──ある年、山奥のとある寒村を病厄が襲い、村が存亡の危機に陥いった時、 近隣の山に住む鬼がその神通力を用いて病厄を祓った事により、鬼は信仰の対象となった。 信仰により神徳を得た鬼は、その後も村を災厄から護る事となったが、 鬼はその引き換えに、贄として年毎に生娘を差し出す事を要求した── しかし、年月を重ねるうちに、年頃の娘は贄の選定から逃れるべく、こぞって貞操を捨てるようになったため、 その年の贄となる巫女には、ついに年端もいかぬ少女が選ばれる事となった。 戻る