強制女性化小説ない? Part5

1 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/26 21:38 ID:BUmCmV6F
強制女性化にまつわるよもやま話やSS、強制女性化話のサイト情報を扱うスレッドです。
男性を無理やり女性化させて、屈辱や羞恥を与える話に萌えましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない? Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1037720935/

2 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/26 21:39 ID:BUmCmV6F

【過去スレッド】
強制女性化小説ない?
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1002/10021/1002186275.html

強制女性化小説ない? part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1017/10174/1017406685.html

強制女性化小説ない? part3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1027/10279/1027975198.html

強制女性化小説ない? part4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1032134486/

【関連サイト】
投稿SS・イラスト保管庫
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/

前スレが容量ギリギリになっているので、新規に立てさせていただきました。

一応テンプレ
※広告を貼られるので、sage進行でおながいします。


※荒らし・煽り・萎えには徹底スルーで。

3 名前: :02/12/26 21:40 ID:BUmCmV6F
申し訳ございません。
当スレはPart6でございます。
吊ってきます。

4 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/26 21:41 ID:z9rOvjLj
1たん、乙カレーです。 新スレおめ!

Part6では? というお約束のツッコミをしてみる(w

5 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/26 21:43 ID:z9rOvjLj
カキコかぶり、スマソ(鬱
自分も吊ってこよ……

6 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/26 21:48 ID:ypIpCfnI
新スレ立って5分で2人死亡(藁

7 名前:某板805 :02/12/27 03:29 ID:IVNqQKee
皆さん、前スレ駄文で埋め尽くしてごめんなさい。
しばらく反省して自粛しまつ(;´Д`)

8 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/27 06:52 ID:FhRQYMzZ
>>7
全然問題無しです
自粛する必要なんぞ無いわっ!!

っつーか、もっとうpきぼんぬ

9 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/27 14:25 ID:umovf31K
>>7
がんがれ、表ながら応援してまつ

10 名前:vv :02/12/27 16:52 ID:1SXXxERW
http://yahooo.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html

11 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/27 19:59 ID:yMSuZl4H
>>7
頼むから自粛しないでくれ。
もっともっとエロパワーを!

12 名前:某板805 :02/12/28 01:51 ID:z9mSWgnc
こんなものに何と温かい言葉を……ありがとうございまつ。
それでは一つ、引き続き頑張らせていただきまつ(・`ω´・)シャキーン

13 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/28 09:34 ID:XR+qGhOz
がんが〜


14 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/28 10:33 ID:N6i3TyUb
>>12
頼もしい&楽しみ〜

15 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/28 14:58 ID:w2Be3aqr
>>12
先生その意気です!がんがれー

16 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/28 19:45 ID:hn9la4Dt
>12
その心意気やよし!!
・・・ということで、楽しみにしてお待ちしておりますw

17 名前:413 :02/12/29 01:57 ID:wabaL4Up
前スレ>>276からの続きです

セネアが少し体を起こし、自分の胸元を滑らせるように手をかざすと、
途端に服が霧にように消えて、その見事な肢体が惜しげもなくさらけ出される。
だがその白い肌に令が見惚れる間もなく、彼女は令に固定するようにのしかかったかと思うと、
その手をつうっと令の体にそって撫でるように下に降ろしてゆく。
ただそれだけの事なのに、令は体をぞくぞくした感覚に襲われ、息が荒くして耐えねばならなかった。
その手は胸から腹、そのまま横にずれて腰のあたりで止まる。
セネアがやりたい事はすぐにわかった。令は逆らう事なく尻を浮かせると、
すぐにセネアの手がパジャマのズボンを脱がせてゆく。
最後に足を軽く持ち上げられ、それがあっさりと抜き取られた。
すると今度はその足を下からなぞるように、セネアの手がなで上げてゆく。
「ふあっ……やぁ……くふうぅぅッ……」
いくら息を殺しても、そのぞくりとした感覚に声を押える事ができない。
令はまるで足全体が性感帯になってしまったような錯覚すら覚えていると、
セネアの手がその付け根あたりまでやってくる。だがそのまま令の神聖な場所に触れる事はなく、
ふとももの内側や上を巧みな手つきで撫でまわし始めた。
「ふふっ、令ったら足を触ってるだけなのに、どうしたのかしら?」
息を荒くする令にセネアがからかうような口調で問いかける。その間も手は内股、
付け根、そしてへそのあたりと、肝心な場所を避けるようになで続ける。
ある意味これは直接的な刺激よりも遥かに耐えがたく、そして効果的だった。
セネアの手が体をなで上げるたびに、令は体をくねらせ刺激から逃れようとするが、
巧みに与え続けられる微弱な快楽は直接的な刺激と異なり、
多少リズムを崩そうとも簡単には収まらない。
もどかしいほど緩やかに、しかし確実に体に蓄積されてゆく快楽の波に、
令の汗ばんだ肢体がびくびくと震え悲鳴を上げる。

18 名前:413 :02/12/29 01:57 ID:wabaL4Up
「やあっ、こんなのって……ふあああぁっ! ひゃああん!」
体はどんどん高まっていくのに、その勢いが微弱すぎて、決して絶頂まで達する事ができない。
そんな苦しみとも悦びともつかない責めに令は翻弄され、弄ばされる。
そしていよいよ心が屈服しかけた時……ようやくその手がショーツの端あたりで止まった。
「令ったらずいぶんもの欲しそうな目をしちゃって……どうしたのかしら?」
セネアが令を悪戯じみた笑みで見下ろす。だが巧みに高められた快楽がしっかりと体に
染み込まされており、蹂躙が終わってなお令の体の熱はなかなか収まろうとしない。
「何をして欲しいのか、言ってごらんなさい」
人を巧みに責めたて、それ以外の答えを発する選択肢を無くしておいてなお、
セネアはそれを聞いてくる。つまりそれを令の方から言わせようという腹なのだ。
それがわかっていてなお、セネアの望む言葉以外のものを発する事ができそうにないのが
令には少々悔しかった。
「……いじわる」
火照る体をいさめながら、令はそれでもちょっとひねくれた答えを口にする。
そういう答えが返ってくると思っていなかったのか、セネアは一瞬固まったあと、くすりと笑った。
「それは、これをこのまま続けていいという事? それとも……」
セネアの指がのの字を書くように令のおなかを撫でる。それすら微妙な力加減で、
再び令の体に微弱な快楽が流し込まれてゆく。ほんの僅かな言葉の反抗は、
結局すぐに音を上げるという結果にしかならなかった。
「……を……て」
「あら? よく聞えなくてよ」
明らかに楽しんでいる視線で、セネアは令の言葉に文句を言う。当然その間も責めの手は緩めない。
恥かしさと快楽の二重の圧迫に顔を真っ赤にして悶える令だったが、それも無駄な抵抗だった。
「……せて! お願いだから僕をイかせて! もっと……もっとめちゃくちゃにしてえぇぇ!!」

19 名前:413 :02/12/29 01:58 ID:wabaL4Up
ついに令は声を振り絞ってセネアに懇願してしまう。いや、懇願させられてしまった。
この快楽を形容するならば、それは痒いところに手が届かないのを何百倍も苦しくしたような、そんな感覚。
それほどまでにこの快楽は狂おしく、そして耐えがたいものだった。
ようやくその言葉を引出せたセネアは、艶っぽく、そして満足そうに笑う。
「ふふふ、いいわよ。令の望み通りにしてあげる。貴方がそれを望むのだから仕方がないわね」
「そん、な……セネア……さんが……ひゃっふううぅッ!!」
令が言葉を最後まで言い終える前に、セネアの手がショーツの中に差し込まれる。
途端に令は体をびくんと跳ねさせ悲鳴を上げた。
強引にこれまでにないほど高まった体、蓄積された快楽……そこに一番敏感な場所への刺激が追加された途端、
令の中の悦びが信じられない勢いで昇ってゆく。
暴れる令の腰をセネアは強引に左手で抱え込んで押えつけ、さらに右手をショーツの中で
執拗に動かし続ける。先程とはうってかわり、直接的で激しい責めを令に加えていた。
今度はすさまじい勢いで令の中に快楽を注ぎ込みながらも、令がそれから逃れようとするのを
強引に押え付け、快楽の波に縛り付ける。全てはセネアの目論見通りだった。
「ひああああぁぁ――ッ!! ダメっ、どうしてえぇぇ!! こんな……こんなあふッ!!
熱くて……んあぁっ! はああぁ!! やああぁ……あああああぁ―――ッ!!」
令はこれまでにないぐらい、狂ったように声を張り上げ、汗のにじんだ腰や足をばたつかせていた。
だがそれでも決してセネアの腕の中から逃れる事はできない。
狂おしいばかりにセネアの腕の中で跳ね回る白い肢体……今、令は体の中を、
これまで決して達しえなかった領域の快楽に蹂躙されていた。
令の体は、先程までの微弱でゆっくりと加えられる快楽によって高められている。
そのため体は絶頂までの距離が果てしなく遠いものだと覚えこまされた。
そこへこの急激な変化である。体は一度覚え込んだ絶頂への記憶をなかなか捨てる事ができず、
本来の快楽の頂点を越えてなお、体はイく事を許さない。

20 名前:413 :02/12/29 01:59 ID:wabaL4Up
男の時とは比較にならない女の体の快楽、その女の快楽を本来達し得ない領域まで高められてしまっては
元々男だった令に抗う術はない。いや、たとえ元から女であってもこの快楽には逆らえなかっただろう。
「ダメえぇ! ダメえええぇぇぇぇ!! 僕もう……セネアさん僕もう!! んあああぁ!!!」
「がんばったわね令……いいわよ、イきなさい! 思いっきりイっていいわ!」
令の限界を知った途端、秘部に指し込まれたセネアの指の動きがさらに激しくなり、
愛液が尻を伝ってショーツの間からぼたぼたとベットこぼれ落ちる。
さらに激しい指責めを数度加えられた瞬間、ついに令は限界に達した。
「ダメぇ、イッ……くあああっ、あああああああぁぁぁぁぁ――――ッ!!!!」
白い肢体をびくんと反らして、令はあまりに早い2度目の絶頂の叫びを上げる。
まるで全身が溶けてしまうような快楽が令を支配し、やがて静かに引いてゆく。
それから一瞬の間をおいて、弓なりになった腰がどさりとベットに落ちると同時に令は荒い息をはいた。
まだ頭がぼーっとしている。令は体を脱力させながら、信じられない快楽の余韻に酔っていた。
「どう、令? いままで味わった事のない領域の絶頂は?」
「こんなの……すごすぎる……よ……」
令は女になってから、何度も絶頂を経験している。そして最近は女の快楽にも少しは免疫ができたと
思っていた。だがまだまだそれは本当の頂点ではなかったのだと改めて思い知らされる。
「男では絶対に辿り付けない悦楽の領域……貴方は元々男であった以上、これを一度味わってしまうと、
肉体は二度とこの快楽を忘れられないはず。なにしろ本当は絶対に味わう事のかなわない快楽だもの……」
荒い息が収まらない状態で、令はなんとかセネアの言葉の意味を考える。
二度と忘れられない快楽−つまりこれが”肉体に快楽を刻み込む”という事なのだろう。
最初にイってしまった時のように、一度これをされてしまうと快楽を与えてくれた対象を肉体が
忘れられなくなるとセネアは言っていた。つまり今、令の体は抱かれるごとに、
快楽の主導権をセネアに奪われているのである。
後悔してももう遅い。少なくとも令の体はすでに2回目の絶頂の領域まで確実に調教されてしまったのだ。
それに……今の令には後悔する必要がない。

21 名前:413 :02/12/29 01:59 ID:wabaL4Up
「こうやってセネアさんは……僕が逃れられないようにしていくんだね。
いままで覚えた”女”を、全てセネアさんの色が塗り潰していくんだ……」
「そうね、でも……令はそれが嫌?」
誰かに自分の何かを奪われて行くという感覚に限って言えば、それが好ましいわけはない。
だが令は、今感じている気持ちが嫌悪ではない事をわかっている。
「イヤじゃ……ないよ」
言葉を途中で切って、令は無言で体を起こした。セネアが少し不思議そうな顔をする。
−こっちからするのは……初めてかな?−
そのまま令は唇をセネアと重ねる。もう何度もキスを交わした相手のはずなのに、
緊張で顔が真っ赤に火照っているのが自分でもわかった。
「セネアさんだから……いいよ」
令は自分でもちょっとくさくて恥かしいかなという言葉を口にしてみる。
だがそれは思った以上に衝撃を与えてしまったのか、その言葉を聞いた途端セネアは
令をぽかんと見つたまま絶句し、頬を真っ赤にして固まってしまった。
が……しばらく間をおいたあと、令は唐突に押し倒されセネアに唇を奪われてしまう。
簡抜入れずに舌が挿し込まれ、そのまま激しい動きで令の口内を蹂躙する。
あまりに衝動的なキス……だが令は必死にそれに答え、逆に求めるようにセネアと舌をからめてゆく。
貪り合うような熱い絡まりを何度も繰り返した後、セネアはようやく唇を離した。
興奮冷めやらぬという顔で熱い息をはきながら、セネアは口を開く。
「令、貴方は私に魅了の魔法でもかけているの? 貴方の言葉一つ、仕草の全てが私を狂わせるわ。
やっぱり貴方は最高よ……もう絶対に離さない。決して逃れられないように、
あらゆる悦びを貴方の体に刻み込んであげる……」
妖艶な笑みが令に向けられる。その言葉は令を奪い尽くすという意味に等しい。
だが令は、それに恐怖など感じない。
いや、恐怖どころか正反対の感情すら浮かんでいるのを否定する事ができなかった。
そう、令の体はすでにセネアが自分に与えてくれる快楽をどうしようもないほど望んでいるのだ。
そしてセネアは体を上げ、令をまたぐように膝立ちする。

22 名前:413 :02/12/29 01:59 ID:wabaL4Up
「それじゃあ令、もう……いいわね?」
問いかけるような言葉とともに、セネアは自身の股を隠すように両手を当てる。
令はそれを見てセネアの言葉の意味を悟った。一瞬戸惑うようにそして自分を見つめるセネアを
見上げた後、覚悟をきめたようにこくんと頷く。
令の同意を確認したセネアは、静かに流れるような”力ある言葉”を口にした。
そう、これは予想通り魔の秘術。令の意識が初めてセネアに抱かれた時の記憶と重なる。
股に掲げた腕の中に紫色の光が集まり、風もないのにセネアの髪が静かに揺れ始める。
令には理解できない言葉を発するたびにセネアは額から汗を流し、
その汗が白い肌を伝って流れ落ちる。その姿があまりに淫靡で、そして美しい。
「……!」
最後の言葉を吐いた瞬間、セネアの体がびくんと震えた。同時に手の中で輝いていた光が
静かに収束していく。
そして荒い呼吸が整うのを待ってから、セネアはゆっくりと手を離した。
「うぁ……」
その手のがどけられると想像通りのものが中から現れ、令は感嘆の言葉を漏らす。
”それ”は言うまでもなく男の性器。セネアの秘部からぬらぬらとした液体で濡れたペニスが、
始めから張り詰めるような勃起をともなって生えていた。
ただ前と違うのは、それがクリトリスを擬態化させたあの肉の棒ではなく、
袋が無い事を除いて完全な男性器の姿をしていた事だ。その先から微かに分泌物が顔を出している事が、
”それ”が生殖器として一番重要な機能までを完全に備えているのを意味していた。
「どう、令? これを見るのは随分と久しぶりなのではなくて?」
「あ……う、うん、まぁ……」
セネアがそれを見せつけるように手で軽く持ち上げるが、令は曖昧な返事をするしかなかった。
和真のを見たとも言えないし、それにあの男たちにレイプされたのはセネアも知っているはずだから。
セネア思わず顔を傾ける。令の態度が想像以上には期待外れなものだったからだ。
だが、その困ったような顔を見て、セネアはようやく”令が”別な事”を考えているのを悟った。

23 名前:413 :02/12/29 02:00 ID:wabaL4Up
「そういう意味じゃないわ。男のモノならあの工場跡で犯された時にも見たでしょうに」
「……え?」
「私が言いたいのは、これが”令にとって”懐かしいものじゃなくて? といってるのよ」
セネアの曖昧な言葉の遊びを、令は必死に汲み取ろうと思案する。
あえて答えを言わないという事は、セネアは令の側から気が付いて欲しいという事なのだろうから。
−僕にとって? それが僕にとってという事って……僕……僕以外の人には……僕にだけ…………!?!−
思考があっさりと恐ろしい仮定を導きだす。一瞬何を馬鹿なという否定も浮かぶが、
そうであったと仮定した場合、実に見事にセネアの言葉との整合が取れる。
令は目を見開きセネアを見上げた。
「……ま、まさかそれって!!」
そんな令をを見てセネアがようやく気が付いた? とばかりにくすりと笑った瞬間、
令はその事を確信した。そう、こんな角度で見た事は一度もなかったが、これは間違いなく……
「そう、元々は貴方のだったものよ。まごう事なき”男の令”のペニス……」
それは思いがけもしない、あまりに唐突な自分自身との再開。
令は言葉を失ったまま、セネアの秘部から生えたそれを呆然と見ていた。

本日ここまで。

>>某板805氏
前スレはただ容量限界がきたというだけで、毛ほども気にする必要はないと思います。
しかもSSでですから、感謝こそすれど非難されるような事ではないですし。
スレに活気が出てますし、自粛などせずガンガンいきませう。
ちなみに”某板(スレ)”の段階で見てますた(w

24 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 02:51 ID:DFjlQcK/
風呂入ってる間に413氏降臨キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
もう本当最高。自分のペニスで貫かれるのか令タン!
応援してまつ

25 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 05:28 ID:dNvMZ0Bi
413氏、SS楽しませてもらいました(;´Д`)ハァハァ
続きが楽しみ

26 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 05:54 ID:yF1RJX7p
令たん……(;´Д`)ハァハァ

27 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 12:08 ID:5MrCZrvB
413氏
>本日ここまで
のセリフが刺さりますた、グサーリ。
続き楽しみだー!

28 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 13:16 ID:Q2BLyIOj
正直、このスレのSSでオナニーした香具師は手を上げろ

29 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 20:51 ID:A9ExvAau
(;´Д`)ノ

30 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 21:05 ID:Uy0IH8FI
゚∀゚)/アヒャーイ

31 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 21:47 ID:1ZhVyUf8
ディスプレイの前で手を挙げているのをわかってくれ!

32 名前:380 ◆PKEHY060jY :02/12/29 21:48 ID:NIcmdLxX
>>某板805さん
がんがれ。とにかく、がんがれ。脳汁溢れ、リビドーの赴くまま書くべし!
書くべし! 書くべしっ!
書きてぇっ! という情熱が感じ取れて、こーいうの漏れは大好きです
今の漏れは、そーゆー情熱が枯渇気味なもので(鬱)
クリスマスネタは久しぶりに熱に浮かされたように書けたんですがね〜

>>413さん
おおっ。そろそろクライマックス?
同級生の女の子とのことも気になるな。先が楽しみだなあ
完結したらしたで残念な気もするけどね
そうしたら、また次の作品をおながいしまつ(=゚ω゚)ノ

>>28
・・・すまそ。一応挙手しておく(w
自分のでも、興奮するかどうかがうぷの最低基準だからね
ただ、まだ満足はしてないよ。挑戦は文章を書いている限り永遠に続くのだ
全ての人間が、読んだ瞬間に勃起するような文章を書きてぇっ! ・・・いや、マジで


33 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/29 22:17 ID:+JjJD31W
(゚Д゚)ノハアハア。
職人さん方、いつも萌えssをアリガトン。
影ながら応援しとります。

34 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:17 ID:g5znaH+a
前スレ348より続き。
 男が力を込めて、心の体内にイチモツが侵入しかかった刹那――
 凄まじい風が、心の目の前を薙いでいった。
 まるでフルスイングで振るわれたバットのような……否、それ以上の力を宿した何か。
 ちょうど、覆いかぶさっていた男の頭があった辺りを、それは通り過ぎた。
「……?」
 心は周りを見まわした。あの男が転がっている。
 目を見開いて笑顔を張り付かせたまま、ピクリとも動かない。
「――虫けらが」
 冷たい声。
 心は慌てて、声のほうを見る。
 影が立っている。スラリと背の高い影。
(……清十郎? ……違う…だれ?)
 清十郎ほどには、影の背丈は高くない。それに清十郎より、ずっとずっと髪が長い。
 ゆっくりと、影が近寄ってくる。
 まだ若い青年。いや、少年だ。体格こそ立派だが、おそらく今の心と同年代だろう。
 優しげな温かい眼差しで、心を見つめている。
「良かった。間に合った……久しぶりだね、心」
「……?」
(だれ? だあれ?)
 どうやらこの少年は、女の子の『心』を知っているようだ。しかし、心には誰だか分からない。
 まるで女性のように整った繊細な顔立ち、切れ長の目に黒い瞳、長い黒髪を無造作に垂らしている。
 全く違う別人なのだが、どことなく、男性だった頃の心に似ているような感じもする。
「!!――これは、あの男に?」
 そっと心の頬に触れて、顔中が精液まみれなのに気付き、少年は確認してくる。
 こくり、と心はうなずいた。
「そうか……ごめん、助けるのが遅れて、ごめんね」
 手に持っていた大きなコンビニ袋をおくと、少年は心を抱き締めた。
 壊れ物をあつかうように、そっとやさしく……

35 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:19 ID:g5znaH+a
>>34
「少しだけ、待ってて」
 心を離すと、倒れたままでいる男に歩み寄っていった。
「天国……そんなに行きたいなら、一人で行くがいい」
 少年の目付きが、違う。
 先ほど心を見つめていたときと、別人だ。氷のように凍てついた、冷たい、感情のない瞳。
 少年は男の手を取り、引っ張りあげる。男の頭を、少しだけ宙に浮かせる。
 気分の悪くなるような鈍い音が響いた。
 見事な足刀で、少年は男の頭を蹴った。本当に、何気なく。
 軽く浮かされていた頭は、そのまま地面に激突し――潰れた。
 テコの原理を応用した、試し割りのトリック。
 人間の身体は意外なほど丈夫だが、同時に意外なほど脆い。
 頭蓋骨は、体重30kgくらいの子供が30cmほどのところから飛んで踏むだけで、あっさり砕ける。
 ほぼ間違いなく、男は即死だろう。そうでなかったとしても、このまま放っておけば死ぬ。
 くずかごにゴミを放るように、少年は男を投げ捨てる。
 真っ赤な血が、地面に広がってゆく。

「…あ…」
 心は声がでない。
 こんなにもあっさりと人間を壊すとは……
 少年は間違いなく、最初からあの中年を殺すつもりで実行したのだ。
 ふたたび少年の瞳は、心へと向けられる。あたたかい、優しい眼差しに戻っている。
 その眼差しで、少年に感じた恐怖が薄れていき、何故だか、とても安心しはじめてしまう。
 音もなく、彼は心のもとに歩み寄ってくる。
「いま、綺麗にしてあげるよ」
 そう言われて、ようやく心は今の自分の姿に思い至る。
 手足が萎えてろくに自由が利かないために、すでに自力で起き上がることもできない。
 それでも必死に、両腕で胸を抱えるようにし、太ももを閉じ合わせて『お花』を隠そうとする。
 心の様子を、少年は微笑んで見つめている。

36 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:20 ID:g5znaH+a
>>35
 さきほどのコンビニ袋を探る。中から現れたのは、タオルとペットボトルのミネラルウォーター。
 真新しいタオルを水で湿らせながら、少年はいう。
「きっと必要だと思ってね。でも、このせいで助けるのが遅れてしまった。ごめん」
 わざわざ駅前のコンビニで、タオルと水を買ってきたということらしい。用意のいいことだ。
 濡れタオルを使い、精液で汚された心の顔を、そっとていねいに拭き取ってゆく。
「綺麗になったね……」
「…ん…」
 顔中の汚れをすっかり拭き取ったところで、少年は唇を重ねてくる。
 優しく、いたわるような口付け。
(!……どうして? 男に、キスされてるのに……いやじゃ、ないよ……あれぇ?)
 唇が離れるころには、もうすっかり心は安心しきっている。
「…だあれ? きみは、だあれ?」
 とろんとした瞳で見上げながら、心は少年に訊ねる。
 少年の表情が曇る。瞳に寂しげな色を滲ませ、心をきつく抱き締めると、耳元でささやく。
「ほんとう、だったんだね……君が、記憶を失くしたって」
「?……」
(記憶? 失くした?)
 心には何の事だかさっぱり分からない。
「いいんだ、君が無事でいてくれたから、もういい――会いたかった。この二ヶ月のあいだ、ずっと」
(……二ヶ月?)
 ちょうど女の子の『心』が高校をやめて、入院していたことになっている期間。
「僕もね、つい二週間ほど前に退院したところなんだ。もっとも僕は、病気でも何でもなかった……
鉄格子と金網がついた窓から、毎日まいにち、外ばかり見ていたよ……君のことばかり考えていた。
退院してすぐに、偶然こんなところで会えるなんて。嬉しいよ」
 よけいに少年のことが分からなくなってゆく。心は怖くなって、彼の腕の中から逃れようとする。
 あっさりと彼は放してくれる。

37 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:22 ID:g5znaH+a
>>36
「僕は、龍鬼(たつき)。龍鬼だよ……何か思い出さないかな?」
 優しげな瞳で、真っ直ぐに見つめてくる。彼には心に対する害意など、欠片もないのが分かる。
「…たつき? タツキ? 分かんない、分かんないよ……」
 心は頭を抱えてしまう。龍鬼は『心』の知り合いなのだから、心には分かる訳が無いのだ。
 しかしいまの心は、そこまで考えが至らない。
「いいんだ、いいんだよ。大丈夫、大丈夫だから……僕は君の味方、君だけの味方だよ」
 ふたたび優しく抱き締めて、龍鬼はささやく。
「ボクの……味方?」
「そうだよ。僕は君の所有物(もの)。心…君を愛してる。愛しているよ」
「ダメ……ダメ。ボクには、環がいるから、ダメ」
「知ってる。全部わかっているよ。だから大丈夫。そのままの君でいてくれれば、それでいい……」
 龍鬼はまたも唇を重ねてくる。
 あらがうことなく、心はそれを受け入れてしまう。
 龍鬼の舌が口内に侵入して、心の舌に絡みつく。心の唾液を飲み下していく。

「さあ…」
 龍鬼は新たなタオルを取り出し、湿らせて、心の血塗れの胸に当てようとする。
 心は恥ずかしがって、胸を抱えて懸命に隠そうとする。
「いや……ダメだよ、触っちゃ、やだぁ……」
「大丈夫。何もしないから、安心して」
 心の頭を、そっと撫でてくる。
(…?…また、また…)
 力が入らない。まるで仔猫のように、心は為されるがままになってしまう。

38 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:24 ID:g5znaH+a
>>37
「…ん…うん……」
 苺のように、耳まで真っ赤にして、いつの間にか心はうなずいてしまっていた。
 冷たいタオルが優しく押し当てられ、乳房のうえを滑ってゆく。
 繊細な心の肌を決して傷めないように、龍鬼は細心の注意をはらっている。
 しかし火照りきった心の身体には、その優しさがかえって酷なのだ。
 こみ上げてくる甘い衝動に、がくがくと全身を震わせながら、やっとの思いで心は耐えている。
「ひああ!! ダメぇええ」
 小さな蕾にタオルが触れた。その瞬間から堰を切ったように、心の瞳から涙がこぼれだす。
 ぽろぽろと止め処なく、涙はこぼれ続ける。
「ごめん。ごめんね……つらいんだね。可哀想な心、僕の心」
 龍鬼は手を止めて、心を抱き締める。
「……ハァ、ハァ…ハァ…ハァ」
 荒い呼吸をつづけながら、心も龍鬼を抱きかえす。
 たったいまその存在を知ったばかりの、この龍鬼という少年に、自分は何かを求めはじめている。
 そのことを自覚しながら、しかしそれが何なのか、心には分からない。
 だから、ただただ必死で、龍鬼にすがりついた。
「…ん、ん」
 抱き締めてしばらくすると、心がもじもじしていることに、龍鬼は気が付いた。
「どうしたの?」
「お、おしりが……おしりが、へん…おかしいよぉ」
「おしり……? 見せてごらん。もしかしたら、あの男が何かしたのかも」
「いやだよ……恥ずかしいもん」
「お願いだよ。心配なんだ。心配でたまらないんだ。何もしないから、ね?」
 真剣な表情で、龍鬼は心にせまる。いやらしさなど、微塵も感じられない。
 黒く澄んだ瞳で、真っ直ぐに見つめてくる。
「見るだけだよ? ちょっとだけだよ?」
「約束するよ」

39 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:25 ID:g5znaH+a
>>38
 心は両手で『お花』を覆って隠している。
 龍鬼は膝裏に手を沿えて、ゆっくりと肢を左右に開き、じっと、心のアヌスに視線を注いでいる。
「そんなに、じろじろ見ないで……恥ずかしいよ」
「ごめんね。でも、でも、心配なんだ」
 龍鬼は少しづつ、顔を近づけてくる。彼の表情は真剣そのものだ。
「う、ふう……う、うあ…」
 彼の吐息がかかって、心はくすぐったい。
「どうなの? おかしい?」
「よく、分からないけど……多分、大丈夫かな。少し、充血してるね」
「ねえねえ、もういい?」
「ちょっとだけ、待ってくれるかな? ……触るよ?」
「え? ひぁあ!」
 龍鬼の指先が、ちょんっとアヌスに触れた。
 ざわざわと、心の内側で何かが騒ぎ出す。
「心? どうしたの?」
「んあ、な、なんでもないよ……なんでも、ないよぉ」
「…? もしかして、気持ちいいの?」
 ふうっと、吐息をふきつけてくる。
 心の身体が、びくんっと跳ね上がる。
 龍鬼は円を描くようにくりくりと、指先でアヌスを弄ってくる。
「ああ…う、ううぁ、うあ、うあぁん」
「やっぱり、そうなんだね? 気持ちいいんだね?」
「ダメ、いやだよ……さわっちゃいやぁ! 約束したのにぃ……」
 龍鬼は心を抱き締めてしまう。そのまま耳元で、ささやく。
「心…おしりのムズムズを、止めてあげるよ」
「え?」
 龍鬼は心の腰を抱きかかえると、股間に顔を近づけていく。

40 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:27 ID:g5znaH+a
>>39
「甘い香りがするよ……君の香り、『あの時』と一緒だ、変わらないね。愛してるよ、心」
「なに? 何するの? なにする気だよぅ……」
 まさか彼も? 嫌な予感がする、少しづつ心の顔に『怯え』が、『不安』がうかびあがってくる。
「……やめて、やめろよ! さわるな、さわるなぁあ!!」
 龍鬼は微笑むと、無言で舌をのばし、愛液をすくい取る。
「う、ううん…う、う、うあ」
 すくい取った愛液を、舌先でアヌスに塗りつけてゆく。
 ――ぺちゃ ぺちゃ ぬちゅり ちゅる ちゅる――
 何度もそれをくりかえして、アヌスの周りを愛液まみれにしてしまう。
「ねえ、ねえ……どうして、こんなことするんだよぅ……どうするのぉ?」
 先ほどの男と同じようなことをしている。心の不安は確信へと変わりはじめる。
「…………」
 龍鬼は答えずに、舌をアヌスにねじり込む。
「ひゃあ!? いやぁ、いやぁあん! ダメぇ、ダメだよぉ」
 先ほどの男と違って、龍鬼の舌は少しづつ丁寧に、心のアヌスをほぐしていく。
 体内を味わうように、本当にゆっくりと時間をかける。
 甘いしびれが身体の奥からあふれはじめ、不安を包み込んで和らげていってしまう。
「うう、ううん…あ、あふぅ、うふぁあ……ん、んんぁあ」
 龍鬼の頭を抱え込んで、心は腰をくねらせる。
「おしり、おしりぃ……たつきぃ、おしりがぁ…おしりがぁ」
 とろとろと止め処なく、愛液が滲み出してくる。アヌスの周りまで、自然に垂れてきてしまう。
 ――にゅる にゅる ぷりゅん にゅぷ にゅぷ っくにゅうぅ――
 それをアヌスの内部まで、龍鬼は塗り込んでゆく。
「準備ができたよ。すぐに楽になれるからね」
 龍鬼はズボンのチャックを開けて、イチモツを取り出した。それはどんどん膨れあがってゆく。
 清十郎とほぼ同じくらいの、長大なモノだ。先ほどの中年男の、貧相なモノとは比べ物にならない。

41 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:28 ID:g5znaH+a
>>40
「――!? たつき?」
 心に対して、ずっと微笑を絶やさなかった龍鬼の表情が、初めて歪む。
「ごめん、ごめんね。本当はこんなこと……君を汚したくない。だけど、だけどもう我慢できないんだ。
だからせめて、君の処女だけは……守りたい、守るから、だから、だから」
 つらそうで、哀しそうで……何かに必死で耐えようとしながら、耐え切れなくて救いを求めるような、
本気で思いつめているのがありありと分かる……それでいて、愛する人と思いを遂げられる喜びを、
隠そうとしても隠し切れないのがひしひしと伝わってくる、そんな狂気に近いものが垣間見える表情。
 心を軽々と抱え上げて、アヌスにイチモツを当てる。
「いくよ」
「ひぃ?! あ…ああ、やっ…いや、いやぁあああああああ!!」
 ぬちぬちと音を立てて、イチモツがゆっくりと侵入して行く。
 ――ぬちゅ くにゅん にゅぶ にゅ にゅ――
 先ほどの男のモノとは比べ物にならないほど太く長い、龍鬼のイチモツ。
 周りの皮膚ごと押し込まれるそれを、心のアヌスは驚くほど柔軟に飲み込もうとする。
「痛い? 痛いかい? 大丈夫?」
 慎重に、そして焦らすように、本当にゆっくりと龍鬼は心を下ろしてゆく。
「…違う……痛くない…ひっ、でも違うのぉ! ダメなの……はぅ、おしり、違うよ…へん」
 何だか良く分からない感覚が、下腹部にじんわりと拡がっていく。
 重たく強く、そして鈍い、輪郭のはっきりしないものが、心の内側に生まれて拡がりはじめる。
「う、うぅ? …ううん、うあ、うぁあ……はぁ、う、ひぅ?!」
 アヌスがようやく、亀頭を完全に飲み込んだ。
 ――にゅぶん にゅ じゅりゅ にゅち にゅち ぷりゅ――
 張り出したカリが引っかかる一番きつい部分だが、龍鬼はわざわざそれを引き戻しはじめる。
「痛くは……ないんだね? どんな感じがするの?」
 柔らかい肉襞は太いイチモツに絡み付いて、一緒に引き出されそうになってしまう。
 にゅぷんっと、イチモツが抜き出される。まるでいま、アヌスから生まれ出でてきたかのようだ。

42 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:34 ID:msOsPoiB
>>41
 カリにまとわりついて引き出された部分が、すぐさまもとに戻る。ぬちゅりと愛液が糸をひく。
 ふたたび周りの肉を巻きこんで、イチモツが突き立てられていく。
 ――ぎぢゅ ぎぢゅ ぶりゅん ずにゅ ずにゅう――
「あ……あ、ああ…」
 強くて重たい、良く分からない感覚は、心の体内でどんどん大きくなる。
 しつこく何度も出し入れされる亀頭による刺激が、それの輪郭を少しづつはっきりさせてゆく。
「気持ちいいよ、心のおしりはキツくて、たまらないよ。僕は、とっても気持ちいいよ。心は? 
心はどうなのかな?」
 はっきりとは分からない、心にはある種の『熱』と『圧迫感』として感じられた。
 『圧迫感』がどんどん大きくなって、お腹のなかをいっぱいにしてしまう気がする。
「わかん、ない…おしり分かんない……おしり……あったかいよぉ…あったかくなって、溶け、
ちゃう……うぅあ! ひふぅ、ぴっ!!」
 『熱』はそんなに熱いというわけでもなく、ぬるくて温かい程度のものに感じられている。
 しかしアヌスを何度も擦りあげられると、擦られた部分が溶けてしまうような気がして、怖い。
 心のおしり―アヌス―は指や舌で軽く触れられるだけで感じてしまうほど敏感であり、心自身も、
女の子になってからのこれまでの経験で、そのことを自覚している。
 そんな繊細で柔らかい部分に、自分の手首ほどもあるイチモツをいきなり突き立てられて、
恐れを感じないわけがない。
 しかも相手はいちど助けてくれたはずの、いっとき信用しかかった人間―龍鬼―なのだ。
 幼く『戻って』いる心にとって、この仕打ちは裏切り以外のなにものでもない。
 アヌスへの『刺激』があまりに強すぎて、心の脳は処理しきれずにいる。初めて貫かれる『恐怖』と、
龍鬼の裏切りに対する『怒り』がそれに相まって、幼く『戻って』いる心は完全に混乱している。
 ――じゅにゅ ずにゅ ずにゅう ずにゅん ぶにゅうう――
 イチモツを腸壁に擦りつけるように、深く一気に貫いて、すぐさま引き戻す。
「ひっ……う、うう…はぅ、ふ……ふぅ」

43 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:35 ID:msOsPoiB
>>42
「どうしたの? 心…心?」
 心の意識はすでに『飛んで』しまっている。
 見開かれた虚ろな瞳には、もう何も映ってはいない。ただぽろぽろと涙を流すだけだ。
 つくりものじみた美貌は表情を失って凍りつき、身体は弛緩するでも硬直するでもなく、文字通り、
『まるで人形のように』身じろぎもせず止まっている。
 それでも突き上げられる『刺激』に対して、身体は反応しつづける。
 荒い呼吸が、短い悲鳴のように心の口から発せられるたび、アヌスはきゅうっきゅうっと締まって、
柔らかな肉が龍鬼のイチモツを包み込み、絡みつく。
 快感など欠片も感じていないのに、腸壁にイチモツが擦りつけられるたびに愛液があふれだして、
アヌスの方へとながれ伝ってイチモツに絡み、二人の接合部分をぐちゃぐちゃにしていく。
 それはもはや身体を壊されないための、単なる『防御反応』にすぎない。

「心、心……う、心、心、心…」
 龍鬼は心のようすがおかしいことに、とうに気がついている。
 けれど心への思いが爆発している彼は、行為をやめることができない。
 なにより、心の身体が与えてくれる圧倒的な快楽が、龍鬼を虜にして放しはしない。
 犯しているはずの龍鬼のほうが、心の身体に翻弄されているのだ。
 ――ぬにゅう ぬにゅう にゅくん にゅぶ にゅぶ――
 無我夢中で、彼は心を貫きつづける。
「心、心……素敵だよ、愛してる」
 イチモツを根本までスッポリと挿入したままで、腰の動きを少しおさえ気味にする。
 身体を窮屈に折り曲げて、龍鬼は心と唇を重ねる。
 差し込まれてきた龍鬼の舌へと、心の舌は絡みついてゆく。まるで、すがるものを求めるように。
 ――ぴちゅ ぴちゃぴちゃ くちゅ ぺちゃ――
 自ら舌を絡みかせて龍鬼を翻弄しながらも、意識のない心は分泌される唾液を飲み下すこともできず、
口中から溢れ出させている。

44 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:37 ID:msOsPoiB
>>43
「う、うう……ん、んぁ……あ」
「可愛いね、赤ちゃんみたいだよ」
 心の口の両端から流れ出す唾液を、龍鬼は舌先で舐めとっていく。
 そのまま首筋へと舌を這わせてゆくと、ピクリっと、心が反応した。
「心…心」
 覆いかぶさるように身体を折り曲げて、乳房まで舌を這わせていき、小さな蕾を口に含む。
「うぅ……ふ、ふぁ…?」
 おぼろげながら、心の意識は帰ってくる。
「いや…いやぁあ……ぬいて、ぬいてぇ! あん…ぬいてよぉ、ぬけえ! ぬけよぉ! うぁ…」
 刺し貫かれたままで、じたばたと暴れ出す。
 ろくに力の入らない手足で、イチモツを引き抜こうと躍起になってもがいている。
 しかし、とうぜん抜くことが叶うわけもなく、あと数センチ腰を浮かせば抜ける、というところで、
心の肢からはくたりと力がぬけて座り込み、ふたたび深々と貫かれる。その繰り返しだ。
 ――にゅくにゅくぅ にゅにゅ にゅう っぢゅぶうう―― 
 龍鬼は腰の動きを止めているのに、よけいに激しく体内をかき回されることになってしまう。
(あれ……あれぇ? あ、あ…あれぇ?)
 イチモツを引き抜こうとして、体内の肉とこすれ合うたび、不思議な感覚が心のなかを奔っていく。
 とくにイチモツが出ていこうとする時が、なんというか、
(気持ち、いい…?)
「い、いやぁだぁ…ぬけ、ぬけよぉ……あ、あ? ぬいてぇ、ぬいてよぉ……う、う、うぅ?」
 何か『イケナイコト』をしている気がして怖くなり、心はうわ言のようにくりかえす。
「心、いま、いますぐ、ぬいてあげるから、だから落ち着いて、じっとしておくれ――う、うあ」
 心が逃れようとするたびに、龍鬼のイチモツは柔らかな肉の管に絡みつかれ、締め付けられ、擦られる。
 喩えようもなく柔らかな肉が吸い付き、きゅうぅっと締め上げてくる。
 それは、あまりにも甘美な責苦。

45 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:39 ID:msOsPoiB
>>44
「やだぁ、やだぁ…ぬいてぇ、くるよ…くるよぉ、ぬいてよぅ……きちゃうよぉ」
 心の耳には、龍鬼の言葉など届かない。
 ――んにゅにゅう にゅ にゅう ぎぢゅ ぶにゅううぅ――
 言うことを聞くわけもなく、身体をゆり動かしつづける。
「お、お願いだよ、動かないで……すぐ、すぐにぬいてあげるから、心、動かな――あ、うあ!」
 耐え切れずに、龍鬼は心の体内へと精を放ってしまう。
「?!……う、う?」
 心の動きがピタリと止まる。
 自らの体内に、何かがぶちまけられたことは、すでに感じている。
 とてもあたたかくて、ドロドロした、何か。
「う、う…あ、なに…したの?」
 ぶちまけられたものが何なのか、本当は『知っている』筈なのに、『分からない』心。
 茫然とした表情で、龍鬼を見つめている。

「ごめん。ごめんね、心。いますぐ、抜いてあげるから――」
 ぬちゅり、ぬちゅりと少しづつ、ゆっくりとイチモツが引き抜かれていく。
 二人の体液が混ざり合って白く濁ったものが、イチモツに絡んで、てらてらしている。
 もう少しで完全に引き抜かれようという、その瞬間、
「ぬくなぁあ!!」
 心の左拳が、龍鬼の顔めがけて放たれる。
「くっ!」
 ギリギリでかわした龍鬼の右こめかみが、ごく浅く切り裂かれた。
 女の子の『心』の動きではない、男の―格闘士としての―心の動き。
 そのうえ、親指を立てて目を狙ったサミング(目潰し)パンチだ。
 攻撃の手は止まない、さらに右のボディブローが、左わき腹へと突き刺さる。

46 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 01:41 ID:msOsPoiB
>>45
「メッ! ぬいちゃ、だめぇ!」
「心?」
「うごけ! うごくの、うごかないと、め!」
 つづけて掌底が何発も、ペチペチと叩きこまれる。
「心…いいの?」
 こくりと、恥ずかしそうに心はうなずく。
「もう、少し…なの……」
 あとちょっとで、おしりに感じる『なにか』が分かりそうな、そんな気がする。
 だから、ここでやめられたら、抜かれたら、嫌だ。
(いや、いや、やめちゃ、いや…なんか、ヤダ)
「心」
 思いが届いた、そう考えた龍鬼は、心を抱き締めようとする。だが、
「いやっ!! たつき、きらい」
 ぐいっと顔を押し退けられた。
「え? 心、どうして?」
 心はそっぽを向いてしまう。
「たつき、きらい。いたずら、するから――でも、でも……ちんちん、すき……」
 顔を真っ赤にして、目を潤ませながら、消え入りそうな声でいう。
「……心…分かったよ。君のいうとおりに、するよ」
「うん。うごいて、うごいて…もっと、もっと」
 心はみずから腰を動かし始める。
***********************************************


47 名前:乳無しさん@ピンキー :02/12/30 02:00 ID:msOsPoiB
 どうも、前スレたて逃げ野郎こと乳無しです。
まことにもって、お久しぶりで御座います。
何はともあれ、新スレおめでたうございます。

>>380
 とても素晴らしいクリスマスプレゼントを、
ありがとう御座いました。
なんと申しますか、元気がでました。

>>413
 令タンが大変なことに!!自らのアレで、
あんなことやそんなことを……(;´Д`)ハァハァ …ハァハァ


>>某板805様
 スレ立て乙で御座います。
貴方様のコンスタントな投下が、
いまのこのスレを支えておられるのです!!(他力本願
 
>>28
 ハイハイヽ(゚∀゚ )ノハァーイ
     へ乳ノ 
        ゝ
カイトタンと令タンとそれから亜美タンと、さらに卓也タンで何回ヌイたか
分かりません。

48 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/30 02:19 ID:EKbLDc+J
乳無しさんキタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
堪能させてもらいました
心タンはこのあとどうなるんだろう(;´Д`)ハァハァ

49 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/30 05:14 ID:1QikBRFv
良作のオンパレードだな・・・・

50 名前:井上陽水 :02/12/30 07:08 ID:41blz7sC
おお。ええ・・・。
年末にココロが癒されますわい>心たん

続編おまちしてます

51 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/30 09:08 ID:XXLPmsna
このスレを知らないヒトは、人生の幸せの何割かを
損していると…思うよ、大袈裟?w

52 名前:s :02/12/30 11:03 ID:AHF/JPpl
(  )
ノ( * )ヽ
 ノωヽ\ プップッ
     \●
      \\  ベシッ
         ●(´・ω・`)
         (∩ ∩)
.
.
          (・ω・` )
     ● ● (∩ ∩)


           (・ω・` )
     ● ●ノ (∩ ∩)
.             
          (●ω・` )
       ●ノ (∩ ∩)
.             
          (●ω● )
          (∩ ∩)
     ♪  
   ♪           
      ヽ(●ω●)ノ   オヒ-ル ヤスミハ
         (  へ)     ウキウキ
          く        ウォッチン♪


53 名前:名無しさん@ピンキー :02/12/31 20:43 ID:d8BXOcDs
あかん。妄想に浸っている余裕がない・・・。お年玉はちーっとばかり難しそうな気配。
落ち着いて妄想を繰り広げないと何も書けないわ〜。書く時間すらもねぇってのはなにさ(涙)。

54 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/01 00:05 ID:BIbV1WSD
明けまして おめでとうございます

55 名前:某板805 :03/01/01 00:59 ID:E0fkXUww
はい、おめでとうございます。
最近はグッタリでどうも筆が進みませんが
新年も見捨てないでおくれやす(´・ω・`)

56 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/01 08:03 ID:WXUX83DZ
明けましてヽ(゚∀゚)ノサイタマー

57 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/01 08:09 ID:DMcY8oMN
作者のみなさま、いつもありがdなのです。
今年もがんがって良い物を書いてくらはい。


58 名前:ヘタレ :03/01/02 00:49 ID:Es21Sefj
某板805氏SSの卓哉♀を勝手に妄想しますた
ttp://akm.cx/2d/img-box/img20030102004028.jpg
ラフ描きだわ色もつけねぇわ・・・

(´Д`;)ヾ スミマセン
   ∨)    スミマセン
  ((     モウシマセン


59 名前:某板805 :03/01/02 01:01 ID:QfXi7kuy
>>58
かかかかか、神!
卓哉君がよもや映像化されるとわ………感無量でございまつ(*゚∀゚)-3 -3 -3 -3

60 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 02:15 ID:kjSswxCc
>>58
卓哉タンキタ------------(゚∀゚)---------------!!
か、神だ・・・


61 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 02:20 ID:QgEvdRiw
>>58
素晴らしい

62 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 02:23 ID:8uLrKI2y


63 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 02:24 ID:8uLrKI2y
ミスッた鬱
久々に絵描き職人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

64 名前:ヘタレ58 :03/01/02 08:53 ID:CnWPZHGB
普段メカしか書かない輩が調子に乗りまして・・・。
某板805様ならびに皆様の温かいお言葉に救われました。
(´Д`;)ホントスミマセンデシタ

65 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 09:51 ID:wRfrz3hf
非難バリバリだと思うけど、一言

絵を描いてお披露目してくれる人達は皆、技量を問わず、その情熱は好ましいものだと思う。

でも、ちょっと馴れ合いが行き過ぎてやしないか?特に周りの反応がね。
正直、わざとらし過ぎると思うし、気色悪くもある・・・。


66 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 09:53 ID:4djLtXVd
先輩ホントでした!マジでぶったまげました。
200の作品が無料で見られました。とっても興奮しました。
思わず2発抜きました!とっても気持ち良かったです。
http://www.pinkonion.net


67 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 11:03 ID:r110gfSs
65
避難どころかむしろ同意するけど、わざわざ言うほどの事でもねーだろ
スレ全体で絵描き称賛してるわけじゃねーんだし。
勝手にやらせとけてこった

68 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 11:05 ID:r110gfSs
っていうか漏れは企画書作ってる最中に何こんなところに来てるんだw
やべーやべー、SS職人の降臨期待しつつ仕事にもどらにゃ

69 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 13:11 ID:0OxgZruS
>>65
意見はともかくageないで欲しいでつ
案の定広告が・・・。

70 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 13:19 ID:EMJZ8guc
>>65
気に入らなければスルーしろよ。大人だろ?



71 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 14:32 ID:QfXi7kuy
まあ、あれです。
傾向としてアダルト系板で2ch的殺伐さを求めるのはちょっとアレかなと。

72 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 17:28 ID:wRfrz3hf
>>70
黙ってるのが大人っつーのが、然とした態度なのかどうかは置いといて(苦笑

一応、今後の楔って事で・・・・・

73 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 17:29 ID:wRfrz3hf
すまんageちまったyo

74 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/02 18:28 ID:+5Qm9ejN
ここは真剣10代しゃべり場では無いんだが(w
今後の楔も何も解りきってる事なんだしさぁ、いちいち書くなよ。
新着記事に+される度に期待してスレ開いてんだぞこっちは(ノД`)

75 名前:413 :03/01/03 02:00 ID:cIp9T8mr
>>23の続きです

なにか信じられないものを見るように、令はしばらく固まったまま”それ”を凝視していた。
そんな令に、しばらくは見られるがままにしていたセネアだったが、
さすがに何もしない令に痺れを切らしたのか、その手を引いて体を起こさせ
ベットの上に正座するような形で令をひざまずかせる。
「さわってみたら? 元々貴方のものだったんだから、恐がる必要もないでしょうに」
セネアが兆発するように腰を令の眼前に持ってくる。
そのペニスが自分の眼前に添えられ、令は自身の動悸が自分の耳にも聞えるぐらい
激しくなっていくのを意識した。
−僕の……ペニス……?−
震える手を少しずつ前に進めるも、どうしても躊躇が生まれてしまう。
これまでの人生では感じた事もない葛藤が、令の意識をこれ以上ないぐらい混乱させていた。
そもそも”他人のペニスに触る”という行為自体が、まだ男の価値感を残している令にとって
強烈な拒否衝動を生む。しかしそれが元々自分のモノであったという事実、
そして今はセネアのものであるという事実がそれを曖昧なものにする。
元々自分のものとはいえ、あえてそれを触りにいく……?
今はセネアのものであるとはいえ、自分からペニスに触れようとする……?
そんな葛藤が令の頭の中で堂々巡りし、その両手はあと少しという所で
震えて止まったままであった。
が、そんな令の手を突然セネアがぱっと掴んだかと思うと、
有無を言わせる間を与えず自身のペニスに添えさせてしまう。
「……あっ!」
一瞬反射的にびくんと手を跳ね除けようとする令だったが、
時すでに遅く、指でしっかりとペニスを包み込むように触れてしまっていた。
そしてゆっくりとセネアが手を離すが、令の指はペニスから離れる事はなかった。

76 名前:413 :03/01/03 02:00 ID:cIp9T8mr
「これが……僕の……」
結局触れてしまった途端、令の手の震えは止まってしまった。
令の中の葛藤が触れたという結果の前に全て無意味なものとして消えうせてしまったからだ。
そして久しぶりに触れた”それ”に、令の心が奇妙な感慨に捕らわれる。
「そう、令にとっては溜まった夜にベットで握り締めて何度もオナニーした時を思い出す、
懐かしい触りごこちでしょう?」
「そ、そんな事……! ある……わけ……」
からかうようなセネアの言葉に反論しようとするも、そのまま声は小さくなってしまう。
令も当然相応の年齢だった訳だから自慰を経験していない訳もないし、
今感じている感慨に”感触”がないという訳でもなかったからだ。
そういう反応を経験がある相手には決して誤魔化せないのを、皮肉にも令はよく理解している。
結局は動悸が収まらぬまま、視線を再び自身の手に戻した。
−すごい……硬くて……びくびくふるえてる……−
改めて”それ”の感触を意識すると、自然に鼓動が高まってゆく。
かつて自分のものであったそのペニスが、今はセネアのものとして令の前にある。
実際には肉体を略奪されたに等しい光景。だが令の心に空虚な気持ちが浮かぶ事はなく、
それどころか奇妙な感情が動悸となって鼓動を高めてゆく。
−すごく……熱い……−
それは自分のものへの懐かしさ、セネアへの愛しさが混ざり合ったような奇妙な感情。
色々な感情が入り混じって、令の心が形容しがたい興奮につつまれる。
そして令は、静かに手を動かした。
「……っつ!」
セネアがかすかに身をよじる。それが合図のように、令はゆっくりと手を前後に動か始めた。
「ふあっ……れ、令ったら、そんなに……懐かしい?」
軽く息を切らせ、セネアが令にからかうような声をかける。

77 名前:413 :03/01/03 02:01 ID:cIp9T8mr
だが令は、その声にいつもの余裕がない事を無意識のうちに感じ取る。
これまで散々なぶられたが故だろうが、性的な興奮を与えられる側の立場の事は手に取るようにわかる。
ほんの少しの声と息が、これまでとまったく違うものであるのが令にはすぐ理解できた。
そう、間違いない……セネアはこの快楽を完全には制御できていない。
「そんなに……ふっ! は、激しくしなくても……いいのよ……んっ……」
強がってはいるが、セネアは明らかに今まではない艶が混じった息を吐いている。
だが令の手はその声を聞く度に何かにとり付かれたかのように勢いを増していく。
−もしかして僕が……僕がセネアさんを悦ばせてあげられる?−
よもやセネアがそのような鱗欠を見せるなどとは考えもしなかった。
だが、今セネアは間違いなく感じているのだ。令の心に最初は驚きが、そしてその後歓喜が沸き起こる。
その興奮が頂に達した頃、令は唐突にその手を掴まれ、それを止められてしまった。
「もう……いいわ。次は令を……」
笑みを浮かべながら、セネアは令を制止する。しかし興奮していた令の意識は、
”それ”を止めたくないという思いで溢れていた。
手を押えられている、しかしそれは手でなくては出来ないものでもない。
いや、それ以上の方法が……ある。
しかしそれは男としての拒否反応や羞恥心が邪魔をする。だが今を逃してはチャンスはない。
自分の怪我した指を舐めるようなものだ、まして相手は……そう、それはセネアのものなのだから。
そんな風に沸き上がった葛藤を興奮が全て肯定的なものに変えてしまう。
「……令?」
固まってしまった令にセネアは不思議そうに声をかける。そんなセネアを軽く見上げた後、
令はゆっくりと顔をセネアのペニスに近づけていった。
「れ、令!? ……はううぅッ!!」
令の舌が軽くセネアのペニスに触れた途端、セネアはびくんと体を震わせる。
そのまま令は多少の躊躇を見せながらも、ゆっくりとそれを口にふくんだ。

78 名前:413 :03/01/03 02:01 ID:cIp9T8mr
「そんな……れ、令! やめなさ……ふああっ!! や、やめ……ッ!!」
静かに抽挿を開始すると、セネアは今まで聞いた事もないような甘い声を出す。
それがまた令をどうしようもないぐらい興奮させていた。
−僕がセネアさんを……セネアさんを鳴かせている!!−
久しぶりに責める側の歓喜を体感した令は、そのままさらに責めを激しくする。
当然こんな事をやった経験なそ無いが、どうすればいいのかはわかっていた。
かつて自分が自慰の時に思い浮かべていた事、自分はどうして欲しかったのかを考えれば良いのだ。
裏スジ、カリと、令の舌が優しく舐め上げてゆく。自分の気持ち良かった場所を思い出しては責めてゆく。
一方のセネアは意外な事態に慌てていた。
こと、”性感”というものに関しては完全に制御が可能なぐらいの経験と能力を持っている自分が
何故か快楽を制御できないのだ。原因は簡単、このペニスである。
とはいえ、こういう淫術によるペニスの快楽に慣れてないという訳ではない。過去にこのような
性交を何度も行った事はあるし、当然その時にこのような事態はなかった。
だが今回は、一つだけ違う事があったのだ。
それが令のペニス……つまり童貞の持ち物であったという事。
いくら快楽制御の術を知っているセネアであっても、”童貞の快楽への脆さ”までは制御できなかった。
自然に腰が落ち、ベットに尻をつく。手で令の頭を押しのけようとするも力が入らない。
それどころかいつのまにか押し付けるような形になってしまう。
「やめなさい令……あくうぅッ、駄目、この……ままじゃ……ふあっ! やめ、やめて!!」
ついにセネアは令に懇願してしまう。だが初めてみるセネアの脆い部分に令は興奮し、
それを止めないどころか一気にペースを上げて、とどめとばかりに責めたてる。
そして限界があっさりと訪れた。
「ふあぁっ、そんな、私がこん……なこと…………くっ、ふあああああぁぁッ!!」
「……んふッッッツ!!」
セネアが悦びの声を上げた途端、腰とペニスがビクンと震え、令の口内に熱いものが注ぎ込まれる。

79 名前:413 :03/01/03 02:02 ID:cIp9T8mr
しばらく快楽の余韻に荒い息を吐いていたセネアだったが、射精が落ち付いてきたころに
令の頭から静かに手を下ろした。
そして令は口内に注がれたセネアの精を自らの意思で飲み干し、静かに顔を上げる。
−自分の……じゃないよな。あくまでセネアさんの精だから……−
そんな事を考えながら、令は呆然としているセネアを見つめる。
しかし……セネアの顔に少しずつ表情が戻ってきた途端、令は−もしかして自分はとんでもない事を
やってしまったのでは?−と思い始めていた。嫌な予感が背筋を駆け巡る。
思わずこのまま逃げ出そうかと思って腰を浮かせた瞬間、セネアに勢いよく飛びかかられた。
「……やってくれたわね令。私にあんな声を上げさせるなんて……」
案の定、セネアは凄い形相で令を見下ろしていた。”凄い”というのは、それをどう言っていいのか
わからないからだ。怒りと笑いを合成したような、そんな妖艶な感じと言えばいいのだろうか。
だが令はこんな顔を知らなくはない。前に静奈の着替えを見てしまった時に
彼女が事態を把握した後に浮かべたあの顔……あれと同じ顔だ。
もっともあの時は直後にモンキーレンチが飛んで来て、次の日の朝まで意識がなかったのだが。
つまり事態は決して令にとって良い方向ではないという事。そんな顔でセネアがゆっくりと口を開く。
「本来なら私に恥辱を与えた者など生かしておかないわ。だけど……」
セネアは意味ありげに言葉を切る。結局雰囲気に耐えられず令は口を開いた。
「だけど……?」
「貴方は当然殺さない……けど、もう許さない……今日はもう手加減なんかしてあげない!」
いつのまにか”楽しんでる”顔になって、セネアは令を見据えていた。
「気絶するぐらい感じちゃったら、さすがに止めてあげようと思ってたけど、もうダメよ。
今夜は日が昇るまで絶対に止めないわ。時間の続く限り鳴かせ続けてあげる!」
セネアは令のお尻に手をかけたかと思うと、そのままショーツを掴んで一気に引きぬき投げ捨てる。
さらにパジャマの上着も抜き取られるように脱がされたかと思うと、
そのまま足を左右に広げられ、上に圧し掛かられた。

80 名前:413 :03/01/03 02:02 ID:cIp9T8mr
セネアの見事な手際で、令は一気に全てを晒す事となる。それ自体は今更な事だと思った令だが、
やはり内心恥かしいという気持ちを捨て切れないのか、無意識に顔が火照るのを止める事が出来ない。
そんな赤く染まった令の顔に、セネアがゆっくり顔を近づける。
「さあ令、契るわよ。覚悟はいい?」
その言葉に、令は唐突に忘れていたこの行為の意味を思い出す。
そう、これが最後の一線。これを越えると多分もう戻れない。
それをあえて聞くのは、単なるセネアの気まぐれか?
もしかしたら、令が拒否すれば彼女は行為を止めてくれるかもしれない。
しかし……もう答えは決まっているのだ。令はゆっくりと口を開いた。
「……いいよ、セネアさん……きて……」
令はセネアに答えるように、微笑みながら静かに頷いた。


本日ここまで

>>380
次・・・・・・ですか。正直ぜんぜんアテがなかったり(w
とりあえず令SSをきっちり終わらせるよう努力しまつ。

>>乳無し氏
やはりおっさん処刑・・・・・・まあ心タソがそのままヤられたらそれこそ鬱でしたが(w

>>28
 Y_Y
 _|×|_
 ( ´x`)ノ
 (V-)
  > ヽ

81 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/03 03:05 ID:cFH85Y6K
オオオオ・・・リアルタイムで神降臨目撃しちゃったよ・・・
413氏乙です。奉仕してあげちゃう令タン(*´Д`)モウダメポ
このままセネアタンにすごいことをされてしまうのか

82 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/03 03:21 ID:G5qfoz70
令タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
今年最初のSSは413氏ですね
令タンSSが終わるのは寂しいけどがんばってください

83 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/03 04:41 ID:OS5iY+e8
あのー、なんつーか一言いわせてくらさい。

…ありがとう(*´Д`*)

これからもよろしくお願いしちゃうぜー。

84 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/03 07:35 ID:mlIGpi5s
うわーい。素敵なお年玉だい。ありがとー。
終わりがちかいのかあ。413さんがんがー。


85 名前:s :03/01/03 14:47 ID:U1PPd2Lw
カイトタン今年は帰って来てね、、、(;_;)/〜

86 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/03 22:18 ID:H9cp+4ks
>>85
> カイトタン今年は帰って来てね、、、(;_;)/〜

読みたいねぇ、続き。

妄想作家さんのスカトロレズも、玄関前W脱糞で話止まってるし・・・。

87 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/04 10:47 ID:QOvQmjpc
遅れたが今年の初夢は二日の明け方に見た。
女になってオナニーする夢だった。
前日にカラオケに行ったせいか、マイクを突っ込んでオナニーをしていた。
何か気持ち良いなぁとは思ったが、
物が体に入ってる圧迫感や、膣と物が擦れる快感等は無かった。
ただマイクの先が子宮(?)に当たるのが気持ち良かったのは覚えてるので、
漏れの夢の限界はそこなのかなぁ、と起きた後しみじみ思った。
そして、漏れの目からではなくカメラの視点のようだった。
漫画の読みすぎか…とウチュになった。

…あ、ちなみに夢精は無かったよ。
溜めた事無いので夢精経験なぞない。

88 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/04 12:31 ID:RdUoh/7W
>>87
あけましておめでたう。
あなたの夢が正夢であることを祈っております。

89 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/04 15:29 ID:Re+nkutI
>>87
漏れは某板805のSSがエロゲーになった夢見たよ
初夢じゃないけど。何故か絵師が六道神士だったなぁ

90 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/04 17:08 ID:QqM4Kr1p
>>89
> >>87
> 漏れは某板805のSSがエロゲーになった夢見たよ
> 初夢じゃないけど。何故か絵師が六道神士だったなぁ

六道神士では抜けないなぁ(w
お尻描くの上手くないし、まだまだ絵が固い。
局部描写したとしても、さっぱりとおざなりか、書込み過ぎのグロになるか位のレベルだと思うけどね。
HBもイマイチだし。
ファンにはスマンけどね。

91 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/04 21:32 ID:WSW5yQPG
初夢で女性化ってのもいいネタだと思うなあ……
初夢ネタで一本書いてくれる神はいませんか?

92 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/05 17:29 ID:QyAnccse
>>89
漏れなら安永航一郎かな? 萌えるより笑えるものになりそうだけど(w
そういや805氏のSSって、ゲームのテキストっぽいよね。

93 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 17:54 ID:Qx+GwwdS
>>46
 ――にゅち にゅちゅ ぶにゅう にゅぢ にゅぢ――
「……もっと、もっとぉ…うごけ、うごくのぉ……」
 心はいつの間にか衣服をすべて脱ぎ捨て、一糸まとわぬあられのない姿をさらしている。
「こうかい? こう? こうかな?」
{綺麗だ……可愛い、可愛いよ。とても、とても可愛いよ、心}
 いますぐにぎゅっと抱き締めて、唇を重ねたい、心の全身を舐めまわすように愛撫したい……
 そんな衝動を必死におさえこんで、龍鬼は求められるままに心のアヌスを貫き、かき回しつづける。
「心、どうかな? おしり……気持ちイイかい?」
「分かん…なぁい。まだ、まだぁ……ん、ん? あ…もっとぉ、もっと――メッ!!」
 乳房の頂きに触れようと伸ばされた龍鬼の手を、心はピシャリと叩きおとした。
 先ほどからこの調子で、身体をささえる目的以外には、龍鬼が触れることを許そうとはしない。
 なんの手加減も容赦もせずに、掌底や鉄槌やチョップブロー、果ては繋がったまま向き合った状態で、
カカト落としまでくり出す始末――まったく、器用なことこのうえない。
 それでいてより深く、より激しく貫き、かき回すことを龍鬼に求めてくる。
 とんでもない我儘ぶりだ。
 龍鬼の方も、心のアヌスが異常なほど具合が良いこともあって、悪戦苦闘しつつ要求に応じている。
 しかしながら、意中の少女が腕の中で可愛らしい痴態をさらしているというのに、手を出すなとは
あまりにも酷な話というものだ。
 ついつい手を出したり、キスしようとしたりして、その度に心からの『制裁』を受ける破目になって
しまう。
「あ、あつい…おしり、あつい……とけるぅ、とけちゃうよ……あ、うあ、う…うぅ?」
 心はいまだ完全には、アヌスの感覚を『快感』として掴みきれていない。
 しかし、ほのかに心地良さのようなものを感じてきてはいるのだろう。
 心の全身は汗でしっとりと濡れており、とくに頬や首筋などは薔薇色に染まっている。
 体温が上がったためか、甘い体臭があたりに漂って、眩暈をおこしそうなほどだ。
 何とも艶めかしく色っぽい、『女』を強く感じさせる姿。

94 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 17:55 ID:Qx+GwwdS
>>93
「心……綺麗だよ。とっても可愛いよ」
「うるさい! ばか、たつきのばかぁ!」
 振るわれた心の腕を、龍鬼はいともたやすく掴んでしまう。
「ごめんね。あんまり可愛いから…我慢できないよ」
 首筋に、龍鬼の唇が触れる。そのままゆっくりと、胸元まで舌で舐めてゆく。
「こうすると、気持ち良いよね、ね? きっと、おしりも」
「ダメぇ! こら、めっ! めっ……だめ、ちゅう、だめぇ……」
 龍鬼の言葉どおり、アヌスに感じる『熱』と『圧迫感』以外のものが、その心地良さを増してくる。
「んん、ん…な、ちゅうちゅう…するなぁ! あ、あ…? ――あ、あん」
 乳首に龍鬼が吸い付くと、それを払いのけて手が触れた心は、そのまま自分で弄りはじめてしまう。
「おっぱいは、僕が気持ちよくしてあげるね――」
「あ! う、うぅ…あ、あ、あん……こらぁ、ダメだよぉ、いたずら……しないで」
 ふたたび乳房にむしゃぶりついてくる龍鬼を、こんどは受け入れてしまう。
「『お花』も触ると、気持ちいいよ」
「…? ん」
 心は言われるままに、空いた手を『お花』へと伸ばしてゆく。
 クリトリスを探り出して、うにうにと弄りだす。
「うあぁ…気持ち…いい? これぇ、こえ、気持ちイイのぉ♪」
 心のなかで、何かが弾ける。
 クリトリスの快感が呼び水となって、アヌスで感じていたものが『快感』へと変わっていく。
「ああ、あ…うあ? あはぁ…あぁん♪ もっと…もっとぉ」 
 龍鬼の下腹部にぐりぐりと『お花』を擦りつけるようにして、腰を動かす。
 ――くちゅ くちゅ ぬちゅ にちゅ にちゅ――
 愛液でぐちゅぐちゅの接合部から、いやらしい音がする。
「ずるずるぅって、ぐりぃぐりぃって……もっと、もっとして……おしり、おしりぃ」
 悩ましげに腰をくねらせながら、龍鬼のうえでぽろぽろと涙を流す。
 下腹部から脳天へと響いてくる――重たくて、強い――快楽は、まるで鈍器だ。
 ボディをどつかれるような刺激がくりかえされる度に、心のなかで何かが壊されてゆく。

95 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 17:57 ID:Qx+GwwdS
>>94
「気持ち良い? そんなに、そんなに気持ち良いの?」
 心をぎゅうっと抱きしめ、体内の肉壁にイチモツをグイグイ擦り付けながら、龍鬼は耳もとで囁いた。
 無言でうなずく心の口からは、よだれが垂れてしまっている。
 よだれに気付いた龍鬼が、それを舐めとろうとして唇を寄せると、
「いやぁあ! たつき、いやぁ! きらい、きらいなの!!」
 顔を押し退けられたあげく、肘打ちまで喰らわされる。
「……そんなにイヤかい? 僕のこと、そんなにキライなの?」
 哀しげな表情で心の瞳を見つめながら、龍鬼は腰の動きを激しくする。
 まるで、思いが届かない悔しさをぶつけるように、限界ぎりぎりまでイチモツを突きこんでは、
切りつけるように一気に引き抜いてやる。
「やぁ…やだぁ……たつき、いたずら、するから…イヤ」
「でも」 
 イチモツを根本まで挿入して、龍鬼はそのままピタリと動きをとめる。
 心が自分で動けないように、力強いその腕で、腰をがっちりと固定してしまう。
「?!……いやぁ、いや、いや、いやぁ」
 龍鬼が動いてくれず、自分で動くこともできない心は、刺激が欲しくて、かき回してもらいたくて、
ポカポカと龍鬼をたたき始める。
「コレは」 
 ずりぃっと、カリの部分を思いっきり擦りつけるように、イチモツがほんの少しだけ引き抜かれた。
「ふぁあ♪」
 龍鬼はそのまま動きをとめてしまう。

96 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 17:58 ID:Qx+GwwdS
>>95
「……? もっとぉ、もっと、もっとぉ」
 ふたたび、龍鬼は先ほどと同様に、イチモツを引き抜いてやる。
「コレは」
「あぅ」
 もう一度、同じことをする。
「コレは」
「あん♪」
 さらにもう一度。
「コレは」
「ん…」
 あとほんの数センチで、イチモツが完全に引き抜かれるところで龍鬼は動きをとめる。
「コレは、好き――なんだね?」
「…………」
 心は答えない。無言のまま、上目遣いに龍鬼を見つめて――ふいっと視線をそらす。
「じゃあ、やめようね? イヤなのに、こんなことしちゃいけないから、ね」
 その言葉が、真っ直ぐに見つめてくる龍鬼の視線に耐えられず、俯いてしまった心に追い討ちをかける。
「あ……」
 はっとして顔を上げた心は、(こまったなぁ)という表情をしている。
「抜くよ?」
「いやっ! いや、いや、いやなのっ! ぬいちゃ、いや」
 可愛らしい顔をクシャッと歪ませて、心はイヤイヤをする。
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、心は龍鬼を見つめている。
「僕のこと、嫌いなんだよね? 嫌いなヤツに、こんなことされたらイヤだよね?」
{困った顔も、可愛いな}
「いや、ぬいちゃ、いやぁ……たつき、きらい」
「やっぱり、抜くよ」
 ぬちゅりと、亀頭が完全に引き抜かれた。
 心のアヌスから、白いものがぷちゅぷちゅと滲みだす。
 愛液と精液とが混ざりあった、二人の『体液』としか呼びようのないもの。

97 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:20 ID:wSR8mZNS
>>96
「いやぁ、抜いたから、もっとキライ」
「入れて欲しい?」
「……して、くれないと……たつき、もっともっとキライ」
「入れても? もし、入れてあげたら――」
「キライ」
 かすかな期待をこめた龍鬼の問いに、心は即座に答えた。
 龍鬼の顔に、落胆の色が浮かぶ。
「――でも、ちんちん好き。たつきの、ちんちん…好き…」
 先ほどまで自らの体内に入れられていたイチモツを、そうっと掴む。
「いいな、ちんちん。いいな、ボクも欲しい、欲しいよぉ」
 さも羨ましそうに、心は龍鬼のイチモツを見つめている。
「たつきのちんちん、大っきい……いいな、いいな、大っきいちんちん」
(ボクノちんちん……ドコニイッチャッタノ? ドコ? ドウシテ、ナイノ?)
 なにを思ってか、心は龍鬼のイチモツを片手できゅうっと握り締め、もう片方の指先で突いてくる。
「心、いけないよ。そんなこと」
「好きなの。コレ、コレが欲しいよぉ」
 恥ずかしそうに身をよじりながらも、掴んだものを放そうとはしない。
「どうして? なんでコレが欲しいの?」
「わかんない……でも、欲しいの。ボクも、ちんちん欲しい……欲しいよ」
(ちんちん欲シイ、欲シイ、欲シイ、欲シイ欲シイ欲シイ、ちんちん欲シイ欲シイ欲シイ欲シイ……)
 頬を桜色にそめて涙をこぼしながらも、心の瞳にはぞくりとするような妖しい光が宿っている。
「心……」
 もはや心は、自分がなぜイチモツを欲しいと思うのかさえ、分からなくなってしまっている。

98 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:22 ID:wSR8mZNS
>>97
 どうあっても、なにがなんでも、どのような形でもよいから、イチモツが欲しい。
 幼いこころに『戻って』いる心には、形式も、方法も、関係がなくなっている。
 ただ、手に入れること、所有すること、それのみが重要なのだ。
 心のこころの奥深いところに、根強くのこる男の本能。
 それは不完全でありながら――いや、不完全であるからこそ強固に、幼いこころと並存し続けている。

「あげる」
「え?」
「心にあげるよ。今日からコレは、心のものだよ――いいや、もうずっと昔から、僕は心のものだった。
だからコレは、僕のものは、心のものだよ」
「ほんとう?」
「本当だよ」 
 心の顔に笑顔がもどる。まるで、今まさに花開かんとする蕾のように、可愛らしく無邪気な微笑み。
「いじって、いい?」
 唇が触れそうなほど顔を近づけて、龍鬼の目を覗き込んでくる心。
 心の放つ妖しい色気に、龍鬼は自分が決して逆らいえないことを悟る。
 もとより龍鬼には、心に逆らうつもりなどない。彼は心の『所有物』たることを望んでいるのだから。
 ごくりと、彼は唾を飲み込んだ。
「……いいよ。心の好きにして、いいんだよ」
{僕の心。僕の花嫁……愛してる}
「あはぁ♪」
 心はイチモツを逆手に掴んだまま、グイグイと押し込むようにして乱暴にしごき始める。
 楽しそうな、無邪気な笑顔をうかべて……
「大っきくなあれ、大っきくなあれ…あはは、うふふ、ふふ」
 目の前にある龍鬼のイチモツを、自分のものだと告げられて、心は失くしたものが戻ってきたような、
そんな気持ちになっている。
 錯覚にすぎないその気持ちは、しかし、心のこころを興奮状態へと導いてゆく。

99 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:24 ID:wSR8mZNS
>>98
「む……うぅ……」
{心、心…心、心、心……心心心心心心心心心心心心心心心――}
 龍鬼は為されるがままに、ただただ耐えている。
「ふふふ、うふふ、あは、ははは」
 心は何とも楽しそうな様子で、混ざりあった二人の体液でぬるぬるのイチモツをしごき続ける。
「ごめん。出るよ、心、出ちゃうよ……くっ」
 びちゃりと、心の白いお腹に、龍鬼の精液がぶちまけられた。
「……あは♪ 白いの、どろどろいっぱい」
 まるで精液の残りを搾りだそうとでもするように、心はしつこくイチモツを弄っている。
 空いた片手で、お腹にぶちまけられた精液をすくっては、イチモツに塗りつけていく。
「白いの、白いの、どろどろ、どろどろいっぱい、いーっぱい、ぬるぬる♪」
 自前の『白いローション』で、さらにぐちゃぐちゃになったイチモツは、ますます大きく、
固く膨れ上がっていく。
「まだ、おっきい…かたくて、おっきい」
「大きいのが、心は好きなの?」
「すき……大っきいちんちん、すき」
 うっとりとした瞳で、心は答える。
「どうして?」
「わかんなぁい……でも、大っきいのがいいの。すき……かっこいいから」
 心はすでに、自分でも理由など分からなくなっているが、とにかく、
(大っきいほうが、いいの……かっこいいの)
 そんな子供っぽく、単純な『男の考え』が頭にこびりついているのだ。
「キスして、いいかな?」
{今なら、今ならきっと……}
 龍鬼の我慢は、すでに限界にきている。
 それに先ほどから、イチモツに気を取られた心は、無防備になってきているようだ。
 期待をこめた眼差しで、龍鬼は心を見つめる。
「……ちゅう? ……ちょっと、だけだよ」
 心のことばが終るか終らぬかのうちに、優しく抱きしめて、龍鬼は唇を重ねてくる。

100 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:26 ID:wSR8mZNS
>>99
「ん…んん、ん、んう……」
 心の口中に侵入した龍鬼の舌が、小さく柔らかい心の舌をからめとって、頬の内側や舌の裏表から、
歯茎にいたるまで、ありとあらゆる部分を愛撫していく。
 心地よい刺激をうけて、心が分泌した唾液を、龍鬼はうまそうに飲み下す。
「やっぱり、とても美味しいよ……心のお口は、甘い味がする」
 唇をわずかに離して、心の唇をちろちろと舐めまわしながら、ささやく龍鬼。
「ダメぇ、あんまり、ちゅうちゅうしたら苦しいよぉ……」
 気持ちが良いためだろうか、心はあまり嫌がるようすを見せず、大人しく身を任せている。
 龍鬼はそのまま、唇を心の首筋へと移動させていく。
「あ、ん…ん、んん…ふぅ、ダメ……ダメぇ」
 言葉では嫌がってみせるものの、龍鬼を跳ね除けようとはしない。
 龍鬼は首筋から胸元へキスをくりかえし、舌先でていねいに愛撫をつづける。
「だめ、ダメだよ……べちゃべちゃに、なっちゃうよぉ……あ、ん」
 龍鬼はピンク色の蕾にたどりついた。
 すぐにむしゃぶりつくような真似はせずに、舌先で押し込むようにチョンチョンとつつく。
 くるくると円を描いて、乳首を執拗に舐めまわし、ふにふにと、まるでボタンでも押すように、
柔らかな乳房に蕾を押し込んでやる。
 あっという間に、敏感な蕾は勃起してしまい、乳房は集まってきた血液で張りつめていく。
「んぁ、う、あ……う、いや、いや……いやぁ」
 無意識のうちに、心の腕は龍鬼の首にまわされて、軽くしがみついている。
「どうしてかな、心のおっぱいはちょっぴり甘い味がするよ。ミルクの香りだ――」
 強めに吸いついて、舌先で激しく愛撫する。
 ごく軽く、歯を立てた。

101 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:28 ID:wSR8mZNS
>>100
「いっ…いたぁい、痛いよぅ……たつき、痛い」
「ごめん、ごめんね」
 すっかり甘えた声で、心は抗議するが、あまり嫌がっている風には見えない。
 それどころか龍鬼のイチモツにまたがり、自ら『お花』をくちゅくちゅと擦りつけてさえいる。
「心のおしりは、すべすべだね。可愛いよ、桃みたいだ……食べていい?」
 いつの間にか廻されていた龍鬼の手が、心のお尻を撫で回している。
「やっ、やぁ……ダメ、いたずら、だめぇ」
 龍鬼の指が『お花』に触れてくるが、ちゅるちゅると表面をなぞるだけで、それ以上のことはしない。
 指先にたっぷりと愛液をからませると、それをアヌスに塗りこんでいく。
 ――ちゅぽ ちゅぽ くちゅ くにゅう――
 ゆっくりと、指がアヌスに侵入し、体内を探りはじめる。
「ん……んぁ、あ、あ、ん……うぅ、んうぅ」
「気持ち良いんだね?」
 いまにも泣き出しそうな顔で、心はイヤイヤをする。
 この期に及んでも、気持ち良いことを認めたがらず、必死で隠そうとする。
 恥じらいの気持ちなのか、それとも幼い『男のプライド』なのか……
 まるで幼子のように意地をはる姿が愛しくて、龍鬼は空いた片手で心の髪を撫ではじめる。
{二ヶ月まえは、『あの時』は長かった……君の綺麗な髪が失くなってしまったのは、僕のせいだ……
ごめんね。本当にごめんね。髪だけじゃ、ない。君のこころまで、記憶まで、僕は、僕は}
「?……たつきぃ」
 いっしゅん動きを止めていた龍鬼に、心が声をかける。
「ごめんね」
 取り繕うように、龍鬼はアヌスに挿入した指を激しくうごめかせる。
「ああ、あん…はぁ、はぁん、あ、あ、ああぁ、うぁ」
 心がイチモツに『お花』を擦りつける動きに合わせて、龍鬼も腰をゆり動かす。
 ――くちゅっ ちゅぽ にゅぽ ちゅくちゅぷ―― 
 アヌスと『お花』から、同時に湿った音がする。

102 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:32 ID:wSR8mZNS
>>101
「おしりに、入れて欲しい?」
「ん…ん、うん、入れて……入れて、ちんちん、ちんちん」
 心を抱き上げて、龍鬼はアヌスにイチモツをあてる。
「じっとして……」
「うあぁ、ふぅ、う、うは……あぅ」
 ――にゅぶ にゅぶう ずにゅん ずにゅう にゅち にゅちゅう――
 最初から激しく腰を動かして、龍鬼はぐいぐいとイチモツを突き立てる。
「はぁあ…あ♪ うあ、うあぁ……あん♪」
 腸壁にイチモツが擦りつけられるたびに、心は可愛らしい声をあげる。
「どうかな? 気持ち良い? 良いんだよね?」
「んん、ん……」
 こんなに『感じて』しまっているくせに、まだ『気持ち良い』とは言いたくないらしい。
 龍鬼はクスリと笑って、
「恥ずかしがらなくても、いいんだよ。コレは心のものなんだから、コレで気持ち良くなっても、ね?」
「……そう、なの?」
「そうだよ」
 まったくの方便にすぎないのだが、心はころりと騙されてしまう。
 龍鬼のイチモツは自分のものだから、自分が気持ち良いのは普通のことだと、そう納得してしまう。
「きもち、いいよぉ……きもちイイの、もっと、もっとぉ♪」
「どんな風にすると、気持ち良いのかな?」
「ぐりぐりぃって……ちんちん、ぐりぃってすると、気持ちイイの」
「こう? こう?」
 角度をつけて、龍鬼は強くイチモツを腸壁に擦りつける。
「うあ…ふ、ふぅ、あ、あん」
 深々と押し込まれたイチモツが、すばやく引き抜かれ、ふたたびゆっくりと侵入してくる。

103 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 18:33 ID:wSR8mZNS
>>102
「ああん♪ う、うはぁ……」
 やはり間違いなく、抜かれるときの方が、
(気持ちイイ……もっと、イイ。もっと、もっと……)
 そのことに気がついた心は、ちょっとした思い付きを実行した。
 深くふかく侵入してきたイチモツが、引き抜かれる瞬間に合わせて、
「…んんぅ、ん! ――あ、あん♪」
 少しだけアヌスに力を籠めて、きゅうっと締めつけた。
 思ったとおり、こうするともっと『気持ち良い』。
「……心?」
 心が気持ち良くなれば、とうぜん龍鬼も気持ち良くなるのは道理だ。
 二人はお互い、敏感で『気持ち良い』部分を、ぐいぐいと擦りつけ合っているのだから。
「うふ……こう、したの」
 悪戯っぽい笑顔をうかべて、心はアヌスに力を籠めた。
「う……すごい、すごいよ、心。すごくキツいよ」
「ボクも、ボクも、きもちイイの…おしり、おしり、きもちイイよぉ」
 ――にゅく にゅくん ぬぎゅ ぬぎゅ――
 しばらく無言で、二人は腰をふり合う。
 火照りきった身体は歯止めがきかず、呼吸はどんどん荒くなっていく。
 龍鬼が重ねてくる唇を、心は嫌がることなく受け入れて、お互いの口元から唾液をたれ流しながら、
激しく舌を絡めあう。
 心はもうすでに、相手が男であることに、嫌悪感も、抵抗すら感じていない。
 龍鬼のイチモツが深く挿入され、引き抜かれるたびに腸壁が擦られる。
 入り口の柔肉がまとわりついたまま、一緒に押し込まれ、引き出されそうになる。
 その度に、心のなかを未知の快楽が駆け巡り、考える力を奪ってしまう。

104 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/05 19:08 ID:cm47gOVK
 明けまして おめでとうございます。
お久し振りです、乳無しで御座います。
体調と心調(そんな言葉は無い)を崩して、完璧なる寝正月をすごしておりました。
実生活で忙しくなってきたときに限って、体調を崩すとは……まったく情けない。
なんというか、ダメ人間の証明のようなものですね。これは。

 本来ならもっと先の部分まで、うpできるはずだったのですが、ごらんの有様です。
すでに書き上がっていた分から、いちおう区切りができるところまでうpさせて頂きました。
いつまでも先へ行かない、冗長な展開をつづけているばかりで、真に心苦しいです。

>>413
 すばらしいお年玉をいただきました。
何だか元気がでてまいりました。
令タンのお話が終ってしまいそうで、とても残念な気もしますが、続きが楽しみでもあり……
とにかく大人しく、待たさせて頂きたく存じます。

up中に、接続が切れました。なんだかなあ……
それと、          
          乳無 / いまさらながら、
        ヽ(゚∀゚ )ノ\100Get!! 
        へΩノ   
           ゝ

105 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/05 22:01 ID:e5NmMwVD
萌えもえでつ。
今年もよろしくおながいです、乳無しさん。

106 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/06 00:01 ID:8yOWZu3T
来た着たキター♪
心ちゃん萌えすぎでちょっと腎虚になりそうな予感。
今年もよろしくおねがいしまっふ。

107 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 01:00 ID:IwFsAh73
>58にシャープかけて彩色して欲しい

108 名前:Ts :03/01/07 01:57 ID:1V94gNOb
次の投稿までこれで我慢しまつ、、、強制女性化じゃなくて強制女装だけど、萌度は高め!

ttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/monga/ura1.htm
ttp://www.sam.hi-ho.ne.jp/monga/ura2.htm

109 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 10:04 ID:bO8+d42D
>>108
待つまでもない。今から投下開始じゃ。ごほごほっ・・・


110 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:05 ID:bO8+d42D
 どこか現実離れした光景だった。
 観久は楽しげに何かのメロディーを口ずさみながら、脱いだ服を丁寧にたた
んでソファーの上に置いてゆく。瑠璃は少しはにかみながらも、やはり制服を
脱ぎ始めた。
 部屋に華やいだ雰囲気がただよい始めている。いや、華やいだというには余
りにも濃密な、そして淫らなものだ。もし空気の色が見えるのならば、やはり
ピンク色なのだろうかと思わずにはいられない。
 普通、カラオケボックスのドアには覗き窓がついている。防犯上の理由もあ
るが、なによりも密室でよからぬ行為をするのを防ぐ目的でつけられているら
しい。
 だがこの部屋のドアには窓がない。奥まった場所をわざわざ選んだのには、
こういうことを考えてだったのだろうか。
 亜美はブラジャーとショーツ、そしてソックスに靴(もちろん、眼鏡もだが)
というスタイルで床にひざまずいている。
 だがその目は、焦点を結ばずあらぬ彼方を見ているようだった。
 彼女は迷っていた。
 はたして今、“これ”をしていいものかどうか。
 体は疼いている。男性が欲しいという欲望はある。その一方で、男としての
自分は男に抱かれる事を否定している。
 いや、それは逆で、亜美は男を拒み、悠司が求めているのかもしれない。
 全身で感じるセックスは、悠司の理性にヒビを入れるには充分だった。いざ
となれば、体全体が全て性感帯になってしまうようだ。
 それが――怖い。
 以前の亜美は、セックスをしていても冷めていた。心は体に宿らず、超然と
した高見から蠢く肉体を見つめている。そんな感じだった。

111 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:05 ID:bO8+d42D
 しかし今は違う。快楽に容易く溺れてしまう。
 底が見えない。
 自分がつい数時間前にやってしまったこと以上の痴態を人目に晒してしまう
のが怖いのだ。
 ここにいたって亜美、いや悠司は気がついた。
 今ならば、自分のアパートに電話することができる。
 しかし体は動かない。
 要するに、怖いのだ。
 もしそこに、『自分』がいたとしたらどうなってしまうのだろう? ただで
さえ希薄になりつつある自我が崩壊してしまうような気がして、悠司はそれ以
上脚を踏み出せない。
 自分は臆病なのだ。
 悠司と亜美は、同時に気づいた。
 ややロリータめいた顔立ちとは裏腹に、亜美はクールビューティーとして名
高かった。テニス部副部長の長狭瞳と共に、一年ながらにして学園でも一、二
を争う「お姉様」であった。
 怖いものなどなかった。恐れるものは存在しない。そう思っていた。
 だが今は違う。今までの自分は無知だった。
 いや。知ろうとしなかっただけ。
 目の前を覆っていたヴェールが剥がれ、一気に広い視界が現れたようだ。だ
が、感動よりも恐怖が先にくる。いかに自分が気ままに生きていたのか、恥ず
かしくなるほどだ。
 瑠璃が薄いレモン色のハーフカップのブラジャーを脱ぎかけて、ふと亜美に
目をとめた。
「つぐみちゃん、何物思いに耽ってるの? 珍しいわね」
 柔らかなものが背中に張り付いた。瑠璃の胸だ。

112 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:05 ID:bO8+d42D
 彼女は白人の父とのハーフで、髪は栗色、瞳は鳶色。色白の肌もあいまって、
まるで人形のような美少女だ。ゴシックロリータの服は彼女にこそ似合う。ま
るで名画を見るようなはまり具合なのだ。
「ううん……なんでもない」
 中学部からの親友だ、と記憶が浮かんでくる。彼女とは、いつも一緒に行動
している。だからだろうか、亜美の微妙な変化に気付いたのかもしれない。
「ねえ、キスして」
 処女のように固く強ばった亜美に新鮮な驚きを感じつつ、瑠璃は彼女の唇を
貪った。
「う……ふーん……」
 小犬のような鼻声をたてながら、亜美はなめらかな瑠璃の舌を受け入れる。
舌をからませたり離したり、時に突っつくようにしたりしながら様々なキスを
繰り広げる。
 そんな二人の交歓を、少年達が食い入るような視線で見つめていた。
「あなた達もキスしたい?」
 おいてけぼりをされていた布夕の言葉に、三人は一瞬ためらいはしたが、す
ぐに何回も頭を縦に振った。
「うふふ。お姉さんが君達のファーストキス貰っちゃうねっ♪」
「あ、僕はあそこのお姉さんとさっき……」
「じゃあ、君はお預け!」
 そう言い放つと、布夕は残った二人を抱き寄せ、顔をつかむとあっと言う間
に派手な音を立てて少年達の唇を奪ってしまった。
「ごちそうさま。へへっ。初々しい男の子のファーストキスっていいなあ」
 呆気にとられて、布夕を見つめている少年達。
 そんな彼らに胸を押しつけるようにして、布夕は再びキスを見舞った。今度
は彼らにも心の用意がある。さっきはお預けされていた彼も、一緒だ。

113 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:06 ID:bO8+d42D
 キスだけで、彼らのペニスは痛いくらいに天井に向かってそそり立ってしまっ
た。3人とも、まだ半分以上包皮があるのが、どこかこっけいだ。
「まずセックスの前に、女の子の体のことを知っておいて欲しいですね」
 観久は美しい光沢の下着、恐らくシルクのブラジャーとショーツだけになっ
て微笑んでいた。
「そうそう。童貞君って、お尻の穴なのか素股なのかもわかんないからね。観
久ちゃんに教えてもらいなさい」
 悪戯っ子のようなきらきら光る瞳で、布夕が続く。そして観久は足を揃えた
まま、器用にショーツを脱いだ。
「さあ、御覧なさい」
 閉じた脚を左右に開くと、6つの瞳は一点に集中した。
「うわ、茶色い!」
 次の瞬間、思わず叫んでしまった少年を布夕が後から殴った。
 それも拳骨で。
「女の子にそんなこというもんじゃありません!」
「だ、だって……」
「なあ?」
「うん」
 男三人が情けない表情をして顔をつきあわせる。
「人それぞれ、みんな違うの。処女でもここの色が濃い人もいれば、たくさん
エッチしてもピンク色って人もいるのよ。男の子のおちんちんだってそうでしょ
う? 大きさだって形だって、みんな違うでしょ」
「そんなこと言われても……」
 また布夕が拳を振り上げたのを見て、三人は両手で顔を防御した。
「わ、ごめんなさい、わかりました!」
「すみません、すみません!」
 口々に謝罪する。

114 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:06 ID:bO8+d42D
「わかればよろしい」
 腕を組んでうなずく布夕。
 当の本人、観久はその様子をにこにこと笑って見つめている。
「さあ、どなたが私のお相手になってくれますか?」
 誰も前に出ない。
 観久はにこやか……いや、妖艶な笑みを浮かべて、より一層大きく脚を開い
た。
「あなた達の固くなったおちんちんを、女の子の、この……」
 小陰唇にあてた人差し指を左右に開き、奥底へ通じる神秘の部分をさらけ出
す。
「中に、入れるの。それがセックスですわ」
 少年達は魅入られたように観久の股間に釘付けになっている。観久は指を更
に増やし、奥へと突き入れる。そして膣の奥まで見えるように大きく陰唇を割
り開いた。
「ほら、中はピンク色でしょう?」
 うっすらと白濁した愛液がこぼれ、スミレ色の蕾へと流れてゆく。
 恐らくこの先、彼らはこんな光景に出会うことは二度とないだろう。あまり
にも淫靡な雰囲気が彼らを飲み込んでいる。
「マンガで見たのと、ちょっと違うかも……」
 背丈のわりには少し声の高い少年が、恐る恐る言った。
 彼らは興奮ではなく、ショックを感じたようだった。
 たった1歳とはいえ年上の女性達に囲まれ、おまけに場所が場所だけに、彼
らの"それ"は、悲しいくらいに縮こまってしまっていた。しかも、生の女性器
を初めて見るのだから無理もない。
「グロテスクかしら? でも、この中からあなた達は産まれたの。あなたのお
母様のお腹から、ね」

115 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:06 ID:bO8+d42D
「なんか、すごく……ちっちゃいっす」
「ふふっ。赤ちゃんを産む時は、ここを切ったりするのよ」
 観久は会陰部――性器と肛門の間を指でなぞって、舌で唇を舐めた。
「き、切るって!?」
「そう。切るの。赤ちゃんを産む時にここが裂けたりするので、あらかじめハ
サミなどで切ってしまうそうですわ。今は切らないところも多いそうですけれ
ど。それに比べたら、おちんちんなんて小さいものね」
 彼女は桜色の唇を自らの舌で舐め続ける。
 観久は欲情している。彼女の体から発散される、情欲のフェロモンが室内に
充満しているのがわかる。牝の匂いで頭がくらくらしてきそうなくらいだ。
「あら。あなた、固くなってきているのね」
 観久が顔を向けた先には、最も大柄な少年が、はちきれそうになっているペ
ニスを両手で隠すのに必死だった。
「では、あなたが私のお相手をして下さるのですね?」
「おっお願いしますっ!」
 がくがく頭を震わせながら、彼は観久におおいかぶさった。
「じゃあ、残りのどっちが私とエッチをしたい?」
「あの……」
「ええっと……」
 瑠璃の誘いにも関わらず二人の視線は、心ここにあらずといった風情の亜美
の胸に注がれている。
「やっぱり、男の子っておっぱいが大きい人がいい?」
「そんなこと無いです! お、お姉さん……外国の人みたいで、なんかお人形
さんみたいで、触ったら壊れちゃいそうで」
 瑠璃はそう言った小柄な少年を抱きしめ、舌を絡める濃厚なキスをした。彼
は目を白黒させ、恐る恐る彼女の背中に手を回した。
「あったかいです……」

116 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:06 ID:bO8+d42D
「そうよ。セックスって、おちんちんを女の子の中に入れるだけじゃないの。
体と体を合わせるのが、本当のセックスなの」
 抱き合ったまま、ついばむようなキスを交わす。
 今まで想像もしたことも無い行為の連続に目を白黒させながら彼は言った。
「お、お姉さんの名前は?」
「那賀乃瑠璃(なかのるり)よ」
「なかの?」
 少年は「か」にアクセントを込めて言った。瑠璃は黙って、彼の固くなった
ペニスを握ると、軽く雑巾のように絞り上げた。
「ひゃあああぅっ!」
「なかの、るり。アクセントを間違えないでくれる?」
 瑠璃は「な」に力を込めて言った。
「はい、ごめんなさい!」
「わかればいいのよ。発音は大事だから、注意してね」
 そう言うと瑠璃は今の仕打ちを詫びるかのように、しゃがんで少年の股間に
顔を埋めると、包皮をつるりと剥いて初々しい亀頭をぱっくりと咥えた。
「う、うわああああっ!」
 初めて味わう強烈な刺激に、少年の膝は震える。
 そして最後に残った少年は、亜美の胸をずっと眺めている。
 ペニスは再び、臨戦状態をとっている。先細りで、包皮が被った亀頭はまだ
あまり発達していないが、女性を貫くにはこれでも十分だ。
 亜美は、彼を無視しているわけではない。その証拠に、彼が隣に座っておず
おずと肩に伸ばした手を払いのけもせず、身を寄せたことからもわかる。
 ここから先は、覚悟が必要だった。
 悠司としての意識は、今も男性を忌避している。自分は異性愛者だ。まだ女
性と肌を合わせることはがまんできる。しかし、男が触れると考えただけでぞっ
とする。

117 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:07 ID:bO8+d42D
 それなのに、濡れる。
 体の芯に甘い疼きが走り、亜美を絶え間無く責めたてている。
「女の子のおっぱい、見たい?」
 亜美は立ったままの少年に向かって、尋ねた。
「は、はい!」
「女の子の裸を見るのは初めて?」
「は、はい……あ。えっと、お母さんのは、ちょっと」
「うふふ。でも、お母さんと比べないでね」
 自然に言葉が出てきた。
 布夕は、いつもとは違う亜美の様子に驚きながらも、静観を決め込んだ。
 亜美がフルカップのブラジャーを外すと、押さえ込まれていたバストがこぼ
れ出る。Fカップともなるとブラジャーをつけていた方が楽だが、テニスで鍛
えられた筋肉の力もあるのだろう。彼女のバストは重力に負けることなく、ツ
ン、と上向きに形良く震えていた。
「うわっ……」
 静脈がはっきりと見て取れるほどの、抜けるような白い肌。柔らかそうなの
に形が崩れていない、絶妙のバランスをもっているようだ。
「触ってみる?」
 亜美は少年に向かって言った。
 実の所、乳首はさっきから痛いくらいに尖りきってしまっている。美しい桜
色の突起は、息がかかるだけで甘い刺激が走ってしまいそうだ。
 少年は亜美の目の前にしゃがむと、ゆっくりと乳房に手を伸ばした。
「あ……。温かい、です」
 互いの体温が溶け合ってゆく。それだけで、亜美は満足感に包まれる。
「ゆっくり、ゆっくり触って。でないと、痛いから」
「触ると痛いんですか?」
 驚いたように亜美の顔を見て言う。

118 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:09 ID:bO8+d42D
「うん。……感じ過ぎちゃうから。乳首も、柔らかく……ね? 強くつまんじゃ
ダメよ」
「はっ、はっは、はいっ!」
 がくがくと首を上下に震わせて豊かなバストに手をはわせてゆく。
「そう。上手よ」
 亜美は彼の手に自分の手を添えて、リードする。
 少年の手がショーツに触れた所で彼女は自分でお尻の方の布地を下に降ろし、
耳元で囁いた。
「あとは君が脱がして。私のパンツ、あ・げ・る!」
「ふぁふぁふぁふぁ、はははいっ!」
 震える手でショーツを下にずらしてゆく。だが、視線は胸と顔を行ったり来
たりで、まるで定まらない。太腿の途中で止まったショーツを、亜美は自分で
取り去って少年の手に押し込んだ。
 まるで熱湯でもかけられたように少年は手を引っ込めたが、亜美の不思議な
微笑みを見て、手の中の小さな布切れをぎゅっと握り締めた。
 彼はちらりと横を見て、既に童貞を先に捨てている“先輩”の格好を見て、
亜美にのしかかる。
 だが、狙いが定まらない。
「そこじゃなくて、もっと……下よ」
「こ、ここですか?」
 恥ずかしくて見ていられないのか、亜美から顔を逸らして彼は言った。まだ
下半身だけを動かしてなんとかしようとしている。
「ちゃんと見て。恥ずかしくなんかないんだから」
 自分の初めての時も、こんな風だったな、と心のどこかで誰かが囁く。
 これは誰だろう? 亜美は挿入を待ちわびながら、自分の心の内を探った。
自分で自分を調べているような奇妙な感じがしていた。そう、これは自分だ。
自分の心の中だ。最初から考える必要なんか、無い。

119 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:10 ID:bO8+d42D
「あの……」
 困ったような表情で、少年が亜美を見つめている。
 まだ、入口がどこにあるのか探りかねているようだった。
 仕方ないわねとでも言うように亜美は唇を動かし、彼のペニスをやんわりと
指でつかみ、股間へと導いた。
「ここよ。あのね、女の子の場所は、みんな少しずつ違うの。慣れないうちは
恥ずかしがらず、ちゃんと見て、手も使ってね。かっこなんかつけるのは、ま
だ早いわ」
「は、はいっ!」
 先走りの粘液を指先に感じながら、亜美はペニスから指を離した。そして彼
は、ゆっくりと腰を突き入れてきた。小ぶりだが、確かな固さと生命に満ち溢
れたものが亜美を押し分けて、彼女の内へと突き進んでゆく。
 この瞬間、亜美は二度目の処女を失った。正確には、悠司が自覚しながら、
女として初めて、進んで男を受け入れたということになる。
「あ、ああ……」
「あ……はぁぁっ……」
 少年と亜美の二人から同時にため息が漏れた。
 信じられないくらい良かった。
 つい数時間前の繭美との交わりを1だとすれば、5、いや10以上の快感だ。
双頭ディルドゥの方よりも小さいのに、そんなものは問題としないくらいの充
足感がある。
 落ちる、いや、堕ちる……。
 亜美は震えた。
 悠司は脅えた。
 どこまでも堕ちていける。
 今の自分は、間違いなくそうだった。
 二人は拒もうとしたが、肉体はそれを拒んだ。

120 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:11 ID:bO8+d42D
「ああああああああああああっ! いいひぃぃぃぃぃっ!!」
 かすれるような、悲鳴にも似た声を亜美は喉から絞り出した。
 稚拙な腰の動きですら容易く彼女から快感を引きずり出す。未成熟な男性器
が体の中をこする度に、どろどろとした性欲のマグマが溢れ出す。
 気持ちいい。
 とっても気持ちいい。
 セックスがきもちいい!
 無我夢中で腰を使う少年は、何度もペニスが抜けてはその度に亜美に手で誘
導してもらって挿入を果たす。
 やがてじれったくなった亜美は少年の腰に脚を絡め、ぐっと引き寄せた。
「お姉さん……お姉さんっ!」
「押し込むようにして……ん、そう……ぐりぐりってかき回してぇ!」
 なかなか亜美の意図をつかめなかったが、彼女の腰の動きを追うようにして
いるうちに、コツをつかんだのか、動きが良くなってゆく。
「あらあら。亜美ちゃんったら、いつになく乱れてますのね」
 大柄な少年を下敷にして、騎乗位で思うがままに腰を動かしていた観久が、
くすりと笑った。彼はと言えば、生まれて初めての快感に、情けない顔をしつ
つ必死に射精を堪えている。
「まだですよ。まだ出したらダメですよ? ほら。私のおっぱいを……いいえ、
そんなに強くつかんだらいけないわ。女の子の胸は、敏感なんですから」
 少年の手を誘導して、胸を愛撫させ始めた。
 もう一方の瑠璃は、胸をしゃぶられている。
「うふふ。まるで赤ちゃんみたいですね」
 小ぶりなバストは、少年の手の中で面白いように形を変える。乳首はどちら
も、涎でべっとりと濡れている。男の方が主導権を握っているように見えるが、
実は瑠璃が思うように彼を操っているに過ぎない。

121 名前:409 :03/01/07 10:21 ID:TDfBwVDM
連続対策支援カキコ
久々に380氏の本編キター!

122 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:25 ID:9chCekTE
「じゃあ、今度はここを舐めて、きれいにして……」
 さっきの観久のように、ゆっくりと脚を開いてゆく。
 今度は、驚かない。一度は自分のペニスを突っ込んだ所だ。少年は瑠璃の言
葉のままにひざまずくと、淡い栗色のヘアーの下へ顔を近づけていった。
 そして亜美はというと、早くも男の方に限界が来ていた。童貞卒業したての
ほやほやなのだから仕方がない。少年は感極まって叫ぶ。
「お、お姉さん、もうっダメっですぅっっ!」
「い……いわよ。私の中でたっぷり出して、ね」
 亜美が言い終わるかどうかわからないうちに、ついに限界がきた。
「で、出るぅっ!」
 彼の体が反り返ったと同時に、ペニスが飛び跳ねるように勢いよく精液が飛
び出てくる。香り高い若い飛沫を胎内で受け止めて亜美は微笑んだ。悠司の中
で魔性の笑みと名付けた、それだ。
 だが、心の中では嫌悪感がどろどろに渦巻いている。
 とうとう中に出されてしまった……。
 一方で、心の中は満足感で溢れているのが恐ろしい。それ以上に、これだけ
では足りないと思っているのが、もっと恐ろしかった。
 荒く息を吐いている「男」になった少年を見つめているうちに、亜美は再び
心の内からわき上がる欲望を抑えきれなくなっていた。
 良かった? と聞かないのがいい。
 こんな時は、肌と肌、視線で語り合うものだ。
 亜美は少年もまた、次を求めていることを感じ取った。
 括約筋を締め付けるようにして、お腹の方にも力をこめる。言葉にするのは
難しいが、その効果はすぐに現れた。
「お姉さん!」
 亜美の中で少年のペニスが力を取り戻してゆく。
「今度は、もっと時間をかけて。ね?」

123 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:25 ID:9chCekTE
「は……はい!」
 同時に、激しい突きを亜美に見舞う。
「あ、やん! そこっ! おちんちん、いいっ!」
 ぺたん、ぺたんと音がする。
 間抜けな音だと、頭のどこかで冷めた思考がつぶやく。だがそれも、どこか
照れ隠しのような響きをもっている。技巧など関係ない生命の営みの前には、
小賢しいテクニックや羞恥など無意味だった。
 部屋の3ヶ所で、同じような音が響いている。残された布夕は手持ち無沙汰
にその様子を眺めていたが、やがて何かを思い立ったのか、いそいそと下着も
脱いで全裸になり、亜美に近寄っていった。
「お・姉・さ・まっ♪」
 ソファーに腰を下ろし、足を持ち上げられて挿入されている亜美の前、つま
り少年の横にどっかりと座ると、彼を邪険に払いのけた。
「はい、じゃまじゃま。亜美ちゃんは、私のお姉様なんだからねっ!」
「ふぇ……へっ!?」
 必死に腰を動かしている最中に退かされ、何がなんだかわからないまま、布
夕の剣幕に押されて立ちすくむ。
 そんな彼の股間を見て、彼女はくすっと笑った。
「ま。かわいいおちんちん!」
「み……見ないで下さい」
 布夕の無遠慮な視線に、彼は後ろを向いて前を隠してしまった。
「まあ、いいじゃないの。お姉さんが気持ちよくしてあげますからねえ〜」
 背中に胸をぴったりと押しつけ、彼女は彼の股間に手を伸ばした。

124 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:25 ID:9chCekTE
「う、いや、あの、その! い、いいですから、もう!」
「いーのいーの。気にしない気にしない」
 今の彼女は正に小悪魔そのものだった。慌てふためく少年の手をすり抜け、
あっという間に股間のものを握ってしまう。
 その瞬間。
「うっ……」
 亜美の中でさんざん刺激を与えられていた敏感な局部の先端から、弱々しい
噴出がおきて布夕の手を汚した。
「……はやーい! ついでに少ないの。これでも本当に男の子?」
「ううっ……酷いです」
 実は亜美の中で、既に二度出していた彼であった。いくら若くても続けさま
に三度はつらい。しかしそんなことを知らない布夕の言葉に、彼の心に大きな
トラウマを残した。
 彼はこの後、長いこと女性恐怖症に悩まされることになる。

 まったく、運が良いのだか悪いのだか……。

***********************************

125 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:26 ID:9chCekTE
 4人の少女達が身仕度を整えると、さっきまでの乱っぷりなど微塵も感じさ
せなかった。対して少年達は、快楽の残滓を惜しむように、3人とも惚けた顔
をして空中を見つめている。ほっぺたには、ルージュを引いてつけられたキス
マークがべったりとこびりついていた。
「さて、そろそろ時間ですわ。迎えも来ますし」
 観久の言葉で、少女達は荷物を持って立ち上がった。
 3人は我に返り、慌てて言った。
「あの……お姉さん。その、これからも……」
「もちろん、今日だけのおつきあいよ」
「へっ?」
 にこやかに残酷な台詞を言ってのけた瑠璃の言葉に、少年達のアゴが、かっ
くんと落ちた。美人の年上の女性とセックスした事で、彼女にできたと思って
いた彼らの甘い思惑は、一瞬にして打ち砕かれた。
 布夕が舌を出して言った。
「一度抱いたくらいで彼氏気取りなんて、男としてなってないわね。童貞捨て
させてあげたんだから、感謝しなさい」
「そんなあ!」
「でも、素敵な時間でしたわ。男を磨いてきたら、もしかしたらお付き合いす
るかもしれませんよ?」
 今度は観久が言った。一部の隙も無いその姿からは、つい15分ほど前のし
どけない姿が嘘のようだった。豹変、と言ってもいいだろう。

 ――女ってば、怖い。

 少年達の心の中に、深いトラウマが刻み込まれたのは言うまでもなかった。

===== 今回はここまで =====

126 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/07 10:29 ID:9chCekTE
>>121
409さん、支援ありがとう。さすがにこの量だとひっかかりますね

さて、ここからがあとがき。3か月のブランクで復活! だといいんだけれど‥‥

火星ほー○い先細りお○ん○ん萌え?
やっぱり今回もやられ? ちゃいました。しかも年下少年つまみ食い
○○○ヒロインにあるまじき行為かも

そんなわけで、昨年末の大掃除で見つけ出した「悪徳なんか恐くない」を読んでいる、
正月早々風邪をひいて寝込んでる380でございます(w
もうこの小説も30年以上前に出版されたことになるんだな
古典SFであると同時にTS物でもあるので、興味を持った人は一読をお薦めします
でも寝込みでもしなければ、この話は進まなかっただろうな‥‥怪我(風邪)の功名?

そしてようやく、この話のラストが(ほぼ)決まりました
最終話もある程度書き上がってます
途中で設定がすこし変ったけれど、最初の予定通りのラストになりそうです
後はそこまでどうやって話を持って行くかが問題かな。がんがらなきゃね
全15話くらいになるんじゃないかな
わりと明るい(というかコミカルな?)オチみたいですヨ?

だけど、後半部のいくらかを次回まわしにしても、まだこの長さ‥‥
10話と11話も平行しながら進めているので、次回は今月中になんとかしたいです
次回もやたらに長いぞ。それもエッチシーンで(苦藁)
さて、熱が出ないうちに寝床に戻るとしますか。ごほごほ‥‥

127 名前:409 :03/01/07 10:32 ID:TDfBwVDM
話を忘れていたので(スマソ)前の話を探したら前々スレでした。
三ヵ月もブランクあったのか〜
寒い体が暖まるエロい話をありがとうございました。
続きは早めにね〜(w

128 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/07 11:14 ID:OuEPUidq
おお、ひさびさに…。
次回もエッチシーンで長いなら、嬉しくて涙が…。
風邪早く治してください。
楽しみに待ってます。 >380氏

129 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 02:27 ID:9jkaFTgj
レズでサドの女と体が入れ替わって、陵辱されまくるってのはどうよ?
暇があったら書いてみたいのだが、入れ替わりってあまり人気なさそうだからなあ。


130 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 04:08 ID:z9T9RF5C
>>129
サド系男がマゾ女と入れ替わって陵辱される方がイイ(゚∀゚)
強制女性化ってある意味マゾ嗜好の極みだもんね


131 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 16:22 ID:kkojhsOe
>>130
基本やねぇ、まぁ基本ほど萌えるわけだが(・∀・)

132 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 23:20 ID:9jkaFTgj
>>131
基本なのか?
入れ替わりネタって純愛がほとんどで、陵辱ものなんて見たこと無い。


133 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/08 23:56 ID:etvgvUL4
>>132
陵辱好き〜とか言ってても、実際に書いてみせると引く人が多いんだよ
実際、漏れの陵辱系の書きかけを見せたら、知り合いに思いっきり引かれたぞ
鬼畜! とか罵られ、呆れられたよ。おう、それは最高の誉め言葉だ(w
ここでも本当にコアな陵辱好きは、ごくわずかなんじゃないかな
ゲームでも陵辱物は減ってるだろう? ゲームなんて売れてナンボだから、ユーザーの好みに敏感なんだよ

ただ、>>130の書き方だと、マゾ女の精神がサド男の肉体へということになるだろ?
そうなると、外見からは女王様がマゾ男をいじめるという話になるぞ。それでもいいんか?
入れ替えで双方が出合って陵辱、という話が成立し辛い理由は、そのへんだな
このスレ的にも、女王様大活躍というのは趣旨が違うことになるわけだ
かといって、マゾ女の精神の男がサドに目覚めるってのもナー
うまいネタでもあれば話にできるかもしれないが、難しいと漏れはおもうぞ

実は、ここではだいぶ押さえ気味に書いているからな。そろそろ鬼畜モードの血が騒ぎ始めているんだよ・・・
もうここには書かねえYO! ってなったら、最後ッ屁にドきつい陵辱物でもうぷするかも
例えば・・・そう、視点は女性で、かつての自分の肉体を男の体で陵辱するとか
こいつは、女に産まれたことを恨んでいる香具師な
男になったことに喜び、肉体の主そのものに成りきろうとする。そして証拠隠滅に女の体を・・・
・・・ってプロットできちまったよ、おい(藁
あとはTSの理屈づけくらいか。なんかいいアイデアでも出たら、書いてみるか。最後の贈り物用に、ね

最後が来た方がいいのか、来ない方がいいのか。このあたりが微妙なところだ(w



134 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:05 ID:U3b9pYrN
だけど、ま、たぶん口だけ。期待するな

それより今の話を完結させる方が・・・エロシーンにたどりつかねえよー
次回は3部構成になりそうなヨカーン
起承転結の転にあたりそうなんで、結構大変なのよ。次回はちょっとは萌えもありか?

てな理由で、何かネタ下さい。シチュエーションの希望でもおけ。できれば具体的に。
使えそうでも、そうでなくても、一人で考えるネタには限りがあるのよ
感想もいいけど、ネタも提供してくれ! それが漏れの栄養にもなるし、みんなも(たぶん)喜ぶ
ぎぶみー・ねた! ぷりーず! もあ・ぷりーず!!



135 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:50 ID:rNGyKgxh
>>134
わちとしては、出来れば可逆ものがいいす。
もちろん本人の意思ではなく。
肉体変化の様子を克明に描写してくれると尚嬉しい(ww

136 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:51 ID:rNGyKgxh
具体的ではなくてすまんです…

137 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 00:52 ID:rNGyKgxh
何度もカキコすまません。
「可逆もの」=週や日に何度も、とかです。

138 名前:413 :03/01/09 02:41 ID:/SMaZmw3
>>80の続きです。

「……んふッツ!!」
秘部にペニスが当たる感覚に令は息をつまらせる。
これから訪れるのは、もう何度となく経験してきた”抱かれる”という感覚。
男の自我が一番恐れるのがこの感覚だとすれば、逆に令の男を一番崩壊させたのもこの感覚だ。
どんなに理性を保とうとも決して抗えない圧倒的な快楽、それがこの”抱かれる悦び”だった。
そして……いよいよ”それ”が令の中に侵入を始める。
さすがにもう何度も経験した感覚ゆえ、痛みや恐怖は感じない。
抱かれる感覚に慣れたという事自体、令の”男の意識”にとって不本意ではあったが、
それ故せめて最初の挿入が終わるまでは声を出すものかと、シーツを握って喘ぐのを耐える。
だが、そんな意識に反して突然、令の体がびくんと跳ねた。
−な……! なに……これ!!−
同時に信じられない感覚が令の体を襲い、その身が総毛立つ。
セネアが少しずつ令の中に入ってくるにつれ、体が信じられない勢いで発情していくのだ。
今までも奥まで挿入された瞬間に軽い絶頂とをともなうような快楽が襲う事はあった。
だがセネアは今、令をいたわるようにゆっくりと挿入をしている途中にすぎない。
いつもの感覚ではない……この交わりは何かが違っていた。
「あふっ、あ、ああぁ、やぁああ――ッ!! せ、セネアさんこれって……ひゃあああぁあッ!! 
や、やめ……お願い止めてえぇ!!!」
腰をびくびくと震わせ、狂ったように首を振って令は絶叫する。
だがセネアは令の懇願を無視し、腰をしっかりと押えてゆっくりと令の中に侵入を続けた。
−違う……か、感じすぎる! このままじゃ…………そ、そんな! 入れられただけで!!−
「ああぁ……ッ! あ、やめ……セネアさ、あ、あああああぁぁ――ッ!!」
あまりに急激すぎる高まりに、令は言葉を発する事すらままならない。
そしてセネアのペニスが歩を進めるごとに、それは確実に増幅されてゆく。
それは今まで令が経験した、どの快楽とも違っていた。

139 名前:413 :03/01/09 02:41 ID:/SMaZmw3
女の体は快楽の頂点こそ男よりも遥かに深いが、それが燃え上がるまでのスピードは男より遅い。
それでもセネアや静奈のような技巧を持ってすれば、ある程度勢いよく絶頂まで導く事は可能だ。
だがこれはあまりに異質……早漏の男でもかくやという次元の速度だ。
令は女の快楽をこのように急速に高まるなど、とても信じられなかった。
だが自身の体は紛れもなくそれを感じている。このままでは……
そんな令の心を見透かすかのように、セネアが令を見下ろしていた。
令がそれに気がついた途端、セネアはくすりと笑う。
そして一瞬間を置いた後、令の体にずんっ! という衝撃が走った。
「ふああぁっ! ああああああああああぁぁ――――ッ!!!!」
刹那、令は体を弓なりに仰け反らせて絶叫する。
それは紛れもなく達した雌の悦びの叫び。令の体は本当にたった一突きで絶頂まで導かれてしまった。
子宮がきゅうっと収縮する感覚にびくんびくんと体をふるわせ、その口から一筋の涎が落ちる。
あまりに急激に与えられた絶頂に、頭がその快楽を理解しきれていないようだった。
次々に与えられる未知の快楽、これこそが令を女の悦びに縛り付ける肉の記憶となる。
しかし……令は時が経つにつれ、それがまだ終わっていない事に気が付いた。
−あ、熱いのが……熱いのが収まらない!! こんな……こんなのって!!−
頂点まで達した快楽が、全然体の内から引こうとしないのだ。
体がイった時の熱を持ったままの状態で、令の悦楽は固定されてしまっていた。
「あぁ……セネアさん、これ……これは何……なの? 熱い……熱いいぃぃ!!
ぼ、僕の体が……あくうッツ! あふううぅぅ……ッ!」
「頂点から降りられないんでしょう? 当然よ、なにしろこれは”令のモノ”なんだもの……」
「ぼ、僕……の……?」
今なお収まらない快楽に身悶えさせながら、令は意味ありげなセネアの言葉に問う。
「令、貴方は身体の相性がある事を知っていて?」
「あうッ、くうぅっ……身体のあい……しょう? はふぅんッ!!」

140 名前:413 :03/01/09 02:41 ID:/SMaZmw3
なんとか応対するも、頂点に近い快楽を体に抱えた状態では思考もままならない。
そんな令の状態を察してか、セネアはそのまま言葉を続けた。
「男と女の身体って相性があるのよ。俗な人間は男なら大きさとか長さ、女なら名器がどうって言うけど、
そんなものを超越した身体の相性がね。これの前にはどんな技術や経験も霞んでしまう事があるわ。
ところがね、性を変えた相手には確実に最高の相性を与えられるものがあるのよ」
そこまで言われて令にもようやく話が見えてくる。
セネアがあえて令のペニスを使ったのは、ただのからかいや心理的な嬲りのためではなかったのだ。
セネアの言う相性……つまり今まさに令を貫いている自身のペニスがこの状態を作り上げているという事。
「人の身では決して味わう事のかなわない至上の相性が織り成す快楽よ。効果の程は……言うまでもないわね」
令を見つめ、セネアは淫靡に笑う。奥まで挿入されて身体を震わせて快楽に耐えている今の令は、
肌に触れるだけで達してしまうのではないかというぐらいの雰囲気をただよわせていた。
「けどね令、貴方は多分勘違いをしているわ」
「……?」
セネアの言葉に令は息絶えだえになりながらも耳を傾ける。
「この快楽はあくまで肉の相性によって底上げされた底辺にすぎない……どういう事かわかる?」
その言葉に嫌な予感と期待が同時に背筋を走った。こういう風にセネアが意味ありげな問いの後、
令の身体に与えられるのは大抵決まっているからだ。言葉だけで体がびくりと震え、
思考がおぼつかなくなる。もう令の身体はすでに答えを知っているようだった。
そして思考の方でもようやくその意味を悟る。
−つまり……この状態からさらに”絶頂”に向って快楽を与えられる……?−
信じられなかった。いや、信じたくなかった。今でも気が狂わんばかりの快楽に翻弄されているのに、
そのさらに上の快楽など与えられてはどうなってしまうのか……かすかな恐怖が令に走る。
だが……それと相反するように令の中で”期待”が生まれている。
そして令がそれを悟ったのを察したセネアは、静かに口を開いた。
「さあ令……悦びなさい!」

141 名前:413 :03/01/09 02:42 ID:/SMaZmw3
セネアの腰が動き抽挿が開始される。その途端、令の身体が再び発火した。
「ふあッ! あああああぁぁ――ッ!! ダメ、こんな……ひゃふッツ!! ああああああぁぁ――――ッ!!!」
抽挿のたびにとてつもない快楽が令の身体を蹂躙する。
これまで絶頂を迎える次元だと思っていた領域の快楽を底辺として、令の身体に襲いかかったのだ。
それは挿入のたび、子宮口を突かれるたびにイってしまうようなもの。
だがイきたいのにイけない。意識が絶頂を感じているのに身体がそれを絶頂だと思っていないのである。
そしてそれを証明するかのように、身体はさらなる領域に向って高まっていく。
それはオルガスムスが束になって上乗せされるような、そんな感覚。
−こんなっ!! こんな快楽……僕、壊れ……壊れちゃううぅ!! あくッ、ふあああぁッツ!!−
もはや心の中ですら喘ぎを上げる事しかできないぐらい、悦びが令の身体を侵食してゆく。
耐えず獣のような叫びを上げ続けさせられ、突かれるたびに身体がベットの上でバウンドする。
もう令の全てがセネアから与えられる快楽に支配されていた。
「ふふっ……どう令? 貴方の今まで感じてきたものなど所詮はお遊びだって事が理解できたでしょう?」
セネアの言う通り、すでにこの快楽は次元が違う。白い光が何度も爆発するような感覚の中で、
令はこの信じられない快楽に過去のあらゆる肉の記憶が書き換えられてゆく錯覚を覚える。
女になってすぐ、令は自慰で女の悦びを知った。
それは男の絶頂など比較にならぬ快楽。その直後、令はセネアに処女を奪われた。
その後、様々な形で女の悦びを身に浴び、何度となくイき、そして果てた。
そして今、再びセネアに抱かれている。これまで令に刻み込まれたありとあらゆる快楽を下地にして、
その全てを上回る悦びを与えられて……。
二度と消す事の適わない絵の具を身体に染み込まされていくようなイメージが心に浮かぶが、
もう令の身体はそれを否定する事は出来なくなっていた。
「きゃふううぅッ!! あっ、あ、あ、あああああぁ―――ッ!! ふひゃうっ! きゃうぅ!!」
もう身体が言う事を聞かない。爪がシーツに食い込み、足の指が突かれるたびに握られる。
腰と首がバネ仕掛けの人形のように跳ねるたびに汗が落ち、そのふくよかな胸がぷるんとふるえる。

142 名前:413 :03/01/09 02:42 ID:/SMaZmw3
口から悦びの叫びが漏れるたびに、その白い足が痙攣するようにびくんびくんと暴れ、ぴんと伸びる。
「可愛いわよ令……くッ……すごくいやらしい顔してるわ……あふッ……」
「そ、そん……きゃああぅッ! ひゃあっ、あ、ああ、ああああああぁぁぁ―ッ!!」
もう簡単な反論すらままならない。令のありとあらゆる感覚が、女の悦びに支配されていた。
そんな暴力的な悦楽の宴が延々と続くかに思われたが……
白濁した意識の中、令はいよいよ”それ”が近づいているのを悟った。
頭の中、幾重に爆発する小刻みな絶頂の光の中に、今までにないぐらい強く発光する小さな光が浮かんでいる。
それが少しずつ大きくなるにつれ、身体がいよいよ限界を訴え始めたのだ。
多分その光が、この積み重なる快楽の絶頂であると令は無意識のうちに理解する。
今ですらギリギリのところで意識を保っているのに、この快楽が爆発したら……
そう思った刹那、不意にセネアが令を呼びかける。いつのまにかセネアの息も随分と荒くなっていた。
「さあ、令……もう、すぐ……イクわ。んっ……あ、貴方にとって……」
セネアが息の続かない状態で必死に言葉をつむぐ。あまり見られないセネアの顔……
ほんの微かな沈黙の後、令はふとその事に気が付いた。
今、至高の相性を持って体を交じらわせているのは自分だけではない。
相手にそれを与えるという事は、自身もそれに晒されるという事。
交わりの悦びに身体を暴走させられていたのは、令だけではなかったのだ。
そんなセネアが必死になって言葉を発しているのを、令はなんとか意識を保って聞き入る。
「貴方にとって……これが……最後の、あくぅッ! ……選択肢よ。時間は……ない……わ」
朦朧とする意識の中、令はセネアの言葉の意味を必死に理解する。
最後の選択……この行為の最後に待っているのは、契約の施行。
令に女である事を求めるそれは、この契りの果てにセネアを受け入れる事で完了する。
そしてその選択権を、土壇場でなお令に委ねているのだ。
それを理解した途端、令の中にあった”男としての自分”が叫びを上げた。

143 名前:413 :03/01/09 02:42 ID:/SMaZmw3
−時間がない……今ならまだ間に合う……早く、早くその女を押しのけろ……!−
それはもう一人の”自分”からの命令だった。いや、その声の主こそ本来の令なのかもしれない。
令の手がぴくりと動き、握っていたシーツから離れる。
−早くしろ! 急げ、急げ!−
快楽に必死に抗いながら足を静かに折り曲げる。全ては無意識の行動だった。
それは抵抗できないと思われた女の悦びすら跳ね返しかねない力を持って、
令の体を動かしにかかる。
−早く!早く!!!−
令の意識はすごい勢いで”男の自分”に引き戻されようとしていた。
それは当然の流れ、当然の感情だろう。元に戻りたいという心を否定する事などできない。
さらにこれは最後のチャンス、これを逃せば多分その機会は二度と訪れない。
ましてセネアも令にその選択を委ねたのだ。それはその選択を許すと言っているに等しい。
迷う必要なんて……ない。あるはずがない。
しかし…………それを決断したかに見えた令の動きが突然止まった。
「僕は……僕は……」
動くのを止めた事に、男の意識が悲鳴を上げるように令の心に突き刺さる。
何故止める、何故拒絶しようとしないのだと。心が葛藤で押し潰されそうになる。
しかし令の気持ちは、もう決まっていたのだ。
「セネア……さんっ!!」
引いた手足を、令は一気にセネアに絡めた。腕をセネアの背中に回し、足を腰の裏でクロスさせる。
それは最後の選択を……セネアを受け入れる事を了承したという証。
その”気持ち”は、男の令の意思すらはねのけた。そう、それはセネアが好きだという気持ちだ。
セネアが最後、自分にそれを委ねてくれたがこそ、令はその気持ちを踏みにじりたくなかった。
そしてセネアはそんな令に一瞬驚いたように、そして涙を浮かべて優しく笑う。
「そう……ありがとう令。じゃあ…………いくわよ!!」

144 名前:413 :03/01/09 02:42 ID:/SMaZmw3
そのまま一気にピストンが加速する。令の中に浮かんだ光が、いよいよ限界まで脹らんできた。
互いに荒い息を上げながら、いよいよ最後の瞬間にむけて互いを高めてゆく。
「あッ!あああぁッ!! もうダメっ!! イく……セネアさん僕もう!! ひゃふううぅッツ!!!」
「私もっ……もう限界よ……イくわ、令の中にいっぱい出してあげる!!」
二人の声とともに、激しく腰を打ち付ける音が部屋に響く。
もう戻れない。全てを雌の本能に委ね、令はしがみつくようにセネアに抱き付いた。
息が一気に荒くなる。声のトーンがさらに上がり、身体が頂点が近いのを感じて奮えだす。
そして令を貫いているセネアのペニスが、いよいよ限界の鼓動を刻む。
「令っ! れいっッ!! ……くあぁっ、さ、さあ、イって……しまい…………なさいっ!!!!」
全てを見計らって、セネアがとどめの一突きを令の中に叩きこんだ。
刹那……令の”女”がついに爆発した。
「ふああっ、ああああああああああぁぁぁぁ―――――――ッッツ!!!!!」
子宮に熱いほとばしりを受けた瞬間、腰を弓なりに仰け反らせ獣のような叫びを上げる。
令はついに、この果てしない悦びの頂に連れてこられてしまった。
精が注ぎ込まれる感覚に、膣が喜ぶようにきゅうっと収縮してセネアのペニスを締め上げる。
これまで受けたあらゆる快楽を上回る悦びが、令の頭の中から足の先まで一気に駆け巡り、
全ての感覚が快楽に置き換えられ、支配された。
悦びで体が震える……身体が、そして心が雌の悦びに歓喜しているのだ。
令はその手でセネアを痛いほどに抱きしめる。子宮が満たされる感覚に
言い様のない満足感を感じながら、ようやく女の悦びを理解したような気がした。
そして絶頂の快楽が静かに引き始めると、糸が切れたようにどさりとベットに脱力する。
荒れた息を吐きながら視線を上げると、セネアが満足そうに令を見下ろしていた。
「これで……契約は成立よ。貴方はもう私のもの……」
「うん……そうだね……」
セネアの言葉に令は優しく頷く。そう、これは令が選んだ道なのだ。
男の人生に未練がないと言えば嘘になるかもしれない。しかし今、令にはそれ以上に大切なものがあった。

145 名前:413 :03/01/09 02:43 ID:/SMaZmw3
見下ろすセネアに、令は返すように微笑む。そう……後悔はしていない。
「セネアさん…………好きだよ」
自然と言葉が口から出た。セネアはそんな令に優しく笑う。
しばしの間、二人は静かに、そして優しく見詰め合っていた。
が……突然令は腰を掴まれるや否や、一気にうつ伏せにされるたかと思うと後ろから抱きおさえられる。
甘い雰囲気から一転して突然の行動に及ばれた令は、派手に慌てふためく。
「せ、セネアさん!? な、何!?…………!!!」
首を後ろに向けてセネアの顔を見た途端、令はそれに気が付いた。
あの顔、そしてあの瞳……そう、セネアの瞳はいつのまにかあの”獲物を狙う目”をしていたのだ。
「さて令、私言ったわよね……今夜は許さないって。時間の続く限り鳴かせてあげるって」
「あ……」
指摘され、令はようやくあの悪戯心がやってしまった愚行を思い出した。
絶頂の悦びの中ですっかり忘れてしまっていたが、なにしろ淫魔であるセネアに、
性的な部分でプライドを傷つけたのだ。セネアは覚えていて当然だろうし、許してくれる訳などあろうはずがない。
そんな青ざめた令を無視するように、セネアのペニスがピタリと令にあてられる。しかしそこは……
「そ、そこ違うっ! それに……ダメ! まだ、まだ身体が……すぐはダメえぇ!!」
ペニスがあてがわれたのは、なんと菊門だ。しかもまださっきの絶頂の余韻が冷めていない。
まだ敏感なままの身体にこれ以上の快楽を加えられるなど、絶対に耐えられそうになかった。
「駄目って言ったのに止めてくれなかったのは誰かしらね? 大切な人のお願いを無視する人には、
罰が必要だと思わない?」
何故かセネアは嬉しそうに笑っていた……いや、見た目だけで多分怒っている。
自分の事を棚に上げて……などとは言えるはずがない。ギャクでも言える雰囲気ではない。
ある意味ストレートに怒られるのより100倍恐い状況だ。
「ご、ごめん! もう、もうしないから……セネアさん、だから……ね?」
「ふふふ……駄目!!」
「まっ……やあああああぁぁぁ―――ッ!!!」

146 名前:413 :03/01/09 02:46 ID:/SMaZmw3
セネアが(青筋浮かべた)笑顔のまま容赦なく令の後ろを貫いた。
途端に令はびくんと身体を仰け反らせ、軽くイってしまう。
「さあ、朝まで何回イけるか試してあげる! まずはお尻で……イっちゃいなさい!!」
「やああぁぁッ! いきなり激しくしな……あくううぅっ!! あああああぁぁ―――ッ!!」
セネアが腰を振り始めた途端、令はもう鳴かされイかされ続ける以外に何もできなくなった。
当然そのまま絶頂まで一直線。結局この晩、令はあらゆる体位で何度となくイかされ続ける事になる。
セネアに貫かれ、喘がされながら、令はちょっぴり自分の判断を後悔したくなった。


本日ここまで。って、最後のほんの少しを上げるのに連続規制が・・・。

>>380
3ヶ月ぶり復活おめ乙デス。
悪徳なんて〜は確か1年ほど前に再販されてましたよね?

>>乳無し氏
多分あと3回ぐらいかなと思ってるんですが……どうなる事やら(w

147 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 04:13 ID:IJgM+NWk
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ
413殿、小生はもう駄目であります・・・萌え死ぬ
アナールまでやられちゃいますか・・・( ´Д`)。゚・グハァ

148 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 04:27 ID:UUye0IJq
413氏降臨
令タン……、すごくイイどうもありがとう
残り3回(?)ですか終わってしまうのは悲しい・゚・(ノД`)・゚・
ですが、最後までがんばってください期待して待たせてもらいます

149 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 07:37 ID:yigWYm51
令たん
ありがd


150 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/09 12:53 ID:1hKZ9XeT
>>133
俺と似たような事を考えてたよ。
ただ、女に生まれた事を憎む理由が思いつかなかったので挫折した。








151 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 00:57 ID:rr09kKqh
>>134-135
 可逆強制女性化のネタとしてこういうのはどう?

 主人公は呪いの類で、周囲の男の欲望に反応して、
その男の欲望を反映した女の姿に変えられてしまい襲われると
ロリ好き相手の時はロリに、巨乳好き相手では巨乳に
普段は普通に男として暮しているのに、男の欲望に反応して
その男の萌え属性に変身(服装も変わって良いかも)する
で、事が済んで朝が来ると元に戻り普段の生活に戻る。
毎回変身のドキドキが出て良いんじゃないかな?
 元の男はタラシで女を泣かせてきたが、自分が泣かされる立場になると
犯人は男が毎度色んな女に変えられてやられるのを見ている女かな?

 こういうネタなら、可逆強制女性化で面白い話になりそうじゃない?

152 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 01:05 ID:/00Ynelj
もとは千人切りの男で、千人目の女に呪いをかけられる。
呪いを解くには千人の男と寝なくちゃいけない。

このスレでメルヘン入っている漏れって…。
あまりにイタイので、逝ってきます。

153 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 06:53 ID:eZlLiqCO
>>151
相手によって姿が可変するってのは非常に萎えると思うんだが。

>>152
で、あと1人で千人目って処で、女としてある男にマジ惚れしてしまって、
選択を迫られ悩んでしまう、と。

154 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 08:32 ID:Bs7bWdZC
>151
 可逆強制女性化のネタとしてこういうのはどう?
 
 主人公は呪いの類で、冷水をかぶると女になってしまう。
 で、事が済んで熱いシャワーでも浴びると元に戻り普段の生活に戻る。
 毎回変身のドキドキが出て良いんじゃないかな?

 親父がパンダに変身するとかだともっと面白そう。

155 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 09:11 ID:o++Ik2Bf
>>154
すなおに、乱麻に行け

156 名前:Ts :03/01/10 15:49 ID:mEiduBP8
>>154

ここで我慢して下さい、、、最初の1-2話はイイかな?って思ったけど、
話がだんだん分かりにくくなって行く、、、
ttp://homepage3.nifty.com/johdan/contents.html

157 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 15:52 ID:MMAjo1UT
http://kanaharap.tripod.co.jp/deai.html
       
http://k-server.org/kabu423/h.html
     

158 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 18:38 ID:Jxi/qiYc
◆◇◆◇◆最新情報◆◇◆◇◆
http://yahooo.s2.x-beat.com/linkvp/linkvp.html

219.162.58.74 , p4074-air01kdtoyoshi.nagano.ocn.ne.jp ,

159 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/10 23:12 ID:VEbsNnFO
>>151
大丈夫。俺は非常にツボだぞ、それ。

160 名前:147258 :03/01/10 23:29 ID:FyLaBPmT
ああ、強制女性化されてみてェ〜

161 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 00:03 ID:H6av8zwY
女ですが、なにか?

って、にーさんたち、あげちゃだめだよ。

162 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 00:45 ID:FK4zshPN
>>161
うらやましいぞコルァ

お姉さん、俺と精神交換しない?

163 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 01:39 ID:cUYWhBKO
どんな魔法や薬が発明されても「女性化」を
体験できないから、>161は不幸かも(w

164 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 09:23 ID:za2yM2KP
>>162 >>163
お前ら何も分かっちゃいねーな。
>>161は強制女性化された元男。
すでに精神まで完全に女性化しているみたいだな。



165 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 14:35 ID:fofD5ohl
正直女が読んでも楽しかったりしますよこのスレ
ブックマークしてありますもん

166 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 14:55 ID:PpjcJmkv
165に同

ちなみに私も女

167 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 15:13 ID:vi7YXmde
スレ住人全員女な罠。

168 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 16:34 ID:PpjcJmkv
>>167
ww

169 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 18:37 ID:riJZ92bi
攻を女にしたいのか受を女にしたいのか時々迷う時があります。
入れ替えもアリですが。

170 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 18:52 ID:i1fWqHlx
まあ私的にいえば自分が彼氏と入れ替わっちゃって2,3年遊ぶってのはいいかも。
男になっちゃったら女とやっても違和感なさそうだし。

男になりきったところで女に戻されたらメチャメチャ萌えそう。
S→Mに180度反転する感じ?

171 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 20:13 ID:PpjcJmkv
男になって彼氏を犯してぇ…
今のままじゃ尻に指入れるのもあまり許してくれないんだもん。

172 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 20:22 ID:0NQYDoxl
俺高校生のころ社会人の彼女(23歳)がいて、半泣きになりながら
女装をせがまれてセーラー服着たっけかな・・・。
その時はなんか意味がわからんかったが、このスレで教育されて
ようやくわかった気がする。
その晩はやけにサービスよかったな・・・(遠い目

173 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 20:34 ID:VrMFoTy3
なんか,「強制」からずれてってないか?

174 名前:380 :03/01/11 21:02 ID:jv/D7H+5
>>169
両方で考えてみて、面白いと思った方を採用。
正直、ここの話も、10パターンくらい考えているぞ。
それが面白さに繋がっているかどうかは別として(鬱鬱鬱

でも一番大事なのは、書くことだな。考えているだけでは話は永遠に完成しないもんね。
詰まっても、つまづいても、とにかく考えて苦しみぬいて書くしかないんだよな〜。
どうすればスランプやブロックから脱出できるかなんて、こっちの方が知りたいわい。
少なくともそういう時はネットの小説とかは読まないな。巧いと、腹立つだけだから(w

>>173
同意ではあるが、SS以外で久しぶりに盛り上がっているので〜。
でも、一連の発言を読んでいて収穫はあったぞ。
「女が、男を強制TSするのは萌える」
とか。男が男をTSして犯すってパターンばかり考えていたんで、目から鱗がぽろり。
今回の話に反映できるかも。
どうやら次回は、3部構成になりそうな予感が大。なんか、らぶらぶ甘々な話になっているのは何故?(泣)
陵辱はどうした! 屈辱にふるえる男の精神を持った美少女はどこへ!?

諸君は、汚辱陵辱の限りを尽くし、三千世界の萌えをくびり殺す嵐の様な屈辱を望むか?
屈辱! 屈辱! 屈辱!!
よろしい。ならば、強制TSだ。
2ちゃんの闇の底で1年もの間耐え続けて来た我々に、ただの強制TSではもはや足りない!!
極めつけの屈辱を!! 一心不乱の陵辱の限りを!!

征くぞ、諸君(いまさらヘル○ングネタですかい(w


175 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 22:03 ID:VrMFoTy3
>>174
そうだね.強制は目的ではなく手段で,萌えが目的だったw


176 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 22:36 ID:Ol3ETMRw
これもある意味強制女性化だっけか?
結構ヨカタよ

ttp://yukito.cside.com/prettyface/

177 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/11 22:55 ID:PpjcJmkv
>>174
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/7073/00-03-02StrangeTwo00.htm
こんなかんじで。>女が男を
(これも確か元々はこのそれのデータような気が…ただここのサイトはエロ無しなのが少々キツいw)

178 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 01:07 ID:haE2GdNv
>>177
これ思いっきり探してますた。
謝々。

179 名前:山崎渉 :03/01/12 07:35 ID:raT+5FLI
(^^)

180 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 10:04 ID:YiOeN1kR
>>177
×このそれの
○このスレの

×データような気が
○データのような気が

>>178
どいたしまして。

181 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 15:40 ID:K3Xl6So1
強制性転換された男の子が彼女やら姉やら男友達やらに
いろいろされまくるようなコメディタッチのSSは無いものか

182 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 16:24 ID:8RIWE9Ng
結構キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

なんか最近のレス読み始めてから彼氏とかと入れ替わって楽しんでいるヤシを
更に強制女性化してイジメたくなってきた。

女→男生活早ウン年→身も心も男になったのにまた入れ替わっちゃって女。とか。

新たな趣味(女を更に女性化?)に目覚めてしまった。


183 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 16:31 ID:BmfFYykb
>>181
某板805氏がいるではないか。最近見ないけど。

184 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 17:39 ID:bErQG/ct
>>181
そういうのは「少年少女文庫」でたくさんあるけど、
エロ無しなのが致命的だよな。


185 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/12 22:05 ID:9egEtX9H
>>181
自分で書いてうp

186 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/13 01:44 ID:OKQQWWCx
( ・∀・)ノ ウソコー

187 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/13 19:05 ID:N6vesblR
>181
男友達のとこ激しくキボン。

188 名前:380 :03/01/13 22:48 ID:8ofTN1cU
突発で強制TS萌えSSを書いてしまいそうな予感‥‥

わりとハンサムな高校2年の男が授業中、突如として女性に!
保健室で保健の先生(女)に迫られ、同級生に処女を奪われ、女友達は実はレズ!
へとへとになって家に帰れば、お姉ちゃんが欲しかった妹にもてあそばれ‥‥
しばらくお休みを貰って学校に行けば、追っかけ回される毎日
挙げ句の果てには従姉までやってきて大騒ぎ!?

こんなんでどないよ?
女性になった時、周囲がどう納得するかの屁理屈を考えてくれたら、さくっと書くYO!
某板805さんとは違う理屈や状況を考えてね。ネタがかぶると書くのがツライから(w
キャラのネタとかシチュも募集しまつ

‥‥亜美の話もなんとかメドついたからね。でなければこんなこと書かないよ
ただしあまり長くなりそうだとつらいので、適当なところで終わらせてもらいまつ(・∀・)
書きたい人が続きを書けばいいとゆーことで。さーて、亜美の話の続き書くか〜

189 名前:名無し@物書きの端くれ :03/01/14 00:29 ID:Orn2aS9S
本当に380氏かどうか疑わしいところだが取りあえずレス。
煽りでもなんでもなく、ココに載っている作品が好きだからこそ
こんなことを言うんだ、許してくれ。

>188
始める前から、大まかにとは言えいきなりネタバレをし、
そして書き始める前のプロット以前の段階でスレ住人の是非を問い、
さらには他人からキャラやシチュエーションのネタを募るって、こんなの
幾ら素人とは言え、物書きとして恥ずかしくは無いのか?
TSってのは言わば、異常状況・展開の中に萌えやエロを見出す物なわけで
それをこんな風に展開を書かれたりしたら読んでる方も興醒めしてしまうし
それに、自分で創ったのではないキャラクターで話し書いてアンタ楽しい訳?

しかも、辛いからって理由で、納得の行かない終わり方をさせるつもりなわけ?
そんな投げっぱなしジャーマンみたいな話の書き方しないでくれよ…
物書きの端くれ、そして一読者として怒りを通り越して涙が出て来るよ…

190 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 01:42 ID:fFraULOz
オティツケ

別にいいんじゃねーの?
俺はここにいるのが物書きだとは思わなかったし。
そんな創作態度とかどうでもいいじゃん。
書かれた展開どおりになるって決まったわけでもないから
ネタバレもそれほど気にならん。

物書きになにやらプライドのようなものを感じているようだが、
一読者としてみればパクリだろうが途中で投げ出されようが、
その時刹那的に楽しめればいいよ。
作者の事情なんかどうでもいい。

191 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 08:02 ID:fFCMBd+r
>>190

激しく同意!

>>189は自分の価値観をさも広義の様に語るのは止めれ。お前のレスが一番興醒めしたよ。

192 名前:某板805 :03/01/14 10:50 ID:8F7NEsrx
保健室での佐藤との情事のあった次の日。つまり女として初登校した次の日。
卓哉の目覚めは最悪だった。

頭が少し痛い。すこし腹がズシンと痛む。………調子が悪い。精神的な物か風邪でもひいたのか。
「……うぅぅ……。」それでも寝起きから理不尽に体を痛めつけて安眠から叩き起こす変調に
いきなり何でこんな目にあわねばならんのか的な怒りを覚えながら目を擦る卓哉。
布団の中でもそもそと体勢を変え、窓の外を見やるとどんよりとした空、雨音も聞こえる。
目線を壁にかかっている時計を向ける。………7時。起きはじめなければいけない時間だ。
季節は冬。少し痛む頭、太陽の射さない暗い部屋、部屋布団をかぶっていても感じる寒さが気分を憂鬱にさせる。
それでもまだ起きず、布団の中、寝起きのぼんやりとした頭で昨日の経緯を思い出す。

………初登校。周囲の視線。それを逃れて保健室に行って。
そこには佐藤がいて、それで……………。思い出して更に憂鬱になる。その時に………。
……いや、最中の事は覚えてはいない。何故そんな風なのかも知らない。ただ、セックスをされたらしい。
………体が変化したんだ。あまり思い出せない事が一つ二つあるくらい気にとめない卓哉であった。

その後、保健室の飢えた小動物に制裁を加え、栗の花の匂いが充満する保健室を飛び出した。
そのまま寮の自室に駆け込み、様々な体液にまみれ、ベタベタする体をがしがしと泣きそうになりながら洗って。
膣に指を入れかき出すと、ドロドロと次々に精液が垂れてくる。またこの光景を目にするとは……。
また男とセックスした。女ともしたこと無いのに。吐き気とはまた違う気持ち悪さが卓哉を苛む。
この後一生残るであろう重い屈辱。例えば道を踏み外し、後戻り出来ないときの絶望感のような物。
体を洗っている間、口からでるのはため息ばかりだった。

193 名前:某板805 :03/01/14 10:52 ID:8F7NEsrx
上がったら適当な部屋着に身を包んでさっさとベッドに入った。何もしたくなかった。
………布団にはいっても眠くないのだ、眠れるわけでもない。
布団の中で先の出来事、また最初の灰谷との行為に頭をぐるぐるとかき回される。答えが出るわけでもないが。
……しばらくたって、灰谷が保健室にいない卓哉を心配したらしく様子を見に来た。
どんな会話をしたかは思い出せない。確か……布団の中でうずくまったまま、目を合わさず。
先生に早退すると告げるように、また汚れた制服を学園内のクリーニングに出しといてくれ、と力無く言い…………
そのまま寝たんだった。

布団の中で一通り思い出した。………再度気分が沈み込む。
「(…………今日は寝ていたい……。)」
昨日あんな事が合った後、どんな顔して登校すればいいのか、また、起きようにもこの寒さ………
加えて調子が悪いのも手伝って、無気力な考えしか浮かばない。
布団を被り直して再び寝に入る。

すると。

………ギシッ。

…………上が起きやがった。
上のベッドが数回きしんだ後、灰谷が階段に足をかけ降りてこようとしているのが見えた。
「……………。」
もぞもぞとそちらに背中を向け、壁と向き合って目を閉じる。………全てを拒絶する卓哉。


194 名前:某板805 :03/01/14 10:53 ID:8F7NEsrx
「…………卓哉、起きてる?」再度声をかけられる。

「………………………………………………………………………何。」
少しの静寂の後、根負けしてこちらも寝起きの低い声で背を向けたままぶっきらぼうに返す。

「…………卓哉、大丈夫?昨日からずっと調子悪いの?」
昨日から様子がおかしい親友を気遣ってくる灰谷。

「………調子が悪い。今日は休む………。」
そういって卓哉は頭から布団を被り、それ以上の関与を拒絶した。

「そ、そう………………で、でも昨日はご飯も食べてなかったみたいだし………。
せめてその、ご飯だけでも食べに行った方がいいんじゃない………?」
それでも、病人のような親友に精いっぱいの気遣いを駆けて、顔を覗き込んでくる灰谷。

それを聞いてふと気にも留めていなかった事を思い出す。………そういえばご飯を食べていなかった。
「(このまま寝ていたいけど、お腹も少し減ってるし………)。」

"……くぅ"
そう思ったその時、丁度腹が軽く鳴った。

「……………………。」……どうしようか。………行こうかな。
少し歩いて(といっても寮の1階にある食堂はすぐつくが。)栄養を摂ったら気分は良くなるだろうか?
すこし悩む。…………少々優柔不断ぎみの卓哉君であった。

195 名前:某板805 :03/01/14 10:54 ID:8F7NEsrx
「何だったらまた食事持ってくるけど…………。」そう灰谷が言った。
…………寮の規則で食事持ち出し禁止。今度なにか規則破ったら停学ものだろうに。

「………………………。」
人のいい卓哉は以前犯されたとはいえ、そこまで自分を気遣ってくれる友人に
これ以上心配をかけるのも悪い気がしてきた。その自己犠牲的な申し出にすこし心打たれたのも手伝う。

しばらく考えた後。……食いに行くか。そう決めた。
「…………暖房入れて。………その後着替えるから先に出て。」

「…あ、行くの?」間抜けな返答。心なしか嬉しそうな声色だ。
「……………いいから。」布団から手をだし、まだ背を向けたままシッシッと手を振る卓哉。

灰谷はそれを聞いてエアコンのスイッチを入れて
いそいそと寝間着からワイシャツとズボンの姿に着替え、顔を洗ったりと支度を開始した。

ぶおーーーーー。

エアコンの温風が部屋を暖めはじめる。でもまだ這い出せるほど温かくない。
卓哉は体を丸めて身を震わせた。

どやどや………。
布団を被っていても廊下から喧騒がだんだん聞こえてきた。もう皆、起きはじめてる頃か。
それを聞いて俺も起きなきゃな、とは思えども、起きる気にはならない。
「(やっぱ止めようかな…………。)」そんなことも頭を過ぎる。

196 名前:某板805 :03/01/14 10:55 ID:8F7NEsrx
…………灰谷が顔を出す。支度は済んだようだ。
「じゃあ、卓哉、先行ってるから。」「…………………………。」
その言葉にまた布団から手だけを出してシッシッと手を振り返す。

……………がちゃん。灰谷が出ていった。

静寂が訪れ、雨音とエアコンの風音だけが布団の中で耳に入る。
「(………なんだか気味悪いくらい親切だったな………。)」
一人静かな部屋でそう思った。「(……まあ病人に厳しく当たる方がおかしいか……。)」

……そういえば昨日はさっさと寝てしまったがあの野獣に襲われなかったのだろうか。
体をまさぐる。………ふむ、特に着衣の乱れはない。…………怪しげな液体も付着してない。
奴も分別をわかってきたか。

その内に部屋が暖まってくる。
もぞもぞと布団をはいだし、ベッドに腰掛けたまま、しばしボーッとする。
「…ぅー……だりー……。」
なんとか体に鞭打ち、立ち上がって着替える……………いや、このまま調子が悪ければ
結局、今日は休むかもしれない。このまま行こう………。

ダボダボのティーシャツにスパッツだけという姿。それ以外下着も着けてない。
「…………寒いっつの………。」誰に言うとも無く、口に出る。
箪笥から厚手のトレーナーと靴下を引っ張り出してもぞもぞと着る。
体が縮んだせいもあってやはりダボダボだ。トレーナーは腕を目一杯延ばしても、手が袖からでない。
……それはまあ寒いから丁度いいか。

197 名前:某板805 :03/01/14 10:56 ID:8F7NEsrx
次。ヨタヨタと洗面台の前に行き、顔を洗って少し乱れた髪の毛を整える。最低限のみだしなみ。
シャワーしてすぐに寝たから寝癖がなかなか……。しょうがないので輪ゴムを引っ張り出し髪を後ろで束ねる。
「………ぬ……………く…………この……」髪を束ねるなんて生まれて初めての事なので
なかなか思うように結べない。苦労してなんとか束ね、図らずしてポニーテイルのようなものになった。

………さて、とにかく準備は出来た。
「………ふぅ……………。」ため息が出る。やっぱりだるい。
でもまあ行くといった以上、取りあえず行こう…………。

ローファーを突っかけ廊下に出る。服装と合わない事この上ないが。

廊下にはまばらに人が居る。皆もう食べおわったか、今から行くのか結構慌ただしく動いている。
その中をダラダラとトレーナーのポケットに手を突っ込み食堂目指して歩む。
ローファーは矢張り大きく、バコバコと足から脱げそうになるがそれでも今更戻るのも面倒だ。
廊下を進んでいくと、すれ違う全ての生徒の目が、卓哉に集まる。
「……れだよ、あの、女になったっていう……。」「……ジで?すげー可愛………。」

……噂は既に全生徒に広まったのだろうか。耳を澄ますと喧騒は全て自分の噂のようにも聞こえる。
……もう、飽きるのを待つしかない。無視してエレベータ乗り場に向かう。

エレベータ乗り場には人がまばらに居た。1人はもう卓哉に気付いたようで、チラチラと見てくる。
………一緒に乗りたくない。………でも、階段使いたくも無い。
「(……諦めよう。)」

………チーン
卓哉が来ると同時にエレベータが到着する。
ドアが開き、降りてくる生徒………と、ふと卓哉と目が合う。

198 名前:某板805 :03/01/14 10:57 ID:8F7NEsrx
ぎょっ。そんな音が聞こえてきそうなほど目を見開き、開いたドアの先に突然見えた美少女を見て固まり、
降りてこない先頭の生徒。どん。と後ろの生徒とぶつかる。
その生徒も怪訝な顔でふと視線をやった先の美少女を見て固まり……それの連鎖。そして誰も降りてこない。

「………………。」
嫌な静寂。頭の痛みが酷くなってきた気がする。
「………早く。降りて。」
ぶっきらぼうにそういうと、思い出したようにそそくさと降りはじめる。

………はぁ……。ため息をしつつ、開いたエレベータにさっさと乗り込む。
その後に続き、他の待っていた生徒達もこちらをチラチラ伺いながら乗り込んで来る。
……開閉ボタンを押してゴスッと挟んでやりたかったがそれは止めとこう。

全員乗ったのを確認して、1階のボタンを押し、さっさとドアを閉める。
今降りた生徒達は部屋に戻らずにまだこっちを呆然と見つめているから。

ガコン。ドアが閉まり降りていく。
密室内で卓哉に視線が集まる。卓哉はその視線に背を向けさっさと着いてくれる事を祈る。

……チーン
すぐに4階に止まる。ドアが開いて生徒達が乗り込んで…………こない。
「…………!!!!」エレベータ内に一歩踏み込んだ時点でこっちを見て固まっている。

「……………………。」
………ポチ。スーー……バコッ「ぅいでっ!!!」
卓哉によってドアに挟まれる生徒。
「………早く乗って。」ぶっきらぼうにそういうと、
ここでも思い出したように数人がチラチラとこちらを見ながら乗り込んでくる。
全部乗ったのを確認してドアを閉める。……トホホとエレベータの使用を後悔した卓哉であった。

199 名前:某板805 :03/01/14 10:57 ID:8F7NEsrx

……チーン
……チーン

その後も三、二階と立て続けに止まり、皆同様にこっちを見て動きを止める。
……そのたびに制裁。
バコッ「ぐふっ!」
バコッ「ぶはっ!」

繰り返される同じ光景にエレベータ内でクスクスと他の生徒の笑いが起こる。
だが卓哉は体調が悪いのに加えて、なにより先から視線がうざ過ぎて笑う心の余裕はなかった。
………でもまあ、移動中ずっとしんとしてジロジロ見られてるよりはマシだろうが。

その2階で見知った顔が乗り込んでくる。………佐藤だ。
「……………ぁ。」
こっちを気まずそうにうかがいエレベータに乗る足が止まる。
「……………早く。」
ぶっきらぼうにそう促すと、おずおずと乗り込んでくる。
それを確認して開閉ボタンを押しドアを閉める。

ガコン。
降りていくエレベーター。佐藤は卓哉の顔色をチラチラと伺っていた。しかし卓哉は目を合わさない。

昨日の事をまだ怒っているわけではなく、ただ、今の状況にウンザリして、
言葉を交わす余裕も無いだけだった。昨日の事は、既に殴ったからもう二度とやらなければそれで十分……。
そのくらいにしか気にしていなかった。最後の方は覚えてないからわからないが、別に完全な強姦じゃない。
受け入れてしまうような態度は確かに取ってしまったのは覚えている。頑なに拒みきれなかった自分にも
責任がある部分も認めていた。その辺りはさばさばとして男らしい卓哉であった。

200 名前:某板805 :03/01/14 10:58 ID:8F7NEsrx
一瞬の躊躇のあと、佐藤は意を決したのか、消え入りそうな声で卓哉の顔を覗き込んで……
「ぁ、あの………おはようございます……。」挨拶をした。

卓哉はチラ、と一瞥しただけですぐ前にむきなおり
「……ん、……ぁあ。」
目を合わさずにそれだけ答えた。卓哉に気の効いた言葉を言う気力はなかった。

……チーン

1階についた。さっさと降りて食堂に向かう卓哉。
後を追うように他の生徒も食堂に向かう。ひそひそと卓哉を噂しながら。

そのなかで一人エレベータにぽつんと佇む人影が残った。…………佐藤だ。
「……………き、嫌われ……てる…………。」
肩を落としてこれ以上ないほどガッカリする佐藤。

昨日の事で卓哉は佐藤の中で初恋の相手にまでなっていた。女に免疫すらなかった佐藤の前に突然現れた
最上の女性。その容姿、魅力的な体、自分なんかを心配してくれた優しい性格(最後の最後除く)、
そして昨日の官能的な体験、目の前に女性の魅力の全てを魅せつけられて、一気に一目惚れした。
元男であった事は既に忘却の彼方である。正真正銘、卓哉が女である事は身を持って確かめたのも有る。
それが、さっきのあの態度…………あれは………。肩を落とし、とぼとぼと食堂に歩みを進める佐藤。
罪作りな卓哉であった。

卓哉が食堂にいくと相当な人数が朝食を摂っていた。まあ、いつものこと。
座れる場所を求めて見渡す…………と。
「あ、卓哉。席取っておいたよ!」と顔に飯をくっ付けながらぶんぶんと手を振る灰谷の姿が目に入った。


201 名前:某板805 :03/01/14 10:59 ID:8F7NEsrx
卓哉。その名前に食堂中の視線が集中する。……ずざざっ!と音が聞こえてきそうな勢いで
皆がこっちを見る。あれだけ騒がしかった食堂から、一気に音が消える。
男子校の噂の美少女。既に噂は広まりきっていたようだ。
しん……とする中、自分を刺すように集まる視線。思わずあとずさる。
「…………ぐ………。」これは強烈だ。すばやく踵を返し部屋に………。
「あ、ああ、ちょっとちょっと!」灰谷が追いすがり、がっしと腕を掴む。

「に、逃げちゃ駄目じゃないか!」
「馬鹿言うな!あんな中で飯が食えるわけないだろ!」
「で、でもそんな事言ってたら何時まで経っても………。」
「知るか!俺はもう帰る!寝る!お前ら全員死んでしまえ!」

今迄のフラストレーションが爆発する。体調の事など何処へやら。
静寂の包む中、きーきーと喚き散らしバタバタと暴れる卓哉とそれをいさめる気弱な大男。
その滑稽な光景に少しだけ喧騒が甦る。もちろん話題は卓哉のことであるが。

「ほ、ほら、皆もう気にしてないしさ、ご飯食べないと………。」
「そんなわけねえだろ!見ろあいつらの目を!キモイ視線投げかけやがってこの腐れチ○コどもが!」
「そ、そんな、考えすぎだよ。皆女の人が珍しいから見てるだけで………」
「あ、あいつウインクしやがった!ウインクしやがったぞ!目が!目が腐る!」
「そ、そんな馬鹿な………」
「おぁあ!あげくのはてに投げキッスしてきやがった!ど畜生ああもう駄目だ殺してやる!」

きーきーと騒げば騒ぐほど注目が集まってしまう。
………一通り喚き散らし少し息切れする。「……っはぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………?」
少し気分を落ち着けると………胸に圧迫感を感じる。
視線をやると灰谷の手がガッチリと胸を掴んでいた。暴れる卓哉を一生懸命制止した結果であるが。

202 名前:某板805 :03/01/14 10:59 ID:8F7NEsrx
「……何処触ってやがるっ!」ゴスッ!
ローファーの踵で思い切り灰谷の爪先を踏み付ける。
「あぐぅ!」うずくまる灰谷。
「全く………!」少し乱れた髪と服を直しながら、食堂をキッ!と見据える。
その剣幕にさっと一斉に目を伏せる生徒達。
「………………ぬぅ………。」
うずくまった灰谷を放っておいて周囲を視線で威嚇しながら灰谷のキープした席に向かう。
「………!あ、卓哉の分は俺が持っていくから座っててよ!」
痛みから回復した灰谷がささっと受け取りに行く。実にしぶとい。
まあ、元から奴を遣うつもりだったから別にいいのだが。

取っていた席につく。灰谷の隣りだ。嫌がらせかあの性獣め。
とりあえず席につき、隣りから向かい側からと、じろじろと視線を投げかけてくる周囲を
視線で威嚇しながら運ばれてくる食事を待つ。

「はい、卓哉。A定食でいい?」ゴトッ。目の前にクリームシチューとサラダ、コッペパンとみかんが置かれる。
「………クリームシチューは嫌いだ。ビーフシチュー以外は食べない。」ブスッと我が侭な愚痴を垂れる。
「いやぁ、時間が時間だしこれくらいしか卓哉が好きそうなの残ってなくて……。」
「……………他って何が?」
「えーと、檄辛カレーとカツ丼とキムチ鍋と満漢全席………。」
「…………もういい、わかった。」ゲッソリと目の前の食事を食べはじめる卓哉。
灰谷も隣りに座り食事を再開する。こいつの朝飯は…………
「…………朝からカツ丼なんて食うなよ馬鹿。」ぴし。シチューの中のグリーンピースを投げつける。
「いやあ、やっぱりボリュームが無いと…………。」苦笑いしながらカツ丼を掻き込む灰谷。

203 名前:某板805 :03/01/14 11:01 ID:8F7NEsrx
腹も痛むせいで食欲が無いが、もそもそと静かに食べていく。………すると、周りの声が良く聞こえてくる。
「……供とかデキたり…」「……ンコがついてるとかいったオチ……」「……ゃあ頼めばヤらせ……」
自分についての身勝手な話が聞こえてくる。「(……はぁ……何時になったら奴等は飽きるのかなあ…。)」
ふぅ、と目を伏せ、ため息を吐く。女になってから何回目だろうか。

ふと、灰谷を見やる。ガスガスとカツ丼を掻き込む灰谷。
「……………?」なんか怒ってる?眉間にしわを寄せ、乱暴に食べている。
それを見て、ああ、俺の為に怒ってくれてるのかな……、と卓哉は少し感動した。
まだこいつにも思いやりの心が……。いや、さっきから普通以上に思いやられすぎてる気が………。

……………そういえばなんだかここ数日の灰谷はおかしい気がする。
俺が女になったとたん言葉にさばさばしたものが無くなり、急におとなしくなってしまった気がする。
今迄は最近のようにここまで下手に出る事はなかったのだが、何故急に………。
………襲った事をばらされるとマズイからか?……いや、ありうるけどここまでしないだろうし……。

思わずスプーンを咥えたまま、じーーーーと灰谷を見つめてしまう。
……灰谷が気付く。「な、何、卓哉?」なんだか照れているようだ。………キモイ。
「……いや、汚い食いかただな、と。見ていて気分が悪くなるな。」ピシ。またグリンピースを投げつける。
「………み、見なきゃいいじゃん……」苦笑しつつ食事を再開する。

さて、こいつの真意は………灰谷を横目に考えつつパンに手を伸ばす。

204 名前:某板805 :03/01/14 11:02 ID:8F7NEsrx
と。
……ガタっ。
「あぅ。」サラダの器にひじが当たり、器がひっくり返り中身が散乱する。
「あ、卓哉。気をつけないと………。」
甲斐甲斐しく散乱したサラダをかき集め始める灰谷。
「……おい、集められてもそんなもの俺は食わないぞ。」
「わ、解ってるよ。これは俺が……」がさがさ。かき集めながら言う。
「おい、これもう汚いだろ。だいたい食べかけだし………。」
「だ、だってもったいないしさ………あ、卓哉、肘にドレッシングが……。」
そういってハンカチを取り出し勝手に肘を拭いてくる。
「………………………。」……まあ断る通りも無いし任せる。

その時、ふとデジャヴを感じた。?これと似たような事あったような………。

………甲斐甲斐しい灰谷を余所に記憶を辿る。

……思い出した。あれは灰谷の中学の頃だ。
その頃こいつには好きな子がいた。そして灰谷はその子に気に入られようと色々と親切にしていた。
この情景はそう、その子も同じように牛乳かなにかをこぼして半べそ描いてる所を関係無い灰谷が
親切に優しく世話してたっけか………。その姿を見て、こいつはなかなか出来た奴だと思ったんだが、
こいつはその子意外には全然優しくなかったのが印象的だったなあ………。目の前で他の女の子がこけても
知らん顔してるときがあった。誰にでも優しいわけじゃない。そう、灰谷は好きな子には尽くすタイプなのだ。
そして嫌われるのを極端にいやがる。まあだからといって尽くしゃいいってもんじゃないが。
で、結局意気地なしの灰谷は告白せんまま卒業したわけだが……そういえばあの子は今元気で………

…………………ん?

ゾクッと、悪感がした。答えが導き出されようとしている。こう、日常が崩壊せんばかりの答えが。
いやしかし…………いや、でも………。いや………しかし……それは嫌すぎ………。
………しかし、どう考えても灰谷のこの行動はそれでしか説明出来ない気がした。

205 名前:某板805 :03/01/14 11:02 ID:8F7NEsrx

…………………………………………惚れられた?

…………スプーンを咥えたままチラ、と灰谷の顔を見る。と、目が合う。
「こ、今度はどうしたの卓哉?」サラダをボリボリと食べながら聞いてくる。
また、照れているようだ。………いや、嬉しそうだ。かまってもらえた犬のような……。

ガタタタッッ!!!
思わず椅子ごとあとずさる。

「た、卓哉?」ビックリして聞いてくる灰谷。
卓哉をちらちらと見ていた食堂にいる生徒達もビックリして押し黙り、こっちを注視する。
……少し静かになる食堂。視線が仲の良い二人に集まる。
「……あー……いや、何でもない。何でもないぞー……いやいやこっち来なくていいから飯食ってろ!」
立ち上がろうとした灰谷をあたふたと諌める。

これは最悪だ。どちらかといえば、だが、体目当てならまだしも本気で惚れられるのはマズイ。キモイ。
彼女いない暦17年。初めて付き合った相手がむさ苦しいデブの大男でしたなんて冗談じゃない。

「卓哉?急に何を……」立ち上がって近づいてくる。
「ぅぅ、い、いいからお前は飯を食ってろ!俺は急用を思い出した!」
ズバッ!と立ち上がり脱兎のごとく食堂を駆け出していく。
その後ろ姿をボーゼンと見送る灰谷と食堂の生徒達であった……………。

206 名前:某板805 :03/01/14 11:04 ID:8F7NEsrx
卓哉の部屋。
卓哉は一人布団に包まって(((((;゚д゚)))))ガクガクブルブルと震えていた。
「(まずい………このままでは………俺の人生に大きく傷が………。)」
その気が無いのに男に言い寄られる男(今、女ですが)の恐怖というものは筆舌に尽くし難い。
801漫画のようにはいかない。只ひたすらキモイ。ゲジゲジを服の中に流し込まれるほうがマシかもしれない。
しかもその相手が身内同然の相手というのだから本当に質が悪い。
布団に団子のように包まって今更になって気付いた衝撃の事実に身を震わせるニブチン卓哉。

そして。
……がちゃ。灰谷が帰ってきた。
ガバッ!身を起こし布団を盾に防御態勢を取る。
「た、卓哉……何、……どうしたの?」部屋に入ってきた灰谷がぎょっとして卓哉の奇行を問いただす。
「…………いや、別に………。」警戒の色は解かない。

しばらくそのまま固まる二人。静寂が支配する。

「………と、とにかくもうすぐ授業だから支度しないと………。」静寂を破ったのは灰谷だった。
「……う、うん…………そうだな……。」まだ布団を抱いて警戒する。

「…………………。」「……………………。」
…………また静寂。奇妙な空気が二人の間を流れる。

「…………………あの、本当に大丈夫?」すこし近づいて怪訝そうな顔で聞いてくる。
「………う、いや、大丈夫だ。大丈夫だから先に言っててくれ。早く。」びくびくと応対する卓哉。
「う、うん、じゃあ……先に行くけど……何だったら先生に休むって伝えようか……?」
尋常じゃない卓哉の様子を気遣う灰谷。
「いや、行く。行くから、もう行け。」シッシッと追い払う。
「う、うん…………じゃあ…………。」…………がちゃん。
灰谷はチラチラと最後まで心配そうな目を向けながら鞄を取って出ていった。

207 名前:某板805 :03/01/14 11:05 ID:8F7NEsrx
「…………ふぅーーーーーーー………。」大きなため息を吐く卓哉。
これは………このさきどうすれば…………。
……バフッ。布団に頭を埋めて煩悶する卓哉であった…………。

がらがらっ。
卓哉がぎりぎりで教室に入る。もう皆来ているようで卓哉が最後らしい。
……少し教室が静かになり注目が集まる。いつもの事だがやはり嫌だ。
「………く…………お、おはよう。」
空気に耐え切れずぶっきらぼうに挨拶をして自分の席に向かう。挨拶の返事は待たない。
何か言われても今は困る。自分の席に着く。灰谷の隣り。
「(何処に行っても逃げ場ないのか………。)」トホホと着席する。
「卓哉、大丈夫?」灰谷が心配して声をかけてくる。
「う、ああ、心配するな。…………これからずっと……。」顔を引き攣らせて答える。
「………な、なんじゃそりゃ………。」灰谷はこちらの真意を計りかねてるようだ。

机に鞄を掛ける。………ガサッ。
「……………………ん?」机に何かはいっている。
おかしい。授業終了後、教科書から何から全て持ち帰るようにしているのに…………。

手探りで確かめる。
結構な数あるようだ……………これはひょっとして悪戯か?
気が滅入っているときに………勘弁してくれ……。

中から取り出す。手に持っているのは………………手紙の束。
「………………………………。」
「た、卓哉……それは?」灰谷が覗き込んでくる。……………無視。

208 名前:某板805 :03/01/14 11:06 ID:8F7NEsrx
………なんとなく嫌な予感がする。試しに一番上の手紙の封を開けて目を通す。
そこには汚い字で"一目ぼれしました"だの"付き合って下さい"だの書いてあるのが解った。

「………………………………。」
ぐしゃっ。無言のまま読んでないのもまとめて握り潰し、窓を開けて外に放り投げる。
バラバラバラ………と風に散っていく恋文たち。教室のどこかで「………あっ……。」という声が聞こえた。
そいつのやつのもあったのだろうか。とりあえず、止めてくれ。

窓を閉めちらっと横を見る。灰谷の顔。灰谷が。少し。

…………嬉しそうだった。

バン!「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお………!」
机に突っ伏し体を震わせながら、声にならないうめき声を上げる卓哉。
「た、卓哉、大丈夫!?」
「うるせえ!」
その声でガバッと起き上がり、甲高い声で喚き散らして鞄の角でドガッと灰谷を叩く。
「ひでぶっ!」最初の一撃で頭から血を流して机に突っ伏す灰谷。
卓哉はそんなぴくりとも動かない灰谷に追い討ちを掛けるように何回も叩く。

ガスッ!ゴショッ!

その悲惨な光景に教室の他の生徒達はショックでなにも出来なかった………。

209 名前:某板805 :03/01/14 11:06 ID:8F7NEsrx
「で、あるからして、ここは…………」
1時間目は科学の授業。
頬杖を突き、シャーペンをくるくると廻しながらつまらなそうに授業を受ける卓哉。
周りを見ると皆授業を真剣に受けているようだ。灰谷もしかり。

静かで何もやることが無いと、色んな事を考えてしまう。
本当は授業に真面目に取り組まなきゃ行けないんだろうが……。
いや、卓哉には授業よりも考えなければいけないのがたくさんあった。
この体の事。今後の事。何時直るのか、ひょっとして直らないんじゃないか。
最初の頃はやはり混乱していたんだろうが、そんな事考えもしなかった。
だが、段々時間が経つにつれて、不安を覚えてきた。直るなんて楽観的すぎるんじゃないか。
世の中には不治の病が一杯あるし、これも死ぬまで直らないんじゃないか。
このままいくと女で一生を終えてしまうかもしれない。そうすると結婚する相手は男という事に……。

想像する。
ウエディングドレスを着た自分の姿。横には……何故か灰谷が連想される。
「(………じーざすくらいすと…………。)」
そういう場面を考える自分の頭が嫌になりがくっとふさぎ込む。頭が痛くなってくる。
「………………??おい、蘇芳、どうかしたのか?」それを見た先生が声を掛けた。
「……へっ?」ばっ、と顔を上げると科学の先生が心配そうな顔をしている。
クラス中の視線も集まっている。
「……具合でも悪いのか?」先生が問いただしてくる。
「……あ、いや、別に………………ぅ。」ふと、腹の痛みが強くなってきているのに気付いた。
朝からずっと重く圧し掛かるような痛み。それがなぜか強くなってきている。
「蘇芳?体調が優れないなら保健室に……。」
保健室。なんとなくあの事が思い出される。

210 名前:某板805 :03/01/14 11:08 ID:8F7NEsrx
「いや、それには及びまぅ…………ぅぃててててて……………………????」
それには及ばない。そう答えようとしたら、痛みが更に強くなる。思わず下腹を押えてうずくまる。
………経験した事のない痛み。何かの病気だろうか。
「お、おい、すぐに保健室に……。」
「…………そ、そうします………。」がらっ。ズシリと痛む腹を押えて席を立つ。
「た、卓哉、大丈夫?」心配そうに見上げる灰谷。
「……知らん。」ぶっきらぼうにそう答え、腹をさすりながら教室を出る。

廊下をヨタヨタと保健室に向け歩く。歩くと腹の痛みに響いてつらい……。
まさか、また佐藤いないだろうな……。そんな事を考えつつ、ヨタヨタとようやく階段まで来たときだった。

つつぅーーーーーーー。
なにかが太股をつたっていった。
「(………………………え?何?)」階段の手すりに手を掛けたところで硬直する卓哉。
ズボンと太股が何かで濡れて張り付く。気持ち悪い。

股間を見やる。ズボンが濡れているようだ。黒い為、何の液体かはわからない。
な、何だコレは………。ひょっとして老人のようにおもらしとか………いや、馬鹿な………
いや、しかし、この訳の解らん体なら何が起ころうとも不思議ではない…………。

踵を返しトイレに駆け込む。と、とりあえず何が垂れているのか確認せねば。
保健の先生に股間見られたくないし………。ヨタヨタとトイレに入る。
スバッと個室に入り鍵を閉めて、すぐにベルトをかちゃかちゃと外しはじめる。
…………ズル。ズボンとトランクスを同時に降ろし、こわごわと股間を見やる………。

211 名前:某板805 :03/01/14 11:09 ID:8F7NEsrx
…………股間と内股が血まみれだった。凄い出血だ。
トランクスも血が染みていて酷い事になっている。
ズボンは黒なのでそう目立たないが………。

ショックだった。まさかこんな猟奇シーンが俺の体に………。
大量の血を見て、そういった物に免疫の無い卓哉は少し頭がくらくらした。

しかし、ここで倒れるわけにもいかない。踏みとどまる。
そして股間を凝視したままこの猟奇シーンが出来上がる条件として考えられる状況を全て上げていく。

この下腹の痛み。この血。どうすればこうなるのか。
といっても別に刃物を扱った覚えはないからこの血は怪我だの傷だのによる物ではない。
うん、別に何処も切れてない。というかどうやら血は膣口から……………。

………いや、するとこれはあれということに………。いや、まさかそんな………。
しかし、どんなに考えても、答えは一つしかない。

「……………………そんな……馬鹿な……。」……股間を見たまま呆然とする。

212 名前:某板805 :03/01/14 11:09 ID:8F7NEsrx
自分でも認めたくない答えが出る。その答えしか出なかった。

生理。女でしか起きない事。
それは排卵の証。子供が生める証拠。

頭が大量の血を見た事と、さらに男であった自分が生理なんぞやってる事実。
その事実に混乱し、頭がくらくらする。
…………どうやら完全に女になってしまったようだ。

ぐらぐらとかき乱される卓哉の心と頭。そのなかで思った。

ウエディングドレスを着た自分とその隣りの…………灰谷。
おまけに。

手には子供の姿が………………………………。

「い、いやだぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁ……………。」

イマジネーション豊富な頭をトイレの壁にごつごつと叩きつけつつ、
鬼気迫る咆哮を上げる卓哉君。
彼の明日は何処にあるのか……………。

ちゃんちゃん。

213 名前:某板805 :03/01/14 11:20 ID:8F7NEsrx
物音が止まる。灰谷がこっちを伺っているのだろうか。
……………しばらくの静寂の後。「………卓哉?」
灰谷が寝起きのかすれた低い声で声をかけてくる。

「……………。」答えない。………何もしたくない。


さっそくヘマしますた。>>193-194の間に↑これを脳内補完しといて下さいましな。
まあなくても読めるから困らないでしょうけれども。無駄の多い文章でつから(´・ω・`)

ええと、非エロでスマソでつ。今度はズコーンバコーン卓哉君ヤラレマクリを書きたいでつが……。
最近はへたくそながら作文に目覚めまして、これとは別のエロ小説を書いてまつ。

一応、感動物のつもりなんでつが、生まれつき頭の不自由な少女、
"それ"がエロい事だと知らない少女をだまくらかして散々やりまくってしまうという
そういうのが嫌いな方は吐くくらいの人の風上にも置けぬようなやつをでつね………。

まあ、それはどうでもいいでつね(´・ω・`)。とにかくこれからもよろしゅう。

214 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 12:05 ID:Cx4mI//W
>>某板805氏
非エロもイイ!(・∀・)
生理始まって烈しくウトな卓哉君の明日は何処だ
何処にあってもエロけりゃいいや。
某板さんの文章ツボだから、これからもがんがってホスィ

215 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 14:47 ID:8uAzRSts
最高っす!
非エロ部 長くても一気読み。
続きも楽しみですー。

216 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 15:34 ID:ezBAA8bi
このスレに書いてある事は所詮「便所の落書き」だということを
理解していない人間がいるようだな……
書き手さんは自分の煩悩を文章にして「便所に落書き」してるだけだろ?
そんなもんに物書きのプライドなんて求められても滑稽にしか見えないよ。



217 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/14 18:01 ID:ESfeeI5l
解ったからいちいち混ぜっ返すな。
とっくに終わってんだから。

以降は荒らしと見なして放置します

218 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 04:47 ID:KiQiiMNZ
一定周期で湧いてでるよね

219 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 09:06 ID:AyI55g9E
>>213
充分に面白かった。
周囲のリアクションが事細かに描写されているのが良かったです。

220 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:04 ID:bSl6Cj/C
>>125
 呆然としている少年達を送り出し、彼女達は部屋を出た。
 カラオケボックスの会計を済ませようとすると、既に繭美が6時までの料金
を先払いしていた。まだ時間までには30分ほどあったが精算した。そして彼
女達は、それぞれビルを出た所で別れた。
 観久と瑠璃は車のお迎えつきである。ターミナルに止まっている超高級外車
は異様に周りの目を引いた。
「亜美ちゃんのお迎えは?」
「もうすぐ、東雲が来ると思います。大丈夫よ」
「それではまた明日」
「ごきげんよう」
 まるで、ドラマだ。これが少しも嫌味はなく自然なところが、育ちの良さを
物語っているのだろう。彼女達が通う学校は、俗に言う資産家や名家の令嬢は
多い。それが名門と呼ばれる所以だろうか。三年前に今の形に変わった制服も
人気があるようだ。
 それでも、やはりするべきことは、みんなしている。何も知らない悠司から
見れば信じられないくらい乱れていると思うが、観久には婚約者がいるし、瑠
璃にも結婚を視野に入れた恋人がいる。彼女達のほとんどには、相応の相手が
いる。
 つまり、遊び感覚なのだ。
 だがそれも、親の手の中で動いているだけ。こうして彼女達は人付き合いの
計算を身に着けてゆく。

221 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:05 ID:bSl6Cj/C
 亜美は軽く手を振って三人を見送り、なるべく目立たないようにビルの影に
移動する。だが、やはり紫峯院の制服を着た美少女だけあって、自然に人目を
引いてしまう。無遠慮な視線が、主に彼女の顔と胸に注がれる。
 嫌な視線だな、と悠司の思考がつぶやく。
 それが快感なんですよ、と亜美が心の中で笑う。
 彼女の中で、着実に何かが変わり始めていた。今まで、どこか冷たい印象が
あった亜美に血が通い始めた……そんな感じだ。
 いつもこんな調子なんだろうか?
 悠司の疑問に、亜美が答える。だいたい、こんな所かしら。エッチをしたり、
他愛ないおしゃべりを楽しんだり。それは悠司にとって新鮮な驚きをともなっ
ていた。
 彼は昔から、人付き合いが悪かった。友達も数えるほど。大学に入ってから
は、一人もいない。メールを交わす人もいないわけではないが、友人とはいい
難い。
 それに対して亜美は、常に多くの人が周りに集まっていた。家にも多くの使
用人がいる。だがそれは彼女自身に惹かれてではなく、瀬野木という名家の娘
であるからに過ぎない。学校が楽しいのは、損得を抜きにしたつきあいがある
からだった。だが、ここでも時々相手の思惑が見て取れるのが、どこか悲しい。
 瀬野木の娘と知り合いになって損はない、と。
 案外二人は、似た者同士なのかもしれない。片や自分から人付き合いを拒み、
もう一方は望んでも得られぬ、親友という関係を渇望する孤独な者。
 戻れたらいいなとは思うけどな、と悠司。いや、絶対に戻りたい。
 それなのに、今ひとつ切迫感が無い。戻りたいと思っているはずなのに、ど
こか諦めのような感情がその上に乗り、どっしりと腰を下ろしているのだ。葛
藤している意識が亜美と悠司にふわりと分離して、会話を始めた。


222 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:08 ID:bSl6Cj/C
(私は先生と、ずっと一緒に居たいです)
(俺は君のことを知らないのに?)
(いいえ。私のことは、お母様や姉様よりも知っているはずです)
(一心同体だもんな)
(私は……先生のことを、悠司さんのことをもっと知りたい)
(君だって、俺のことを知っているはずだぜ)
(ふふっ。一心同体ですものね)
(あまり知られたくないんだけどな)
(……悠司さんの心って、とても温かいです)
(自分では冷たいやつだと思っているけど。無責任だし、無愛想だし)
(いいえ。とても温かい。ほんと、溶けてしまいそう……)

 再び、意識が溶け合ってゆく。
 こうしていると、さも二つの人格が対話しているように見えるが、悠司と亜
美は自問自答をしているようなもので、明確な区切りがあるわけではない。そ
れさえもが、もう、だいぶ曖昧になってきている。一人二役を演じているよう
な、そんな感じだ。
 ぼんやりと心の中で会話を交わしている亜美に、一人の男が近づいてきた。
 上半身裸に黒のレザージャケット。下半身も体にぴったりと張りつくこれも
黒のレザーパンツ。そしてソフトモヒカン、いわゆるベッ○ムヘアーの金髪野
郎が、亜美の前に立ちふさがった。唇の端には2つのリングピアスが、そして
鼻にも大きなピアスがぶら下がっている。
「お姉ちゃん、オマンコしようぜ」
 通行人の何人かがぎょっとして二人の方を見るが、男の格好を見て、我関せ
ずとばかりに足早に歩み去ってゆく。
 亜美は彼を見上げ、困ったように首を傾げた。

223 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:09 ID:bSl6Cj/C
「お嬢様にはオマンコもわからないってか。オマンコでわかんなきゃよぉ、セッ
クスだったらわかるだろ、おい。俺、たまってんだよ。姉ちゃんの股の間にブ
チ込ませろよ、な?」
 男の手が亜美の胸に届こうとした、その時。
「お嬢様、お待たせしました」
 亜美の影の中から現れたのではないか、と錯覚するほど、どこからともなく
東雲が現れた。
「ヒュウ! お嬢様かよ。たまんねえなあ」
 男はベルトにぶら下げていたバタフライナイフの柄を握り、音を立たせなが
ら老執事を威嚇し始めた。だが当の本人はといえば、まるで意に介していない。
ただ、亜美と男の間に割って入り、男を牽制している。
「へっ! お嬢様よぉ。一発じゃなくて、何発でもお前のマンコにぶち込んで
やるぜ? 俺のぶっといチンポでよぉ!」
 男は膨れた股間を誇示するように、腰を前後に振る。
 ぴたぴたのレザーパンツの股間は大きく膨らんでいる。確かに、かなりの持
ち物のように見える。
 東雲が一歩足を踏み出したのを、亜美は袖を軽く引いて制止した。枯れた老
紳士の外見に惑わされてはいけない。東雲は武術百般に通じている。亜美に害
を及ぼそうとする輩を、彼がただで帰すはずはない。一瞬で息の根を止めるく
らい、容易にやってのけるだろう。腕や足の骨を折るくらいで済めば御の字だ。
 亜美は薄く笑って男の前に立った。こんなバカ男なんか、いるだけで世のた
めにならない。今まで感じたことのない衝動が、亜美を突き動かしていた。
「そんなに自分のこれが自慢なんですか?」
 そして股間に手を当て、軽く動かした。

224 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:10 ID:bSl6Cj/C
「うひっ!」
 男は一瞬のうちに射精していた。亜美はそのまま、小刻みに手を動かし続け
る。男は目を半眼に見開きながら、続け様に射精した。とんでもない快感が一
気に爆発する。
「ああひゃっ! ひゃははあああああっ!!」
 亜美が手を離すと、ズボンの前面に濡れたような染みができていた。ほんの
1分ほどで、精液が枯れ果てるまで射精させられたのだ。それも、枯れてもな
お射精させられ、最後の二十秒ほどは堪え難いほどの激痛が走っていた。男は
そのまま腰が砕け、床に崩れ落ちてしまった。
 亜美は気絶したままの男を見下ろして、くすりと笑った。
「このくらいで参ってしまうようでは、私の相手なんか務まりませんわ。出直
してらっしゃい」
 さっ、と東雲が差し出したハンカチで手を拭う。淡く香水が染み込ませてあ
るのだろう。いい香りだ。
「東雲、帰りますよ」
「はい。お嬢様」
 白髪の老紳士を後ろに従え、亜美はさっそうと立ち去った。
 後に残るは、瞬時にして腎虚に陥った、精液と血を股間から垂れ流したまま
気絶している哀れな男の姿だけだった。

225 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:11 ID:bSl6Cj/C
 タクシーターミナルの端に黒塗りのリムジンが止まっていた。
 予定は伝えてあるが、どうして連絡もしないのに居場所がわかるのかは亜美
も知らなかった。護衛が影から彼女を見守っているのか、それとも時計や鞄な
どに発信機のような物が仕組まれているのではないだろうか。
 監視されているんじゃないか、と悠司は思ったが、亜美は物心がつく前から
他人に世話をさせることに慣れていて、守られることも監視されることにも抵
抗はまるでないようだった。
 扉を開けた東雲の視線に、亜美は小首をかしげて言った。
「どうかしましたか?」
 亜美と視線のあった東雲が、わずかに表情を変えた。
「いえ……何でも御座いません」
 すぐにいつも通りの彼に戻り、先程までのいぶかしげな表情は微塵も感じさ
せなかった。
(さすがは東雲ね)
 亜美の微妙な変化を感じ取ったのは間違いない。
 なにしろ、兄や姉が産まれる前どころか、先祖代々、瀬野木家に仕えている
一族である。先代当主である亜美の祖父が亡くなった現在、瀬野木家のことは
彼女の両親よりもよく知っているだろう。まさに瀬野木家の生き字引だ。
 執事頭の地位を息子に譲ってからは亜美の養育係として、それこそ乳飲み子
の頃から実の子のようによく知っている。
 何か引っ掛かるのだが、今の亜美はそれを思い出すことができない。喉に小
さな魚の骨が刺さったような感じだ。悠司としての記憶も、かなり混乱してい
る。引っ越し直後の部屋の状態とでも言えるだろうか。二人分の記憶が同居し
ているような者だ。混乱するのも無理はない。
 東雲が助手席に座ると、車は静かに走り出した。
 やがて信号待ちの車窓から、瑞洋軒と看板のかかっているレトロなレンガ造
りの建物が見えてきた。今日は天気がいいので、オープンカフェになっている
ようだ。

226 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:13 ID:bSl6Cj/C
 瑞洋軒は和風喫茶店、いわゆる大正時代のカフェを模した店だ。袴にエプロ
ンをかけた姿のウェイトレスが給仕をしている。
 名物は、「あいすくりん」。卵と牛乳の風味が味わえる、氷まじりの氷菓だ。
アイスクリームとは違うザラリとした舌触りが好評で、控え目な甘みもあいまっ
て女生に大人気の逸品だ。風味付けに蜂蜜やハーブを加えているのが味の秘訣
らしい。
 他にもウェイトレスに美人が多いこともあって、マニア層にも受けが良いと
いうのは悠司の知識にもあった。チェーン店ではあるのだが、郊外を中心に展
開しており、その数もまだ十軒少々。都心ではお目にかかれない店なのである。
 流れ込んできた亜美の記憶によれば、友達ともよくこの店に行くようだ。
 そういえば、絢ちゃんと約束したわね、と亜美は思い出した。教室で居眠り
をしていた亜美を起こしにきた水泳部の彼女だ。
 車内にはカーナビなど付いていないのに、運転手は混雑を巧みに回避しなが
ら道路を進んでゆく。
 2、30分も走った頃だろうか。多摩川を越えていないから恐らく都内なの
だろう。それなのに、道路の右手に緑の広大な敷地が視界に飛び込んでくる。
長く続く柵の中に現れた門の自動ゲートを抜け、森林公園かと見間違うほどの
深い緑の中へと車は進んでいった。
 ゲートから5分ほど走るとようやく視界が開け、建物が見えてきた。
 見渡すといった方が相応しい敷地の中に、平屋建ての建物が幾つも立ち並ん
でいる。さすがに地平線までは見えないが、大規模分譲住宅地の敷地の中に、
家が一軒だけあるようなものだ。贅沢な事この上ない。
 だがその一方で、悠司は寒々しさも感じていた。
 一瞬、宗教施設を連想してしまったのも無理はない。あまりにも整い過ぎて
いるのだ。人が暮しているという感じはほとんどない。まるでよくできた箱庭
を見ているようだ。
 道路の終着は、まるでバスターミナルのようだった。

227 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:15 ID:bSl6Cj/C
 東雲に扉を開けられ、亜美は車を降りる。
 何人かのメイドが玄関の前に立っていて、一斉に頭を下げた。
 まるで海外の映画を見ているような感じだった。
 濃いグリーンを基調にしたメイド服が大半を占めている。
 濃紺や、ピンク色のメイド服姿もある。
 何気なく眺めているうちに、頭の中に自然と彼女達のことが浮かんできた。
まだ記憶は混乱しているが、これなら大丈夫そうだ。
 東雲が開けてくれたドアから降り、亜美は玄関へ入る。カバンは東雲に預け
てある。先導するメイドに続いて、廊下を歩いてゆく。
 まるでホテルみたいだ。
 すれ違うメイドは一人もいない。皆、廊下の端に立って亜美に頭を下げてい
る。どこか居心地の悪さを感じる。
 10分ほども歩いただろうか。車がすれ違えるほど幅のある回廊を経て、彼
女は目的地に着いた。その間にあった扉の数を数えてみたが、五十を越えたあ
たりでばからしくなってやめた。
 亜美が暮しているのは、彼女のためだけに建てられた、一部が二階建になっ
ている別館だった。部屋が20もあり、小さいながらもホールを備えていて小
規模なパーティも開ける。調理施設も、浴室つきの客間もある。これだけで一
つの独立した世界なのだ。専門のハウスキーパーにコックまでいるという念の
入り用だ。
 この建物は、彼女が中学に入った時のお祝いに父親からプレゼントされた物
だ。ちなみに母親からは、ドレスとアクセサリー。ティアラとネックレスと指
輪のセットだった。もちろんこれも、イタリアの宝石商に作らせた特注品だ。
 ここまでくると、羨ましいというより呆れるしかない。
 夕食もここで摂る。生活の大半は、ここで過ごしている。
 父親も母親も、それぞれ仕事を持っていて、まず顔を合わせることはない。
亜美には兄と、結婚した姉、そして弟がいるが、嫁いでいる姉は別として、同
じ敷地内で暮しているはずの兄と弟でさえ、滅多に会わないくらいなのだ。

228 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:16 ID:bSl6Cj/C
 寂しいもんだな。
 でも、これが当たり前だと思っていましたから。
 着替えながら、心の中で会話をする。
 東雲もついてくれていますし、学校に行けばお友達もいますから。

 友達……か。

 いったい今のは、どちらのつぶやきだったのだろう。心を許して全てを打ち
明けられる人は、二人にはいない。あの布夕や瑠璃でさえ、どこか一線を引い
ているようなのだ。
「亜美様」
 扉の外から彼女を呼ぶ声がする。
「はい」
「雄一郎様がおいでになられていますが、いかがなさいますか」
 心の中に、熱い物が込み上げてくる。
「応接間にお通しして」
「かしこまりました」
 亜美は急いで部屋着に着替え、高鳴る鼓動を抑えるように胸に手を当て、応
接間へと向かった。
 誕生日には室内楽団を呼んで小さなコンサートも開いたことのある部屋に、
アンティークの椅子に浅く腰掛けて、落ち着かなそうにしている男がいた。
「お久し振りです、お義兄様……」
 駆け寄って、彼の手を取る。
「亜美ちゃん、おひさしぶり」
 胸が、きゅっと苦しくなった。
 そうとは気づかないまま別れ、気づいた時には既に自分の手の届かない人に
なってしまった、彼女の初恋の人。そして、亜美が処女を捧げた人。かつて彼
女の家庭教師であり、今は姉の夫である義兄、生島雄一郎(はじまゆういちろ
う)だった。

===== 今回はここまで =====

229 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/15 15:20 ID:bSl6Cj/C
長くなるのが決定的なので3回に分けることにしました。エロは次回からかな?
次回は今月中に、なんとか‥‥。
入口から建物が見えない家というのは日本に実在するそうです。はー。

‥‥はい、>>188は紛れもなく私ですよ。

うーん。まず断っておくけど、私は”神”でもなんでもない。ただの物好き。
ここに載せている話は、本来ならこれは第一稿程度なんだろうね。
まだ練りあげる余地がたくさんある。本当なら「小説」と名乗るのもおこがましいとおもう。
便所の落書きってほどアレでもないつもりだけど(w
読み返してみると、書き直したいと感じる所はかなりあるんだよね。

それに、小説なんてのは読者あってのもの。
プライド? 読者に楽しんでもらえなければそんなもの、塵芥以下の価値しかない。
それに本来ここはSSスレじゃないんだから、ネタ振りもしてみたというわけ。
リレー小説みたいにするのも、職人養成にはいいかもしれないとおもうので。
言いたいことはわかるけど、あまり真剣になられても。(汗)


>>某板805氏
笑ったけど、おながいでつから「‥‥」の数を減らしてくだちい。
それだけでだいぶ読みやすくなるかと。あと改行ももっと考えてくれるといいな。

日常生活でも萌えますよ。むしろそっちの方が萌え度が高いかも。
灰谷が惚れていると気付いた時の反応とか、ハートをぐわっしと鷲づかみでつよ〜。
それにお約束の「アレ」。注意しないとあっという間に「お母さん」だぞ、卓哉!
危険だ。危険すぎる。周りは狼だらけだ。なんて萌えるシチュエーションなんだろう。

あー、それに比べると漏れは萌えも修行も足りない。山篭りしてきます‥‥とほ〜。

230 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 15:20 ID:joWwT3bv
リアルタイムキタ━━━━━(゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚∀゚)━━━━━!!!
亜美タソテクすげえ(w

231 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 15:26 ID:bSl6Cj/C
>>230
反応早すぎでつ(w

こんな時間でも見ている人がいるんだなー‥‥

232 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 15:35 ID:joWwT3bv
>>231
一日一回は欠かさずに(w
ああ…あいすくりん喰いてえ…

233 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/15 18:19 ID:iM3wNKgI
あいすくりんって,高知の名物ですよね.大好きです.


234 名前:某板805 :03/01/15 19:19 ID:6JSG5rsn
>>380
なるほど、「……」を減らすとよいのでつね。
どうも私は会話の"間"を……に頼りすぎでつな。本文で間を表現出来るように精進せねば。
いや、こうご教授していただけると実は褒められるよりも励みになりまつ(・`ω´・)シャキーン
もっと喜んでもらえるような文を書かねば。改行も少し考えますでつ。

>>214-215殿
>>219殿
こんな物に励ましを……ありがとうございまつ( ´∀`)
こんな稚拙な文で何時まで喜んでいただけるがわかりませんが精いっぱいがんばりまつ。

今更でつが>>89殿、>>92殿。
実は私が活字の本よりもエロゲや漫画に接してる時間の方が多いのは内緒でつ。
いや、もっと活字を読んで書き物の精進をせねば……(´・ω・`)

235 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/16 09:03 ID:P6twEHrb
むぉ、まだあったのかこのスレ
昔晒そうと思ってSS書いたら設定がモロXchangeと被ってて
コソーリ闇に葬ったの思い出したYO。あの頃はXchangeも知らずに
TSハァハァ言ってたっけなぁ

236 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/16 19:27 ID:5y8lGIi3
初めてうpとか言ってる割にまともな文章書けてるなあ皆

>>235
うpしれ

237 名前:某板805 :03/01/17 00:53 ID:jtj9YAjg
初潮の来た日。
その日はまだ一時間目になったばかりだったが結局早退した。
なんか女になってからまともに最後まで授業に出たことがない……。
今日もさっさと自室に戻り、血まみれのベタベタする下半身を洗う為とっととお風呂に入る。
取り合えず服を脱ぐと、そこで改めて確認出来る血まみれのズボンとトランクスと内股。
ち、血が……血まみれ……。

おびただしい出血に、少しクラっとくる。
……女って月に一回こうなるのか……これからずっと……。
くらくらする頭を抱えながら、取り合えず汚れた衣類はほっといて浴室に入る。
シャワーの栓をひねり手で擦りながら血を洗い流す。少し黒くなった血が水に落とされていく。
下腹部の痛みはまだあるものの、別に気になるほど痛まない。

じゃーーーー。血が流れる水の中で帯状に混じって排水溝に吸い込まれていく。
膣口に指をいれ、軽くかき出す。……血が指をつたって垂れてくる。実にエグい。
……もう、ついでに体も洗ってしまおう。
スポンジを手にとりボディーシャンプーをキコキコとつけて全身を洗い出す。
ごしごしごし……。

……一通り綺麗に洗った。
さて……下着も一応洗っとくか……。血まみれのまま洗濯に出せないし。
浴室の扉を開けて体を乗り出し、そこにほっぽってあった血塗れのトランクスを引っつかむ。
こんな血だらけの物、共同炊事場で洗うわけにはいかないし。
ズボンは……しらん。またそのままクリーニングに出して知らん顔してしまえ。

シャワーを口にくわえて、床のタイルの上で石鹸をトランクスにこすり付けるようにして洗う。
がしがしがし…。
血はまだ完全に固まっていなかったようですんなりと落ちていく。

238 名前:某板805 :03/01/17 00:54 ID:jtj9YAjg
卓哉は洗いながら考えた。
「(もしこの先、毎月これじゃあたまらん……)」
……そういえば女って生理用品を使うんだったな。やっぱりそういうの使うしかないのか……。
いやだなあ……。といっても選択の余地など残されているはずが無い。
毎月数回(?)下半身血まみれなんてゴメンだ。
「……買いに……行くか……。」
……男子校だから園内の購買や本舎の保健室に行けば生理用品が手に入るとか言う事はないだろう。
1時間目で早々に引き上げてきたのもあって時はまだ午前中。
許可をもらって今から外に買いに行っても問題無いだろう。
早いうちに外で買っとかないと、また血が出てこられても困るし。
いや、一日に数回出血するのかどうかはしらんけども。
「何でこんな事に……。」洗いながらトホホとうなだれる卓哉。
浴室内にはため息とシャワーの音がこだましたのでありますた。

風呂から上がって体を拭く。
体を拭きながら今洗ったトランクスを良く搾って台所に干しておく。
そして朝、急いで着替えたときに脱ぎ散らかしたスパッツとティーシャツをまた着る。
全裸のままスパッツをはこうとしたところで、はたと思いとどまる
「(また血が出るかも……)」
下半身血まみれで歩き回るなんて冗談じゃない。
……かといってその生理用品を今から買いに行くわけで、今持ってなどいない。
「………………………………。」
キョロキョロと室内を見回す。……卓哉はティッシュの箱に目をつけた。
「……こ、これしかない……か?」
さっさっと二枚ほど抜き取り、重ねて軽く捩っていく。
……完成。なんとなく頼りなくみえる捩れたティッシュ。
「……こ、こんなもんで大丈夫かな……。」
かといって他に代用品など思い付かない。
ふぅ……とため息を一つ吐いて、立ったまま足を開き、それを膣口に手探りで突っ込む。
手探りで探し当て、グリグリ……と廻しながら挿れる。すこしひりひりする。
ぐりぐりぐり……。ティッシュが大体埋没する頃合いを見計らう。

239 名前:某板805 :03/01/17 00:55 ID:jtj9YAjg
「こ、こんなもんかな……。」
浴室にもどり、大鏡の前に立ち、どの位突っ込んだか確認する。
鏡に映る全裸の女体。視線を下に巡らす。……股間のティッシュは半分ほど埋まっているたようだ。
「うーむ……まあ、このくらいで漏れないかな……。」

部屋に戻りスパッツとティーシャツを身につける。
再び髪を後ろで束ねながら、ふと窓の外を見る。
……朝からの雨は少し小降りになっているもののまだ降っているようだ。
「……………っきしっ!!」くしゃみが出る。体が冷えてきた。
髪をポニ"もどき"に結んだら、朝着ていた黒いトレーナーを引っ張り出して身につける。
エアコンが効いている室内でこれだから、ちゃんと防寒しなければ。
箪笥から靴下とジーパンも引っ張り出す。この際、スパッツは下着代わりだ。
靴下とジーパンをはく。もぞもぞ………矢張りジーパンは大きかった。
腰周りは相当余り、股下も自分の脚より長く、端をふんずけている状態。
「……面倒くさいなあ……。」
腰をベルトでグイと絞め上げ、足の裾をくるくると巻いて、踏んづけない程度に合わせる。

よし、準備完了だ。
リュックと財布を引っつかみ、まずは外出許可をもらいに事務室へ行く。
玄関に出ようとしたところで、血まみれのズボンが目に入る。
「…………………………。」
これはどうしようか。……そういえばズボンの代えはもう無い。
そして、寮内のクリーニングの回収は昨日あったばかりだから来週まで無い。
それを思いだして、やはりさっき一緒に手で洗ってしまえばよかったと思いつつも
着替えてしまったし、今更洗っていられない。
「帰ってからでいいか……。」
とりあえずティッシュでごしごしと血を拭き取って机の上に畳んでおいておく。

240 名前:某板805 :03/01/17 00:55 ID:jtj9YAjg
……さて、今度こそ準備完了。
スニーカーを履き、紐を結び直したら廊下に出た。目指すは学園事務室。

学園本舎内を向かっているときに、教室移動なのか前からどやどやと生徒達が向かってきた。
見知った顔。卓哉のクラスの連中だ。……と、先頭の生徒が卓哉に気付く。
「あれ、蘇芳。どうしたの?」その言葉に反応したのか廊下を進む一行の目が卓哉に集中し、行進が止まる。
「……別に。ちょっと出てくる。」簡潔にそれだけ伝えると、足を止めずに集団の中を通り過ぎる。
モーゼのように道が開く。……せめて同じクラスのこいつらだけは早く慣れて欲しい物だが。
止まった人垣を進んでいくと巨人が声を掛けてくる。
「卓哉、何処行くの?」……灰谷だ。
「………………………。」……別に答える義理はない。何も返さず通り過ぎる。
さらに人垣をズンズンと進むと最後尾で佐藤がこちらをじっと見ている。……つい目が合う。
良く分からないけど捨てられた小犬のような目、言葉を飲み込んだ様子でこっちを見つめてくる。
……嫌われたと思っている佐藤の胸中は、他人の感情に鈍感な卓哉にわかるはずも無いが。
「(…………………?)」
自分を見つめる目がなんだか普通じゃない。……とりあえず、すれ違いざまに肩をポン、と叩き
「…………ぁ、頑張ってな。」となんだか良く分からないが励ましの言葉を掛ける卓哉。
「……!………」そのまま通り過ぎて、小さくなっていく卓哉の背中。
佐藤は嬉しそうな顔でそれを見送った。
「(嫌われて、なかった……!!)」
その事で一気に感情がピンク色に染まる。
その日一日中、佐藤は幸せな気分で過ごせたのは言うまでもない。

241 名前:某板805 :03/01/17 00:56 ID:jtj9YAjg
1階事務室前受け付けに来た。
「すいません。外出許可を……。」
リュックを背負い直し、コンコンとノックして受け付け窓にそう告げる。
……透明な穴空きプラスチック板ごしに、奥から机に座っていた中年のオッサンがぱたぱたと
スリッパを鳴らしてこちらに来るのが見えた。はて……なんだかオッサンが面食らっている顔だ。
「……が、外出許可って?」怪訝な顔で言う。
「……へ?だから、外出許可をもらいに……。」
卓哉も怪訝な顔で返す。ほんの少し静寂が訪れる。
窓越しにしばらく硬直して見詰め合う二人。
「(……あ、もしかして。)」……卓哉はなんとなく、理解した。

「えーと……き、君はどこの生徒?」
この空気の静寂を破り間抜けな顔で聞いてくる。思った通りだ。まだ卓哉の話を聞かされていないのだろう。
普通に考えれば男子校に女の子が通っているはずが無い。そういうことだ。
……いや、こうなると問題は事情を知らない人相手にこの事態をどう説明するのか、だが。
「いや、ここの生徒で……う〜ん……その……」
片手を口にあてて、モゴモゴと口篭もる。……1から説明するのも面倒だし、
なにより証拠も無しにこんな馬鹿げた話、誰が信じるのだ。

怪訝な顔でこちらを伺うおっさん。
「えーと、それで結局面会か何か……?」
「あ、え〜と……その……。」しかし煮え切らない返事しか返せない。

ん?まてよ?このまま関係者じゃない振りしてそのまま出るというのは……。
……いや、どのみち事情を知ってる先生とかに最終的に無許可で出たのがばれるとマズイ。
女になって、少し特別な扱いの生徒になったからといっても規則にはちゃんと従う必要があるだろう。
何とかしてこのオッサンにわからせて……いや、でも……それはどうすれば……?

242 名前:某板805 :03/01/17 00:57 ID:jtj9YAjg
煩悶する卓哉。卓哉を見つめる事務のオッサンの目に疑いの色が強くなっていく。
「……え〜と、その……………ん?」
と、その時偶然にもこの学園の理事長が近くを通りかかったのを卓哉は横目で見かけた。
初日に面通しした理事長。事情を知ってて、しかも一番偉いはず。

「……………ん?」理事長がこちらを見、卓哉と目が合う。
……これはチャンスだ。キュピーンと卓哉の目が光る。
「理事長!よかった、ちょっと来てこの人に説明を……」片手をぶんぶんと振り、呼ぶ。
「説明?……ああ、君は確かあの……蘇芳君……だったか?」そう言いながら、方向を変えこちらに来る。
彼の初老の頭では、大勢いる学園の生徒の個々の名前などとても把握出来ないだろうが
どうやら卓哉の名前だけは覚えていたようだ。……まあ、それもそう。突如女性化した男子生徒。
彼の教職人生で初めて出会っただろう。強く印象に残るのは当たり前の事である。
「そ、そうです!それであの、この人に俺が関係者だって教えてあげて下さい!」
卓哉は無礼にも事務のオッサンを指差して、理事長に仲裁を頼む。
「り、理事長、この子は一体……?」オッサンは怪訝そうに理事長と卓哉の顔を見比べる。
「ああ、え〜と……その、いいんだ。この子はうちの生徒でね……。」苦々しく説明する理事長。
「ええ?しかし……この子は……」目をしぱたたかせながらオッサンは二人を交互に見比べる。
「だから…いいんだ。この子はもう……うちの生徒なんだ。つまりその、特例……という奴かな?」
卓哉をちらちらとみながらモゴモゴという。……理事長も卓哉のことを少し扱いきれていないようだ。
……まあこんな突然女になったという、気持ちの悪い生徒だろうし。仕方ない。

「と、特例……なのですか?……ま、まあ理事長がそうおっしゃられるのでしたら……。」
どうやらすぐに微妙な問答が集結したようだ。ほっと胸をなで下ろす卓哉。頼んでよかった。
「……と、ところで蘇芳君。そんな格好で授業はどうしたのだね?」
今頃気付いたのか、服装をじろじろ見てそう言う。
「あ、その、外出許可をですね……。」もごもご。
「外出?……どんな理由で?」……その少し煮え切らない様子に理事長が怪訝そうな顔をする。

243 名前:某板805 :03/01/17 00:58 ID:jtj9YAjg
……この学園は滅多な事では外出許可は出ない。
遊びに行くから。買い物に行きたい。ちょっと家に帰りたい。そんな事で許可は出られないのだ。
というかこの学園では、夏休みなどの長期休暇以外、滅多に外に生徒が出る事はない。
そう、脚を折るとか、病気になるとかでないと。それくらい風紀を徹底した学園なのだ。

しかし今、卓哉には大義名分が十分にある。……そう、身体的な理由だ。
「……その、ちょっと買わなきゃいけない物が……」でも、生理なんですなんて言わなきゃ駄目か。
「……買い物?そんなもの学園の購買でなんとかならないのかね。そんな理由で外出は出来ないぞ。」
……いい辛い。しかし正直に話さなければ許可が下りないのは間違い無かろう。
「いや、その……生理が……。」……もごもご。……それを言って、すこし顔が赤くなる。
……元男。それが生理が始まったんです、なんて、こんなこと、恥ずかしくて他人に言えた物ではない。
それにコレはごくプライベートな事だ。例えれば「今朝、夢精しました!」なんて事、
人前で言うような物じゃないだろうに。……卓哉にとってこの生理とはそんな感じだった。

……それでも。
「えっ?……何かね?」
聞き取れなかったようで、きょとんとして顔を覗き込むように身をすこし屈める理事長。
「くっ………。」益々顔が紅潮する。

なんかイライラしてきた。何でこんな事言わねばならんのか。それに腹もまだ軽くずしりと痛んでいる。
また血がでてくるかもしれない。とっとと買いに行かねば。そんな人の気も知らずにこいつらは……。
だいたいなんでこんな理不尽な生理なんぞ、男の俺があわねばならんのか。
男として生まれてきんだから、俺の人生、端から子供など生む気などない。

244 名前:某板805 :03/01/17 00:59 ID:jtj9YAjg
……そこまで一気に考えが及ぶほど急速に鬱憤を募らせた。恥じらいの感情がスライドして怒りに変わる。
それに人間、生理中は何かあったらイライラしやすい傾向にある。女性とはそういう物だ。
それも手伝ったのだろう。感情が昂ぶり、ヤケクソ気味になる。

ガシ。理事長の肩を掴む。
「……??」理事長が卓哉の予想外の行動に面食らう。
そんな理事長の目をはっきりと見据え、少し赤らんだ顔を寄せて
「生理が始まったので生理用品買いに行きます……許可を、下さい。」
少し喧嘩腰に……一語一句よどみ無く、大きめの声で伝えた。

「……はっ?」「……な、何と!?」
二人のオッサンがほぼ同時に目を剥いて素っ頓狂な声を上げる。
「……そんなものも用意して持ってないのかね?」呆れたようにそう言うのは事務のオッサン。
彼にとって卓哉は特例ってだけの普通の女の子としか認識してないらしい。
……事情を知らない部外者はすっこんでろ。……卓哉は一瞥して心の中で舌打ちをした。

「……そ、そんな馬鹿な!?そ、それは本当かね!?」
それとは逆にその傍らで慌てた様子の理事長。そんな理事長を事務のオッサンは窓越しに
きょとんとした顔で見つめている。何を驚いているのかわからないんだろう。
「……はい、それはもうどばどばと。」卓哉は肩から手を放し、未だヤケクソ気味に返事をする。
「え……そ、それじゃあ、完全に女になってしまっているんじゃないか!」
相当驚いているようだ。逆に肩を掴んできて、全身に目を追わせつつ聞いてくる。
「……そ、そうなります……ね。」その剣幕にすこしトーンを落とし
ぽりぽりと頭を掻いてもごもご返答する。それは認めたくない事なのだが。
「……ああ、てっきり胸が腫れたり、陰部が中に引っ込んだだけのものと思っていたが……そうか……。」
卓哉の肩から手を放し、そわそわと落ち着きなく体を震わせて自問自答する理事長。
胸が腫れて陰部が引っ込んだ他にも、身長とか骨格とか色々変わったわけだが、まあ突っ込まないでおこう。
事務のオッサンはまるで気が触れた人を見るような目で理事長と卓哉を見比べる。

245 名前:某板805 :03/01/17 00:59 ID:jtj9YAjg
「……で、その、さっさと買いに行きたいんですが……いいですか?」おずおずと進言する。
「……え?……ああ、そうだ、な……うん、うん……いいだろう、行ってきなさい……。」
理事長はこの超常現象に改めてショックを受けているのか、まだそわそわとして返答した。
「あ、じゃあ……行ってきます。」
……ぺこ。
落ち着きのない理事長と、会話から事態が飲み込めずきょとんとしている事務のオッサンに頭を下げて
玄関の自動ドアに踵を返す。理事長直々になら堂々と出て行けるという物だ。
雨がシトシトと降っているので玄関の傘立てに有るどなたかの傘を適当に一本拝借することにする。
なに、すぐに帰ってくれば問題はないはずだ。……ボフッ。傘を開いて雨の中に踏み出していく。

外に出て校門を潜る。
さて……さっさとすまそう。とりあえず駅前の商店街に行くか……。
ポケットに手を突っ込み駅前に足を向けて歩き出す。3日ぶりの外。病院行ってそのとき以来。
開放的な空気に少し心が弾む。道ゆく親子や車も新鮮に思える卓哉であった。

駅前のドラッグストア。
卓哉は生理用品の棚の前に佇んでいた。ポケットに手を入れ、キョロキョロと少し挙動不審だ。
「……こんなに、あるのか……。」
見渡す限り生理用品。こんなものバンドエイドみたいなもんだろうに、なんでこんなに種類が?
卓哉はほへー、と面食らった。「(……どれを選べというのか?)」
普通の女の子であったら母親に聞くなりしてどういうのがあって、
どれを買うのか選んだりするんだろうが生憎そんな経験も無い。あってたまるか。

246 名前:某板805 :03/01/17 01:00 ID:jtj9YAjg
しゃがんで、下の棚から適当に一つ手にとる。
「よるようすーぱー……。」
何がスーパーなのかさっぱりわからない。……羽根付き?羽毛でも使っているのだろうか?
もうひとつ適当に手に取る。
「よるよううるとら……?」
……ウルトラマンとスーパーマンはどっちが強いのだろうか?しかもこれも羽付きかよ。
手に取った二つをしげしげと見比べる。……でも何がわかるわけでもない。
「…………………………。」
二つを棚に戻し、よじよじとしゃがんだままカニ歩きで平行移動。

……ナプキンは駄目だ。タンポン系にしよう……。
そういう、系、というのがあるのか知らんが、確かナプキンとは別にタンポンというのがあるのは知ってる。
それらしい棚の前で止まる。種類はナプキンに比べてやたら少ないみたいだ………。
少ない中から適当に一つ手に取る。
「ふ、ふぃんがーたいぷ……??」
フィンガー。日本語で指。……指の大きさなのを言っているのだろうか?
更にもうひとつ手に取る。
「……あぷりけーたー……??」
……最早何を表しているのかさっぱりわからない。
しばらく両手のタンポンを睨み付けた後、結局両方を棚に戻す。
なんだか訳のわからんもんをアソコに突っ込みたくない。アプリケーター……名前からして痛そうだ。
……やっぱり、ナプキンでいい。またカニ歩きでしゃがんだまま、にじにじとさっきの棚に戻る。
もはや何を選んだ物か判断が付かない。無造作に手に取っていき一つ一つチェックする。
レギュラー、カーブ、座るとき用、夜用、昼用、重いとき用、どんなに動いてもよれずに安心、などなど。

247 名前:某板805 :03/01/17 01:02 ID:jtj9YAjg
「うーん………?」
レギュラーとかは多分布地の大きさ、重い軽いは恐らく腹部の痛みとかだろうかと推測する。
で……この夜と昼ってのは、何か別のものが流れてくるから使い分けるのだろうか?
カーブって何がどう曲がってるなのか?いや、布みたいなペラペラしたのを何故曲げると表現するのか?
ナプキン着けてるときはあまり動いては駄目なのか?というか最初からずれない物は作れなかったのか?
もう、訳が分からない。しかし、なにか選ばないことにはしょうがない。加えて変な物選ぶわけにもいかない。
万が一使えないもの買ってしまっても、もう一回外出許可をもらって買いに来るのも色々と面倒だろう。

いっそ夜用で昼用でレギュラーでカーブでウルトラマンでスーパーマンの羽付きってのはないのだろうか?
「むむぅ……これ……いや、こっちか……。」
使えないものを使って血まみれになるのは自分だ。それだけは避けたい。
慎重に考えて比較していく。生理用品を一つ一つ手にとり、唸りながら最善の物を捜す。
……その一部始終をカウンターから伺っている店員が、その顔に徐々に警戒の色を示しはじめる。

「……よし、これにしよう。」
決めた。レギュラー羽付き夜用しっかり吸収動いても横漏れしませんってやつ。
結局よくわからんかったが、要は血を全部受け止めてくれればいい。それならこれが一番機能豊富みたいだ。
動いても大丈夫ってのもなにかとよろしい。値段も他より一回り張る分、効果もあるだろう。
レジへ持っていき清算を済ませる。……生理用品なんて買ったことがないので少し恥ずかしいが。
清算中、店員がこちらの顔をじろじろとみていたのは気のせいか。
……まあきっと自意識過剰とかの類だろう。気にしない。

248 名前:某板805 :03/01/17 01:03 ID:jtj9YAjg
……で、早速だが使おう。ティッシュなんぞを突っ込んでいたのでは、また出たら不安だ。
ドラッグストアを出たところでキョロキョロと公衆便所かなにかを探す。
……辺りを見渡すとすぐそこに某私鉄線の駅が目に入る。そうだ、あそこならトイレもあるだろう。
そう思い立ち、傘を開いて駅の方に足を進めていく。……ものの1分もかからずに構内に入る。
駅は昼前とあって、少し閑散としていた。傘を閉じて水気を切りながら改札口へ。
そして改札口横の窓口の駅員に改札奥のトイレに入れてもらうように言う。
二つ返事で快諾される。以前こういうの断られた覚えがあるが……外見によるものだろうか?
女性というのはこういう利点があるのだなあ………しみじみ。

まあ、いい。改札口を抜け、脇のトイレに入る。
中に入った途端に手を洗っていた中年男性が驚きの目でこちらを見る。
「………………??」
顔をしかめる卓哉。……何故そんな顔されるのか分からなかった。何か変な格好なのだろうか?
足を止め、鏡を見る。まじまじ……。おっさんの横に自分の姿が写っている。特になにも………あ。
弾かれたように振り向いて、入り口のプレートを見る。男性を象徴したシルエットのプレートがある。
そうだ。もう男子便所じゃなく女子便所を使うべきなのだろう。……コレはそういうことか。
なにぶん、男子寮で生活しているもので卓哉はトイレの性区別という概念は忘れがちであった。
「は、失礼ー……。」
引きつった笑いを返すとそそくさと男子トイレを飛び出す。呆然と見送るオッサン。
男子トイレを出て、そのまま折り返し女子トイレに飛び込む。……そこで一息。
ふう、変に思われる所だった。……もう思われてるか。いいや、頭を切り替えよう。
軽く二、三回、頭を振る。

249 名前:某板805 :03/01/17 01:03 ID:jtj9YAjg
ぴた。…と、女子トイレに踏み込んでいる自分に改めて気付く。
そういえば女子トイレなんて入った事なかった。
……キョロキョロ。未知の空間を見渡してみる。端から見れば挙動不審極まりないが。
「(ふーむ、こうなっているのか……。)」
個室しか並んでないトイレは視覚的に新鮮に写る。ドラッグストアの袋を胸に抱えたまま感心する。
それから他の人の姿は見えない。自分以外いないようだ。
……まあいいや。さっさとつけよう。手近な個室に入り、鍵を閉め、傘を立て掛ける。
洋式便所の便座に腰を下ろし、ベルトを外してスパッツとジーパンを下ろした。下半身裸になる。
そして、股間のティッシュを抜く。
「……んっ……。」
抜き取ったティッシュを見ると、先っぽに血が染み込んでいた。どうやらまだ血は出てるらしい。
ティッシュを汚物入れにほうり込み、先ほどの買い物袋を破り、封を切ってナプキンを1枚取り出す。
「……えーと、どうするんだ?」
ナプキンを一枚手に持ったまま、袋の裏面を良く読む。
「……下着を挟みこむようにして羽を折って図のように下着に固定する……?」
……なるほど、こうするのか。図を見て使用方法を確認する。
そして、今下着代わりの足元のスパッツに目を向ける。折り込んで固定……しようが無い。
一般の下着のように内股付け根で布地が切れてる訳ではないので、図のように固定はどう考えても無理だ。
普段はいているトランクスも同様である。そうすると……これどうしよう。無駄という事に……?

いや、むしろ今自分の持ってる下着類自体の側が生理用品をつけられるような作りをしてないって事だろう。
ダボダボのトランクスじゃ固定しようが無いし、無理につけても数歩進んだ所で股から滑り落ちていくのが
容易に想像出来る。……ちなみにブリーフは持ってないし。あれならつけられるかもしれないけど。
「う〜ん……。」とにかくナプキンを付けないわけにもいかない。血まみれはゴメンだ。
……それでも、いつものトランクスやスパッツではこれの使用は無理。
そうぐじぐじ悩んでいるとき、ナプキンの袋の付け方の図解を見ているとふと思い立った。

250 名前:某板805 :03/01/17 01:04 ID:jtj9YAjg
「(それなら、これを使えるように女性下着も買わなきゃ駄目…かな……?)」
それなら名案……いや、でもなあ……。女物のパンツなんて恥ずかしいし、買うのにも少し抵抗があるし。
いや、でもそういうの買わないとこれつけられない……。手に持ったナプキンを弄ぶ。
買う物か買わぬ物か、買うべきなのは薄々感じているが、男としてのプライドがその決断を遮る。
「うーん………………。」

………しばらく悩んだが、やはりどう考えてもそれが一番妥当なものであった。
そう考えると、何時までも腰周りがダボダボのトランクスを履き続けているのも締まりが悪いし。
そう、それに卓哉はこのところブラジャーみたいなの買わなきゃならないかもと思っていた。
女になった当初から体を動かす度に胸が跳ね回り、なんだか気が散るし肩が凝るしで悩みの種になっている。
いつしか、それならブラジャーとかで押さえつければマシになるかな、と考えていたところであった。
丁度いいかも。……うん、女性下着を買うのは少し抵抗があるが、これも日常生活の為……。
そう自分に言い聞かせて決心する。

そうと決まれば善は急げという。便座から立ち上がってスパッツとジーパンを履き直す。
ナプキンは今はとりあえず着けないでリュックの中に押し込んでおこう。ごそごそ……。
よし、準備完了だ。下着はデパートでいいかな……。ガチャっと個室のドアを開けて
傘を取りトイレを出て行く。目指すはデパートの婦人下着売り場。急がないとな……。

251 名前:某板805 :03/01/17 01:14 ID:jtj9YAjg
はい、まだありますが長いのでこの辺で。
エロパロ板なのにまた非エロかよ!と自分でも思いまつ……勘弁してくだちい(´・ω・`)

女性化したら周りは皆こういう反応で本人はこういう反応するのがいいなあ……(* ´∀`)
とか思いながら文字打ってるといつのまにか日常描写でこの長さ。
そういうのが活字で書ければいいのですがそんな能力無しでつ。
まあ性転換したら日常はこうなるんだよ、みたいなのを詳しくやったものとでも思って
なにとぞご勘弁を(´・ω・`)ノ今度こそズコーンバコーンと書きますので………であ。

252 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 01:40 ID:DUd39OK9
>某板805タン
面白い!! 次に下着買うのもタイヘンそうだな(w
380タソの指摘通りに改行も良くなっているし、詠みやすさ五割増。
三点リーダは、僭越ですがまだ減らせると思いまつ。
文章のリズムや面白さがキチンとあるので、……に頼らなくてもOKだと思われ。

鼻血を止めるように、ティッシュ突っ込む描写にバカウケしますた。
なるほどな〜。


253 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 02:13 ID:vmUsnNBE
>>某板805氏
非エロでも全く問題ないですよ
むしろ周りの人の反応などの描写があるのは(・∀・)イイ
いつも楽しく読ませてもらってます
どんどんうpしてください、続きに期待sageヽ(´ー`)ノ


254 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 04:23 ID:+yGJYDqy
>>805さん
……なぜにそんなに詳しいんだろうと小一時間…(w >生理
ただ、その……ひとつだけ。
あの量だと(女になって初めてでも、肉体年齢的には)初潮というわけではないんでしょうけど、
「足につたう」ぐらいならティッシュ2枚を突っ込んだ程度じゃ到底間に合わないという罠…。
歩いているうちに絶対また出てきます(w
…といっても、あくまで私の場合ですが。
もし情報源が女の人なら、構わず聞き流してください……(汗

255 名前:山崎渉 :03/01/17 07:29 ID:65SL66iV
(^^;

256 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 08:14 ID:9Z3F8/H8
今回も前回同様、状況描写がバッチシでグーです。
非エロでも、こういう事細かな描写で盛り上げてくれるので全然OKですよ。
滅入ってる筈なのに、何気に軽い卓哉くんが良い感じです。

257 名前:某板805 :03/01/17 08:38 ID:jtj9YAjg
そして訪れた駅前のデパート。
ピンク色の売り場を前に固まっている卓哉。とても男が近づける雰囲気ではない。
「(や、やっぱやめようかな……。)」
思わず弱気な言葉が出る。しかし、ここで帰っては血まみれの日々がこの先待っている事になる。
「(これも生活の為、心臓の為……)」

おずおずとピンク色の売り場の中に入っていく卓哉。
キョロキョロと辺りを見渡しながら歩みを進めていく。
見る限りレースだのピンクだの黒だの。とても買いたくないようなのしかないなあ……。
そして、ふと目をやった先に地味目の下着類の吊るしてある一角を発見した。
こ、こういうのかな、やっぱり。
その前で足を止め、縮れた青のしましまパンツを一つ手に取ってみる。
……なんかやたらと小さい?いや、普段からトランクスなんかはいてるからそう思えるのだろうか?
こんなの本当にはけるんだろうか?子供用じゃないよな?値札を確認する。……婦人用だな。
「うーむ……。」怪訝な面持ちでなんとなく引っ張ってみる。
ぐぃ〜〜ん。おお?やたらと伸びる。なるほど、そういうものなのか。
ふむふむ……更にぐいぐいと弄ぶ……とそのとき。
「……お客様?」「え、ぁっ……ちょ……」
突然後ろから声を掛けられ、つい後手に下着を隠す。つい、女物の下着を弄んでいるという
変態的な行為を咎められると思ったから。卓哉の外見からしてありえないことだが。
振り向いた先に居たのは声を掛けてきたのは見た目30代の女性店員だった。
「?…なにかお困りですか?」「え、いやぁ…別に……。」
頭をぽりぽりと掻いて、もじもじと答える卓哉。
店員は顔に?マークをつけてこちらを伺っている。
「…そうですか、お困りの事が在りましたら遠慮無くお申しつけ下さいね。」
結局そう言って営業スマイルを見せて踵を返した店員。

258 名前:某板805 :03/01/17 08:38 ID:jtj9YAjg
……ん?……ひょっとして丁度いい?
この際下着選びの相談に乗ってもらおうか。というか買うべきサイズすらもわからないし。
「…あの、ちょっと待って…。」すぐに踵を返した店員を呼び止める。
「はい?何か?」再びこちらを振り向く店員。
ここはもう、恥ずかしがっても仕方あるまい。正直に頼もう。
「……あのぅ、下着のサイズがわからないんですがぁ……。」頭を掻きながら照れ照れと言う。
「は、サイズがわからないといいますと…S、M、L、のどれを買うかと?」
慣れた様子で応対してくる。その様子に少し、安心する。
「はい。その……急に痩せたりしたんで正確なサイズが……。」
ここばかりはデマカセを言う。本当のこといったら逃げられて終了だろうし。
「そうですか、ではお調べいたしましょうか?」そのまま営業スマイルを浮かべながら聞いてくる。
「あ……お願いします。」「…わかりました、試着室へどうぞ。」
表情を変えない店員に促されるまま奥の試着室にはいり、リュックを降ろす。
「スリーサイズ全てお計りしますか?」メジャーをポケットから出しながら聞いてくる。
「え、あぅ……、お、お願いします。」と、おずおずと答える。
「はい、では後ろを向いて下さい……じゃあ失礼します。」
後手にシャッとカーテンを閉めて、そういうとトレーナーとティーシャツを捲り上げてきた。
卓哉の背中に冷たい店員の手が直に背中に触れる。
「ひゃぁっ!」素っ頓狂な声を上げて身を捩る卓哉。
「あ、ごめんなさい。でも、じっとしていて下さいね。」
淡々といい、更に服を捲り上げてくる。
「(ぅ…服の上からでもいいんじゃないのかなぁ?)」
思っても言い出せない。そういう物なのかな、と思って。
「あら、お客様ブラジャーされてないんですね。」
今度はメジャーを体に回してきながら意外そうな声を上げる。

259 名前:某板805 :03/01/17 08:39 ID:jtj9YAjg
「え、ええ……。」
顔が紅潮する。恥ずかしいことこの上ない。わざわざ言わなくてもいいって…。
「お客様、ずれないように服を持ってて下さいね……。」
メジャーを直接胸元に回してきながらいう。言われるままに捲り上げた服を持つ。
ふと目線を上げ目の前の鏡を見ると大きな胸を放り出した自分の姿が写っている。なんか惨めだ。
店員が胸にメジャーを回す。冷たいメジャーが胸の先端に巻かれてきゅっと軽く絞められる。
「んふ……。」それでつい、吐息が漏れる。
「(あ……き、聞かれなかったかな……?)」
顔を赤らめて焦る卓哉。でもこういうのは普通店員にとっていつものことだ。
「……えーと、92ですねー…。」そういってしゅるりとメジャーをゆるめる。
「……き、きゅうじゅうに?」結構でかいと思っていたがそれほどまでか!?自分でも驚く。
「ええ、最近の若い人は発育が良くって羨ましいですねぇ。」
褒めてるのか皮肉なのかわからない答え。そう言いながらも今度は胸の下を計る。
しゅっ……「えーと……68ですねー。じゃあ、サイズはFになりますねー。」
「……え、えふですか……。」なんか学園の奴等がじろじろ見てくるのもわかった気がした……。
「はい。では今度は腰周りを。」淡々と腰にメジャーを回す店員。……しゅっ。一瞬の静寂。
「……56です。まぁ、随分と痩せられましたねー…」しゅるり。少し皮肉っぽく言われる。
でも卓哉はそうとは気付かない。元々鈍くもあって、女心などわかる物でもない。
ぽかん……として、つい捲り上げていた服から手を放し、ぱさっと露出していた体が隠される。
「ごじゅうろく……。」なんとなく復唱する。92と56。なんだか相当豪気な数字じゃないだろうか?
といっても卓哉にとって女を褒める言葉は全て、少しマイナスの響きを持って脳に伝わるのだが。

260 名前:某板805 :03/01/17 08:40 ID:jtj9YAjg
「下の方失礼しますねー……。」
ベルトを外されジーパンが脱がされる。「……う。」
そこまでするか。まさか店員とはいえ女性の前でズボンを脱ぐとは……。顔が紅潮する。
「あら、下着を履かれてないんですか?」
店員にまじまじとお尻のラインを見られ、そう言われる。
「(か、勘弁してくれ……。)」
卓哉のそんな気持ちは露知らず、スパッツの上からメジャーが巻かれる。
「………85ですね。」シュッ。役目を終えたメジャーがしまわれる。
「はちじゅうさん……。」ばんきゅぽん、というやつか?……灰谷に気に入られるわけだ。
なんだか聞いてゲッソリした。どうやらこの体は男を惹き寄せる力が相当強いみたいだ。
……俺には全然嬉しくない。掘られる可能性が高くてどうする。

その後はさっさと服を着て2人して試着室を出る。
「あ、ありがとうございました。」取り合えず出たところで頭を下げてお礼を言う。
「いえ、お役に立ててよかったです。それではごゆっくり。」
営業スマイルを向けて踵を返し、奥に去っていく店員さん。なんか少し冷たい。
「(…俺、なんかしたっけ?いや、恥かいたのはこちらのような気が…。)」よくわからない。


261 名前:某板805 :03/01/17 08:40 ID:jtj9YAjg
まあ、いい。とにかくサイズは分かった。あとは買うだけだ。
踵を返し先ほどの地味な下着売り場に行く。ピンクだの黒だの、色気など不要。
まずはブラジャー。サイズFは……と、あった。この中で一番大きい奴。これ以上は取り寄せか。
運がいいというべきか。一つ手に取ってみる。こ、これはまたでかい。こんなの着けるのか。
「(えと、カップとアンダーで選ぶんだっけ?)」とりあえずサイズFの無地で白い安物ブラを
6枚掴んでかごに投げ込む。えーと、次。パンツ。パンツのぶら下がっている棚に移動する。
俺のサイズは……Sか。これまた無地の白の安物を6枚ほどサイズだけ見て無造作にかごに放り込む。
よし。これでいいだろう。そのままレジに持って行き会計を済ます。
やはりこの時ばかりは少し恥ずかしい。女物の下着を買うなんて初めてでやましい感じがする。

さて、では改めて。
会計を済ましたら袋を持ってそのままデパートの一角にあるトイレに直行する。身につける為だ。
せめて下だけは今すぐ変えておきたい。歩くたびアソコがビニールの生地に擦れてひりひりしてきたし
それに、さっさとナプキン付けないとまた血の恐怖が襲い来るやもしれぬ。
今度は最初から女子トイレに入る。うむ。間違えないぞ。
鏡の前で化粧をしている20代とみえる女性の背後をなんとなくコソコソと通りすぎ、
適当な個室に入り鍵を閉める。傘を適当に立て掛けて洋式の便座に座り、またジーパンとスパッツを脱ぐ。
「(あ、血、血ぃが…また…。)」……血を見てまたクラっとする。
膣口の辺りに少し血の跡が見え、スパッツにも黒いから目立たないが、少し濡れたような後が見える。
垂れた時気付けよ、俺。とりあえず横のトイレットペーパーで適当に拭く。がしがし。
そして腰掛けたまま袋から下着を一枚、リュックからナプキンを取り出し、二つを説明書きに従って
組み合わせる。下着のアソコがくると思われる位置にナプキンを宛がい、羽を折って固定……
なるほど、このための羽、か。しゅっ……しゅっ……。慣れない手つきで組み合わせる。こんなものかな。
……うーん、オムツの小型版みたいだ。まあ赤子のお漏らしとは勝手が違うわけだが。

262 名前:某板805 :03/01/17 08:41 ID:jtj9YAjg
立ち上がって履く。しゅ…。卓哉の尻にぴったりとフィットする下着。
今迄のダボダボスカスカのトランクスとは違い、なんだか安定してて安心感がある。
スパッツでなくとも、動いても腰からズレなそう。これならもっと早く買ってくるべきだったかな。
ナプキンで少し盛り上がった股間をポンポンと叩いて馴染ませる。
よし、これでいいだろう。……上は寮に帰ってからでも着けよう。
スパッツとジーパンを履き直し、下着の袋をごそごそとリュックにしまう。
傘を取って個室を出る。先ほどの女性も居なくなり、人気が伺えない。
鏡の前で軽くポニーな髪形を整えたら、リュックを背負い直してトイレを出る。
閑散とした店内を進み、入り口付近でよどんだ空だが雨が上がっているのに気付く。

あれから何時間経ったのか?ふと、きょろきょろと時計を捜す。
きょろきょろ……バッグ売り場の一角にかかった時計が12時少し過ぎを示している。
今は真昼か。授業もまだ少し残っている。
「(……出ようかな。いや、出なきゃ駄目か?)」
今日の午後の授業、何があったか思い出す。えーと……体育だ。
う、とんでもない。動いたらなんかズレるらしいし、生理のせいか知らんが体調も優れない。
見学……も駄目だ。生理中の女子が見学するってのは中学のときに見ていたが、
あの飢えた腐れち○こどもの前でそういうことを推測させてしまう事はマズイ。
……もう、今日は休もう。体調が悪いってのをごり押しすればこの体だ、許可など出るだろ。
そう思い立つと、よどんだ空の中、寮への帰路に就く卓哉。
……お腹もへった。つーか朝食えてないし。少し早足で帰る。

デパートから学園への道のりは途中、駅の前を通る。
……そこで誰かが声を掛けてきた。
「あ、ねえ、どこ行くのー?」
「……はぁ?」

263 名前:某板805 :03/01/17 08:42 ID:jtj9YAjg
素っ頓狂な声を上げて足を止め、顔をそちらに向ける。茶髪で少し色黒の調子の良さそうな男がいた。
「ねえ、一人でご飯食べるのさみしいんだけど、昼ご飯付き合ってくれないかなー?」
へらへらと笑いながら捲くし立てつつ近づいてくる。瞬時に気付く。こ、これは……なんぱというやつか!
「(なんと……)」ドキっと心臓が高鳴る。もちろん、ショックで。
車に轢かれかけた少し後のような感情。驚いた顔でナンパ男の顔をしげしげと見つめる。
「え、な、なに?なんかへんかな?」ぱたぱたと服装を確認し出す男。
「あ、いや、別に……。」怪訝な顔をしてそう返す。
「で、どう?」さっ、と男がこちらの目を覗き込んでくる。
……ああ、これどっかの本で読んだ事がある。目で殺すというナンパのテクニックだったか。
まさか自分がやられるとは思わなかったが。つか、キモい。勘弁してくれ。
「……いや、いいです。」そっぽを向き踵を返して、帰路に戻る。…でもまだそのあとをついてくる男。
「え、なんで?もう食べちゃった?」横に回り込み、並んで歩きながらまた目を覗き込んで聞いてくる。
「可愛いからおごるよー。ね、ジュースだけでもいいじゃん。」
「いや、いいです……。」目を合わせたくないし、顔を近づけないで欲しい。そっぽを向く。
しかしまだそっぽを向いた先に回り込み、目を覗き込んで誘ってくる。
「へぇ、化粧してないんだねー。でも超可愛い。すげー。」なんか勝手に感心してる。
「いや、いいです……。」しつこくしてくる男にやる気無く全くさっきと同じ返答を返す。

ふと目のやり場に困り、辺りを見ると……近くに交番が見える。
……ぴた。足を止める。
「お、来てくれるー?」前に回り込んで顔を覗き込んでくる……でも。
「……………………。」卓哉の目線は男じゃなく、そのすぐ先の交番に向かっている。
「……?」ナンパ男が卓哉の目線の先を伺う……交番がある。
「……え?マジで?」少し焦った様子で交番と卓哉の顔を交互に見比べる男。

………ジロッ。卓哉が自分の意図を汲んだであろう男を睨む。
男はそれに少し戸惑った様子だったが……「チッ、なんだよ痛え女ぁ……ばーか。」
好き勝手な悪態を吐いてすごすごと退散していく。その背中をジトっと見送る。

264 名前:某板805 :03/01/17 08:43 ID:jtj9YAjg
「ふぅ……。」本当に……疲れる。ここ数日で一気に起きた嫌な出来事が全て頭に浮かび出す。
灰谷。学園の、クラスの連中の目。生理。女物下着の買い物。ナンパ。……男とのセックス。
思い出して急に心が落ち込む。なんだか面倒になってきた。このまま家にでも引きこもったろうか……。

……あ、その時は家の連中になんて言おう。先生を納得させたように事情は汲んでくれるにしても
あんまり裕福ではない家の事情もある。良い学校入ったのだからこのまま自立しなきゃ許さないだろう。
女で嫌な目にあったから家に引きこもりますなんて聞いてくれないだろうし、追い出されるかもしれない。
本当にこの女は自分の子供か、赤の他人じゃないか、とまで家族の考えが及ぶかもしれないし……。
「このまま我慢するしかないのか……。」そう一人つぶやくと、ため息を一つ吐いて寮への家路を急いだ。

……その時、寮内、卓哉と灰谷の部屋。
昼休み、灰谷は昼飯を食べる前に卓哉の様子を心配して見に戻ってきた。
ガチャ。部屋に入る。見渡すが人気も無い。卓哉はベットに寝ていると思ったが……。
ふと卓哉の机の上のさっきまで履いていたであろうズボンが目に入る。
なんとなく手に取る……なんか股の辺りが濡れてる。
「…………………………。」卓哉のズボン……。そう思うと助平心が湧き出てくる。
……くんくん。匂いを嗅ぐと…何か変な匂い。オシッコじゃない。
卓哉のオシッコだったら……と脳裏によぎる。少し残念なような汚いような…。
でも、卓哉のズボンの股間が濡れてるということ。なんか興奮してきた。きょろきょろ……だれもいない。
当たり前だが。股間を膨らませながらズボンの股間部分を裏っ返してこれがなんなのか確かめやすくする。
触ってみる。これは……血?指と指を擦りあわせて血である事を確認する。
…血。尋常じゃない。灰谷は卓哉に何が起こったのか推測する……が、すぐに思い当たった。
不機嫌な卓哉の今朝の様子……腹を押えて教室を出た卓哉……ズボンの股間に付いた血……。

265 名前:某板805 :03/01/17 08:43 ID:jtj9YAjg
「……生理の血?」
流石灰谷。そのことで灰谷の頭にカッと急に血が上り、興奮する。
手に付いた血は卓哉のマ○コの血か。これは………そうか……。生理。生理か。卓哉が生理。
……卓哉は生理までやっている。というと子供が生める。つまり完全に女になったわけか。
その時は……母乳もでるのだろうか?驚きで考えがどこまでも暴走する。
灰谷の股間のモノがじょじょに大きくなる。さらにほてった頭で頭の暴走を加速させる。

という事は……男と結婚出来るという事だ……。卓哉はいつか男と結婚するのだろうか?
想像する。ウェディング姿の卓哉の横に立つタキシード姿の……自分を。
「………………………。」
ズボンを手に卓哉のベッドに腰掛ける。……バフッ。顔にズボンを押し付ける。
……くんかくんか。少し酸っぱい?微妙な匂い。
以前一回だけ匂った事がある。卓哉との初体験のときだ。これは卓哉のマ○コの匂い。
「はぁ…はぁ…ふぁ…はぁ……。」
息が荒くなる。すーはーすーはー。更に匂いを吸い込む。卓哉の股間の匂いを。
あの日、あの時見た卓哉のマン○。あのとき以来見たくても見れなかった卓哉のマ○コ。
………興奮する。モノが更に張り詰める。我慢……出来ない……!
かちゃかちゃ…片手でおもむろにベルトを外しズボンをはだけ、張り詰めた自分のモノを取り出し、擦る。

実はあの日以来、卓哉が寝静まった時に一人風呂場であの体験を思い出してオナニーしていた。何回も。
思春期。手を届かせればすぐそこある甘い魅惑的で無防備な体。とても何かせずには我慢出来ない。
灰谷の性欲は人並み以上であるというのもあるだろう。しかし、手を出すと嫌われるから想像で我慢した。
そして今、いつもとは違い、"卓哉の股間"が目の前にある。そのことがすごく興奮させる。

266 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 08:49 ID:BOrvguOz
リアルタイム降臨中だけどひょっとして連続制限?
んでは支援カキコ。がんがれ。


267 名前:某板805 :03/01/17 09:00 ID:jtj9YAjg
すーはーすーはー……しゅっしゅっしゅっ……。灰谷のモノの先端からすぐに液がにじんでくる。
くちゅくちゅくちゅ……。ズボンに残る卓哉の股間の匂いを嗅ぎながらオナニー。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…。」すーはーすーはー。
バレたらまずいという行為に背徳感を覚え興奮する。
くちゃくちゃくちゃくちゃ…。先端を重点的に細かく擦りながら頭の中で以前の体験を思い出す。
卓哉の甘い匂い。柔らかく、突き上げるたび大きく揺れる胸。くびれた腰をがっちり掴み、
あの丸くて弾力のあるお尻に後ろから思い切り自分の腰を叩き付けた時のプルンと歪んだ尻の形、
そして自らの太いチ○コを卓哉のマン○に激しく叩き込んで擦っている時の快楽。
喘ぐ卓哉の色っぽい顔、(本当は喘いでなどいないが)ムチムチとした感触の脚。
柔らかく、きつく、ぬめって、温かかった。あの情景を何度も何度も反芻する。そして激しく擦る。
先端から更に分泌する液が音を大きくする。くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ……。
…っ来た………興奮のせいか、すぐに達してしまう。
「くっ………………。」
……ビュっ……ポタポタッ……。床に飛び散る精液。

「はぁ…ふぅ…はぁ…ふぁ…。」
しゅ……しゅ……しゅ……。尿道の残りも絞り出すように擦る。
ドク……ドク……。残り汁が手を伝って腰掛けている卓哉のベッドに落ちる。
「……はふぅ………。」
しばし、倦怠感と虚脱感にがくっとする。そして一回射精して落ちついた頭で思う。

268 名前:某板805 :03/01/17 09:02 ID:jtj9YAjg
卓哉は完全に女になってしまった。……つまり本当に好きになってもいいという事。
結婚も卓哉がハイといえば出来るだろう。そうすればあの卓哉が一生俺の物に……。
……再び萎えかけたモノが膨張する。
毎日卓哉とすごしたり、デートしたりすればどんな楽しく日常が過ごせるだろうか。
毎日卓哉に耳元で好きといわれたらどんなに良い気分になれるだろうか。
毎晩卓哉を自分の好きに出来たらどんなに気分になるだろうか。
卓哉に自分の子供が出来たらそのとき出る母乳はどんな味がするのだろうか。
いっそ子供にやらずに自分が全部飲んでしまいたい。……そう考えると更にモノが膨張する。
いや、あれだけ綺麗なんだ。何とかしなければすぐに誰かに取られてしまう。
なんとか、なんとかして今のうちに卓哉に振り向いてもらわなければ……。
卓哉は灰谷にとって、もはやあらゆる意味で完璧な女だ。その事実で卓哉への恋心は確固たる物になった。
そして思考ばかりが先走る。さきへさきへと。卓哉をものにしたい、その一心だった。
荒い息をなだめながら床に散らばった精液を呆けた面持ちで見つめてぼぅっとする。
……そのとき。

がちゃ。
「ただいー………と。」卓哉が、帰ってきた。
靴を脱ぎ散らし、ずかずかと部屋に入ってきた卓哉と目があう。
「……………ん?」ポケットに手を突っ込んだまま足を止め卓哉がこちらを見る。
「あ…………。」突然の片想いの相手の帰宅を、モノと相手のズボンを握り締めたまま硬直して出迎える。

269 名前:某板805 :03/01/17 09:03 ID:jtj9YAjg
………………静寂。

卓哉の目に入る光景が通常とは大きく違う気がする。……嫌な予感。
「……………え?」
卓哉の目線が灰谷、灰谷の股間、床に飛び散った白い何かの間を往復する。
「あ……卓哉……これは……その……。」
灰谷の顔が引き攣り、背筋が寒くなる。冷や汗がどばっと吹き出る。
「こ、これは誤解で……あぁ……。」
灰谷自身何を言ってるかわからないくらい。体の硬直は解けず、まだモノを握り締めている。
でも卓哉は聞いてない。目の前の光景をしげしげと見てる。

……卓哉は自分の机に目をやる。ズボンが無い。
すぐに灰谷に目を移す。汚いチン○を放り出して握り締めてる。
やつのもう片方の手には見慣れたズボン。自分のだ。
そして……この匂い。床の白い液体。やつの焦燥している様子。奴と目が合う。
………媚びるような視線。コレは、奴が慈悲を乞う時の目だ。

…………静寂。10秒も無いが灰谷には1分にも感ぜられた。

……そして。卓哉は何が起こったのかその間に全て察知した。
全ての物証が1本の線上に並ぶ。…謎は…全て…とけた。
理解したその一瞬で沸点はレッドゾーンを大きく越え、自我の管轄を遥かに飛び出す。

「………はぁぁああいたにぃぇぁぁぁあああああああああぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!」

ズッ……シン………グラ…グラグラ……………。
ぎゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ………………。

平和な昼下がり。寮内に地鳴りと甲高い雄叫び、そして断末魔の声が響き渡ったのでありますた……。

270 名前:某板805 :03/01/17 09:30 ID:jtj9YAjg
なんだか書き溜めが残ってると締まりが悪いので書き残った分一気にうぷでつ(´・ω・`)ノ
でも合わせると凄い長さでつな。やはり日常描写を簡潔にまとめられる能力を習得せねば。
で、まあ、今度こそエロを書いたわけですが
             ノ∩
           ⊂   ヽ
            /( 。д。)っ
            U ∨ ∨
         ・@;∴‥
   ∧_∧∩  :: :.
  (#´∀`)/  :: ::デブ野郎のオナニーじゃねえか!
  (つ   /  :: :'
まあ先に突っ込まれておきまふ。まあエロへの布石はここまでよ……( ・∀・)ニヤニヤ
>>266殿。
うわあいヽ(´ー`)ノ支援ありがとうございまつ。
こんな時間にどなたかいらっしゃるとは。助かりますた。
>>252様。
おふ。改行はおけでつか( ´∀`)ワショーイ。……はなんか癖でつね。
何とかせねば。とにかくありがとうございまふ(・`ω´・)シャキーン
>>253殿。
その言葉にどれだけ励まされるか。アップした後ちょくちょく評判を見に来てしまう
チキン物書き見習いの精神状態はアナタ様に支えられているのです。
>>254様。
彼女?はっはっは 全 て フ ィ ー リ ン グ で つ (´・ω・`)ショボボボーン
いや、でも本物の女性すらある程度納得する描写が出来たと自分をワッショイしたいとこでつ。
で、やはり御座いましたか突っ込みが。生理用品は調べりゃあれですたが本物となると。
まあそこはそれ、普通の女の子じゃないということでどうかひとつ(´・ω・`)ノ
これからもちょくちょく突っ込んでくれるとありがたしでつ( ´∀`)
>>256殿。
実は私自身陰うつで暗い雰囲気は嫌いなのでつ。
まあ暗いけど楽しませる文章が書けないというのもありまつが(´・ω・`)
くだらないノリでなんとか楽しんでいただけまつよう心がけまつ。

271 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 09:38 ID:BOrvguOz
>>270
おつかれー。
こーゆー描写モノも嫌いでないっす。
でも書きためたのが無くなったということは少しお休みですか。
また〜り待つのです。


272 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 10:00 ID:pjiVU4UP
92・56・83、デブ野郎が佐藤がうらやましいぞ(w
デブ野郎と一緒にハアハア。
>>254
そういう リ ア リ テ ィ は必要ない、と突っ込んでみるテスト。
自分も女だが、普通じゃない目のつけどころに瞠目したです。

273 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/17 10:30 ID:9Z3F8/H8
W56かぁ・・・。

普通な胸でもW56は充分スリム。
これで手足が長かったら完璧ですね。

274 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:13 ID:3VbgrGh4
>>228
 雄一郎は、決してハンサムとは言えない平凡な顔つきの男だ。有名人の誰に
似ているとなると、大抵がお笑いタレントの誰某とか言われるのが関の山だ。
だが、愛敬のある印象的な顔だといえるだろう。
 国立大学を卒業後、現在は瀬野木一族が運営する系列会社に入社して働いて
いる。本家の娘を嫁に迎えたからには、ゆくゆくは社長も間違いないと周囲か
らは見られている。非常に優れた能力を持っているわけではないが、親しみや
すく、人当たりのよい人柄は多くの人に好かれている。
「姉様(ねえさま)は元気ですか」
「ああ、元気に動きまわっているよ。僕の心配なんかそっちのけでね」
「ふふっ、姉様らしいですわ」
 お茶の用意をしている亜美の笑みに、雄一郎が驚きの表情を見せる。
「しばらく合わないうちに、ずいぶんと明るくなったね。……恋でもしたのか
な?」
「男子三日会わずんば刮目して見よ、と言うでしょう? 女の子も、三日会わ
なければ変わるんですよ」
 恋という言葉に、亜美の胸に鋭い痛みが走る。今まで感じたことのない苦し
い感情。
 これは――嫉妬だ。
 私は姉に、そして雄一郎さんに嫉妬している。悠司と一緒になった亜美は、
今まで意識していなかった感情にも強く反応するようになっていた。
 それでも亜美は心の中に渦巻く負の感情をおくびにも出さず、メイドが用意
してくれていたカップに紅茶を注いで差し出した。
「お義兄様は、今日はどうしてこちらにいらしたの?」
「今日は、瀬野木取締役に呼ばれてね」
「洵彌(じゅんや)兄様の御用なのね」

275 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:14 ID:3VbgrGh4
 この取締役とは、グループ企業をまとめるセノキインダストリーの役員のこ
とで、亜美達きょうだいの一番上の兄だ。今年で28になるが未だ独身で、会
社では玉の輿を狙う女子社員が、会社の外では瀬野木家と誼(よしみ)をつけ
ようという取引相手が、水面下で激しい争いを続けているらしい。
「緊張するよ。なにしろ雲の上の人だからね」
「うふふ。でも、他人ではないでしょう? 家族なんですから、もっとおくつ
ろぎになればいいのに」
「いや。瀬野木の家は凄すぎて、平凡な僕には気が休まらなくて。つい、汚し
たテーブルクロスの値段だとか、うっかり何か壊したら幾らくらいかかるんだ
ろうとか考えちゃうんだ」
 何気なく手にしているカップが清朝の磁器で、目の玉が飛び出るような値段
がするなんて雄一郎は知らない方がいい。もっとも、他のティーセットも英国
製を中心にしたアンティークの陶器や磁器など、高価なものばかりなのだが。
「観夜にも頼まれていたんだよ。亜美ちゃんがどうしているかってね」
「あら。姉様に頼まれなければ、お出でになられなかったのですか?」
「そんなことないよ。かわいい……義妹(いもうと)だからね」
 雄一郎が少し言いよどんだ。
 無理もない。いくら彼女が求めたとはいえ、まだ中学生だった彼女の処女を
破ったのは彼なのだ。しかも亜美が寄せる好意を知りながら、姉の観夜に惹か
れ、彼女とも関係を持ってしまった。そして結婚……。
 怨んでいるだろうという思いが、彼を亜美から遠ざけさせた。ふたりきりで
会うのは、何年振りだろうか。もしかすると、家庭教師を辞めてからはこれが
初めてかもしれない。
「お義兄様ったら、お世辞がお上手」
 くすくすと笑う亜美を見ながら、雄一郎は救われる思いだった。常に心の片
隅に残っていたしこりが解きほぐされてゆく。その一方で、亜美の中には暗い
想いが膨れ上がり始めていた。

276 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:16 ID:3VbgrGh4
「今日のご予定は?」
 姉の近況などを尋ねた後、亜美はこう切り出した。
「ああ。取締役と――」
「おにいさん、でしょう?」
「いやあ、義兄(にい)さんだなんて気軽に言えないよ。まだ観夜と結婚した
ことを認めてくれていないんだから。お義母さんが助けてくれなかったら、絶
対に結婚できなかったな」
「お父様なんか、一番に反対しましたものね」
「確かに」
 雄一郎は苦笑した。将来はほぼ約束されているようなものとはいえ、会社で
はまだ係長に過ぎないし(それにしても相当なスピード出世ではあるのだが)、
会社組織を通して親会社の社長と会うことなど、まずありえない。非公式の場
でも彼を避けているようで、結婚式にすら出席しなかったという徹底ぶりだ。
「うん、その……お義兄さんとの会食に呼ばれているんだ。一応、スーツも着
てきたし」
「お似合いですわよ」
「イギリスの何とかってメーカーの背広だっていうんだけどね。観夜に押し付
けられたんだ。ちゃんとした服を着なさいってね。ちゃんとしているつもりな
んだけれど……」
「兄様は服にうるさい方だから。唯一の趣味と言っていいかもしれませんわ」
 洵彌は仕事が趣味と陰口を叩かれるほどだが、瀬野木の後継者ともなれば無
理もないだろう。彼の息抜きは、スーツを仕立てる時くらいのものだ。そのた
め彼は、百着以上のスーツを持っている。二百以上は確実だが、数えたことが
ないのでわからないのだ。
「お義兄様も瀬野木家のやり方に慣れていただかないと」
 だが、簡単に慣れるわけないと今の亜美にはわかる。悠司としての部分が、
呆れるほど豪奢な内装に感覚が麻痺してしまうほどなのだから。

277 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:17 ID:3VbgrGh4
 最初に雄一郎が家庭教師に来た時は、言葉も出ないほど緊張していたくらい
だった。その時と比べたら、相当落ち着いた方だろう。
「亜美ちゃんも一緒なんだろう?」
「いえ。私はここでとります。兄様に呼ばれていませんから」
 雄一郎が困ったような、不思議そうな複雑な表情をした。
「みんなで集まって食事をしないんだね」
「みんな、それぞれの生活がありますから」
「寂しいよね」
 雄一郎が苦笑した。
「僕が瀬野木の家に世話になりたくないのは、そういう理由もあるんだ。僕と
観夜の子供には、そんな思いをさせたくない」
 ズキンと胸が痛む。
 望んでも、彼とは結ばれることはもう無い。姉が死ねば別だが、そんなこと
は考えたくもない。それに、二人の間には子供がいる。亜美が入る隙間など、
どこにも無いのだ。
 亜美はつとめて明るく言った。
「食事が終わったら、お部屋にうかがってよろしいかしら?」
「ああ、歓迎するよ。観夜も亜美ちゃんがどうしているか、知りたがっている
から。ゆっくり話を聞かせてもらうよ」
「では、久し振りに勉強も見ていただこうかしら」
 紅茶を飲み干した雄一郎は、そおっとカップをソーサーに戻し、笑いながら
言った。
「でも、亜美ちゃんには先生がいるんだろう? それに、高校の教科なんてす
ぐには教えられないよ。僕も卒業してブランクがあるからね」
「早耳ですわね」
 何か、引っ掛かる。彼は誰からそのことを聞いたのだろう。姉だろうか。で
もそうなると、なぜ姉は「存在しないはずの家庭教師」のことを「知っている」
のだろうか?

278 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:18 ID:3VbgrGh4
 徐々に、混乱していた記憶の一部が解きほぐされてゆく。
 間違いない。亜美には家庭教師なんていなかった。自分が教えてもらってい
た人は、目の前の彼だけ。それも中学一年の間のみだった。
 それともこの記憶は、亜美と悠司が一緒になってしまったショックで産み出
された妄想なのだろうか。いや、そもそも都築悠司なんていう人間は本当に存
在するのだろうか?
 わからない。
 一度ほどけたと思った記憶の糸は、再びこんがらがってしまった。
「亜美ちゃん、大丈夫?」
 雄一郎が心配そうに声をかけた。亜美は我に返って、曖昧に微笑んだ。
「はい、ご心配をお掛けしました。今日はクラブ活動があったものですから、
少し疲れているんです」
「そうか。悪いことをしちゃったな」
「いえ、お義兄様に会えて嬉しかったです」
 胸が苦しくなる。切ない。
 雄一郎は時計を見て立ち上がった。
「そろそろ時間だ」
「それではまた、後程おじゃましますね」
「うん。楽しみにしてるよ」
 雄一郎の言葉には他意はないはずだが、亜美の心臓が跳ねた。続いて立ち上
がろうとして、彼女は眉をひそめた。
「どうしたの?」
「い、いえ。なんでもありませんわ」
 雄一郎が部屋を出ていってから、亜美はそっとスカートをまくってショーツ
を見てみた。彼女の目に飛び込んできた光景は、さっきの感覚を裏付けるもの
だった。
 股間は、恥かしくなるほどぐっしょりと濡れきっていた。

*************************************

279 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:19 ID:3VbgrGh4
 時刻は夜十時を指していた。
 食事は既に済ませてある。食欲がなかったので軽食だけにしてもらい、風呂
に入ることにした。
 丹念に体を洗いながら、亜美は自問する。
 何を期待しているのだろう。
 これは、義兄に抱かれるためにしていることではないと自分に言い聞かせな
がら、それが言い訳にすぎないのがわかっていた。夜中に男の部屋を訪れると
いうことがどんな意味を持っているのか、わからない彼女ではない。
 でも、姉様の旦那様ですもの。妻の妹に手をかけるなんてことはしないはず
だわ。
 それなのに乳首が固くなっている。胸をこするスポンジの動きは、愛撫といっ
ていいほど丹念で執拗な動きで、まるで自慰をしているようだ。胸や首筋、そ
して下腹は特にていねいに洗っている。
 自分は男かもしれない。少なくとも男の心はある。それでも、彼の部屋に行
くことをやめようとしない。むしろ、心臓が高鳴って待ち焦がれているという
のが自分でもはっきりとわかる。

(悠司さん……私、本当にお義兄様の部屋に行ってもいいのでしょうか)

 亜美は悠司の心に問いかけるが、返事は返ってこない。
 不安と期待が彼女の心に渦巻いている。
 両手両足を広げてなお余りある浴槽に沈みこむようにして亜美は考えにふけ
る。だが、考えはまとまらない。
 1時間ほどもかけて、ようやく亜美は風呂から上がった。
 体を拭き、下着を身に着けてから、迷ったあげく、一度は着けた下着を別の
下着に変えた。いつものパジャマを着てから髪の毛をアップぎみにまとめて、
結わえる。普段はしない化粧も薄くナチュラルに仕上げて、ローズレッドのルー
ジュを引く。紙を唇の間に挟んで、軽く咥えた。

280 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:20 ID:3VbgrGh4
 少し派手かしら? とでも言うかのように、戸惑いながら鏡の向こうからこ
ちらを見ているのは、紛れも無い美少女。自分自身だ。そんな自分に、なぜか
ときめいてしまう。
 自身を抱きしめるように、両手を胸の前でクロスさせて肩をつかむ。大きな
胸が押されて、潰れる。化粧品の良い香りが鼻をくすぐる。
 心臓がどきどきしている。
 顔がほんのりと赤くなっているのは、風呂上がりのせいだけではないだろう。
 いつまでもこんなことをしていても仕方がない。亜美は気合いを入れるよう
にほっぺたを手の平で何回か軽く叩いてから、パジャマの上に白のガウンを羽
織り、雄一郎が泊まっている建物の方へ歩いて行った。
 それぞれの建物は完全に外気と遮断された回廊で結ばれている。それも通路
とは信じ難い幅で、悠司の部屋がすっぽりおさまってしまうほどだ。空調費だ
けでどれぐらいかかるんだろうかと、つい考えてしまう。今までこんな事なん
か考えたことも無かったのに。
 時刻は夜十一時をまわっている。
 少し遅くなってしまったが、雄一郎は起きているだろうか。
 いろいろと考えているうちに、亜美は雄一郎が泊まっている部屋の前に到着
してしまった。
 ためらいながら、ノックをする。
 返事はない。
「お義兄様……?」
「どうぞー」
 ノブを捻って扉を開ける。客用の部屋なので、トイレやバス施設も備えられ
ている短い廊下を抜け、ソファーに沈みこむように横になっている雄一郎を見
つけた。
 どうやらかなり酒が入っているようだ。
「大丈夫ですか?」

281 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:21 ID:3VbgrGh4
「これくらい、飲んだうちには、入らない、よっ……と」
 このわずかなやりとりだけでも、かなり酩酊しているのがわかる。
「洵彌兄様が、何かおっしゃったの?」
「……」
 無言が全てを物語っている。
 雄一郎は瓶を乱暴に傾けてグラスに注ぎ、一気に飲み干した。テーブルはお
ろか、床まで酒の染みが飛んでいる。まったくいつもの雄一郎らしくない。
「へっ……お上品にブランデーかよ。日本酒は無いのか」
「お望みでしたら持ってこさせますけど……もう、およしになったら? だい
ぶお酔いのようですし」
「そんな口のきき方はやめろ! ……あいつや、観夜と同じだ。俺を……俺を
どこかで見下していやがるんだ」
 吐き捨てるように言ってから、また酒を注ぐ。震える手は、酔いだけが原因
ではないのだろう。
「そんなことはありません。見下すだなんて、そんな!」
「お前は昔からそうだ。どんなに犯しても、お前の瞳が俺を射すくめる。どん
なに恥ずかしいことをやらせても、お前は平気だ。俺は……俺は、お前を汚し
たかった」
 突然の告白だった。
 何もかもが、遠くにあるように感じる。雄一郎の声さえもが、小さく、どこ
か別の場所で話しているようだ。
 先生は、私を、嫌いだった……?
 今までの笑顔は、言葉は、嘘だったの?
 呆然と突っ立っている亜美の手を雄一郎がつかみ、手元に引き倒し、乱暴に
唇を奪う。酒臭い匂いが鼻を突く。

282 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:24 ID:/A/TqosE
 かあっと頭に血が昇った。恥ずかしさと、怒り。亜美と悠司の感情が一気に
爆発し、悠司を押しのけた。
「やっぱりお前も、俺を、影で馬鹿にしているんだろう。軽蔑しているんだろ
う?」
「そんなことはないです。……お義兄様、なんでそんなことを」
「この期に及んで、”お義兄様”かよ」
 雄一郎は裏声で「おにいさま」と言って、息を吐いた。
「だったら証明してみろ」
「証明?」
「そうだ……俺と、セックスしろ」
「え……」
 亜美は手を胸の前で組み合わせて、一歩後に後退った。
「やっぱり、お家大事か。……そうだよな。なんで俺みたいなのと観夜が一緒
になったんだ。ペット代わりか? 珍獣か? へへへっ。そりゃあ面白いな」
 自分の言ったことが面白いのか、雄一郎は壊れたレコードのように低い声で
笑い続けた。
 雄一郎が何を兄に言われたのかはわからないが、恐らく、育ちのことなどを
もってまわった言い回しで、ねちねちと痛ぶられたのだろう。席を立とうにも
立てず、拷問のような時間だったに違いない。
 今の亜美にならわかる。彼にだってプライドはある。他人に踏み入られたく
ない領域があるのだ。それを亜美の兄は、平気で汚した。雄一郎が飲みつけな
い酒をあおるなんて、よっぽどのことがあったのだ。
 亜美はそっと酒瓶を彼の手の届かない所に置き、ひざまずいた。
「姉様にしかられますから」
「あいつのことは言うな!」

283 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:25 ID:/A/TqosE
 跳ね起きて雄一郎が叫ぶ。叫んだ拍子に酔いが一気に回ったのか、上半身が
ぐらりと崩れる。亜美は慌てて彼を抱きとめた。
 酒と、男の匂いが亜美の牝(メス)の部分を刺激する。
 ジン……と体が熱くなった。
 亜美は雄一郎をソファーに座らせ直すと、立ち上がって、小声で言った。
「これで、信じてくれるんですね?」
 声が震えているのが自分でもわかる。
 亜美は黒いパジャマのボタンを、ゆっくりと外してゆく。
 雄一郎の手がさらけ出された亜美のお腹に触れた。
 手が止まった。
 触れられるのが怖い。
 亜美は軽く身をよじって抵抗した。
「いや……やめて、お義兄様」
「こんな夜中に来るだなんて、お前も期待していたんだろう?」
 亜美の体が電気ショックを与えられたかのように、跳ねた。
 そうだ。自分は義兄に犯されるのを望んでいたのだ。頼んでも抱いてはくれ
ない。ならば、今だけでも肌を合わせたい。
 いや――犯されたい。
 今まで感じたことのない感情が亜美を揺り動かす。
「抵抗しろよ……抵抗してみろ!」
 雄一郎は亜美を引き寄せ、パジャマの残りのボタンを一気に引き千切った。


===== 今回はここまで =====

284 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/18 09:26 ID:/A/TqosE
‥‥317さん、何気に書いている気配だな
カイトたんの話、楽しみに待っているのに‥‥

さて、ここからが後書きって‥‥これ、レイープ?
お兄様‥‥どれかというと兄くん派だな、漏れは(関係ないけど)

とうとう文庫本一冊くらいになってしまったなー
このペースだと、完結まであと6〜7回は必要かとおもいます
本格えちシーンは残り2パターンだけですが

瑠璃も絢(水泳部の彼女)も実はTS者だったりして
妖しい設定も山ほどあるけど、たぶん十分の一も出せないだろうなあ

次回は、最初から最後までエロエロですつ
某板805さんの爛れに対抗できるでしょうか? いや、無理(反語)
うぷ予定日は不明でつが、建国記念日までにはなんとか‥‥

いや、その‥‥えろえろが過ぎて次回「も」二部構成になってしまう‥‥かも。(汗)
ただでさえ一回で済ます予定が三回になったというのに、ああ‥‥
「えっちなのはいけないとおもいます!」(byま○ろさん)

285 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/18 09:28 ID:/A/TqosE
やーっちまった。

>>226
>控え目な甘みもあいまって女生に大人気の逸品だ。
の「女生」は、「女性」の間違いです。
女生「徒」というのを削ったところを修正忘れてました。とほー。

あいすくりんが高知の名物というのは初めて知りました。
そういや、竜馬が女にされて××という話をどこかで見たような記憶があるな。
確か歴史物のエロ小説同人誌だったとおもうけど、ずいぶん前のことだからなー。
誰か古同人屋かなにかで見つけたら、教えてください。

>>某板805氏
読みやすさアップ! 話もすいすい頭の中に入ってきていいですよ〜。
これくらいなら許容範囲。あまり改行に頭をとられてもったいないですから。

萌えを磨きたいなら、同じジャンルの最先端の物をどんどん取り入れた方がいいです。
ただし、萌えは消耗品です。放っておくと、時代にあっというまに取り残されます。
萌えだけで勝負できるのは、ほんのわずかな期間です。
他のジャンルにも目を止めておいた方がいいと個人的には思いますよ。

ああ。一人で、体位はこうだとか、これだと舌が届かないなと体を動かしながらエロ文を書くのって、
虚しくてバカらしくて、寂しいわ‥‥

286 名前:147258 :03/01/18 16:59 ID:pyobRU3v
萌えたろおぉ!、、、、イロイロと想像をたくましくする一枚です。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~ponpopon/cgi-bin/img-box/img20030117161709.jpg

287 名前:某板805 :03/01/19 00:51 ID:UQXYlt/D
>>380殿
ご苦労様でつ( ´∀`)ワショーイ
いやあ、私の爛れリビドーなんぞまだまだでつ。巧い文章も書けてないし。
表現する場面にもいってない。だめだめでつな。
頭の中にはドロドロなまでの構想があるんでつが……(´・ω・`)

萌えでつか。実は正直、今それほど意識してないでつね。
最近は舞台を思い描くだけで頭の中で勝手にキャラが動き回りますし、
こちらから何かを挿入する余地があまりなかったりするのでつ。
しかし、最初の頃は手取り足取りやんなきゃキャラが動かなかったので、
今見ると文章のアラが酷いでつね。いっそ書き直しまつか……(´・ω・`)
まあとにかく公の場に文章を上げる以上、喜んでもらえるよう取り組みまつ(・`ω´・)シャキーン

>>271
ありがとうございます。あなたに愛を……どぶちゅううううう。
>>272-273
いやぁ、自分でもあからさまにナイスバデーであることを書くのは抵抗があったんでつが、
逆に言えばスリーサイズが79・65・80とかだったら話の盛り上げようがないかな、と(w
あ、それから実は細かい突っ込みはありがたいでつね。より生活感のあるTSを書きたいですし。
正直、生理って痛みの後に血か?それとも血が来た後に痛みか?それとも同時?ってんで散々悩みますた。

あ、文章も上げずに長々と馴れ合い的書き込みウザかったらすいません。
レスポンスが嬉しいのでつい(´・ω・`)ノ

288 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 06:52 ID:gf1xtheQ
>>103
 まるで玩具のように、心を軽々と上下させながらも、傷つけないように細心の注意を払っていた龍鬼は、
あることに気が付いていた。
 急速に、心が従順になってきている。それも、自分が激しくすればするほど、大人しくなるようだ。
 『大人しく従順な心』――龍鬼の目には、それがとても新鮮に映る。
 彼の知る心は、繊細すぎる外見や体質とは裏腹に、寡黙だが、いつも元気で男勝り――自分は「男だ」
と言い張って、『男らしく』しようと、いつもいつも無理をしている――そんな少女だ。
 アンバランスなのは普段の方で、むしろ今のほうが外見どおりなのは、なんだか面白い。
 新鮮で、そして『刺激的』だ。

 ――ぬぎゅ ぬぎゅう にゅくちゅ にゅく にゅちゅ―― 
「ごめん、心…ごめんね。もう、あんまり我慢できない、かも…もうすぐで、出ちゃうかも」
「どろどろ、またさっきの、でるの?」
 心は龍鬼を見つめる。いつもはキリッとしている目尻が、ふにゅんと下がり、瞳も潤んでいる。
 なんだか困っているような顔。すごく『甘えん坊』に見える。
「うん。もう、少し…しか、我慢できないよ」
 自身の言葉どおり限界が近いというのに、それでも龍鬼は腰をふることをやめようとはせず、
心の体内をかき回す。
 やめようとて、やめられる訳もない。気持ち良くて堪らないのだ。我慢など、できない。
「いいよ……どろどろ、いっぱいだして…いっぱい、いっぱい♪」
 心は夢見るような、うっとりした表情だ。
{やっぱり、今日の心は……おかしい。なんだか、おかしい}
 小さな身体を抱きしめて、確信する。
 龍鬼の知る、いつもの『心』ならば、こうして触れることすら許してくれなかったはずなのに、
こんなにも大人しく抱かれている。

289 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 06:55 ID:gf1xtheQ
>>288
 先ほど、中年男に襲われたことが原因なのかもしれないが、それを考慮しても『心』らしくない。
 心が自分に甘えてくれるのは、はっきりいって、嬉しい。「夢のようだ」と、そう思う。
 けれど、不安を感じているのも事実だ。『こんなこと』をしている場合では、ないのかもしれない。

「――いいの? 体内(なか)に出して、いいの?」
「どろどろ、あったかいの、いっぱいちょうだい……いっぱい、いっぱい」
「心の身体が、汚れてしまうよ……いいの? 本当にいいの?」
 いつもと違う心の様子に戸惑っていることも手伝って、龍鬼はなかなか踏ん切りがつかない。
 腰の動きをおさえて、射精を遅らせようと、我慢しようとする。
「ダメ!! もっと、もっと! もっと、動くの! ぐりぐりするの!」
 龍鬼が動かないせいで、刺激が弱まったことが気に入らない心は、より強くイチモツを締めつけて、
激しく動きだす。
「そんな……心、だめだよ」
「いいの、ボクのちんちんだから、いいの、いいのぉ」
「そうか……そうだね、コレは心のものだよ、ね」
 こんどは心の方が、めちゃくちゃな屁理屈を持ちだした。
 言い訳にすぎないと分かっていながらも、龍鬼は誘惑に勝てず、それを受け入れてしまう。
「ぎりぎりまで……めいっぱい、ぎりぎりまで我慢して、出すよ?」
「うん」
 嬉しそうに、心はうなずく。
 「守ってあげたい、守らなくては」――こころの底から、龍鬼はそう思う。
 ふと何気なく、薔薇色に染まった心のほっぺを、指先でつんつんと突いてみる。
 数回つついたところでその指先を、心はパクリと咥えて、ちろちろと舐め、しゃぶりだす。

290 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 06:57 ID:gf1xtheQ
>>289
 仔猫か子犬か、小動物のようだ。
 あまりに無防備すぎる、その姿のどこかが、何かが引き金となったのだろうか?
 龍鬼のこころの中に、
{イジメタイ。困ラセテ、泣カセタイ}
 じわじわと染み出してくる、黒いもの。
 滅茶苦茶に、犯してしまいたい。泣かせたい。壊してしまいたい。
{刻ミ付ケテヤル。一生消エナイ徴(しるし)ヲ、刻ンデヤル}
 いま、腕の中にいる少女は自分のもの。
 誰にも渡さない。二度と放さない。
{僕ノモノダ。ズット、守ッテキタ。僕ガ、守ッテキタンダ。僕ガ、コノ僕ガ……}

 ――そうだ。『守って』きたのだ。
 心を穢そうとするもの、全てから。
 それなのに、
{僕は、何を考えた? いま、何をしようとした?}
 脳内に湧き上がってくる、サディスティックな欲望を払いのけようと、龍鬼は必死だ。
{まただ…また僕は……こんなこと、きっと、後で『また』嫌われる……耐えろ。耐えろ耐えろ耐えろ}
 すがる様に、心を抱きしめる。
「たつき、くるしい」
 心が顔をあげた。
 透きとおった琥珀色の瞳が、龍鬼を見つめている。
{…………心}
「?」
 身体を折り曲げるようにして、龍鬼は乳房に吸い付く。
「ふわぁあ……おっぱい、だめぇ…ちゅうちゅう、だめ、だめなのぉ……」
 ちゅぱちゅぱと、わざわざ心に聞こえるように音を立てて、強く吸い、歯を立て、舌で舐めまわす。
 内心の葛藤を誤魔化すように、激しく責め立てる。

291 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 06:58 ID:gf1xtheQ
>>290
「美味しいよ。心のおっぱい、美味しい。柔らかくて、甘い」
「いやぁ、いや、恥ずかしいよ、怒られちゃうよぉ」
「こんなに綺麗なおっぱいなのに、どうして恥ずかしいの?」
「知らない、知らない……あん、知らないもん、うぁあ、ダメ…たつき、いじわる」
 心は先程から、アヌスでは貪欲に快楽を求めるくせに、乳房に触れた途端、異常なほど恥らう。
 そしていちおう言葉の上では嫌がってみせるが、じっさいに抵抗しようとはしない。
 嫌がるどころか、自分から龍鬼の頭をかかえ、しっかりと抱きついてくる。
 よほど感じているのだろう、舌や唇がかるく触れただけで、ビクビクと身体が跳ねあがってしまう。
 なんというか、まったく辻褄があっていない。
{可愛いな……恥ずかしがって、一生懸命ガマンして}
 このままの調子で、乳房を愛撫しつづければ、二人で同時にイけるかもしれない。
 どうせなら、否、どうしても一緒にイきたいと考えている龍鬼にとって、このことは好都合に思えた。
 何より、意地をはる心のようすがあまりにも、可愛くて可愛くて……悪戯したくて、たまらない。
{絶対に傷付けない。優しく、徹底的に、めちゃくちゃに、してあげる}
「心のおっぱいも、おしりも、とっても可愛いよ」
 乳首をかるく噛んで、引っ張る。
「ふにゃあ! いや、いやぁ…おっぱい、ダメ、恥ず…ふぁ…ああ」
 何がそんなに恥ずかしいのか、龍鬼にはよく分からないが、とにかく物凄く感じているようだ。
「僕のこと、嫌い? いたずらしたから、もっと嫌いになった?」
「…………すき…ちょっとだけ、ちょっと…だけ、すき」
 切なそうな、苦しそうな表情で、心はつぶやく。
「本当? 本当に?」
 龍鬼のこころの中を、甘いよろこびが満たしていく。

292 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:00 ID:gf1xtheQ
>>291
「ちょっとだけ、んぁ、ちょっと、だけだよ……ちんちん、くれたから…あ」
「もっと、もっともっと、気持ち良くしてあげる――少し、じっとして」
 つながったまま、心をかるく持ち上げて、くるりと回転させていく。
 ――ずにゅ ずにゅ ずりゅう――
「んぁ♪ あん、うぅ」
 絡みあった腸壁とイチモツが、捻られるように擦りあわされて、強い快感を与える。
 座ったまま、龍鬼が後ろから心を抱きしめるような体位。
 このかたちだと少々『いたずら』しても、心に抵抗され難くなるので、龍鬼には都合が良い。
「今までより、ずっとずっと深いところまで、ぐりぐりしてあげる」
 心を四つん這いにさせ、圧しかかるように覆いかぶさって、ぐいぐいとイチモツを突きこみはじめる。
 ――ぬぎゅう にゅちゅ ぬぎゅうぅ ぬちゅち ぎゅち んにゅう――
「んあ、んぁ……ん、うあ♪ んは、うぅ…ふはぁ、あ、あん……んあ、んあ」
 心は可愛らしい声で喘ぎながら、イチモツが侵入するのに合わせて腰をくねらせ、角度をつけて迎え
入れて、より強く擦りつけられるようにする。突きこまれたイチモツが引き抜かれるのに合わせて、
アヌスに力を籠めて龍鬼から離れるように動き、夢中で快楽をむさぼる。
「すごく可愛いよ、心」
{『あの時』の君とは……違う? 違うんだよね? それとも、『あの時』のせい……なのか?}
 心の変化に驚き、戸惑いつつも、体内に出して良いという『許可』をもらっている龍鬼には、
すでに何の気懸かりもない。
 叩きつけるように激しく、深々と挿入し、完全に抜けてしまいそうなほど、勢いよく引き抜いてやる。
「ん…」
 非力な腕では自らの体重さえ、長くは支えきれないのだろう、心の上半身がくたりと寝てしまった。
 心の腰をつかんでいた手がするすると、肌の上を滑るように移動して乳房を包みこむ。

293 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:01 ID:gf1xtheQ
>>292
「あ…ダメ、おっぱい、ダメぇ」
「顔、汚れちゃうよ? 『支え』てあげるだけだから――」
{もっと、触れたい……悪戯シタイ}
 乳房を両手ですっぽりと包み込んで、今までよりも力を強め、乱暴に揉みしだく。
「やぁあ! いや、いや、いやぁ! いたい、いたいよぉ……いたいよぉ」
 龍鬼の言葉どおりに、心はつながった下半身と掴まれた胸で、吊り下げられ、『支え』られている。
「いたいよぉ……いたい、いたいのぉ…おっぱい、いたいぃ」
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、心は身体をくねらせて逃げようともがく。
 弱々しい――いつもの勝気さが嘘のようだ。
 そそられる。

「――それじゃあ、だっこしてあげるね」
{…イタズラ…モット、コマラセテ…アゲル}
 龍鬼は腕をまわして、胸のまえに心を抱えあげる。
「これでいい?」
「……うん」
 心の頬を流れる涙を舐めとってやりながら、龍鬼は思案する。
 いかにして心を傷付けずに、染み出してきた欲望を処理するのか、その最大公約数を導き出すために。
{なんでだろう? どうして、こんなに……心ヲ、困ラセタイ……『あの時』より、もっと、ずっと}
 ――ぐじゅぅう ぬぎゅ ぬぎゅう――
{まずは、胸かな? あとは……}
 戸惑いつつも、考えがまとまる。あとは試しながら様子を見ることにして、さっそく実行。
 心をゆっくりと下ろしてゆく。
 イチモツを根本まで突き立てたまま、乳房をむにむにと揉んでやる。
「おっぱい、おっぱいダメぇえ! ふぁぁ、ふあ、ああ…あふぅ、ふぁ、あ」
 考えていたとおり、乳房は異常なほど敏感で、かつ心にとって『恥ずかしい』ところなのは間違いない。
 ちょっぴり『いじわる』するには、うってつけというわけだ。

294 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:02 ID:gf1xtheQ
>>293
「ふあ、あふっ……あ、あ、うぁあ、いや、いや、ふぁ、やっ! んぁあ」
 少しづつ力を入れながら、柔らかな乳房をもてあそぶ。
「こんなに尖がってるよ。ほら、ココ」
 指先で、先端の蕾をくりくりと弄くる。ボタンのように真っ直ぐに押し込んでやると、指がどこまでも
沈み込んでいく。簡単に握りつぶしてしまえそうなほど、柔らかい。
 それでいて、適度な張りがある。手を放せば、ぷるんっとすぐさま元にもどる。
「ダメッ、ダメえッ! おっぱい、いや、いやぁあ……あ、んあぁ」
 心はもう何の抵抗もできず、悲鳴をあげるだけだ。
 龍鬼は、ときおり思い出したように腰をゆり動かして、イチモツをぐりぐりと柔肉に擦りつけてやる。
 乳房をせめている限り、アヌスの方が『お留守』になっても、心の機嫌は損なわずに済みそうだが、
やはりできる限り『可愛がって』あげたい。
{それにしても……}
 なんだか龍鬼には、心が『乳房』の『存在そのもの』を恥じているように感じられる。
「心のおっぱい、可愛いよ。恥ずかしがらないで、すごく綺麗だから」
 涙を啜って、味わう。
「泣かないで」
 乳首を摘んで強めにねじった瞬間、
「っふぁああ! …あ……あ」
 小さな悲鳴を上げて、心の身体が反り返り、四肢が突っ張る。
 軽くイってしまったようだ。
「どうしたの? おっぱい、気持ち良かった?」
「……はぁ…はぁ…」
 心は答えない。俯いたまま、荒い呼吸をつづけている。
「敏感なんだね」
「ちがうよ、ちがう。ちがう、ちがうの」
 否定する心の指先が、落ち着きなく唇を弄っている。幼児が指をしゃぶるのに、似ている。

295 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:04 ID:gf1xtheQ
>>294
「じゃあ、こんなことしても平気だね」
「んはぁ! ふあ、ふぁあ、いや…やぁ、いや、いや」
 さらに乳房を揉みしだいて、愛撫をつづける。
「もっともっと、してあげる」
 龍鬼の手が『お花』へと伸ばされ、クリトリスを弄りだす。
「あん、ダメぇ! いたずら、ダメぇ…『お花』いじっちゃ、いやぁ……」
「ココは『お花』じゃないよ。蕾だよ。だから、いいよね?」
 クリトリスを内皮からむき出し、摘んで示す。
「いやぁ……いや、いやだよぅ…ん、んあ! ひぅう!」
「ココや、おっぱいは恥ずかしいの? そんなに恥ずかしい?」
 心の耳に、唇をぴったりとつけて、龍鬼はささやく。
 ただ、こくこくと肯く心。
「――そう。それなのに、おしりは恥ずかしくないの?」
 しばらく静かにしていた腰を、ふたたび激しく動かしてイチモツを突き立てる。
「……ん、んぁ♪ あ、ああ、あぁう」
 すぐには答えることが出来ずにいる心を、龍鬼はさらに責めたてる。
「ほら、ほら、おしりは恥ずかしくないの? ねえ、ねえ、心?」
 乳首とクリトリスを、同時にひねってやる。
「んんぁ?! そんな、そんなの、わかんない。わかんない…もん」
「でも、おしりをぐりぐりして欲しいんだよね? 好きなんだよね?」
「んあ、んあ、う、うぁあ」
 深くゆっくりとイチモツを送りこんでから、さらに時間をかけて引き抜いていく。
 どうしても、龍鬼は心に「はい」と答えさせたいのだ。

「……うん」
 小さな声。本当に消え入りそうなほど小さな声で、心は肯定する。

296 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:08 ID:gf1xtheQ
>>295
「えっち」
 はっきりと、その一言を口にする龍鬼。
「ちっ……ちが、ちがうもん!! ちがうもん、えっちじゃないもん」
 ムキになって、心は否定する。
「ちがうもん! ボク、えっちじゃないもん…ちがうの、おしりは、えっちじゃないの」
 にやにや笑いながら、龍鬼は無言で先をうながす。
「せんせいが、いったの……おしりは、えっちじゃないって、いったの……いってたもん!!」
「先生? 先生って、田崎先生?」
「うん」
 すぐさま、肯く心。
「嘘だよ。それは嘘だ。先生は、心に悪戯したくて、嘘をついたんだよ」
 龍鬼はどんどん、心を追い詰める。
「おしりはね。一番えっちな、いやらしいところだよ。男も女も関係ない、すごくえっちなところだ」
 優しい口調で、一字一句すべてはっきりと、龍鬼は言った。
「いやっ、ちがう、ちがう、ちがうもん」
 心はふるえている。後ろから抱きしめている龍鬼には、それが良く分かる。
「心はえっちな、いやらしい子だね。おしりが大好きで、ちんちんも好きで……いけない子なんだね」
「いや、いやいや、いやぁあ!」
 またも心は、自分の指をしゃぶりだす。ぶるぶる震えながら、赤ん坊のように。
「きらい。たつき、きらい。いじわる、いじわる」
「いけない子、えっちな心……僕はね、僕は大好きだよ。えっちな君が大好きだよ」
 心を抱きしめた腕に力をこめて、龍鬼は唇をかさねる。
「…ん、ん、んん、んぅ……ぁあ」
「それに、心はとっても強い子だね。だから今までより、もっと、ずっと好きになったよ」

297 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:13 ID:GTAdtgqh
>>296
「どう…して?」
 これまで自分を追い詰めてきた龍鬼が、ふいに「強い子」と褒めてくれたことで、心は油断する。
「だって、ついさっきアイツに……あの男に、あんなに酷いことされたのに、もう大丈夫じゃないか。
本当に強い子なんだね。偉いね」
 心の顔に手をそえて、ゆっくりと振り向かせる。
 ずっと放置したままの、中年男の骸の方へと。

「…?」
 血だまりの中に転がっている、あの男の顔には、不気味な笑みがへばり付いたままだ。
「あ、あ、あ、ああ、あ……」
 一瞬の間をおいて、心は思い出す。
 幼く『戻って』いたこころが、混乱して、ただ単純に忘れてしまっていた、すべてを……。
「この可愛いお口や、顔を……汚されたのに、もう平気なんだよね?」
 龍鬼の指が唇をなぞり、口中に侵入してくる。
 指と舌がからみあい、くちゅくちゅと湿った音がする。
「んんう、んう、んむ、んぅう」
 そうだ。
 犯されたのだ。
 この口を、あの汚らしいモノで、何度も何度もなんどもなんどもなんども。
「んぁあ! いやぁ、いや、いやぁ!! 口はいや、いや! にがいの、にがいのいやぁああ!」
 金切り声で叫ぶ心の身体が、硬直していく。
 全身が内側から強張って、アヌスがぎゅぅうっとイチモツを締めつける。
{いい……凄く、いい}
 柔肉に包まれたイチモツが心地良い。喩えようもなく、いい。
 そして、怯える心の姿はとても可愛い。
 ものすごく魅力的だ――狂おしいほど激しく、龍鬼のこころの琴線にふれる。
 興奮でくらくらして、龍鬼は眩暈を起こしそうだ。

298 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:15 ID:GTAdtgqh
>>297
「可愛いよ。可愛い、すごく可愛い……心、心」
 震え続ける心を、きつく抱きしめて、龍鬼はイチモツを送りこむ。
「いや、いや、やめて……もうやめて、やめて、やめて、いや、いやぁ…ぬいてぇえ!!」
 すっかり恐怖にとり憑かれた心は、泣き叫んで懇願する。
「駄目。心がこうしろっていったんだよ。約束したから、いっぱいあげる。温かい、どろどろした精液を、
心のお腹にたくさん出してあげる」
 ――ぎじゅ ぎじゅ ぶにゅぶにゅう ぐちゅく ぬぎゅう――
 すっかりキツくなったアヌスに、龍鬼は夢中でイチモツをつき入れ、擦りつける。
 力をこめて、乱暴に乳房をもみまくり、乳首をねじってやる。
「やめて、いやだよ…いや、にがいの、どろどろいやぁ」
「心の好きなちんちん、いっぱいあげる。心のちんちんだから、これは、心のだから大丈夫」
 弱々しく抵抗する心に、あくまで優しく声をかけながら、龍鬼は犯しつづける。

「いや、たつき、いや…きらい、きらい、たつき、きらぁい……きらい、きらい」
 ものすごく怖いのに、気持ちいい。
 おしりをグリグリされると、イヤなのに気持ちいい。
 ちんちんは怖くてキライなのに、でも、大っきな格好良いちんちんが欲しい。
 にがくてくるしいから、あのどろどろはキライなのに、でも、温かいのがいっぱい欲しい。
 どんどん混乱して、心のこころは幼く『戻って』いく。
「ひぁあ、ひぁ、んああ……ん、ん、んあ! ふぁ、ふあ、ひっ……あ、ああ、ひぎぃ!」
 龍鬼はキライ。でも、ちんちんをくれたから、ちょっと好き。でも、キライ。
 いたずらするから、キライ。いじめるから、キライ。でも、龍鬼のちんちんは、好き。
 恥ずかしいから、やっぱり、嫌い。でも、でも……。
 もう、わけが分からない。
 ただただ怖くて、それでも、気持ちよくて――。

299 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:18 ID:GTAdtgqh
>>298

 ぐいぐいとイチモツが突き込まれ、体内を擦りあげる度に、愛液がじゅくじゅくと滲みだす。
「あれ……すごいよ、心。蜜が、『お花』から蜜が溢れてる。こんなに、ほら」
 龍鬼は指先にすくい取った愛液を、心の目前へと運んで、
「ほら、真っ白だ。感じてるんだね? 気持ちイイんだね?」
 見せ付けられた愛液は、白く濁っていた。
 『本気』の愛液だ。体内に迎え入れる準備が、完全にととのった証拠。
 ヌルヌルしたそれを、龍鬼は美味そうに舐める。
「――うん。おいしい。後で、全部キレイにしてあげるからね」
 龍鬼の手が、ふたたび『お花』へと伸びてゆく。
「もう、『お花』は弄らないよ。約束だから」
 クリトリスをくにくにと弄くりまわす。
「やっ、やだ、やだぁ……うそつき、うそつきぃ!」
 どんなに怖くても、嫌がっても――敏感すぎる心の身体は、刺激にたいして素直に反応する。
 快楽を欲しがる身体は、とても正直だ。
 クリトリス以外に、龍鬼は『お花』に触れていないのに、花びらが充血して赤みが増し、
あふれだした愛液が伝わって、龍鬼の衣服までぐちゃぐちゃにしていく。
 半開きになった口元から涎をたらし、乳首もカチカチにはれあがって、撫でられるだけで、
痛みのように鋭い刺激を感じてしまう。
 イチモツで直腸の壁を擦りあげられる度に、身体の内側がよじれて、絡みついていくような気がする。
 いっそ暴力とすら呼べるほどの、圧倒的な快感。
 こころが幼く『戻って』しまったために、何も分からないことで増幅される、恐怖。
 細切れに、ズタズタにされた、男のプライドと本能。
 処理しきれない情報が多すぎる。脳が、神経が、焼き切れる寸前だ。

 龍鬼のほうも、限界がきている。

300 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/19 07:24 ID:GTAdtgqh
>>299
 心のキツいアヌスで、ペースも考えずに突きまくれば、すぐにこうなるのは最初から分かっていた。
 だからこそ、ギリギリまで我慢して、めいっぱい溜めたのだ。
 このまま体内(なか)にぶちまければ、敏感な心はきっと感じてくれる。
{いっしょに、イける}
「心、いくよ。いくよ。出るよ、出すからね?」
「ひぅ? いや、いやいや、だめぇ、だめぇええええええ!!!」
「――んっ」
 ひときわ深く突き入れたイチモツから、びゅくびゅくと精液が放たれた。
 どろどろした温かいものが、お腹の中に広がってゆくのを、心の身体は感じている。
 しかし、それが何なのかを判断する意識は、もう其処にはない。
 静かな闇の中に、心の魂は沈んでいく。
 深く、深く――。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 お久し振りです。
今回は『春から、プー決定記念カキコ』というわけで、ちょいと投下しました。

さようなら、鬱なわたくし。死にたいわたくし、さようなら。
そして、
          乳無  
        ヽ(゚∀゚ )ノ 300Get!! 
        へΩノ   
           ゝ


301 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 02:09 ID:jpamUlcK
さ、300ゲトおめ
生`

302 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 02:56 ID:ioQ9xFKg
ほぼ丸1日放置だったわけだが。

303 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 03:46 ID:indV4IhW
>>302
読み難い 萌えない ワンパターン

これだけ揃えば放置決定

>今回は『春から、プー決定記念カキコ』というわけで、ちょいと投下しました。
>さようなら、鬱なわたくし。死にたいわたくし、さようなら。

余計な事まで書きやがるし、ウゼー>乳無し

304 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 07:19 ID:MmIn8K/Z
>>303
> >>302
> 読み難い 萌えない ワンパターン
>
> これだけ揃えば放置決定
>

ワンパは少しあるかも。
でも他は十分及第点だと思うよ?

このスレを存続させたい者の1人としては、貴方のカキコの有り様は許し難いものです。
”周り”の事も考慮したカキコをして欲しいですね。

305 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 07:40 ID:8CA/K3OE
>>303
放置してないのでは? と煽ってみる

>>302
続き期待してるよー.
乳無しさんの SS は非エロの方が萌えるのは何故だろう?

306 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 07:43 ID:6gufu7J/
忙しくてヒーヒー言ってる間にいろいろあったみたいだね。
漏れ、乳無しさんのストーリー好きなんだけど。
好き嫌いはいろいろ感想あって当然だから、がんがっておくれ >>300


307 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 08:08 ID:BiYam00m
>300 乳無し氏
まぁ、ぶっちゃけエロシーンがワンパターンかつ今回の終わりと
前回の終わりが殆ど変わりないから、今回のは俺もあまり面白くないと感じました。
なんというか、寸止めで焦らされてると言うとこのスレ的には御幣がありますけど、
そういった印象を受けました。世代的に分かると判断したので書いておきますと、
ドラゴンボールで丸々一回敵とゴクウが殴り合ってるだけってのと同じ印象です。

こういう意見もあるって事だけお伝えします。
ちなみに、1留+資格免許は普通自動車免許もない俺みたいなのでも
就活始めて二ヶ月で内定取れました。新卒以外でも門戸を広げてる
企業は多いので頑張って下さい。

>305
同意。805氏の話も同じですね。

308 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 08:20 ID:7GvpucQX
>380タン
レイープなのですか?ワクワクw
相変わらずの「今回はここまで」が憎い。
あと6〜7回… ヨカッタ、終わりが近づくと長く楽しみたい、と思ってしまう。
書かれるほうはタイヘンだと思うが。
誤字など気になさらず、勝手に脳内変換しとります。
他の方と切り口の違う面白さを味わい中。
>これだと舌が届かないなと体を動かしながらエロ文を書く
そうなのか、自分もです。安心した(w

>乳無しタン
プー決定記念カキコ、乙カレ〜〜。
シビア〜なレスもありますが(煽りは放置w)
このスレはちとレベルが高い故と、ご承知おきください。
沢山でてきた登場人物が、どう収束していくのかと
余計な心配と期待をしとります。がんがってね。

309 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 13:39 ID:ioQ9xFKg
>>300
良く見たらIDがGTA。
再就職先はギャングでつか?

310 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/20 21:29 ID:HJVJknqZ
>>309
そーゆー海外ゲームを知らない人がわからないネタはやめれ(w
検索してみればわかるけど、プレステの大ヒットゲームでし。

乳無しさん、マターリと続けて下され。
漏れは応援してるですよ。完結まで頑張って下さい。気長に待ってます。
いずれ日が射すこともありますって。
でも、魔は差して欲しくないですが(w

311 名前:名無しさん@ギコー :03/01/21 22:32 ID:iwgP019o
(エロげー)性転換(TS)ネタ統合スレッド Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1042638237/

312 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 02:02 ID:yak/eef0
保守

313 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 02:05 ID:Ab1zhN4K
どっかのバカのせいでここが寂れていくと思うと寂しいな(´・ω・`)

314 名前:413 :03/01/23 02:27 ID:lhyKXhsO
>>146の続きです

朝の光がカーテンの隙間から差し込んでくる。少し気だるい、静かな朝。
少しずつ覚醒する意識の中、令は目をこすって視線を時計に移す。
−7時……か。起きなきゃ……学校、遅刻しちゃうもんな……−
寝ぼけた意識で静かに身体を起こすと、かけてあったタオルケットがはらりと落ちた。
見ると自分は寝ていたのにパジャマを着ていない。それどころか下も履いていなかった。
−あ、あれ? 僕……何? なんで?−
いつもの朝とは違う奇妙な自身の状況に戸惑いつつ、なんとか平静を保つ。
寝ぼけた頭でなんとか記憶を整理し、どうして自分がこんな状況にあるのかを考える。
−えっと、昨夜は……その……学校から帰って…………帰って? あれ?−
なにか大切な事を忘れているような気がして、大げさに頭をかかえてみた。
そして唸るように首を傾げた途端、視界の端に見慣れぬ何かが一瞬姿をかすめる。
静かに、そしてゆっくりとそちらの方に首を向け……ようやく令は、全て思い出した。
「おはよう、お寝坊さんなお嬢様」
セネアが妙に嬉しそうな顔で令をからかうように挨拶する。どういう原理かわからないが、
セネアはベット脇の明らかに何もない空間に足を組んで”座って”いた。
「起こそうかなって思ったけど、寝顔があまりに可愛いだもの。時間を忘れて見入ってしまったわ」
どこまで本気かわからない口調でセネアはくすくすと笑う。
最初は昨日の艶事を思いだして顔を赤くしていた令だったが、
結局寝坊の原因を作ったのがセネアである事までを思いだし、そのままふくれる。
「まったく……誰のせいなんだか……」
「もう、怒らない怒らない」
ふてくされた令の唇に、セネアがつい立てをするように人差し指で触れる。
そのまま二人は無言で見詰め合っていたが……結局令が根負けした。
諦めをアピールするように溜息をつき、しょうがないなという感じで苦笑する。
そんな令にセネアは満足そうに頷いた。

315 名前:413 :03/01/23 02:27 ID:lhyKXhsO
「ま、起き掛けで不機嫌はしょうがないわね。コーヒーでも持ってきてあげるわ」
「あ……う、うん、お願い……」
軽くとんっ! と宙から足を下ろすと、セネアは軽い足取りで部屋を出ていく。
扉がぱたんと閉まってから、令はその違和感にようやく気が付いた。
−ここ……僕の家だよね?−
令はまるで自分の家であるかのようなセネアの振るまいにちょっと呆れる。
らしいと言えばらしいのだが、納得していいやらどうなのやら……。
まあ好意の行動には違いないのだからと納得し、令はベットを降りた。
そのまま脇の着替えが入っているタンスの前に立ち、引き出しを開ける。
さすがに裸のままではちょっと恥かしいから、セネアが来る前に着替えておこうと思ったからだ。
しかし……開けた途端、令はそのまま絶句し、間を置いて深い溜息をつく。
「姉さん……以外いないよな。こんな事するの……」
着替えを取り出そうと、いつもの引き出しを開けた令の視界に飛び込んできたのは、
綺麗に並ぶブラとショーツだった。
一瞬見なかった事にして引き出しを戻そうとしたが……少し思案した後、
結局その中から一番手前のブラとショーツを取り出した。
−姉さんに、手抜かりがあるはずないしな……はぁ……−
多分もう静奈は、この部屋にあった男モノの下着なんかはみんな隠すか処分してしまっているだろう。
もう令がこの部屋から出るには、裸か女モノの服を着るしかないという状況ではなかろうか。
やるからには徹底的にやる、そういう姉の性格は令が一番良く知っている。
それにもう……悲しいかな、こういう女モノの下着を着るのにも慣れてしまった。
恥かしさや葛藤は相変わらずあったが……。
観念して令はショーツに足を通した。このピタリとしたフィット感は相変わらずだ。
そのまま次はブラのストラップに手を通し、背中に手をまわす。
「後はこれを……あ、あれ? えっと……」

316 名前:413 :03/01/23 02:27 ID:lhyKXhsO
ところがうまくホックがかからない。困った令は部屋を見まわし、あの大きな鏡の存在を思い出した。
そのまま鏡の前に立ち、反対に写る自分の姿に悪戦苦闘しながら何とかホックを止める。
「ふぅ……」
ようやく一息ついたという感じで令は肩を落とす。その時、ふと視線が鏡に向いた。
そこに写っているのは、まぎれもなく一人の女の子。
「これが……僕、なんだよ……ね……」
鏡に映る自分の姿に、何か言い難い複雑な感情が交錯する。
ほんの数日前に狂ってしまった人生のベクトル、その結果がこの姿だ。
だけど今はその事を恨めしく思っている訳でもない。昔の自分に未練がないと言えば嘘になるが、
今ではこれも悪くないと思い始めている。昨晩の気持ちに嘘はない。
もう十何年も男として生きてきたから、この心を完全に女にするっていうのは難しいし、
多分これからも当分はこの身体の感覚に翻弄され続けるだろう。
それでも令の心にはあまり不安はなかった。
「あまりに突飛な人生だっていうのは確かだけど、まあ悪くもないのかな?」
鏡の中の自分に語りかけるように何気なく自分に問い掛けてみる。
令はそんな常識ではありえない事態にも冷静にいられるようになった自分が少し可笑しかった。
何かを納得するように軽く頷いた後、令は壁にかけてある制服のインナーシャツを手に取る。
そしてそれに袖を通そうとした時……唐突に食器が割れるような音が下から聞えた。
「あれ……セネアさん?」
一瞬令は不慣れな台所でセネアが粗相をしたのかと考えたが、それにしては音が派手すぎる。
それにセネアはそういうドジをするようなタイプにも思えない。
何かイヤな予感がした。そう、何か大切な事を忘れていたような気がする。
令は急いでインナーシャツだけを羽織ると、そのまま慌てて部屋を出た。
昨夜の疲れでもつれる足をなだめるように階段を下り、居間への扉を開ける。
そのまま現場である台所に駆け込んだ時、令はようやく自身が失念していた事を思い出した。

317 名前:413 :03/01/23 02:28 ID:lhyKXhsO
「あ……」
目の前でセネアと静奈がテーブルを挟んで対峙している。当然仲良く世話話などという雰囲気ではない。
セネアは多少嘲笑じみた笑みで静奈を見やり、対して静奈は露骨な怒りの顔でセネアを睨んでいた。
そして静奈の手には、日本人にはテレビや映画の中でしか縁のない道具……拳銃が握られている。
静奈がどこでそんな物を手に入れたのかはわからないが、少なくとも玩具ではないだろう。
何よりセネアの左後ろにある食器棚の皿が爆発したように砕けているのがそれを証明していた。
「ね、姉さん! いったい何を……!」
「令……こいつがセネアなんでしょう? あなたを変えた張本人の」
銃口が静かにセネアの方に向けられる。静奈の目は本気だった。
「あなたが何者かは私は知らない。令は悪魔だと言っていたけれど、そんな事はどうでもいいわ。
ただ……あなたは危険すぎるのよ!」
爆音が部屋に響く。刹那、今度はセネアの右側の食器棚のガラスが砕け散った。
一瞬間を置いて、令はようやく静奈が発砲したのだと理解する。
「姉さんやめて! そんな物騒なもの降ろしてよ!!」
令は叫ぶが、静奈は動じない。彼女は令の方に向き直る事なくセネアを睨みつけていた。
「令、この女は危険すぎるわ。あなた自分の身体に起こった事がどういう事なのか理解している!?
こんな事ができる存在など、人が関わってはいけないのよ!!」
今度は明らかにセネア自身に照準を合わせ、静奈は叫ぶ。
間違いなく静奈はセネアを殺す気だ。その目がそれを雄弁に語っていた。
だが、目の前の人物に生殺与奪の権利を握られているはずのセネアは、
相変わらず余裕を持った笑みで静奈を見据えているだけだった。
そんなわずかな膠着時間の後、セネアが口を開く。
「……だとすれば、どうだと言うのかしら? それに貴方が私に殺意を向ける理由は、
それだけでは無いのではなくて?」
「理由……ですって!? 身内を奪われかねない状況以上の理由なんてないはずよ!!」

318 名前:413 :03/01/23 02:28 ID:lhyKXhsO
「あら、そうかしら? 貴方の令への態度は、それ以上のものが感じられるのだけれど」
「ふざけないで!!」
余裕あるセネアの態度にいらつくように静奈が怒鳴る。令はここまで怒った静奈を今まで見た事はない。
逆に言えばこの修羅場は、もう令の予測できないぐらい危険な領域まできているという事だ。
こういう事態を令自身予測しなかった訳でもない。しかし現実問題として起こってしまったら、
もう令自身が止められるような雰囲気ではなかった。
出来る事は……制止を呼びかける事だけだ。
「お願いだから、二人ともやめてよ! 姉さん、手を下ろして!!」
「令のお願いだから、私は止めてもいいんだけどね。貴方のお姉さんは、止める気はなさそうよ?」
セネアの指摘通り、静奈は今まさに引きがねを引かんかという状況だった。
なんとか静奈を説得しようと令が声をかけようとした瞬間、今度はセネアの髪が揺れた。
「それに私も……私に殺意を向けた者を見逃す程愚かではないわ!」
突然吹き上がるような殺気を放ったかと思うと、今度は静奈の後ろにあった棚のコップが爆発する。
それはセネアの”お前如きいつでも殺せる”という力の警告だった。
だが静奈は微動だにしない。とてつもない殺気と殺気の交錯で、令は部屋が凍り付くような錯覚を覚える。
もう止められない……あまりに圧倒的な闘気のぶつかり合いに、令は言葉を発することすらできない。
ほんのわずかの、しかし令には永遠にも思える凍りついた時間の中で、
これから始まる絶望的な宴の結果を想像し、令は感じた事のない恐怖を覚える。
しかしその恐怖の膠着は、突然の闖入により中断された。

ピンポ――ン!!

あまり場にそぐわない唐突な呼び鈴。突然の事だったので、セネアは思わず魔力を行使しかけ、
そして静奈は引きがねを引きかけ、互いに寸でのところで思い止まった。
怪訝な顔で3人は顔を見合わせる。

319 名前:413 :03/01/23 02:28 ID:lhyKXhsO
僅かな沈黙の後、再び鳴らされた呼び鈴の音に令はようやく我に返った。
「ふ、二人とも動かないで待っててよ! すぐ戻るから、早まっちゃダメだからね!!」
取りあえず制止の言葉を残して令は玄関に駆け出す。とはいえ令はこの事に少しだけ感謝していた。
とてもじゃないが、あの状況を令一人では打破できなかっただろう。
何であれ事態を引き伸ばせただけでも幸運と言えた。
「はーい! 今開けますから!」
玄関まで来た令はそのまま鍵を回してドアノブを捻る。普段ならドア越しに相手の確認なりなんなり
をするのだが、今回は慌てていた事もあってそのままドアを開けてしまう。
そこに立っていたのは、制服姿の杉島瑞稀だった。
「おはよう令くん。」
「み、瑞稀さん!? こ、こんな朝から……何?」
あまり予想できなかった人物が居たので、令はちょっと面食らう。
「一緒に学校行こうかなって思って……って、令君、私だからいいけど、その格好で人前に出るのは
ちょっとどうかなーって思うんだけど……」
「え? ……っ! ああっ! いや、その!」
指摘されてはじめて気がついたが、令は今、下着の上に制服のインナーシャツを羽織っただけの状態だった。
確かにこれで宅急便や新聞配達のお兄さんの前に出た日には、へたすりゃ襲われかねない。
令は思わず顔を赤くして、そのまま身体を隠すように手を交差させてうつむいてしまう。
「ふふっ、まあ”女の子同士”だからいいでしょ? 着替えるの待っててあげるから、一緒に行こ」
いつもながらの屈託のない笑みで瑞稀は笑う。
「あ……う、うん」
状況はさておき、とりあえず頷いて令はそれに同意する。そして当面の問題はさておき、
何はともあれ着替えなくてはと踵を反そうとした途端……瑞稀の顔が突然凍り付いた。
理由は聞かなくても大体想像が付く。なにしろ突然刺さるような視線が背中に浴びせられているのを
令も感じたからだ。

320 名前:413 :03/01/23 02:29 ID:lhyKXhsO
案の定、予想した通りの人物……静奈の声が後ろから聞えた。
「ふぅん……朝から随分と熱心ね。杉島さん、どういうつもりか説明してもらえる?」
「あ、あの……その……お、お姉様、こここれは…………その……」
瑞稀がじりじりと後ずさるにつれ、背中からの視線がさらに強くなる。
その狼狽っぷりは見ている方が気の毒なぐらいで、きっと当人は静奈の事を”お姉様”と呼んでいる事すら
意識していないだろう。もっとも令だってそんな状態の静奈に逆らえる訳がない。
結局瑞稀は絶えられなくなり、振り向いて逃走しようとした途端……何故か玄関の扉が
勢いよくばたんと閉じてしまった。瑞稀は必死にドアノブを回すが、ドアはびくともしない。
令には誰の仕業なのかすぐに察しがついた。何しろ背中の視線が二倍に痛くなったから。
「無駄よ、そのドアはもう決して内側からは開かないわ。しかし令ったら人をほうっておいて、
ずいぶんじゃなくて?」
また予想通りの人からの声。しかも今度は令を指名だ。
もう瑞稀は涙を浮かべてふるえている。そりゃそうだろう、相手はあの静奈とセネアなのだ。
覚悟を決めて令はおそるおそる振り向くと……案の定、般若のような形相をした二人がいた。
「ね、姉さん、セネアさん、そそその、ここ、これは……」
口がうまく回らない。令は先程瑞稀の呼び鈴に感謝したが、それは実はさらなる地獄への音だったのだと
今更ながら後悔した。二人がじりじりと距離をつめるにつれ、冗談ぬきに死が頭をよぎる。
と、そこへ再びあの音が響いた。
ピンポーン!!
「先輩いぃ! 一緒に学校へ行きませんかぁ!!」
”内側から開かなくなったはずのドア”が突然”外から”開けられたかと思うと、呼び鈴の音とともに
さわやかな笑顔にちょっと顔を赤くした比良坂和真が勢いよく入ってきた。
「ちょっと早いですが、少しぐらいなら…………って、あれ?」
入ってきてしばらくしてから、和真はようやくその場の異様な状況に気が付くものの、
状況が飲み込めないのか不思議そうな顔できょろきょろと玄関にいる一人一人を見渡す。

321 名前:413 :03/01/23 02:29 ID:lhyKXhsO
なんて間が悪いんだと、令はこれ以上ないぐらい和真の運の悪さに同情した。
そしてようやく事態を把握しかけたか否かという所で、再び背後の扉がばたんと閉まる。
「あ、あの先輩? こ、これって何……なんでしょうか?」
ようやく場のヤバさに気がついて、慌てて令に声をかけてくるがもう遅い。
「比良坂君、運がなかったね……」
「え? ええぇぇぇ!!?」
露骨に”あきらめろ”的な返事をする令に和真はようやく事態の深刻さを理解する。
まあ、あの殺意放出魔人二人を前にしては説明する必要もないだろうが……。
「一匹見たら10匹いるって言うけど……ねえセネア、増長がすぎるお馬鹿さんには
一度身をもって理解してもらう必要があると思わない?」
「あら、気が会うこと。私も同じ事を考えていてよ」
何か10年来の友人のような口調で二人は声を交わし、ゆっくりと3人に近寄る。
「もう!なんであんたドア開けたままにしとかないよの!! ああもう! バカ! ドジ!」
「ななな、そ、そんな事言われても!!」
瑞稀がやけくそで和真を締め上げるも、もう後の祭り。考えて見れば今のが最後の逃亡チャンス
だったのかもしれない。最後の奇跡を彼らはみすみす逃してしまったのだ。
だったらもう一度ぐらい誰かきてよ……−半ば投げやりに令は心の中で思う。
が……どういう運命の悪戯か、その”奇跡”は再び訪れた。
ピンポーン!ピンポーン!!
「ちわーっす!! 新聞ですけど、今日は配達と一緒に集金もいいっすかぁ!?」
ありがとう、普段はうっとおしいとすら思う不幸な新聞配達の人。
さすがに今度は見逃さない。3人は開いた扉の隙間から脱兎のごとく逃げ出した。
「あ、あれ? あれ? お、おい……なんだまったく……って、う、うわあああぁぁ!!」
背後で銃声と爆発音と新聞配達の兄ちゃんの哀れな悲鳴が聞えるが、振り向く余裕はない。
「こら令! 待ちなさいってば!!」

322 名前:413 :03/01/23 02:34 ID:lhyKXhsO
「令! 逃げたら容赦しないわよ!」
背後に静奈とセネアの制止の声を聞きながら、令達は一目散に朝の町を駆け出す。
いつにないほど、騒がしい朝だった。

ちなみに三人とも、結局この日登校する事はかなわなかったそうである。


本日ここまでです。
スレちょっと荒れ風味ですが……マターリいきましょうよ。

なんか今回すでに最終回っぽいですが……多分次回エピローグみたいなのをやって終わりかと。
暗い終わりは嫌いなんで、多少明るくエチに終わらせる予定です。



323 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 03:04 ID:yUmyfvP0
413氏キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!
登校できなかった3人がどうなったかが激しく気になる今日この頃。
できれば外伝みたいな形で、とか無茶言ってみるテスト・・・。

しかし、いよいよ次回で終了ですか。
期待と共に寂しさが込み上げてきた・゚・(ノД`)・゚・
最後のエチに勝手に期待しております。
ガンバテクダサイ。

324 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 03:07 ID:PBFgzXAc
深夜アニメのキャプの途中でスレを見たら
413氏の令タンSSがリアルタイムで
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
いよいよ次で最後ですか、期待しながらマターリまたせてもらいます。


325 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 03:39 ID:41xAwwOP
ああ、令たん。(T^T)ウルウル
待ってて良かったっす。あうー。
残すはエピローグっすか。読んでてキャラたちに愛着湧いてきちゃったっす。
満足のいく最後を書いてくださいませな。


326 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 04:59 ID:yhzQlv3q
ここは深夜率の高いインターネットですね

327 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 08:18 ID:qpeR3oeH
うぉぉ。
最後が来て欲しくないような。


そうだ、タイトルは?

328 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 18:11 ID:RM8hDZH5
令たん、シャツ一枚で外に飛び出す・・・(;´Д`)ハァハァ

329 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 20:44 ID:2ODBkXCP
(´Д`*)そう言えばそうだ・・・ハァハァ

330 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 20:53 ID:+bItFheo
さっき飲んだドリンク剤の成分表示に「異性化液糖」ってのがあったんで
ドキドキして検索してみたら・・・。
http://www.nitten.co.jp/question/question3.htm

当然のように、身体には何の変化もありまっせん。


331 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/23 21:58 ID:FMax3R4W
ウオオオいよいよクライマックス!?
413氏いつもありがとう!!

>タイトル
ANGE OU DEMON 〜天使か悪魔か〜
なんてどうですか 元ネタありありですけど

332 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/24 00:28 ID:XRF76UB0
性転換ジュースホルモンガーというフレーズを思い出した。
あの頃の江川は凄かったんだなぁ…
10年以上も前にTS物に目をつけていたとは。

333 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/24 04:17 ID:zJDiFbIE
LAST MANてのもあったな。
BE FREEでも変装とかしてたし。

334 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/24 19:11 ID:+Ik2svFB
>413さま
いつも楽しみにさせていただいております。
セネアたんの「妻」になってしまうということで、
もうあの異次元から帰ってこないと思った令たんでしたが、
まだこちらの世界のキャラとの絡みもあり、意外かつ嬉しかったり。
次がラストということですが、楽しみにしております。

335 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:05 ID:lD3qhdPo
>>283
 パジャマの下から現れたのは、ピンクのレースのブラジャーだ。斜めに切れ
目が入ったカップに包まれた重たげな乳房が、きれいに真ん中に寄せられ美し
い曲線を描いている。レースの向こう側に固くなった乳首が見える。下も同じ
ピンク色のショーツ。サイドが紐になっているタイプだ。
 雄一郎の指が布地の端から亜美の秘処へと潜り込む。
「い、痛いっ!」
 ろくに愛撫もされずに膣口に突っ込まれた指に、亜美は身をひねって抵抗す
る。こんなことを望んだわけじゃない。
 だが、女は望まなくても濡れる。粘膜を守るための防衛反応だ。しかし亜美
の体は、単なる自己防衛にしては過剰なほど、じっとりと愛液を分泌させてい
た。
 どうしてこんな下着を着けてきてしまったのだろう。
 雄一郎は亜美の後頭部をつかむと、乱暴に顔を引き寄せてキスをした。唇を
閉じようと思ったのに、入り込んできた舌に自分の舌を絡ませてしまう。
「ん……ふっ」
 まるで喉奥を突こうとでもするように、雄一郎は顔を動かしながら、亜美の
口腔を舐め回す。
 気持ち悪い。
 胸がむかむかする。
 亜美は初めて、男を嫌悪した。それは悠司の精神が与えた影響なのだろう。
それとも今は亜美は悠司なのだろうか。だが、混乱していてよくわからない。
 手を胸にあてて雄一郎を押し退けようとするが、力の差は歴然だ。
 雄一郎はこんな人ではないという思いと、男なんて所詮そんなものだという
相反する思いが亜美の中でぶつかる。
 弱々しく抵抗する亜美を床に馬乗りになって押さえつけ、唇についた紅を手
の甲で拭うと、雄一郎はズボンを脱ぎトランクスを下げた。

336 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:06 ID:lD3qhdPo
 ブルン! と音がしたような気がする。酒が入っていると勃起しにくいとい
うが、少なくとも目の前のそれは、そんなことなど関係なしに隆々とそびえ立っ
ていた。今日の中学生の物とは比べ物にならない。
 腰が痺れたように、熱い。
 挿れてほしい。この、長くて固くて太い物を、私の中に……!
「抵抗……しないのかよ」
 雄一郎が、ぼそっと呟く。するとペニスは彼の気持ちを反映してか、力無く
垂れ下がってしまう。亜美は彼のそんな様子が痛々しく、顔を背けてしまった。
「くそっ! どいつもこいつも、俺を」
 触りたくない。
 それなのに亜美の手は、ゆっくりと雄一郎のペニスへと伸びてゆく。
 雄一郎の体が、電撃でも食らったかのように跳ねた。驚きを込めた目で、亜
美を見つめる。
 完全に固さが抜けきれていない茎に手を添える。
 とても、温かい。生命のあたたかさだ。
「ふう……」
 亜美の唇から吐息が漏れた。
 男が感じる場所はわかっている。男がどうして欲しいのか、どうすれば満足
できるか。
 わかっている。わかってはいるが、その先は……。
 恥かしい。こんなこと、したくない。
 心に秘めた思いとは裏腹に、体は熱く火照り、股間からはじくじくと愛液が
染み出ている。
 手の中で再び固さを取り戻すペニスを見ていられなくて、再び亜美が目を逸
らす。それでも手は離さない。
 まるで自分が同性愛者になったような気がする。

337 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:07 ID:lD3qhdPo
 今の彼女は亜美でありながら、悠司だった。自分から握ったのに、ペニスを
強制的に握らされたみたいで、腹の底が煮えくり返るようだ。でも体は心を裏
切る。牡(オス)の匂いが彼女の官能を刺激する。
 呆然としている悠司の下から抜け出て、亜美は四つ這いになって膝立ちをし
ている雄一郎の股間に顔を近づけた。恥ずかしくて、くやしくて、胸が熱くな
る。心臓が破裂しそうだ。
 三十度ほどの角度にまで回復したペニスの切っ先に、キスをする。
 まだ唇に残っていた口紅の跡がついた。
「汚れて……しまいました」
 そのままの姿勢で、雄一郎を見上げる。まるで媚びるような、お預けをされ
た小犬のような瞳が彼を射貫く。潤んでいるような彼女の目を見て、急激に股
間に血が集まってきた。
「それじゃあ、綺麗にしてくれ」
 雄一郎はかすれた声で言う。
 亜美は首を少し斜めに傾け、口紅で印を付けた場所に向かって舌を突き出し
た。男が喜ぶだろうという計算を込めた所作だ。ペニスが地面と並行する角度
まで勢いを回復したのを確認して、ルージュ無しでも美しい桜色の唇で、亀頭
に挨拶のキスをする。
 たちまち、ペニスは天を衝く勢いで反り返った。
 太い幹に左手を添え、口を開けて先端を口に含む。大胆なのに、どこか恥ず
かしげでおぼつかない手付きが、かえって男を刺激する。小さな音を立ててキ
スを繰り返し、尿道口の方まで唇を這わせる。
 透明な粘液が溢れてきたのを見て、亜美は親指の腹で根元の方から先端に向
かって、つい……と指を走らせた。
「うっ!」
 ペニスがびくびくと震えた。指についた粘液を、亜美は顔を上げて彼の目を
見ながら、ぺろりと舐めた。

338 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:08 ID:lD3qhdPo
 酔いがさめたのか、雄一郎が困ったような顔をしている。こんなことをして
しまった自分に戸惑っているのだろう。何かを口に出そうとした雄一郎に向かっ
て、亜美は一本だけ突き出した人差し指を彼の唇に押しあて、顔を左右に振っ
た。
 亜美は立ち上がって、雄一郎から一歩下がった。
「今のことは、お忘れになって……」
 寂しそうに微笑む。
 今ならまだ、取り返しがつく。最後の一線を越えないですむ。
 男として。
 そうだ。半ばまで染め抜かれてしまっているとは言え、まだ男としての意識
がある。今日は体に流されるまま何度かセックスをしてきたけれども、これは
違う。こんどこそ、壊れてしまう。そんな気がしていた。
 雄一郎が踏み込んで、亜美の肩を抱きしめた。
「ごめん……亜美ちゃん」
 拒まなくっちゃ……。
 この手を退けてください。私は部屋に戻ります。そう言えばいいだけだ。
 だが出てきた言葉は、
「お義兄様、お酒臭いですわ」
 だった。
 目をつぶって、雄一郎に体を預ける。酒臭い男の匂いが亜美の唇を奪った。
 亜美は雄一郎の首に手を回し、目を閉じた。

 体が――蕩けてゆく。

 軽々と抱かれ運ばれてゆく。行先は恐らく、ベッドだ。時折ふらふらとなり
ながら、雄一郎はそっと亜美をベッドに横たえさせる。
 再び唇を奪われる。唇を愛撫するような、濃いキスだ。

339 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:09 ID:lD3qhdPo
 どうして自分は抵抗しないんだろう。
 亜美は目を閉じたまま身をすくめて、じっとしている。体を横向きにされて、
ブラジャーのホックを外された。亜美は閉じたまぶたに、ぎゅっと力を込めた。
 まるで、何も知らない処女の子みたいだ。
 恥ずかしくて、心臓がどきどきする。
 蹴飛ばして逃げてやれ、という気持ちがないわけではない。だがそれ以上に、
雄一郎を待ち焦がれている自分がいるのだった。
 不思議だ。
 亜美は小さい頃から姉に、そうとは知らないまま性の知識を教えこまれてい
たので、恥じらいというものを知らなかった。他人に自分の体を世話させるの
も当たり前だったし、男性相手でも女性でも、彼女は常にセックスの主導権を
握っていた。
 受身のセックスは、これが初めてだ。
 亜美の体が表向きにひっくり返され、雄一郎がおおいかぶさってくる。ただ
息を吐く音と、ベッドがきしむ音だけが部屋を満たしている。脚を割って、剛
直が彼女の股間に押しあてられる。
 そのまま、インサートされた。
 圧倒的だった。
「い、いやああぁぁっ!」
 思わず悲鳴がこぼれる。
 挿入されただけで、深い所まで落ちてゆくようだ。
 昼間の中学生とはまるで違う。あんなものは子供騙しだ。ひと突きだけで軽
く達してしまう。浅い所を軽く抜き差しされているだけで、どんどん快感が深
くなってゆく。
 セックスで初めて、恐怖心が込み上げてきた。だが雄一郎は冷静な表情で、
亜美の反応を引きずり出してゆく。
「いや、だめ! だめ! やめてください、お義兄……様っ!」

340 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:10 ID:lD3qhdPo
 哀願する亜美の口をふさぐように、雄一郎は再び唇を重ねる。
 今度はさっきのような乱暴なキスではなく、ねっとりとした淫らな交わりを
感じさせるものになっている。
 亜美の体の力が一気に抜けた。
 その瞬間を待っていたように、雄一郎は深くペニスを突きいれた。
「んふぐっ!」
 ズン! と頭に衝撃が走る。思わずねじ込まれた雄一郎の舌を噛みそうになっ
てしまった。
 まるで蛙のように足を広げたまま、押さえこまれるようにして貫かれている。
なんとも屈辱的な感じだ。これが男と女の差なのだろうか。こんなに脚がらく
らくと左右に開くなんて驚きだ。
 奥まで入る。何ともいえない異物感以上に、満たされる悦びがある。身体中
に痺れが広がるようだった。
 雄一郎が唾液を送り込んでくる。
 亜美は顔を背けて拒絶する。雄一郎はほっぺたにキスをした。
「ほら、亜美ちゃん……見てごらん」
 見やすい位置へ、お尻を持ち上げる。亜美はゆっくりとまぶたを開いた。
 ぬるぬるとした白い粘液にまみれた赤黒いものが引きずり出されてゆく。そ
れを惜しむように、紅の粘膜がまとわりついているのが何とも艶めかしい。ペ
ニスのくびれの感触が、亜美を酔わせてゆく。
 楠樹先輩との交わりは、初めて自覚した女としての快感だった。
 次のカラオケボックスでは、男との交わりに溺れた。
 そして今。
 だがそれは、許されることのない義兄とのセックス。彼には帰るべき所があ
るのだ。
 それに――男としての恥辱の意識が、彼女に恥じらいを与える。だが悠司で
さえも、今の快楽に溺れている。

341 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:11 ID:lD3qhdPo
 体も、心も蕩ける、本当の交わり……。
 口から出るのはただ、小犬の鳴き声のような吐息だけだ。
 雄一郎は亜美の顔にキスを浴びせながら、腰の動きを加速してゆく。その動
きに同調するように、亜美の小さな喘ぎ声も小刻みのリズムとなってゆく。
「あっ、あっ、あん! あん! あんっ!」」
 可愛らしい喘ぎ声で、急速に雄一郎も高まってゆく。
「亜美ちゃん、出すよっ!」
 言い終わるが早いか、亜美の中に勢いよく精液が注ぎ込まれる。
 子宮の奥まで精液が芯まで染み渡ってゆくようだった。
 一方の雄一郎も、久し振りの膣内射精に酔いしれていた。輸精管を通る精液
が塊になっているのが自分でもわかるほどだ。身重の観夜の体を思いやってセッ
クスをしなくなって、何か月がまんしていたのだろう。
 雄一郎は亜美の体にのしかからないように気遣いながら、まだ完全に達しきっ
ていない彼女の中に挿入したまま、愛撫をしている。
 一向に萎える気配のないペニスに、亜美は雄一郎の顔を見た。
 雄一郎の瞳に、罪悪感を感じ取った。それを言葉に出さないのは男の矜持と
いうものだろうか。
 よかった……いつものお義兄様に戻っている。
「今日の亜美ちゃんは、なんだかとっても可愛いよ。いつもみたいに澄まして
いないで……こういう風だといいのに」
 途端に、恥ずかしさで亜美の顔は真っ赤に染まる。
「お義兄様……ううん、先生のいじわるっ!」
 身体中に媚薬が溶けこんだような、静かな快感が広がってゆく。いつの間に
か亜美は、いつもの笑みを浮かべていた。
「もう先生じゃないんだけどな」
「うふふ。今でもお義兄様は、私の先生ですわ。この……」
 亜美は雄一郎の体に脚を絡ませた。

342 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:13 ID:lD3qhdPo
「エッチなことを最初にしてくれたのも、先生でしたから。お義兄様は、私の
エッチの先生です」
「亜美ちゃん、エッチって何の意味だか知っている?」
 雄一郎が少し困ったような顔をして言った。
「? ……あの、セックスのことではないのですか?」
 亜美がセックスと言うだけで、雄一郎のペニスは反応してしまう。
「あのね、Hって、変態の頭文字から取ったものなんだ。だから、あまりいい
意味じゃないんだよ」
「そうなんですか」
 きょとんとした表情の亜美に、体を曲げて少し窮屈そうにしながら雄一郎は
唇をかぶせた。
「今晩は亜美ちゃんをもっとエッチにしてあげる」
「はい……私を、エッチにしてください」
 雄一郎は体を起こして、亜美の脚を持つ。彼女の中で擦れる位置が変って、
新たな快感が産み出される。
「ん……っ!!」
 亜美の膣がびくびくっと震えて、雄一郎のペニスを締めつけた。
「どうしたんだい?」
「あの……」
 イッちゃいました、なんて恥ずかしくて言えなかった。
 そんな彼女の表情を見て雄一郎は何かを悟ったようだ。キスをして、体位を
変える。達した直後の敏感な体は、まだ余裕を残している。
 股間からあふれた精液が、とろりと流れ落ちる感覚に亜美は酔いしれた。
 もっと気持ち良くなれる。
 仰向けになったまま両脚を揃えて、膝を折り曲げられるような姿勢でのしか
かられる。挿入がいっそう深くなった。
 亜美が感極まって、鳴いた。

343 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:14 ID:lD3qhdPo
 そんな彼女が愛しい。愛しくてたまらない。雄一郎のペニスが再びゆっくり
と抜き差しされる。
 亜美にも雄一郎の感覚が伝わってくるような気がした。
 ぶつぶつ、ぬるぬる、きゅっきゅっとペニスにまとわりつく媚肉の感触で、
普通なら射精してしまうような快感がある。
「凄いよ。亜美ちゃんのおまんこ、きゅっきゅって僕を締めつけてくるね。気
持ちよすぎてすぐに出しちゃいそうだ」
「いやんっ! お義兄様の、いじわる!」
 亜美は女と男の二重の感覚で感じている。
 雄一郎が気持ち良くなっているのがわかって嬉しかった。
「観夜としてなかったら、すぐに出しちゃうところだよ」
 彼の言葉が、針のように胸に突き刺さる。
 そうだ。姉はいつでも、彼とこんなことをしているのだ。まだ無垢だった自
分に性技を教えこみ、夜な夜な亜美の体をもてあそび、処女にして淫乱な娼婦
に仕立てあげた姉、観夜。
 まだ何も知らなかったあの頃とは違う。
 悠司という存在と出会い、混じりあって亜美はようやく、本当の“悦び”を
知った。
 一方的ではない、互いを思いやる交わりというものの素晴らしさを……。
 ただ抱きしめてくれるだけで心が満たされ、安らぐ。
 今だけ。そう、この瞬間だけは、彼は私のもの。
「お義兄様……今日は、亜美を……私を、眠らせないでください」
 思わず口をついて出る言葉。
 雄一郎は微笑んで、亜美の奥に向けてゆっくりと腰を突きいれた。
 部屋の中に、亜美の感極まった声が響き始めた。

===== 今回はここまで =====

344 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/24 21:15 ID:lD3qhdPo
姿なき謎の姉、恐るべし
姉妹の戦いの勝敗や如何に? 次回、詰むや、詰まざるや!?←古い

‥‥長い。ごめん
長いYO!ってんなら、次回は飛ばします。(えちー抜きでも話は通じるんで)
次に予定している鬼畜もののプロットに取り掛かり始めたら、鬱になりますた
スレ連載という形では書けなくなっているのかもしれませぬ。そろそろ潮時かな

次回は建国記念日までに、なんとか

>>413殿
ががーん! もう終わっちゃうDEATHか!?
鬱だ、氏のう‥‥

345 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/24 23:32 ID:hP0T6bNA
>380タン
長くない、ながくない。もっと長くてもオケ。
つか飛ばさないで。おながいします。

意識が交錯してるのがすごく良いです。
やばい…濡れそう。

346 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 02:06 ID:KiXu0UNC
>>345
とっくにびしょびしょですが何か?

347 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 19:03 ID:486FIJ7g
@(゚д゚)@アラヤダ!奥さん濡れるなんて!

348 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 21:10 ID:05DjcXdH
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1042479666/240-269

これはこのスレの人の作品だと聞きました
激しくハァハァなので続きキボンヌキボンウキボンヌ

349 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:34 ID:aNpvmyv5
>>343
 雄一郎が二度目の精を長々と亜美の奥へ打ち込むと同時に、亜美も大きな波
に流されるようにか細い声を上げて達してしまった。
 四つ這いの姿勢だった亜美は、力尽きたように顔を枕に埋めた。少し息が苦
しいが、体が重いような、軽いような不思議な気分だ。
 まだ雄一郎とはバックの体勢で繋がりあっている。
「あっ……」
 ぬるりとペニスが抜けるさびしさに、亜美は思わず声を上げた。雄一郎は亜
美をやさしく横向きに転がし、タオルで彼女の股間をやさしく拭いながら唇に
キスをした。最初はぼんやりとしていた亜美だが、何度か唇をつつかれている
うちに、彼女の方から雄一郎の首に手を回してキスをし始めた。
 ちゅっちゅっと、小鳥のさえずるような音がする。
 しばらくキスを楽しんで、亜美は目を細めるようにして雄一郎をみつめた。
眼鏡はベッド横の床に転がり落ちていたので、ほんの30センチほど離れた彼
の顔さえよく見えないのだ。
「どうかしたの?」
 雄一郎が言った。
「あの……眼鏡が……」
 これだけの台詞を言って、彼女は雄一郎から顔を背けてしまった。
 自分はどうしてしまったんだろう。
 こんなにも、胸が熱い。
 まるで、そう。恋をしてしまった少女のようだ。
 恋?
 亜美は驚いた。自分が、恋をしている? 初恋の人に、また恋を?
 でもこんな気持ちは初めてだ。
 苦しい。切ない。胸が張り裂けそうなのに、心が満たされている。矛盾して
いるのに、矛盾していない。奇妙な感情が亜美を迷わせる。

350 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:35 ID:aNpvmyv5
「はい、亜美ちゃん」
 雄一郎が落ちていた眼鏡を拾ってかけてくれた。
 眼鏡をかけてみると、あれほど激しく交わった後だというのに、雄一郎のペ
ニスは地面と平行以上の角度で固くなっているのが目に映った。
「も、もう、お義兄様ったら!」
 亜美は横を向いて、枕を投げる。
「ごめんごめん、亜美ちゃん」
 雄一郎は枕を受け取ってベッドに下ろして言う。
「でも、君が可愛すぎるのがいけないんだよ」
「可愛い……って」
 亜美の顔が熱くなるのがわかった。頬に手を当ててうつむく。彼女は気づい
ていないが、初心(うぶ)な仕草は悠司の好みそのものであった。
「可愛い亜美ちゃん。今夜は寝かせてあげないからね」
 手を退けてまたキスをする。
 雄一郎は亜美を持ち上げ、まるで花嫁を抱える新郎のように横抱きにして、
外へ向かう扉へと歩いていった。
「えっ! あの?」
 亜美は驚いて声を上げるが、すぐに彼の意図を察して小さく抗議する。
「まだ外は少し寒いから……」
「大丈夫だよ。すぐに暖かくなるからね」
 彼が言った意味に気づき、亜美は頬を赤らめて身をよじった。
 何もかもが初めてのようで、刺激的だった。
 薄いブルーのタイルが敷き詰められたテラスの先は、芝生と草木が植えられ
ている庭園だ。まだ少し肌寒い夜気も、火照った体には今はむしろ心地好い。
 亜美は雄一郎の首に手を回して、今度は自分からキスを求める。自分が好み
の女性の行動を、彼女は自然に振る舞っていた。それは男にしてみれば、ツボ
をつく仕草であるのは当然といえるだろう。

351 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:36 ID:aNpvmyv5
 くちゅくちゅと唾液を交換するようなねちこいキスをしながら、雄一郎は亜
美を地面に下ろす。まだキスをし足りない亜美は、鼻を鳴らして抗議する。
 裸足の足の裏に、ひんやりとした陶器の感触がして、亜美は思わず体をすく
めた。
「冷たいっ!」
 外でセックスをしたことがないわけではない。公園のベンチでしたり、男が
勤めている会社の屋上で、全裸になってバックから突かれたこともある。けれ
ど、これはそんなものとはまったく別だった。
 倒錯的、とでもいうべきか。
 裸ではさすがに肌寒いはずなのに、亜美の体はたちまちポッポッと熱くなり
始め、寒さを感じなくなっていた。
 こういうのも……いいかも。
「立って、脚を少し広げて」
 雄一郎が耳元で囁く。
 何をしようとしているのかは、薄々想像がつく。
 亜美は恥かしいです、と小さな声で言いながら、踵とつま先を交互に動かし
ながらじりじりと脚を左右に広げてゆく。
 ちょうど肩幅あたりまで広がった時、ぴちっという音がした。あんなに激し
くペニスを受け入れていたにもかかわらず閉じていた秘唇が左右に開いたのだ。
雄一郎はしゃがんで、彼女の股間に顔を近づけた。
「ここは君が処女だった時と、ほとんど変わらないね」
「いやっ。お義兄様……そんな恥ずかしいこと、言わないでください」
「恥ずかしくなんか無いよ。亜美ちゃんのおまんこ、こんなにきれいだ」
 タオルで軽く拭っただけの秘唇に、雄一郎は口付けた。おもわず、亜美が腿
で彼の頭を締め付ける。それにも構わず、彼は唇と舌を使って執拗に秘唇とそ
の奥をまさぐり続ける。
「いやっ……お義兄様、ダメです……き、汚いか、ふぁぁっ!」

352 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:40 ID:47P5XPIk
 快楽のパルスが走って、下腹部がぴくぴくと痙攣する。
 女だって、舐められるのは気持ちがいい。まだ身体の芯にあった快感の残り
火が、またたくまに燃え上がり始める。
「もう、だめです。汚いから……」
 うわずりそうになってしまう声を懸命に押し殺し、亜美は自分の人差し指を
咥えて噛んだ。短く刈られた雄一郎の髪の毛が腿をこすり、彼女に一層の快感
を与える。
「どうして?」
 雄一郎が顔を上げて亜美を見つめる。
「……だ、だって。その……」
「僕が亜美ちゃんの中に出しちゃったから?」
 亜美の顔が、瞬時にしてかあっと紅潮する。
「いじわる」
 不意に亜美の眉がひそめられた。
 内股気味に脚を閉じて、雄一郎に背中を向けた。
 膣にたまった精液が外に流れ出してきたのだ。
「ん……っ!」
 指でラヴィアを開いて、中を覗きこむ。睾丸がないのがなんとなく不思議な
気がするが、ペニスがあるわけではないからそんなものあるわけがない。
 まるで剃ったように恥毛の気配も無いふっくらとした丘に切れ込んだ秘唇の
中から、とろり……と黄色味がかった精液の塊がこぼれ出る。液体というより
むしろ、柔らかめのゼリーといったところだろうか。ところどころ、粒のよう
な塊まで見受けられる。
 お義兄様、よっぽど溜めていたんですね……。
 長い間精液を溜めているとこうなることを、亜美は悠司の知識で知った。そ
れでもこの濃さも量も、ただごとではない。
 ぽってりとした粘塊を指ですくい出して口に運び、嬉しそうに言った。

353 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:41 ID:47P5XPIk
「先生のこれ、すごく濃いです……」
 こんなものがおいしいわけがない。
 それなのに、亜美にはそれがとても美味に感じた。二度目に出したらしい精
液は亜美の腿を伝って、足首まで長くなめくじが這った跡のような軌跡を描い
ている。
 こんなに濃い精液を射ち込まれたら、絶対に妊娠しちゃう。
 妊娠。
 亜美の芯に、ずしんとくるフレーズだ。
 怖いのに、濡れる。恥ずかしいのに濡れる。いや、恥ずかしいから感じてし
まう。だから濡れるのだ。
 亜美はしゃがんで、まるで小用を足すような姿勢で精液を押し出し始めた。
 嬉しそうに膣から精液をこじり出してる亜美を見ながら、雄一郎は金属製の
ベンチに腰を下ろした。一瞬ひやっとするが、すぐに体温で暖まって体に馴染
む。続けさまの2連発には、さすがに雄一郎も少し堪えたようだ。
「あはっ! 美味しいです。お義兄様の精液と、亜美のおつゆが一緒になって、
とっても美味しい……」
 だが、股間から精液をこじり出しては嬉しそうに舐めたり、股間にこすりつ
けて気持ち良さそうにしている亜美を見ているうちに、彼のペニスはまたもや
むくむくと大きくなり始めていた。
 無節操だなとは思うが、無理もない。亜美のような美少女を相手にして勃た
ない男の方が変なのだ。例えそれが妻の妹であろうとも、彼女の中に男の心が
潜んでいようとも……。
 一人遊びを続けていた亜美は、雄一郎のペニスが復活してきたのを見て、膝
でにじりよってきた。
「ねえ、お義兄様。私のおっぱい、大きくなったでしょう?」
「あ、ああ……大きくて、形がよくて……おいしそうだね」

354 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:43 ID:47P5XPIk
「うふふ。ありがとうございます。さあ、おっぱいちゃん。お義兄様にご挨拶
しましょうね?」
 亜美はそう言うと、両手で胸を下から持ち上げ、ぷるんと震わせた。
 雄一郎は唾を飲み込んだ。
 彼女の意図を汲んで、雄一郎はベンチに浅く腰掛けなおして脚を開き、そこ
に亜美が体をいれる。亜美が大きな双球を両側から真ん中へ寄せるようにする
と、赤銅色のシャフトは雪白の塊の中に埋没してしまった。思わず雄一郎は目
を見張る。
 亜美は悪戯っぽい表情で顔を上げて、舌を突き出した。舌先から唾液がとろ
とろと谷間に向かってこぼれ落ちてゆく。柔肉に埋まったペニスが亜美の唾液
に塗れてゆく。
 びくん、とペニスが跳ねて彼女の胸から飛び出ようとするのを、
「だぁ、めっ!」
 右手を乳房から離して、亜美がペニスを乳房の中に埋め直す。唾液と先走り
の液でぬるぬるになったシャフトを、亜美は体を前後に揺らすようにしながら
こすり始めた。
 雄一郎のアヌスが、きゅっと締まった。一撃で出してしまいそうな衝撃で息
が止まりそうになる。危うい所で出さなかったようだが、亜美の胸の感触は想
像していたよりもずっと気持ちのいいものだった。
 しかも飛び出た亀頭の部分を、舐めたりしゃぶったりされるのだ。亜美が時
折、雄一郎が気持ちいいのかどうか確かめるように彼の顔を見上げるが、彼の
方はそんな様子を気にしていられないほど夢中になっていた。
 ううっとうめく雄一郎を見ながら、亜美は豊かな胸を自在にこねくりまわし、
彼のペニスに愛撫を加えていた。
 亜美はいつの間にかできるようになっていた、男の射精をコントロールでき
る技で雄一郎の射精を抑制していた。今日の昼間、ナンパしてきた男を一瞬に
して腎虚に陥れた技だ。

355 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:44 ID:47P5XPIk
 雄一郎と姉が交際していると知る前に姉に教えてもらったものの、今まで知っ
てはいても使うことができなかったのだが、今日になって突然できるようになっ
たのだ。これだと長く楽しむことができるが、やりすぎると男の精神に変調を
きたしてしまうので気をつけるようにと、姉に釘を差されていたのを思い出す。
 でも、せっかく初めてのパイズリですもの。簡単に出してしまったら、お義
兄様も気の毒ですわ。
「どうですか。姉様のおっぱいではこんなことできないでしょう?」
「あ……ああ……き、気持ち……いいよ……ああっ!」
 まるで女の子のように喘ぐことしかできない雄一郎を見て、亜美は魔性の笑
みを浮かべた。
 姉様にはできないことが、自分にはできる。いつもかなわなかった姉に意趣
返しができたのが嬉しかった。姉に取られてしまった人は、今自分の目の前に
いるのだ。
 たとえそれが、一夜の夢に過ぎないとしても。
 亜美は左右から寄せた乳首で亀頭をなでまわしたり、時には胸でなでまわす
のを休めて睾丸を口に含んだり、太腿の内側に舌を這わせたりと、常に雄一郎
に新しい刺激を与え続ける。
 耐えられないとでもいうような雄一郎の低い押し殺した声が亜美の耳を楽し
ませる。以前は、雄一郎にしてもらうばかりだった。でも今は、男がどうして
欲しいのか、どうすれば喜んでくれるのか、感じるのか、全てが手に取るよう
にわかる。
 亜美はもっと雄一郎を喜ばすべく、自分の股間がぬるぬるになって挿入を待
ち焦がれているのもがまんして、テクニックの限りを尽くす。心の中にある、
どこか醒めた部分が、彼女を一層倒錯的な快感へとかきたてる。
「だ……だめだよ……亜美ちゃん」
 ついに雄一郎が彼女を制止した。
 かちかちに張り詰めた剛直を、ソフトクリームを削ぎ取るような舌使いで愛
撫していた亜美は顔を上げて不思議そうな顔をした。

356 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:46 ID:47P5XPIk
「なんで、どうしてですか?」
 すぐにも射精しそうなペニスの先端を指でいじくりながら亜美が言った。こ
の場で出させてしまうのは簡単だ。顔と胸に精液を浴びせてもらって、それを
手のひらでぬるぬると広げたらどんなに気持ちがいいだろう。
 それでも彼女は、雄一郎の返事を待った。
「だって、今日は亜美ちゃんの中だけに出すって決めてるからね」
「そうなんですか」
 そのまま亜美は裏筋にあてた親指を小刻みに震わせ始めた。
「だ、だめだって!」
「大丈夫ですから……お義兄様、私に任せてください」
 目を閉じ、アヌスに力を込めて必死で射精をがまんしている雄一郎の表情が
なんともかわいかった。ペニスが今にも精を出そうと震えるが、ほとんど精液
は漏れてこない。
 おそらく雄一郎は苦痛を感じているはずだ。彼がどんな苦痛を感じているか、
亜美にはわかっていた。しかし、少しの間だけがまんすれば、大きな快感が与
えられるはずだ。亜美は親指と人差し指で作った輪で亀頭のくびれを包むと、
揉むような指使いをした。
「うっ!」
 雄一郎がうめくと同時に、精液が勢いよく飛び出し、すぐに止まった。
「うあああっ!」
 一瞬の解放感の後に訪れた苦痛に、雄一郎の腰が揺れた。亜美はペニスを握っ
たまま離さない。空いた左手で、飛び出た精液を乳首に塗りつけて、くりくり
と指で揉む。
 変態的で興奮した。やっぱり、一度はやってみるものね。亜美は心の中でそ
う呟いた。

357 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/25 21:49 ID:47P5XPIk
「お義兄様。ごめんなさい」
 亜美は手を離し、ベンチに上がって、荒い息を吐いている雄一郎にまたがっ
た。
「私の中に、またたくさん出してくださいね」
 そして亜美は雄一郎の首に手を回し、バランスをとりながらそろそろと腰を
落していった。

===== 今回はここまで =====

1話の予定が、なんで5話分割‥‥鬱だ
次で雄一郎とのえちーは終る予定ですが、伸びちゃう‥‥かも
呆れて、自分でも開いた口がふさがりません

次回は建国記念日までには‥‥って、何回言っているんだYO!
317さんと、乳無しさんと、413さんと、某板805さんの新作を待ってます
漏れはネタ探しの旅に出まつ‥‥

358 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 22:00 ID:47P5XPIk
>>348
317さん生存が確認できて嬉しかったですつ
このスレの潜在的住人って意外に高いようですな・・・
下手なこと書けないな。知り合いも見てるってゆってたし

ついでだからばらしまつが、実は漏れ、某スレの196ですた(・ω・)ノ


359 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/25 22:45 ID:Zops7PY/
うれしや、今夜も降臨されている…エロいッス!

360 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 02:06 ID:07VbGY44
>>348
またかよ!・・・って思ったけど、ご本人のようですね。


361 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 06:46 ID:hiltUPNs
なんかスレ進行がスローダウンしとるような気がする
マンネリか

362 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 12:36 ID:zT0xf2ZB
もともとそんなに回転速いスレでもなかったし
普通なんじゃないか?

363 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 16:11 ID:kHbUsAzn
最近380さんのSSが楽しみで堪らないのは漏れだけれすか?

364 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 17:54 ID:pnMG3mKJ
漏れも楽しみでならないけど、何か?


365 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 18:11 ID:1QWNS/6h
まだ、カイトタソの降臨を信じて疑いませんが、何か?

366 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 18:27 ID:Xouwe3jz
どのSSも楽しみにしてますが何か?

367 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 19:21 ID:y8xwX130
>>366が良いことを言ったと思いましたがなにか?

368 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 20:34 ID:q1+bKAPm
「良い事言っちゃおうかな」
「止めてよ」
(ネスカフェのCMより)

369 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 22:50 ID:sZJaeYCh
カイトたんのエロ、書きたいんだけどダメですか?
ヤッパリ元の方が描いた方がいいのでは、と遠慮しとります。
ちなみに、攻めをバルで書きたいのですが、ダメですか?ダメですね フウ…

370 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 23:06 ID:1QWNS/6h
>>169
できるだけ元の文体を真似て、キャラクターが性格変わっていなければ

俺 は 藻 前 を 応 援 し ま す

371 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/26 23:24 ID:D1W1EYCD
>>369
元々リレーみたいなもんだったし、問題ないと思われ。
俺も処女喪失〜初潮期間が1ヶ月ぐらいあると仮定して
その間の調教期間を書こうと考えたことがある。
時間が無いし面倒なので結局実行してないけど。

372 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/27 00:08 ID:NRRmIKW5
パラレルだろうが続編だろうが

 強 烈 な の を 頼 む !

373 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/27 00:48 ID:6ITrM17P
>369
書きたいって創作意欲があるんなら、喪前様のオリジナルで
勝負してくれることを願う。

374 名前:409 :03/01/27 19:55 ID:BP5FYvKZ
>>369
可能な限りパラレル対応致します。
ていうか今あるぶんでも結構矛盾があったりするし・・・

375 名前:某板805 :03/01/28 16:13 ID:MPe3splg

    |                   \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/



    |                   \
    | Σ(゚д゚)           ギシギシ……ボンッ!!
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄          /



    |               \       \
    |  (;゚д゚)        ギャァァァ      ギャァァァ!!
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄   ケツガ!ケツガアアア!!!   ナンデ トツゼン オトコニィィィィ!!!
                   /       / 



    |
    |  (;゚д゚)         …………。
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄



    |                     \
    |(((((;゚Д゚)))))       ……ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄         アンアン/

376 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 22:09 ID:8uPxLtjW
>>375
ハゲシクワロタ

377 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/28 22:44 ID:2B/tj5eq
>>375
最高

378 名前:413 :03/01/29 02:02 ID:UAqwzakc
>>322の続きです。

 あれからもう2ヶ月程が過ぎた土曜日の朝、三木原家はいつもの朝を迎えていた。
そう、ほんの2ヶ月前から「日常」となってしまった週末の朝である。
「ひあああぁぁん! ダメぇ、そんな……そんなに突き上げないでえぇ!!」
ベットの上であられもない声を上げてよがる女と、それをさらに責めたてる女。
「朝からはげしすぎ……ひゃふうっ! あぁっ、イくッ、またイっちゃううぅぅ!!」
「あははっ、いいのよ令、遠慮しないでイってしまいなさい!!」
ベットの上で交わる二人……令とセネアは声を張り上げて互いをむさぼっていた。
セネアが上に乗る令を下から突き上げるたびに、令は甘い声を上げさせられてしまう。
そして何度目かの突き上げと同時に、令の膣に熱いものが注がれる。
途端、その満たされる感覚に反応したかのように、令の身体がびくんと奮えた。
「ふあっ、ああああああああああぁぁぁ――――ッ!!!」
絶頂を迎え、令は身体を弓なりに反らせて悦びの声を上げる。
起きて1時間も経っていないのに、今日早くも3度目の絶頂だった。
全てが白濁した感覚……その頂が過ぎると、令は糸が切れたかのようにふっとセネアの上に倒れこむ。
そんな令の頭をセネアは優しく撫でて微笑んだ。

結局あの騒ぎの後、セネアは済し崩し的に三木原家に居付いてしまった。
当然始めのころは静奈が反対したが、結局大学やらなにやらで家を空ける事が多かったが故か、
結果としてそれを阻む事はできなかったのである。
何故か近所の人達は、いつのまにか増えた家族に何の違和感もなく接していた。
どういう理屈かはわからないが、まあそれも多分セネアの”力”か何かなのだろう。
向いの家のお婆ちゃんが通り様に庭で涼んでいるセネアに挨拶し、
それに笑って手を振るセネアの姿なんかを見ると、まるで最初からこの家に居たかのように思えるぐらい、
今ではこの家に馴染んでいる。
そして三木原家には、もう一つの別な日常が生まれた。それは当然、令の事である。

379 名前:413 :03/01/29 02:03 ID:UAqwzakc
いつのまにか学校、そして近所でも令の生活基準はすっかり女になっていた。
無論表向きは「三木原 麗」なのだが、すでにそういう事を意識しているような者はいない。
あのクラスには令の代わりにやってきた麗がいるのが日常になり、
この三木原家には静奈とセネアと、そして麗がいるのが日常となっていた。
突然の変化もそれが続けば、それはただの日常になる。ましてその変化を感じる事がなかった場合、
それに今までとの差異を見付ける事はできない。
結果として今、それが変わった事を意識しているのはごく一握りの人間だけであった。
当然その中には、当事者である令本人も含まれる。

「令ったら、朝からずいぶんと激しく感じれるようになったわね。
もうすっかり女の子の悦びを覚えちゃったんじゃない?」
傍らで余韻覚めやらぬ息を吐く令を見下ろしながら、セネアがからかうように語りかけてくる。
「身体は本当にもうすっかり女の子よね。それなのにまだ女ものの下着や洋服には免疫がなくて
赤くなるんだから、不思議だこと」
「そりゃ……そうだよ。いままでの人生ずっと男だったんだから、ちょっとやそっとで
いきなり心まで女になれなんて不可能だもの。へたをすれば、一生心は変わらないかもしれないよ」
少々困ったように令はセネアに答える。それは令の最近よく考える事だ。
令自身としては、セネアを受け入れるのを決めた時に覚悟はできていたのだと思う。
そう、心まで女に変わってもかまわないという覚悟が。
ところが実際には、令の心はいつまで経っても男の頃のままだった。
身体が女になってすぐの頃、心が肉体に引きずられるような錯覚に脅えていたのだが、
いざ時が経ってみてもそのような事はなく、相変わらず価値観は男のままであり続けた。
正直最近は心も女になれた方が気が楽なのにとすら思える程、不思議と男の価値観が揺るがないのである。
それ故今でも相変わらず女の身体が生み出す快楽には翻弄され続けていた。
もっともSの気のあるセネアには、それはそれで嬉しいらしいのだが……。

380 名前:413 :03/01/29 02:03 ID:UAqwzakc
そんな令にセネアは優しく微笑む。
「大丈夫、時が来ればきっと貴方も母性に目覚めてるはずよ」
「…………。」
セネア意味ありげな言葉で令をさとすが、令にもその遠まわしな意味は理解できる。
それは令がセネアの子をなす事。令が本当に女になる事だ。
しかし、令はそれを聞いて微かに顔を曇らせる。
「でも……可能性、低いんでしょう?」
それはセネア自身から聞いた事だった。いくら令が適合者とはいえすぐに子をなせる訳ではなく、
それどころか受胎する可能性は限りなく低いらしい。常人と違い「ゼロではない」というだけ
なのだそうである。淫魔が子をなすとはそういう事らしい。
セネアに初めて精を注がれたあの日の覚悟は、令の豪快な一人相撲だったのである。
「そうね、その通り…………」
セネアも少々気落ちしたように令を撫でる……が、突然その手が令の足に伸びた。
「……だからこそ、その可能性を少しでも上げる努力をしなくてはいけないわね! 
さあ、今度は何分でイっちゃうのかしら!?」
突然片足を抱え上げられたかと思うと、そのまま一気に身体を滑り込まされる。
あまりに見事な姿勢の入れ換えに令は身体を動かして抵抗する間すら取れない。
「ま、待ってセネアさん! イったばかりだからまだ……もうちょっと待ってよぉ!」
「だーめ! だって令たら、学校行ったら休み時間やら放課後やらに、瑞稀や和真としてるんでしょう?
だから貴方が家にいる間は何があっても手加減してあげなくってよ」
「な! そ、それは……」
鋭い指摘に令は一瞬言葉に詰ったが、すぐに諦めた。どういう言い訳であれセネアが止めるはずがないし、
なによりセネアが言ったそれは嘘でもない。瑞稀と休み時間に話していたり帰りに家に寄ったりすると、
何故かそういう行為に及ぶ流れになってしまう事があるし、和真も今だ諦めきれないという様子で
偶に雰囲気に流されて体を預けてしまう事もあった。
当然これも一種の浮気、それをセネアに指摘されては令に反論の余地はない。

381 名前:413 :03/01/29 02:04 ID:UAqwzakc
「それに令、今日は昼までに10回はイかせるって約束したじゃない。まだ3回目よ?」
「そ、そんな違う! 朝は5回って……」
「あら? しっかり覚えてるのね。ま、約束の回数にはまだ達していないんだし、
3回で音を上げようとしたペナルティでやっぱり10回ね」
「やあぁ! 待って、待ってってばぁ!!」
令は身をよじって嫌がるが、セネアはそんな令の足を嬉しそうに持ち上げて令の動きを封じる。
そしてそのまま挿入……かというところで、突然部屋の扉が勢いよく開く。
「ああもう! やっぱりまた約束破ったわねセネア!」
勢いよく令の部屋に飛び込んできたのは静奈であった。
静奈はベットで戯れる二人を見るや否や、怒ったというよりふてくされた顔で歩み寄ってくる。
「セネア! 週末は私が帰ってくるまで待ってるって約束でしょう!」
「ふふっ、ごめんなさいね。でもやっぱり令の寝顔を見ると我慢できなくて」
さして詫びれる様子もなくセネアはちょっと御立腹の静奈に形だけ謝る。
しかし静奈もそれに怒るような様子もなく、ふてくされた顔のまま上着のボタンを外し始めた。
「まったく自分だけ先に楽しんで……気持ちはわかるけどずるいわ」
不満をぶつぶつと口にしながら、静奈は次々と服を脱いでゆく。傍から見ればちょっと異様な光景である。
だが令は、この突然の来訪者を見ても慌てる事もなく、脱力するような溜息をついただけだった。
なにしろこれも”週末のいつもの日常”になってしまった事なのだから。
そう、結局当初は反目していた二人だったが、いつのまにやらこんな調子の関係になっていた。
令にしてみれば”似たもの同士で気が合った”のだと思う。
当初は確か「どっちが令を本気で愛せるか」などという意地の張り合いで、
令が失神するまで交互に抱かされ続けたのがきっかけだと思ったが、細かい経緯は忘れてしまった。
そもそも性行為=愛っていう公式もちょっと違うんじゃないかと令は思うが、
この二人にそんな理屈は通用しない。
ともかく今は週末になると静奈が帰ってきてコレである。

382 名前:413 :03/01/29 02:04 ID:UAqwzakc
初めは互いに「自分の目の届く範囲でなら」みたいな事を言っていたような気もするが、
どうも最近は「二人で令を責める」事を楽しんでいる気がしてならない。
喧嘩されるよりは良いとはいえ、令にとっては災難以外の何者でもなかった。
なにしろ唯ですらそういう事に長けた二人である。
その二人が同時に令を責めるのだから、これはもう楽しめるレベルの快楽ではない。
最近ではもう週末ごとにフルマラソンでも走っているような気分であった。
「そういえばセネア、ようやく”アレ”が出来たわ。さっそく試してみましょう」
「あら? 意外に早かったのね」
すっかり服を脱ぎ捨てた静奈が嬉しそうに持ってきた鞄をあさり始める。セネアとの奇妙なやりとりに
令は興味半分で何が出てくるのかを見ていたが……取り出された”それ”を見た途端に脱力する。
静奈の手に握られていたのはディルドーだった。多分バンドに付けるタイプだ。
「なに? 令ったら突然溜息なんかついて……嬉しくないの?」
「いや、姉さんらしいというか何というか……。それに姉さん、そんなの沢山持ってるじゃない」
「ふぅん……そういう事言う」
呆れたような令の視線に静奈は一瞬ムっとするが、そのまま意味ありげに笑うと
セネアの脇に立ち、そのディルドーをセネアの秘部から生えた肉棒の横に持ってくる。
意味ありげにディルドーを揺らしてセネアのそれと比較させるような静奈の仕草で、
令はようやくその真意に気がついて顔を青くする。
「そ、それってまさか!」
それはかつてセネアの秘部から生える自身のそれに気がついた時と同じ類の驚き。
そう、多分そのディルドーは……そんな令の反応に二人は満足そうに笑った。
「静奈に前、令が一番感じるモノの話をしたのよ。そうしたら……ね。
令も内心、嬉しいのではなくて?」
「ななな!、そ、そんな事ないってば!!」

383 名前:413 :03/01/29 02:04 ID:UAqwzakc
何故か思わず慌てて否定する令だったが、そんな令に静奈が悪戯じみた笑みを浮かべる。
「あらそうかしら? じゃあ今から試してみましょう。とりあえず昼まで20回って約束だものね」
「そ、そんな! ち、違うってば!! 5回っていうのをセネアさんが無理矢理10回って……」
吹っ掛けられた回数の更に倍を言われて狼狽し、令は必死に反論するも、
それの解答は静奈の予想の範疇だったようだ。慌てる令に静奈は意味ありげにくすりと笑う。
「だからセネアが10回、私が10回でしょう? さあ令、お昼までは時間がないから
連続でイかせてあげる。覚悟なさい!」
「そ、そんなぁ! 無理、絶対に無理だってば!」
令はあまりの提案にベットからの逃亡を図ろうとしたが、腰を浮かせた途端セネアに素早く抱きしめられ、
その動きを封じられてしまう。男の時ならともかく、今ではこのメンバーの中で一番華奢な令に
それを振りほどくだけの力はない。
だが、セネアはそのまま無理矢理に事を進めるような真似はしなかった。
「令、本当に嫌?」
「え……」
セネアは唇を眼前まで近づけ、優しく令に語りかける。
「本当に令が私達を望まないなら……無理強いはしなくてよ。私も令が嫌がる事を進んでしたくはないもの」
そんなセネアの静かで優しい口調に、令は何故か逆に罪悪感のようなものを感じてしまう。
令としても別にセネア達を拒んでいるわけではないのだから。
「いや、その……そういう意味じゃなくて、その……」
「じゃあ、どういう意味なの?」
「その……ね、僕はまだその……女の子の感覚に慣れてないから、もうちょっと手加減して欲しいなって……」
まとまらない思考の中で令は曖昧に言葉を濁すように答えるが、結局その言葉が墓穴を掘ってしまった。
それを聞いた途端に、セネアと静奈は申し合わせたように笑う。
「聞いた静奈? 令ったら、女の子の感覚に早く慣れたいそうよ」
「あら、それならお手のものよ。令ったら、それなら遠慮せずに言えばいいのに」

384 名前:413 :03/01/29 02:05 ID:UAqwzakc
露骨に邪悪な笑みを浮かべる二人を見て、令はまたやられれたと心の中で絶望する。
実はいつも二人が揃うとこんな調子で、結局今日もまた、二人の手の平の上で踊らされるハメになってしまった。
毎度の事だが今回も令に選択権は無さそうだ。いや、多分今後もないだろう。
とはいえ、それが判かってなお不快な感じはしなかった。
強引とはいえ、それが自分を好いていてくれているが故の行動なのだから。
多少悔しくはあったが……。
結局令は今日もあきらめた。抵抗が全て無駄に終わるなら、受け入れた方がいい。
それに正直に言えば嫌いでもなかった。女の子の快楽が……次々と新しい悦びを二人に教えられる事が。
二人ともそんな令の気持ちを見透かしてはいるのだろうけど、好きなんだからしょうがない。
諦めたように溜息をつくと、そのまま令は二人に微笑んだ。
「もう……やさしくしてよ? 二つ同時とかって乱暴は嫌だからね」
突然しおらしく笑った令に、セネアと静奈は一瞬狐につままれたかのような顔をするが、
その淫靡な空気が一瞬で晴れてしまったためか、二人同時にくすくすと笑い出した。
「わかったわよ令ったら、そんな顔で言われると嫌だって言えないじゃない」
と、セネアは優しい顔で令を見据える。
「反則技よね。だから余計に苛めたくもなっちゃうんだけど……」
静奈も少し拗ねぎみに笑う。結局3人とも、なんとなく場の空気で笑い出してしまった。
そしてしばしの笑いの後、静奈がゆっくりと令に抱き付いてくる。
「じゃあ次は私からでいいわね? このディルドーは初めてだから、
最初は令の方で調整できるように私が下になるわね」
「あ……う、うん」
小さい声で返事をすると、静奈はそのままベットに横になる。
その股からは当然……セネアの、いや”男の令”を模した擬似的な男根が反り上がるように立っていた。
令は顔を赤くして静奈の上にまたがると、ゆっくりと秘部をディルドーの頭頂にあてがう。
当然の恥かしさはあるとはいえ、昔なら自分からなんてとてもできなかった行為だ。

385 名前:413 :03/01/29 02:05 ID:UAqwzakc
なにしろそれは自分が女である事を認める事にほかならない、抱かれる事を望む行為。
だが今では心の価値観がどうであれ、いいかげん令も身体が女である事に慣れてしまった。
それ故だろう、最近ようやくこうやって”女の子を楽しむ”事ができるようになった気がする。
漠然とそんな事を考えながら、一瞬の躊躇の後、令は静かに腰を落とした。
「ひうっ……あ、ああ……あ、あ、ああぁッ!! ダメ、これダメえぇっ!!!」
が、腰がその途中で奮えるように止まる。手に力を入れてこれ以上のディルドーの侵入を阻むが、
快楽が手や足、そして腰に逃げるための力を加える事を許さない。
「なんか……本当に効果覿面ね。まだ半分も入ってないのに、令ったらもうイきそうじゃない」
と、静奈は新しいディルドーの成果に関心したように呟く。そのまましばし令のあえぐ様を見ていた。
「でも令、まだ私が一回も動いていないのにイくなんて許さないわよ。それでイっても
さっきの回数には入れないからね」
「そ、そんなっ……姉さんのいじわるっ!!」
「じゃあ我慢しなさい。さあ、いくわ……よっ!!」
声と同時に静奈は腰を突き上げ、同時に令の腰に添えた手を一気に引き落とす。
ずんっと子宮を突き上げられた衝撃が令の全身を貫く。ひとたまりもなかった。
「ふあっ、はあああああああああああぁぁぁ――――ッ!!!!」
びたりとディルドーが鍵のように膣の中におさまる。さすがにセネアのモノのような肉感はないが、
それでも”それ”が貫く感覚は令を絶頂に導くには十分だった。
「すごい、本当に一突きでイっちゃった……」
静奈が関心したように自分の上で脱力してもたれ掛かる令を見る。
「だから言ったでしょう? これ以上の相性は存在しないって。令を悦ばせるんだから、
やっぱり一番令が悦んでくれるモノを用意しないと」
と、セネアがその成果に満足そうに笑う。そのまま静かに令の顔を見入るが……
「あらら、よっぽど良かったのね。気絶しちゃってるわ」
見れば令はくたりと静奈に身を預けて静かに息をはいていた。
しばし待ったが起きそうにもなく、結局静奈は名残惜しそうに令をベットに寝かせる。

386 名前:413 :03/01/29 02:09 ID:UAqwzakc
「幸せそうな顔しちゃって……。セネア、どうする?」
ちょっと不満そうに静奈はセネアに問う。それに一瞬考えるような素振りを見せたセネアだったが、
令を顔を見るなり諦めたように頷いた。
「起こしちゃ可哀想だし、このまま令と寝ちゃうわ。貴方はどうするのかしら?」
「当然、そういう事は譲らないわ」
静奈がセネアの問いに即答すると、二人はわかっていたとばかりに苦笑する。
結局二人は申し合わせたかのように、仲良くベットの真ん中で眠る令を抱きとめるようにして、
静かにベットに身を預けた。
しばしの無言……そしてようやくセネアに睡魔が訪れた頃に、静奈が唐突に口を開く。
「セネア、今更だけどあなた令の事……」
「本気でしてよ。気持ちだけなら貴方にも、世界の誰にも負けない自身はあるわ」
「悪魔なのに?」
「悪魔だから……よ。本来持ち得なかった感情なのだから、人間より余程ピュアだと思うわ」
よくわからない理屈だが、静奈は何故か納得した。多分それは理論以前に、
セネアの口調から紛れもない本気……本当に令を愛してるという気持ちが読み取れるからだろう。
そして今度はセネアが問いかけてきた。
「貴方はどうなの? 本来であれば、その感情を持つのは許されざる立場ではなくて?」
「本来であればね。でも気持ちは本物……。それにそもそも私を狂わせたのは、
間接的とは言え原因はあなたなのよ? 多分令が男のままだったら、私は一生いいお姉さんで
終わっていたでしょうに」
「”いい”お姉さん?」
「悪かったわね……」
セネアの皮肉に静奈はむくれるが、それは険悪なものではない。
そんな問答を二人でしばし繰り返していたが、いよいよもって二人とも眠くなってきた。
「じゃあ……起きたら第二ラウンド開始ね…………負けないわ……よ……」

387 名前:413 :03/01/29 02:13 ID:UAqwzakc
言葉とぎれに静奈が言う。その目はもう虚ろだったが、不思議と笑っていた。
「それはこっちの……セリフでしてよ。瑞稀や和真……貴方にも…………負け……ないわ……」
セネアもそれに、どこか嬉しそうに答え……そして二人とも静かに目を閉じる。
二人とも宝物を抱える女神のように令を抱きとめ、幸せそうな顔で眠りに落ちてゆく。
そんな二人に抱きとめられた”宝物”は、一番幸せそうな顔で優く寝息を立てていた。

三木原 令(仮) 完


終了です。なんとか最後まで続ける事ができました。
今まで支持して下さった方々ありがとうごさいます。
今日は明日の仕事が危険な時間なんで、明日にでも細かいレスをします。

388 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 02:15 ID:KBXNkBFM
おおぉ、ありがとう。
そしておめでとう、完結。? 完結? 終わっちゃったの?ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン
でも、タイトルが(仮)のまま。
最後のお仕事、よろしくお願いします。

389 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 02:17 ID:hfUI+33A
お疲れさまでした(^^ノ

エンディングを見られたの嬉しいけど、コレで最後だと思うと、残念ですね。
ともかく、御苦労様でした。

390 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 02:21 ID:I5KpDKiu
最後にしてリアルタイムとは感慨深い…。
お疲れ様です。
そして、ありがとう。

391 名前:409 :03/01/29 02:31 ID:bwQJAhSj
乙カレー
明日ゆっくり読もう。

392 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 02:39 ID:BKB7aGix
413さんー。

さんくすー。あじがとー。
良かったっす。まじで。もしも、いつかネタと余力があったら後日談も
読みたいっすー。


393 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 05:01 ID:mNz4cAQs
ぷららふかっついわいかきこー
413さん、完結おめですー。

394 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 14:24 ID:O0ce8PkS
 

395 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 15:48 ID:JBKt3wAh
フェミファシズムとは
男女平等を装った女得男卑主義。
児童保護(17歳まで児童)の為には社会のすべてを犠牲にしても構わないと言う児童絶対主義。

女得男卑のフェミファシズム社会を目指して活動している連中をフェミファシストと言う。


396 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 18:10 ID:rRo6dAU8
ぷらら復活祝いカキコ2号ー
413さん、お疲れ様でした。・゚・(ノД`)・゚・。

397 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 22:02 ID:B/Kw5Bro
おつかれーん。

398 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/29 23:14 ID:7ICAbGoH
413様お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
また最初から読み直しますっ

399 名前:380 :03/01/29 23:46 ID:m2/BwqWN
>>413さん
完結おめ! そして、面白い話をありがとう!
無理に続編とかは期待しませんけれど、外伝くらいは期待してもいいかな?
あー、でもいろいろ妄想が膨らむよな。
余裕があったら、また書いてくれると嬉しいです

はい、380でつ。またーりモードで休憩ちう
長いと思っていたけど、漏れの話、まだ某板805さんの話より短いのよね
なかなか執筆モードに入れないので、いろいろと昔のネタを掘ってみまスタ
そしたら、まー、びっくり。TSネタがけっこうあったんだよね
長い間放置していたけど、今なら書けそうだとオモタ。長すぎてスレ連載の形じゃ無理だけど

それで本屋をぶらついていたら、総特集・江口寿史なんて本をハケーン
中身も見ずに名前買いで即購入し、家に帰ってドビツクリ。TSネタがありやがんの
43才のオサーンが朝起きたら女子高生になってたという単行本未収録の話が3話分
ある意味、強制女性化話なの、これ
そうか、ヤングジャンプでこんなの描いてたのか、くそ。シランカッタ‥‥
これを見て元気出てきますた。さーて、モリモリ書‥‥けるといいなあ<弱気
天才の話なんか、落ち込んでいる時に見ちゃいけないよな
ひばりくんとかまた読みたくなっちゃったよ。文庫判でまた買ってくるかー

でも、この本を見て出たパワーで一気に話を書き上げられますた。スゲー本です
予定ではあと8回(増えてるし)で終わりだとおもいまつ(=゚ω゚)ノ

400 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/30 01:22 ID:G7OkXYbo
あっそう
がんばってね

401 名前:413 :03/01/30 01:42 ID:j3q4Htey
413です。終了に対してのレスがありがとうございます。
当初はとりあえずスレが沈まないようにと始めたSSでしたが、いつのまにやら
えらく長いものになってしまいました。途中失速した時もありましたが、
なんとか終わらせられて安堵しております。
前のスレで未完が多いスレだとか言われた事もありましたし……。
終盤思った事ですけど、TS最大の山場って実は序盤だと思うんですよ。
女性化して、それに混乱して女である事を否定しつつも抗えないっていうのを
認識させられるまでの部分。令の場合オナーニ・処女喪失・後ろ・自分の意思で・
男と・レイープ&2穴同時、とステップして最後に女として中出し受けという段階
を踏んでなるべく同じシチュでワンパターン化しないようにって考えてましたが、
それでも後半はちょっと苦しかったです。というのも、令が慣れるほどに、
”TSならではのエロ”っていう部分が薄れてしまうもので……。
次を書くなら、こういう部分をもうちょっと反省しつつ糧として活かしたいものです。

>>392,380氏
後日談や外伝は……私の暇と気力次第でしょうか(w
結局使わなかった(使えなかった)ネタなんかもありましたから、
煩悩の活性化次第という事で。

>>388
え〜、確かに最後までタイトルは仮なままでしたが(w
かといって良いものが思い浮かびませんし、さしつかえなければ>>331さんから提供
していただいたものが良いかと。

では、しばらくは名無しに戻ってROMな生活に戻ります。
380氏、乳無し氏、某板805氏、あとこれから現れるであろう新規SS作家氏に
スレの未来を託して。

長レス失礼しました。

402 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/30 06:09 ID:gV25PHs0
>>300
 ズダァアアン!!!!
 ぶち砕かんばかりの勢いで、木製の分厚いドアが開け放たれる。
 味があるといえば聞こえはいいが、正直にいえば、ただ古臭いだけの館の一角がビリビリと震えた。
「…………」
 カツン カツン カツン カツン カツン カツン カツン カツン カツン カツン カツン  
 足音を響かせて部屋へと侵入してきたのは、愛だ。
 まわりの風景が歪んでみえるほどの、濃密な何かが、彼女の全身から噴き出している。
 愛の態度から、それは明らかに『怒り』なのであろうと想像できる。
 ――だが待て、怒りが目に見えるオーラになった、とでもいうのか?
「あらあら、はしたないですよ?」
 一方、部屋の主のほうは、のほほんとしたものだ。
 愛のすさまじい怒りを、真正面から受け流し、恋は微笑んでいる。
「恋姉……わかってるんでしょう? 聞こえてたんでしょう? ――呼んでる。心が、呼んでる」
 意外に静かな声で、愛はつづける。
「あんなにはっきり呼んでたのに、恋姉に聞こえてないワケないよね? 『助けて、お姉ちゃん助けて』
って……こんなに強いの、『あの時』以来だよ? どうして? なんで平気な顔してんの?」
 怒りを無理矢理に噛み殺し、静かに問いかける愛の口元は、かすかに痙攣している。

「『どうして?』ですって? 決まっているでしょう? あなたの方こそ、わかっているはずですよ? 
《お方》様のご意思を、はっきりと『感じて』いるはずでしょう?」
 革張りの椅子を鳴らして、恋は作業していたデスクから離れ、愛の方へと歩み寄る。
「わかってるわよ!! だけど、いくら《お方》様のご意思だって、耐えられるわけないじゃない!!」
 愛の全身から噴きだすものが、さらに密度を増していく。
「アイツだよ? 心を助けたのは、いま一緒にいるのは、あの龍鬼なのよ? アイツのせいで、心がどれだけ
酷い目に遭ってきたか忘れたわけじゃないでしょう? 恋姉には、今も『視えて』るんじゃないの?」
「ええ、もちろん視えていますよ」
 あくまで微笑みを絶やさず、穏やかな恋。

403 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/30 06:14 ID:gV25PHs0
>>402
 愛の表情に、変化が現れる。小刻みに震えていた口元が、ピタリと動きを止めた。
「――でしょうね。姉さんはそれはそれは『器用』ですからねぇ。目も耳も、そして『力』も、すべて私の方が
優れているけれど、あなたには『外法』がある。今こうしている間にも、あなたは観ているのだろう? ヤツに、
龍鬼に、心が辱められている、その様を――何故だ? どうして取り澄ましていられる? 答えろ、姉者」
 表情のみを落ち着かせた――いや、落ち着かせたというよりも、無駄だからコントロールするのを切り捨てた、
というのが正確な表現だろう――愛の口調が、男っぽいものに変わっていった。
「落ち着きなさい。今は、我慢して」
 微笑みが消え、恋は真顔になる。その瞳に見つめられると、愛のまとう怒りのオーラが、薄れてゆく。
「何故だ……どうしていま、私を『制限』する」
 愛は抗うように、恋の瞳を見つめ返す。

《ならん。ならんぞ。静まれ、黒姫の子らよ》

「「《お方》様!!」」
 瞬きするより短い一瞬で、部屋の中、二人を包む空間のすべてを、闇が満たしている。
「お久しゅうございます。《お方》様御自ら、お声をかけて下されるとは、いつ以来でございましょう」
 恭しく、恋は頭を垂れる。愛も同時に、軽く頭をさげる。
《挨拶なぞいらぬ。我はいつでも、すべてを見ている故な》
「いつもいつも、いつもいつも何故です! どうして、心ばかり――」
「愛! ひかえなさい」
《――良い。もとより礼儀など、お前たちに求めてはおらぬ。いまはまだ、御子を助ける事は、ならん。
こたびの役目は、終わってはおらんのだ》
「…お役目…」
 ふたたび『動きだした』顔をゆがめ、苦々しい表情で、愛はつぶやいた。
《うむ。終えるまで、邪魔する事はまかりならん。……愛よ、不満そうだな? 『お役目とはいえ、
心だけが何故、度々このような目に遭うのか』とな? 確かにこのようなことは初めてだ。これまでの
御子のうち誰一人として、心のような者はいなかった。あれは、ただの御子ではない。心は特別なのだ。
我が目的のためにも…それゆえ、な…》

404 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/30 06:16 ID:gV25PHs0
>>403
「目的のための、特別な御子――でございますか?」
 初めて聞かされた言葉に、恋は興味をひかれた。
 いま自分たちが対話している存在が、目指すものとは何なのか?
 『御子』つまり『お役目』に選ばれた者である、というだけで特別なはずなのに、その上さらに
『特別』とは、いったい?
 この存在に従っている自分たちは、何ひとつ知らされてはいないのだ。
《知らずとも、よい事だ。――それにしても、お前たちがこれ程までに取り乱すとはな。確かに我は、
御子のことを第一に考えるように、お前たちを『創った』。だが、それにここまで囚われようとは……
いかに強大な力を与えようと、所詮は人間ということか》
 “声”の気配に、わずかな変化がおこる。
「お喜びいただけているようで、何よりでございます」
 恋は、艶然とほほえむ。
《お前には分かるか、恋。確かに、面白い。とても愉快だ》
「いざとなれば、御子のために《お方》様を裏切るやもしれません。そうなったとしても、よろしゅう
ございますか?」
《良い。それで良い。それでこそ、そのためのお前たちなのだ》
 部屋を満たした闇が、静かに蠢いている。
 面白くて面白くて、愉快で堪らない……そんな気配が、闇の中に広がってゆく。
 ――しかし、
「《お方》様!! いったい、いつになれば御子を、心を助ける許可をいただけるのです!!」
 突然、闇を押し退けるようにして、紅い色が空間に染み出しはじめた。
 その発生源は、愛だ。
 あまりにのんびりした、“声”と恋のやりとりに、愛は焦れていた。
 部屋中が闇に満たされたためなのか、彼女がまとっていたものが、色をもってはっきりとみえる。
 凝った血のような紅――鮮やかでありながら、仄暗く不透明――それもまた、闇なのだ。
 愛の身体から噴き出した紅い闇は、どんどん膨れあがってゆく。

405 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/30 06:18 ID:gV25PHs0
>>404
《そう急くな。……ふむ。おそくとも、あと数日のうちに役目は終るであろう。時がくれば追って伝える。
それまで、手出しはならんぞ? よいな?》
「はい。確かに承知いたしました」
 すぐさま、恋が答える。愛はうつむいたまま、答えない。
《よいな? 手出しは、ならんぞ?》
 現れたときと同じく一瞬で、闇は消え去った。
 あとに残ったのは、いつもと変わりない書斎――恋の仕事部屋に、恋と愛の二人。

「恋姉、どういうつもり? 数日なんて、今すぐにでも助けなきゃ……心に、何かあったら……」
 愛はコブシをにぎり、ワナワナと震えている。
 激昂する妹を、恋は背後からそっと抱きしめた。
「大丈夫――《お方》様のことですもの、きっとお考えあってのこと。心ちゃんに危険はないはずよ。
それに《お方》様は、『手出し』を『待て』と仰っただけ、準備するなとは仰らなかったでしょう?」
「え……? それってどう――」
 ふりかえった愛の唇に、自らのそれを重ねてふさぐ。
 そのまま片手で、机のうえのディスプレイを回転させて、こちらへと向ける。
「これって――」
「ごらんの通り、必要な『道具』の手配はもう済んだわ。打ち直し、こしらえ――双方とも万全のはず。
存分にふるってちょうだいね? あなたのための、あなただけの特別な得物なのだから」
「もちろん。楽しませてもらうわ」
「それから、『兵隊』は数をそろえないとね。御子のためですもの、示しがつかないから」
「ふふ、いよいよ完全に『切る』のワケね?」
「さすがに目に余りますからね、今回で最後よ。――明日中には、すべて整うわ」
***********************************************

406 名前:乳無しさん@ピンキー :03/01/30 06:51 ID:gV25PHs0
 お久しぶりでございます。 おはようございますヘタレです。
そろそろ何かしないと、話も存在も忘れ去られてしまいそうな気がしましたもので、
半端な部分を書き込まさせて頂きました。
 このへんで一度、広げた大風呂敷に包むものを整理したいと思いますので、
しばらくまた、エロくもなんともない駄話が長々とつづくことになってしまいそうです。
 数人の方々が、この駄話のストーリィ自体に興味をもってくださっておられるらしいと、
手前勝手に判断させていただきましたので、少しばかり解説部分に入ったと、まあ、
そういうことで御座います。

>>380
 もう、何と申し上げましょうか、いつ読まさせて頂いても、ヌケます。

>>413
 ついについに、フィナーレを迎えてしまわれたのですね……最後まで、
大変おいしゅう御座いました。またすぐに、帰ってきて頂けることを願っております。

>>某板805様
 小ネタでマターリでございますか――って、途中から80○ってるぅ〜?!? ハハッ…
ははっ、なんとファンタスティックな……マターリできますた。

>>スレにおられる全ての皆々様
 申しわけ御座いませんでした。わたくしが下らぬ愚痴をこぼしたばかりに、
スレが荒れる原因に……お詫びの言葉もございません。
 さしでがましゅう御座いますが、皆々様もどうか、健康にだけは注意して頂とう存じます。
不肖乳無し地獄をみてまいりました。インフルエンザは強敵でした。体内の免疫細胞(なかのひと)たちも、
「大変だった」と申しております。
 ネタはいくらでも、それこそ雨後の筍かボウフラが如くわいてくるのですが、
文章での表現が追いつきません。精進あるのみと心得て、マターリいかせて頂きたく、
ゆえに生温かく見守ってくだされることを、切に願うものであります。


 

407 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/30 12:23 ID:eEj7agn0
>乳無し
荒れてるってほどじゃないよ。暴言を吐いたのが一人いただけですわ。

408 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/30 12:56 ID:fdgOR1hh
乳無しさんまんばたれー

409 名前:409 :03/01/30 14:30 ID:pk77vZ1l
409げと

燃料が投下されるだけでもありがたいのです。
折角だからサイト更新したいけど仕事が忙しい・・・

410 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 20:34 ID:+cAbebmN
>>357
 雄一郎の肩で体を支え、少し前のめりになりながら亜美は腰をゆっくりと落
してゆく。ぐい、と肉の杭が突き刺さる。
 亜美は長い髪を舞い上がらせて、のけぞった。
「おに、いっ……さまぁ……いいっ! いいのぉっ!」
 自分の体重が一点に集中してしまったようだ。まるで内臓を突き抜けて口元
までペニスが突き刺されたような気がする。恐くなって腰を上げるが、すぐに
また奥まで欲しくなって腰を落すことを繰り返す。
 雄一郎は亜美が倒れないように腰に手をやり、彼女が思うように動けるよう
手助けをする。
「あ、んっ! あはんっ! お、おかし、く……な、なっ……ちゃうっ!」
 途中で膝が崩れ、最も奥深くまで突き刺さる。
 空気が口から一気に抜けた。魂まで抜けたんじゃないかと思うほどの衝撃だ。
 しばらく惚けたままの亜美に、雄一郎も一息をつく。やがて回復した亜美は、
今度は前後に揺らすような動きで快感を貪る。
「んー。あむふぅ……んっ!」
 目の前にある耳に熱烈なキスをして、穴の中まで舌をこじ入れる。彼女の中
で、雄一郎のペニスが跳ね上がる。
 シーソーをこぐような前後の動きを楽しむ。奥底が圧迫されているのに、ま
だ余っている。しばらくそうしてから、亜美は彼の唇を求める。雄一郎もそれ
に応えた。
 軽いキスの応酬をしてから、亜美が肩にまわしていた手を離して、まるでブ
リッジをするような感じで、後にのけぞった。
 また、力の入る場所が変わる。
 雄一郎が亜美の脚を持ちながら、ゆっくりとベンチから立ち上がった。繋がっ
たまま逆立ちに近い姿勢になると、亜美の額にまでずれていた眼鏡が、音を立
ててタイルに転がった。
「あ……眼鏡が」

411 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 20:34 ID:+cAbebmN
「あとで拾ってあげるからね」
 交差位の変形というか、立ち松葉崩しとでもいうのか。雄一郎にとって視覚
的には非常にエロチックな体位だった。
 月明かりの下で、薄青のタイルに浮かぶような白い体の義妹が自分に貫かれ
ている。
 そのまま体を沈め、亜美を折り曲げるようにして上から貫く。なんどか抜き
差しをして新たな快感が生まれてきたと思うと、雄一郎は突然動きを止めた。
「亜美ちゃん、部屋に戻ろうか」
「……そ、そうですね。それが、いいです」
 ゆっくりと変わる体位と新しい刺激に身を委ねていた亜美は、雄一郎の言葉
で我に返った。
「それじゃ」
 繋がったまま、亜美の体を抱き起こす。
「僕の首に手を回して。しっかり握っているんだよ」
「え?」
 雄一郎は腰を軸にてこの要領で亜美の体を自分の膝の上にのせ、お尻を両手
でしっかりと握った。
 亜美は思わず、きゃっと小さな悲鳴を上げた。少し、漏らしてしまったかも
しれない。感じからすると小水ではなさそうだが、おそるおそる股間を見てみ
ると、灯りに反射して細い筋が雄一郎の腿から脛にかけて走っているのがわかっ
た。
「立つよ。しっかりつかまってないと頭から落ちちゃうからね」
「あ、いやっ!」
 抗議する間もなく、雄一郎は軽々と立ち上がった。俗に言う駅弁というあれ
だ。そのまま雄一郎は芝生の方へ歩いてゆく。
「だめ、いや、お義兄様、そっち、違い……あふっ! 部屋が、違いま、いや
んっ!」
「亜美ちゃんの部屋に送っていてあげるよ」

412 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:27 ID:52CPhvAd
 きっと雄一郎は悪戯っ子のような表情をしているに違いないと思ったが、歩
く度に走る刺激の前に、亜美はすぐに息も絶え絶えになってしまった。
 外で姉と、裸でいけない遊びをしていたこともある。亜美から羞恥心を無く
してしまったのは、かなりの部分で姉の影響が強い。女子校でもなければ、絶
対に男に襲われているほどの無防備ぶりだ。
 しかし今は、悠司の精神と溶け合って羞恥心が蘇っている。いや、むしろ男
の部分が屈辱的だと感じれば感じるほど、亜美はより羞恥心を感じ、背徳の快
感はいや増すのだ。
 そんな彼女のことを知ってか知らずか、雄一郎は時々立ち止まっては、亜美
を四つ這いにさせてバックから突いたり、雄一郎が寝転がって亜美が上になっ
て動いたり、木に体を預けて立ちバックやその他の立位プレイを楽しんだ。
 最初こそ気になっていた土などの汚れも、夜空の下でするセックスの快感で
吹き飛んでしまった。
 普通なら5分もかからない距離を30分以上もかけて移動し、ようやく2人
は亜美の別館の前にたどり着いた。まだ繋がったままの亜美は雄一郎にキーコー
ドを打ち込んでもらうことにした。簡単なセキュリティーではあるが、敷地内
ではこれで十分なのだ。
「ははっ。亜美ちゃんも大きくなったから、片手だとちょっとつらいな」
「もう! ……それって、太ったということですか?」
「そんなことは言ってないよ。お尻もこんなに大きくなって、手触りもすごく
いいし」
 膝と手で巧みにバランスをとりながら、ドアについたテンキーからコードを
打ち込む。ぴっ、と軽い電子音がしてドアのロックが解除された。
「ちょっと泥で汚れちゃったね」
 土が汗と精液と愛液で溶けて、まるでチョコレートでデコレートされたよう
に亜美の下半身に張りついている。
「一緒にお風呂に入ろうか」

413 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:28 ID:52CPhvAd
「……はい」
 雄一郎と亜美はおでこを突き合わせて笑った。
 風呂は24時間風呂になっていて、いつでも入れる。雄一郎は洗い場にやっ
てきて、ようやく亜美との結合を解いた。
 長い間体の中にあったペニスが抜かれることにさびしさを感じているのに気
づき、亜美は驚いた。確かにまだ嫌悪感は残ってはいるが、男のパーツに対し
ての、震えがくるような絶対的な生理的嫌悪感は、もうすっかり消え去ってい
た。
 完全に抜き去られる直前、カリの部分が最も感じる場所を通過する時に亜美
は、抜かれないように力を込めたが、無情にもペニスは亜美の中から去ってし
まう。しびれるような快感は収まるが、温もりがまだ胎内に残っている。
 亜美は起き上がってすぐに、雄一郎の股間に手を伸ばした。
「まず、先にシャワーだよ」
「はぁい!」
 くすくす笑いながら、シャワーを浴びる。その後、ボディーソープを互いの
体に垂らして体を擦りつけあう。
 亜美は雄一郎のたくましい体を楽しみ、雄一郎は亜美のやわらかい体を思う
存分堪能した。やがてどちらからともなくキスが始まり、顔を舐めあい、そし
て泡だらけになりながら互いの体を愛撫し始めた。
 ふと、雄一郎は風呂場にあったある物に目を止めた。亜美のものではないよ
うだが、彼はそれを手に取って、目を閉じてすっかり桃源郷気分に浸っている
亜美の股間にぴたりとあてて軽く引いた。
 しゃりしゃりしゃり……。
 手とは違う感触に亜美が股間の方を見ると、泡まみれの下腹部に一直線に走
る地肌のラインがそこにあった。
「お義兄様、何を……?」
「見て分かるだろう? 亜美ちゃんのヘアーを剃っているんだ。君には余計な
ものが無いほうが似合ってるよ」

414 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:29 ID:52CPhvAd
「嫌ぁ! お義兄様。剃ると、あとでチクチクして痒いんですぅ」
 亜美は体をくねらせて抵抗するが、雄一郎が手にしている安全剃刀に脅えた
ように、逃げ出さなかった。
「じゃあ、毎日剃ればいいよ。僕のヒゲみたいにね」
 雄一郎はわざとゆっくり亜美のヘアーを処理してゆく。
 もともと薄かったヘアーはあっという間に剃りつくされたが、雄一郎はラヴィ
アを広げるようにしてまで、わずかな恥毛まで剃ってしまう。恥ずかしながら
も、亜美は自分が剃毛されていることで濡れているのが自覚できた。
 ひっくり返されて、お尻まで広げられ、アヌスまでしっかりと見られてしまっ
てから、ようやく亜美は解放された。子供のようにほっぺたを膨らませ、口を
尖らせて、よく見えない雄一郎を睨みつける。
「お義兄様の、いじわる! エッチ! 変態!」
「ごめん。本当にごめん。謝るよ。亜美ちゃんがそんなに嫌がるだなんて思っ
ていなかったから。ほら、女の子って水着の時に処理したりするって……」
「それとこれとは違いますっ!」
 雄一郎に最後まで言い訳を言わさずに、亜美が腕組みをして宣言する。
「本当に悪いと思っているのでしたら……お義兄様のも剃らせて下さい」
「ぼ、僕のを? いや、それはちょっと」
 今度は雄一郎が亜美に襲いかかられる番だった。彼女の手にはいつの間にか
安全剃刀ではなく、黒い柄のついた鋭利な剃刀が握られていた。
「お義兄様。今の私、眼鏡が無いですから、手が滑っちゃって切れてしまうか
もしれませんよ?」
 舌で剃刀の金属部分を、ちろりと舐めて見せる。
 そのあまりの妖艶さに、雄一郎が魅入られたように亜美の前で女性のように
足を開く。
 亜美は手際良く剃刀を操って、まずは彼女の手の中で固くなった竿から処理
してゆく。それが終ると、今度は下腹部の処理。周りから剃るようにして、最
後は陰嚢の毛を剃ってゆく。袋を伸ばすようにして、剃り残しがないようにて
いねいに手を動かす。

415 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:30 ID:52CPhvAd
 つい数日前までは自分にもあった器官を前に、それを玩具のようにして辱め
を与えることに興奮した。時々泡を塗りつけ、わざと手が滑った振りをしたり
して雄一郎の反応を楽しむ。
 やがて完全に剃り終わると、亜美はお詫びのしるしとでも言うように、袋と
竿に情熱的なキスをした。
「ごめんなさい、お義兄様。さあ……綺麗になった者同士で、楽しみましょう」
 マットに仰向けになって寝転がったままの雄一郎は、無言で亜美を上に乗せ、
彼女のタイミングで挿入できるようにした。亜美はすぐに腰を落して、深い挿
入を貪る。
 こつん、と子宮口に亀頭が突き当たる感触がする。
 亜美が短い悲鳴を上げて、顔をのけぞらせた。雄一郎が彼女の顔を覗きこん
で言う。
「ふぅん……さっき気づいたんだけどさ、亜美ちゃんってこんなところでも感
じるんだね」
 本来は感覚がほとんど無い鈍感な場所だ。なにしろ赤ん坊がそこを押しのけ
て通るのである。敏感だったならば、出産など不可能だろう。でも、確かに感
じるのだ。
「観夜とそっくりだ。さすがは姉妹だね」
 亜美が恥ずかしがるのを知って、わざと雄一郎は言う。そのままじっとして
いると、亜美が絞り出すような声で言った。
「お願いですから……もっと強く突いて下さい」
「チンポ大好きって言ってごらん。エッチな亜美ちゃん」
「やぁあ……そ、そんなこと、言えない」
 両脚を投げ出している姿勢の雄一郎が手を床について、腰を跳ねあげた。
「ひゃあぁぁぁんっ!」

416 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:31 ID:52CPhvAd
「ほら、言わないと、もっとこうしちゃうよ?」
「も、もっと、してください!」
 亜美が叫んだ瞬間、雄一郎は腰の動きを止めた。
「ああ……やぁん! どうして、お義兄様?」
「ほら、言わなきゃだめだろう?」
 そして亜美は、いつもの笑みを浮かべた。
 いや。溶け崩れそうな表情は淫靡さよりもむしろ、幼さと、どこか爽やかさ
さえ感じさせる不思議なものだった。
 頭が真っ白になって、無数の映像が亜美の頭蓋の中を駆け巡る。
「せ、せんせぇ、すごいのぉ……つぐみのおまんこに、いっぱい、いっぱいせ
いえきをどぷどぷしてくれるの……」
 自分に犯されている自分の姿が、万華鏡を覗いたように乱れ舞う。悠司が悠
司にアナルを貫かれて悶え、亜美が悠司を襲い、亜美同士が絡み合い、悠司が
亜美を犯している。
 まるで、彼から注がれた精液で心がドロドロに溶けてしまったようだ。
「私、おちんちん、大好き。ペニス、大好き。チンポ、だ〜い好き! お義兄
様、私の中に、いっぱいいっぱい精子出して……亜美が妊娠するくらいにっ!」
 雄一郎が腰を突き上げると、亜美はそれだけで達してしまった。がくんと体
が崩れそうになるのを、支えてもらう。
 体位を替え、マットに横たわった亜美に雄一郎は正常位で亜美を突く。
 まだいける。
 まだ、翔べる。
 亜美の体はまだ、快感が絞り出せそうだ。
 体がばらばらになり、弾け飛んでしまいそうだった。何度となく体位を変え
られ、その度に彼女は違う快感で感じまくった。
 何度目かおぼえていない激しく吹き出す精液を体の内で感じつつ、亜美の意
識は快楽の濃霧の中へ落ちていった……。

417 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/01/30 21:33 ID:52CPhvAd
************************************

 亜美はわずかな揺れで意識を戻した。
 すぐ側にあった暖かさが、すっと遠退くのがわかる。音を立てないように、
そろそろと動いている。衣擦れの音がして、ドアが開き、そして閉まった。
 風呂場から上がり、体を拭いてもらってからも、二人はまるで明日が無いか
のように激しく互いを貪りあった。
 いや、確かに明日は無いのだ。所詮は許されぬ関係……。
 一夜の夢と割り切ったはずなのに、亜美の目からは涙がこぼれ落ちる。
 何度達したか、はっきりとおぼえていない。
 十人以上の男達と乱交をした時でも、こんなに気持ち良くなることはなかっ
た。
 今は一抹のさびしさは感じるが、空しさはない。
 肌に残った義兄の温もりを抱きしめるように、亜美は胎児のように身を縮こ
まらせて、泥のような眠りに就いた。

===== 今回は、ここまで…… =====

えー‥‥なんとかえちーおわらせますた。疲れますた

あ。亜美の近視の度合いが前の文章と矛盾してるYO‥‥
今回の「かなりの近眼」ってのが正しいってことで、よろしく
そうでないとおもしろくないので。近眼プレイ?
えちーのネタはまだあるんですが、別のキャラとの絡みに回します

残りは7回の予定ですが、2回くらい増えるかもしれません。ゲフー
次回はほぼ書き上がっていますが、うぷは未定です。(エロ無しです)
このままのペースなら、2月一杯には終わらせられるかも‥‥
次は、次スレになってからかな?

418 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/30 23:15 ID:Z9AjbUDU
知らないうちにSSが3つもうpされてる
>>413
ついに終わってしまいましたか
お疲れさま、楽しませてもらってありがとう

>>乳無し氏,380氏
読ませてもらいました、これかもがんばってください。

419 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 09:46 ID:vESm118r
うわあ。乳無しさんと、380さんの続きだなんて
しあーせ過ぎるよ。

亜美ちゃんすっかり女の子・・・・・・

420 名前:名無しさん@ピンキー :03/01/31 23:26 ID:9ieV/uSH
うお、380タンすごい〜。
剃毛キターー! 近眼に萌えますた。
無邪気さとエロとTSとが融合して、ステキだよ亜美タン。
次回も楽しみにしてまっす、ありがとー。


421 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/01 03:04 ID:ZpbAzihM
( ・∀・)ノ

422 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/03 21:20 ID:RneYv0Yb
ほっしゅほっしゅミ・д・ミ

423 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 01:46 ID:AxAFaHw2
そういえば、娘をレイプした男を強制性転換する整形医、とかいうの
外国映画で撮ってるらしい。性転換後は女優が演じるらしい。

424 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 01:51 ID:DcL+Jw2M

    |                     \
    |(((((;゚Д゚)))))       ……ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄         オッ オウ/

425 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 13:23 ID:8EzitRRC
>>423
烈しく期待

426 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/04 19:12 ID:rOejPsFb
上昇

427 名前:bloom :03/02/04 19:20 ID:2wrtVj5T
http://www2.leverage.jp/start/

428 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 00:11 ID:THdf53IE
( ・∀・)ノ ウソコー

429 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 02:58 ID:iq5xBV+f

   |
   |
   |
   |::::∧:::::::::::::::::::
   |`Д´>:::::::::::::  またPart5が立ってるニダ・・・・
   ⊂::::ノ::::::::::::
   |::y::::::::::::
   |:::)::::::
   |:::::::
   |:::::
   |:::




430 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 11:34 ID:CzgEYMzU
次はPart7ですよ〜

431 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 12:01 ID:d0Ksk747
もう次スレたてる時期?

432 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 15:03 ID:c8v18FTa
あと1〜2本SSが出れば
丁度いい頃合だね

433 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/06 18:40 ID:n1GytDnp
2月になってから雨が降らぬ…

誰か、雨を…雨を…

434 名前:380 :03/02/06 22:12 ID:25DE7C0X
すまそ。今週土曜まで待っててくだちい。おながいします
書いても書いても終わらないでつヽ(`Д´)ノ ウワァァァン
強制女性化ならでは、と漏れが考える描写に手こずってまつ‥‥多分3分割ですつ

435 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/07 15:51 ID:9mOBitUX
予定の建国記念日、まではまだ時間がありますし。
マターリお待ちしてます。

436 名前:名無しさん :03/02/07 19:45 ID:ewSFG5Lp
■関連■
性転換(TS)ネタ統合スレッド Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1042638237/


437 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:33 ID:SHEMTqsD
>>417
 悠司は怒り狂っていた。
 目の前に全裸で淫らなポーズをして美少女が何十人といて彼を誘っているの
に、体が思うように動かないのだ。彼は自由にならない体にいらだち、頭をか
きむしりながら、そこだ、もっと足を広げろ! 胸を揉め! などと声を上げ
るが、彼女らにその声は届いていないようだ。
 自由にならない肉欲がこれほどたちの悪いものだとは思わなかった。
 体があれば、一発抜けば落ち着く。だが今は、それをする体がないにも関わ
らず、性欲だけがどんどん増進してゆく。
 もし体が自由になれば、手当たり次第犯してまわるだろう。いや、もしかす
ると誰から手を付けていいかどうかで迷ってしまい、機を逃してしまうかもし
れない。だが、何もできない現状よりはよっぽどいい。
 仕方なく悠司は目をつぶろうとするが、耳をふさげないので淫らな声を聞か
ないようにすることができず、しばらくするとどうしてもがまんができなくなっ
て、また女たちを見てしまう。
 そんな彼をあざ笑うように、少女達は淫らなポーズで誘惑する。
 来て。私を犯して。
 突っ込んで。出して。ぐちゃぐちゃにして。
 欲求不満で架空の脳とペニスの血管が破裂しそうになった、悠司の声になら
ない叫びだけが、誰も聞く者のいない空間で響き渡る。

 誰か――助けてくれ。
 俺をこの牢獄から救い出してくれ!

 そして声に応えるかのように、自由にならない悠司を後から抱きかかえる気
配がした。体が暖かくなるような、やさしい温もりが彼を包む。
 悠司は目を閉じ、胎児のように体を丸めて膝を抱えた。母親の胎内にいるよ
うな安心感で、ささくれだった心がどんどん癒されてゆくようだった。

438 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:34 ID:SHEMTqsD
 その誰かが悠司の手足を伸ばし、背中から手を回して抱きしめた。髪の毛が
体にまとわりつき、ふわふわの毛布のように柔らかな感触が彼をなごませる。
(安心して。私が一緒だから……)
 誰が自分を抱いているのだろう? 全身が湯に浸かったような暖かさに包ま
れ、快感は止めども尽きずあふれ続けるようだ。まるで堪えに堪えたあげくの
果てに射精をしたような、とてつもない快感が腰から吹き上げてきた。
 悠司はまるで少女のように喘いだ。
 気持ちがいい。まるで女性になってペニスで貫かれているような、いや、そ
れ以上の……。
 女性になって?
 彼の脳裏に疑問符がよぎるが、圧倒的な快感の渦によってたちまちのうちに
押し流されてしまう。
(悠司さん。私、悠司さんが好き。あなたと、一緒になりたい)
 もう声も出ない。爆発的な歓喜が悠司を覆い尽くす。
 壊れてしまう。
 焼ききれてしまう!
 そんな恐怖も、光の粒になってしまうような、肉の交わりでは考えられない
純粋な愉悦の前には、ちっぽけなものでしかない。感情と記憶と思考が、まる
で渦のように二人の体の周りを飛び交い、混じりあってゆく。
 普通では有り得ない360度、全方位の視界が広がる。
 無限の光の宇宙に浮かんでいるようだった。
 悠司は自分を貫き、自分が貫いている相手の顔を見たような気がした。

 その顔は――亜美だった。

 思考さえも吹き飛ばす光のビッグバンがおきて、二人は原子にまで分解され
るような凄まじい快感の嵐の中に引きずりこまれた……。

439 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:34 ID:SHEMTqsD
***********************************

 彼女はベッドの中で目が覚めた。

(私は……誰だったっけ?)

 しばらく悩んで、奇妙な事に気がついた。
 昨日まであった心の中に二人が共生しているという感覚が、きれいさっぱり
消え去っていたのだ。
 少女は戸惑った。
 これは一体どういうことなのか。昨日まであった悠司の人格はどこへ行って
しまったのだろうか。
 そこまで考えて彼女は、自分が悠司という存在を自然に捉らえていることに
気づいた。
 上半身を起こすと、羽毛布団から乳房が顔を覗かせた。
 昨晩、義兄と愛を交わした広い大きなベッド。
 シャワーを浴びて汗と体液を拭い落としたものの、まだベッドには彼の匂い
の残滓が色濃く残っている。
 整髪料と、汗の匂い。
 亜美の中の女の部分が、キュンと悲鳴を上げる。男の部分が、微かな嫌悪感
を亜美に与える。だが、それさえもが今の彼女は甘美な悦楽へとすり替えてし
まう。顔がたちまち熱くなってゆくのを感じる。

(そうだ。悠司さんは私と一緒になったんだ……)

 男として自覚している明確な人格が消えたのは、雄一郎に会ってからだ。
 いや、消えたというのは正しくない。
 自分は確かに瀬野木亜美なのだが、男から変ってしまったという記憶がある。
その一方で、亜美としての記憶もきちんと残している。つまり、二人分の記憶
が混在しているというわけだ。

440 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:35 ID:SHEMTqsD
 今は亜美でも悠司でもない、第三の人格とでも言えばいいのだろうか、その
新しい人格が彼女を支配している。一昨日は二色がはっきりと分かれていたの
が、昨日にはマーブル状に。そして今では、完全に溶け合って新しい色になっ
たようだ。1足す1で2ではなく、5にも10にも思える。狭い部屋から青空
の下へと飛び出たような、空恐ろしいほどの解放感がある。
 亜美はベットサイドにきちんとたたんで置いてあった淡いピンクのパジャマ
をはおり、ショーツもはかずそのままパジャマのズボンをはいて、足長のベッ
ドから降りた。サイドボードには、予備の眼鏡の横に並んで、いつもの眼鏡が
置いてある。きっと雄一郎が探しておいてくれたのだろう。
 眼鏡をかけて改めて部屋を見渡してみると、実に殺風景な部屋の様子が目に
入る。書棚や勉強机など、女の子らしさはほとんど感じられない。女の子の部
屋には定番の人形や小物が見当たらないのだ。まるでどこかのショールームの
ような整った部屋だ。
 さすがにウォークインクローゼットに行けば無数の服が女性らしさを表わし
ている。だが、それさえもどこかよそよそしさ……まるでテレビドラマのセッ
トのような冷たい雰囲気が漂う。
「寒い……」
 空調が十分に効いていて裸でも寒くなどないのに、亜美はまるで寒さから逃
れるかのように身をすくめて自分の体を抱きしめた。
 呟いた言葉が、彼女の内心を表わしていた。
 とてつもない空虚感が彼女をつつんでいる。どうして今までそれに気付かな
かったのか不思議なほど、絶望的な大きさだった。
 心地好い空調が室内を満たしているのに、亜美は両腕を交差させて自分を抱
きしめながら、歯をがちがちと鳴らして、自分の内から込み上げてくる身を凍
らせる寒さに震えていた。
 鼻の奥がつん、ときな臭くなったかと思うと、次から次へと、顔を伝って涙
がこぼれ落ちた。

441 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:36 ID:SHEMTqsD
「寒いよぉ……先生、寒いよぉ……」
 思わず口をついて出た言葉に、亜美は自分で驚いた。
 今、自分は誰を求めたのだろう。
 義兄の雄一郎だろうか。それとも『自分』のこと、つまり悠司のことなのだ
ろうか?
 自分が呟いた言葉に亜美自身が戸惑っていると、ノックの音が部屋に響いた。
部屋の外から若い女性の声がする。
「亜美様。クリーニングした制服をお持ちしました」
「どうぞ」
 震える声を押さえて、どうにか亜美は答えることができた。
「失礼します」
 挨拶と共に、濃紺色のメイド服を着た浦鋪(うらしき)かおりが入ってきた。
この別館を専門に担当している人で、高校を卒業してすぐにこの家で勤め始め
て4年目になる。姉の観夜に年が近く、亜美もそれなりに気を許せる人だ。
 彼女はちらりと亜美の方を見たが、泣いている様子に気づきもしないという
ように、クローゼットへと向かった。

(やっぱり雇われ人だものね……)

 さみしいが、彼女もプロだ。雇われている家の事情には深入りしないのが鉄
則である。
 確かに誰かに自分の今の気持ちを知って欲しかったが、彼女にそれを話すの
は適当ではない。
 では一体、誰に話せばいいのだろう?
 他人の存在を痛いほど感じ、亜美は早く出ていってくれないかと願いつつ、
心の中でかおりに向かって救難信号を送り続けていた。

******

442 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:38 ID:SHEMTqsD
 かおりは亜美の視線を、痛いほど背中に感じていた。
 いつもは空気のように自分をいないものとしているお嬢様が、今日に限って
は自分の姿を追っているようだ。
 そういえば、泣いているようにも見えた。声もいつになく小さかったし、震
えているような声だった。様子がおかしい。だが、自分はあくまでも使用人に
過ぎず、そこまで踏み込むわけにはいかなかった。
 だが、初めてお嬢様を血肉の通った存在として認識できるようになった。
 なにしろこの家の人達は、どこか人間離れしているのだ。
 先祖代々の大金持ちだからなのかもしれないが、同じ人間だとは思えないほ
ど無機質で、血が通っているとは信じられないほどだ。
 特にこのお嬢様……亜美は、作り物じみた雰囲気の少女だった。
 美人だし、スタイルも抜群だ。お茶、生け花、お琴、日本舞踊など芸事をな
んでもこなすし、頭も相当にいいらしい。百人近くいる自分達使用人の名前は
おろか、簡単なプロフィールや出身地、家族構成までもが頭に入っているよう
だった。支配者に生まれるべくして産まれた家の娘らしいといえばそうなのだ
が、あまりにもでき過ぎたという印象は拭いきれない。
 それに、使用人の間で密かに囁かれている噂がある。
「亜美様は色狂いだ」
 と。
 姉の観夜も彼女くらいの時は、そうだったという。
 夜な夜な、どこかにふらりと出かけては、翌朝帰ってくる。あまりにも何事
もないような様子なので見過ごしそうになるが、着替えをしている彼女の背中
に赤い発疹のような跡が幾つもあるのを見たことがある。
 あれは間違いなく、キスマークだ。
 夜遅くまで男とセックスをしていながら、平然と学校に通える体力と精神力
には、ただ驚くしかない。自分とは違う世界の超人としか思えなかった。
 その彼女が、今は自分の動きを目で追っている。どんな心変わりがあったの
だろうか……?

******

443 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:39 ID:SHEMTqsD
 今日は日曜日。
 毎週の茶道の個人指導と、人と会う約束が数件ある。だが何もする元気がな
かった。
 亜美は生まれて初めて、さぼりを決め込むことを決意した。
「浦鋪さん……」
 てきぱきと用事を片付け終わり、退出しようとしたかおりを引き止めた。
「はい、なんでしょう?」
 彼女はくるりと体を亜美の方に向けて答えた。
「気分がすぐれないんです。今日の予定は全てキャンセルして下さい」
「キャンセルですね? 具合がよろしくないのでしたら、嵩村先生をお呼びし
ましょうか?」
 嵩村医師はこの家専従の医師だ。
「いいえ、結構です。朝食も、隣のサンルームに運んで下さい」
「かしこまりました」
 亜美の指示が一通り終わるのを確認し、かおりは一礼して部屋を出ていった。
 ベッドに倒れこみ羽布団に顔を埋めるようにして、亜美は大きなため息をつ
いた。
 これで一日、一人きりになれる。
 義兄も朝早くには姉の下へ帰って行っただろう。頼りたいという気持ちが胸
の奥からこみ上げるが、ぐっとそれを押さえつける。もう、義兄には抱かれな
いだろう。
 自分が強くなったのか、弱くなったのか亜美にはよくわからない。
 今では、セックスに溺れた原因がはっきりとわかる。
 さびしいからだ。
 体を触れ合わせているうちは、それを感じないですむ。快楽に溺れていれば、
嫌なこともしばし忘れることができる。
 そんなことを考えているうちに、体にむず痒さがわき上がってきた。昨晩、
全身を愛撫された快感の残り火が今になって再び燃え上がり始めたようだった。

444 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:41 ID:SHEMTqsD
 いけない。まだ朝食も摂っていないし、人が来るのに……。
 パジャマの前をはだけると、弾力のある豊かな乳房が見えた。
 やっぱり自分は女なんだという、さみしさがあった。男に戻りたいという欲
求があるにも関らず、どこか現状を肯定してしまっている自分に腹が立った。
 これが自分のミスで怪我をしたとかであれば、一時は自分のうかつさに腹を
立てても、傷は時間がたてば治る。
 だが、これは常軌を逸している。
 自分は男ですと主張して、誰がまともに取り合ってくれるだろうか。
 悠司は地方から出てきた上に、元から人づきあいも良くなく、最近は大学も
ろくに行っていないので、友人がほとんどいない。
 アパートの住人とは顔は合せたことはあっても、名前もあまり知らない。唯
一知り合いと言えそうなネット仲間も、ハンドル名は知っているがほとんど面
識はない。それに、そんな相手を信頼できるはずもない。それどころか反対に
強請や脅迫をされかねない。
 誰に相談できるというのだろう?
 亜美は考え込みながら、肩からパジャマを滑り落とした。
 白い乳房に、幾つもの赤い痕(あと)が見える。
 昨日、繭美先輩や年下の男の子、そして義兄につけられた印だ。もうだいぶ
薄くなっているが、まだ確認できるくらいには目立つ。
「いやだ……」
 いつの間にか胸をさすっていた手を止めて、亜美はベッドから降りた。
 裸足の足の裏を、毛足の長いやわらかなカーペットがやんわりと支え、くす
ぐったい感覚が彼女を責めたてる。股間がジンと痺れた。
 体中が敏感になってしまっているようだ。今の自分は、ちょっとした刺激で
も性的快感になってしまうのを、亜美は自覚していた。

 ――見慣れた、見知らぬ体。

 矛盾した想いは、今の亜美の状態そのものだ。

===== 今回はここまで =====

445 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/08 22:43 ID:SHEMTqsD
ここ数回エロが続いたので、次回も説明っぽい話が続きます
めちゃくちゃ文字が詰まっているけど、できれば読み飛ばさないでくれると、ちょっとうれしい
最初から通して読んでもらうと、心の変遷とかわかる‥‥かな
続きは、明日


446 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/08 23:47 ID:owaeedP2
いいなぁ。
亜美たんの戸惑いがとっても鮮烈なのでつ。
説明っぽい? のーぷろぶれむ!

447 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/09 00:08 ID:x4fSuJsd
同じく無問題でつ、乙カレ。
なんか切ないっス…。

448 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:46 ID:P0V25S05
>>444
 亜美は女でありながら男の心を持ち、それでいながら男ではない。二人分の、
まだそれぞれ十数年程度の人生の記憶を併せ持ち、だが体は一人分という人間
だ。だが少なくとも、今の自分が肉体的には間違いなく女だということは事実
だ。そういう自覚もある。だが、都築悠司としての記憶もちゃんと残している。
 しかし、既にどこからどこまでが亜美で、どこからが悠司なのか、わからな
くなってしまった。
 蕩けるようなセックスという言葉があるが、まさに二人は心と心が蕩けて混
じりあってしまったようだ。
 悠司は即物的で、無気力といっていい性格だった。ろくに大学にも行かず、
ひがな一日中アパートに閉じこもってインターネットの世界に逃避していた。
掲示板荒らしはするし、目的も無く違法なファイルを落としまくり、交換に明
け暮れた。
 大学3年目を迎えてからは、ほとんど大学にも行っていない。大学からの通
知は、全て封も切らずに放り出してある。先日、ついに両親のもとに大学から
連絡が行ったようだが、悠司は電話越しに泣き言をくどくど言い続ける母親の
言葉を、馬耳東風と聞き流していた。
 格好よく言えば、彼は人生の目的を見失っていたのだ。
 一浪して今の大学の理工学部に入学したのも、元からコンピュータが好きだっ
たからだ。まず一流といってもいい大学だが、実際の授業は退屈を極めた。今
さらフォートランやコボル、CASLの授業をとらされると知って唖然となっ
た。実践的な授業など皆無に等しかった。
 次第に授業に興味を無くしていった悠司は、上級生から悪い事をいろいろと
教えられ、そして退廃の中へと埋もれていったのだ。今や外に出るのは食料や
ディスクを買いに行ったり、ネットで知り合った連中とファイルを交換したり
する時くらいだった。
 必修科目を1年と2年の時に取れるだけ取っておいた「貯金」が効いて、な
んとか3年に進級できたものの、このままでは放校処分にもなりかねない。地
方の商事会社でなんとか職にすがりついている父親からは、4年で卒業しても
らわないと困ると言い含められている。

449 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:47 ID:P0V25S05
 このままでいいはずがなかった。
 だがこうしたはっきりとした記憶が残っているのだが、肉体がある亜美とは
違い、精神だけの存在である以上、これも亜美が作り出した妄想である可能性
は否定しきれない。驚異的に作り込まれた多重人格だと言われても仕方がない
のだ。
 悠司のことを調べるのは簡単だ。東雲に頼めばいい。どうしてかとも聞かず
に、調査してくれるはずだ。
 しかし、亜美は迷った。もし都築悠司という人物が存在しないとしたら、ど
うなってしまうのだろう? それが怖かった。恐ろしかった。
 顔を上げてみると、鏡の中の自分が涙を流していた。
「なんでこんなに弱くなってしまったのかしら……」
 女言葉が自然に唇から紡がれる。強く意識しなければ、言葉遣いは女性のも
のになってしまう。それが恥ずかしかった。
 そして、目尻から溢れてこぼれ落ちた涙。
 亜美も悠司も、こんなことで泣いたりはしない。
 熱い雫に濡れたほっぺたを鏡に押しあてる。かちん、と眼鏡のフレームがガ
ラスに当たる音がした。固く冷たいガラスの感触が心地いい。なおも流れ続け
る涙を、亜美はそのまま放っておく。
 こんなに弱い自分は嫌いだった。
 瀬野木亜美は、年齢にそぐわないほど超然たる態度の少女だった。
 都築悠司は、泣いた記憶が無い。親は離婚しており、父親に引き取られた彼
は、父親が海外勤務ということもあって、高校に入る前から一人暮らしだ。喧
嘩もしたが、負けたことはない。
 どうして、涙が出てしまうのだろう。
 抑えようとすればするほど、涙は溢れかえって止まらない。
 昨晩のセックスまでは、確かに悠司としての独立した人格があった。だが今
では、彼に問いかけても返事は返ってこない。しかし、確かに悠司という存在
を内に感じる。表に出ている人格は亜美のものだが、今までの彼女とは明らか
に違う。

450 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:49 ID:P0V25S05
 つまり、今の彼女は悠司でも亜美でもない、新しい亜美なのだ。
 まるで生まれ変わったようだ。
 全てが新鮮に見える。そう、自分の体でさえも。
 冷静に鏡を見て気づくのは、異常なまでにスタイルがいいという点だ。
 この年頃の女性は、全体的にどこかぽってりとした体つきなのが普通だ。そ
れは将来、子供を産むための準備期間であり、やがて自然と大人の体形になっ
てゆく。ダイエットなどする方が後で後悔することになりかねないのだ。
 あの観久も、下半身がやや太い。俗に処女太りなどと言われることがあるが、
彼女の場合それにはあてはまらない。なにしろ亜美ほどではないが、男性経験
は豊富だ。同じく布夕も、平均的なスタイルよりは良い体系だが、どこかぼてっ
とした印象は免れない。しかし将来はかなりのスタイルになるだろうと、ファッ
ションメーカーのオーナーの子として、物心つく前から大勢の人の骨格を見て
きた瑠璃の保証付きだったりする。
 その瑠璃は、半分は外国人の血を引いているからかスタイルは群を抜いてい
る。その反面、まだ肉付きに乏しく、成熟には遠い。新体操選手の針金のよう
な体にちょっと肉をつけたようなものをイメージしてくれれば間違いない。
 そんな彼女達に対して亜美の体は、成熟に近い抜群のスタイルだ。お尻や腰
の位置も同級生とは全然違う。それでいて肌つやは十代でしかありえないよう
な、水を弾く、滑らかでしっとりとしているものだ。学校でも、1・2を争う
スタイルだというのも納得できる。上位争いの中には、テニス部部長の楠樹と、
副部長の長狭がいるというのは余談だが……。
 スタイル抜群の上、美人で、その上お嬢様で、頭も良くてとなれば、完璧と
呼ぶしかない(近眼という点はマイナスではあるが)。それなのに、誰もが物
足りなさを感じるのも事実だった。どこがどうとはっきり言えないが、確かに
何かが欠けているのだ。
「美人なんだけど、なんか印象薄いのよね」
 彼女に会った者は、多かれ少なかれ、このような印象を持つ。亜美を嫌う者
は、陰口で彼女のことを「お人形さん」と呼んでいる。これを聞いた人は眉を
ひそめるが、心の中で誰もが納得するのだった。

451 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:50 ID:P0V25S05
 亜美は改めて鏡の中の自分と向き合った。
 なぜか自分の裸に胸がときめく。
 これほど大きい乳房は垂れがちなものだが、テニスをしているからなのか、
上向きに張りのある実に形のいいバストだ。男達が口々に誉めそやすのも当然
だろう。
 胸を持ち上げて乳首を吸った。
 くすぐったいが、体にじん、と軽い痺れが走る。
 股間が熱い。
 嫌だと思うと、それだけで濡れてきた。
 まるで自分が変態になってしまったようで、そう思うとますます体が熱くなっ
てくる。
「俺って……変態なの、かな」
 わざと男っぽくしゃべってみると、胸が苦しくなる。もちろん唇から出てく
るのは、少女の細い声だ。
 持ち上げた乳房を、舌で舐めてみる。けっこう重い。てのひらのひんやりと
した感触で、乳首に刺激が走る。つんと上向きの乳房は、張りがあって少し固
めの感じがする。これ以上柔らかいと垂れてしまうだろう。
 義兄がつけたキスマークをみつけて、その上からキスをする。
「ん……」
 すべすべの肌を舌で舐めると、胸がびりびりと痺れてしまう。
 昨日の事を思い出すだけで、疼く。子宮が鳴くというのは、こんな感じなの
だろうか。触ってもいないのに熱を持ったひだが痙攣するように動く。そのた
びに、きゅんきゅんとお腹の中に気持ちよさが膨らんでゆく。
 ヘアーを剃られてしまった無毛の股間に息づく秘唇は、とろとろに蕩けてい
た。
 亜美は熱い息を吐く。
 唇から空気中に媚薬を振りまいているような、甘い吐息……。

452 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:51 ID:P0V25S05
 ソファーにとすん、と腰を下ろすと、それだけで腰に響くような気持ちよさ
がわきあがってしまう。
 ペニスを握ってこすり、思う存分射精してみたいという欲望がこみあげてく
る。でも女の体ではそうもいかない。
 私は、エッチ……変態なんだ。
 昨日は義兄のペニスまでしゃぶってしまった。精神的にはホモセクシュアル
な行為を、男の心は自虐的な快感に変えてしまっていた。
「いいもん……変態で。変態だから、エッチなことするんだもん」
 子供っぽい口調で、これからの自分の行為を正当化しようとする。
 亜美にとって自慰は食事と同じような行為で、特に意識してやっていたわけ
ではなかった。それが今では、不自然なことだということがわかる。姉に教え
られるまま、当然のようにしていたことを思い出すだけで恥ずかしさがこみあ
げてきた。
 数え切れないくらいの人とセックスをしてしまった。
 小○生の男の子や、傘寿を過ぎた老人とセックスをしたこともある。そんな
年齢でも、ちゃんと勃起するのだから不思議だ。まだ皮も剥けない少年のペニ
スも、枯れきった樹木の趣のあるペニスも、亜美には等しく愛しいものだった。
 自分は淫乱な女の子だったんだ。
「恥かしい……」
 思い出すだけで体が熱くなってくる。
 熱くなればなるほど、次から次へと今までしてきた色々な行為を思い出し、
ますます体が熱くなってゆく。
 どうしようもなく恥かしい。恥ずかしくて仕方がない。
「恥かしい! ああ……トイレでエッチもしちゃった。電車の中で、痴漢さん
に犯されちゃった……なんて恥かしいのかしら」
 淫らな過去が次々と思い出される。
 しゃがんで顔を覆い隠すが、もちろんこんなことで恥ずかしさが薄らぐわけ
もない。すべすべのお尻を丸出しにしてしゃがんでいる姿はまさに、頭隠して
尻隠さずといったところだ。

453 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:52 ID:P0V25S05
 すごい。
 私ってこんなにヘンタイだったんだ……。
 今まで食事と変わらない意識でしていた数々の行為が、実は他人にしてみれ
ばとんでもなく恥ずかしく、淫らで、他人から隠そうとすることだということ
を、亜美は初めて自覚した。
 顔を上げて鏡を見ると、そこに映った自分の姿に思わず見とれてしまった。
 かわいい。そして、とんでもなくエッチだ。
 閉じた股間を押し上げるように、何かが膨れ上がるような感じがする。
「おちんちん……ちんちんが欲しいのぉ……おちんちんを女の子の中に突っ込
んで、どびゅどびゅって射精したぁい……」
 鏡に向かって脚を広げ、和式便器で小用をたすような姿勢で足を開いたまま、
そっと股間に手をやる。もちろん、手をやっても男性器があるわけがない。し
かし亜美は確かに、そこに何かがあるのを感じていた。
 空想上のペニスを、そっと握りしめた。
 亀頭のくびれをつかまれたような衝撃が走る。
「……っ、やぁっ!!」
 亜美は想像だけで、達してしまった。のけぞった拍子にうしろに倒れこみそ
うになる。尻餅をついて、そのままあぐらをかくような姿勢で、だらしなく脚
を投げ出したまま虚空をつかんだ手を動かし続ける。
「あ……やだっ。感じちゃうっ! と、止まらないよぉ!」
 目を半眼に見開いて、手を前後に激しく動かす美少女の姿は何とも異様なも
のだった。股間から飛沫が床に飛び散る愛液が、まるで精液のように見える。
 脳がぐずぐずに突き崩されるような、どうしようもない快感が亜美の体を駆
け抜ける。
「あいゃ、やぁっ! んやぁぁぁんっ!!」
 精液が出る! と錯覚した瞬間、亜美はタイル張りの床に置かれたマットの
上に、長々と黄金色の液体を放出してしまった。

454 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:54 ID:P0V25S05
 亜美は自ら漏らした小水の上でしばらく放心していた。
 想像のペニスの刺激だけでイッてしまった彼女だが、体の火照りは収まるど
ころか、膨らむ一方だった。
 ふらふらと立ち上がり、濡れてしまったマットを浴室に持っていってシャワー
で洗い流す。わずかな水滴だけでも、亜美の敏感になりきった肌には愛撫と変
わらない効果を発揮する。
「あ……やだぁ。また、イッちゃう……」
 お湯に浸りきったマットの上に倒れこみ、寝転がってシャワーを浴びた。
 レンズに水滴が降り注いで視界が歪む。
 体がじんじんと痺れる。
 性欲が止まらない。
 キモチイイことが止められない。
 水の分子に凌辱されるような錯覚に囚われながらも、なおも亜美は行き場の
ない性欲に悶え続ける。
「もう、だめ。せめて、何か、挿れない……と……」
 震える手で立ち上がり、シャワーの水流調整レバーを傾けてお湯を止める。
高ささえなんとかなれば、これでも挿入したいくらいだ。据え置式のシャワー
なので、シャワーヘッドを股間に直接あてたり、挿入することもできない。腰
より低い位置には挿入できそうなものは何もない。
 だが、そんなものよりもペニスを握って思う存分こすりたかった。
 一気に駆け上がり、一気に落下する男の快楽曲線がたまらなく懐かしい。ほ
んの数日前のことだというのに、数十年も前のことのように感じる。男のシン
ボルというだけあって、ペニスがないだけで何もかも失ったように思えてしま
うのだ。
 自分は女なのに男で、男なのに女だ。
「くそぅっ! チンポがない……辛いよお……」
 体から水滴を滴らせながら、ウオークインクローゼットの一角に向かう。数
々の装飾品をしまってある片隅に、お目当ての物があった。
 姉や子猫ちゃんやお姉様方から贈られた大小さまざまなディルドゥは、ざっ
と見ただけで三十本以上はありそうだ。

455 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:55 ID:P0V25S05
 まるで大きな万年筆のような物もあれば、表面がビロードのような布地で覆
われている物もあった。なんでも姉がヨーロッパを旅行した時に買い求めたも
のだという。
 自分で買った物は一つもない。
 亜美はまず、根元に近い部分に丸い突起がぐるりと周囲に散りばめられたレ
モンイエローのディルドゥ……というより電動こけしを選んだ。箱には「ちっ
ぷる君」というラベルが張ってある。別に彼女が書いた訳ではなく、本当にそ
ういう名前のバイブらしい。他にも横綱太郎だの、妙な名前のバイブがいくつ
もある。
 スイッチを入れるとうねうねと動き始め、リングがぐりぐりと回転を始めた。
どういう仕組みなのかよくわからないが、胴体の部分もなかなか複雑な動きを
している。
 ごくりと唾を呑み込む。
 でも、こんなのでは満足できない。自分が欲しいのは、本物のペニス。それ
も、思う存分射精できるものだ。あの放出する快感が欲しかった。
 それでも亜美は、立ったまま脚を広げ、バイブを挿入する。
「ふ……ぬふぅんっ!」
 熱い吐息を漏らして、震える。気持ちいい。満足はできないが、少なくとも
身を焦がすような焦燥感からは一時は逃れられる。亜美はバイブを挿入したま
ま、お尻を突き出すような姿勢で次の獲物を探し続けた。
「あ。こ、これなんか、いい……かも」
 見つけたのは紫色の双頭のディルドゥだ。片方は細く、もう一方は太い。わ
ずかに反り返ってはいるが、おおむねバトンのような一直線の形状だ。
 亜美は股間で震えているバイブを、一気に引き抜く。じゅずぼぼっという変
な音がしてバイブが床に落ちた。何かを失った隙間を埋めるように、続けてディ
ルドゥを挿入する。もちろん挿入するのは太い方だ。
 横にある姿見を見てみると、下を向いたまま勃起しているような変な感じに
なっている。

456 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/09 19:56 ID:P0V25S05
 それでも亜美は不思議な満足を感じていた。
「ああ。おちんちんが生えてる……」
 背中を駆け上がる妖しい感覚に、亜美は酔いしれる。
 ほぼ真下に突き出ている紫色の無機物を握り締めると、先程までの何かに追
い立てられるような焦燥感が薄らいでゆく。
「お、おちんちん……おチンポ……きもちいい」
 端から見ればディルドゥを使ってオナニーをしているようにしか見えないの
だが、亜美の中ではペニスを握って気持ちよくなっていると置き換えられてい
た。
 オカズは、目の前の自分の姿だ。大きな胸の美少女がオナニーをしている姿
を見てペニスをこすっているような、倒錯した自慰行為を続ける。快感を感じ
ているのは膣だが、亜美にとってそれは、男性器で感じている快感そのものだっ
た。
 股間から流れ落ちる白濁した液体も、まるで精液のようにおもえて興奮した。
まだ自分もザーメンを出せるんだと、ピンク色に染まりきった脳味噌で考える。
 しばらく立ったままディルドゥでのオナニーを楽しんでいた亜美だが、突然
手を止めた。
 空しくなったのだ。
 しょせん作り物。自分が女である以上、男としての快感など得られるはずが
ない。亜美が宙を仰いで惚けていると、ドアの向こうからよく通る声が聞こえ
てきた。
「亜美様、食事をお持ちしました」
「は……はい。ごくろうさま……です」
 ドア越しに怪訝そうな気配を感じるが、かおりはそのまま隣の部屋で食器を
並べ始めたようだ。

===== 今回はここまで =====

屈辱萌え? 最初はこんな展開じゃなかったはずなんだが‥‥
明日にうぷする予定の分で、一区切りです。次は(も?)、ちょっとえちーです

457 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/09 20:48 ID:yAMyGlvB
亜美ちゃん・・・・・・ (´・ω・`)

まさかこのままヤっちゃうの?

458 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/10 16:39 ID:H84SKgAW
雨じゃ! 恵みの雨じゃ!

459 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:00 ID:emxNIFRU
>>456
 心臓が恐ろしく早く脈打っている。
 もし、今オナニーをしているのがわかったら、彼女はどんな反応をするだろ
う? 悲鳴を上げて逃げ出すだろうか。
 でも……。
 かおりさんって、美味しいかも。
 濃紺のメイド服は体の線を隠しているが、亜美の豊富な「女性経験」から察
するに、彼女はかなりいいスタイルの持ち主だと思われる。
 また亜美の空想上のペニスがびくびくと跳ねた。
 決めた。朝ごはんは、かおりさんにしよう。
 亜美は再び、引き出しの中を漁り始めた。そしてすぐに目的の物を見つけ、
股間のディルドゥを引き抜いて、それを装着した。鏡の前に立って具合を確か
めてみる。
 亜美が着けているのは、ペニスバンドだった。
 彼女の中に消えている部分にもペニス状のパーツがついていて、しっかりと
ホールドできるようになっている。
 完璧とまではいかないが、少しでも男の姿に近くなったというだけで満足で
きる。胸のふくらみはちょっと邪魔におもえるが……。
「かおりさん、こちらに来てください」
 心臓が飛び出しそうになりながら、平静を装って声をかける。
「はい。何の御用でしょうか」
 扉を開けたかおりを抱きしめ、背伸びをして唇を奪う。
 乳首がまるで2本のペニスのように固く勃起している。厚いが柔らかく肌触
りのいいメイド服の布地にこすられて、胸から射精してしまいそうだ。このま
ま胸でオナニーをしたいくらいだった。
 舌を絡めて口腔を責めながら、背中や腰、首筋などに手を這わせて刺激して
ゆく。最初は抵抗していた彼女も、亜美の巧緻を極めた淫技によって、たちま
ちのうちに蕩かされてしまう。

460 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:11 ID:emxNIFRU
 長々とキスをしてから拘束を解くと、かおりは水から上がったくらげのよう
に、ぐんにゃりと崩れ落ちてしまった。頬は紅潮し、半開きになった唇からは
舌がわずかに顔をのぞかせ、凌辱者の残り香を惜しんでいるようだった。
 亜美は力無く横たわっているかおりを横向きにして、服を脱がし始める。ま
だ水滴が残っていた眼鏡のレンズを彼女の服で拭いとり、あっという間に下着
だけにしてしまった。
 清潔な、石鹸とメイド服の洗剤の匂いに混じって、わずかな彼女の体臭が亜
美の鼻を突く。
 ぞくぞくする。
 薄水色のブラジャーとショーツの上下は、しっかりと体を包む、色気などほ
とんど度外視した実用一点張りの下着だった。だがそれはかえって彼女の清潔
な色気を増幅させる要素になっていた。
 なるほど。男の人がメイドさんに欲情するのも無理ないわね……。
 妙に冷静になって、亜美はかおりを観察する。
 制服というものが男にとって興奮の対象であるとは知っていても、実際に自
分で感じてみると理解が深くなるというものだ。こんな制服の美女達の中で生
活していて、理性が保てるだろうかと一瞬不安になるほど、亜美はメイド服に
対して異常なまでに興奮していた。
 気がつくと、メイド服を手にとって股間の疑似ペニスにこすりつけていた。
自分の中に埋もれている部分も動いて少し気持ちがいい。
 まるで男がオナニーをするように腰と手を動かしているが、当然のことだが
実物ではないので射精できるはずがない。ゆっくりと昇りつめる快楽曲線にも
どかしさを感じながら、亜美はなおも手を動かし続ける。
「ふあ……だめ。こんなのじゃ、全然イけないわ……」
 こんなことを言いながら、服で股間をしごく手は激しさを増す一方だ。胸を
ぶるぶる震わせながら怪しげな自慰行為にふけっていると、ようやくかおりが
正気に戻り始めたようだ。

461 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:12 ID:emxNIFRU
「あ……お嬢様?」
 まだ半分夢心地といった感じで、亜美を見る。
 ふと、眉がひそめられた。
 目の当たりにしている光景が、彼女の理性では到底理解できるようなもので
はなかったからだ。目には映っていても、それがいったい何なのか、しばらく
の間かおりにはわからなかった。
 まるで高熱を出して寝込んでいるような体の重さに違和感を感じていたが、
やがて自分が下着だけの姿になって床に寝転んでいることに気づいた。
「お嬢様、申し訳ございません!」
 慌てて起き上がろうとするが、体は思うように動かない。焦れば焦るほど、
心と体のギャップは広がってゆくようだった。
 そして彼女は、亜美の股間にある物体を見て、一瞬硬直した。
「見たのね?」
「み、み、見てません!」
 慌てて目を閉じ、また起き上がろうとする。ようやく体が動いてくれた。いっ
たんうつ伏せ状態になってから立ち上がろうとするかおりを、背後から抱きし
めるものがいる。もちろん、亜美だ。
「お嬢様……あの、その……」
「かおりさんってとっても美味しそう」
 耳に息を吹き掛けながら亜美が言う。
「私が男の人になって、かおりさんを犯しちゃうんだから」
「おか、犯すっ!?」
 思わず叫んでしまってから、自分の失態に心の中で舌打ちをする。ハウスキー
パー失格だ。どんなことがあっても冷静に、笑顔を忘れず、スムーズに。メイ
ド長の夏野(なつの)さんから叩きこまれたフレーズが頭の中をよぎる。
(こういう時は……こういう時は……ええっと……)
 パニックになった頭を落ち着かせるために、息を大きく吸おうとして上体を
起こしたかおりは、背後から顔をねじまげられて強引に再び唇を奪われた。落
ち着くどころか、頭の中は真っ白だ。

462 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/10 18:13 ID:4n6vJgmW
( ・∀・)ノ 支援ウソコー

463 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:14 ID:emxNIFRU
 たっぷりと亜美に唾液を送り込まれ、その間にブラジャーのホックを外され
てしまう。亜美に比べると小さいが、十分標準よりは大きい。少し褐色がかっ
た小さめの乳輪と陥没ぎみの乳首を、亜美は左手で掘り起こし始めた。
 かおりは抵抗する気が完全に失せてしまっていた。
 もう頭の中は、ピンク一色だ。
 一方の亜美もかおりを責めたてながら興奮していた。
 忘れていた感覚が蘇ってきたような気がする。だんだんと下半身に血が集まっ
てくるようだ。
 きた……きた! これだ。この感覚!
 ふとももをきゅっと閉じた拍子に、股間から白い粘液が伝い落ちる。
 血が通わない無機物の作り物に、神経が通ったように感じる。
 私、本当はこれが欲しかったんだ。
 本物のペニスで、女の人を思う存分突きまくりたい。そして膣内にたっぷり
と精液を注ぎたい。まだ靴の上から足を掻いているようなもどかしさはあるけ
れど、少しは男を取り戻せたような気がする。
 亜美は男がするようにかおりの脚を持ち上げて腰を近づけ、作り物の性器を
彼女のそれに当て、ゆっくりと挿入した。
 ぬめる媚肉の感触が確かにした。
「え、すごっ……お、お嬢、さまっ!? なんか、これっ……いやあっ!」
「だいじょうぶよ、かおりさん。すぅーぐ良くなるから」
 言葉づかいは亜美のまま、男の気分に浸りきっている亜美は腰をぐいと突き
いれる。
「ひいっ!」
「かおりさんのおまんこ、とっても窮屈。あまり使ってないでしょ? 蜘蛛の
巣が張っちゃうよ」
「だ、だめです、お嬢様。これいじょ……んふぅんっ!」

464 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:16 ID:emxNIFRU
 前後の運動が苦痛になるのか、彼女は顔をしかめる。
 だが亜美は、感じるはずのない彼女の膣の感触に驚いていた。全体的にぷり
ぷりとした締めつけがあり、なんとも気持ちいい。奥に送り込んでゆくと、く
びれを締めつけるような個所があった。おもわず射精しそうになって、亜美は
一瞬動きを止める。
「ん……お嬢さまぁ〜」
 かおりが鼻にかかった声で亜美を呼び、我に返った。もちろん、作り物のペ
ニスで射精できるわけがない。
「かおりさんって、彼氏いるの?」
 亜美は自分の中の感情の乱れを隠すように、かおりに尋ねた。
「あ、はぁい。……ここしばらく、お互いに忙しくて、予定が、合わなくて、
なかなか会えませんけどぉ……」
 日頃のきびきびとした所作が嘘のような緩慢な動きと言葉遣いで、かおりが
半ば夢心地なのがわかる。
「セックスはしてるの?」
「はい……ここ半年くらい、してませんけれど……」
「うふふ。だからこんなに濡らしちゃってるのね」
 亜美がかおりの、とさかのような花弁の縁を濡らしている白濁した粘液を指
ですくい、クリトリスがあると思われるあたりを指でまさぐった。
「ひゃうっ! お、お嬢様、そこはっ!」
「お嬢様じゃなくて、亜美って呼んでくださいね、かおりさん」
 ひだに阻まれて見えないが、確かに指先に感じる物がある。かなり小さいよ
うだ。しかしここは多くの女性が感じる性感帯なのは間違いない。
 亜美は胸が邪魔だなと思いながら、かおりのクリトリスを指でいじり続ける。
しばらくしてかおりが軽く達したのを確認してから、再び抜き挿しを開始する。
「いやぁん……どうして? どうしてこんなに……いいのぉ〜?」
 かおりが漏らした言葉は、亜美と同じ思いだった。

465 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:18 ID:emxNIFRU
 作り物のペニスなのに、まるで本物のペニスで女性とセックスをしているよ
うな感覚がある。もちろんそっくり同じというわけではないが、女性同士のゆ
るゆると昇りつめて長く続く快感とは違う、直球一直線の鋭いパルスが亜美の
頭の中で弾ける。
 どうしてかはわからないが、深く考える余裕は今の亜美にはなかった。
「彼氏と私、どっちがいい?」
「お嬢様ですぅ……すごいのぉ。溶けちゃう……」
 脚を広げて持ち、腰を勢いよく突きいれる。
 美人を犯しているという征服欲に、亜美は酔いしれる。
「お嬢様じゃなくて、亜美。でしょう?」
「あ、はい! 亜美さぁん! いいの……いいのぉ!」
 目をつぶっていれば男に抱かれているような錯覚を感じてしまう。
 バイブレーターを使ったことがないわけではないが、そんなものとは違う質
感に彼女は溺れた。
 まるで心中をする前の男女のように、ただひたすら腰を打ちつけあっている
うちに、亜美に限界が訪れた。
「いやっ、出ちゃう!」
「いやあ〜っ! い、イッちゃうぅっ!!」
 二人が同時に叫び、クライマックスがやってくる。
 お尻の穴がきゅーっと締まる。続いて、溜めに溜めこんでいた尿を出すよう
な解放感が亜美を襲い、彼女は脱力してかおりの上に倒れこんだ。
 二人は息も荒く、しばらくそのままの姿勢でじっとしていた。
 やがて落ち着いた亜美は、ゆっくりと腰を引いた。抜く時も、かおりの内部
が名残を惜しむように疑似ペニスを締めつけるのがわかる。亜美はつい、腰を
また突きいれて、彼女の反応を楽しむ。
「らめぇ……おじょおさま……わらひ、こひがぬけて……」
「かおりさん、かわいいわ」
 亜美は彼女の中から完全にペニスを引き抜き、クリトリスに口付けた。どこ
となくハーブのような不思議な匂いがする。かおりの体臭なのだろうか?

466 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:26 ID:Gz3N55sn
 亜美はかおりの体中にキスをしてまわった。
 やがて彼女にいつもの冷静さが戻ってくると、慌てて立ち上がろうとしてよ
ろけ、やっとの思いで正座をして亜美に言った。
「あの……お嬢様。お茶も冷めてしまったでしょうし、もう一度お食事の用意を
し直して参りますので、離していただけませんか?」
 夏野女史に叩きこまれたメイドとしての躾が、恥ずかしさを上回って、亜美
と正対して顔を見て会話をさせる。でも本当は服もすぐ着たいし、この場から
一刻も早く去りたかった。
 何よりも、これ以上お嬢様と一緒にいると、本当に亜美に恋をしてしまいそ
うになりそうな自分が怖かったのだ。
「ダメです」
 亜美はにっこりと笑って答えた。
「だってかおりさんのここ、まだ欲しがっているみたいですよ。彼とうまくいっ
てないんでしょう? お仕事が忙しいなんて、嘘。本当に」
「そう……かもしれません」
 かおりはうつむいて言った。
「彼、電話しても留守電になっていることが多いし、なんとなく遠ざけられて
るなって感じてます。……やだ、こんなことお嬢様に言っても仕方がないのに」
「いいわよ。私でよかったら、いくらでも聞いてあげますから」
「そんな……」
 年下の少女に翻弄された上に、自分の身辺事情まで話してしまった自分に、
かおりは少し驚いていた。汗が浮かんでいる亜美に、なぜか自分の恋人の姿を
一瞬重ねてしまった。
「お嬢……」
「つぐみ、でしょう?」
「はい。亜美さんのこれ……キスマーク、ですよね?」
 かおりは亜美の胸にある赤い斑点を指差して言った。

467 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:27 ID:Gz3N55sn
「誰の、って聞いてもいいですか?」
「秘密です」
 右手を口元にあてて、くすっと笑う。
「そう……そうですよね」
 軽く返されて視線を下げると、半透明の男性器を模した作り物が股間から飛
び出ているのが目に入ってしまう。かおりは唾を飲み込んで、ゆっくりとそれ
に手を伸ばした。
 冷たくはないが、さっきのような熱さは無かった。ただ感じるのは、無機質
な固さのみだ。
 まるで男のものを愛撫しているような手付きになっているかおりに、亜美は
言った。
「本当は本物のペニスがいいんですけれど、無理ですから」
 寂しそうに言う亜美の表情に、かおりの胸はときめいてしまう。
「私でよかったら、お慰めしてさしあげますから」
「かおりさん……」
 二人はまるで恋人のように寄り添い、頬をこすりつけあってからキスをした。
 こんな美女とセックスができるなんて、まんざら悪くないと亜美は思った。
いや、もしかしたら悠司の心なのかもしれない。
 この体は長く快感を楽しめるし、なにしろ避妊を心配しなくてもいい。射精
の快感はないが、がまんするべきだろう。これ以上を求めるのは、とんでもな
く贅沢なことだ。
 しばらく舌を絡ませあってから、亜美はかおりから体を離した。
「亜美ちゃん?」
「夏野さんに、私の具合が悪いのでかおりさんに今日一日お世話してもらいま
すって、伝えないといけないでしょう?」
 還暦などとっくに越えているはずなのに背筋がぴしりと伸び、年を感じさせ
ない機敏な動作と声で使用人達を指示する彼女の姿を思い出し、かおりは苦笑
いを浮かべた。本当ならばとっくに別の場所に行っていなければならない時間
だ。

468 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:29 ID:Gz3N55sn
 その時、まるで亜美の言葉を待っていたように室内電話の呼び出し音が鳴っ
た。亜美は受話ボタンを軽く叩き、ハンズフリーフォンのマイクに向かって言っ
た。
「亜美ですけれど、何か?」
「お嬢様ですか。もうしわけございませんが、浦鋪がそちらにおりませんか」
 やはり夏野だった。
「はい、いますけれど」
「お側におりますか?」
 わずかに硬さを増した口調に、亜美は笑みを浮かべる。
「私、少し調子を崩してしまいましたの。それで、浦鋪さんにお世話してもらっ
ているんです。今日一日、彼女に看病してもらいますから」
「では嵩村先生を……」
「疲れただけですから、今日横になっていれば治ります。それと、今日の予定
は全てキャンセルだと東雲にも伝えておいてください」
「かしこまりました」
 ぷつり、と小さな音がして通話が切れた。
「やっぱり怒ってましたね」
「大丈夫。私があとでちゃんと説明するから。かおりさんには迷惑をかけませ
んわ」
 固い表情のかおりに向かって亜美が言った。そしてまた、彼女の唇を奪う。

(あ。ディルドゥはちゃんと拭いて、消毒しておかなきゃ……でも、いいか)

 ベッドに倒れこみながら、亜美はそんなことを考えていた。
 そして亜美とかおりは寄り添うようにして、その日一日、溶けるようにお互
いを求め、眠り続けたのだった。

===== 今回はここまで =====

469 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/02/10 18:31 ID:Gz3N55sn
今回最大の敵は鯖負荷ですた
エロ無しで1話で済ませるはずが、3分割‥‥バ-カバ-カ( ゚д゚)>漏れ

実は前回、ちょっとしたミスがあったりしますが、気づかなければそれでいいか‥‥
というわけにもいきませんね
よく読んでみると、亜美の行動している場所の家具がちょっと変なのがわかります(w
切り張りして前後に動かしたのに修正してなかったヨ(´・ω・`)ショボーン

>>452
>ソファーにとすん、と腰を下ろすと、
  ↓
>床にぺたりと座りこむと、

> しゃがんで顔を覆い隠すが〜
  ↓
> うつむいて顔を覆い隠すが、もちろんこんなことで恥ずかしさが薄らぐわけ
>もない。すべすべのお尻を丸出しにしている姿はまさに、頭隠して尻隠さずと
>いったところだ。

というように脳内修正おながいします‥‥すみません

いよいよあとは、大きく分けて2エピソードを残すのみとなりました
次回から2〜3話にかけてがクライマックス。起承転結の、「転」にあたります
説明も多いですが、ここがエロパロ板である以上、きちんとエロもありです
そのあとが「結」となり、これも2〜3話程度になるはず。それで終わり
予定では、ひな祭り頃にはうぷできるかとおもわれます
あと、もう少しだけおつきあい下されば幸いです

470 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/10 22:08 ID:tM7NfMaX
(ノ´∀`)ノ

471 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 03:24 ID:jdOAaxzG
やっぱり、亜美たん、やっちゃったんだね・・・


472 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/11 23:42 ID:E0DT+5NJ
そろそろ新スレきぼん

473 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 00:30 ID:i2sDHFfl
↑なんで使い切らないの?素朴な疑問

474 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 00:57 ID:TbZorGO/
>>473
スレ容量制限のせいかと
SSが多いスレだからね400KB越えるとあっという間だし

475 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 04:09 ID:yqkL54T5
妹汁の話題は既出じゃないでつよね?
バッドエンドの一つとしてなんですが、久しぶりに俺の属性にクリーンヒット
ですた。主人公があんまり嫌がってないんだけど、それも御愛嬌ってことでw

476 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 12:13 ID:Islk4OgF
>475
つかスレ違いぽ。

ttp://www2.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1042638237/

477 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/12 21:49 ID:NHJcDmzs
次スレはPart7になるので注意して下しい。

478 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/13 00:26 ID:bbugjuyI
次のスレ名は間違えないで欲しいよ
今なんか前スレと同じ名前の上に場所まで近辺だからたまーに間違える(w

479 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/13 02:31 ID:c9+qSf//
新スレたてますた

強制女性化小説ない? Part7
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045070923/


480 名前:あやや :03/02/15 17:51 ID:SDmDhcFh
楽しいスレですね。

481 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/15 18:50 ID:shflzV6f
ですね

482 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/15 23:10 ID:yIpm1UAN
前回
強制女性化小説ない? Part5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1040906334/
新レス
強制女性化小説ない? Part7
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045070923/

483 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/19 15:42 ID:sbx5mxRL
>>482
すみませんが消去してください。

484 名前:http://名無しさん :03/02/20 16:38 ID:cuV/tokv
関連
強制女性化の小説など有ります。
■少年少女文庫■
ttp://ts.novels.jp/


485 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/20 19:43 ID:5sKPTEAK
>>484
残念だが、エロ度はきわめて低いので、
初めての人は過度の期待をいだかないように。

486 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/20 21:07 ID:KvcuflcP
まだ90KBもあまっているんだから先にこっちを使った方がいいと思う。
つーわけであげてみる。広告来たらスマン

487 名前:380 :03/02/21 00:00 ID:yOFDZ6Xo
sageてくれよぅ。こっそり、こっちに読み切り載せるつもりなんだから
新スレには内緒だよ?(ばればれです)
日曜日の夜までには仕上げたいなとか言って、気分を高めてみる
いつもより強めの「強制」縛りを自分に課してはみたが、そのおかげでなかなか進まないのYO・・・

488 名前:名無しさん@ピンキー :03/02/21 01:20 ID:NJHLJfTg
何故に・・・・というか新スレに今だ雨が乳無しさんのみという状況なんで
そっちにうぷされた方が。

489 名前:486 :03/02/21 01:23 ID:UbTbQh07
>>487
そりゃスマンかった(w
そんな企みがあったとは。
期待してまってます。

490 名前:380 :03/02/23 22:53 ID:b2YFHFiu
ごめん。今週いっぱいというか今月中はむりぽ・・・
書いているのは亜美のと、バレンタイン物の改稿と(以下略)
土曜日の夜あたりに喜んでもらえるよう全力を尽くすでつよ(´Д`;

491 名前:380 :03/03/06 00:11 ID:0SCHtyPO
さりげなく保守‥‥

492 名前:名無しさん :03/03/07 08:36 ID:9T803FF/
初めまして。
 早速ですがこれネタに使えませんか?
   ttp://www.alicesoft.co.jp/escalayer/
 関連
   ttp://www2.bbspink.com/hgame/kako/1027/10270/1027064773.html 
   ttp://doom.on.arena.ne.jp/cgi-bin/giko/hinan/test/read.cgi?bbs=hgame&key=027691018
   http://doom.on.arena.ne.jp/cgi-bin/giko/hinan/test/read.cgi?bbs=hgame&key=027691018&ls=50




493 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/03/07 19:18 ID:oypqGTPA
              『秘密』

 少しだけ、私の話を聞いてくださいますか?
 そうとは言っても、今私が向かっているのはパソコンの画面であって、誰か
に話しかけているわけではありません。いえ。むしろ、人に聞かれてはいけな
いことでしょう。狂っていると言われても仕方がない、とても信じられないよ
うな話なのですから。
 でも、心の中に溜めておいた澱(おり)をどうしても吐き出したくて、こう
して画面に向かっているというわけなのです。
 これは、決して人に言えるようなことではないのですから‥‥。
 告白します。もともと私は、男でした。
 今は誰がどこから見ても女性ですが、確かに私は男だったのです。
 私の両親や姉、周囲の人はみんな、私が産まれた時から女性だと言います。
なぜかアルバムの写真も全て女のものに変ってしまっていましたが、私は男で
あったことをはっきりと憶えているのです。
 私は人づきあいがあまりいい方ではなかったので、友人といえる人もあまり
いません。数少ない友人も、みな私が女性であったと口を揃えて言います。
 ところが過去を突き詰めて聞こうとすると、私の口は自然に別のことを話し
始めてしまいます。男であったことを話そうとすればするほど、私の口はまっ
たく違う言葉を放つのです。
 それだけではありません。私が男であったことを証明しようとすると、体は
たちまち私を裏切りはじめて、別のことをしてしまうのです。口にできなくて
も文章で伝えようとしても無駄でした。私の意志とは全く違う文章を書き綴っ
てしまうのです。
 自分が本当は男で、女にされてしまったと書こうとしたら、同級生へのラブ
レターになってしまうとしたら? ‥‥これがどれだけ怖いことか、誰にもわ
からないでしょうね。
 では、どうして今、こうやって昔のことを書いていられるかということは、
また後で書くこととして、私が女になって‥‥いえ、されてしまった経緯を書
こうと思います。

494 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/03/07 19:18 ID:oypqGTPA
 物事の始まりは、私が高校一年生のバレンタインデーの時でした。
 いつものように学校に来て、そわそわとしたり浮かれたりしている同級生達
をぼんやりとながめたりしていた私は、昼休みに食堂へ行こうとした時に、袖
を引かれたことに気づきました。
 うしろを振り返ろうとした私の手に、誰かが小さな何かを握らせ、ポケット
に押し込みました。
「放課後‥‥手紙の場所に来てね」
 シャンプーの匂いだったのでしょうか。ほのかな甘い香りと共に耳元で囁か
れた言葉は、確かに女性のものでした。
 私がその人を見ようとした時には、既に彼女は人ごみの中へ消えていました。
 ポケットの中にあったのは、プラスチックの小さな小函を黄色の紙で可愛ら
しくラッピングしてピンク色のリボンで結んだ、バレンタインチョコでした。
 後ろ姿だけはわかりました。腰まである長い髪を、首筋と先の方の二箇所で
止めた特徴的な髪型の人でした。
 私はその髪型におぼえがありました。有頂天になりましたね。なにしろ学校
でも1、2を争う美人の先輩からチョコレートを貰ったのですから。彼女が二
つ年上だということも気になりませんでした。
 こう言ってはなんですが、男だった時の私の容姿は、胸を張れるようなもの
ではありませんでした。姉は小さい頃から皆に容姿を褒められ、勉強もよくで
きました。私が高校に行く頃にはアメリカの大学に留学をしていたくらいです
から、どのくらいよくできるかはおわかりいただけるでしょう。
 彼女が留学に行く費用も奨学金で賄い、残りの費用は自分でアルバイトをし
て稼ぎ出して両親には負担をかけませんでした。私はそんな姉が、とても厭わ
しくてなりませんでした。
 この学校もかなり無理をして入ったのですが、ぎりぎりで入学できた私は、
いつも成績は最下位近辺。親にもよくぼやかれていました。

495 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/03/07 19:18 ID:oypqGTPA
 私の行っていた学校は私立の名門校で、今でも国立大学に多くの卒業生を送
り込んでいます。古くは江戸時代の私塾にまで遡る歴史を誇り、太平洋戦争が
終るまでは男子校でした。
 戦後の解放政策により女子にも門戸が開かれるようになり、今では女性も通っ
てはいますが、人数比では3:2で男子の方が多い状態です。
 そんな中で私にチョコレートを渡してくれた先輩は、美人で、聡明で、生徒
会長まで務めたという才媛でした。センター試験も余裕でボーダーを越えて、
一流大学現役合格間違いなしとまで囁かれています。
 どうしてそんな人が私を?
 疑問に思いながらも、私は胸が高鳴るのを押さえられませんでした。物陰で
こっそりと確かめた、レモン色の包装紙でていねいにラッピングされた小さな
プラスチックケースの中身は、紛れもなくチョコレートでした。少し不揃いの
大きさが手作りを実感させる、トリュフチョコが3つ入っていました。
 誰にも見られないように、校舎の影でほんのりと苦くて甘いチョコレートを
口にした私の表情は、きっとだらしなく緩んでいたことでしょう。チョコと一
緒にポケットに入っていた、小さく折り畳まれた淡い若草色の手紙は、甘い香
水のような匂いがしました。匂いを嗅ぎ尽くそうとするように、私は何度も手
紙を読み返しては香りを楽しんだのです。
 もし、今の私が過去に行けるとしたら、自分を張り倒してでも先輩と会うこ
とを止めたでしょう。
 でもそれは過去に起こった、もう変えられないできごとなのです。
 私は運命に魅入られたように、放課後、ホームルームが終ると同時に弾ける
ようなスピードで先輩に指定された場所‥‥生徒会室へと飛んでいきました。

 そして‥‥私の運命はこの時を境に、大きく変ってしまったのです。

===== 今回はここまで =====

496 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/03/07 19:19 ID:oypqGTPA
とりあえずここまで
体験告白風ですが、妙に長くなりそうな気配(二重螺旋より長いかも?)
小説としては、強制TSとわかっている時点でインパクトが弱くなってしまうのが難でつなあ‥‥

次回は、もう少しまとめてうぷしたいです。たぶん、来週末くらい‥‥かな?
ちょっと時間をかけながら、ポツポツとここの穴埋めをしていきます
なお、保管サイトへの収録は許可しません。このスレのみの秘密掲載です(笑い)
完結までにスレの寿命が来たら、新スレにうぷせずにそのままにしようかな‥‥

亜美の方は、新スレで。なかなか進まないのが鬱
春の彼岸までにはなんとかしたいですつ(´・ω・`) ショボーン

これとは別に鬼畜(強制TS&MC)話も書いていますが、いつになることやら‥‥

497 名前:山崎渉 :03/03/13 18:20 ID:OxWLo+tw
(^^)

498 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/14 02:52 ID:X3DUxDBA
あぶねーな、ゴミ野郎がこんなとこまで入り込んで来やがったよ。
保守。


499 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/19 20:46 ID:orfOs4x/

 手
  !


500 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/24 01:34 ID:dgxgqbgU
まだまだ保守!

501 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/24 17:42 ID:rGBuYEF0

      ,〜((((((((〜〜、
    ( _(((((((((_ )
    |/ ~^^\)/^^~ヽ| _
     |  _ 《 _  |
     (|-(_//_)-(_//_)-|)    / やっぱもろでしょ
     |   厶、    |    <
     \ |||||||||||| /   \ 
http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
       \_______/ \
       /    \
    ⊂ )   ノ  つ
       (_⌒ヽ
        ノノ `Jhttp://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm


502 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/26 12:32 ID:xnJHm6ik
合法ドラッグとアダルトグッズの激安販売店コロバ・ミルク・カフェです。
合法最高と言われるセブンスヘブンや手軽で大人気のクリーム、最強のアロマリキッド、
シュガースノー、フォクシーなど品揃え豊富です。
またエッチで過激な体験談も多数ございます。
是非一度遊びにいらしてください。
http://www.420.ne.jp/corova


503 名前:名無しさん@ピンキー :03/03/26 16:41 ID:bBigbrlc
強制女性化小説ない? Part7
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045070923/

504 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/01 13:22 ID:Fo5RSqhH
ん?

505 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/04/02 18:21 ID:FgzCS2c6
 生徒会室で待っていたのは、やはり先輩でした。
 彼女は戸惑う私を引き寄せて、キスをしてきました。
 濃厚なキスでした。まるで私の舌が吸い取られてしまうような錯覚に囚われ
るほど強く吸い、喉奥まで舐め回されるのではと思うほど、奥まで舌を絡めて
きました。
 想像していた以上の淫らなキスに、私の理性はたちまち崩れ去ってしまいま
した。押し倒そうとする私を先輩は制止しました。
 これ以上待てるわけがありませんでした。いいえ。この時に立ち去っていれ
ば、私は無事だったでしょう。ですが、童貞だった私には、先輩の挑発に簡単
に乗ってしまったのです。
 そして私は先輩に誘われるまま、ラブホテルに行きました。
 制服のままではと戸惑ったのですが、先輩は平気な顔をして私の手を引っ張っ
ていきました。
 今にして思えば、一刻も早く関係をもってしまいたかったのでしょう。この
時の私は、蜘蛛の糸に囚われた哀れな獲物に過ぎなかったのです。しかし当時
の私は、突然降ってきた幸運に舞い上がってしまい、深く物事を考えられなかっ
たのです。
 小さな建物でしたが、中は意外に広く、想像していたよりもずっと落ち着い
た雰囲気でした。従業員と顔を合わせるのではないか、学生だと見とがめられ
るのではないかとびくびくしていましたが、杞憂に終わりました。
 その時、私は幸運が続いていると思っていました。しかし実際には、地獄へ
通じる穴を一気に転落していたのです。

506 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/04/02 18:22 ID:FgzCS2c6
 部屋に入ると、先輩は鍵を締めて私を背中から抱きしめました。豊かな乳房
が私の背中に当たって潰れているのがわかりました。
 恥ずかしくも、私の股間はかちかちになって内側からズボンを押し上げてい
ました。彼女はそんな私のペニスをズボンの上からさすり、耳元で囁いたので
す。
「早く、あなたのおちんちんが欲しいな‥‥」
 熱い息が私の耳をくすぐったかと思うと、次の瞬間には彼女の舌が私の耳を
なでまわしました。この瞬間、思わず少し漏らしてしまったのをおぼえていま
す。それくらい衝撃的で、気持ちが良かったのです。
 先輩が私のズボンを脱がしてゆきます。その間中、先輩は熱い吐息で淫らな
台詞を私の耳元で囁き続けました。私のペニスは今にも精を漏らしそうでした。
 やがてズボンが足下に落ち、ブリーフに手が伸び、一気に下ろされました。
 この瞬間、私はこらえきれずにとうとう射精してしまいました。
 恥ずかしかった……。
 射精の刹那的な快感に身を震わせながら、私は下半身を丸出しにして自分の
情けなさに腹を立てていました。
 しかし彼女は、にっこり笑って、こう言ったのです。
「しかたないわよ。でも、すぐ大きくなるよね?」
 すばやく下着姿になって、私の前に回りこみました。
 予感はありました。
 彼女は、私の精にまみれたペニスをためらいもなく指で優しくつかみ、包皮
を滑らせて亀頭をあらわにしました。
 露骨……でしょうか。
 でも、確かに私は彼女に、濃厚なリップサービスを受けたのです。
 先輩は、私の陰嚢まで口に含んでくれました。アヌスの穴まで舌を差し込ん
で愛撫され、私は感激と興奮と恐怖に打ち震えました。友人と回し読みした官
能小説のような濃厚なリップサービスで、私はたちまち二度目の放出してしま
いました。チェリーピンクの鮮やかなルージュを塗った唇が、今も鮮やかに脳
裏に焼きついています。

507 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/04/02 18:24 ID:FgzCS2c6
 さらさらと滑る彼女の長い髪に手をあてながら、私は彼女の喉奥に精液を吐
き出しました。背骨の髄までが出てしまうような熱い気持ちよさだったのを、
今でもはっきりとおぼえています。
 射精されながらもなお、彼女はまるで、なかなか出て来ないシェイクをスト
ローでも吸うかのように残った精液を絞り出し、私が萎える暇も与えてくれま
せんでした。
 ようやく先輩が口を離した時、私のペニスはまた固くなっていました。続け
様に二度も射精しても、まだまだ出し足りないような感覚だったのです。
 私の股間に顔を埋めていた彼女が上を向き、微笑みながら口を開きました。
 舌の上には、どろりとした何か……そう、私が出した精液が乗っていたので
す。彼女は自分の指を口の中に入れ、水飴でもこねるように精液を指に絡めて
みせつけました。
 唇から先輩の豊かなバストに向かって、私が出したものが流れてゆきました。
やがて先輩は口を閉じて、私にわかるように喉を見せながら精液を飲み下しま
した。そして、あごから胸に滴る液体を、指で広げ始めたのです。
「君のザーメンってすっごく濃いわね。溜めていたんでしょ」
 彼女が言うほど溜めていたわけではなかったのですが、私はバカみたいに首
を縦に振りました。
「ああ……いい匂い。ザーメンとおしっこと恥垢の匂いがするぅ……」
 誰もが触れたいと思ってる指で私のペニスや陰嚢を触りながら、形のよい鼻
をこすりつけてきました。
 私はただ、彼女の思うままにまかせました。
 憧れの上級生の顔面に私の一番醜悪な器官をなすりつける背徳の喜びに、私
は密かに感動していました。

508 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/04/02 18:25 ID:FgzCS2c6
「君、童貞だよね?」
 しばらく私のペニスをいじっていた彼女は、立ち上がって私に問いました。
 もちろん私は、首を縦に振りました。
 彼女は少し寂しそうな笑顔を浮かべて、こう言ったのです。
「私、初めてじゃないの。ごめんね」
 そんなことは関係ありませんでした。初めての女性の体に、私はただ必死に
むしゃぶりついていました。
 彼女の笑顔は、私に押し付ける運命を知ってのことだったのでしょう。
 自分が最後の女性になると知っていた、憐憫の笑みだったのです。
 しかし、この時の私にそんなことがわかるはずもありません。
 私は彼女に女性の下着の脱がし方や着せ方までていねいに教えてもらいなが
らも、はやる気持ちを抑えきれませんでした。

 早く……早く彼女と一緒になりたい。

 それが自分を地獄へと叩き落す決定打になるとも知らず、私は彼女がなぜ下
着の事を説明するかという意味にも気づかないまま、悶々とした気持ちをため
込んでいました……。


===== 今回はここまで =====

509 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/03 10:22 ID:Li1QPRxc
続きをひっそり期待

510 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/08 00:47 ID:eqMHObaS
保全!

511 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/13 19:04 ID:JsqGw4oE
保全

512 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/17 02:17 ID:B/mb4MhX
hozen


513 名前:山崎渉 :03/04/17 12:32 ID:TKWjnpQP
(^^)

514 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/17 20:18 ID:pghjrgQz
保守       

515 名前:山崎 渉 :03/04/20 04:25 ID:IxIHzNin
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)

516 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/20 06:01 ID:h662u90o
ほっしゅ

517 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/20 21:10 ID:MCFyvRuz
ホシュ

518 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/22 19:41 ID:ju5Y4UQG
あんれ〜〜!こんな板さんが・・・・
強制女性化なんて、なんと恥かしい言葉なんでしょう。

でも、憧れる心があります。人それぞれとは思いますが、
僕の場合、女性化というよりも 強制女装 に憧れます。
それも、女性に無理やりされることを。女性の下着や洋服を
恥かしくていやなのに無理やり着せられ、女を演じることを
強要されるというストーリーが、そしてセックス面でも女性
に犯されるという、、。
また縛られたりのSMちっくなものもいいですね。
女装させられて僕が、男装した女性に縛り上げられ辱められ
るというのなんかいいですねぇ・・

えと、こんなとこもありました。女装と縛りの絵のコーナーでしたけど
http://www.geocities.com/akimix21/top_f.html
出来たらこんなこと女性からされてみたい・・・・・

519 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/22 19:44 ID:ju5Y4UQG
あ、あ、あ、・・ごめんなさい

上のページの 投稿作品のイラストのコーナーです。
謝、謝、、

520 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/22 19:50 ID:IsvRrp1Q
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://nukianime.com

521 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/26 21:30 ID:/pNAIKYU
>>518-519
上げんなヴォケ。

>>520みたいに広告貼られるだろ!


522 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/26 21:58 ID:/lVqKbAf
>>521
せっかくカキコしてくれた人になんて言い方だ!
広告よりお前の方がよっぽど迷惑だ、
sage厨はくるな!

523 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/30 00:49 ID:cldhNxD1
あややになりたい。

524 名前:名無しさん@ピンキー :03/04/30 06:41 ID:d8yLF9hV

偶像破壊のスキャンダル、
http://ono-mayumi.isCool.net
アコムCM--小野真弓のコア画像が流出、すごおお(^^)/



525 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/03 16:20 ID:evFCfd9k
  /  __ ヽ    /  /  /  / ヽ ヽ  / __ ヽ
 | γ  / |    /  /  /  /   ヽ ヽ | γ  /  |
 | ヽ__ノ  /  /  /  /    ヽ ヽ | ヽ__ノ
 ヽ___丿/ / / /     ヽ ヽヽ___丿
   /                        \
  /                           ヽ
  /           ノ            ノ    ヽ
 .|          (;;;)     __  (;;;)    |
 |      /////         |    |     /// |
 ヽ    γ´~⌒ヽ.       /     |        /   エロ小説好き
  ヽ   /      ヽ    /      |      /⌒ヽ、
   \/       |    | ̄ ̄ ̄ ̄|     /    ヽ
     /        |             /     ノ

526 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/09 01:38 ID:0HabUcpS
380さん・・・


527 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/12 03:09 ID:SYQ5jyr8
hozen

528 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/21 00:34 ID:YVcFfJCc
hozen

529 名前:山崎 渉 :03/05/22 02:45 ID:xrMBzNXC
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―

530 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/22 03:02 ID:AJD9DbhE
ほしゅ


531 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/22 21:43 ID:fXQWi0xB
密やかにコソーリ執筆中。2日以内になんとかします。これに対するレスは不要。以上!

532 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/24 19:46 ID:j3m65fn9
>>531
??

533 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/24 21:48 ID:5deNj9/s
>>508
「一緒にお風呂に入りましょう」
 先輩は私にブラジャーを外させて、ウインクをしました。
「パンツ、下ろしてくれる?」
 もちろん私に異存はありません。前から下ろそうとしてお尻がひっかかり、
先輩は笑いながら下着はお尻から脱がせるものよと教えてくれました。
 全てを脱ぎ去った先輩は‥‥綺麗でした。
 当時はまだガングロブームはなく、うっすらと水着の日焼け跡が残った上半
身は、グラビアアイドルのような美しさでした。
 いえ、それよりもむしろ‥‥失礼だとは思ったのですが、AV女優のような
淫らな雰囲気を発散していました。ここがラブホテルで、今からセックスをし
ようとしているからだったのかもしれません。
 私はそんな先輩の体に触るに触れず、手を出したり引っ込めたりと落ち着き
ませんでした。そんな様子を見て、先輩は私の手をつかむと自分の股間へと導
いてくれたのです。
「ほら、ここがオマンコ。あなたのおチンポが入る所よ。もう濡れているでしょ
う?」
 手の平と指先に感じる柔らかいけれどしっかりとした恥毛の感触の向こうに、
指先を暖かく濡らす何かが触れました。
 愛液でした。
 私はそれだけで、先輩に向かって射精してしまったのです。
 腰を引いてしまった私の、恐らくこれ以上はないと思うくらい情けなかった
だろう顔を見て、先輩はしゃがみ、精で濡れたペニスを優しく口に含んでくれ
たのです。もうあの感覚を二度と取り戻すことができないとわかっていながら、
私は今も空しく股間の上の空間を手でまさぐっています。

534 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/24 21:49 ID:5deNj9/s
「ずいぶん溜まっていたみたい。四回も出したのに、まだこんなに濃いのね」
 先輩は口の中にある唾液と混じった精を手の平に垂らして、私に見せつけま
した。私の下着を汚している精も指ですくいとって、ためらうことなく口に含
んで飲み込んだのです。そればかりか私の下着まで口元に運び、美味しそうに
舌で味わいながら舐め尽くしました。
 信じられませんでした。
 この人はどこかおかしいのかもしれない。
 私はまたペニスに手を伸ばして咥えている先輩の淫らな表情を見ながら、ぼ
んやりと考えていました。
「違うの。嬉しいからこうしてるの」
 よほどわかりやすい表情をしていたのでしょう。先輩はペニスを口に含んだ
まま、少し不明瞭な声で言いました。仮性包茎だった私のものを気にもせず、
彼女は私を再び奮い立たせてくれました。そして喉の奥まで飲み込み、前後に
頭を動かし始めたのです。
 今ならば、先輩のテクニックが一朝一夕で鍛えられたものではないことがわ
かります。恐らく、優に百を越えるペニスをしゃぶってきたのでしょう。日頃
の真面目な優等生の面影を残してながら、彼女はあまりにも淫らでした。
 亀頭や竿ばかりではなく、陰嚢まで口に含んで甘噛みする濃厚なリップサー
ビスに私はまた甘く痺れるような快感に震え、精を先輩の口の中に放出しよう
としました。
 目を瞑っていた私は、先輩が顔を引いたのを知って慌てました。
 これまでなのか。
 私は絶望を陥りました。ええ、この時の感情なんて、本当は絶望でもなんで
もありません。ですが、この時の私は確かに絶望と言っていい感情に満たされ
ていたのです。

535 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/24 21:49 ID:5deNj9/s
 恐る恐る目を開くと、大きな丸い塊が私の目の前で揺れていました。
 お尻でした。
 先輩はヴァギナを指で広げて、このびらびらの中にある穴の中に、ペニスを
入れるのだと説明してくれたのです。
 白い愛液が太腿を伝うほど、溢れていました。
「私のオマンコに、おチンポを入れてくれる? もう、とろっとろなのぉ‥‥」
 童貞を捨てたのはバックからでした。
 私は先輩のV字に開いた指の間にある膣口に向かって腰を突き出しました。
熱く蕩ける、柔らかでペニスを包みこむヴァギナの感触といったら! こうし
てキーを打ちながら、私は自分の指をペニスに見立てて空しい自慰をしていま
す。締めつける膣の感触は、指であっても私を狂わせるのです。
 男に戻りたい。
 そして今の私の体を犯すことができたら、その場で死んでもいいとすら思っ
ています。私を抱く男は、皆、感嘆の声を上げます。君ほど具合のいい女とセッ
クスをしたことはない‥‥と。
 確かにそうでしょう。この時の私は、先輩のヴァギナのあまりの気持ちよさ
に、挿入した瞬間に射精をしてしまったくらいですから。しかし、ペニスの先
から精液はほとんど出ませんでした。さすがに挿入前に何回も射精すれば、い
かに溜まっていても枯れて当たり前です。
 私は少し戸惑いながらも萎えないのをいいことに、先輩の細くくびれた腰に
手を回して下から突き上げるように彼女を突きました。
「あん‥‥あんっ! おチンポいいのぉっ! オマンコ、とろとろになっちゃ
う‥‥チンポ、大好きっ!」
 こうして私は、再び薄い精を吐き出すまで、淫らな言葉を臆面も無く喘ぎな
がら吐く先輩を20分ほどもバックから激しく揺さぶり、突いたのでした。

536 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/24 21:50 ID:5deNj9/s
 初めて女性の性器の中に吐精した感覚を、永遠に忘れることはないでしょう。
 私は先輩の中に出してしまった精液を自分の指でほじり出そうとしました。
初めての女性器を目の前にし、私も興奮していたのです。
「待って‥‥」
 先輩は私をベッドに導き、一つ一つ、セックスの手ほどきをしてくれました。
 私が想像さえもできなかったことを、彼女は嫌な顔一つせず、私が理解でき
るまで教えてくれました。
 どんな体位が感じるのかとか、学校のどこの場所ならば他人にもわからずに
セックスができるのかとか、どうすれば避妊できるのかとか。避妊具の付け方
も先輩に教えてもらいました。普通の付け方の他にも、口と手を使ったやり方
も実践してくれました。
 その後、彼女は気持ち良さそうに身をよじらせながら、私の思うようにさせ
てくれました。小さなクリトリスを指で弄ったり、舌で舐めたり。不思議と汚
いという感じがしなかったのを憶えています。
 避妊と聞いて、私は先輩に妊娠しないかと尋ねました。すると彼女は、ピル
を飲んでいるし、今日は計算上も安全日だから妊娠しないと思うと答えました。
絶対に妊娠しないということはないけれど、あなたとセックスをするのにコン
ドームは使いたくなかったから‥‥と。
 浮かれていた私は、彼女の複雑な表情に、ついに気づくことはありませんで
した。ここは当時を思い返して、先輩の口調から私が想像したことです。だか
ら本当は笑顔だったのかもしれません。
 今あの時を思い返して、彼女の口調の裏にある秘密を感じ取れなかったのは
痛恨の極み‥‥いいえ、悔やんでも悔やみきれない、正に一生の不覚でした。
しかし先輩は、そんな私の感情なんて手に取るようにわかっていたことでしょ
う。だから絶対に逃げられないように、私をセックスで縛ったのです。

537 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/24 21:50 ID:5deNj9/s
「お泊りにしよっか?」
 シャワーを浴びて、タオル一枚だけを巻いた扇情的な姿で先輩は言いました。
 もちろん、私にも異存はありませんでした。明日は土曜日で、学校も休みだ
からです。自宅に友人の家に泊るからと言い残し、私は早々に電話を切りまし
た。電話をしている最中から、先輩は私の腰に巻いたタオルを落し、ペニスを
まさぐっていました。
「君はもっと、女の子を知る必要があるわ」
 私が電話を切ると同時に先輩は私をベッドに押し倒しました。
 快感に溺れている私には、彼女の言葉はこれからもセックスをさせてあげる
けれど、もっと上手くなってねというようにしかとれませんでした。
 私はバカみたいに激しく何度も肯きながら、先輩を組み敷き、いきり立った
ペニスを先輩の中に押し込んだのです。

 これが私の――最初で最後の女性体験でした。

 今でも、思い出すだけで胸が苦しくなります。
 甘く切ない思い出と言えば聞こえはいいですが、本当に胸が張り裂けそうな
気持ちになります。
 あの時、どうして私は、彼女の誘いに乗ってしまったのだろう。
 どうして彼女の胸の内に秘めた悪意に気がつかなかったのだろう‥‥と。
 先輩の呼び出しに応じた時に、私は死刑執行書に自らサインをして、のこの
こと刑場へと歩いていったようなものだったです。
 そして私の運命は、大きく変ってしまいました‥‥。

===== 今回はここまで =====


538 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/25 00:45 ID:+rP33bQ1
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

539 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/25 14:22 ID:tMge0Nmo
おぉ!素晴らしい!

つまらん事ですが「おちんちん→おチンポ」と呼び方が
変わったのが気になるなり〜。


540 名前:元413 :03/05/25 18:43 ID:jJhICWvD
380氏、乙です。
前スレでひっそり進行ですが、しっかり読んでますというか期待してマス。
ガンガッて下さい。
ただ、二重螺旋より長くなりそうっていう事だったので、
容量的にこのスレの残量で持ちますかね……?
まあ足りない場合はいきなり次スレ移行しても、問題ないと思うのですが。

541 名前:山崎 渉 :03/05/28 13:37 ID:3MGJJ1xD
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

542 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/28 14:23 ID:H8OBs3vL
昼間からかよ

543 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/30 22:08 ID:zbmkScnL
>>537
 朝目覚めると、先輩はいませんでした。
 なにやらぼうっとした頭を振ろうとして、私は異様な感覚をおぼえ、全身に
鳥肌をたてました。
 全てが変でした。まるでビデオ越しに何かを見ているような、あらゆる感覚
が何枚もの遮蔽物を通して感じるような、何ともいえない‥‥実体験しなけれ
ば決してわからないおぞましさでした。
 まるで風邪で高熱を出した時のように重く感じる体を起こそうとして、私は
まず、目の前に垂れた髪の毛に気付き、そして胸に何ともいえない重みを感じ
ました。目をそちらに向けてみると、豊かなバストが自分の胸についているの
がわかります。
 だんだん、頭がはっきりしてきました。
 思うようにならない体を捻り、昨晩は先輩をバックから突いて彼女の乱れる
様を楽しんだ壁面の鏡に自分の体を映してみました。
 鏡に映った私は、あまりのことに驚きを通り越して気が遠くなりそうでした。
 先輩とは違う女性が、そこに居ました。
 少々邪魔だと思うほど豊かな乳房が広がり、栗色に染められた長い髪は腰ま
で届きそうなほどでした。私が手を動かすと鏡の彼女も手を動かし、顔を動か
すとやはり同じようにします。
 間違いなく、これは自分だと理解するのに、5分程もかかったでしょうか。
 理解はできても納得できませんでした。
 どうして、と呟く声もやはり女性の細い声。
 しばらく呆然としていた私でしたが、先輩がどこにいるかが気になり、部屋
を探し始めました。しかし、先輩はどこにもいませんでした。そればかりか、
私が着ていた学生服が、財布だけサイドボードの上に抜き取って置いてあり、
部屋から消えていました。
 後に残っていたのは‥‥そう。女生徒の制服でした。

544 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/30 22:08 ID:zbmkScnL
 彼女が身に着けていた下着、とくにブラジャーは私には少しきつめでした。
頭の中に自然に入り込んでいた女性としての知識が、これでは胸に跡が残って
しまうと告げていました。
 制服は少しゆるかったのですが、きちんと着る事ができました。ブレザータ
イプだったので上はさほど違和感を感じませんでした。しかしスカートはどう
しても駄目でした。コートが残っていたので、これだけを羽織ってとも考えた
のですが、それではまるで露出狂の変態です。
 悩んでいる私を後押ししたのは、フロントからの電話でした。精算は先に済
ませてあるという言葉に内心ほっとしながら、私は覚悟を決めてスカートを穿
きました。
 腰は指2本分ほど緩めなのに、胸周りが少しきついことに密やかな喜びを感
じ、私は震えました。これは女性の感情です。男は自分の胸の大きさや腰の細
さを他人と比べて喜んだりはしません。
 わずかな間に、私の心は確実に女に染められていたのです。
 恐怖に脅えながら、私は背を屈めるようにしてホテルを後にしました。
 まだ時間は朝の8時を少し過ぎたあたりでした。土曜日でしたから、通勤ラッ
シュもさほどのことはありませんでした。それでも、自分に他人の体が触れる
度に、私は大袈裟なくらい脅え、震えていました。
 電車を降り、駅から自宅へと歩いて行きます。もちろん、私の両親が住んで
いる家です。そこしか私が帰る場所はないのですから。
 表札の名前が変っていなかったことに安堵を感じると共に、私は息子‥‥い
いえ、もう娘になってしまいましたが、自分の子供であると思ってくれないの
ではないかという恐れを抱きました。
 玄関の扉は鍵がかけられていました。鍵を持っていない私は勇気を奮い、呼
び鈴を押しました。ドア越しに懐かしい母の声が聞こえてきました。
 ああ、たった1日、いいえ、半日しか会わなかっただけなのに、涙が出るほ
ど懐かしい声でした。

545 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/30 22:09 ID:zbmkScnL
 ドアを開けた母は、私の顔を見て少しも疑問に思わず、おかえりなさいと声
をかけてくれました。
 ここで思い出したのが、私の男の時の名前です。
 ところが、その名前を口に出そうとした瞬間に、心の中からその名前が、溶
けるように消えていってしまったのです。
 この恐怖は、誰にもわかってもらえないでしょうね。
 自分が男であったという記憶はあるのに、口にしようとすると記憶が消えて
しまう。その代わりに、女の記憶が‥‥偽りの記憶とすり変わってしまうので
す。そんなことは無かったと知っているのに、偽りの記憶は懐かしささえも私
の心に生じさせるのです。
 呆然と立ち尽くしている私を、母は何をしているのよと言って家の中に引き
入れてくれました。もしかするとあの時、母がこうしてくれなかったら、私は
発狂してどこかで死を選んでいたかもしれません。
 驚いた事に私が住んでいた部屋は、何もかもが大きく変わっていました。も
ともと整理が嫌いで多くの雑多な物であふれかえっていたはずの私の部屋は、
すっきりと片付き、華美にならない程度に女の子らしさがある内装になってい
たのです。
 そしてなによりも、私は違和感を感じるどころか、どこも変っていないとい
う偽りの安堵の感情で満たされてしまったのです。
 身の回り品のほとんどが知らない物ばかりなのに、私の感覚は記憶を裏切り、
自分の「巣」であることを認めてしまっていました。
 ベッドに横たわっていた私は、アルバムの存在を思い出して飛び起き、物入
れの中を捜し始めました。
 アルバムはすぐに見つかりました。
 震える手でアルバムを開くと、そこにはやはり、私が女の子であった証拠の
数々が目に飛び込んできました。私は耐えきれず、アルバムを閉じて押し入れ
の奥へと隠したのです。

546 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/05/30 22:09 ID:zbmkScnL
 私は制服姿のまま、再びベッドに横たわって震えました。
 母が朝食だよと呼びに来ても、断りました。食欲なんてありませんでした。
 甘美な時間の後に待っていたのは、悪夢のような現実だったのです。

 それから私は、自分が本当は男であったことを知らせようとして、色々なこ
とを試してみましたが、全ては徒労に終わりました。
 それどころか、男としての記憶の多くを女性のものに塗り変えることになっ
てしまったのです。言葉に出すことはおろか、紙に書いたりワープロに打ち込
もうとしても、記憶が薄らいでいきました。
 なんと恐ろしい呪いなのでしょう。
 そう‥‥呪い。
 これは私にとって、呪い以外の何物でもありませんでした。恐らく先輩は私
にこの呪いを押し付け、自分は元に戻っていったのでしょう。
 ですが、誰が私と入れ代わりに男になった先輩なのか、私にはわかりません
でした。勉強ができる先輩と対象を絞ってみても、誰もが怪しく、誰もが違う
ように思えました。
 もちろん、あちらから私に近づいてくることはありませんでした。
 私は記憶を失わないようにしながら精一杯の努力をして探してみましたが、
受験を間近に控えた3年生が学校に出てくることはほとんどなく、人探しは徒
労に終わりました。
 途方に暮れているうちに3年生は卒業し、とうとう私は先輩の手がかりを失っ
てしまったのです。


===== 今回はここまで =====

547 名前:名無しさん@ピンキー :03/05/31 17:26 ID:Ha/9GTTQ
( ゚д゚)オォ・・・


548 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/02 00:46 ID:lDXTzyzL
アイドルのコラージュを発見したでつ。
あと、つるつるオマ○コも見れました。いいの?(*´Д`*)ハァハァ
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/turuturu/

549 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/02 04:27 ID:Lik3EEVx
見て下さい。私のオマン○!!
http://www.yahoo2003.com/betu/linkvp2/linkvp.html

550 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/04 07:14 ID:NTmuuq3u
(つД`)<出来の良さに嬉し泣きでつ・・。


551 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/04 22:03 ID:sal/hbF2
>>546
 季節は春になり、私も高校2年生になりました。
 幸いなことに、私は学校で違和感なく学生生活を送ることができました。
 友人関係も多少の変化はあったものの、男女分け隔てなくつきあえるように
なった分、交友関係は充実しました。
 中には私に恋愛感情を抱く人もいましたが、私はやんわりと拒絶するのが常
でした。虚無に抱かれた私は、他人から見れば、大人びた物憂げな美女に見え
るようなのです。
 でも、男性と恋愛関係をもつだなんて考えるだけで吐きそうでした。精神的
には男を強く残していることが幸いなのかどうかはわかりません。しかし、私
はホモセクシュアルではありません。体は女でも、心は男だと信じていました
から。
 実は私に好意を寄せる人は男性だけではありませんでした。私から見れば異
性である女性からの好意は心地好いものでしたが、決して身も心も満たされる
ことはありませんでした。
 自慰も‥‥オナニーも試してみました。
 この体は処女のようでした。初めて鏡で自分の‥‥と言うのもおかしいので
すが、女の体の性器を鏡の前で開いて見たときは、恥ずかしいことに乳首が立っ
てしまい、床に愛液が垂れるほど感じてしまいました。
 本当に女になってしまったというショックで、目の前が暗くなりましたね。
 それでも自慰は止められませんでした。自己嫌悪に陥りながら、私は夜な夜
な股間に指を忍ばせては背徳の快楽に没頭したのです。
 そんな私を救ったのは、学業でした。
 男であった時は決して優秀とは言えない成績だったのですが、女にさせられ
てからは面白いように何もかもが理解できました。生まれて初めて、勉強が楽
しいと思うようになったのです。
 私はひたすら勉強に熱中しました。そうしている間だけは、私は自分が女に
させられてしまったという記憶を忘れることができたのです。

552 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/04 22:03 ID:sal/hbF2
 先輩が卒業してから、私は考え抜きました。
 男に戻るには、先輩からされたことを他人にすればいいはずです。
 よく考えてみれば、先輩は自分の正体や目的こそ告げなかったものの、多く
の手がかりを私に残してくれていました。
 ホテルに残されていた制服は間違いなく先輩のものでした。なぜなら、私の
サイズにあった制服が家に残されていたからです。私が男だった時に着ていた
制服が無くなっていたということは、先輩が私の服を着ていったということが
容易に想像できます。
 そして、セックスをしただけでは男には戻れないということも。
 私が童貞を失ったにも関らず処女だったということは、先輩もまた同じだっ
ただろうと想像できます。そして彼女は私の前に、かなりの数の男性(あるい
は女性)と性交渉があったことはあの手慣れた様子からもほぼ確実です。
 それでも男に戻れなかった。つまり、特定の手順を踏んでいかないと男女の
入れ代わりはおきないという仮説が成り立ちます。
 キーとなるのは、そう。バレンタインデーです。
 この日にチョコレートを渡し、「抱いて」もらえば、男と女の立場を逆転さ
せることができる‥‥。
 私の心の中に、確信が沸き上がりました。
 今も私の心には、先輩との濃厚なセックスの一部始終が鮮明に焼きついてい
ます。
 家であの時のことを思い出すだけで、股間が熱く濡れるのがわかりました。
 無意識に股間の上の空間を撫でて、ペニスが無いことを思い知るのも何度、
いいえ、何百、何千回繰り返したことでしょう。男の本質はペニスではないと
は言え、男性のシンボルと呼ばれるだけに、それを失った私の空しさと取り戻
したいという焦燥感を、誰が理解してくれるでしょう?
 そして私は空しいと知りつつも、夜な夜な自慰に耽っていたのです。

553 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/04 22:04 ID:sal/hbF2
 何よりも憂鬱だったのは、体育の授業と女性自身の問題‥‥生理でした。
 私の生理はかなり重いものです。今でこそだいぶ楽になったとはいうものの、
当時は女にされてしまったショックと体の変調で、初めて迎えた生理の時は一
週間も学校を休んでしまいました。
 また、着替えの時に私の体を友人達が褒める度に、私の心は深く傷つきまし
た。誰も望んでこんな体になったわけではありません。例えそれがどんなに素
晴らしい肉体であったとしても、それは本来の私、この世に生まれて十数年馴
染んだ体ではないのです。
 しかし、偽りの仮面を被った私は心の葛藤をおくびにも出さず、当たり障り
のない言葉を返し、その一方で私の心は深く黒く澱んでいきました。

 人は生まれた時から性を変えることはありません。物心がつく前から、少し
ずつそれぞれの性で経験を積み、大人になっていきます。成長の過程で「心の
性」と「身体の性」が違うと感じる人も稀(まれ)にいますが、ほぼ全ての人
は性別が変わることなく一生を終えます。
 私は極めて例外的な‥‥こんな人が他にどれだけいるのかわかりませんが、
特別な性転換を経験するはめになりました。自ら望まず、他人の意思だけで性
別が変ってしまいました。
 何か不思議な意思が表面上は私が女であると装わせてくれました。
 いいえ。無理矢理にです。
 恐らく私は、この強制的な意思がなければ心の性別は男だと主張していたで
しょう。精神科に通わされることになったかもしれませんが、それほど私の心
は男に戻ることを強く、激しく渇望していました。
 今も‥‥です。
 多少顔は不細工でも、成績はよくなくても、私はかつての私に戻りたい。
 でも、私は与えられたチャンスをつかむことができませんでした。
 今の私の姿は、その罰なのです‥‥。

554 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/04 22:04 ID:sal/hbF2
 最も嫌だったのは夏の体育の授業で、水泳をすることでした。
 私の学校の水着はスクール水着ではなく、スタイリッシュな競泳水着風のも
のです。これはこれで皆には不満があるらしく、スタイルがいい人でないと似
合わないという評判でした。
 あなたは似合うからいいわねと妬み半分、羨ましさ半分でよく言われたもの
です。
 ですが、着替えなどはまだ序の口。本当に嫌なのは授業です。
 水泳の授業は男女合同。もちろん間を区切って男女が一緒のコースで泳ぐこ
とはないのですが、男子の遠慮の無い視線が私達を襲います。
 男子の舐めるような目つきに、かつては自分もあのような目をしていたこと
に身の毛のよだつような嫌悪感をおぼえ、そしていつの間にか女として考えて
いることに恐怖を抱きました。
 それから、水着も友達につきあわされ、買わざるをえませんでした。
 できるだけ布地の多い地味な水着を選ぼうとしても、友達が許してくれませ
んでした。確かに試着をしてみるとその通りなのです。
 豊かな胸に細い腰、大きく張り出したお尻。
 惨めです。
 女友達には羨望の目で見られても、私には自分が見せ物になってしまったよ
うで‥‥濡れてしまいました。ええ。私は、マゾヒストなのです。学校では優
等生を装っている私が、惨めな自分に興奮して欲情してしまう、どうしようも
ない女だなんて誰が思うでしょう?
 しかし屈辱的であればあるほど私の体は熱くなり、敏感に反応してしまいま
す。男の無遠慮な視線は私の羞恥をかきたて、惨めにし、心を犯すのです。
 友達とプールや海に行った時、私は何度も視線だけで軽く達してしまい、ト
イレに駆け込んでは熱く濡れそぼった股間を指でかき回したり、プールの中で
水着の上から股間をさすったりして、情けなさと惨めさと共に、途方も無い快
感で胸を一杯にしたものです。
 これでも私は、男だと言えるのでしょうか‥‥。

===== 今回はここまで =====

555 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/04 22:43 ID:bum76iXL
あなたは 神

556 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/05 23:33 ID:lLaN2rgJ
うっ、エロイ!イイ!

557 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/06 07:41 ID:8leTWoyW
>>554
 やがて季節は駆け足で秋を過ぎ、冬になりました。
 クリスマスが近づくにつれて、私は一人の男子生徒に目を奪われ、心が惹か
れてゆくのを強く感じました。彼は同級生で、女子生徒の人気も高く、ほとん
どの人に好青年と呼ばれている人気者でした。
 この人だ。
 彼にチョコレートを渡してセックスをすれば、彼を女にして、自分は男に戻
れる。
 私の直感は、彼が運命の人だと告げていました。
 気がつけば授業中でも彼の背中を追うようになり、常に彼のことを注視する
ようになった私に、友達が気づかないはずはありません。
 よかったじゃない、似合いのカップルになるよ。
 早く告白しなさいよ。
 級友の後押しにも関わらず、私は今ひとつ踏み切れなかったのです。
 理由の一つは、まだ早いということ。
 バレンタイン前に告白してセックスをして戻れるかどうかはわかりません。
もしだめだったら、私はむだに処女を捧げたことになってしまいます。男に抱
かれるなんて、考えただけでぞっとします。そんなことは一度だけで十分過ぎ
るほどに十分です。
 そしてもう一つの理由は、彼の本心がわかってしまうこと。
 元が男であっただけに、男の欲望も、女の知らない心理の裏まで私にはわか
るのです。彼が女性を見る時の視線に下心が透けて見えます。
 私が処女だということも、なぜか彼は知っているようでした。どうやら親し
い女友達から漏れ聞いたようです。その彼女とセックスをしているという噂も
何度か耳にしました。
 しかし一見はさわやかな笑顔も、一枚皮を剥げばそこにはオスの嫌らしい欲
望が渦巻いているのが私にはわかります。

558 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/06 07:41 ID:8leTWoyW
 彼が何気なく装っている視線も、胸や腰に行っているのが、男の心を持って
いる私には手に取るようにわかります。だって、私が彼の立場ならば同じよう
に視姦したでしょうから。私がどのように反応するか、頭の中で何度も犯し、
それをオカズにしてオナニーをしているに違いありません。
 きっと彼の妄想の私は、ベッドに横たわってタオルケットを腰にかけ、下着
の上からこっそりと股間を撫でて、声を押し殺しながら禁断の快感に罪を感じ
ているのでしょう。
 しかし現実の私、生徒会書記(そうです。私は書記にと推され、生徒会役員
を任されていました)である真面目な私が、実は心は男で、夜な夜な全裸で羞
恥オナニーや夜中の公園で露出オナニーをしているだなんて誰が思うでしょう
か。
 わずか一年の間に、私の自慰はより過激に、処女膜こそ破ってはいないも
のの、かなり太いバイブレーターが入るまでになっていました。鏡で見る処女
膜の裂け目は、初めて見た時と比べるとかなり広がっていました。これならば
ペニスを受け入れても、そうは痛くならないはずです。
 実際、ヴァギナの入口にバイブを挿入してクリトリスの裏を突くようにしな
がら、アヌスを指でかき回すのがその頃の私のオナニースタイルだったのです。
 既に痛みはなく、あそこから胃袋、そして喉元へと淫らな溶岩がどろどろと
わき上がってくるのを感じるほどになっていました。
 しかし絶頂を感じた後には、深い後悔と空しさが私を襲います。それでも、
自慰はやめられませんでした。
 美人であるということは、つらいものです。
 無遠慮な男の舐めるような視線もそうですが、女性にとっては褒め言葉でも、
私にとってそれは屈辱的な言葉となります。可愛いねとか、美人だなどと言わ
れれば、表面上は喜んでみせますが、心の中には、どす黒い溶岩のような様々
な負の感情の入り交じった物が渦巻いていました。

559 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/06 07:46 ID:8leTWoyW
 私の高校2年生の生活は、勉強とオナニーに明け暮れたと言っても過言では
ありません。
 ことオナニーにおいては、私の体は最高のオカズでした。何度見ても飽きる
ことはありません。私自身がオナニーをしている姿をネタに、妄想の中でペニ
スをしごいて汚しました。下品な言い方ですが、ある意味で究極の自家発電で
したね。それほど私の体は肉感的で、男をそそるものでした。
 性感帯も自分自身で開発したようなものです。鏡の前でヴァギナやアヌスだ
けでなく、腋や太腿まで、ローションで濡らした自分の指でなぞったり、羽で
くすぐったりしてみました。
 白濁した愛液が出るというのも驚きでした。最初、私は精液が出てきたのだ
とさえ思ったくらいです。しかし、匂いを嗅いで違うとわかり、ものすごくがっ
かりしたのを今でも鮮明に憶えています。
 ですが、やがてこんなオナニーも膨れ上がる私の欲望を満足させられなくなっ
てしまったのです。
 あとは急な坂道を転げ落ちるように、どんどんと堕落していきました。とう
とう、普通の環境では満足できなくなってしまいました。
 学校で男子生徒の椅子にラヴィアを直接擦りつけたり、誰も居なくなった教
室で全裸になって、大股開きのオナニーさえしました。学校のトイレに入って
はオナニーをし、夜中にこっそりと家を出て外でオナニーをしたりと、この頃
の私は淫乱女そのものでした。
 父のハンディビデオをこっそり持ち出しては、夜の公園や公衆便所、デパー
トの試着室などでオナニーをする自分を撮り、それを見ながらまたオナニーに
耽ったものです。この時のテープがまだ、今もたくさん残っています。
 倒錯的であればあるほど、私の淫らな欲望は満たされ、一時的に憂鬱な感情
を抑えることができました。今ならば、私にかけられた呪いがそうさせたのだ
ということがわかります。恐らく、先輩もまた同じ道を通ってきたのでしょう。

560 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/06 07:46 ID:8leTWoyW
 いよいよバレンタインデーが近づいてきました。
 彼に対する想いは日を追う毎に募っていき、私が女であることを強く意識せ
ざるをえませんでした。強烈な恋慕の情が、女にさせられた力が関わっている
ものなのか、それとも自分の本心なのかわかりかねるほど、気がつけば、いつ
でも彼のことを考えるようになっていたのです。
 2月に入ってからは、彼の姿を脳裏に浮かべながらオナニーをしていました。
自己嫌悪と情けなさが私の心をぐちゃぐちゃにかき乱し、いつもよりずっと感
じていました。
 バレンタインを翌日に控えた日は、いつにも増して気が重かったのをはっき
りと憶えています。前日から生理を迎えていたのも、憂鬱な気持ちに拍車をか
けていたのでしょう。
 母は嬉しそうに、私がチョコレートを作る手伝いをしてくれました。
 どんな子なの? と訊く母の問いを曖昧にはぐらかし、迷い、悩みながら、ハー
ト型の型に湯煎で溶かしたチョコレートを入れて冷やしました。上にはシンプ
ルにカカオパウダーと粉砂糖を振りかけるだけにして、赤と白のチェックの紙
で小箱に入れました。メッセージカードは作りませんでした。
 さあ、これで明日、チョコレートを渡して‥‥セックスをすれば、私は男に
戻れる。
 嬉しいはずなのに、逃げ出したい気分でした。
 やはり、セックスをするのが怖かったのです。
 たった一度だけ、男に抱かれることをガマンすればいい。これだけ慣れてい
るんだから、きっと痛くないはず。
 翌日には男に戻って、彼に”女”を押しつけることができるはずなのに、私
は悶々としてなかなか寝つけませんでした。
 そして私の手はいつしか下半身に伸びていました。女として最後のオナニー
だと思い込むようにし、私は生理血にまみれながら、日にちが変ってからも、
いつまでも快感を貪っていました‥‥。

561 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/06 07:46 ID:8leTWoyW
 でも、結局、私は彼にチョコレートを渡せませんでした。
 怖かったのです。
 まだ男に抱かれる決心がつかなかったと言えば格好はいいのでしょうが、そ
の実は、単に脅えていただけでした。
 こうしてバレンタインデーは過ぎてゆき、私は恐ろしいことに気づきました。
 そう。
 もう残されたチャンスは一度しかないのです。
 私は焦りました。
 この次は誰であろうとチョコレートを渡し、抱いてもらう。そして男に戻る
んだと自分に言い聞かせながら、私は機会を待ち続けました。

 しかし、私に次の機会が訪れることは無かったのです。


===== 今回はここまで =====

562 名前: :03/06/08 21:45 ID:hA1HQMGE
イイ(・∀・)

563 名前: :03/06/11 22:37 ID:HlPed4MG
イイ(・∀・)

564 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 21:24 ID:MrC77/8k
イイ(・∀・)


565 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/12 23:52 ID:+JN6zd6T
イイ(・∀・)

566 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 01:23 ID:8Y6sy4mv
イイ(・∀・)

567 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/13 16:29 ID:g270J3/J
イイ(・∀・)

568 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/14 17:59 ID:+q9EmdCC
>>561
 高校3年生の夏になる頃、突然、父がアメリカに転勤することになりました。
 母は、卒業まで間が無いのだからこちらに留まったらとも言ってくれたので
すが、少なくとも5年間は戻る見込みが無く、将来帰国した時の経歴にプラス
になるからということで、半年の在学期間を残して、私は両親と共にアメリカ
へ引っ越すことになりました。
 ここでも私の仮面は、心を裏切ったのです。
 まあ、素敵。東海岸なのが少し残念だけど、夏は西海岸に行ってみたいわ、
などと嬉しそうに語ってしまう自分には、唖然とするほかありませんでした。
そのうち、本当に楽しみになってきてしまったのだから恐ろしいものです。
 こうして私は夏休みが終る直前に、渡米することになったのです。
 私の行っていた高校と姉妹校であるアメリカの高校では、受け入れ態勢が既
に整っていました。ここでも私の偽りの仮面が役に立ち、最初こそぎこちなかっ
た英語にも、次第に慣れてきました。おそらく男の私だったら、英語も話せず、
家に引きこもりになっていたでしょうね。
 表向きの明るさとは裏腹に、私の心の奥底には黒く澱む破壊的な、どろどろ
とした黒い感情が渦巻いていました。絶望‥‥そうです。残りたった一回のチャ
ンスを、私は失ってしまいました。
 この時の絶望は、誰にも理解できないでしょう。このまま女でいるしかない
のかと、私は環境の変化もあって、一時期情緒不安定になっていました。
 そんな、どことなく自棄に見える私を、不思議に思う人も少なくありません
でした。容姿にも才能にも恵まれているというのに、彼女は何が不満なのだろ
うという噂を何度か耳にしたことがあります。
 それはそうでしょう。日本人離れしたグラマラスな肢体。そのまま切り取っ
て鑑賞してしまいたくなるほどの見事な曲線を描く、モデル顔負けの脚。美貌、
才能‥‥すべてが女性の憧れを具現化したような完璧さでした。
 これ以上魅力的になりたくないと太ろうとしても、私はなんら変化しません
でした。ほかの人から見れば羨ましいことなのでしょうが‥‥。

569 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/14 18:00 ID:+q9EmdCC
 ハイスクールでも、私は多くの交際の申し出を受けましたが、すべて断りま
した。呪いもこのくらいの融通はきくようです。そうでもなければ私はとっく
に、ハイティーンの旺盛な性欲に蹂躪されていたでしょう。ただ、彼らはスト
レートにセックスを要求してくる分、陰湿さはありませんでした。
 やがてハイスクールも卒業し、私はカレッジへと進むことにしました。
 そして私はカレッジ入学の年、クリスマスイブの夜に、女としての初体験を
したのです。
 彼は5歳年上のドイツ系アメリカ人で、ハイスクール時代の女友達の従兄で
した。とても優しく、素敵な人でした。彼はまるで私を壊れ物のようにそっと
扱いながら、長い時間をかけてゆっくりと女の悦びを教えてくれたのです。
 ああ、今も彼のことを思い出すだけで濡れてしまいます。自分が肉欲に貪欲
な卑しい人間だということを、嫌ほど思い知らされるのです。
 彼とのセックスはとても素敵でした。
 日本の男には無い、優しさと鋭さ。長く長く焦らされて、挿入をされても、
まるで海の波のように捕らえ所のないリズムで私を翻弄します。精を出した後
も、彼の愛撫は終る所を知りません。ゆっくりと興奮が静まるまで、私の体を
撫でてくれるのです。そうしているうちに再び高まって、また彼を求めるよう
になるのです。
 もし男に戻れたら、こんな風に女性を抱けるのだろうかと思いながら、私は
彼とのセックスに溺れました。彼にはオーラルセックスも、アナルセックスも
許しました。全ての処女を彼に捧げたのです。
 彼だけではありません。私はアメリカで多くの人とセックスをしました。
 もしかしたら男に戻れるかもしれないという希望を抱いて、仕方がない、こ
れは男に戻るために必要な『儀式』なんだと思っていましたが、その実はセッ
クスの快感に溺れているだけだったのでしょう。
 気がつけば私は、すっかり女性の快感に馴染んでしまっていました。今では
もう、男の時の刹那的な快感をほとんど思い出す事ができません。

570 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/14 18:00 ID:+q9EmdCC
 彼以外にも大勢の男達に抱かれ、淫らな遊戯やドラッグ、テクニックを仕込
まれました。幸いにもドラッグには深入りしませんでしたが、以降の私は、ほ
とんどの男が音を上げるほどタフにセックスを求めるようになりました。
 そう。私は昼間は淑女、夜は娼婦を地で行く女になっていたのです。
 しかし、どれだけセックスをしても満ち足りることはありませんでした。多
くの場合、折から流行し始めたエイズの影響もあってコンドームを着用するこ
とがほとんどだったのですが、私はヴァギナに精液を満たしてくれないことに
は、疼く体を静められなかったのです。
 そんな私を支え、愛してくれたのが、私がヴァージンを捧げた彼でした。
 彼は真摯に私を愛してくれました。
 戸惑い、そして拒む私を彼は優しく、時には距離を置いて見守ってくれたの
です。私がセックスに溺れきって破滅しなかったのは、彼のおかげです。
 まだ若手の社員で会社の仕事で忙しいにも関らず、彼は私が電話をすると、
車を夜中に何時間も走らせてでも飛んで来てくれました。
 私が男を愛しきれないという悩みも、彼には話しました。慣れたとは言え母
国語ではない英語で、言葉を選び、考えながら、つっかえながらの私の話は支
離滅裂で、呪いのために口に出せない隠された真実も相まって、自分でもわけ
がわからないものでした。
 それでも彼は最後までじっと、辛抱強く最後まで聞いてくれました。そして
片言の日本語で、だいじょうぶ、僕がいるからと慰めてくれたのです。
 この時の私の感情は、とても言葉では言い表せません。
 安堵、怒り、絶望、歓喜‥‥矛盾する様々な感情が一気に吹き出し、泣き出
してしまいました。言葉も無くただ涙する私を、彼は私の感情が静まるまで、
大きな体で抱きしめてくれていてくれたのです。
 男性の体に包まれていることに安心して心が安らいでゆく事に私は恐怖し、
その一方で、これでいいんだとも納得していました。
 ‥‥私は自分でも気づかないうちに、確実に変わり始めていたのです。

571 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/14 18:00 ID:+q9EmdCC
 こうして7年の月日が経ちました。、
 私は大学を卒業し、大学院に進んでイギリスの古典英語を専攻するようにな
りました。日本人である私にとって古英語は難しく、てこずりましたが、一方
でライフワークになりそうな手応えと充実感を感じていました。
 彼とは週末にはお互いの家を行き来する仲になっており、あちらの御両親に
も紹介されていました。私も、いずれは‥‥というほのかな期待を感じていた
のも確かです。
 狂ったようにセックスに溺れていた時期は過ぎ去り、この時は彼とも一月に
数度、肌を合わせる程度にまで落ち着いていました。穏やかな環境が私を変え
たのでしょう。
 彼とは長期休暇で、一緒にアメリカ中を見て回りました。
 本当に幸せでした。こんなに幸せでいいのかと錯覚してしまうくらい‥‥。
 しかし、こんないつまでも続くと思われた平穏な日々は、高校生活と同じよ
うに、突然終わりを告げました。
 父の海外勤務が終わり、日本へ帰国するようにとの辞令を貰ったのです。
 散々迷った挙げ句、私は両親と共に日本に戻ることにしました。
 日本。なんと懐かしい響きなのでしょう! 私は今まで感じることがなかっ
た望郷の念が胸に溢れ、戻りたくて仕方がなくなってしまったのです。
 彼とは‥‥別れました。私が振ったのです。
 日本に戻ることを告げた数日後、彼は私に指輪をプレゼントしてくれました。
 エンゲージリングでした。
 でも、私はそれを受け取りませんでした。これを受け取ってしまったら、自
分は本当に女になりきってしまうようで、怖かったのです。そして、何よりも
彼に強く強く惹かれている自分に恐怖していました。
 そうです。強制力が無くても、いつの間にか心が女へと大きく傾いていたの
です。いいえ。私は既に、女そのものでした。

572 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/14 18:01 ID:+q9EmdCC
 恐ろしいことです。
 同性愛者になってしまった気は、まったくしませんでした。にも関わらず、
私は彼を‥‥愛していました。いつの間にか私は、当たり前のように男性に好
意を抱くようになっていましたのです。
 男であったことを、ほとんど完全に放棄かけていました。
 それも、自発的に。
 私は悩み、煩悶しながら考えに考え抜き、決断を下したのです。

 彼に断りの電話を入れる時は、本当に胸が痛みました。
 その痛みは、そう。まさしく失恋の感情そのものだったことを、私はあとに
なって知りました。
 空港で彼の顔を見たとき、私の目から涙がこぼれました。溢れた涙で、彼の
姿が見えなくなるほど‥‥。

 日本に戻ってから彼からは何度か手紙が来ましたが、私は返事を出しません
でした。いいえ。それどころか一度も封を開ける事は無かったのです。
 そして一年ほど前に、一通の絵葉書が届いたのを最後に、彼からの手紙は途
絶えました。
 最後の絵葉書に書いてあった言葉は、

「結婚しました。君も幸せであることを祈っています」

 というものでした。
 私は今でもこの絵葉書を、大切に残しています。
 未練、なのでしょうか‥‥。

 私にはもう、わかりません。

===== 今回はここまで =====

573 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 20:09 ID:NZtKyROx
イイ(・∀・)

574 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 21:51 ID:C+OQoo4m
イイ(・∀・)

575 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/14 22:07 ID:Z0OVbZvr
イイ(・∀・)

576 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 00:49 ID:rjPPrTNl
イイ(・∀・)
以外にも何か感想を書きたいものでつ。













トテモイイ(・∀・)!!

577 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 02:33 ID:joN2mJvu
トテモイイ(・∀・)!!

578 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 03:14 ID:hLPQ1WbB
美少女のワレメが丸見えなサイトをハッケーン!
嬉しいけどモロ見えはいいのか?(*´д`*)ハァハァ
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/idol_kora/

579 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/15 03:16 ID:hLPQ1WbB
美少女のワレメが丸見えなサイトをハッケーン!
嬉しいけどモロ見えはいいのか?(*´д`*)ハァハァ
http://plaza16.mbn.or.jp/~satchel/idol_kora/

580 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/16 02:11 ID:1zUQQslf
キターーーーーーーヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ!!

581 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/16 20:54 ID:KYZ3Oh+k
トテモイイ(・∀・)!!
これから男に戻った先輩と初めての時と
男女役目が入れ替わった濃厚なエチーシーン期待する。


582 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/17 00:01 ID:C+XbWON6
過疎板


583 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/17 10:38 ID:SwG28C3y
いいねー。

584 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/20 23:58 ID:uUyszyt/
>>572
 日本に戻って来たとはいうものの、仕事もなく、私は家で無為な時間を過ご
していました。両親は花嫁修業だと笑って許してくれましたが、私の内心は凄
まじい葛藤で荒れ狂っていました。
 彼との別れが、私を精神的に追い詰めたのです。食欲は極端に落ち、一回り
はサイズが小さくなってしまったほどです。しかし、私の体はより一層輝き、
かえって魅力を増したようにさえ思えました。
 別れによって自暴自棄になり、セックスに溺れきっても不思議ではなかった
のですが、不思議とセックスに対しての欲求はありませんでした。何しろアメ
リカではありとあらゆるプレイをし、野外プレイや乱交、スワップや同性愛、
ハードSMまで経験しました。アニマルセックス以外のほとんどを味わったと
言っても過言ではないでしょう。
 無為に過ごす時間が一年を越えた頃、さすがに私の母も行く末を気にするよ
うになりました。なにしろ、26歳になったのですから。
 そうですね。確かな記憶があるのが5、6歳の頃ですから、男として暮した
期間と女にされてしまった期間が同じくらいになったのです。
 この頃には、このまま女として生きて行くしかないのかと半ば絶望していま
した。
 しかしある日、ふと、あることに考えが至ったのです。
 教師がチョコレートを渡しても、入れ代わりは起きるのでしょうか? 相手
は生徒でなくてもいい。教師が教師に、あるいは教師が生徒にチョコレートを
渡してみたならばどうなるのでしょう。
 まさに、運命の閃きでした。いえ、それは必然だったのでしょう。
 私は母校に連絡を取り、教師の口が無いか打診してみました。
 幸い、アメリカの大学を卒業して英文学を専攻していたということで、すん
なりと英語講師の形で就職できることになりました。
 もしかしたら、男に戻れるかもしれない。私の胸は高鳴りました。

585 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/20 23:58 ID:uUyszyt/
 私が英語講師として教壇に立ったのは、9月の新学期からでした。
 初めて授業に出た時の男子生徒の目を、私は今も忘れることができません。
 私も見られることを意識して、膝の少し下まであるものの体の線が出るタイ
トなスカートを選び、ストッキングを穿き、ガードルで体のラインをいっそう
絞り、線を美しく見せるようにしました。
 そうですね。まさにAVの美人教師そのものです。
 自分で美人と言うのもおかしな話ですが、自分の姿を鏡に映して見た時、ス
トッキングにまで染みるほど愛液をしぶかせてしまったくらい、感じてしまい
ました。
 体が‥‥疼くのです。
 男子の妄想の中で汚されている自分を想像するだけで、射精してしまいそう
な感覚に陥ることができます。
 見られることが、快感なのです。
 遠慮の無い牡(オス)の視線が、私の子宮をかき回すようです。女生徒の憧れ
の視線も快感でした。彼らは私が男だったと知っているのでしょうか。もちろ
ん知るはずなどありません。もし、私の正体を知ったとしたらと考えるだけで、
立っているのもつらくなるほど体の芯が甘く痺れ、疼きます。
 私は教え子に目を配るふりをしつつ、男に戻るための生け贄を探しました。
 観察をしてわかったのは、しばらく日本を離れている間に、学生の気質が大
きく変わっていたことです。授業にまったく集中せず、携帯でメールを交わす
学生の存在は、私には驚きでした。教師も生徒の親からの抗議を恐れて、ろく
に注意もしません。私の高校時代も授業そっちのけでマンガを読んでいたりす
る人はいましたが、これほどひどくはなかったと思います。
 うちの学校はまだましな方だという先輩教師からの言葉には、ただもう、驚
くしかありませんでした。

586 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/20 23:58 ID:uUyszyt/
 ここの教師はこの学校の卒業生が多いということには、少し驚きました。
「職場結婚率も高いのよ」
 と、先輩が教えてくれた時、私は一瞬、どきりとしました。
 この学校の女性教師は皆、美人揃いです。私もこの中にあっては、普通より
少し美人程度にしかなりません。私の就職を取り計らって下さった理事長も、
お年は召しているものの上品な美しさの素晴らしい方でした。
 この環境が私を落ち着かせてくれました。同僚や先輩の男性の刺すような好
奇の視線もなく、私は次第に教師としての自信をつけていったのです。
 ただ、やはり男子生徒の視線は変わりませんでした。先生を嫌らしい目で見
ている生徒がいると教えてくれる女生徒もいました。彼女にとって、私は憧れ
の存在なのだそうです。
 心が痛みました。
 本当の私は、彼女達に尊敬されるような存在ではありません。男でありなが
ら女の体を持ち、淫らな妄想に身を焦がす哀れな人間‥‥。女の快楽を貪欲に
求めながら、男に戻りたいと願い、本当は男なんだと自分を慰めていると知っ
たなら、どんな反応が返ってくるでしょう。
 彼女達に尊敬される偽りの自分よりも、ごく普通の男に戻りたい。
 ですが、この頃にはもう、私は男であるという自覚を半ば失っていました。
男であった時期があったのが夢の中のできごとのようでした。それでも時折、
自分が男になり、見知らぬ女性とセックスをする夢を見る事がありました。目
が覚めた時の股間の確かな寂しさが、私が本当は男である事を忘れさせてくれ
なかったのです。
 女であろうとしても、心の中に残った男としての部分が完全に女性になるこ
とを拒否するのです。
 男手も女でもない中途半端な自分に、私は深く悩み続けていました。

587 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/20 23:59 ID:uUyszyt/
 1年目のバレンタインの直前になっても、誰にも私の胸はときめきませんで
した。
 2年目と3年目もまた、1年目のように何事もなく月日は過ぎてゆきました。
 もう駄目なのかもしれない。
 私は半ば諦め気分で、男性とお付き合いを始めました。
 でも、長続きしません。誰もが私の体を求め、セックスをすれば私の虜にな
ります。ですが、私を満足させてくれる人は一人もいませんでした。
 無理もないでしょう。自分の中にある男の視点から見ても、私は完璧に近い
女でした。自分自身を犯したくなるほどです。
 どうして男は勝手なのでしょう。自分一人だけ射精してしまえば満足してし
まうような男達は、もう御免でした。
 別れ話を持ち出すのは、いつも私。
 目の前で男の表情がみるみるうちに変ってゆくのが、内心で可笑しくて仕方
がありませんでした。
 惨めな男。哀れな男‥‥。
 弄ばれているのがわからないほどのめりこむ心理が、私にはたまらなく不快
で、激しい嫉妬をかきたてられました。どうして彼らは自分の内面を省みない
のでしょう。自分勝手で、外見や体面を気にする男達‥‥。セックスも、私に
スキンを使わせまいとする人ばかりでした。
 妊娠をするだなんて、考えるだけでも死にたくなります。私は一時の夢を見
せた後、冷たく別れ話を持ち出して彼らを地獄に叩き落としました。何人、い
いえ、何十人も。
 抱かれるだけ空しくなるだけだというのに、私は男漁りを止められませんで
した。男に戻ったならば彼らのようにはなるまいと堅く心に誓いつつ、それが
望みの無い願いであることを、私は薄々心の中で感じ取っていました。
 そして私は、長い間していなかったオナニーをするようになっていました。
もちろん、私自身をオカズにして‥‥。

588 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/20 23:59 ID:uUyszyt/
 このまま独身で一生を過ごそう。そう思い始めた4年目の秋のことでした。
 定年退職した先生の代わりにやって来た、さえない風采の男性教師を見た瞬
間、私は驚きました。
 彼です。
 間違いありません。私の直感は、彼が運命の相手だと告げていました。彼を
視線の端に入れるだけで乳首が立ってしまうほど、心臓がどくどくと脈打って
います。校長先生の話も耳に入りませんでした。
 年は私より二歳上。この学校の卒業生ですが、今までは別の公立高校に勤め
ていました。学区変更により高校の統廃合の煽りで職場を無くし、母校へと舞
い戻ってきたというのです。
 まさに‥‥運命の人です。なんでもっと早く逢えなかったのでしょう。
 私の目は、彼に釘付けになったままでした。
 彼が来て教壇に立つようになってからは、生徒にも私の変化はわかってしまっ
たようです。彼の姿が見えていなくても、私の体からは純真な生徒を惑わす妖
気にも似た色気が発散されするようになったようでした。そして私は生徒を惑
わし、肉体関係を結ぶこともしばしば起こるようになりました。
 ですが、私が本当に抱かれたいのは彼だけ‥‥。
 頭の中に、もしかしたら彼こそが私を女にした先輩なのかもしれないという
考えが頭をかすめましたが、確かめる術はありません。もし、あの先輩だとし
たら、彼は再び女性になってしまうのでしょうか。
 でも、そんなことはどうでもよくなっていました。

 そしてバレンタインデーの放課後、私は廊下に人がいないのを見計らって、
彼にチョコレートを渡したのです。


===== 今回はここまで =====

589 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/21 01:13 ID:kSE9mEPF
(゚д゚)オオ。。。

590 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/21 06:30 ID:T1aVmF19
トテツモナクイイ(・∀・)!!

591 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/21 14:20 ID:1GVoXSV5
トテモイイ(・∀・)!!
物語も佳境、このスレも佳境だ!

592 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/26 03:58 ID:UArlfqPr
kakikoないと寂しいでしょうからカキコ

593 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/27 00:49 ID:x3EOy4QO
残り20KB程度…いけるのか?380 ◆PKEHY060jYさん、がんがってください。

594 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/28 00:45 ID:GtBi8i9D
24時間後に期待シマス。

595 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/28 22:20 ID:uFCwpBdq
>>588
 チョコレートを渡した時、彼は、
「義理にしては大きいね」
 と言いました。もちろん義理なんかではありません。
 私は黙って彼を物陰に引っ張りこむと、顔を引き寄せ、唇を割って舌を入れ
ました。キスと呼ぶにはあまりにも濃厚な淫技に目を白黒させている彼の耳元
で、私は甘いホットチョコレートのような声で囁いたのです。
「あなたが、欲しいの。セックスがしたいわ‥‥」
 押さえきれません。このまま廊下で服を脱ぎ、彼の上に乗っかりたいくらい
に私は欲情しきっていました。
 この後、私は彼に何を言ったか憶えていません。
 私達は逃げるように学校を後にし、彼の家に行くのさえ待ちきれず、ホテル
へと駆け込みました。私は部屋の扉を潜るが早いか、自分の服をなかば引きち
ぎるように脱ぎ捨てて下着姿になると、崩れるようにへたりこみ、彼の股間に
顔を埋めました。
 座りこんだのは、腰から下の力が抜けてしまったからです。下半身は私の男
としてのプライドなどお構いなく、早くペニスをと要求し続けていました。
 彼のズボンを脱がせた瞬間、男の匂いが‥‥私には出したくても出せないオ
スの体臭が鼻を刺激します。汗や分泌物が醸し出すえもいわれぬ香りに、私は
陶然となりました。鼻から子宮に槍を突き刺されたような衝撃が走ります。
 汗臭さと牡の匂いがたまりませんでした。久し振りに味わうペニスを想像す
るだけで、私は軽く失禁してしまったほどです。
 恥ずかしくて、情けなくて、途方もなく高ぶりました。
 学校から場末のラブホテルへと直行し、体も洗わずに男のペニスを求める淫
らな自分の姿に、私はパラパラに崩れ去ってしまいたくなるほどの屈辱を感じ
つつ、これは呪いのせいなのだと思いこもうとしました。
 しかし私の頭のスイッチは、完全に淫乱モードへと切り替わっていました。

596 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/28 22:21 ID:uFCwpBdq
 蕩けそうでした。
 まるで麻薬中毒患者のように震える手付きで、私は彼のトランクスを引きず
り下ろしました。
 ペニス、ペニス‥‥ペニス! 頭の中はそれだけで一杯でした。
 私が求めてやまない、失ってしまった男性のシンボル。思わず私は、彼の股
間に頬擦りをしてしまいました。彼の陰毛と硬くなり始めたペニスが私の頬に
当ります。
 舌で亀頭のくびれをなぞると、瞬間的に固さが倍増して宙を向きました。幹
から陰嚢にかけて、舌を這わせます。彼の呻き声が、ますます私の官能を増し
ていきました。
 頭の中が沸騰し、脳がぞろぞろと蕩けて子宮へ落ちてゆくようでした。私は
夢中で彼のペニスを口に含み、くるみの殻のような亀頭を舌と上あごの両方で
味わうようにしながら、唇やほおの裏側まで使って吸いました。
 わずかに漏れ出る粘液には、既に精液の味が感じ取れました。次の瞬間、ペ
ニスが膨れ上がったかと思うやいなや、私の喉奥に向かって激しい勢いで精液
が溢れ出てきました。
 これだけで私は、あまりの気持ちよさに気が遠くなってしまったのです。
 粒すら感じられる濃厚な精液を味わいながら、頭のどこかではこれが最後な
んだから、これくらいはがまんするしかないかと考える男の部分と、この濃さ
から察するとかなり長い間溜めていただろうから、まだたっぷり味わえる、嬉
しいと考える女の部分が渦を巻き、ぐちゃぐちゃになっていました。
 ペニスから口を離し、呆然としている私を彼はシャワールームまで抱いて連
れていき、最大水量で下着姿のままシャワーのお湯を浴びせかけました。
 甲高い喜びの声をあげ、私は続けさまに何回も絶頂を感じ、彼の脚にすがり
つきました。そして毛深い脛に顔を寄せ、こう懇願したのです。
「早く私を犯してください」
 ‥‥と。

597 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/28 22:21 ID:uFCwpBdq
 そのままシャワールームで、バックから突かれました。
 背中にはシャワーの水流が絶え間無く襲いかかり、彼のペニスによる刺激と
鷲づかみにされたお尻の痛みと伴って私を狂乱に陥れます。
 体が燃える、溶ける! ‥‥本当に狂いそうでした。
 声が止まりません。悲鳴のような喘ぎ声を出しながら、必死に荒波に抗おう
としますが、彼の灼熱のペニスは、長い間セックスをしていなかった私の官能
を枯れ枝に火を着けるが如く、易々と燃え上がらせたのです。大きさも太さも
関係ありません。
 危険日だなんて、どうでもよくなっていました。
 自分を犯している男の肉体を心の底から愛しく思い、今までどこか冷めてい
た心が燃え上がりました。今までにおぼえた総てのテクニックを駆使して、彼
を悦ばそうと全身全霊を尽くしたのです。
 彼が私の奥底へザーメンを注いだ瞬間、私は同時に射精していました。もち
ろんペニスなど無いのですから、幻覚です。
 私は長年忘れていた感覚に酔いしれました。
 幻覚の射精は止めども尽きません。次から次へと体の奥底から、十年あまり
の間に溜まりきった、にこごりのような精液が出てゆくようでした。どうやら
私はこの時、小水を漏らしていたようなのです。
 無重力になったかと思うと、次の瞬間、私は勢いよく大空へ放り投げられた
かのような感覚をおぼえ、大きな声を上げてしまいました。
 私が、真の絶頂を知った瞬間でした。
 今までの絶頂は、これに比べれば小指の先程も無いちっぽけな満足感でしか
ありません。深い深い、真の悦びは、魂をもとろけさせる極上の蜜の味でした。
 彼は私の体を、背後から溶け合うほどきつく抱きしめました。私は彼を抱き
しめられない空しさと共に、深い満足感と広大な海のような静かで深い快感を
感じていました。
 射精してもなお固い彼のペニスは、敏感になっている私の性感を刺激し続け
ていたのです。

598 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/28 22:21 ID:uFCwpBdq
 上昇から一転して、落ちてゆくような逆の感覚に戸惑い、私は彼を振りほど
くとバスタブに腰を掛けて彼の身体に抱きつき、背中に爪を立てました。彼も
その姿勢で再び私に挿入しました。脚を絡めたためピストン運動ができなくなっ
た彼は回転運動に切替え、私の中をかき回します。
 彼が動くたびに私は絶頂に達します。続け様に襲い来る絶頂に私の頭は爆発
寸前でした。次第に肉体の感覚が失われてゆき、純粋な快感だけを感じるよう
になっていきました。
 気持ちいいのが、止まりませんでした。
 この時はもう、彼が何をしていたのかおぼえていません。
 ただひたすら彼にしがみつき、声にならない声を絞り出し、まるで脳だけが
荒波の中へ投げ出されたようでした。頭を直接愛撫され、むりやり快楽の信号
をペニスでねじ込まれているような圧倒的な快感が、私をセックスの大渦に飲
みこんでしまいました。
 気がつくと、私はベッドの上で組み敷かれていました。彼は上におおいかぶ
さりながら、私の首筋を舐めていました。ただ舌先でなぞられているだけなの
に、挿入されているかのような気持ちよさを感じます。
 私が意識を取り戻したのを察して、彼は上から退いてくれました。
 体は重いのに、気分だけは異様にハイになっていました。プールの中で手足
を動かすようなねばっこさを感じつつ、私は彼にもたれかかります。汗の匂い
と、男性の体臭が鼻からアヌスまで一直線に突き抜け、精液と私の体の匂いが
まだ完全には引いていない快楽の残滓を活性化させます。
 少し照れたような彼の顔。
 愛しい‥‥。
 胸が高鳴ります。男なのに、私の心臓は早鐘を打つように高鳴っています。
 間違いない。彼が運命の人です。
 私の心は高校生時代へと遡っていきました。

599 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/28 22:22 ID:uFCwpBdq
 あの、運命の日。
 先輩も今の私のように感じていたのでしょうか。
 戸惑い。胸を焦がす焦燥感。そして‥‥情熱。
 私はシャワーを浴びに立とうとしてよろめいた彼のうしろから抱きつき、背
中に顔を埋めました。
 一分、いえ一秒でも彼を離したくなかったのです。
 男性の、広い背中。
 身じろぎもせず、じっとしてくれている彼に体を預けていると、安堵で胸が
一杯になります。
 私は、これが男に戻るための単なる儀式だということを頭の中からいったん、
消し去りました。今、この時を心行くまで堪能したい。その想いが、体から溢
れ出して世界中へと広がってゆくようでした。
 私の手に何かが触れました。
 それは、彼と私の体液で濡れた赤銅色のたくましいペニス‥‥。
 私はたまらず、前へと回ってそれを口に含み、顔を動かし始めました。口の
中に広がる、苦くて甘い体液をすすり、知る限りのテクニックを駆使して、彼
の形を熱さを口の中全体で味わいます。
 やがて口に広がる、豊潤な白い甘露‥‥。
 腰から下が溶鉱炉の中で溶けてしまったようでした。
 私は口の端から精液が垂れているのも気にせず、彼を押し倒しました。あれ
だけたっぷりと射精したはずなのに、彼のペニスはまったく硬さを失っていま
せんでした。
 それから何度、いえ、何十度目かの成層圏を突き抜けて宇宙まで行ってしまっ
たかのような絶頂を感じたでしょう。度重なるアクメによる心地好い疲労で眠
りに就く私は、ペニスを受け入れたまま彼の腰に脚を絡めて眠ったのです。
 疲れきるまで愛された充実感を感じながら‥‥。


===== 今回はここまで。次回は、最終回 =====

600 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/29 01:45 ID:Ug35uZ6I
トテモイイ(・∀・)!!
いよいよ最終回。スレも残り10K強。容量的OKでつか?

601 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:50 ID:XXhxCbnp
>>599
 あのバレンタインの翌日、とは言っても東の空がほのかに明るくなるまでセッ
クスをしていたのですから、眠っていたのは、ほんの一時間ほどだったのでしょ
う。
 私はかなりの低血圧です。いつものように無意識に長い髪をかき分け、重い
体を起こそうとして、体の上にタオルケットがかけられているのを知りました。
 いつものように‥‥?

 見慣れた体。
 女の、からだ‥‥。
 この時、私の心の中に浮かび上がった感情は――落胆?
 いいえ。安堵でした。
 続けて、震えが起こりました。
 恐怖です。私は、完全に女性として考えていました。いつもと変わらない女
性としての自分を確認して、ほっとしていたのです。
 彼に対する愛も変わりませんでした。それどころか、前よりも強く彼を想っ
ている自分に気がつきました。嫌おうとしても、嫌いになれない。忘れようと
すればするほど、彼のことで頭の中が一杯になってしまいます。
 これは恋? それとも愛?
 私は彼に完全に心を奪われていました。それが呪いによるものなのか、自分
自身の意思によるものなのか、私にはわからなくなっていました。
 もうとっくにヴァレンタインは終わっています。
 女のままということは‥‥もう、おわかりですね。
 そうです。私は彼と性別を入れ替えることができなかったのです。
 どうしてこうなってしまったのか、私はベッドの上で半身を起こしたままじっ
と考え込んでいました。
 でも、こんなことで急に何かがわかるはずなんかありません。

602 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:51 ID:XXhxCbnp
 口を半開きにして小さないびきをかいている彼にタオルケットをかけてやり、
しばらくの間彼の寝顔を眺め、横目で時計を見ました。
 午前6時5分。まだ学校に行くには早い時間ですが、このままホテルから学
校に行くわけにはいきません。
 私は彼を軽く揺さぶって起こしてから、またのしかかってこようとする彼を
キスで押し返し、シャワーを浴びに行きました。本当は私も彼の求めに応じた
かったのですけれども。
 太腿が少しひりひりしました。精液がこびりついていたからでしょう。その
痛みすら私には心地好いものでした。痛む場所を指でなぞると、不思議と気持
ち良かったのです。
 私はまだ湿ったままの下着をつけ、彼と別れてから自分のマンション(昨年
の4月から、私は実家を出て一人暮らしをしていました。もちろん、賃貸です)
に帰って身仕度を整えました。本当は髪も洗いたかったのですが、髪を乾かす
余裕はありませんでした。ホテルのシャンプーの匂いに気づかれまいと、私は
いつもはしない香水とヘアコロンを軽く吹きつけてから家を出ました。

 授業に出た私ですが、眠くて仕方がありませんでした。
 でも、彼はタフですね。いつもと変わらない様子で授業をしていたそうです。
私なんて、いつもは使わない椅子にでも座らないではいられないほど、腰から下
がくたくたになっていたというのに‥‥。
 心の中が暖かく、幸せなのが何よりも怖い事でした。
 完全に女になりきってしまったという自覚があるのに、どこか醒めた男の部
分が女の私を嫌悪します。
 職員室に戻り、放課後になって私は初めて、周囲の奇妙な視線に気がつきま
した。祝福をするような、哀れむかのような‥‥。
 私は思わず、あっと声を上げそうになってしまいました。

603 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:51 ID:XXhxCbnp
 わかったんです。先生方が私に向ける視線の意味が。
 そして、なんでこの学校は美人の先生が多いかという、その理由も。
 彼女達がここの卒業生だということは知っています。どうしてこの学校に戻っ
て来たのでしょうか? そうです。彼女達もまた、やはり元は男性だったので
しょう。言葉にはできませんが、私にはわかります。
 この学校の理事長も、やはり元は男だったと思います。
 面接時に感じた視線は、同類を見る哀れみと慈しみだったのです。
 決して男に戻れはしないのに、僅かな希望を抱いてやってくる哀れな「女」。

 ――そう。

 私はどれだけ男だと主張しようとも、誰から見ても女なのです。子を宿し、
産み、そして育てる者‥‥。あの直感は、彼が夫となる人間だと告げていたに
過ぎなかったのです。
 私はそれを、自分の都合のいいように解釈していただけ‥‥。

 ここでようやく、現実の時間に追いつきました。
 今日は3月20日。もう、時間も午前6時近くになってしまいました。
 そろそろ彼が目覚めそうな気配がします。
 ふふっ‥‥。
 そうです。私は彼の家に押し掛けて一緒に暮しています。今は学校も春休み
ですから、一日中愛しあうこともできるんです。毎日のように睦みあっている
のに、彼は昨晩も、たっぷりと濃い精液を注いでくれました。
 私はもう、彼のことしか考えられません。
 これが呪いのせいではないことは確かです。私は、男の心を残したまま、女
性として彼を愛してしまったのです。

604 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:51 ID:XXhxCbnp
 彼が、私を女にしてしまった先輩なのかどうかはわかりません。
 いいえ。そんなことなんて、どうでもいいのです。
 彼こそが、私の運命の人であることが重要なのです。私の魂を縛りつける、
たった一人の男性。今ならば、彼との出会いもまた、奇跡の一つだったのがわ
かるのです。
 そして、私は決して男には戻れないということも。
 既に私は、男として過ごした期間と女性として過ごした期間が、ほぼ同じに
なっています。もし男に戻れたとしても、幸せな生涯を送れるとはとても思え
ません。
 私は女としての悦びを知ってしまったから。人を慈しむ幸せを知ってしまっ
たから。服従する快楽を知ったから‥‥もう男には戻れないのです。

 最後に、もう一つ告白をしなければなりません。
 なんで呪いがあるにもかかわらず、誰にも見せることのない、こんな文章を
したためられたのかという理由を‥‥。
 恐らく私は妊娠しているのでしょう。一月以上もずっと避妊をせずセックス
をし続ければ、健康な男女の間で妊娠をしないはずがありません。胎内で小さ
な命が息づき始めているのが、私には、はっきりと自覚できるのです。
 いつもは正確に来る生理がなかった時、私は恐怖と歓喜という、相矛盾する
感情に心を揺さぶられました。そして、女であることを呪う言葉を口にして、
私は初めて、呪いから解放されたことを知ったのです。
 ああ‥‥なんと残酷なのでしょう! やっと女として生きて行くことを決心
し、男であったことを忘れようとした矢先に、強制力が無くなるなんて! そ
して、男であるという自覚を残したまま出産をしなければならないとは、あま
りにも残酷過ぎます。

605 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:52 ID:XXhxCbnp
 私は恐ろしいのです。
 堕胎手術を考えようとしても、押さえようの無い幸福感で心が満たされてし
まいます。これが新しい強制力なのでしょう。決して堕すことなどできないと、
私にはわかります。
 私は秘密を心の内に秘め、子供を産み、育てていくしかないのです。
 はたして私は、正気を保っていられるのでしょうか‥‥? それとも、出産
をした時に別の強制力が私を縛るのでしょうか。
 この文章を打っているパソコンのキーが、愛液で濡れています。彼の精液も
混じっているでしょうね。まだ、し足りないと体が求めているのです。心もま
た、同じ感情を抱いているのがわかります。
 私は、淫乱なのです。
 本当は男なのに、女の体と半ば女になってしまった精神を持つ、堕落した淫
らな人間‥‥。恥ずかしさで、このまま死んでしまいたいほどです。
 でも、そんなことはできないと、私の中の淫乱の血が囁きます。人から愛し
てもらえなくなるまで、私はセックスを求め続けるのでしょう。
 この血がある限り、私は永遠に矛盾する感情に苦しめられるのです。しかし、
私にはそれさえもが快楽であり、服従する喜びと屈辱にもみくちゃにされ、そ
れでも体を開くのでしょう。
 それは、たった一度の勇気を出せず、女であることを心の中で受け入れてし
まった私に対する、運命が与えた残酷な‥‥そして、あまりにも甘美な罰なの
です。

 S.K

 ===== END =====


606 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:53 ID:XXhxCbnp
               「能力」

 真太郎が不機嫌なのには理由があった。

 彼が、自分の周囲に起こる不思議な事象に初めて遭遇したのは、小学校五年
生の時だった。
 クラスの中でもひ弱そうで、気の小さい少年を寄ってたかっていじめている
光景を苦々しく思いながらも黙殺していた真太郎が、
「あいつが女だったら、反対にいじめられる立場になるだろうな」
 と思った次の瞬間、甲高い悲鳴が上がった。
 視線を向けると、リーダー格の少年がいたはずの場所には、だぶだぶの男物
の服を着た、長い髪の愛らしい少女が立っていた。たちまち教室は他クラスを
も巻きこんだ大騒ぎの渦となり、教師が駆けつけてきた。
 やがて彼……もう「彼女」なのだが……は病院へ連れていかれ、精密検査を
受けた後、完全に女性になっている事が確認されたようだ。ようだ、というの
は、彼女は女になってしまってからは一度も学校へ登校せず、どこか遠くへと
転校してしまったからだった。
 学校は一時騒然となったが、やがて沈静化していった。
 彼らにいじめられていた少年は、皆から遠ざけられるようになった。いや、
呪われたやつとか噂されて、無視されるようになったのだ。
 真太郎は彼を可哀想に思ったが、何もしてやれることはなかった。彼を相手
にしたら、自分もまたシカトされるのがわかりきっていたからだ。
 もし、彼が可愛い女の子だったら無視される事もないかもしれないのにな、
と心を痛めた。
 次の日、その少年は学校を休んだ。
 クラスの担任教師は青い顔をして、今日は自習だと言い残して、教頭と共に
車でどこかへと向かった。自習だと喜ぶクラスメートの中で、真太郎は胸騒ぐ
なにかを感じ取っていた。
 その予感は、数日後、確かなものとなった。

607 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:53 ID:XXhxCbnp
 朝のホームルーム時に、担任が固い表情で迎えたのは、細身でおかっぱの髪
をした、くりくりとした大きな目が快活な印象を与える美少女だった。
 担任は、彼女は、あのいじめられていた少年だと告げた瞬間、クラスはひっ
くり返るような大騒ぎになった。
 しかし、騒ぎが収まった後は彼女の周りには人の輪ができていた。
 彼女は時々つっかえながらも、先日とはうってかわったような明るい表情で
次々と浴びせかけられる質問に、丁寧に一つずつ答えていた。
 そして彼女はめでたくクラスの一員となり、その後はいじめられることもな
く、小学校生活を終えることができたのだった。
 だがこの時、まだ真太郎は自分の持つ力に、気付いていなかった。

 次に真太郎が「事件」に遭遇したのは、中学二年の修学旅行の時だった。
 修学旅行の定番である京都や奈良、東京などではなく、東北地方へと行くこ
とになっていた真太郎の中学は、旅行に行く前からテンションは最低だった。
なにしろ、遊ぶような場所はほとんど無い。教師が生徒の管理がしやすいから
そこを選んだという噂が出るほど、周囲には大自然が広がっているだけだった。
 ただ救いだったのは、おかずは名産の黒毛和牛で、和牛づくしの料理は旺盛
な中学生の食欲を補ってありあまるものがあった。そして、この旅館には名物
の大浴場もあった。露天、内風呂、打たせ湯など、趣向を凝らした風呂の数々
は、生徒よりもむしろ教師に評判が良かった。
 6クラスある生徒たちを収容するために旅館は貸切状態で、大浴場もまた同
様だった。そろそろ体の差異が気になる微妙な年頃の少年にとって、他の人と
入る風呂は抵抗があり、大浴場へと向かったのは全体の四分の一以下だった。
 そこで事件は起こった。
「お前らのチンコ、ちっちぇえな。俺なんかもうずる剥けで大きいんだぜ」
 などと大きな声で触れ回りながら同級生達をからかっていた一団を見て、真
太朗は心の底から不快になった。

608 名前:名無しさん@ピンキー :03/06/29 13:54 ID:2bhVB730
(σ・∀・)σ

609 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:54 ID:XXhxCbnp
 お前らなんか、ぺったんこの胸でブスな女になっちまえばいいんだ。
 悪意を込めて彼らを見つめると、彼らは突然苦しそうにうめいて、床に膝を
ついた。少年達は呆然として見つめる衆人環視のもとで、見る見るうちに体が
縮んでゆき、やがて女になってしまったのだ。
 倒れていたのは五人。
「な、なんだよ! これ、どうなっているんだよ!」
 甲高い声が大浴場内に響きわたり、周りから声にならないどよめきが上がっ
た。彼女達に共通するのは、薄い胸だが、かなりの美少女だということだ。な
にがなんだか理解しかねている元は少年だった少女は、たちまち同級生に押し
倒され、さっきまで嘲笑っていたペニスに貫かれ、膣が腫れ上がるまで犯しに
犯し抜かれた。
 まだ半分近くが輪姦に参加できないで順番を待っている時、浴衣を着て、酒
臭い息をした真っ青な顔の教師たちが数名、ふらつく脚で慌てて大浴場にやっ
てきた。良心が咎めたのか、それとも満足したからなのか、誰かが教師を呼び
に行ったようだった。
 修学旅行は即日、中止となった。
 学校へ帰ってから一週間は自宅学習となり、学校が再開した時には、あの五
人はどこかへと転校していった後だった。
 風の噂では、何人かは妊娠してしまったようだという。
 事ここに至って、真太郎は自分が持つ不思議な力にやっと気が付いた。
 自分の能力を知った真太郎が初めて自分の意思で男を女に変えたのは、粗暴
ですぐに手が出る、二歳年上の兄だった。
 家中が大騒ぎになった。病院へ行き、精密検査を受けたが、結果はもちろん、
完全な女性だというものだった。医師の診断書を添え、戸籍も女性になった兄
……いや、姉は、ショックからか登校拒否になってしまった。
 真太郎が高校に上がる頃にようやく立ち直り、夜間学校へと通い始めた姉は、
以前の性格とは全く違う、人を思いやる優しい女性になっていた。

610 名前:380 ◆PKEHY060jY :03/06/29 13:54 ID:XXhxCbnp
 それからも真太郎は、自分の意思で十数名を女にした。
 数人でエロビデオを鑑賞している最中、悪友の一人を女にしたこともあった。
もちろん、たちまち彼女は押し倒され、哀願の言葉も空しく処女花を散らして
いったのだった。
 だが、真太郎は不満だった。
 彼が不機嫌なのには理由があった。
 まるで興奮しないのだ。
 周りが、自分が起こした状況によって恩恵をこうむっているのに、彼だけは
その利益に与れないのだ。もちろん、不能なんかではない。ちゃんと勃起する
のに、自分が女にした相手にはなぜか欲情できないのだ。
 たまらなくなって男に戻そうとしたこともあったが、どんなに意識を集中し
ても女から男にすることはできなかった。一方通行の能力なのだ。
 女になった元男性達は、変わり果てた姿を恥じてかどこかへ姿を消してしま
う者もいたが、ほとんどは女性としての生活をエンジョイしていた。真太郎の
姉も、結婚して幸せな生活を営んでいる。今や、二児の母だ。
 こうして何年か能力を使わなかった真太郎だが、ある日、風呂上がりにトラ
ンクス一枚の姿でビールを飲んでいる時、突然わきあがる悪戯心を押さえきれ
なくなった。
 もし、この能力が自分の体にも働くならば……。
 彼は鏡の前で、意識を集中した。
 女の体は、どんなに気持ちがいいのだろう。酔った勢いで、真太郎の妄想は
どんどん膨らんでゆく。
 鏡に映った姿が、不意にぐにゃりと歪んだ。
 やがて深夜の部屋の中で、声にならない声が上がった。

 真太郎改め、真理奈(まりな)がその後どうなったかは、わからない。


 ===== END =====


DAT2HTML 0.26 Converted.

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!