「今日はビックリすることばかりだったわね。
ますみは妊娠してるし…彩があのsaiだったなんてね」
本当にビックリしたわ。妊娠を黙ってたますみもそうだけど…やっぱり彩ね。
あの子、よく今まで秘密にしてたわね。言われてみれば歌声なんてsaiそのものだしね。
「彩には騙されたわね。あなたも静馬先輩には聞いてなかったのよね?」
あたしは右手に持ったオナホールを上下に動かしつつ直樹に話しかける。
けど直樹はあたしの問いかけにも答える事ができないみたい。
「あ・な・た?返事はどうしたの?」
うふふ……返事なんて出来るわけないじゃない。それどころじゃないもんね。
「は、はひぃ…もうゆるしてくらさい…」
うふふふ…ビクンビクン痙攣しちゃって…見てるあたしまで感じちゃうじゃないの。
「許してほしいの?…あなたは一体どうしたいのかしら?」
「ぬ、抜いてほしいですぅ…か、かなえに出したいですぅ…もう気が狂いそうですぅ…」
手足を手錠でベットに固定されている直樹は泣きそうな顔であたしを見つめている。
うっふっふっふ…どうしようかなぁ?
もっとかわいい直樹見ていたいけど…これ以上は可哀想かな?
「あたしに出したいのね?…素直な直樹は大好きよ」
直樹のペニスにはめているオナホールを取る。
けどペニスを縛っているゴムバンドはまだ外さない。
「あなた…もう浮気しようとしないって誓う?他の女を口説こうとしないって誓いますか?」
そういいながらアナルバイブのスイッチを強にする。
「ひゃう!ち、誓います!誓いますぅ〜!」
あぁ〜凄いわ…直樹の体がビクンビクン跳ねてるわ。はぁぁ〜、感じちゃう…
「うふふふ…いいわ、許してあげるわ。さ、あたしにいっぱい出してね?」
バイブのスイッチを切り、そっと引き抜く。
あはぁ…抜く瞬間の直樹の顔ってすっごく可愛い…
「じゃ、入れてあげるわね?…ん、あ…んん!」
動けない直樹に馬乗りになり迎え入れる。あん、すっごく熱いわ。
「ん、あん!…ゴムバンド外してあげるから…んん!あ、あたしにいっぱい出してね」
ペニスを縛っているゴムバンドを取り外す…その瞬間、熱いものがあたしに流れ込んできた。
「あ、あ、あああ〜!か、かなえぇ〜!」
「な、なおきぃ!い…っくぅ!あぁ…すご…」
ビュクン!ビュル!ビュビュ!ドクン!ドクドク…ビュク…
あたしの中に大量に流れ込んでくる直樹の精液。
その熱い精液を感じる事であたしも登りつめてしまう…
「あ…はぁぁ……な、おき…愛してる…」
つながったまま倒れこむあたし。
つい目の前にある直樹の顔にキスの雨を降らせてしまったわ。
「ねぇあなた、彩のこと他人に絶対に話しちゃだめよ?
ただでさえあの子、今落ち込んでるんだからね」
俺の腕を枕にしながらかなえが話しかけてきた。
「ああ分かってるよ、俺もそこまでバカじゃないよ。
でも彩ちゃんが落ち込んでるのは誰かさんのせいだろうけどな」
ニヤリと笑う俺にかなえは真っ赤な顔で文句を言ってきた。
「だってしょうがないじゃない!まさか彩がsaiだなんて思いもしなかったんだから…
けど、どうしよう?もしかしたらあたしが変なこと言ったから引退とか考えちゃったのかな…」
「それは違うだろ?彩ちゃん最近元気なかったんだろ?
多分ずっと1人で引退を考えてたんだろうな…」
さっきまで俺に使われていた手錠を手に取りながら話す俺。
「多分そうだろうけど…静馬先輩も知らなかったみたいだしね。
あの子なんで相談しようとしないのかしら?
あたしが何のための先輩だと思ってるの?…で、あなたは何で手錠を?」
ガチャ、ガチャリ。かなえの右手首と右足首を手錠でつなぐ。
「ちょ、ちょっとなにする…」
ガチャ、ガチャリ。同じく左手首と左足首もだ。
「あ、あなた?」
その状態でかなえをベットにうつ伏せに倒す。
「さ、かなえ、口をあ〜んって開けてみ?」
「え?え?ええ?」
混乱してるかなえは素直に口を開けた。
そこにSM道具のセシュター(ピンポン玉に穴が開いたような物)をはめ込む。
「ん〜!んん〜!」
「ははは、何言ってるんだかなえ。全然分かんないぞ?」
四つんばいのかなえを後ろから見ると…さっき俺が出した精液が溢れ出してきている。
はっきり言ってエロイ!
「おお〜!精液がいっぱい溢れ出してるぞ。溢れ出すのはもったいないから蓋をしないとな」
そう言って俺は、引き出しからバイブを取り出す。普通のやつとアナル用の2本だ。
さっきまで俺に使われてた奴はさすがに夫婦といえど使えないだろう。
「ん〜んん〜!」
「ははは、なんだかなえ、そんなにお尻を振って…慌てなくても今入れてやるよ」
ズ、ズズズ…ズボッ!
「ふっぐぅ!んん!」
前のほうに入れてSM用のテープ、ボンテージテープでバイブが抜けないように固定する。
かなえは体をそらして喘いでる。んっふっふ、感じてやがるな?
「おいおい、そんなに焦るなよ。今尻にも入れてやるから」
そういってお尻にもアナル用バイブをはめる。
もちろんテープで固定する。このテープ高かったんだよな。
「う〜ん、いい眺めだな。…じゃ、かなえ、俺セクキャバ行ってくるわ」
スイッチオン!目隠しセット!
「ふぐ?ん、ん、んん〜!」
バイブのスイッチを入れて服を着替える。
「じゃ、留守番頼むぞ。一応玄関の鍵は開けとくから。…誰かが入ってこないこと祈っとけよ?」
「はおひ!はおひぃ〜!ひや!ひやひやひや!」
「はっはっは、そうかそうか。そんなに嬉しいか。じゃ、ゆっくり楽しんどけよ?」
そう言って暴れてるかなえを置いてドアを開けて玄関から出て行く…ふりをする。
そう、こんな状態のままかなえを置いていくなんてするわけないだろ?
これはさっきまで俺がされたことに対する仕返しだ。
さっきのは流石にやりすぎだろ?
後はしばらくかなえの悶えっぷりを観察するってわけだ。
やられっぱなしは嫌だからな。んっふっふっふ、思い知れ、かなえ!
「誰かが入ってこないこと祈っとけよ?」
そう言って直樹は外に出て行った…直樹ちょっと待って!
(直樹!直樹!なおきなおきなおき!こわい!怖いよ、なおきぃ〜!)
いくら暴れても部屋にはあたしの喘ぎ声と無機質なバイブのモーター音しか聞こえない。
(な、んん!なおきぃ…あ、すご…なんでぇ…)
目隠しまでされてすごく怖いのに…すごく嫌なはずなのに何故か感じてしまうあたし。
まるで直樹にしてもらってるみたい。
(な、なおきぃ…あ、あたしもう…もういっちゃうよぉ…くぅぅ!)
ビクンビクン!体中が痙攣するあたし。
…けど直樹はここにはいない。セクキャバに行くって言ってた。
気持ちいいのに…感じちゃうのに…イッてしまったのに…涙が流れ出して止らない。
(なおきぃ…いやぁ、嫌なの。直樹じゃないと嫌なのに…ん、んん!)
押し寄せてくる快楽の波に抵抗できないあたし。
「はおひぃ…はおひぃ〜!ひやぁ〜はおひぃ!」
いるはずのない直樹の名前を呼ぶあたし。
こんなのでイクのなんてイヤ!あたし直樹でイキたいのに……カチッ
(…え?バイブが止った?電池切れなの?)
ビリ!ビィー!ズボッ!ズボッ!
(!!……だ、誰なの?誰がいるの)
突然バイブが停止した。そしてテープが剥がされバイブを2本とも抜かれたの。
だ、誰かがこの部屋にいる?な、直樹助けて!
「はおひぃ…はおひぃ〜!ひやぁ〜はおひぃ!」
悶え泣きながら俺の名前を呼ぶかなえ。…俺、いったい何してんだ?
大事な人を、守りたい人に俺は一体……俺はバカだ!
ゴメンかなえ!俺がバカだった!
慌ててバイブのスイッチを切り、かなえから抜き取る。
セシュターを外し、手錠も外して目隠しを取る。
「いや!いやぁ〜!直樹助けて!なお……え?な、直樹なの?」
暴れていたかなえは俺を見て泣きながら抱きついてきた。
「なおきぃ〜、なおきなおきなおき!…怖かった、凄く怖かったんだからね!」
「ゴメンな。かなえ、ホントにゴメンな」
俺に抱きつきながら泣くかなえ。
「前にした時はお前、気持ちよさそうだったからさ。今回もいいかなって思ってな」
俺の言葉にキッと睨みつけてきたかなえ。
「いいわけないじゃない!なんでドア開けたままにするのよ!すっごく怖かったんだからね!」
か、かわいい…涙目で怒るかなえ、すっごくかわいいぞ。
「なにニヤついてるのよ!そんなにいじめて楽しいの?……4回ね」
「ゴメンゴメン、あまりにお前が可愛かったから………4回?」
「さ、明日仕事だからさっさとするわよ!」
ま、まさか…4回って…
「さっさと脱ぎなさい!あたしをいじめたんだからね?覚悟は出来てるわよね!」
あ…あ……あああああああああ〜〜〜!!!
「彩…落ち着いたか?大丈夫か?」
風呂上りの彩の滑らかな黒髪を撫でながら耳元で囁く。
ますみちゃん達の婚約発表会でのアクシデント、ついに彩がsaiだとバレてしまった。
彩はかなえちゃんがsaiはダメだと言ったことがそうとう効いたのか、かなり凹んでいる。
「ねぇ拓にぃ…アタシ頑張ったよね?ずっと頑張ってきたよね?」
「ああ、ずっと見てたオレが保障するよ。お前は頑張って皆に歌を…想いを伝えてきたよ」
「アリガト。……でもね、アタシ拓にぃに伝わっただけでも満足なんだ。
アタシそれだけで満足だよ」
涙目で微笑む彩。なんてきれいな…寂しげな笑顔なんだ。
「はぁ〜あ…春からすること無くなっちゃうな。
大学も卒業だし、アタシは就職決まってないしね…」
そう、彩は春から本格的に音楽活動するつもりだったんだ。
「まぁ、しばらくはゆっくり休めよ。それに春先にはますみちゃんの子供が生まれる予定だしな」
オレの言葉に彩は軽くほほ笑んだ。
「ビックリしたなぁ〜。ますみ、結婚しちゃうんだもんなぁ。
子供まで出来たって言うし……いいなぁ」
グサリ!心に突き刺さる彩の呟き。
無意識だろうけど…オレだっていろいろ考えてるんだよ!
「拓にぃ、別に焦らなくていいよ?
アタシはそばに入れるだけで幸せだから…それだけで満足だから。
でもね、拓にぃ…イヤだったら別にもう何もないアタシと、無理に付き合うこともないんだよ?」
な?あ、彩、お前……パシンッ!
「バカヤロウ!お前オレをなめんな!オレが好きでもない女と一緒に暮らすと思ってるのか?
オレがそんな器用な男なわけないだろうが!」
思わず彩を平手打ちしてしまった。
「た、拓に…う、うぇ…ひぅ、拓にぃ〜!」
泣きながら抱きついてきた彩。
まるで昔の彩を…オレ達が出会った頃の彩を見てるみたいだ。
「ご、ごめ…拓にぃごめんなさいごめんなさい…好き、拓にぃ好き!
アタシ拓にぃ好きだから!拓にぃの為だったらなんでもするから!だから一緒にいて!」
オレは泣きじゃくる彩をギュッと抱き締める。
「彩…安心しろ。オレにはお前しかいないんだ。お前しか見えないんだよ」
頭を撫でながら強く抱き締める。しばらくすると少し落ち着いてきたみたいだ。
「さ、もう寝ようか。今日はいろんな事があったから疲れただろ?」
オレの言葉に彩は頷き、着ていた寝巻きを脱ぎ、裸になろうとする。
「彩、脱がなくていいよ、SEXは無しだ。それより今日はこうしていたいんだ」
ぎゅっと抱きしめたままベットに入る。
「今日は結構冷えてるからな。特製人間湯たんぽだ。温かいぞ、彩」
オレの言葉に彩はやっと笑顔を見せる。
「なによそれ?アタシが湯たんぽだって言うの?」
「そうだよ、オレだけの特製品だ。
この湯たんぽを抱いてると、体も温まるけど…心の方が温くなるんだよ」
「拓にぃ…ヒック、ヒッ…ゴメンね、アタシ泣いてばかりだね。
ぜ、全部拓にぃのせいなんだからね?
……ねぇ、明日車借りるね?母さんに話しに行ってくるから…」
おばさんに?そうだよな、おばさんにも話さないと心配するだろうしな。
「ああ、分かった。オレは行かなくていいのか?大丈夫か?」
「うふふ、アリガト。大丈夫だよ。実家から取ってきたい物もあるし、アタシ1人で大丈夫だから」
「そうか…なら早く寝て明日に備えないとな。寝不足で事故なんてよしてくれよ?…おやすみ」
彩の額にキスをして目を瞑る。
しばらくすると彩のカワイイ寝息が聞こえてきた。
手はオレの寝巻きをギュッと握り締めたままだ。
(カワイイ寝顔だな。…この寝顔を守るためならなんだってしてやるよ。彩、愛してるぞ)
再度キスをして眠りに付く。おやすみ、彩…
「しっずま先輩!おっはようございま〜す!」
出社したらいつもより元気なかなえちゃんに挨拶された。なんだ?テンション高いな。
「おはようかなえちゃん。今日は一段と元気だね。
肌もツヤツヤしてるし…なんか美味しい物でも食べたの?」
「うふふ…お腹の中いっぱいにしてもらったんですよ!今日のあたしは働きますよ〜」
なんだ、あの後池田と二人でなにか食べにでも行ったのか?よく食うな。
……え?『お腹の中いっぱいに』?お腹いっぱいにじゃなくて?
池田を見る。絞りかすみたいにカサカサだ。
かなえちゃんを見る。何かを接種したみたいにツヤツヤだ。
池田、カサカサ。かなえちゃん、ツヤツヤ。
カサカサ、ツヤツヤ……さぁ仕事するか。
「先輩、昨日のことなんですけど…彩、怒ってませんでしたか?」
昼休み、池田夫妻と昼食をとっていたらかなえちゃんが聞いてきた。
「少し凹んでたけどもう大丈夫だよ。今日は実家に帰っておばさんに話すそうだ」
オレの言葉にほっとするかなえちゃん。
そうだ、大丈夫だとは思うけど口止めしないとな。
「二人とも…昨日のことは絶対に秘密にしてくれ!頼む、この通りだ!」
二人に深々と頭を下げるオレ。そんなオレにかなえちゃんは
「先輩、頭上げてくださいよ。彩が誰であろうとあたしのかわいい後輩ですから。
あたしは後輩が困るようなこと、絶対にしませんから」
……ありがとう、かなえちゃん。
「あなたも絶対に話しちゃダメよ?もし話したりしたら……10回ね」
「じゅ、10回?」
「そ、一晩でよ」
妖しく微笑むかなえちゃんに青い顔で頷きながら涙を流す池田。
…ま、これなら大丈夫だろ?
「あ、そうだ。先輩、これ彩に渡してくださいね」
そう言って何かが入った紙袋を渡してくるかなえちゃん。
「ああいいけど…これ何?」
「あたしが昔来ていた服ですよ。
昨日知らなかったといえ彩にヒドイ事言っちゃったから…そのお詫びです」
「そんな気にしなくてもいいのに…でもありがとう。きっと彩も喜ぶよ」
妙に小さい紙袋を受け取るオレ。服が入ってるにしては小さいな。
何が入ってるんだ?トレーナーかな?
「で、先輩。詳しい話って聞いていいですか?」
目が輝いているかなえちゃん。
「いいけど…また後でな。ここじゃ話せないからオレの家にでも来たらいいよ」
「じゃ、今晩早速遊びに行きますね?ちょうど彩に料理教えてもらおうと考えてましたしね」
「オレはあんまり興味ないからなぁ。道場にでも行って綾崎をイジメ…いや、鍛えてくるわ」
池田よ…さては綾崎君に八つ当りするつもりだな?
ま、強くなるにはボコボコにされないとな。
オレも館長によくやられたもんな。
路上でいきなりケンカ売られて一方的にボコボコに…
後日仕返しに道場に乗り込んだらもっとボコボコにされたっけ…
そこで池田と知り合ったんだったな。
まさか同じ会社に入って友人になるなんてあの頃は思いもしなかったな…
「なにニヤついてんだ?とうとうパンチドランカーにでもなったか?」
「いや、ちょっと昔を思い出してな。お前と始めて会った時のことをな」
「あぁ?あん時はお前が総合をしてるとは知らなかったから不覚を取ったんだよ!
なんなら今から再戦するか?」
「ほぉ〜面白い。また一つ黒星をつけてやろうか?」
立ち上がるオレ達。
「なんだ、まだ元気あるんじゃないの。…次からは6回はいけそうね。
それにしても彩もだらしないわね。
しっかり満足させないと男は外で暴れるって教えてるのに…教育が必要ね」
青ざめるオレ達。それを見て微笑むかなえちゃん。
…この子には勝てない、オレは本能でそう悟った。
「お帰りなさい拓にぃ!先輩、いらっしゃい!」
あら?思ったより元気じゃないの。
昨日あんな事言っちゃったから心配してたんだけど…心配して損したわね。
「おじゃまします。彩、今日はいろいろ聞かせてもらうわよ?その前に…はい、これ」
先輩に預けていた紙袋を彩に渡す。
「?…なんですか、これ?」
首をかしげる彩。
「昨日居酒屋で言ってた物よ。今じゃあまりないから大事にしなさいね」
あたしの言葉に思い出したのか真っ赤になる。
この子…いつまでたってもホント初々しいわね。
「なんだ?あまりない物って…何かのビンテージ物なのか?
そんな高そうな物貰ってもいいの?」
うふふふ…静馬先輩、ある意味ビンテージ物ですよ?最近じゃ見なくなったしね。
「そんなに気にしなくていいですよ。
きっと彩には似合うと思いますから、後で見せてもらったらどうですか?」
「せ、先輩!さっさと料理作りますよ!今日は料理の勉強に来たんですよね?
ビッシビシいきますからね!」
真っ赤な顔であたしの手を引きキッチンへと連行する彩。
(彩、そんなに照れる事ないじゃないの。ところで…あれは実家から持ってきたの?)
(せ、先輩!…取って来ましたけど…やっぱりアタシ恥ずかしいですよ)
(騙されたと思って一度してみなさいな。…ちなみに綾崎君は獣になったそうよ)
(あ、綾崎が?…分かりました。拓にぃのためだもんね…アタシやってみます!)
(そ、そんなに力入れるような事じゃないわよ?あなたも楽しんでやりなさいな)
ホントにこの子って静馬先輩のために必死ね。
ちょっと力入れすぎな気がするけど…ま、それがこの子のいいところかな?
「ええ?saiのデビュー曲ってこの部屋で出来たんですか?
すっごいですね!ここって伝説の部屋じゃないですか!」
先輩は拓にぃにアタシの話を聞きながら目をキラキラさせてる。
けどアタシはそれどころじゃない。
ど、どうしよ?やってみるって言ったけど…もしかしたら嫌われちゃうかもしれないよね?
拓にぃが池田さんと同じだとは限らないし…やっぱりやめようかな?
「えええ?最初はあそこの駅前で歌ってたんですか?あの駅あたし時々使いますよ!
もしかしたら生のsaiの歌を聴けたかも知れないんですよね?あ〜ん、くやしぃ〜!」
け、けど綾崎も獣に……ま、ますみに聞いてみようかな?
「えええ!あの発売中止になったアルバム、まだ残ってるんですか?
聞いてみたいです!先輩貸してくださいよ〜」
あ!…大変な事に気づいたわ。
…持ってきたはいいけど着れるかどうか分からないじゃないの!
アタシ太ってないよね?胸は少し大きくなったけど…大丈夫よね?
「なんでダメなんですか〜?彩、少しだけ聞かせてよ?……彩?どうしたの?」
先輩に肩を揺すられて我に帰るアタシ。
「へっ?べ、別にアタシ太ってなんかないわよ?」
……なに?なんなの?なんで二人ともアタシをそんな目で見るの?
「お邪魔しました静馬先輩。彩、あなた太ってないから安心しなさいよ?」
「せ、先輩!もう忘れてください!」
「ふふふ…じゃ、静馬先輩失礼します。彩、頑張んなさいね」
妖しい微笑を残してかなえちゃんは帰っていった。彩、なにを頑張るんだ?
「さぁ〜ってと…風呂でも入るかな。…彩、一緒に入るか?」
「た、拓にぃ目が怖いよ?今日はダメ、先に入ってね」
ちくしょう顔に出てしまったか。まぁいいや、夜は長いしな。
彩もだいぶ元気になってきたし、今日あたり…ぐっふっふっふ…念入りに洗わないとな。
手をわきわきさせながら風呂に入るオレ。
最近、彩の元気がなかったからしてないんだよな。
心のコミュニケーションだけじゃなく、体のコミュニケーションも取らないとな。
このままじゃコミュニケーション不足で夢精してしまいそうだもんな。
(拓にぃ、手をにぎにぎしてた…今日は抱いてもらえるんだ)
ここ最近、抱いてくれなかったからね…
アタシがいけないんだよね、アタシが沈んでたからだよね。
アタシのせいで拓にぃに我慢させてたんだよね。…こんなことじゃ嫌われちゃう!
……イヤ、絶対にイヤ!拓にぃに嫌われるなんて…死んでもイヤ!
…よし、先輩の言う通りやってみよう。拓にぃが喜んでくれるなら…なんでもする!
だってこのままじゃ…何もないアタシなんかじゃきっと嫌われちゃうよ…
先輩に貰った服を下に着込んで実家から持ってきた服を着る。
ドキドキしながら鏡の前に立つ。…うん、大丈夫、イケてるわ!
鏡には高校の制服姿のアタシが映ってる。似合ってるじゃない。
(けど先輩ってまだこんな格好してるんだ。男ってこんなので興奮するんだ…)
ドキドキしながら拓にぃが出てくるのを待つアタシ。
大丈夫かな?拓にぃ嫌がらないかな?…嫌われたりしないかな?
お風呂から出てきた拓にぃはアタシを見て…フリーズした。
「彩〜、風呂出たぞ〜。いい湯だった…ぞ?」
風呂から上がればそこは不思議の国でした。
なんで高校生…制服姿の彩がいるんだ?オレ、夢でも見てるのか?
顔を一発殴ってみる。…うん、痛い。顎がガクガクする、力入れすぎたな。
ってことはこれは現実か?
「た、拓にぃ?なんで顔叩いたの?大丈夫?」
心配そうにオレの頬を撫でる制服姿の彩。
「あ、彩?なんでお前そんな格好を……ゴクリ」
か、かわいい。昔は全然気づかなかったけど…制服姿もいい!
息が荒くなるオレ。
そんなオレの様子を見た彩が赤くなりながらオレの足元にしゃがみ込んだ。
んん?どうした彩?
「こ、この格好先輩が教えてくれたんだよ。拓にぃが喜ぶって…
最近心配ばかりかけてゴメンね?だから…」
ズボンの上からオレの元気な息子を撫でる彩。…お、おお!
「今日は…アタシが頑張るから。…一生懸命頑張るから」
オレのズボンを下ろして真っ赤な顔でオレを見上げる。
「アタシのこと…好きでいてね?…チュッ、チュチュッ」
う、うう…ひ、久しぶりのフェラチオ。き、気持ちいい…
女子高生姿の彩にフェラをされてる…夢なら覚めないで!
「あたひのこと…ん、んん…嫌いにならはいで…ん、んん!」
口一杯に咥えた、拙いけど一生懸命な彩のフェラチオ。
「すき…すきなの…ん、んん…」
ジュッポジュッポジュッポ…ジュルルズズズ、ゴクン…ジュッポジュッポ…
「う、くおぉ…いいぞ彩、気持ちいいぞ…はぁ…はぁ……うう!」
彩の柔らかい舌がオレを一生懸命舐めている。
口元は涎とオレの我慢汁でもうベトベトだ。
女子高生姿の彩が、一心不乱にオレのをしゃぶっている。
オレはその姿を見てるだけで一気に登り詰めた。
マ、マズイ!このままじゃ…
「あ、彩ゴメン、オレもう…」
「いいよぉ…んん、出していいよぉ…ジュルルル!気持ちよくなって拓にぃ…」
オレの言葉に一段と激しい攻めをしてくる彩。す、スゴイぞ…うう!
ジュッポジュッポジュポジュポジュポッ……ドピュ!ドピュドピュ!ドクン!ドクドク…ドクン…
「う、あ…あぁぁ…彩スゴいぞ…くあぁ…」
「ん〜〜!…んっく、んくんくんく…ゴクン。っはぁ!はぁはぁはぁ…」
あ、彩…飲んでくれたのか。
「あ、彩…凄く気持ちよかったぞ、ありがとうな彩」
大量に出したオレの精液を一生懸命飲み込んでくれた彩。
口の端からは飲みきれなかった精液が少し流れてる。
「拓にぃ気持ちよかった?……うれしい」
口から溢れた精液を指ですくい、舐め取る彩。
無意識でしているんだろうけど…エ、エロイぞ!
「あ、彩!べ、ベットに行こうか?」
息荒く彩の手を取るオレ。こんな姿見せられたら仕方ないよな?
「うん、その前に制服シワになっちゃうといけないから…」
シュルシュルと制服を脱ぐ彩。………!!!!!ま、まさか!
こ、これはぁぁぁ〜〜〜!!伝説のぉぉぉ!!
「このカッコ恥ずかしいけど、先輩がこれくれたから…?拓にぃ?どうし…きゃぁぁぁ〜!」
「あ、あやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!」
その場で襲い掛かるオレ。理性は完全に飛んでしまった!しかたないだろ?
だって制服を脱いだ彩は……体操服にブルマー姿だったんだからな!
「た、拓に待って!イヤちょっとま……待てって言ってるでしょうがぁ〜!」
グチャ!下半身に走る衝撃!うごぉ!金的かぁ!
思わず前かがみになったオレの脇にすばやく入り込む彩。
「このヘンタイが〜〜!」
オレの脇に手を回しバックドロップの体勢で持ち上げて高さが頂点になったところでオレの喉
に左手を添える。
あとは重力と腕力を合わせてそのまま垂直に頭から床に叩き付ける!……ドゴシャ!!
これぞ元全日四天王の1人であり、第十五代三冠ヘビー級王者、
そして第八代GHCヘビー級王者。
ダイナミックTこと田上明の必殺技『オレが田上』(変形ノド輪落とし)だ!
強烈な一撃はオレの意識を完全に奪い去った。
「ひっ、ご、ごめ、ひっく、ごめんなさい…拓にぃごめん、グスッ、嫌いにならないで…」
目が覚めたらオレに泣きながら謝る彩がいた。
なんだ?何があったんだ?
「どうした彩?なんで泣いてるんだ?何があったんだ?」
……なんでブルマーなんだ?………ゴクリッ。
「ア、アタシが…ひっく、拓、ひっ、ゴメンねぇ、ひっ、嫌わないで…」
ダメだ、何があったか知らないけど彩、かなりナーバスになってるな。
「オレがお前を嫌いになる訳ないだろ?
もう泣くなよ…オレはお前の笑顔が一番好きなんだよ。
彩に涙は似合わないよ。…愛してるよ、彩」
ギュッと抱きしめて頭を撫でる。彩のいい匂いがする…
「拓にぃ…ゴメンね。アタシ暴力ばっかりだね…こんな女なんてイヤだよね?」
彩…ということはオレ、彩に何かやられて気を失ってたんだな。
「ははは!何言ってるんだよ。お前からプロレス技を取ったらお前じゃなくなるだろ?
オレが好きな…オレが愛してる国生彩じゃなくなっちゃうじゃないか。
オレはな、そういうところも全部好きなんだよ。そういう国生彩が好きなんだよ」
「た、拓にぃ〜〜〜」
オレの言葉に涙が止らない彩。オレの胸で泣きじゃくっている。
「彩、もう泣くなよ?…よし、仲直りの……お風呂に入ろうか?」
「……お風呂?」
突然の提案に涙を止め首をかしげる彩。
頭には?マークを浮かべてる。
「そ、お風呂。一緒に入って嫌な事洗い流そうな。…そこでお願いなんだけどいいかな?」
「うん、拓にぃの言う事なんでも聞くよ!」
その言葉に思わずニヤリと邪悪な笑みが浮かぶ。
「う……なんか凄い事するの?」
「違うよ。ただ…その格好で入ってほしいんだよ」
そう、彩は今、体操服でブルマーだ。
ブルマー姿の彩とお風呂……これはスゴイぞォォォ〜〜!
「………ヘンタイ!…けどいいよ。アタシ、拓にぃがしたいならなんでもするから」
「ほんとか!ありがとう彩!あ、そうだ下着は脱いでてくれな」
「…ホントにヘンタイだね。こんな事するのアタシだけにしてよ?」
そう言って下着を脱ぎに寝室へと向かう彩。
よかった、彩、元気になったみたいだな。
けど彩…かなり不安定になっている。引退を決めてからだよな?
なぜだか知らないがオレに嫌われるんじゃないかと不安になってる。
どうする?前倒しにするか?…いや、こんな形ではダメだ!
プロポーズはこんな形でしたらダメだ…と思う。
指輪はもう用意している。プロポーズの言葉も考えている。
あとは時期が来るのを待つだけなんだが…
立ち直ってくれ、彩!オレは落ち込んだお前じゃなく、元気な彩にプロポーズしたいんだ!
「おまたせ拓にぃ。…先輩が髪型もこの方がいいって言ってたから…変かな?」
彩の声に我に返るオレ。でも彩を見て我を失った。だって彩…髪型おさげなんだもん。
体操服・ブルマー・おさげ…完璧じゃないですか?
古きよき体育の授業って感じじゃないですか?
「な、泣くほど嬉しいんだ…ヘンタイだねぇ」
「い、いいから入るぞ!…オレがじっくりしっかり洗ってやるからな」
ヘンタイで結構!かなえちゃんありがとう!感動した!
「う、うん。…優しくしてね?」
真っ赤な顔で頷く彩。もちろんやさしくじっくりしっかりねっとりするよ。
その日の夜は体のコミュニケーションに励んだオレ達。
けど、今の不安定なままじゃ、彩、いつか壊れちまうぞ?
どうすればいい?彩をどうすれば立ち直らせることが出来るんだ?
それはある人の言葉だった。
その言葉で彩は、自分を見つめ…武道館ライブに向けて走り出したんだ!
『私ね、いっぱい子供生みたいの。実はもう名前も考えてるのよ?
長女はね…『かなえ』次女はね…『彩』そう、あなた達の名前よ。
あなた達みたいに育ってほしいの。
あなた達みたいに強くて…やさしい子に育ってほしいの…』
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