「茜と水の惑星 第七拾七話」 |
ザザー…。
波の音が聞こえてきます。
ピク…。茜「ん…?」茜は波の音に気づいたようです。
しかし、深い眠りの中にいるようで、かすかに瞼(まぶた)を動かしただけでした。
ザザー…。
周囲を支配している音は、この音だけです。
ピク…。茜は再び瞼を動かしましたが、すぐに眠りの園へと戻ってしまいました。
茜「スヤスヤ…。」
ピク…。ピクピク…。すると今度は、下半身に僅かながらの振動が走りました。
茜「ん…? んぁ…。」茜は、思わず喘ぎ声を漏らしてしまいました。
しかし、まだ目は覚まさなかったようです。
ピクピク…。すると、茜を催促するように再び振動が走りました。
茜「んぁ…。や…やめて…。」今度は、寝言を漏らしてしまいました。
ピクピク…。しかし茜の言葉を無視して、振動は収まる気配がありません。
茜「もう! やめってったら…。」依然瞼を閉じながらも、茜は寝言を叫び続けました。
まるで電車内で痴漢にお尻を触られて、拒絶している様子に似ていました。
ピクピク…ピクピクピク…。
茜の拒絶を無視して、逆に振動は激しくなってきました。
茜「んあぁぁーっ! ダメーっ!」たまらず、茜は叫び声を上げました。
しかし、依然として瞼は閉じたままでした。
ビックンビックン…。振動にあおられるかたちで、茜は激しく腰を痙攣させました。
茜「嫌ーっ!」
ギシギシ…。振動から逃れようと腰を動かそうとしても、まったく動きません。
何かに固定されているようです。
ヴィンヴィンヴィン…。
瞬く間に、下半身…正確にはアソコに加えられている振動は、最高潮に達してきました。
ビックンビックンビックン…。
それに合わせて、茜は激しく腰を痙攣させました。
茜「んあぁぁーっ! 茜、イっちゃうーっ!」
茜は、口の端からだらしなく涎を垂らしながら、激しく喘ぎました。
しかし、これほどの状況に置かれても、茜は目を覚ましませんでした。
まるで、眠りの悪魔にでも取り憑かれているようでした。
ぷっしゅうー…。
そしてついに、アソコからおびただしい量の愛液が噴き出してしまいました。
茜「うぅ…。」しかし、茜は一瞬うめき声を上げただけで、再び眠りの園へと戻ってしまいました。
茜「スヤスヤ…。」
男の声(いい加減にしろ!)ビリビリビリーッ!
脳裏に男の声が響いたかと思うと、今度はアソコに電撃が走りました。
茜「うぎぁーっ!」その瞬間、茜は絶叫を上げて、カッと目を見開きました。
パチクリ…。見開いた瞳の先には、窓越しに広大な海が広がっていました。
茜「こ…これって…?」まったく状況がつかめません。
なぜ、目の前に海が…?
男の声(ようやくお目覚めのようだな…眠り姫。)すると、再び男の声が響きました。
しかし、これは聴覚に響いたと言うより、脳に直接響いたような感覚でした。
茜「だ…誰なの?」茜は、驚いて辺りを見渡そうとしました。
しかし、身体はまったく動きません。首すらも…。
男の声(オレのことを忘れたのか?)男は、意外そうな口調で聞いてきました。
茜「あ…あなたなんて知らないわよ。それより、これはいったいどういうことなの?
なんで、茜の目の前に海が広がってるの? なんで、身体の自由が利かないの?
そもそもここはいったいどこなのよ?」
茜は矢継ぎ早に質問しました。
男の声(………。)しかし、反応がありません。
茜「ねえ! 何とか言ってよ!」茜は苛立ちました。
男の声(ここは…”水の惑星”だ。)しばらくの沈黙の後、男は誤解のしようのない回答をしました。
茜「ええっ! な…なんですってぇ…。」茜は、かつてこれほど驚いたことはありませんでした。
ここが水の惑星とはいったい…?
すると、さっきまでいた世界は夢…?
でも…だとしても、どこまでが現実でどこまでが夢だったのか?
茜には、分からないことだらけでした。
男の声(どうやら、まだ事態を飲み込めていない様子だな。)男は、茜の心を見透かしているようでした。
茜「え…ええ…。」茜はかろうじて返事をしただけでした。
茜の頭の中は、混乱の絶頂にありました。
茜「で…あなたは誰なのよ?」しばらく考えた後、茜は再度尋ねました。
男の声(おいおい、今更そんなことを聞くなよ。三日三晩セックスし続けた相手なんだぞ、オレは…。)
男は意地悪く答えました。
茜「ど、ど、どういうことなのよ!?」茜は思いっきり動揺しました。
茜「茜、あなたとなんか、セックスした覚えはないわ!」
茜はもちろん、こんな姿も見えない男とセックスした覚えはありませんでした。
男の声(今だって、オレのチンポをくわえ込んだままじゃないか。)男は済ました口調で言いました。
茜「くわえ込んでいるって…?」
そう言われてみれば、アソコに極太の肉棒のようなモノが挿入されている感触がありました。
男の声(ホレホレ!)ピコン、ピコン…。男が楽しそうに叫ぶと、中のモノがうごめきました。
茜「い、嫌っ! 動かさないでぇ!」茜は、腰を振って悶えました。
とは言っても、腰は何か強力な力で押さえられていて、動かそうにも動かせませんが…。
ヒクヒク…。よって、物憂げに腰をヒクつかせただけでした。
茜「はぁはぁ…。思い出したわ。あなた、あの時の”バイブさん”ね!」
茜はキッパリと言いました。
男の声(ガク!)男はズッこけたようです。
姿が見えないのに、ズッこけるというのもおかしな話ですが、茜にはそう感じられました。
茜「…と言うことは、茜は宇宙船の中にいる…。博士の宇宙船。名前はなんて言ったっけ?」
男の声(コリンティア号だ。)
茜「そう、コリンティア号ね。身体の自由が利かないのは、きっと”あの椅子”に固定されているからだわ。」
男の声(その通りだ。)
茜「で、アソコがバイブとつながっているときだけ、この人と会話ができるわけね。声を出さなくても…。」
男の声(ご名答。おまえは相変わらず淫乱だが、頭はキレるみたいだな。)
茜「淫乱は余計よ、もう! で…なんで茜はココにいるのよ?」
ここへきて、茜は最大の疑問をぶつけました。
ここは宇宙船の中で、現在水の惑星の上に着水している…。
そこまでは理解できましたが、なぜここにいるのかはさっぱり分かりませんでした。
男の声(オレも全てを知っているわけじゃない…。なんせオレは、この宇宙船から一歩も外へ出られない
身だからな。ただ一つ言えるのは、おまえは教団の3主教と一緒だった。)
茜「えっ!?」そう言われた瞬間、全身に緊張の電流が流れました。
アヌスがキュッと引き締まる感覚です。
男の声(3主教は今はいない。つい2時間ほど前、ボートに乗って出かけた。
何しに行ったのかは分からんが…。)
茜「ああっ! きっと、博士を捜しに行ったんだわ…。柏田とか言う主教が、
博士は斉藤のかたきだって言ってたし。」
茜は、3主教に拷問された日のことを思い出しました。
それと同時に、どこまでが現実だったかも分かりました。
もちろん、今が夢で無いという前提の上ですが…。
茜「茜はあの日、えーと…。」
男の声(三日前…出発する前か?)
茜「そう、たぶんその日ね。茜、教団に利用されるのが嫌になって逃げ出したんだわ。
でも…結局捕まって、三沢主教に…。」
男の声(やられちまったのか?)
茜「茶化さないで!」
男の声(分かってるって。なんせ、オレとおまえは心がつなかってるんだからな。)
茜「アソコがつながってるからでしょ…。」そう言うと、茜は急に顔を赤らめました。
きっとこの男は、茜が気を失っている間、やりたい放題…。
やられている間、茜は、槙原達の前で野獣のように悶えまくっていたことになります。
その姿を想像するだけで、茜は羞恥で顔を赤らめてしまうのです。
男の声(おーっと、こうしちゃいられねえな。)
ガシャ…ガシャガシャ…。男がそう言うと、瞬く間に茜の全身を縛めていた枷が外れました。
茜は、枷の跡が痛々しく付いた手首をさすりながら、キョロキョロと辺りを見回しました。
予想通り、茜は全裸でした。かつて槙原が、”部品に服など必要ない”と宣言したことが思い出されます。
茜「あなた…どこにいるの?」茜は男の姿を探しましたが、やはり見つかりませんでした。
男の声(探したって無駄さ…。オレには身体がない。)
依然、股間は男とつながったままなので、会話は続行できました。
茜「えっ? どう言うことなの?」
男の声(それは今は言えない…。それより、博士を助けに行くのが先決だろ?)
茜「あっ! そう言えば…そうだったわね。」
男の声(今、予備のボートを出す。それに乗って行け。)
茜「分かったわ。んっ、んー…。」
ズズ…ヌズズズ…。茜は顔をしかめながら、アソコを串刺しにしている極太バイブを引き抜きにかかりました。
男の声(ちょっと待て!)すると、男は制止の声を上げました。
茜「えっ?」
男の声(一つ言っておく。この宇宙船の星間航行システムは、もうじき寿命を迎える。
あと一回の使用が限界だ。)
茜「ふーん…そうなんだ。」そう言われても、茜は別に驚きませんでした。
あと一回だろうが百回だろうが、要は博士と無事に地球へ帰れればいいわけですし。
男の声(星間航行システムの寿命が尽きるときが…。)
茜「えっ!?」
男の声(いや、言いたいことはそれだけだ。さあ、早く行くんだ!)
茜「え…ええ…。」
茜は、キツネに包まれたような表情で、一気にバイブを引き抜きました。
グッポン!
ガシャン…。ハッチが開くと、そこには広大な海が広がっていました。
ハッチの直ぐ下には、すでにボートが降ろされていました。
ザッパーン!
茜は縄ばしごを降りるのももどかしく、ハッチから海へ飛び込みました。
茜(うわぁー、キレイ…。)
海はとても澄んでいて、全身を清められるようでした。
茜「ぷはっ!」
ボートへ乗り込むと、茜はすぐに出発しました。
ドドドド…。
ボートの操作パネルには、レーダースクリーンが付いていて、そこには2つの光点が輝いていました。
ひとつは博士のボート、もう一つは槙原達のボートでしょう。
なお、ひとつは一定の速度で動いていて、もうひとつはまったく動きがありません。
2つの光点が合わさっていないところから、博士と槙原達はまだ接触していない可能性があります。
しかし、茜が出発する前に既に接触していて、光点は遠ざかった後という可能性もありますが…。
太陽…2つの太陽は真上にありました。
つまり、今は真っ昼間なのです。
ジリジリジリ…。
強い日差しが、容赦なく茜の美しい裸体に注がれています。
茜「もう! お肌が傷んじゃうわ。日焼け止めとか無いのかしら…。」
茜は、全裸でいることはまったく気にしていませんでしたが、日差しは気になりました。
ゴソゴソ…。とりあえず、ボートの装備品を調べてみました。
ボートの装備品は、食料と飲料水だけでした。
予備のボートと言うこともあり、必要最低限の装備しか積んでいないのでしょう。
茜「ま、いっか。」茜は、あっさりあきらめました。
ちなみに日差しが強いとは言え、この惑星は地球とは違い環境破壊されていないので、
紫外線はそれ程強くありませんでした。
茜「うふふ。これなら水着の跡を気にせず焼けそうね。」
茜は、自らの美しい裸体を眺めながら、つぶやきました。
ドドドド…。
ボートは自動運転にしているので、一度目標を設定すれば、後は何もしなくても目標へ辿り着くことが
できます。
結局、レーダーに映る2つの光点のうち、どちらが博士のボートなのかは判別できませんでした。
しかし、博士のボートなら燃料を切らして動けない可能性があるので、とりあえず動きのない光点目指して
ボートを走らせました。
茜「博士…。無事だといいんだけど…。」茜は心配そうにつぶやきました。
槙原達に見つかったら、博士は無事で済むとは思えません。
茜は、一刻も早く博士と再会して、槙原達から逃れる必要がありました。
茜は、武器はおろか着る物すらない、まったくの無防備状態だからです。
こんな状態で槙原達と接触したら、瞬く間に捕らえられてしまいます。
そして間違えなく、逃げ出した罰として、想像を絶する責め苦を味わされるでしょう。
身体の自由を奪われ、アソコを極太のバイブで貫かれて、そして…。
ぷしゅ…。
想像しただけで、茜は無毛のアソコを濡らしてしまいました。
茜は、目指している光点が博士のボートであることを、切に願うより他はありませんでした。
それから約3時間が経つと、前方に停船しているボートが見えてきました。
茜は目を凝らして、ボート上の様子を観察しました。
まだかなりの距離があるので、ボート上の様子を識別するのは困難でした。
しかし、一刻も早く識別する必要がありました。
ボートの乗員が槙原達だったら、即刻逃げ出す必要があるからです。
茜(ボートの上に人が…。人がひとりだけいるみたいだわ。)ようやく、それだけ分かりました。
槙原達は3人なのだから、ひとりだけということは博士である可能性が高いです。
ドキドキドキ…。ボートに近づくに連れて、茜の鼓動が高まってきました。
やっと博士に会える! なんて長い道のりだったんだろう。
博士と別れて地球へ戻った後は、教団にだまされて、屈辱に満ちた生活を強いられました。
教団に宇宙船を奪われてしまって、信者になる以外選択の余地がなかったからです。
しかも、茜は弱みにつけ込まれ、最下位の身分である巫女にされてしまいました。
常にアソコを極太のバイブで串刺しにされ、その状態でいつもと変わらぬ生活をすることを強いられたのです。
そして、槙原の計略にはまり、無実の罪で全裸で引き回された挙げ句、
最後は宇宙船の部品として完全に自由を奪われてしまいました。
服を着ることはもちろん、アソコに毛を生やすことすら許されず、常に身体の自由を奪われ、
ただ宇宙船をワープさせるためだけに利用される存在。
それが、現在置かれた茜の立場でした。