを浮かべながら、自己紹介しました。
彼女たちは茜を哀れに思ったと言うより、むしろ同年代の女の子と言うことで親しみを
感じたのかもしれません。
そして、受付嬢2人を加えた一行は研究所の外へ出ました。

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