13

 朝方、恋は苦しそうな声に目を覚ました。抱いている心に注意を向ける。
「心ちゃん?」
 ひょっとして、強く抱きしめ過ぎたのかと確認する。どうやら違うようだ。
 しかし、酷くうなされている。怖い夢でも見ているのだろうか、
「……ろ‥やめろ‥うぅ‥‥だ‥‥やめ‥‥やめろぉ」
 パジャマがわりのバスローブが肌蹴て捲くれあがり、小さな乳房も可愛らしい恥丘も、すべてが丸見えになっている。
「まあ‥‥大変‥‥」
 赤面しつつ、乱れたそれを直そうとして改めて気付く。心の乳房は痛々しいほど充血して張りつめ、乳首が立ってしまっている。太腿を悩ましげに擦り合わせ、腰をくねらす。
 頬を紅く染め、目尻には涙が滲んでいる。荒い呼吸、時おり深い吐息をつきながら、うわ言を繰り返している。
 {もしかしたら‥‥いいえ、やっぱりそうなのね……}
 恋は一人で納得する。彼女は心が何によって、何のために『選ばれた』のかを知っている。
 いま心が苦しんでいるのは、『そのため』なのだということも分っている。
 彼女に与えられた役割りは、心を守り育てること。
 ――しかし、その恋においても、今の心が本当は男だったことまでは知らない。いや、知らされてはいない。
 所詮は彼女も、その《何モノか》にとっては取るに足りない、つまらぬものの一つに過ぎない――
「可哀想な心ちゃん‥‥私の大切な可愛い心ちゃん‥‥いま、楽にしてあげる」
 恋にとって、心はもっとも大切な存在。『彼女』よりも大切なものなどこの世にはない。
 心を一人前に育てあげることは、亡き両親に誓った約束でもあり、彼女のすべてだ。
 母親代わりとしての母性からくる愛情‥‥‥だが、心に対する気持ちはそれだけではない。
 ゆっくりと本当に少しづつ、しかし確実に美しく成長していく心。見守るうちに芽生えた、もう一つの気持ち。それを知られてしまう事を、それを知られて拒まれる事を恋はずっと恐れてきた。
 だが『あの事』以来、その気持ちが抑えきれなくなってきている。
 他の誰かに心をとられてしまうくらいなら、いっそ自分が――
 {穢してしまいたい……誰よりも優しく愛してあげたい……守ってあげる。すべてから……}
 この気持ちに偽りは無い、たとえそう在るべく創られたモノであったとしても‥‥‥
 しかしまだ、恋はギリギリのところで『母』で在り続けている。
 昨日の風呂でのコトにしても、『世話』を焼く延長にあったものだ。
 女性として当然の嗜みといえる、正しい『身体の洗い方』を教えたつもりに過ぎない。
 だから、指とスポンジで丁寧に『洗って』あげただけ。直接的な性行為とは違う。
 もっとも、若干の悪戯心があったことは否定できない。
 心は無意識のうちに自分の『役割』を察しているのか、『女』であることを拒んでいる。
 その身体が第二次成長前の、男女の差がほとんどない子供のまま時を止めようとしているのも、自分のこころの性別を男だと考えていることも、その現れなのではないだろうか。
 『こころは男』であることを、心は隠しているつもりらしいが、恋は当然ずっと昔から気付いている。
 彼女は『母親』なのだ、気付かぬわけがない。知らないふりを続けてきただけだ。
 出来れば、心に自分が女の子であることで苦しんでもらいたくない。女の喜びを知っていれば、心の『役割』はずっと楽になるはず。恋はそう考えてもいる。
 いま心は眠っている。この部屋には二人きり、誰にも邪魔されず、知られることもない。
 これから自分がする行為は心のためにもなること、決して欲望のままに彼女を穢すことではない。
 恋は必死で自分に言い訳しつつ、ゆっくりと心の唇に自分のそれを重ねた。
 心を起こしてしまわないよう、軽く触れる程度のキス。心が気付かぬことを確認すると、そのまま首筋へ移動して、さらにキスを続ける。やさしく唇が触れる度に、心の吐息がもれる。
 さきほどまでと少し違う、甘い吐息。心の腕が絡みつき、恋の頭を抱きかかえてくる。
 苦しげに歪んでいた表情が、ふっと和らぐ。
「怖かったのね‥‥‥ごめんなさい。もっと早く気が付いてあげられなくて‥‥」
 胸に顔を埋めて抱きしめ返す。心の鼓動が聴こえる。少し、はやい。
 顔を上げて、小さな胸を見つめる。
 {やっと‥‥やっと‥‥}
 昂る気持ちを抑えることが出来ない。今の自分の鼓動は、心よりもずっとはやいに違いない。
 桃色の蕾の片方をそっと口に含む、ぴくんっと心の身体が強張る。
 初めて、本当に初めてだ。心に『こんな事』をするのは‥‥‥
 これまで何度となく目にし、触れてきた心の身体。ずっと世話をして、大切に守り続けてきた。
 一度として、純粋に『愛する行為』をしたことなどない。『母親』の仮面を被り続けてきたつもりだった。
 口に含んだ蕾を舌先で転がし、時おり強く吸う。もう片方を指先でいじりつつ、小さな乳房を揉みしだくと、その度に心の身体はビクビクと大げさなほど反応し、切なそうに甘い声で啼く。
「いやぁ‥‥やめ‥‥だめ‥ダメぇ‥‥や‥やぁ‥ん」
 {いけないことをしてる‥‥心ちゃんを困らせて‥‥でも‥可愛い‥}
 こころの奥底で堪えられないほどの喜びが踊る。身体中が熱くなり、『自分』が濡れていく。
 {なんて‥‥私、いやらしいの‥‥}
「心ちゃん‥心ちゃん‥‥心‥心‥‥」
 囁きかけながら身体の中心に沿って舌を這わせ、何度もキスをする。
「あん‥ああ‥‥やぁ‥うぅ‥‥ぴゃ!?‥‥ぁあん‥うぁ」
 可愛らしいヘソに舌を這わすと、小さな悲鳴をあげる。それがあまりに可愛くて、しつこくそこを責めてしまう。
 ついに心の『女の子』にまで到達する。細い太腿の間に顔を埋めていく。
 鼻先をピタリと密着させて匂いを嗅ぐ。甘いミルクのような心の体臭を、さらに甘く強くしたような香り。
 {いい香り‥‥どうして、こんなに良い匂いがするの?}
 香りを胸いっぱいに吸い込む。息がかかってくすぐったいのか、心が身悶えする。
「ん‥んん‥あっ‥‥ぅう‥ん」
 秘裂をそっと左右に押し拡げ、くすみ一つない桃色のそれをじっと見つめる。
 いつ見ても綺麗なその部分は、まさに『お花』と形容するに相応しい。
 女性のそこだって所詮は人間の身体の一部、実際に目にすれば男性のそれ同様、グロテスクな印象は拭えない。
 ましてや機能から考えたら、そこは外に露出した内臓のようなものだ。
 なのに心の『お花』からは、そのような印象がスッパリと抜け落ちている。そうあるべく創られているから‥‥
 どこから『食べて』しまおうかと迷いつつ、恋はそこに見惚れている。
 まずはクリトリスから‥‥そう思い舌を伸ばしかけたところで、ふと思い出す。
 {今日は、田崎先生のところに‥‥}
 もし今ここで心の『お花』に悪戯して、それがバレてしまったら? 恥ずかしい思いをするのは心だ。
 そんなことは絶対に駄目だ。しかしもう‥‥‥我慢できない。
 {食べちゃダメ‥‥ダメ‥‥ダメ‥‥でも……でも……}
 思い悩む恋の目に、充血してほんのりと色づいたアヌスが映った。
 {おしりなら‥‥分らないかも?‥‥きっと大丈夫‥‥}
 そっと舌をアヌスに這わせると、ビクリと心の身体が跳ね上がった。
「いやぁああ!‥‥おしりダメぇ‥おしりぃ‥‥やぁ‥」
 起こしてしまったのかと焦ったが、どうやら違うようだ。ほっとして、さらにアヌスを舐め回す。
「ダメぇ‥ダメぇ‥いや‥‥いやぁ‥おしりが‥‥おしり‥‥いぃ‥ぃや‥」
 これは‥‥もしかしたら、心はココが『感じる』のかもしれない。
 {心ちゃんたら‥‥おしりが好きなのね?‥‥ふふ}
 おそらく自分だけが知っている心の秘密、それが嬉しくて堪らない。甘い歓喜に打ち震えながら、舌先で愛撫を続ける。ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めるうちに、心が腰をくねらせ始めた。
「おしりぃ‥‥おしり‥‥いいの‥‥へんなのぉ‥‥いやぁああん!!」
 ゆっくりと舌をねじ込むと、可愛らしい悲鳴をあげる。
「いやぁ‥‥いやぁあ‥熱い‥‥熱いよぅ‥おしりが‥おしりぃ‥あぁ‥あん‥ぁああん‥‥いやぁああ」
 {素敵‥‥可愛いわぁ‥心ちゃん‥‥もっともっと‥気持ち良くしてあげる‥‥}
 深く深く舌をもぐり込ませて滅茶苦茶にかき回す度に、キュウキュウと締め付けてくる。
「はぁ‥ひぅ‥いやぁ‥‥熱い‥おしりぃ‥おしりがぁ‥‥やめて‥ひぅ‥はぁん‥‥はぁああ」
 恋の頭を抱え込んで、股間を擦り付けてくる。鼻先が心の『お花』に触れた。少し湿っている。
 {濡れてる?‥‥心ちゃんが‥‥}
「ちょっとー!! 心!どうかしたのー? ねえってば。恋姉!! 返事して!!!」
 ドアをノックする音。愛に気付かれてしまったようだ。仕方なくドアへ向かい、鍵を開ける。
「ねえ、一体何事よ?――アレ?なにこれ‥‥」
 ドアを開けるなり飛び込んできた愛が、くんくんと鼻を鳴らす。
「なんか‥‥甘い香り?がする――心、どうしたの?‥‥ひょっとして、恋姉また?」
 部屋に充満していた『匂い』で、すぐにそれとバレてしまう。
「もーっ!! さっきも言ったでしょう! 心は退院したばっかりなんだから、あんまり無理させちゃ駄目。
 一体どうしちゃったの? 恋姉、最近少しおかしいよ?」
「あの‥心ちゃんがうなされてて‥‥楽にしてあげたくって‥‥だから、その‥‥」
「ふーん‥‥? 心がうなされてたと、それで悪戯しちゃったと?」
 言いながら、心の様子を確かめている。息こそ弾んでいるが、うなされてはいないようだ。
 安心しきった寝顔をしている。心の涙を拭いてやりながら、
「大丈夫みたい。もう休ませてあげよう?ね?」
「ええ‥ごめんなさい。ごめんね、心ちゃん‥‥お休みなさい――そう言えば、心ちゃんが‥‥あの、ちょっとだけ‥濡れてたの」
「え?! ウソ‥ほんとに?」
 恋はコクリと頷く。愛の指先がそっと心に触れる。
「ほんとだ‥‥」
「ね?」
「まあ、心はいいとして――恋姉、それどうする気?」
 視線で恋の下半身を指す。恋のそこはすっかり濡れそぼって、膝上まで愛液が滴っている。
「あ‥‥ええと、これは‥その‥」
 真っ赤になって俯いてしまった恋を、愛がやさしく抱き締める。
「しょーがないなぁ‥‥『パパ』の私が慰めてあげますか――」
「そんなぁ‥‥心ちゃんがいる前で‥‥」
「大丈夫。あれだけ悪戯されて目覚まさないんだから‥‥気付きやしないって」
 愛の手がゆっくりと、恋のバスローブに差し入れられていく――

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