我が愛しの女王陛下

序章

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 ローフォセリア王国は、国土は小さいながら豊かな資源を持つ国だ。
 緑が野山を覆い、澄んだ水が国中の小川を流れ、鉱山を掘れば様々な価値ある鉱石が掘り出せた。
 代々の賢人たる統治者のおかげで、諸外国との外交も平和的にこなし、小さな国は穏やかに時を刻んできた。

 ところが、事態は急変する。

 不慮の事故による突然の王の崩御。
 王は遠乗りに出かけた先で落馬し、運の悪いことに岩に強く頭を打ちつけて亡くなった。

 王妃はすでに他界しており、残されたのはまだ十七になったばかりの王女リュシエンヌ一人。
 リュシエンヌは即位し、女王となった。

 女王にはまだ伴侶がおらず、周辺諸国の王族達は、こぞって求婚を開始した。
 だが、隣国ゴルバドレイの王が求婚の使者を送ってきたことが知れ渡ると、他の求婚者達は退いた。
 ゴルバドレイは強大な軍事力を誇る強国。
 さらに王は好戦的で残忍な面も持ち合わせており、かつて戦争を起こして幾つもの国を滅ぼした前例も持っている。
 彼の国と対立してまで、ローフォセリアを得ようとする国はなかった。
 
 王の求婚に対して、女王は断りの返事を使者に告げた。
 ゴルバドレイの蛮行は他国のみならず自国の民にも行われており、力のない多くの平民達は高い税を絞り取られ、手元に残った僅かな食料でかろうじて生き延びている有様であったからだ。
 婚姻が成れば、実質的に国はゴルバドレイの支配下に置かれてしまうのは明白で、ローフォセリアの臣民も同じ目に遭わされる。
 女王は攻め込まれる危険を承知で求婚を断った。

 王は求婚が退けられたと知るや激怒し、兵を国境付近に集め、ローフォセリアに対して宣戦布告した。
 軍備を整えるには互いに時間がかかり、開戦までいま少しの猶予があった。
 しかし、本格的に攻め込まれはせずとも国境付近は常に侵略の危機に晒され、不安から民は疲弊していく。
 いずれ内乱が起きると噂が飛び交い、国を覆う不穏な空気は日増しに強くなっていった。

 内と外からの脅威に怯え、多くの大臣や官僚達が国を捨てて逃亡し、政務は混乱をきたした。
 残った忠臣達とて打つ手はなく、王国は滅亡の時を待つばかりとなった。

 玉座に座る女王は願いを口にした。
 今この時も、苦しみ喘ぐ愛しい民を救いたい。
 そのためなら、我が身を生け贄に捧げても良いと。

 女王の願いを聞き届けたのは、神でも悪魔でもなく、五人の臣下の若者達だった。
 彼らは彼女に交換条件を持ちかけた。
 身命を賭して、王国と民を守る代わりに、彼らを伴侶として女王の傍に置くことを。

 不忠者と、彼らを罵る他の臣下の声を遮り、女王は取引に応じた。
 だが、彼女にとってこの申し出は苦痛を伴うものではなかった。
 なぜなら、彼らもまた、女王が心から愛する人間であったからだ。

 五人の若者達は協力して事態の打開に当たった。
 一人は宰相の任につき、国内をまとめあげて政務を取り仕切る。
 さらに一人は周辺諸国への根回しに出かけた。
 ローフォセリア側につくことで得られる利を説き、できるだけ多くの国を味方につけるために。
 残りの三人は軍において最上級の階級と権限を与えられ、各々の持ち場に散っていく。
 国境に建造された砦を死守すべく、ローフォセリアの主力部隊は進軍を開始した。

 戦場へと出撃していく彼らを見送り、女王リュシエンヌは天に祈りを捧げた。
 少しでも流れる血が減るように。
 そして、大切な人々を無事にこの地に返してくれるようにと彼女は願った。




 開戦から二ヶ月が経過した。
 圧倒的な軍事力でローフォセリアを脅かしてきたゴルバドレイだが、その旗色は目に見えて悪くなっていた。

 ローフォセリアの軍が守る国境の砦は山の地形を利用して作られており、近づくには細い山道を通るしかなく、どれほどの大軍を用意しても一度に攻め込める部隊の数は限られていた。
 ゴルバドレイ自慢の大砲隊も険しい足場に阻まれて、砦を攻撃範囲には捉えられず、敵兵をおびきださねば使えぬ有様。
 ローフォセリア側の兵士達は、戦況が有利と見えても深追いはしてこず、囮の部隊を撃退すれば、すぐさま砦に引き返してしまう。
 軍の主力がこの場に集結しているのだから、ゴルバドレイの同盟国が別方向からローフォセリアを攻めてくれれば戦況は一気に好転するのだが、なぜかどの国も派兵要請に応える気配がなかった。
 攻めあぐねている内に時は過ぎ、ゴルバドレイの軍は次第に戦力を削がれていった。

 やがて、戦況が悪化との知らせが王に届いた。
 驚いて前線である国境に赴いた王が見たものは、自慢の軍が脆く崩れ去る様であった。

 長槍を携えたゴルバドレイの騎馬軍団が、鉄の大盾を持ったローフォセリアの重装歩兵に阻まれる。
 進軍が止まるなり、目指す砦から騎馬目がけて大量の投石や矢が放たれ、ゴルバドレイの軍は統率を乱されて右往左往していた。
 その隙を逃さず、砦の外にいた兵達が敵を討ちにかかる。
 ローフォセリア側の兵達を指揮して鼓舞するのは、青いマントと銀の鎧を身につけた若い騎士だ。

 怯む騎馬隊に向けて攻撃が開始される中、先陣を切って突っ込んでいく一騎がいた。
 銀の鎧に赤いマントを纏ったその騎士は、躊躇することなく敵陣深く切り込んでいく。
 槍を鮮やかに振り回し、馬上から敵方の騎士を討ち落として駆け抜ける赤い閃光は、瞬く間に騎馬を率いていた将軍をも刺し貫いた。
 指揮官を失った騎馬達は、赤の騎士に続く形で迫ってきたローフォセリアの騎士達に次々と討ち取られた。

 現在交戦しているのは、ゴルバドレイの最後の主力部隊だ。
 彼らが負ければ、もう後はないところまで追い詰められていた。

 王は状況報告を聞き呆然と自軍が追い込まれる光景を見つめていたが、かろうじて気を持ち直し、声に焦りを滲ませて大砲隊に命を下した。

「ぼさっとするな! 砲弾を打ち込め! ローフォセリアの騎士がどれほど強かろうと、生身で砲撃を受けては塵も残るまい!」

 慌ただしく、大砲の照準が戦場に向けられた。
 だが、砲撃手達はためらいを見せた。

「し、しかし、陛下。まだ囮の部隊は十分に敵軍を引きつけていません。このまま攻撃すれば我が軍も射程範囲に入っており、巻き添えになってしまいます!」
「こうなっては仕方がないではないか! それとも貴様らはこのまま我が国が敗北するのを黙って見ておるつもりか! 戦に多少の犠牲はつきものだ。あの場にいるヤツらもワシのためなら喜んで命を投げ出すはずだ!」

 ためらう兵達を怒鳴りつけ、王は合図のために右腕を高々と振り上げた。

「砲撃用意! 撃てぇーっ!」

 鉄の筒から一斉に業火が放たれるその瞬間、天から幾筋もの光と共に轟音が飛来した。
 爆風が起こり、王は無様に地を転がった。
 何が起きたかと身を起こして見れば、自慢の大砲隊は鉄屑と化し、砲撃手達は火傷を負って倒れているではないか。

「な、何が起きたのだ?」
「陛下、魔法です! 恐らく敵の魔術師の仕業かと……。で、ですが、これほどの雷を同時に操れる術者などそうはいるはずが……」

 うろたえる側近の推察を聞き、王は思い当たった。
 たった一人だけ、人にあらざる魔力を有した存在がいたのだ。

「グレインの化け物王子め、生きておったのか……」
「よくわかったね。ただ、化け物は余計だよ」

 歯噛みした王に、少年の声がかけられた。
 ぎょっとして振り向くと、瓦礫と化した大砲の上に立つ人影が見えた。
 深緑のローブを着込んだ少年の髪は鮮やかな金髪で、青い瞳は意地の悪い光を宿している。

「はじめまして、ゴルバドレイの国王陛下。ボクの名はリュカ=ルサージュ。あなたに滅ぼされたグレインの王子だ。まあ、国がなくなった今じゃ王子なんて名乗っても意味はないけどさ」

 リュカと名乗った少年魔術師は、軽やかな身のこなしで瓦礫の上から下り立った。

「父上の仇を討たせてもらいたいところだけど、陛下の命令だ。あんたは生かして捕らえよだって。心優しい我らの女王陛下に感謝するんだね。だけど、そのお慈悲も、戦場でボクに剣を向けるヤツラにくれてやる必要はないか」

 リュカの視線が、剣を抜いて斬りかかってくる兵士達に向けられる。

「炎よ、敵を焼き払え! ファイアーストーム!」

 リュカは魔法を使い、強大な炎を出現させた。
 火の魔法が彼を取り巻く兵士を焼く。
 己に戦意を向けた敵全てを、少年は容赦なく葬り去った。

 冷ややかな目で、リュカが王を見下ろす。
 明らかな殺意の宿った瞳に睨まれ、王は腰を抜かしてへたりこんだ。

 そこへ、新たな騎馬が駆けつけた。
 騎馬隊同士が激突していた戦場も決着がついたのか、現れたのは先ほどまで戦場を駆け回っていた赤い騎士であった。

「おい、リュカ! 今の炎は何だ!? まさか王の野郎までやっちまってねぇだろうな!」

 赤い騎士を筆頭に、次々やってきたのはローフォセリアの兵ばかりだ。
 ゴルバドレイの軍はついに壊滅に追い込まれ、王は成す術もなく虜囚となった。

 護送車に乗せられた王は、同盟を結んでいたはずの国々が、ローフォセリアの外交官に説き伏せられ、ゴルバドレイからの派兵要請を保留して日和見を決め込んでいたことを知った。
 それらの情報は、護送車を囲んで雑談に興じる赤と青の騎士と、魔術師の口から語られた。

「フィリップの口車とハッタリはすげぇな、同盟国の連中まで相手にするとなると、さすがにやばかったぜ」
「敵陣にて少しも動揺せずに相手方を己が味方に引き入れるフィリップ殿の度胸と話術には感服する。それに宰相のロベールが国内をまとめてくれたから、我らがこうやって心置きなく戦場で戦えるのだ」
「万事うまくいって良かったね。今回ばかりはボクもロベールを見直したよ。性格の悪いロリコン宰相だけど、必要な人間を見抜く才能だけは認めてあげてもいいね」

 フィリップとは、ローフォセリアの外交官であり、ロベールは現宰相。
 この場にいる三人も含めて、彼ら五人はほんの最近までまったく名の知られていない若輩者ばかりであった。

「なぜ、こんな小僧どもにワシが負けたのだ……」

 現実を直視できない王は、頭を抱えて呻き続けた。




 捕らえられたゴルバドレイの王は、ローフォセリアの王城に連れていかれた。
 戦の場で受けた汚れもそのままに、王は女王の御前に引き出された。
 敗者として縄をかけられた王に、先日までの威厳はなきに等しい。
 充血した目で女王を睨み、口汚く罵りの言葉を吐き出した。

「忌々しい小娘が! ワシの求婚を断ったばかりか、このような若造を五人も伴侶に迎えるとはいかなる了見か申してみよ! それともローフォセリアの女王は男に狂った淫乱か。ならば、余に足を開けば良かったのだ。一人では満足できぬその身を存分に味わってやったのに。そうすれば、このような戦も起きず、民も苦しまなかった! 己が罪を認めるなら、今からでも遅くはない、ワシの前に跪け!」

 王の眼前に鋭く光る刃が差し出された。
 剣を向けたのは、赤の騎士ユーグ=バレーヌ。
 兜を外した頭は黒い短髪で、アーモンド色の瞳は鋭く細められ敵意に満ちており、血に飢えた獣を連想させた。

「黙れ、クソジジイ。それ以上、陛下を侮辱する言葉を吐いてみろ、全身切り刻んで生きながら地獄を見せてやる」

 王は怯んだ。
 生まれて初めて、絶対的に不利な立場で殺意を向けられたのだ。
 かろうじて意地とプライドが傲慢な態度を維持させていたが、内心では恐怖で震えている。

「ボクの召喚魔獣の餌にしようか。あの子は小食だから獲物は生かしたまま何日もかけて丁寧に食べるんだよ」

 笑顔でそう言ったのは、リュカだ。
 父の仇と王を指して言った彼は、この場の誰よりも王に個人的な敵意を持っている。

 騎士と魔術師、双方からの殺気に挟まれ、王は口を閉じた。
 この期に及んで怖気づいたのだ。

 多くの武器を生み出し、軍事大国と恐れられた国の王は、幼い頃から当たり前のように人々に傅かれ、国の力を己と力と誇り、驕り昂っていた。
 相対するものは、戦うことなく彼の前にひれ伏し、媚びへつらう。
 だから、自らが申し込んだ婚姻を断ったローフォセリアの女王が許せなかった。
 こんな小国など滅ぼしてやる。
 そして、捕らえた女王を一生牢に繋いで飼い殺してやるのだと息巻いて戦を起こした。
 結果は見事な負け戦。
 宣戦布告をした当事、王は勝利を疑わなかった。
 両国には圧倒的な国力の差があり、戦わずして確実にこの国を滅亡に追い込んでいたはずだ。
 それなのに……。

 状況が大きく変わったのは開戦直後のこと。
 女王がこの戦に勝ち、滅亡の危機を脱した暁には、貢献した五人の家臣を伴侶に迎えると約束したと馬鹿げた噂が耳に入ってきた。
 その五人の噂は真実であり、王の眼前で繰り広げられた通り、戦場では赤い騎士と青い騎士が名立たる騎士を討ち果たし、砲撃を仕掛けんとしていた大砲隊は、魔術師が放った魔法によって殲滅された。
 さらに周辺の中立であった国々は、いつの間にかローフォセリア側の同盟国となり、ゴルバドレイの同盟国も利害を説かれて傍観を決め込み、王の国は完全に孤立してしまった。
 宰相と外交官はどのような策を使ったのか、最小の戦力と舌先だけで、この危機を乗り切ったのだ。

「ユーグ、剣を収めなさい。リュカも控えていて」

 女王が声を発した。
 剣は王の鼻先をかすめて戻され、魔術師も姿勢を正して後ろに下がった。
 王は正面を向き、女王の姿を視界に入れた。
 まだ少女の面影を残す女王は、純白のドレスを身に纏い、白のマントを身につけている。栗色の髪には王冠を戴き、静かな瞳で王を見据えていた。

「ゴルバドレイの王よ、あなたは自国の民が飢えているのをご存知か? 富める者は都に住む、貴族や軍人など、ごく僅かな者たちだけ。地方の農村にいけば、大人も子供も飢えと渇きで苦しんでいる。そのように民を顧みず、武力を持って他国を滅ぼし、従える王に我が国を託すわけにはまいりません。これが求婚をお断りした理由です。あなたこそ悔い改める時です。然るべき者に王座を譲り、生涯を民のために捧げると誓うなら、命までは取りません。いかがなさいますか?」

 女王の問いに、王は激昂した。
 先ほどまでの恐怖心は消え去り、生まれた時から培われてきた特権意識が、目の前のか弱き少女に膝を屈することを許さなかった。

「ワシを誰だと心得る! ゴルバドレイの王だぞ! 全ての民は我がために生き、死ぬことこそが幸福! 覚えておけ! ワシは必ず貴様らとこの国を、そして貴様らに与した国々も全て滅ぼしてやる!」

 女王は目を伏せ、しばし黙考した。
 やがて、彼女は凛と顔を上げ、玉座から立ち上がった。

「王は極刑にいたします。ラウル、あなたに任せます。王の首を取りなさい」

 女王は青の騎士にその役を命じた。
 赤の騎士より幾らか年上の青年は、長身で逞しき完成された肉体を持つ武人だった。
 青の騎士ラウル=ヴェントは蜂蜜色の頭を下げて女王の命令を拝受し、蒼い瞳に罪人を映すと、鞘から剣を引き抜いた。

「王よ、お覚悟を」

 王は叫び声を上げる間もなく首を切り落とされた。
 おびただしいほどの血が飛び散り、女王の純白のドレスも赤黒く染まった。
 控えていた兵士が駆け寄り、王の遺体を布で包み運び出す。
 女王リュシエンヌは、一国の王の終末を、最後まで目を逸らすことも気を失うこともなく見届けた。

「陛下、今日はもうお休みください。これよりは私が指示を出し、うまく治めますゆえ」

 声をかけたのは、裾の長い黒の衣服を身につけた男だ。
 彼はこの国の宰相ロベール=マルトー。
 さらりとした茶色の髪は短く、英知を備えた瞳は鋭く物事を判別する。
 女王は彼を振り返ると、気丈に微笑んだ。

「ありがとう、お言葉に甘えて失礼するわ。ロベール、後をよろしく頼みます」

 歩きかけた女王の手を、そっと支える者がいた。
 女王の傍らに立った男は、金褐色の髪に緑の瞳を持ち、王宮の官僚に相応しい上質の衣服を着ていた。
 外交官フィリップ=カリエールである。
 この場にいる誰よりも大人びた風貌の男は、女王の手を引き、肩を抱いた。

「部屋までお送りいたしましょう。お望みとあらば、夜までお傍におりますが?」
「いいえ、あなたも忙しいでしょう、フィリップ。でも、部屋までは一緒に来てくださる?」

 女王の足は震えを帯びていた。
 直に体に触れたフィリップを始め、女王を恋い慕う男達はそれに気づいたが、玉座の間を忙しく動きまわっている兵士や侍女達は気づいていない。

 リュシエンヌは毅然と前を見ていた。
 内心で己を鼓舞し、あくまで威厳ある女王であろうとする。

 自らが下した命で、多くの命が消えた。
 彼女はその事実から目を逸らすまいと決めていた。
 直接手を汚すのは、彼女の大切な人達だ。
 守られているだけの自分にできることは、口にした言葉の結果を受け入れ、己が望みのために消した命を背負うことだ。
 今日、命を失ったゴルバドレイの王の名も、その最期も。
 滅ぼした国のことも片時も忘れず、女王は鎮魂の祈りを捧げ続ける。

 女王の望みは愛しい民を守ること。
 その願いを叶えることと引き換えに、五人の若者は彼女を望んだ。

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