「君が綾崎君か。ホントはやりたくないんだけど、どうしてもやらなきゃいけないの?」
約束の時間の20分前、僕が戦う相手、ますみ姉さんを傷つけた男…静馬さんが来た。
Tシャツにジーパン、両手をポケットに入れている。なんてラフな格好なんだ。
胴着を着てる僕がバカみたいじゃないか。
(この人がますみ姉さんを…知らなかったじゃ許せない、僕が許さない!)
「分かったよ、そんなに睨むなよ。相手してやるよ。決闘というぐらいだから手加減無しだぞ?
前にオレが彩にボコられてるところを見られてるけど、
あれがオレの実力だって思ってたら大怪我するからな」
「静馬さん、あなたが知らなかったとはいえ、ますみ姉さんを傷つけた事は許せません。
あなたの強さなんて関係ないんです。僕の大事な…愛している人を傷つけた事、
許すわけにはいきません!」
コイツのためにますみ姉さん、泣いていた。
コイツのためにますみ姉さん、ずっとつらい思いしてきた。
コイツのためにますみ姉さん、傷ついて……僕は、守れなかった。
怒りが込み上げてきた。ますみ姉さんを傷つけたコイツと…
その傷からますみ姉さんを守れなかった、自分の弱さに。
「静馬さん、あなたと戦って僕は強くなります。強くなって、ますみ姉さんを守ります!
……静馬さん、勝負!」
静馬さん、まだポケットに両手を入れている。僕を舐めてるのか?ふざけるな!
食らえ!僕は一番自信のある右での正拳突きを顔面目掛け突き出した!……はずだった。
「ぐふぇっ!ぐほっ、げほっ!」
な、なんだ?何が起きたんだ?お、お腹が?みぞおちに…グホッゲホッ!
僕の正拳突きが届く前にみぞおちに衝撃が走った。何だ?何をされたんだ?
膝から崩れ落ちる僕。ま、前蹴りか?見えなかっ……グシャッ!
その嫌な音がした瞬間、頭に衝撃が走り、僕の意識は飛んだ。


「遅かったな、かなえ。もう始まってるぞ」
な、なぜユウ君が倒れてるの?血?血が出てるじゃない!
「ゴメン直樹、いろいろあってね。綾崎君倒れてるけど、どうなってるの?」
静馬さんがやったの?なんでこんな酷い事を…
「綾崎が先に右正拳突きを出したんだが、静馬の前蹴りを腹に食らって止められ、
崩れたところを顔面に横蹴りってとこだ」
え?ユウ君、なぜ立とうとしてるの?もうそのまま立たないで!
「ますみ、落ち着いて!綾崎の気持ち、見てあげようよ!」
ユウ君に駆け寄ろうとする私を抱きしめて止める彩。離してよ!
「離して!離しなさい、彩!ユウ君が…このままだと、ユウ君が!」
ゴスッ!ゴスッ!
頭に走る衝撃。え?なんで殴られたの?彩も頭を押さえてる。
「ますみ!落ち着きなさい。せっかく綾崎君があなたの為に頑張ってるのに、
あなたが取り乱してどうするの!」
「けど、かなえ先輩…私こんな事、望んでません!」
そう、なぜケンカなんてするの?私こんな事されても、嬉しくない!
「それより先輩…なんでアタシまで拳骨なんですか?」
頭を押さえて涙目の彩。先輩と初めて会った時にケンカを売ったとは思えない顔ね。
「あら、ゴメンね彩。ついやっちゃったのよ。あんた達仲いいんだからいいでしょ?
……文句あんの?」
先輩もしかして騒がしいのが気に入らなかったのかな?
「おいおい、お前ら遊ぶのもその辺にしとけよ?綾崎立ち上がったぞ」
なぜ?そのまま寝てたら終わったのに…なぜ立ち上がるの、ユウ君?


(おいおい、あれ食らって普通立つか?いくら手加減したといってもまともに顔面へ入れたんだ
ぞ?)
やっぱりあれか?ますみちゃんへの愛ってやつか?う〜ん、愛ってすげぇな、感動した。
おや?彩達来たのか。はぁ〜、彩にはオレが人を殴るところ見せたくなかったんだがな。
仕方ない、さっさと終わらせるか。
悪いな綾崎君。君の気持ちを汲んであげたいけど、これからは本気だ。
怪我しても恨むなよ?……少し君が羨ましいよ。
最愛の人の為に戦える…男冥利に尽きるよな。
その最愛の人が見てるんだ。頑張れよ、綾崎君。


(も、もうやめて……ユウ君これ以上立たないで!)
ユウ君、もう何回殴られたの?何回倒れたの?何回…立ち上がったんだろう。
もうユウ君が殴られるの見たくない!ユウ君が殴られる音、聞きたくない!
目を瞑り耳を塞ぐ私。もうイヤ!なんでユウ君、私なんかの為に……
「ますみ、ツライのは分かるけどしっかり見なさい!綾崎君あんなに頑張ってるのよ?」
先輩、分かってます!ユウ君が私の為に頑張ってる事、分かってます!
けど私…もう見たくありません!
「ますみ…この決闘の理由、直樹に聞いたわ。綾崎君こう言ってたみたいよ。
『僕…強くなります!強くなって…ますみ姉さんを…好きな人を守ります!』ってね。
だからね、ますみ。しっかりと見てあげなさい。綾崎君が強くなるところを」
ユウ君…なぜ私なんかにそこまでしてくれるの?私がしたこと話したでしょ?知ってるでしょ?
ユウ君を見る。足元がおぼつかず、もう立っている事さえ辛そうだ。多分意識も無いはず。
ユウ君?何か話してる。何か呟いてる。呟きながら静馬さんへ向かっている。
「…ますみ…ねえさ…ん…どは…るんだ……僕…まも…んだ…好きな…ますみ…ねえさ…守
るん…だ」
途切れ途切れに聞こえるユウ君の呟き。私のこと思ってくれてる。
あんなにフラフラなのに私のこと想ってくれてる。
ユウ君の言葉が…この小さな呟きが私の心を洗い流し、私を満たしていく。
私、ユウ君のこと信じていいの?ユウ君のこと好きでいいの?ユウ君のこと…愛していいの?
私の心の中にあった流産したあの子への罪悪感。生きてる事への罪悪感が…全て消えた。
優しい先輩。優しい親友。そして……すごく優しくてとっても強い、最愛の人。
ありがとう、私…もう大丈夫!
あなたたち3人のおかげで私、もう大丈夫だから!
駆け出す私。倒れる寸前のユウ君を抱きかかえて受け止める。もう我慢できないわ!
「ユウ君、ありがとう。私もう、大丈夫だから。
私をこんな気持ちにさせた責任……取ってもらうわよ?」
キスする私。周りからは冷やかしの声が聞こえる。
「ユウ君、こんなに強くなったんだね。ユウ君…いえ、湧一さん。好きよ、愛してるわ」
湧一さんを強く抱きしめキスをする。…こんなに大きくなってたんだ。男の体になったんだ。
これからはこの大きな人に守ってもらえるんだ。
「ますみちゃん、ここまでやっちゃってゴメンな。こういう時はおめでとう、でいいのかな?」
静馬さん…肩で息をしてる。
「静馬さん、湧一さんとの決闘に付き合ってもらえてありがとうございます。
けど……なんでここまでするんですか!」
怒りに任せて思い切り足を蹴り上げ、静馬さんを蹴る私。
『キーンッ!』
後で先輩がこういう音がした、って言ってたわ。
ゴメンね、彩。しばらく静馬さんの……使えないかも?
静馬さん、両膝をつき、股間を押さえて青い顔してる。
べ、別に狙ったわけじゃないわよ?偶然よ偶然!
「何やってんのよますみ!あんたねぇ……」
あ、彩?やっぱり怒っちゃうわよね?
「甘いのよ!どどめを刺しなさい!」
そう言って静馬さんの顔面に蹴りを入れる。
「うわ!ヤクザキックだ…むごい」
池田さんの呟きが聞こえる。どうでもいいわよそんなこと。
それより早く湧一さんを手当てしないと…
「彩、私の部屋まで送ってくれるかな?湧一さんの治療したいの、手伝ってくれる?」
泡をふいてる静馬さんを捨てて、彩と二人で湧一さんを担いで道場を出る。
早く手当てしなくちゃ。彩の車に乗り込み改めて湧一さんの顔を見る私。
ここまで怪我するなんて…ここまで私の為に頑張ってくれたなんて…好き、愛してるわ!


「もういいぞ静馬、3人とも道場出て行ったぞ。
しかしお前らホントに恋人か?ヤクザキックはないだろ?」
俺の言葉に立ち上がる静馬。
「ええ?静馬先輩、大丈夫なんですか!…はぁ〜、アカデミー賞なみの演技ですね」
平気な顔してる静馬に驚くかなえ。そりゃそうだよな。静馬、さっきまで泡ふいてたもんな。
「静馬先輩、ありがとうございました!おかげでますみ、立ち直る事が出来ました!」
かなえ、優しいよな。でもな、その優しさをたまには俺にもくれよ、頼むから。
「かなえちゃん、今回の件はオレじゃなく綾崎君が頑張ったからだよ。
あいつ途中から意識がないのに向かってくるから正直怖かったよ」
なに照れてんだよ、お前。
「はっはっは!静馬君の動揺した顔、面白かったぞ!いや〜愉快愉快!」
てめえは死ね!このクソ親父!
「しっかし静馬、お前途中で本気出したろ?酷い事するよな、お前も」
俺の言葉に笑う静馬。
「ははは!本気出さないとオレがやられてたよ。あいつ強いぞ?今度お前もやってみろよ」
「ごめんこうむる。ゾンビの相手なんてしたくない」
何回殴り倒され何回起き上がってきたんだ?ホントにゾンビだな、あいつは。
「いや〜愉快愉快!おい、お前ら!気分がいいから風俗行くぞ!
直樹、お前がこの間行ったというイメクラとかいう店に案内せい!今日はワシの奢りだ!」
マジ?愛してるぜクソ親父!
「……な・お・き?この間って、い・つ・の・こ・と?」
……かなえ、いたんだったな。ど、どどどどうしよ?
「2日前、温泉に行く前に行ったそうだぞ、かなえ君。
イカンなぁかなえ君、しっかり満足させないとな。わっはっは!」
し、静馬助けて…ってお前なに泡ふいて倒れてるんだよ!それはもう終わっただろ!
「な・お・き、行きましょ?」
俺の手を引くかなえ。ど、どど何処へでしょうか?かなえ様?
「うふふ…も・ち・ろ・ん、天国よ」
ああ、地獄へですね…
「おお!静馬君見てみろ、修羅場だ修羅場!わっははははは!」
クソ親父〜!殺す!絶対に殺す!
「さっさと行くわよ直樹!」
俺の手を無理やり引いて道場を出るかなえ。付き合いだした頃に戻りたいよ……

綾崎よ…女は変わるぞ…気をつけろよ…

俺はこれから起きる試練を想像しながら後輩の幸せを祈った。


「じゃ帰るわね、ますみ。はぁ〜、まったくあんたには付き合ってらんないわ!」
車で部屋まで送ってくれた彩は、何故か怒っている。どうしたの、彩?
「人の車の中で、ちゅっちゅ、ちゅっちゅと…ウルサイのよ!」
もう!盗み聞きなんていやらしいわよ、彩。
「……ねえ、ますみ?こんな時に聞くのもなんだけど…
あのこと、拓にぃに話していいのかな?」
……そうよね。静馬さん知らないのよね。けど……
「いいえ、話さなくていいわ。だって…静馬さんが彩と別れた後、私に来られても困るしね。
今の私には湧一さんがいるから…」
静馬さんはやさしいから責任を感じて、私に償いをするって言ってくるわ。
ヘタをしたら彩と別れるって言いかねないしね。そんな事になるの、イヤだもの。
「なんで別れること前提で話してんのよ!ああ見えてもアタシ達ってラブラブなんだよ?
そんな事ありえないわ!」
ふふっ、ゴメンね、彩。あの事で冗談を言えるなんて…これも全部湧一さんのおかげね。
「じゃ、帰るわ。……ますみ、おめでとう、お酒が元で別れないこと祈ってるわね」
余計なお世話よ、彩。
「今日は本当にありがとう。静馬さんにもよろしく言ってね」
手を振り車に乗り込み帰って行く彩。ホントにありがとう。
さてと、湧一さんの手当てをしなくちゃね。
この全ての怪我が私のための怪我…うれしい!
湧一さん……私のこの気持ち、どうしてくれるの?


(…ここ、どこだろ…うっ、体中が痛い…)
目が覚めると知らないベットで寝ていた。僕、なんでこんな所で寝てるんだ?
「あっ、湧一さん目が覚めたのね?気分はどう?」
あっ、ますみ姉さん!あれ?なんでますみ姉さんが?
「ますみ姉さん、ここってどこですか?なんで僕寝てたんですか?」
「ふふっ、ここは私の部屋よ。なぜ寝てたかは思い出してね?
ところで夕御飯、食べれるかな?
湧一さんが食べれそうな物作ったんだけど、一緒に食べてくれる?」
ええ!ますみ姉さんが……御飯作ったの?あのますみ姉さんが?
「は、はい!喜んでいただきます!…あれ?ますみ姉さん、湧一さんってなんなんですか?」
なんで急に僕の名前言い出すんだ?
「うふふ…なぜ寝てたか思い出したら教えてあげるね。
さ、御飯食べましょ?私、昔と違って腕を上げたのよ」
確かに料理の腕は上がっていた。っていうか僕より上手くなってる?信じられない!
砂糖と塩を必ず間違えてたますみ姉さんはどこへ行ったんだ?
御飯はとても美味しくてビックリした。
ただ静馬さんに殴られたところが痛くて、あまり味わえなかった。
体もあまり動かせない。…殴られたところ?
ああ!思い出した!僕、静馬さんと決闘してたんだ!
「ますみ姉さん!僕と静馬さんとの決闘はどうなったんですか?」
やっぱり最初にやられたのであっさり終わったんだろうな。はぁ、情けないよ。
なにが『強くなって…ますみ姉さんを…好きな人を守ります!』だよ。
「やっと思い出したのね、湧一さん」
僕の手を握り、話しかけてくるますみ姉さん。
「私、静馬さんとの決闘見ていたの。強くなったのね、湧一さん。…責任取ってよね?」
ますみ姉さん見てたんだ。見ててくれたんだ。
強くなったって…僕、少しは食い下がったのかな?責任ってなんだろ?
「ますみ姉さん、責任ってなんですか?」
「どうしてくれるの?湧一さんを見てるだけで…胸がドキドキするの。
あなたといるだけで幸せなの。ずっとあなたと一緒にいたいの。
私をこんな風にした責任……取ってくれるわよね?」
僕の手を握るますみ姉さんの手にギュッと力が入った。ええ!それってまさか……
「ふふっ、一度は付き合えないって言っちゃったけど…アレはなかった事にしてくれるかな?」
優しくほほ笑むますみ姉さん。
ああ、僕の大好きな笑顔だ。僕の大好きな、ますみ姉さんの笑顔だ!
「私、あなたのことが…綾崎湧一さんのことが…」
「待ってください!ここからは…僕に言わせて下さい!」
ずっと言いたかったんだ。大好きなますみ姉さんに言いたかったんだ!
昔の僕は臆病で弱くてそんな勇気なかった…けど、今は違う!
「森永ますみさん。昔から…ずっと前からあなたの事が…
ますみさんの事が…好きです、愛してます!
僕と……お付き合いして頂けませんか!」
ますみさんからの返事は……大人のキスだった。


「ん…ちゅ…んふ…ちゅ…好き…んふ、好きよ…ちゅ…湧一さん、愛してる…ちゅる…」
僕の唇を割って入ってきたますみさんの舌はやわらかかった。
一緒に入ってきた唾液は甘くておいしい感じがした。
僕も夢中で舌を絡める…ああ、ますみさんとキスしてるんだ。好きな人とキスしてるんだ!
「ぷはっ!…はぁはぁはぁ…ねぇ湧一さん、ベット行こう?はしたないけど…我慢できないの。
あなたのせいなんだから…責任取ってよね?」
僕の手を引きベットに歩くますみさん。けど僕、体が…
「ゴ、ゴメンなさい。僕、体があまり動かせなくて…」
情けない。やっぱり僕は情けないよ。こんな時に体が動かないなんて…
「うふふ…今日は湧一さん、ベットに寝てるだけでいいから。だから…ね?」
え?ど、どういうこと?寝てるだけって?
ベットに押し倒される僕。馬乗りになるますみさん。え?ええ?
「湧一さんは私の為に頑張ってくれた。だから今度は私の番。
2回目だからヘタかもしれないけど…我慢してね?」
僕の返事を聞かずにキスしてくるますみさん。
!!手、手が!ますみさんの手が!僕のズボンの中に!
「好き…好きよ湧一さん。愛してる湧一さん…ん、ちゅ…ちゅちゅ…」
あ、ああ…ますみさん…気持ちいいよますみさん…


(ああ…湧一さん。好きよ、愛してるわ!)
湧一さんの口の中に舌を入れる。唇、舌、歯茎、唾液…湧一さんの全てを味わう。
(私の為にこんなになって…愛してる!)
上着を脱がせ、決闘の時についたあざに軽くキスをする。
ちゅっ、ちゅちゅっ、ちゅっ…
(あ、湧一さんの乳首ってカワイイ…クスッ、乳首まできれいなんだ…)
胸の小さな突起に唇を当て軽く啄ばむ。
「ひゃ!ま、まますみさん!そ、そこは…」
ふふ、ここ弱いんだ。ちゅっ、はむっ…
「うひゃぅ!」
うふふ…感じてくれてるんだ。右胸のはどうなんだろ?ペロッ、はむっ、ちゅ、ちゅちゅ…
「だ、だめです…う、ううぁ!」
こっちも気持ちいいんだね。じゃ、両方同時にしちゃおっと。
右手と舌で両方の乳首を攻めてみる。ぺろっ、ちゅちゅ、ちゅぱっ…じゅるっ…
「はぁはぁ、ゆういひさん…ちゅちゅ、どう…ちゅる、きもちひい?」
「う…うぁぁ…くぅ!」
私の問いかけに答えられないみたい。
そんなに気持ちいいんだ。気持ちよくなってくれてるんだ…うれしい。
空いてる左手でアソコを撫でようとしたら、凄く大きくなっていた。
「ふぁ?ここ凄いことになってるね…すごく大きくなってるね」
ズボンを脱がす私。!!こ、こんなに大きくなったんだ。
…昔見たときとは全然違うわね、大人になったんだ。
静馬さんぐらいあるんじゃないのかな?
「あ…ますみさん、恥ずかしいです。あまり見ないでください…」
うふふ、湧一さん、まるで女の子みたい。
…熱い、凄く熱くなってる。湧一さんのをゆっくりと…優しくさする私。
「うふふ…すごく熱くなってるね。ちゅ、ちゅる…じゅる、じゅぽっ!」
(かなえ先輩に聞いていたことが役に立つ日が来るなんて…夢にも思わなかったわ)
ジュッポ…ジュッポ…ジュッポ…ジュル…ちゅば!レロ…ペロ…ジュッポ…ジュッポ…
湧一さんのを口に咥えて先輩に教えてもらった通りに攻める私。
上目遣いで湧一さんの様子を見たら…ふふ、気持ちいいんだ。目を瞑って我慢してるわ。
「湧一さん、我慢してるんだ。…私はもう我慢できないの、私の中で気持ちよくなってね?
今日は大丈夫な日だから」
全ての服を脱ぎ捨てる私。
あ、私…濡れてるわ。好きな人にエッチな事して、気持ちよくなったんだ。
かなえ先輩の気持ち、分かるなぁ。彩もこうなのかな?
「いっぱい…いっぱい気持ちよくなってね?入れるよ?…んっ、んあ!」
ズ、ズズ…ジュプッ…ジュププ…ジュポッ!
「あ…入った…湧一さんが私の中に…熱い、凄く熱いの…ああ!」
好きな人を受け入れる事ができたことに…愛した人と一つになれたことで感じてしまった私。
(あっ、んんっ!SEXって、んん!こんなに、あん!気持ちよかったんだ…
んんっ、好きな人とするのって、くぅ!凄いんだ…)

私の中の湧一さんを感じながら涙を流す私。愛してるわ、湧一さん。


(う、ああ…ぼ、僕のが…ますみさんに入ってる。僕、ますみさんとSEXしてるんだ…)
初めて感じる感触にすぐにでもイッテしまいそうだ。
(ああ…凄い、凄く気持ちいいよ…くぅ、も、もうダメだ!)
ますみさんに入っただけなのに、もう限界をむかえた僕。
「ま、ますみさん!僕、もうダメです!出ちゃいます!」
「いっぱい…いっぱい出して!私に出して!湧一さん!」
うあ、で、出ちゃう、もう、ダメ……ドピュ!ビピュ!ビュビュ!……
(あ、ああ…はぁはぁ…ああ、出ちゃったよ。ますみさんに出しちゃったんだ)
凄かった…ますみさんの中って、凄かった!これがSEXなのか。
前にいづみさんとしたのとは比べ物にならないよ!
好きです、ますみさん…泣いてる?ますみさんが泣いてる?何で泣いてるんですか!
「ますみさん、なんで泣いてるんですか?僕のせいですか?」
つながったまま僕に倒れてくるますみさん。
なにしてるんだ、僕は!ますみさんを、好きな人をまた悲しませたのか!
「そう、あなたのせいよ。私をこんな気持ちにしたあなたのせいなんだから…嬉しいの。
あなたが私を愛してくれるのが…嬉しいの。私で感じてくれたのが嬉しいのよ…」
ますみさん…こんな僕なんかをそこまで思ってくれるなんて…
「だから…ね?もう一度…いいかな?」
その言葉に元気を取り戻す僕自身。こんなこと言われて黙ったいたら男じゃないよね?
「あっ、すご…大きく、んっ…じゃ、動くね?湧一さん」
ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ…
ますみさんが動くたびにいやらしい音が響く。これがSEXしてる音なんだ。
グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ…
ますみさんが動くたびに大きな胸が揺れる…凄い光景だ。思わず手が伸びる。
「やっ、んん!ああ、湧一さん。胸、んん!き、気持ちいい!
はぁはぁ、んん!もっと…あ、触って、いいよぉ!」
右手で胸を揉む。凄い!いづみさんとは比べ物にならない!先端の小さな突起を触る。
ますみさんの体が少し跳ねた。ここ、気持ちいいんだ。僕と一緒だ。
いつまでも寝たままでますみさんに動いてもらうなんていられない!
僕はつながったまま腹筋を使って起き上がり、
あぐらをかいた僕の上にますみさんを抱きかかえる形になる。
「好きです。ますみさん愛してます」
腰を動かしながら囁き、キスをする。
僕が腰を動かすたびにグチュグチュとイヤらしい音が響く。
「あ、あ、あ…わ、わた、私も…んん!す、好き…」
ますみさんも動いている。お互いがお互いを強く抱き締めながら求め合う。
部屋にはますみさんの喘ぎ声とグチュグチュという音しか聞こえない。
僕は大好きな胸に顔を埋め先端の突起を口に含む。さっきのお返しだ。
「やっ、んん!ゆう…ああ、ダメ、んん!」
夢中で舐めて吸い、そして噛む。
軽く噛んだ瞬間ますみさんが僕をより強く締め付けてきた。す、凄い!
「あ、あ、あ、湧一さん、もう、もう、わた、わたし…ああ!」
「ぼ、僕もダメです!また、また出ちゃいます!」
お互い激しく動きながら上り詰めて行った。
「あ、んくぁ!ゆう…、もうダメェ〜!あ、あああぁ!」
「ますみさん!で、出ます!出ちゃいます!」
最後の力を振り絞り、ますみさんの一番奥に打ち付けた瞬間、爆発した。
ビュピュ!ピュピュ!ドピュ!ドプ!…
「あ…ああ…また湧一さんが…私の中に…あああ…」
「う…あぁ…ますみさん…好きです、愛してます…」
ますみさんとつながったまま倒れこむ僕。
あぁ…ますみさん、愛してます。


目が覚めたら朝になっていた。僕はそのまま眠ったみたいだ。
あれ、ますみさんがいない?まさか昨日の事って…夢だったの?
「あ、やっと起きたわね。湧一さん、朝ごはん出来てますよ」
玄関から入ってきたますみさん。
手にはコンビニの袋がぶら下がってる、買い物に行ってたんだ。
ってことは…やっぱり昨日の事は夢じゃなかったんだ!
「あ、ありがとうございます!」
テーブルを見るとトーストに目玉焼き、サラダが置いてある。
僕のために作ってくれたのか、嬉しくて泣きそうになる。
「ゴメンなさいね。牛乳がないから買いに行ってたの。…心配した?」
僕の首に両手を回し、軽く抱きかかえるようにして聞いてきたますみさん。
「心配したって言うか、昨日の事が夢だったんじゃないかって…不安になりました」
正直に話す僕。目の前にますみさんの顔があるから心臓が早くなる。
「うふふ、湧一さんらしいわ。愛してる…チュッ」
軽いキスをしてくれた。うお〜!これぞまさしく恋人同士ってやつだよね!
嬉しくて涙が出そうだ!
「湧一さん、今日は一緒に病院に行きましょうね。湧一さんボロボロだからね」
そうなんだ、僕、ボロボロなんだ。左手は折れてるだろうし、歯も何本か折れてる。
アバラも何本かいってるだろうし…こんな状態でよく昨日ますみさんとできたなぁ。
2人で食べた朝ごはんはこの間食べたイタ飯よりおいしく感じた。
そして午前中に病院に行くために部屋を出た。午後は2人でゆっくりしたいからだ。
これからは2人で出かけれるんだ!ますみさんは僕の恋人なんだ!

病院への道を歩きながらスキップしたくなる僕。そんな僕達の前に、あの人が現れた。


(あ〜あ、暇だなぁ。なにか面白い事ないかなぁ〜、ってピュア君発見!
お?隣にいるのは巨乳ちゃん?ってことはアタシの恋のキューピット大成功じゃないの?)
講義の時間までの暇つぶし…お金がないからブラブラしてたら面白いもの発見!
なんとあの童貞ピュア君が巨乳ちゃん連れて歩いてる!これってアタシのおかげよね?
なんていい人なんでしょ!よっ、かわいいよ!いづみさん!まるで天使みたいだよ!
…って、あれ?なんでそんな天使のようなかわいくて優しい、
とてもいい人のアタシに結果の報告ないわけ?
普通はフランス料理御馳走します!ぐらいの電話しなくちゃダメだろ?使えねぇ〜な、童貞は。
ま、いっか。暇だし今聞いちゃえばいいんだ。
「お〜い!童貞ピュアボ〜イ!」
あっはっは!大きな声で呼んでやったら慌ててやんの!ホント面白い子だねぇ。
「なに大きな声で変な事叫んでるんですか!怒りますよ、いづみさん!」
「なによ、それがセックスフレンドにいう言葉?
あれは遊びだったのね!シクシク……まぁ私は遊びだったけど」
どう、今のギャグ!面白い?面白いと感じたら頭おかしいから早く病院に行ってね。
「なに言ってるんですか!ただの友達でしょ!」
なに慌ててんのよ、ってよく考えたら巨乳ちゃんいたんだよね。全部聞かれちゃったね。
あちゃ〜、ゴメンねピュア君。でもね、わざとなのよ。私、今すっごく暇なの。
でもこれでいい暇つぶしに……う、巨乳ちゃんすっごい睨んでる、なんか怖い。
「今の言葉…どういう意味なんでしょうか?佐藤いづみさん」
なに、この迫力は!怖いじゃないのよ!
「それよりあんた達付き合う事になったの?おめでとう!よかったじゃんピュア君!」
「あ、有り難うございます!おかげでますみさんと恋人同士になれました!」
「それより2人共、さっきの言葉の意味を教えてほしいんだけど?」
誤魔化し失敗!この子、怒ったら怖いんじゃないの?失敗したなぁ。
「まぁそんなに怒らないの。眉間にシワが出来ちゃうよ?セックスフレンドっていうのは嘘よ。
ただ一回だけエッチなことしただけよ。ピュア君があたしで5回出しちゃっただけ、
だからそんなに怒らないでよ」
『修・羅・場!修・羅・場!修・羅・場!』
アタシの耳には全国の負け犬共の修羅場コールが聞こえるわ。どうなるんだろ?ワクワク。
「湧一さん、ホントにしたの?答えて!」
おお!巨乳ちゃん攻めるねぇ。さあどう出るピュア君!ワクワク!
「……確かにいづみさんとは一度エッチなことしました。
けど、そのおかげでいづみさんとも友達になれたし、
そのいづみさんの力を借りたおかげで、ますみさんと恋人になれたんです。
いづみさんとのことは…ちょっと強引にされちゃったけど、後悔してません」
………ピュア君、なんかカッコいいじゃないの。男らしい感じがするね。
隣の芝生が青く見えるってのはこういうことかな?なんか違う気がするけど。
失敗した〜!童貞貰っておけばよかった〜!
こんないい男だったなんて…いづみさん一生の不覚!
「……湧一さんがそう言うのなら仕方ないわね。けど、次なんてないわよ?」
「分かってます。僕にはますみさん以外の女の人なんて興味ないですから。
愛してます、ますみさん」
「湧一さん…私も愛してるわ!…チュッ」
なにこれ?嫌がらせ?新手のイジメ?
なんでアタシがこんなラブシーンを見せ付けられなきゃならないの?
っていうかここって普通の道端だよ?なんで堂々と抱き合ってキスしてんの?
しばらくキスをしていた二人はアタシに頭を下げ、手を取り合って歩いていった。

……なにこれ?まるでアタシが負け犬みたいじゃない。なんでこうなるのよ〜!


「全治3週間、大怪我だったのね。
こんなに凄い怪我してまで私の為に…ありがとう、湧一さん」
病院での診察の結果は全治3週間。ビックリした。
診察の結果を聞いてからのほうが体中が痛いような気がする。
この怪我じゃしばらく道場に行けないので館長に電話報告したら豪快に笑われた。
「ぐわっはっはっはっ!そうかそうか!その程度で済んだか!よかったなぁ綾崎君!
早く怪我を治して次は勝ちなさい。な〜に、ワシが静馬君に勝てるように鍛えてやる!
わっはっはっ!」
館長、次なんてないですよ。ありませんからね!あの人は絶対に楽しんでるだけだよ…
気を失ってた僕を車で運んでくれた彩さんにもお礼の電話をしたんだ。
「あんた分かってるよね?アタシからますみを奪い取ったんだよ?
だからもし泣かすような事したら…殺すからね」
冗談に聞こえないのが彩さんらしいよね。……冗談、だよね?
直樹先輩には連絡がつかなかった。ますみさんもかなえ先輩に連絡つかないって言ってた。
なにしてんだろ、あの2人?
こっちに引っ越してきていろんな人に助けてもらい、
ついにますみさんと恋人同士になる事ができた。
最初はお酒でますみさんに勝たなきゃならないって聞いて泣きそうになったけど、
今はいい思い出だ。
あれ?そういえば昨日今日と、お酒飲んでるとこ見てないぞ?どうしたんだろ?
「ますみさん、今日はまだお酒飲んでませんよね?どうしたんですか?」
夕御飯を作ってくれてるますみさんに聞いてみた。
「もう、私をアルコール中毒みたいに言わないでよ!
…湧一さんが私を酔わせるから飲まなくていいのよ」
嬉しいような恥ずかしいような。なんだか変な感じ…顔、赤くなっちゃったよ。
「さ、出来たわ。湧一さん、冷蔵庫から飲み物出してくれる?」
なんかこうしてると僕達って結婚してるみたいだよね。
嬉しくなってきた。足取り軽く冷蔵庫に飲み物を取りに行く僕。
………ビールしか入ってない。気のせいかな?一度閉めて再度開けてみる。
……やっぱりビールだけだ。
「あのー、ビールしか入ってないんですけど?」
まさか…彩さんが言ってた『ますみはアルコールで水分を取る』って、ホントだったの?
「そうよ、だってビールって麦茶みたいなものでしょ?同じ麦からできてるしね」
そうなのか…って違うでしょ!
「お酒飲まなくていいって言ってたじゃないですか!」
「え?お酒でしょ?飲んでないわよ」
まさか…ますみさんの中ではビールはお酒じゃないの?
「へんな湧一さん。さ、御飯食べましょ?もうお腹ペッコペコなの」
そう言ってほほ笑むますみさん。
今気づいた。コンロの横にビールの缶が置いてある。まさか飲みながら作ってたの?
「ますみさん!今日からはビールもアルコールです!飲みすぎ禁止です!」
僕の言葉に驚くますみさん。僕のほうが驚きですよ!
「なんでそんなこと言うの?ビールなんてお茶みたいなものよ!」
「ダメったらダメです!今のままじゃ体壊しますよ?だからダメです!」
「ええ〜!どうしてもダメなの?」
首を少し傾げて不安そうな瞳で聞いてくるますみさん。う、かわいい…でも
「ダメです!いくら可愛くしてもダメな物はダメ!」
「せめてこれだけは許して、お願い!」
指を3本立てながらお願いしてくるますみさん。3本か…まぁ妥当なとこかな?
「それ以上はダメですよ?ホント体壊しちゃいますからね!」
「分かったわ。…はぁ〜、3リットルかぁ…少ないなぁ」
………はい?リットル?今確かにリットルって言ったよね?
「3本です!3リットルじゃありません!」
僕の言葉にまるで死刑を宣告されたような顔になるますみさん。
…女の子がそんな顔しちゃダメだと思うよ。
「なんでなの!そんなの横暴よ!」
「ダメです!許しません!」
「ひどいわ…私のこと嫌いなの?なぜこんな意地悪するの?」
「好きだからこそです!ますみさんに体を壊してほしくないんですよ」
「湧一さん……分かったわ。その代わり口が寂しくなったらどうすればいいの?」
「う、それは」
「あ、そうだ。こうする事にするわ」
…ちゅっ、ちゅちゅ…
「ふぅ、すっきりしたわ。さ、食べましょ?」
そう言って冷蔵庫から冷えたビールを取り出すますみさん。
さっきのキスはなんだったの?

今、僕の目の前にいる女性、森永ますみは僕の隣の住人であり、初恋の人であり、僕の初め
ての恋人である。

そして彼女はお酒が強い…そう『彼女は酒豪』なんだ。

……酒豪にも程があると思うよ?お酒は控えめにしようね、ますみさん。


彼女は××  終 わ り






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