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「茜と水の惑星 第七拾参話」

乗ってから20分ほどたつと、電車はブレーキをかけ始めました。
キ…キキキー…。
どうやら、次の停車駅が近づいてきたようです。
20分も走って一度も停車しなかったと言うことは、この電車は、急行であることは間違いなさそうです。
ヒソヒソ…。この頃になると、車内の喧噪は収まっていましたが、乗客たちは、時折茜の身体に視線を
投げかけたり、ひそひそ話をしていました。
茜(くっ…。)茜は顔を真っ赤に染めて、うつむいていました。
茜は、”オカマ”として奇異の視線にさらされているのです。
股間の巨大な肉棒を引き抜いてみせない限り、オカマの疑いを晴らすことはできそうもありません。
しかし、この悪魔のような肉棒型バイブは、引っ張ったくらいでは絶対に抜けないのです。
そもそも茜は、いまだ後ろ手に手錠を掛けられたままなので、肉棒に手を触れることさえできません。
プシュー、ガラー…。まもなく電車は駅へ到着し、ドアが開きました。
茜は、どこの駅に着いたのかさっぱり見当が付きませんでしたが、これ以上ここにいることには
耐えられそうもないので、電車を降りることにしました。
ヒタ…。裸足の茜が電車を降りると、続いて離れるようにして他の乗客たちも降りました。
ザワザワ…。もちろん降りた駅でも、たちまち大騒ぎになりました。
全裸で、オマケに股間に巨大な肉棒を生やした美少女が降りてきたわけですから…。
いいかげんこの格好にも慣れてきた茜は、いちいち過敏に反応せずに、さっさと改札目指して歩きました。
ヒタ…ヒタ…。茜(ここは最寄り駅ね…。)駅名を見ると、茜の最寄り駅でした。
つまりここは、教団本部へ連れて行かれた際に乗せられた駅なのです。
行き先も見ずに乗ったつもりが、偶然にも最寄り駅に戻ることができました。
考えてみれば、茜にはこの駅以外に行き先がないように思えます。
茜(となると…。この町には、教団の修行所や警察署がある…。用心した方が良さそうね。)
茜は周囲に警戒の視線を送りながら、改札へ向かいました。
茜「あっ…。」自動改札の前まで来ると、急に茜は立ち止まりました。
茜は、切符を持っていないのです。
茜の持ち物といえば、股間に埋め込まれた肉棒型の極太バイブと、後ろ手に掛けられた手錠だけでした。
茜(こうなったら、”奥の手”を使うしかないわ!)
茜はそう腹を決めると、有人改札へ向かいました。
駅員「えっ!?」全裸の美少女がやって来ると、初老の駅員は硬直してしまいました。
茜「うふふ…。」茜は妖しい笑みを浮かべながら、駅員に近づいていきました。そして…。
チュ! 駅員の口にキスをしました。
茜「んっ…んんー…。」もちろん、舌で口内を舐め回すことも忘れません。
茜の熟達した舌技に、たちまち駅員は呆然としてしまいました。
ダラーン…。茜が唇を離すと、駅員の口との間に糸を引いた唾液が垂れました。
茜(今よ!)その隙に、茜は改札を抜けました。

ザワザワ…。駅前でも、茜が現れると大騒ぎになりました。
茜「もう! こんな格好じゃ、目立ってしょうがないわ!」
ヒタヒタヒタ…。茜は不平を鳴らしつつ、全速力で駅前を駆け抜けました。
悠長に歩いていたら、騒ぎを聞きつけた教団の人間に、捕まってしまう恐れがあるからです。
茜は全裸なので、嫌でも人目を引いてしまいます。
たっぷんたっぷん…。茜が走るのに合わせて、束縛されるものがない豊満な乳房が大暴れしました。
ぶらーんぶらーん…。また股間では、これも束縛されるものがない巨大な肉棒が大暴れしました。
茜「もう! オッパイとオチンチンが邪魔して、走りにくいったらありゃしないわ!」
茜は不平を鳴らしました。こう言うときは、スレンダーな体型がうらやましく思えます。
もちろん、後ろ手に手錠を掛けられたままなので、”暴れているモノ”を押さえることはできません。

茜「はぁはぁはぁ…。」茜は、激しく息を切らせました。
とりあえず、人目の付かないところを探して走り回った茜は、近所の公園へ駆け込みました。
この公園は、理恵と健二が…。茜の心の中では、あの時の記憶がよみがえってきました。
茜(理恵…。今頃、どうしてるのかな…。)茜には、何よりも理恵のことが気がかりでした。
想像を絶するほどの責め苦を味わされても、茜には理恵しかいないのです。
ヒタ…ヒタ…。茜は、誰もいない公園内を歩きました。
すでに7時を回っているので、辺りは薄暗くなっていました。
茜(もう、茜…。フツーの女の子には戻れないのかな…。)
こんな姿にされてしまっては、茜は元の生活には戻れないような気がします。
それも、巨大な教団を敵に回して…。
茜(茜…。これから先、どうすればいいの…。)そう思うと、茜は悲しくなってきました。
茜「グスッ…。」
ガサ…。すると突然、背後で物音がしました。
茜「えっ!?」一瞬にして、茜の全身に緊張の電流が流れました。
茜(だ…誰かいる?)茜は全神経を集中させて、背後の気配をうかがいました。
茜(いる! しかも茜のすぐ後ろに…。)茜は愕然としました。
これほど近くまで近寄られるまで、気づかなかったとは…。
感情が高ぶっている隙に、背後を取られてしまったのでしょうか?
茜は、自分のうかつさを呪いました。今度教団に捕らえられてしまったら、どんなひどい目に遭わされるか…。
想像するのも嫌なくらいでした。
ただでさえ、茜は想像を絶するほどの責め苦を味わさせられてきたわけですから。
茜「だ…誰?」茜は、勇気を振り絞って尋ねました。
こうなったら、相手のリアクションから、逃げ出す隙をうかがうより他はなさそうです。
謎の人物「動かないで!」背後の人物は、くぐもった声で叫びました。
声の出所から見て、やはり茜のすぐ後ろに立っていることは間違いありません。
茜(誰かしら? くぐもってるけど…、オンナの人みたいだわ。)
茜は、恐怖で支配されそうな心を抑えながら、冷静に分析しました。
カチャカチャ…。しかし茜が分析する間も与えず、今度は金属的な音が響きました。
なぜか、茜の手首に衝撃が走っています。
茜「な…何!?」予想外のことに、茜は驚きました。
謎の人物「黙って! ジッとしてるのよ!」茜の反応を制するように、背後から鋭い声が飛びました。
カチャカチャ…カチャ! そうこうしているうちに、後ろ手に拘束していた手錠が外されました。
茜「ど…どうして?」茜には、なぜ手錠を外されたのか、さっぱり分かりませんでした。
なお手錠を外された手は、引力に引かれて、力無く太股の脇に垂れ下がりました。
茜「あなたは、いったい…?」茜は、謎の人物が誰なのか無性に知りたくなりました。
手錠を外してくれたのだから、きっと茜の”味方”に違いありません。
茜は、期待に胸を膨らませました。
謎の人物「黙って! 今”ロック”を外すから、”聖神具”を引き抜くのよ!」
謎の人物は、茜に命令しました。
カチ…。背後で何かボタンを押された音がしたかと思うと…。
ズル…。茜「えっ…!?」アソコの中で、重い肉棒型バイブがずり下がった感触がありました。
きっと、謎の人物が言った”ロック”が外れたに違いありません。
茜は、自由になった手でバイブを引き抜きました。
グッポン…。茜「んぁっ!」乾いた音を立てて、バイブは引き抜けました。
バイブは、愛液にまみれてネットリと濡れていました。
バイブまで外してくれたと言うことは、茜はますます味方である確信が持てました。

茜「あなたは、いったい…?」茜は、ゆっくりと後ろを振り返ろうとしました。
謎の人物「ダメよ!」すると謎の人物は、茜の動きを制するように叫びました。
茜「ビクッ!」声に圧倒されて、茜は動きを止めました。
謎の人物「目をつぶって! あたしがいいって言うまで、絶対に開けちゃダメよ!」
続いて、謎の人物は茜に命令しました。
茜「え…ええ…。」茜は了解しました。彼女の声には、なんとなく逆らいがたいものを感じたからです。
茜は、不安を感じながらもゆっくりと目を閉じました。
茜は文字通りの全裸…。夕暮れの公園で、正体不明の人物に身を任せてしまって、
はたして大丈夫なのでしょうか?
目を閉じることにより、茜は視覚を失いました。よって否応なしに、茜は全神経を聴覚に集中させました。
謎の人物「ジッとしてるのよ!」謎の人物は、念を押すように言いました
茜「………。」ドキ…ドキドキドキ…。
これから何をされるのかと思うと、茜の鼓動は早鐘のように激しくなりました。
ガサガサ…。背後では、何か物音が響いています。そして…。
ゴソゴソ…。茜「ビクッ!」茜は手首に何かを通されました。
謎の人物「動かないで!」茜「………。」
ゴソゴソ…シュルシュル…。どうやら茜は、服を着せられているようです。
茜は全裸なわけですから、服を着せられても別に不思議はありませんが…。
となると、やはりこの人物は茜の味方なのでしょうか?
茜(この人…茜の味方に間違いないわ!)茜はハッキリとそう確信しました。
間もなく、謎の人物は服を着せ終えました。
着せられた感触から、茜はブラウスとスカートを着せられ、ソックスと靴を履かされました。
しかし、なぜか下着は着せてもらえませんでした。
長い間全裸にされていた茜には、あまり気になりませんでしたが…。

服を着せ終わった後、謎の人物は、気配から茜の正面に移動していることが分かりました。
茜(誰なのかしら…?)茜の心は、再びこの疑問で支配されました。
手錠やバイブを外してくれたと言うことは、教団の人間?
教団に、茜の味方になるような人間はいたでしょうか?
茜には全く心当たりがありませんでした。教団の人間は、誰も彼もが茜をひどい目に遭わせました。
”教団には、茜をひどい目に遭わす人間しかいない”と言っても、過言ではないのです。
となると、この人物はいったい…?
茜は、閉じている目を開けたい衝動に駆られました。
謎の人物「ダメよ! まだ目を開けちゃダメ!」
茜「ビクッ!」すると、茜の心を見透かしてか、謎の人物は茜の動きを制しました。
茜(まだ目を開けちゃダメって…。)茜には、この人物の次の行動が予想できませんでした。
ゴソゴソ…。すると突然、茜の目の前…それも目と鼻の先で物音が聞こえました。そして…。
謎の人物「ふーぅ…。」謎の人物が、深く息を吐きました。
茜「あ…。」息は、茜の顔にかかりました。
茜(甘い香り…。なんだか心が安らぐ香りだわ…。)茜はそう感じました。
謎の人物「すー…。はー…。」それを境に、謎の人物の息づかいが聞こえるようになりました。
つまり謎の人物は、先程まで口を何かで覆っていて、それを取ったようです。
くぐもった声を発していたのも、これで説明が付きます。
では、なぜ”覆い”を取ったのでしょうか?
茜が、そこへ考えを巡らせようとしたところへ…。
ムチュ! 茜の柔らかい唇へ、これも柔らかい唇が重ねられました。
茜(あっ! この感触は…。)唇を重ねられた瞬間、茜は、かつて同じ感触を味わったことを思い出しました。
誰だっただろう…? 茜は、必死になって思い出そうとしました。
口づけの感触に、この人物の正体の手がかりがあるかもしれないからです。
目を開けてしまえば、労せず人物の正体を知ることができるのに、茜はなぜかそうする気には
なれませんでした。それは、この人物に対する”裏切り”であると感じるからです。
この人物は、茜に正体を知られてはマズいのかも…。いや、そうに違いない。
茜は、いつからかそう確信していました。
茜「んっ!? んんーっ…。」続いて、茜は大量の唾液を流し込まれ、舌を差し入れられました。
茜も負けじと、舌を絡めました。
茜(んあぁぁ…! なんて気持ちいいの…。)茜は、キスだけで身体中が感じてしまいました。
相手の正体も知らないのに…。なぜこれほどまでに感じてしまうのでしょうか?
茜は、自分の身体がどうなってしまったのか理解できませんでした。
茜「くちゅくちゅ…。」2人はしばらくの間、濃厚なキスをし続けました。そして…。
茜(あっ…。)プシュ…。たまらず、茜はアソコから愛液を分泌させてしまいました。
分泌させた愛液は、着せてもらったばかりのスカートの前を濡らしました。
濡らしたのはスカートの裾…。つまりこのスカートは、ノーパンのアソコをギリギリ隠せる長さしかない、
超ミニスカートだったのです。

茜が”イった”のを察したのか、謎の人物はそこで唇を離しました。
茜「はぁはぁはぁ…。」
謎の人物「はぁはぁはぁ…。」長いキスの後だけに、2人とも息を切らせました。
茜「あ…あなたは…。はぁはぁはぁ…。いったい…?」息を切らせながら、茜は問いかけました。
謎の人物「はぁはぁはぁ…。」しかし、謎の人物は、息を切らせているだけで何も答えませんでした。
ここでしゃべると、茜に”生の声”を聞かれてしまうからかもしれません。
初めと違って、今は口に覆いをしていないのです。
謎の人物「はぁはぁ…はぁ……はぁ…。」そして、次第に息づかいが遠ざかっていきました。
カツカツカツ…。それに合わせて、ヒールを響かせる音が聞こえてきました。
カツカツ…カツ……カツ…。ヒールの音も次第に遠ざかっていきました。
茜「待って!」茜は、遠ざかる”音”に向かって叫びました。
”彼女”がいなくなると、再び茜は独りぼっちになってしまう…。茜にはそう思えました。
シーン…。しかし、辺りは静寂に包まれていました。
焦った茜は、カッと目を見開きました。
しかし視線の先には、人影は見あたりませんでした。まるで、初めから誰もいなかったように…。
茜「これって…。夢だったのかしら…?」茜はつぶやきました。
茜には、この公園での出来事が夢のように思えました。
ようやく自由になった視覚で身なりを確認すると、茜は制服に身を包んでいることが分かりました。
おおかた予想はしていましたが…。
そして、短すぎるスカートの裾を押しのけて股間に手を触れると、そこは…。
愛液でグショグショに濡れていました。
茜「夢じゃなかったのかも…。」茜は、濡れた手を見つめながら思いました。そして…。
ペロ…。自らの愛液を舐め取りました。

コツ…コツ…コツ…。茜は靴の音を響かせながら、家路に就きました。
ようやく全裸の恥辱から解放されて、茜は安心しきっていました。
と言うより、こうして制服を着て歩いていると、教団での陵辱の限りを尽くされた日々が、
まるで夢の中の出来事のように思えてきました。
茜の右手には、愛用の革鞄がにぎられていました。これは先程の場所で、茜の足下に置かれていました。
またそれとは対照的に、茜を拘束していた手錠や肉棒型バイブは、あとかたもなく消えていました。
いつもと変わらない家路…。茜には、なぜかそう思えてしまうのです。
しかしそう思うと、今度はノーパンの股間が気になりました。
日頃はTバックしか穿かない茜とは言え、Tバックとノーパンとでは、
月とスッポンくらいの差があるからです。
ちなみに、先程愛液で漏らした股間は、ティッシュで拭き取ってありました。
茜(今日はたぶん…穿いてくるのを忘れちゃったのね。茜って、オッチョコチョイだし…。)
茜は、無理にそう考えようとしました。教団での悪夢を、文字通りの悪夢だったと言うことにしたいからです。
現実逃避と言えるかもしれませんが、教団によって極限まで辱められた茜にとっては、仕方がないことでした。
あるいは、本当に悪夢だったのかも…。

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