『くっ・・お前らな、そんなにパンティが好きならおまえが穿け!』
追い詰められながらも気力をしぼり、握った下着を連中に投げ返す。するとそれを見た一人が駆け寄ってくると頭を下げてきた。
『頼む、今日だけでいいから穿いてくれ!!この通りだ!』
下げていた頭をさらに低くするとそのまま手を地面につき土下座の体勢になる、それにつられるように数人が駆け寄り同じように土下座をしてきた。
『お、おいおい、何もそこまでしなくても・・・』
『お願いだ!!』『頼みます』『どうか穿いてください!』
思わぬ行動にとまどいながら声をかけようとすると懇願する声がすぐさま返ってくる。元々頼まれると断るのが苦手なタイプな為、誰一人頭を上げることなく必死に頼んでくる彼らを見てると良心が動かされてしまう。
『・・わかった、わかったよ、今日だけだからな。穿いてやるよ!!穿きかえて来るよ!』
なかばやけになりながら投げつけた下着をひったくると教室を出た。その姿をみて皆が大喜びで叫びまくった。そんな騒ぎ声を背中に受けながらトイレに向かった。悠達の男子棟には女子トイレが無いので最低でも中央棟に行かなきゃいけないのだが、授業開始までそこまでないので男子トイレで着替えることにした。トイレに入ると他クラスの男子が中にいて、何故女子が男子トイレに?と言った顔で見たが、もはやそんな視線はどうでもいいと思い個室に入った。何人か着いて来た連中もさすがに個室を覗こうとはせず、悠の出て来るのを待っていた。
(はぁ、まじかよ。制服に続き下着も穿くなんて・・・)口には出さずに呟きながら小さく丸まっていた下着を広げた。一般的な白のショーツで前に小さい赤いリボンがアクセントとして付けられていた。
(こんな小さいの穿けるのかな・・)男の下着と違い軽く広げても小さく縮こまったパンティを見つめ、少し疑問に思いながらもなんで俺だけこんな目に合わなきゃいけないんだという考えが頭の大部分を占め自分の運命を恨んだ。下着のゴムを掴み力を入れてみると予想以上に伸縮性が良く思っていたより広がった。初めて触る女性の下着は面白くしばし引っ張ったりして遊んでいたが、早くしないと授業が始まってしまうと気付き、意を決してスカートの中に手を入れトランクスを脱ぎ、眺めていたショーツに足を通した。スルスルと綿独特な感触が足を駆け登り着用した(・・・ちょっと小さい気もするけど思ったより良い感じかも)自分で文句をいっていたわりに予想外の穿き心地に戸惑ってしまった。トランクスのスカスカな隙間だらけと違い密着してなんともいえぬフィット感が心地良く下半身が固定されたようだ。脚を上げても腰を振っても違和感は無く、むしろさらさらとした質感が心を満足させた。生地はお尻の肉全体を優しく包み込んでいた、脚の部分のゴムがお肉に、ややくい込んでいたがかえってそれが下から持ち上げ締まる感じでキュッとお尻が引き締められたようだ。スカートの裾を持ち上げ覗き込むと敏感な大事な部分も今までみたく冷たい風が通り抜けることなく親鳥が卵を温めるように優しく覆ってくれていた。
(やっぱ先生が言うようにその性別にあった下着のがしっくりくるんだな・・・)思わぬ穿き心地に恥ずかしながらも感心している自分がいた。手を後ろに回しショーツの上からお尻を撫でてみた。布越しに下着に包まれた柔らかい感触が感じられる。我ながら形の良いお尻に満足していることに気付くとなんだか恥ずかしくなってしまった。だが今までトランクス生活でいたのが初めて穿いたパンティの感触や質感に自分自身が魅了されてしまったことにはまだ気付いてなかった。そんな淡い感動状態でいると外からノックされいそがなかきゃいけないのを思い出し裾を下ろすと今まで以上に中を見られては困るとスカートを少しでも下に引っ張りトランクスを持ち個室を出ると、待ってましたと言わんばかりについてきた連中が駆け寄る。
『どうだ、感想は?』
『い、良い分けないだろ、俺は男なんだからトランクスのが穿きやすいぜ』
まさか実際は心地よさを否定できないでいたのだが、そんな事を言えば、こいつらがつけあがるし、残っている男としてのプライドが正直に話すのをためらわせた。しかし悠の言葉を聞くなり穿いているのは確実と考えスカートをめくろうとするが、素早く手を払いのけ教室に戻った。教室は教室で入るなり着いて来なかった連中が集まって来る。下着を見られないようにスカートを押さえ素早く席に座ってしまった。材質の違いなのか、先程のトランクスに比べショーツ越しにお尻が椅子に潰される感覚がよくわかった。
『なんだよ〜見せろよ!減るもんじゃないだろ〜』『頼む見せてくれ!』
『なんで見せなきゃいけないんだよ!減らなくても得るものも無いだろうが!も、もう頼んでも駄目、見せるのはダメだからな』
口を尖らせて文句を言う奴らを黙らせたつもりだったが一人が牙を向いた。
『なら俺様は見てもいいはずだよな〜?』
今穿いてる下着を持ってきた張本人である。
『お前は下着を得たし、俺は下着が減った。なら見るくらいはいいはずだよな?』
『うっ・・』
文句を言うにも実際穿いてしまっているわけだし下着を返そうとすれば使用料などいいかねない。さすがに反論する言葉が浮かばない。しかも思ったより時間が余っていてまだチャイムが鳴る気配は無く逃げ切る手段が思いつかなかった。
『ん〜どうなんだ?』
『・・・・わ、わかったよ、お前には見せてやるよ』
得意げな顔でいる奴はムカついたが一度限りだと思い返事をした。
『まじかよ〜』『ずり〜』『ありえないだろ〜』
『ふふっ、すまないな諸君!』
悔しがる連中を静める奴を連れ教室の角に向かった。男を一番角に立たせ教室の中央を向かせて、その向きで膝立ちにさせる。自分は男の方を向いて立つ、教室の中央を背にする形になる。
『お前らは2m以内に絶対入るなよ』
首だけを横の方や後ろの辺りに向け怒鳴ると羨ましそうな顔でこちらを見ている残りの連中が目に入った。
『じゃ、じゃあ見せるぞ、見せるだけだからな触るなよ!!』
確認のために声をかけると自分の股間の前にある顔がコクコク頷く。反応を確認するとそろそろとスカートの前を持ち上げていく、男の視界に白い肌が見える面積が徐々に増えていく。そしてついに肌と同じくらい白い布が顔を出し赤いリボンが見えた。悠は裾を最大まで持ち上げた。
『おお〜〜!!』
男は感激におもわず声を漏らす。声に反応して悠は顔を紅潮させた。
(見えてるんだよな・・・)男を見ると食い入るように目の前に広がる光景を凝視していた。スラリと伸び適度に引き締まった脚を昇った先には小さい布に包まれた柔らかそうに盛り上がる恥丘、サイズの違いからか縁の所々にしわがよっており、股間の先股の付け根には丘を分断する縦筋があった、ヘアが無く小さめのパンティの為に割れ目にややくい込んでいた。共学とはいえ男女隔離され、ほぼ男子校となってる男子棟では通学中に見えるのを期待するしかない女性のパンチラ、それが自分のすぐ目の前にチラリどころかモロに見えているのだから興奮しないわけが無い
『はぁ、はぁ・・』
瞬きをするのも忘れ縦筋を睨みつけ、荒い息がこぼれる。周りにいる生徒たちも、下着は見えないものの、やや首を下に傾け頬を紅く染め恥ずかしそうな顔と目でスカートを掴んでいる悠の姿を横から見ていると先程まで怒鳴り散らしていたイメージは無くなり純粋に可愛く、人によっては守ってあげたい、また人によってはもっと苛めてみたいという願望が頭の中を巡っていた。そんな目で身体全体を見られているのを感じたのか悠はますます頬を紅く染める、見られたのではなく自分で見せている、そんな自分の行為を考えると胸が締め付けられ切ない気分になってくる。
皆の荒い息声が両耳に流れてくると自然と体温が上がっていくのがわかった。そんな時、不意に目の前の男が少し動き自分に近づくと生暖かい息が腿を、股の間を抜けていった、するとそれに身体が反応したのか、お腹の奥がキュンと疼いた。
『も、もうおしまいな!』
身体の反応に気付き反射的に身体を後ろにひきながら裾を降ろし、なんとか口を開くとさっさと自分の席に座った。止まっていた時間が動き出すようにクラスにいた生徒も身体を動かした。
(な、なんだよ・・今の感じ?)悠は耳まで赤く染めスカートの上から股間を押さえた、股間の奥が少し熱い。予想外の身体の反応に頭がこんがらがり、胸の鼓動がとまらなかった。そんな悠を余所にパンティを見た男にクラスメイトが群がり少しでも想像を豊かにする為に情報を聞き出していた。
『なあなあ、どんな感じだった?』
そんな声が自分の後ろから聞こえたが、自分自身の思わぬ反応に身体を落ち着かせる事に精一杯でかまってる暇は無かったが、その直後チャイムが鳴りすぐに一時間目の先生が来て話題も強制的に終了となった。でも悠は自分自身を落ち着かせ、身体の反応に困惑して授業に集中できなかった。
(落ち着こう。きっと人に見せるなんて好意初めてで、きっと緊張しただけなんだ)
自分に言い聞かせながら心の中のモヤモヤを少しづつ消していった。
授業が終わると休み時間にパンティを見せてと頼む連中が何人か来たが、断固として断った。その後二時間目からはなんとか気を取り戻して何事も無く授業は進んだ。途中の休み時間、中央棟の女子トイレに入り尿を済ませたときにショーツを見ると、秘部が触れてた部分がほのかに湿っているのに気付いたが少しおしっこを漏らしてしまったと自分に言い聞かせた。
そんな感じで時間は進み午前中の最後の授業を残すのみとなった。
『よっしゃ、次は体育だぜ』
誰かの声に後押しされ皆が体操服に着替える、上は白の半袖で首回りと袖回りが青く染まっている、下も青の単パンである。悠も上はブラウスの下に着て来たのでリボンを外しブラウスを脱いでいく、下は持って来た短パンをスカートを穿いたまま穿き、スカートを脱いだ。着替え終わった悠に気付いた隣の席の男が話し掛けて来た。
『ふぅ、橘君。君は何をしてるんだい?』
『な、なんだよ急に。』
どこぞの教授のような口調で期待を裏切られた顔をする健吾がいた。
『先ほどあんなに下着の件で騒いでおきながら、まだわからないのかい?何度私に言わせればいいのかな?』
『だから何がだよ』
『制服も着て、下着もつけて、何故そこで短パンなんだよブルマ穿け!』
目が点になる、1年生から付き合ってきたがここまでの馬鹿とは思わず、呆れてため息が出る、無視して教室を出ようとする悠を健吾の大声にまだクラスに残っていた生徒が寄って来た。
『悠、頼む!下着は諦めるから、せめてブルマ姿だけ拝ませてくれ!』
『俺からも頼む!体育の楽しみを奪わないでくれ!!』
次々と悠の前で土下座をしていく。
『ちょ、ちょっと待てってば』
『お願いです、王女様』『姫様』『女神様』
額を床につけて、懇願してくる。一気に主従関係が決まったように、下僕どもは悠の前にひれ伏した。朝と同じような状況が出来上がってしまった。
『うっ・・・は、穿いてあげてもいいけど、ブルマが無いから無理だろ、それに今日は短パンあるから、また今度な。』
恥ずかしさから連中と目をあわさぬように、あさっての方向を見ながら考えた末に最もな意見で済ませようとした、が
『じゃあ、ブルマがあれば穿いてくれるんだな、よーーし皆金出せ〜、全員で金出し合って今買うぞーーー』『おーーー!』
っと言うと残っているクラスメイトがいちがんとなり金の収集を開始した。
『まじかよ、そこまでするかよお前ら。』
『悠・・もう、こうなっては誰にも止められないよ』
金を渡し終えた健吾が首を横に振りながら肩を叩いてきた。もとわと言えば、お前がブルマネタの発端だろと言いたがったが、にやけ顔の健吾をみたら、文句を言う気力もなくなり溜息をはいた。
『買ってきたよ〜〜ん』
青いブルマと女子用の体操服を握りしめて買いにいった奴が教室に帰って来た、そのまま自分のとこに来ると両方を差し出してきた。
『いや、だから今日は短パンあるからさ、こ、今度な』
苦笑いしながら教室をでようとすると、前からタイミングよく人が飛び出してきた。
『ああ、手が滑った〜』
『うわっ!』
両手ですくってきた水をバシャっと音と共に悠の短パンにかけて来た。短パンはすぐさま水を吸収すると布の色を変えた。
『わっりぃ、花に水を上げようとしたら急にお前が出てくるからさ・・・』
『貴様・・・わざとらしい真似を・・』
頭を掻きながら謝る男に拳を向けた。
『ああ、もうびちょびちょだな、早く違うのに穿き変えたほうがいいぞ、特にその場所だと・・』
『絶対穿きかえねぇ、このままいくからな・・・うっ』
強引な手段に頭にきて絶対穿き変えないつもりだったが、水がかかった場所が股間辺りで、まるでおもらししたみたいに染みが広がっていた。急いで手で股間あたりを隠す。
『悠、早くこれに・・・』
ブルマを差し出してくる。自分の短パンをみると、すぐには乾きそうに無い、その上、下着にも少し染み込んできたのか肌に冷たい感触がしてきた。さすがにこんな状態では無理だと悟ると、残っている連中を睨みつけ体操着を掴んだ。
『お前ら覚えておけよ!!』
皆を先に行かせ、自分はトイレに向かった。股の辺りを隠しながら再び男子トイレの個室に入り穿いていた単パンを脱ぐと綿の衣に纏われたムチッとしたお尻が顔をだす。なんとなくあまり下着を見ないようにしながら青いブルマに足を通していく、柔らかいスポンジの様な肌触りが下からのぼってくる.(あ、小さい・・・)フトモモ辺りまで登りつめたブルマが下着を隠そうとする寸前で動きを止めた。自分のヒップのサイズと違うのは明らかだった。とはいえこのままでいるわけにもいかず、強引に引っ張り上げる。多少なり伸縮性があるブルマが肉をかきわけ、はい上がる。
『ふんっ!』
最後に勢いをつけ持ち上げ手を離すと穿く事ができた。下着より小さいために下半身にフィットすると言うより外側から押さえ付けられてると言ってもおかしくはなかった。そのうえ強引に持ち上げたせいでハイレグ気味になっていた。前はややV字型で脚と胴体の境目の線というかシワは見えサイドも腰骨あたりまで吊り上がっており、バックも下からお肉を寄せてきたことにより、いつも以上に形よくゴムが肉にくいこみムチムチッとしていた。
『こ、これは、恥ずかしいかも。』
常に下半身を上に持ち上げられている感覚にそしてV字にきりあがった見た目に恥ずかしくなった。しかし自分の身体でありながら何故かそそられる姿がまだ男としての感覚を持ち合わせている事を示した。しゃがんだり、脚を持ち上げて動きを確かめる。動かすたびに割れ目にくい込む気がしたが、さほど気にはならないので問題は無かった。気持ちを切り替え、ブルマからはみ出したパンティを中に入れ上着も着替えた、予想通り下同様にサイズが小さく首回りや二の腕辺りややきつさを感じた、もちろん胸もきつかったがそれ以上に困ったのが胸に持ち上げられ動く度にウエスト回りが見えてしまう。下に引っ張るが手を離すと引っ張ることでシャツに押さえ付けられた乳房がボインッと跳ね元に戻ってしまう。困り果ててると学校内にチャイムが流れた。
『やばっ』
慌てて短パンとシャツを教室に戻り机に置くと走って校庭に向かった。チャイムを聞き教室に戻る生徒の脇を走り抜けていく、当然ながら注目の的で誰もが悠が通り過ぎると振り返った。ブルンブルン揺れる胸、見えかくれする細いウエスト、白く縦にのびるおヘソ、柔らかそうにムチッとしたお尻、なびくポニーテールと黄色いリボンの尻尾、性欲に耐える年頃の股間を膨らませるにはそれだけで充分であった。そんな連中を気にもとめず遅れてはヤバイと走り続け校庭に出ると、すでに教師は来ており出席確認が始まっていた。
『橘・・・ん?橘は休みか?』
『はいはい、ここにいます』
自分の名前が呼ばれ手を挙げながら教師に駆け寄る。声に反応して皆がこちらを見る。
『・・お前、橘なのか?なんだその格好は?』
『おおーーー!!』
驚く教師と喜び溢れる生徒の視線が集まる、見つめられると自分でもわからないが何故か自然と胸と股を腕で隠した。
『いや、これにはいろいろ訳がありまして・・』
『まあいい、始めるから早く列に並べ!』
しどろもどろでなんとか説明をしようとするが、時間の無駄だと決め付けられ強制的に列に並ばされた。
『悠ありがとう、感謝する、これで夢が一つかなったよ』
まわりの連中が泣くそぶりをしながらお礼を言ってきたので苦笑いで返してやった。