それが希望というのなら、なんて‥‥―――ソロ オレは世界を救う『勇者』なのだとヒトは言う。 けれど。 その為にオレを育んでくれた両親も、大切な幼馴染も、村のみんな、全てを失ってしまった。 暖かく安らいだ場所だった村は、たった一日で廃墟と化してしまった。 オレはみんなの「希望」なのだと、たった独り護られて、残された。 幼馴染で姉のように慕っていたシンシアを犠牲にして‥‥‥‥ オレがみんなの「希望」というなら、 オレはどこに「希望」を見出せばいい? なにに「希望」を求めればいい? 暗いトンネルの先に見えた一筋の光明は、幻でもいいからなにかに縋りたかった蜃気楼 だったのか。 それなのに。 いつのまにか追い求め続けてる。 「希望」とかけ離れた「絶望」に繋がるかも知れない光が唯一、オレに安寧をくれるから‥‥ |
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2004/6/14 |
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