闇に微笑む―――ピサロ(ソロ編) まるで暗闇に咲いた白い花だと…その微笑に触れ、思った。 以前から寂しい微笑を浮かべる事はあったが。 これは‥それとは違う。 どこか病的な危うさを秘めた微笑‥ ぞっとする程美しく、だが‥儚い。 何故‥? 一体いつからソロはこんな表情を浮かべるようになった? …それとも。 これは代償なのだろうか? 闇に身を落とした私‥そして‥それを救った勇者。 本来ならば討たれて当然の関係が、歪んでしまったその代償。 ならば… せめてお前だけでもその檻から解き放たねば! ロザリーだけでなく、この私までをも救ったお前には、何よりも光が似合うのだから‥ だから‥ どうかその生に祝福を――― 初めて、祈るような想いに包まれ、乞い願う。 喩え神とて、それを聞き入れてくれるものならば… 私は喜んで膝を折ろう ソロ‥唯一の光であるお前の為に――― |
2007/6/1 |
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