罪悪感―――ククール



自分の存在にそんなモノを覚えてしまうなんて、考えても見なかった。

知らなかったから―――

そんな言い訳なんて、免罪符にもならないが。

それでも…どこかで許されないものかと希望を抱いたのも確かだ。

兄の存在に頼もしさを覚えた自分だったから。

その半分でも親しみを抱いてくれないものかと、勝手な期待をした。

それは‥微塵の望みもない話だったが…

向けられる眼差しは、常に疎ましさを滲ませて。

発せられるのは、厳しい声音ばかり。


それでも―――

関心を向けさせていれば、いつか叶うかも知れない。


初めて出逢った日の あの優しい眼差しに―――




2007/6/18

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