君のその手で止めをさして―――ソロ




苦しくて。

哀しくて。

消えてしまえばいいのに…と、切望した時もあった。


けれど‥

独りじゃない‥って、教えられた。


どんなに自分を疎ましく思っても、それを払拭させてくれる程、強く‥優しく抱きしめてくれる

存在があった。


だから―――


オレは少しだけ、強くなれた‥と思う。


けれど‥‥


その支えを失ったらオレは‥そんなことをふと過らせて、途方もない恐怖に身を竦ませる。

ピサロが進化の秘法に身を落とした気持ち。

今のオレなら理解る気がする。


だから‥‥


いつか‥遠い未来に、オレを遺して逝く日が来たら‥‥


その前に、オレに止めを刺して?


それが‥オレに残された勇者としての最後の務めだと思うから‥‥


約束―――してね?




2008/7/7
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