次の日の朝、いつもの目覚ましで目が覚めた。
ん?何故か顔が痛いな……右手も痛い。何でだ? 
ふと横を見ると隣に寝てた彩と目が合った。 
「お、おはよう、拓にぃ…」 
ん?彩、少し顔が赤いな…寝起きだからか? 
「ああ、おはよう、彩」 
オレは挨拶してベットを出る……いや、待て待て。
ついこの間、似たようなシチュエーションあったぞ? 
何だったかな?……お、思い出した!ますみちゃんだ…酔ってますみちゃんとした時だ!
まずい!今度は彩と…オレは慌てて布団をめくった。
オレはジャージ、彩はお泊り用のパジャマだった。 
(おお!オレも彩も寝巻きだ!よかった…ホッとした…) 
「どうしたの、拓にぃ?急に布団取ったら寒いよ…」 
両手を抱きかかえて震える仕草をする彩。かわいいな…よし、オレが暖めてやろう。 
…んん?待て待て待て!なんで『よし、オレが暖めてやろう』なんだ?何考えてんだ、オレ! 
「どうしたの?大丈夫?そういえば拓にぃ、昨日頭打ったからね…
クスッ、まだまだ受身がヘタだね」 
可愛く微笑む彩。ヘタで悪かったな!けど寝技は上手いぞ。
お前に決めてやろうか?夜の寝技を…… 
……セイセイセイ!待て待て待て!なんなんだ夜の寝技って!おかしいぞ?今日のオレ! 
「ちょっと顔洗ってくる」 
混乱してるオレは冷静になるために顔を洗いに行く。
ここにいたらヤバイとオレのカンが告げる。 
「じゃ、朝ゴハン作るね。…チュッ」 
そう言ってオレの頬にキスして台所に行く彩。……え?ええ!何で?何で『チュッ』なんだ? 
ますます混乱したオレ。オレは一度落ち着くため洗面所で顔を洗う。
…んん?右手包帯巻いてるぞ?何なんだ? 
(訳が分からない…っていうか口の中も痛いな。…んん?差し歯が折れてる!
なんだ?一体何があったんだ?) 
思わず鏡を見るオレ。そこには顔に何箇所もあざがあるオレがいた。 


「うお〜!なんじゃぁ〜こりゃ!」 
洗面所から聞こえてくる叫び声、拓にぃだ。
…はぁ、やっぱり昨日の事覚えてなかったのか…様子変だったモンね… 
昨日ますみ達が帰った後、結局拓にぃは起きなかったのよね…しばらく待ってたんだけどね。 
仕方がないからアタシは散らかった部屋の後片付けをしてからシャワーを浴びたの。 
そして拓にぃをベットまで運んで一緒に寝た…はぁ、なんで気絶なんてしてんのよ! 
それになんでアタシがベットに運ばなきゃいけないの?
逆でしょ逆。普通は男が抱っこして運ぶんじゃないの? 
それにねぇ…アタシが横に寝てんだよ?普通は手を出すでしょ?
ますみには手を出したくせに…… 
せっかく念入りに身体を洗ったのに…ほんと使えない男ね。
…アタシは拓にぃだったら……いつでも……ポッ。 
けど、キスもまだだし…でも早く拓にぃの物になりたいし…や〜ん、アタシどうすればいいの? 
……そういえばアタシ、エッチのやり方よく分からないわ。
どうしよう…いきなり迫られたりしたらどうしよう… 
そうだ!ますみに聞いてみよう。ますみならきっと勉強してるはず…
悔しいけど拓にぃとの事も聞きたいし… 
どうやったら拓にぃ喜ぶかも聞いてみよう。ますみ知ってるかな? 
教えてもらったらそれを拓にぃにしてあげて……や〜ん、はずかしい! 
そんな事考えて包丁振り回してたら拓にぃに声掛けられたの。 


(何でボコボコなんだ?こんなの高校以来だな。昔はよくこんな顔になってたなぁ…
って懐かしがってる場合じゃないだろ!
よく思い出せ!昨日確か…ますみちゃんといるところに池田達が来て…それで…) 
そうだ、池田だ。あいつに殴られたんだ…ますみちゃんの事で。
その後確か…おお!思い出してきたぞ! 
池田達から話を聞いたんだ。麗菜さんがオレに嘘ついてた事…
オレがいつも違う女の事考えてた事。 
思い出した…全部思い出した。オレ、彩が好きだって気がついたんだ。 
そうだ、それでなぜか彩が家に来てオレにドロップキックを…何でだ?
何でドロップキックなんだ? 
…まあいい。で、朝起きたら同じ布団に寝ていて今に至るってわけだ。 
(そうだ…彩だ…彩が好きなんだ。愛しているんだ!やっと自分の気持ちに気づいたんだ!) 
全てを思い出したオレは、彩に気持ちを告げるため台所へ行く。 
「彩!」
オレの声に赤い顔して包丁振り回してた彩はビックリして 
「ふぇ?」と変な声で返事をした。 
(か、かわいい…)
たまらずオレは後ろから抱きついた。 
「た、拓にぃ?」
驚く彩。オレは彩の耳元で囁く… 
「彩…驚かずに聞いてほしい。オレ、お前の事が…好きだ。ずっと好きだったんだ。
昨日やっと気がついたんだ。 いきなりこんな事言ってビックリさせてしまったと思うけど…
これがオレの本当の気持ちなんだ。…愛してる、彩」 
オレは彩を強く抱きしめる…彩が震えてるのが分かる。…イヤなのかな?
「拓にぃ…遅いよ、なんでもっと早く気づかないの?
ずっと待ってたんだよ?…この鈍感拓にぃ…」 
彩…泣いてるのか?…ゴメンな、待たせて…ゴメンな、鈍感で… 
オレ達は正面から抱きしめ合いそして見つめ合う…徐々に顔が近づいていく…
唇が重なろうとしたその時、オレの携帯が鳴った。 
この曲は…『スピニング・トーホールド』ザ・ファンクスの入場曲だ。
池田か…なんてタイミングなんだ。お前どっかで見てるだろ?
思わず噴出す彩、オレもつられて笑い出す。なんかこういうのってオレ達らしいよな。 
変な納得をして電話に出るオレ。 
『静馬か?池田だけど。お前火曜日まで出社しなくていいぞ。その顔じゃ仕事ならないだろ? 
有給で落とせるようにお願いしとくよ』 
確かにこの顔じゃ無理だな。…やったのはお前だがな。 
「すまんな、助かるよ。差し歯が折れてるんで医者にも行かないとだめだからな。
ほんと助かるよ」 
『なぁ〜に気にするなって!で、どうだった?昨日は燃えたのか?燃え尽きたのか?』 
今からだったんだよ!邪魔しやがってこの野郎!そう叫びたいのを抑えるオレ。 
「それは秘密だ。お前こそかなえちゃんとはどうだったんだ?」 
『…俺は…燃え尽きた灰にガソリンかけられて無理やり燃やされた感じだ…』 
「……そ、そうか…今度まむしドリンク1ダース送るよ…頑張れよ」 
『それが休み無く続くんだよ…なぁ静馬、バイアグラって効くの…プッ』 
怖いので電話を切った……かなえちゃんの誘惑に気づかなくてよかった…
本当によかった!よくやった、オレ! 
「拓にぃ、誰からだったの?」 
味噌汁作りながら聞いてくる彩。おや?さっきまでの流れはどこいったんだ? 
「池田からだよ。仕事休めるように手配してくれるってさ…ん?仕事?」 
あれ?仕事といえば…彩って今レコーディング中じゃなかったっけ? 
「彩、お前レコーディングは?」 
「ああ!…忘れてた…テヘッ」 
可愛く舌を出す彩。いやいや、忘れちゃダメだろ、お前。 


結局オレが車で送っていく事になった。右手が痛いが運転ぐらい大丈夫だ。 
それより彩と少しでも一緒にいたい…オレってこんな性格だったっけ? 
「拓にぃ…今日もマンション、来ていい?一緒にいたいの…」 
マンションの駐車場を出たところで彩が聞いてきた。 
「彩…あたりまえだろ。オレも一緒にいたいよ。せっかく恋人同士になったんだからな」 
これは本心だ。オレは彩と一緒にいたい。 
「…嬉しい…好きよ、拓にぃ…」 
彩…泣きそうな顔している。…なんで今まで彩が好きだと気づかなかったんだ?
オレってほんとにバカだな。 
それから彩が泊っているホテルに着くまでの一時間、今までの事を話した。 
麗菜さんやますみちゃんとの事をだ。ますみちゃんとの話では殺気を感じたが許してくれた。 
あとでますみちゃんにも聞くって言ってた。
胸でしてもらったのは口止めしたほうがいいのかな? 
「けど拓にぃ、ますみとエッチして後悔してるっていうのはますみが可哀想だよ… 
だってますみ、初めてだったんだよ?好きな人と初めてエッチしてその人にエッチしたこと後悔
してるなんて言われたら…アタシだったら自殺モンだよ?あとでますみに謝っておいてね」 
彩に言われて初めて気づいた。
オレは自分の事ばかり考えててますみちゃんの事なんて考えてなかった。
ほんと最低だな、オレって。 
「…けど拓にぃ、今度ますみに手出したら……コロスからね」 
ニッコリと微笑み爽やかに話す彩……もうしませんゴメンナサイ。 
「そういえば何時からオレを好きになったんだ?」 
話の流れがヤバクなりそうなので話を逸らすオレ。
彩はオレを好きになったきっかけを話してくれた。 
なんでもオレが実家を離れて寂しくて落ち込んでる時にしたオレからの励ましの電話で気づい
たそうだ。 
そんな前からだったのか…オレがもっと早く気づいてたらよかったな。
長い事待たせてごめんな。 
そんなことを話しながらの一時間、あっという間だった。別れ際にオレ達は初めてキスをした。 
彩との初めてのキス…キスがこんなに気持ちいいとは知らなかった。 
彩…また泣いてる。涙をふき取り再度キスをする。 
「彩…今日迎えに来るよ…愛してる、彩…」 
ちょっと前のオレなら腹を抱えて笑うようなセリフだ。…人間変わるもんだ、感動した。 
「…うん。…拓にぃ待ってる。けど今日病院行ってよね。
もう拓にぃが怪我してるとこ…見たくないんだ」 
そうだった…高校時代に格闘研究会だったオレが、格闘技の道に進まなかったのは彩が泣く
からだった。 
練習でよく怪我してたオレを見て泣いてたっけ…懐かしいな。 
泣きながら言われたんだよな…もう怪我するようなことしないでって…今思えばあの時かな?
彩を好きになったのは… 
…あれ?その割には彩にいろいろやられてるぞ?この間はシャイニングウイザードで失神。 
昨日はドロップキックで気絶……ま、いいか。すんだことだ。 

オレは帰りに病院で治療をしてもらい3時頃にマンションに着いた。その時携帯が鳴った。 
…ますみちゃんからだ。 
『静馬さん、ついに告白したんですね、彩から聞きましたよ』 
ますみちゃんの第一声がそれだ。彩…レコーディングちゃんとしてるのか? 
『彩ってば、初めてって痛かった?とか、どうやったら拓にぃ喜ぶのかな?
とかいろいろ聞いてきましたよ。
お風呂での事に興味を持ったみたいですから教えておきました。
私の時みたいに無理やりじゃなく、やさしくしてあげて下さいね』 
「ええ!オレやっぱり無理やりしたの?」 
『ええ、凄く痛かったですよ…なのに静馬さん、私じゃなく彩を…
私、遊ばれたんですね…シクシク…』 
「い、いや、それはなんて言うか…その…」 
『ふふっ、嘘ですよ。私から酔った静馬さんを誘ったって言ったじゃないですか。
やっぱりかわいい人ですね』 
いやいや、心臓に悪いよ、ますみちゃん。 
「ますみちゃん…オレなんかを好きになってくれて…初めてをオレにくれて…ありがとう。
一生忘れないよ」 
ますみちゃん、本当にありがとう。君とのことがあったから彩が好きだって気がついたんだ。 
『……静馬さん…私、嫌われてるかと思ってました…そんなこと言ってもらえるなんて…
うれしいです。……彩に飽きたら言ってくださいね?静馬さんならいつでもオッケーですよ』 
「ま、ますみちゃん!」 
『また胸でしてあげますよ。彩には無理でしょうからね。じゃ、また今度彩と遊びに行きますね』 
そう言って電話を切るますみちゃん。ますみちゃん…胸かぁ。気持ちよかったよなぁ… 
……いかんいかん!こんな事考えてたのバレたら殺されるぞ!オレには彩がいるんだ! 
そんなこと考えてたらまた電話が鳴った。 
『静馬さん?言い忘れてたんですけど、実は彩…今日、安全日みたいですよ。
安全日の計算の仕方教えてたら今日だって言ってました。
彩、静馬さんのことずっと待ってたんですから、安心させてあげて下さいね』 
言うだけ言って電話を切ったますみちゃん。
あ、安全日?………さてと、風呂にでも入るかな。 
念入りに1時間も体を洗うオレ。こんな日に骨にヒビが入った右手が恨めしい。 

「今日の御飯は奮発したよ〜。なんせあの鈍感拓にぃがアタシの事…好きって告白してくれた
記念日だからね!今日11月5日は一生忘れないよ…アリガト、拓にぃ…」 
彩をホテルに迎えに行った帰りに買って来たステーキが目の前にある。 
テーブルの上にはお皿に載ったステーキが…これが噂の松坂牛というものらしい。 
早く食いたい…こんなのが食えるんだったらもっと早くに告白するんだった。後悔した。 
「……ちょっと拓にぃ聞いてる?かわいい彼女が涙浮かべて今日という日を忘れないって言っ
てるんだよ?それなのに…何ステーキばっかり見てんの!アタシより肉がいいわけ?」 
うっ…ごめん、彩。肉に夢中で話し聞いてなかった。反省します。 
「ゴメン彩。こんなステーキ食った事ないからうれしくって…彩、ありがとうな」 
肉に気を取られるなんて…オレ最低だな。よくこんなオレを好きになったな。 
「……その『ありがとう』って…まさかステーキの事じゃないでしょうね?」 
彩、怖い顔やめて。そんな目で睨まないで。 
「そ、そんなわけないだろ?」
彩の横に移動して耳元で囁く。 
「お前が俺のこと好きになってくれたことに決まってるだろ?…愛してるよ、彩…」 
そう囁いて頬にキスをする。ちょっとズルイかな? 
「……ん。ゴメンネ、疑って。好きよ、拓にぃ…」 
涙目で唇にキスをせがむ彩。軽くキスをして席に戻るオレ。 
「あ、食べる前にちょっと…」
そういってデジカメでステーキを写す彩。何やってんだ? 
「この写真、告白記念でアルバムに挟んでおくね?じゃ、食べようよ、拓にぃ」 
肉をアルバムに載せるの?……ま、いいけどね。 
ステーキはすごく美味かった。こんな肉食えるなら毎日告白してもいいくらいだ。 


「拓にぃ、洗い物してるからお風呂にでも入ってて」 
食器を洗いながら言うアタシ。フフ、拓にぃ美味しそうに食べてたなぁ。
時々食べさせてあげよっかな? 
食器を洗い、テーブルを片付けたらすることなくなっちゃった。
…そうだ、拓にぃ出てくるまでアルバムでも見ておこうかな? 
確かクローゼットに入れてたよね?見るの久しぶりだなぁ。 
「クローゼットのどこだったかなぁ?…あ、あったあった」 
アルバムを手に取るアタシ。んん?アルバムの下に本がある。なんの本だろ? 
「こ、これは……エッチな本?」 
た、拓にぃこんな本読んでるんだ…男だから仕方ないよね。
うわっ三冊もある…これどうしよう、捨てようかな? 
……ちょっと見てみようかな?拓にぃまだ出てきてないよね?
ページをめくるアタシ……ドキドキしてきた。 
「うわ!…スゴイ…こんなことするんだ」 
ますみから聞いてたけど凄い事するんだなぁ。
こんなの入るんだ。痛いんだろうな…けどなんでマンガ本なんだろ?
エッチな本を食い入るように見るアタシ。
あれ?よく見るとページに折り目がついてるとこがある。なんだろ? 
そのページをめくってみると胸で男の人のを挟んでたり、
お風呂で体を胸で洗ってたりしてるシーンばかりだった。 
そこにはペンで丸印もつけてある…拓にぃこんなのが好きなんだ。 
(ハァ…やっぱり拓にぃ胸、おっきいほうがいいのか…アタシじゃダメなのかな?) 
自分の胸を触ってみる…Bカップじゃダメなのかな?
やっぱりますみぐらいないとダメなんだろうな… 
だから今までアタシにそういうことしてこなかったんだろうな…
ため息が出るアタシ…涙も出てきた。 
「彩、なにため息なんてついてるんだ?何かあったのか?」 
背後から拓にぃの声が…た、拓にぃ、何時の間に出てきたのよ! 


夕方に入ったのでシャワーを軽く浴び、風呂から出たオレは彩がいない事に気づいた。
どこいったんだ? 
探してみると寝室にいた。クローゼットの前で座り込んでる。何してんだ? 
近づくと彩のため息が聞こえてきた。なんだ?何かあったのか? 
「彩、なにため息なんてついてるんだ?何かあったのか?」 
ビックリして振り向く彩、涙目だ。何があったんだ? 
「どうした彩。何かあったのか?」 
さっきまで機嫌よかったのに…オレが風呂に入ってる間に何があったんだ? 
「……拓にぃ…アタシじゃなくますみのほうがよかったんじゃないの?」 
はぁ?何だ、いきなり。ますみちゃんの方がって…何かあったな、彩。 
「そんな事ある訳ないじゃないか。オレが好きなのはお前だよ、彩」 
抱きしめて囁くオレ。何故だか知らないけど彩、不安になってるな。 
「……嘘つき。だってアタシの胸、ますみより小さいし…
この本見たら胸のおっきいのばかりに印つけてるじゃない!」 
泣きながら本を指差す彩。な、なんだそのエロマンガは!オレ知らないぞ!
それより彩、泣いている… 
『彩、静馬さんのことずっと待ってたんですから、安心させてあげて下さいね』 
ますみちゃんの言葉が頭に響く。そうか…彩、不安なんだ…不安にさせてるのはオレなんだ…
彩を強く抱きしめる。
「彩…不安にさせてゴメンな。お前をオレだけのものにするよ…愛してる彩」 
オレはさらに強く抱きしめた。 

「彩…今からお前をオレのものにする…」 
そう囁き唇を奪う。舌で彩の唇を割って入り彩の口に中を蹂躙する。 
ビックリして暴れる彩を力で押さえつけ、蹂躙し続ける。
彩の舌を吸い歯茎をなぞり唾液を飲み、オレのも流し込む。 
…グチュ…ピチャ…ジュル… 
しだいに彩も舌を絡めてきた。…寝室にはオレ達が出しているいやらしい音しかしない。 
しばらく彩を堪能して唇を離す。彩、肩で息をしている。 
まともに立っていられないのかオレに寄りかかる彩。オレは抱きかかえてベットに運ぶ。 
「彩…今からお前を抱く。…イヤなら言ってくれ」 
ベットに寝かせた彩に囁き再度唇を重ねる。今度はさっきより激しくキスする。
舌を絡め唾液を流し込み彩を味わう。
「ふぁ、拓…んぷ…ちょ、待っ…」 
彩が何かを言うが無視する。ゴメン、もう止める事できない。 
キスしながら胸を揉む。ちょっと小ぶりだが関係ない。オレが好きな彩の胸だ。 
首筋に舌を這わす…耳を舐めて少し噛む。その度に彩は甘い声を出す。 
「あん、やっ、ひぅ!拓…に…待っ、お風…呂、入らせ…あっ!」 
上着を脱がせブラを剥ぎ取る。興奮で頭が回らない…夢中で胸にしゃぶりつく。 
乳首を舐めて吸い、甘噛みする。 
「あっ、ダメッ、お風…呂、いかせ…あぁ!」 
彩はオレの頭を抱え込んで感じてくれてる…もっとだ、もっと感じてくれ!
服を全部脱がせて全身に舌を這わせる。 
首筋、耳、うなじ、背中、お腹、太もも、お尻、ふくろはぎ、足の指まで全てを舌で愛撫する。 
(全部オレの物だ…好きだ、愛してるよ、彩…) 
再び乳首を口に含み嬲る。優しく舐めながら時折強く吸う。
その間に左手は彩のなめらかな体を撫でながら下へ下へと降りていく。 
そして彩のアソコに到達した…濡れてる。シーツまでグショグショだ。 
「彩…ここ凄い事になってるぞ」
そう言って指を動かす。 
クチュ…クチュ…クチュ… 
「あっ、やっ、拓に…やぁっ…ひゃぁ!」 
オレの指は誰も触れた事がないであろう小さな突起を優しく撫でる。
その度に強く抱きしめてくる彩。
胸を舐めながらの愛撫に彩は体を震わせながら喘いでいる。…感じてるんだ。
指の動きを早くして突起を攻める。オレの激しい攻めに、彩は一気に上り詰めた。 
「あ、あ、あ、あ、…くぅ…ダ、メ……いっちゃ……きゃぅ!」 
今まで以上に大きく跳ねてピクピクと痙攣する彩。イッたんだ…イッてくれたんだ! 
全身で息をする彩。目も虚ろだ。初めての体験だろうからな…
そんな彩を見たらもっと感じてほしくなった。 
彩の足を割って入り開かせる。アソコが丸見えだが彩は気づいてない。 
アソコに顔を寄せて舌で舐める…彩の体が跳ねる。小さな突起に吸い付いて舌で転がす。 
「ひゃう!あぁ…んあぁ…いっっ…きゃう!」 
彩、声にならない声を上げてる。…気持ちいいんだな。もっと舐めてやる!
突起を軽く吸い出して唇ではさみながら舌で転がす。
手は胸の先端を優しく愛撫する。アソコからはどんどん愛液が流れてきた。
(…彩って濡れやすいんだな)
オレの愛撫で感じて溢れてきた愛液を、舌ですくい飲みこんだ。
これが彩の味か…夢中で舐めて飲む。その度に彩の体は跳ねて声を上げる。 
オレは何度イッたか分からない位まで舐めてから彩を開放した。 
彩は体をビクッビクッと痙攣させながら全身で息をしている。目は虚ろだ。やりすぎたか? 
「彩!大丈夫か?」 
彩の体をゆするオレ。しばらくすると彩は抱きついてきた。 
「……バカ……死ぬかと思ったじゃないの。……喉、乾いた…」 
オレは慌ててスポーツドリンクを取りにいった。 


ボーッとする頭で飲み物を取りにいく、拓にぃの背中を見るアタシ。
…すごかった…力が入らない。 
エッチってこんなに凄いんだ。…こんなに気持ちいいんだ。
上体を起こそうとベットに手をつくアタシ。 
ん?シーツが冷たい、なんでだろ?シーツを見ると濡れている。
…そういえばアタシのもすごく濡れてるわ。 
(…うわ!なにこれ…もしかしてアタシが濡らしたの?) 
アタシはシーツを見て愕然とする。地図ができる位に濡れている…恥ずかしい。 
(ますみから気持ちいいと濡れるって聞いてたけど…こんなになるんだ。
…気持ちよすぎたもんなぁ…) 
さっきまで拓にぃにされてたこと思い出して赤面するアタシ。 
(体中舐められちゃった…アソコも全部見られちゃった。…お風呂も入ってないのに) 
どうしよう…汗臭くなかったかな?急にこんなことになるなんて…
お風呂に入ってくればよかったな… 
でも……すごく気持ちよかった。途中から何されてるか分からなかったもん…拓にぃ大好き。 
恥ずかしくて布団に包まるアタシ。そこに拓にぃがペットボトルとコップを持って来てくれた。 
「彩、スポーツドリンクでいいか?」 
やさしい拓にぃ、大好き。 
「うん、ありがと」 
コップ注いだジュースを受け取り喉を潤す…ああ、おいしい。 
「拓にぃは飲まないの?」 
コップを渡して聞くと 
「彩のをたくさん飲んだからな」 
アタシのって……まさか!顔が真っ赤になるアタシ。
はずかしい…なんて事言うのよ、このスケベ! 
文句を言おうとしたアタシを抱きしめて、拓にぃが囁いてきた。 
「彩…オレもう我慢できない。お前を抱きたい…いいか?」 
ああ……やっと抱いてもらえるんだ、うれしい… 
「…うん、いいよ。……ずっと待ってたんだからね?グスッ」 
涙が出てきた…拓にぃ、涙をキスで拭いてくれた…うれしい、うれしいよぉ。 
アタシは拓にぃにキスをする。自分から舌を絡ませて抱きしめる。 
「抱いて…抱いて拓にぃ…お願いだからアタシを抱いて…拓にぃだけの物にして!」 
拓にぃアタシを押し倒してきた… 


オレは彩を押し倒して裸になる。彩の視線はオレのに釘付けだ。 
「彩、怖いか?」 
彩は首を横に振る。 
「拓にぃにだったら何をされてもいいよ。アタシは拓にぃの物だから…好きにしていいよ」 
彩……オレは彩を抱きしめキスをする。やさしいキスだ。 
そしてあそこにオレのを合わせる………いよいよだ。ついに彩と…彩と1つになるんだ… 
「彩……いくぞ…」 
キスを止めて耳元で囁く。彩は無言で頷く。 
ズッ…ズズッ…ズズズッ… 
少しずつ入れていく。途中で何かに当たる。
きっとこれが処女膜だろう…オレは我慢できなくなり一気に貫いた。 
「……ぅきゃあ!…痛ぅ…ぅぅ……た、拓にぃ…好き、好きなのぉ、愛してるの!」 
彩の一番奥まで突き入れたオレ。彩…辛そうだ。涙を流している。
…そんな彩の顔を見たらなぜか今までのことが頭に浮かび、涙が出てきた。 
オレの涙が彩の顔に落ちる…なんでだ?なんで涙が止まらない? 
「いっ痛ぅ……拓…にぃ?泣い…てるの?」 
涙に気づいた彩はオレをやさしく抱きしめてくれた。 
「ありがとう、拓にぃ…アタシ幸せだよ…拓にぃと出会えて幸せだよ…」 
彩はオレがしたようにキスで涙を拭いてくれる。 
「彩…オレの方こそお前に会えて幸せだ…ありがとう、彩」 
オレも彩の涙をキスで拭きとる。 
「彩…動くぞ」 
オレの言葉に彩は強く抱きついてきた…痛いんだな、ごめんな。 
グチュ…グチュ…グチュ…グチュ…… 
気持ちいい…彩がオレのに絡み付いてくる…
入れるたびに絡み付き、抜こうとすると吸い付いてくるような感じだ。 
最高だ、頭までとろけそうだ…オレは夢中に腰を振る。 
彩の一番奥をノックするように突き上げるオレ。
彩はオレのが動くたび顔をゆがめ、強く抱きついてくる。 
「あ、あ、あ、あ、う、くぅ…痛ぁ!…や、んん…ふあぁ!」 
オレが突く度に、引き抜くたびに声を上げる彩。 
「た、拓…好…き、あぁ、好き、大好きなのぉ!」 
彩の爪が背中にめり込む…くぅ、そろそろ限界だ!オレも強く抱きしめ動きを激しくする。 
「彩、彩!あぁ…彩、好きだ彩!イクぞ、彩、イクぞ!…くぅおお!」 
「あ、あ、あ、あ、拓にぃ、好き、好き好き、好きなの!やっ……ああああ!」 
オレは自分を彩の一番奥に突き立てる。
その瞬間にオレは今までの思いを全て吐き出すように彩の中に噴出した。 

全てを吐き出したオレはつながったまま彩に覆いかぶさる。
…最高だ…今までで最高のSEXだった… 
しばらく余韻を楽しんだ後、息を整えて彩にキスをして抱きしめる。 
「彩…ありがとうな。痛かったか?」 
「凄く痛かったけど…これでアタシは拓にぃの物になれたんだね?…うれしい…アリガト…」 
彩……こんなオレをそこまで……愛してるよ、彩。 
彩の言葉にたまらずキスをする。彩も舌を絡めてきた。
………い、いかん、入れたままの愚息が…復活してきた。 
まるでやられてもやられても立ち上がる三沢光晴のようだ。 
「んあ?……拓にぃって……スケベだね」 
し、しまった!彩にばれてしまった!
恥ずかしい…これは恥ずかしいぞ…静まれ、静まれオレ!
願いは届かず全開になる愚息。どうしよう…顔が赤くなるのが分かる。 
穴があったら入りたい…って入れてるじゃん、オレ。
いかん!ギャグ考えてる場合じゃない!どうするオレ? 
「クスッ……いいよ、拓にぃ。アタシももう一度抱いてほしいし……」 
えっ?…彩、いいのか? 
「拓にぃ…もう一度抱いて…」 
ほほ笑みながら言った彩のその言葉に…オレの理性は吹き飛んだ。 


「すまん、本当にすまん!」 
オレは彩に土下座してる。何故かって?
理由は2回戦じゃ済まずに3回戦まで休みなしにしてしまったからだ。 
しかし抜かずに3回戦なんて…すげえな、オレ。感動した。 
「2回で終わると思ったのに…なんで3回もするの?アタシ初めてだったんだよ?
痛くて歩けないよ…シクシク」 
彩…うそ泣きだと分かってるけどこっちが悪いから強く言えない。ごめんね。 
「……けど許してあげる。今日は二人の記念日だもんね。告白記念日に初エッチ記念日。
11月5日は忘れられないよ 。…11月5日?あれ?なにか大切なことがあったような?」 
機嫌が直ったみたいなのでベットで考え込んでる彩の横に入るオレ。 
「今日なにかあるのか?もうそんなのいいだろ?」 
髪を撫でながら肩を抱き寄せる。彩の髪ってサラサラで触ると気持ちいいんだな。 
「……ああ!思い出した!拓にぃじゃま、どいて!…ゴスッ!」 
エルボーでオレを振り払う彩。あれぇ〜なんで?さっきまでのは何だったの?
殴られた頬を押さえてうずくまるオレ。 
彩は慌ててパソコンに駆け寄り電源を入れ、なにかを調べてる。
何するんだ?っていうか、歩けないんじゃなかったの? 
「……やったぁ!取ったぁ!」 
ガッツポーズする彩。何を取ったんだ?訳が分からず聞くオレ。 
「彩、何があったんだ?」 
オレの言葉に彩は睨んできた。 
「ハァ?…本気で言ってるの?今日は田上明がベルトに挑戦した日でしょ!
こんな大事なこと忘れるなんて…最低ね、拓にぃ!」 
ああ、そうだった…彩とのことで頭が一杯になって忘れてた。 
「結果はねぇ…ついにチャンピオンになりました!
やったわ!今日、11月5日は田上明の日に決定ね!」 
嬉しそうな彩……っておいおい、さっきまで11月5日は告白記念日に初エッチ記念日と言って
なかったっけ? 
呆れ顔のオレを見て彩、からんできやがった。 
「ちょっと拓にぃ!嬉しくないの?田上がチャンピオンだよ?」 
はぁ〜そうだよ、これが彩だよ。これでこそオレの好きな国生彩だよな! 
文句を言ってる彩を抱きしめキスをする。 
「彩…愛してるよ」 


今、オレの目の前にいる彼女、国生彩はオレの最愛の人であり、カリスマロックシンガーのsai
でもある。 

そして熱狂的なプロレスファン…そう、『彼女はプオタ』なんだ。どうだい、最高だろう? 



彼女は○○○   終 わ り 





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