このssは2ちゃんねるの『気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…』スレで掲載してました
このssは「彼女は○○○」と「彼女は××」の間の話です。
彩と恋人になってから初めてのクリスマス…なんていい日なんだろう。
…恋人と二人きりでのクリスマス。
ああ、なんて素敵な響きなんだ!ビバ!クリスマス!正直感動した。
「なぁ池田よ。お前もビバ!クリスマス!だよな?」
隣で青い顔してブツブツ言っている同僚の池田に話し掛ける。
「なにが素敵なホワイトクリスマスにしてね、だ。
なにがあたしにいっぱいあなたの白い雪をかけて、だよ…」
……頑張れよ、池田。お前にプレゼントでバイアグラをあげたくなったよ…
「プレゼントかぁ…」
彩に渡すつもりのプレゼント。これでアイツをメロメロにしてやる!
そして今夜は…まさしく性なる夜になるはずだ!
「おい静馬。お前ホントにやるつもりか?普通に渡して頼んだほうがいいと思うけどな」
「普通に頼んでも面白くないだろ?」
「まぁそうだかな…しかしお前等はいいよな、まだ初々しくて。
そのうち彩ちゃんもかなえみたいになるんだろうな。
知ってるか?最近かなえ、彩ちゃんとますみちゃんを集めて勉強会してるらしいぜ。
もちろん夜の技術を伝授するためにな。
そのうち彩ちゃんもあんなことするようになるんだろうな。
最初は痛いから気を付けろよ?」
な、なにが痛いんだ?というかコイツ、かなえちゃんに何をやられてんだ?
…なんで恍惚の表情してんだよ!
仕事帰りの電車の中、お互いの恋人の話をする。
去年までは二人で風俗に行くのが当たり前だったのにな。
彩、喜んでくれるかな……喜ぶ彩の顔を思い浮べるオレ。
念のためコンドーム一箱買っておこう。
拓にぃと恋人になってから初めてのクリスマス。
去年までは拓にぃ、池田さんと飲んでから帰ってきてたもんね。
『オレは仏教徒だから関係ない!』ってね。
今年は早く帰ってきてくれる…いきなり抱き締められたらどうしよ?
シャワー浴びてたほうがいいかな?
けど拓にぃ、一緒に入るの好きだしね……アタシも好きだけど。
ダメよ、まずは二人で乾杯してからよね。
ケーキやメイン料理は作ったし、後は簡単な料理を作るだけ…
拓にぃ、料理作ってるアタシにイタズラするの好きだしね…今日もそのままされちゃうかも?
…アタシも好きだけど、今日はダメよね。
せっかくかなえ先輩に教えてもらった作戦があるんだからね。
いつ着替えようかな?着替えて玄関でお出迎えしようかな?
…そしてそのまま玄関で興奮した拓にぃに無理矢理押し倒されて……はっ!ダメよダメ!
最近かなえ先輩に毒されてるわね…お風呂入ってからでいっか。
プレゼント喜んでくれるかなぁ…
拓にぃ、何くれるのかなぁ…
「ただいま〜。彩、帰ったぞ〜」
う〜ん何度言っても感動してしまう。我が家に愛する人がいるって、最高だな!
「お帰り拓にぃ!」
彩が小走りで走ってきて抱きついてきた。
三日ぶりに会う彩。
いつもならディープなキスをしてそのまま寝室へと行くところだが今日は軽いキスで我慢だ。
「彩、おばさん元気だったか?」
彩は週に三日はこっちに泊まる。昨日のイヴは実家に帰っていた。
「母さんは相変わらずよ。…昨日はゴメンね。せっかくのイヴに来れなくて…」
オレの背広を受け取りながら謝る彩。
お前はなんて可愛いんだ!ギュッと力一杯抱き締めてしまう。
「イタタ…拓にぃ、うれしいけどちょっと痛いよ」
彩……好きだぞ彩!興奮してもっと力を入れて抱き締めるオレ。
「た、拓にぃ?痛いって、イタタ……ちょっと!痛いって言ってるでしょ!」
グシャ!……思いっきり足を踏み付けやがった!痛さのあまり彩を離すオレ。
「うごぉ!い、痛てぇ!なにするん……」
ゴシャ!…あごに走る衝撃!
これは…うん、エルボーだな。やっぱり彩のはキクなぁ…
「なにカワイイ彼女にベアハッグかましてんのよ!信じらんないわ!」
エルボーはいいのか?てゆうか倒れたオレを蹴りまくるのはヤメテ。死んじゃうから。
(しまったなぁ…つい力入れすぎて怒らせてしまった)
彩は料理を作ってる。けど後ろから抱き締めようとするとソバットを食らった。
まだ怒ってるみたいだ。
う〜ん、こうなると彩の機嫌なおすのって結構大変なんだよな。
しかたない、ここは一つ巧みな話術で機嫌を取りラブラブになるか。
料理が出来たので無言でテーブルに運ぶ彩。
怒っていても作ってくれるのはカワイイよな。
それにしてもスゴく豪勢な料理だな。
彩、クリスマスだから奮発してくれたんだ。
「彩、さっきはゴメン。お前があまりにもカワイイからつい抱き締めてしまったんだよ」
頭を下げるオレ。まずは会話できるようにならないとな。
「……ふん!ウソね。どうせベアハッグでアタシを弱らせて、
エッチなことするつもりだったんでしょ!」
オレの皿に料理を盛ってくれながら怒る彩。
顔は照れてるのか赤くなってる。なんてカワイイやつなんだ!
「確かに今夜はとんでもなくエッチなことするつもりだよ。けどお前が嫌ならするつもりはない。
ゴメン、嫌だったんだな…お前の気持ちを考えずにオレ、はしゃいじゃって…彼氏失格だよな」
かわいさのあまりについイジメたくなったので思ってもないこと言ってしまった。
「……そ、そんなに怒ってるわけじゃないわよ」
彩、顔真っ赤だ。これは機嫌治ったな。
というこはとんでもなくエッチなことしてもいいんだな。
オレは席を立ち、彩の後ろに回り込み抱き締めて耳にキスして囁く。
「そんなに怒ってないのか?じゃあとんでもなくものスゴいエッチなことしてもいいんだよな?」
我ながらよくこんな事言えるなぁ。
「……うん」
小さく頷く彩。
いよっしゃ〜!ビバ!クリスマス!性なる夜に乾杯だ!
さらに彩をその気にさせようとプレゼントの第一段が入った封筒を渡す。
「はい、クリスマスプレゼント…好きなところ選べよ」
実は今夜の目的はエッチなんかじゃないんだ。
そりゃしたいけど、それ以上に……
「……なにこれ?ふざけてんの?」
封筒の中を見た彩がキレた。
あれ?ちょっと予想外のお言葉。
少しは怒るかなと思ってたけど…激怒ですか?
……もしかして第一段階にて作戦失敗か?
(とんでもなくものスゴいエッチなことって…なにされちゃうんだろ?)
後ろから抱き締めてくれながら囁く拓にぃの言葉にもう怒りなんてどっかに消えたわ。
そこに渡されたクリスマスプレゼント。封筒だった。
ちょっと開けて中を見ると何かのパンフレットみたいなものが入ってた。
これはまさかアタシが一番してほしいもの…あれが入ってるの?
慌てて中を見ると……教習所のパンフレットだった。
アタシが欲しかったのは結婚式場のパンフレットだったのに…期待させやがって……ブチッ!
「……なにこれ?ふざけてんの?」
乙女の純情を踏み躙りやがって……
「恋人になってから初めてのクリスマスだよね?」
なんで教習所なの?
しかもこのマンションの近くばっかり。アタシの家からは無理じゃないの…
「嫌がらせ?なんでこんな嫌がらせするの?」
拓にぃ、アタシの事嫌いになった?
「すっごく楽しみにしてたのに…」
せっかく拓にぃと恋人になって二人でのクリスマス。夢が叶ったと思ったのに…
「……アタシ帰るわ」
何で嫌われたのかな…何でかな……涙が出てきた。
玄関に向かうアタシを、拓にぃ無理矢理抱き締めた。
(しまった!完全に作戦ミスだ!やっぱり池田の言う通りに素直に話したらよかったか?)
彩が泣きながら帰ろうとしてる。オレは抱き締めてそれを止める。
「彩、オレの話をよく聞いてほしい」
「離してよ!こんな嫌がらせされたのに話なんて聞くわけないでしょ!」
暴れる彩。ゴメン、オレがバカだった。
「教習所のパンフレット…ここの近くところばっかりだろ?それには理由があるんだよ」
「もういいわ!聞きたくない!離してよ!」
「このマンションから通ってほしいから選んだんだよ!」
オレの言葉に動きが止まる彩。
「どういうこと?なんでなの?」
……緊張してきた。どうやって彩に言うかずっと考えてた。
考えすぎて変な風になったけどな。
「彩、お前にここに住んでほしい…一緒に暮らしてくれ。彩、オレと同棲してくれないか?」
(同…棲?アタシが、拓にぃ…と?)
拓にぃの言葉に頭が真っ白になり混乱するアタシ。
え?ええ?ど、同棲って一緒に住むってことよね?毎日会えるってことだよね?
「彩、ずっと考えてたんだ。お前とどうしても一緒に暮らしたくてな。
考えすぎて変な言い方になってしまったけど…彩、一緒に暮らしてくれ。
毎日お前を抱き締めたい」
拓にぃ……返事なんて、決まってるじゃないの。
「拓にぃ…ホントに毎日抱き締めてくれる?」
「当たり前だ」
「…毎日キスしてくれる?」
「当たり前だ!」
「…毎日…愛してるって…言ってくれる?」
「当たり前だ!!」
全ての質問に即答する拓にぃ。
た、拓にぃ……う、うっく…ヒック…うぇぇぇん!
涙が止まらないよぉ…うれしい…うれしいよぉ…愛してる、拓にぃ!
「ヒック、大事にしないと、ヒック、出ていっちゃうからね!」
泣きながら返事をするアタシ。断るわけないじゃない!
「彩…もちろん大事にするよ。愛してる……」
ギュッと抱き締めてくれる拓にぃ……たまらずキスするアタシ。
こんなうれしいプレゼント、初めて貰ったわ!
「実はな、彩。お前との同棲の事、おばさんにはもう話してあるんだよ」
アタシが母さんにどう言えばいいか考えてたら、ケーキを食べながら拓にぃが言ってきたの。
「ホントに?母さん、なんて言ってたの?」
「『拓ちゃん、決めるの遅かったわね。彩が高校卒業した時にすればよかったと思うけど?
おめでとう、大事にしてあげてね』こう言われたよ」
か、母さん…知ってたから昨日『きっと素敵なプレゼント貰えるわよ』って言ってたんだ。
……アリガト、母さん。
「ホント大事にしてよね。拓にぃにはこんなカワイイ彼女、もうできないよ?」
「分かってるよ。お前以外の女と付き合う気なんてないから安心しろよ」
ああ…なんだろこの感じ。これが幸せっていうのかな?
……自分の中で何かが満たされていくのが分かる。
「彩…その…いいか?」
アタシが幸せ感にひたってたら拓にぃ、抱き締めてきた。
「まだダメ…アタシがお風呂入ってから。拓にぃ、先にお風呂入ってね」
明らかに肩を落しながらお風呂に行く拓にぃ。
…付き合いだして分かったんだけど拓にぃって相当スケベだよね。
……でもアタシだけのスケベでいてね。
食事の片付けをすませてかなえ先輩と作った服を出す。う〜ん、セクシーね。
これ着たら拓にぃ、野獣になりそう…ちょっと恐いかも?
その服とプレゼントを袋に入れて、拓にぃが上がってくるのを待つアタシ。
かなえ先輩に教えてもらった作戦…成功するかな?
拓にぃ、喜んでくれるかな?
オレは彩が入ってくるかも?そう思って長湯した。入って来なかった…少し凹んだ。
風呂から出ると彩が待っていた。
「…先にベットで待ってて…」
彩、顔が真っ赤だ!ベットの上で正座して待つオレ。
今日は彩もやる気満々だろ、期待が膨らむなぁ〜。
……違うところも膨らんできた。オレ、まるで思春期の中学生だな。
…しばらくしたらドライヤーの音が聞こえてきた。
おっとコンドーム用意しなくちゃな。
今日買ってきたコンドームを枕元に置く。
準備完了!後は彩を待つだけ…え?
………おおおおぉおぉぉ!!!あ、アヤァァァァッァ!!!
風呂から出てきた彩……超ミニスカサンタのコスプレしてる……生足だ……
ビバァァァ!!クリスマスゥゥゥ!!!生まれて初めてクリスマスに感謝した!
(は、恥ずかしい。…こんなので拓にぃ喜ぶのかな?
かなえ先輩は絶対に喜ぶって言ってたけど…)
サンタのコスプレはクリスマスには街中にいる。
違うのはアタシが超ミニスカで生足だってこと。
着替えて鏡を見ると……拓にぃすっごく喜びそう!
けどアタシ、凄い事されそうな気がする…
拓にぃに渡すプレゼントをこのコスプレで渡すのがアタシと先輩の作戦。
先輩もするって言ってた。けど先輩のはもっと布地が少なかった。
(先輩のこういう知識って凄いよね。ますみも感心してたもん。
池田さん、もう先輩無しには生きれないんじゃないの?)
鏡の前でポーズを取りながら先輩に感謝するアタシ。
拓にぃ、これ絶対喜ぶよ!
けど靴下はどうしようかな?
先輩、履いてるほうが興奮する人いるって言ってたしね。
池田さんがそうだって言ってた。
なんでこんなので興奮するんだろ?ま、履かなくていっか。
ドキドキしながら寝室へ行くと拓にぃ唖然としてる。え?失敗なの?
「あ……アヤァァッァァァッァァ!!!!!」
きゃぁぁぁ!と、飛び掛ってきたぁ!……このヘンタイがぁぁぁ!
うなる右足!死ね!変態!グシャッ!
決まったわ!必殺のブラジリアンキック……キャアァァァ!と、止らない!何なのよ!
押し倒されるアタシ。ま、まずいわ!
「やんっ、だ、ダメ!まだダメよ……あん、拓にぃまだダメ…」
太ももに顔を擦り付ける拓にぃ。
拓にぃって足好きだよね。やんっ足舐めないで……
「ちょっと待って、まだダメよ……まだだって言ってるでしょーが!!」
ガードポジションからがっちり決まる三角締め!…なんで嬉しそうなのよ!
「なんで我慢できないの!アタシのこと大事にするって言ったでしょ!この変態!」
怒りながら締め上げる。足掻く拓にぃ。
ふっ、残念ね。完璧に決まってるから逃げれないわよ!
………あ、落ちちゃった。
(……ん?オレ何してたんだ?)
目が覚めるとベットで寝てた。今の時間は……夜10時か。
なんか顔が痛いし首も痛い。何があったんだ?
「やっと目が覚めたみたいね。…拓にぃ、大丈夫?」
彩が心配そうな顔で覗き込んできた。ん?なんでコートなんか着てるんだ?
「いや、すまんすまん。風呂上がりに寝てしまったみたいだな。せっかくのクリスマスにゴメンな」
貴重な時間を寝てしまうなんて…なんたる不覚!
…彩、なんでそんな可哀想な人を見るような、哀れみの眼差しでオレを見るんだ?
ま、いいか。それよりプレゼント第2段を渡さないとな…
「彩、免許取ったらいつでもオレの車乗っていいぞ。コレやるよ」
今日のために作っておいたスペアキーを渡すオレ。
「気が早いね、拓にぃ。なくさないようにしなくちゃね、アリガト。あれ?拓にぃ、これって…」
そう、スペアキーは演出の一部。
本命はスペアキーにヒモでくくりつけた指輪だ。そんなに値段はしないけどな。
「まぁ、安物だけど受け取ってくれ。リハーサルだよ。本番にはもっといいヤツを渡すからさ」
「アリガト拓にぃ!教習所だけかと思ってたわ!…ところで本番ってなに?」
ヒモを解き、嬉しそうに指に指輪をつけながら尋ねる彩。
「本番には給料の三ヶ月分のやつ渡すよ」
本当なら同棲じゃなく結婚したい。
けどオレにはまだ彩を幸せにする自信がない。彩の気持ちは分かっている。
自信がつくまで待っててほしいんだ。
この指輪はいつか必ずプロポーズするという約束みたいなものかな?
「……その本番っていつなの?アタシ、そんなに長く待てないよ…」
「まぁ当分先かな?…しばらく待たせるかと思うけど…待っててくれ、彩」
ゴメンな、彩。待たせてばかりだよな。
けど今はオレ、自信もないけど金もないんだよ。
「……分かった。待ってる…ずっと待ってるからね」
彩、目に涙を浮かべながら微笑んでる。
この笑顔のためなら何だって出来る…そんな笑顔だ。
「拓にぃ、素敵なプレゼントありがとう…今度はアタシのプレゼント、受け取ってね」
そう言ってコートを脱ぐ彩。……ミ、ミニスカサンタ!しかも生足!
……オレ、生きててよかった…生まれてよかった!感動した!
「…泣くほど喜んでくれるのは嬉しいけど…プレゼントはこれだよ」
そう言って右腕を差し出す彩。
腕には男物の腕時計がつけてある…うお!オレが欲しかったやつじゃないか!
これって30万ぐらいするんだぞ?
「彩!こんな高い時計貰っていいのか?」
「うん。プレゼントだから受け取って。国生彩サンタ付き腕時計…」
え?彩付き腕時計?どういうことだ?
彩、顔赤くしてる……そ、そうか!分かったぞ!
「彩…プレゼントありがとうな、大事にするよ。…ところで貰ったもの好きにしていいのかな?」
彩の腕から時計を取り外して聞くと、彩は真っ赤な顔で頷いた。
やっぱりそうか、思った通りだ。…彩もプレゼントだから彩を好きにしていいんだな。
コンドーム一箱買っててよかった!ホントによかった!!
「もう一つプレゼント……今日、安全日なの」
真っ赤な顔で俯きながら言う彩。
お母さん!生んでくれてありがとー!感動したー!!!
彩を抱き締め唇を貪るようにキスをする。
舌で彩を味わう。何度味わっても飽きることのない味だ。
「ん…チュ…チュル…クチュ…チュパ…あぁ…好き…拓にぃ好き…」
オレの舌は彩の唇を、舌を、歯茎を蹂躙し唾液を流し込み、彩の唾液を飲み込む。
彩とのキスを堪能したオレは前からやって見たかったことをすることにした。
「彩、少し待っててくれ」
彩をベットに残し寝室を出る。
冷蔵庫からスポーツドリンクを取出し、そして…スポーツタオルを持って寝室に戻る。
「…それで縛られちゃうの?」
彩、不安そうな顔で尋ねてきた。
「縛ってほしいのか?」
「ううん…かなえ先輩が男は縛るのも縛られるのも好きだって言ってたから…
拓にぃもそうかなって…」
…池田、縛られるのが好きなのか…あいつらどんなことやってんだ?一度見てみたいな。
「違うよ。縛るのも縛られるのも興味ないよ…いや、縛るほうは少しあるかな?
けど今日は違うよ」
オレはスポーツタオルをベットの端に結び付ける。
「プレゼントを好きしていいんだよな?」
再度の確認にも頷く彩。
「…じゃ、そうさせてもらうよ。安心しろ、彩。そんなに凄いことするわけじゃないから。
ただ…このベットに結んだタオルを放さずにずっと両手で持っててほしいんだ」
「……?それだけ?離さなかったらいいの?」
首を傾げる彩。そう、それだけなんだけどな…グッフッフッ…
「そう、絶対に離さないでくれ。…離したらお仕置きだからな」
オレの言葉に頷く彩。ベットに寝かせタオルを握らせる。
「絶対に離すなよ?」
その言葉を合図にオレは彩の胸を揉みながら首筋に舌を這わす。
「あん、拓にぃ…ムネ激しすぎ…あぁ…んん!」
彩はタオルを握っているため手を使えない。
手を離しても別にいいんだが念を押したためか離さずに体をよじらせて感じている。
「手を離すなよ……」
太ももに手を這わす…引き締まったオレが大好きな足だ。
…実はオレって少し足フェチが入ってるみたいだ。
大好きな太ももに舌を這わす…彩の体が少し跳ねる。
ふと前を見ると彩の下着が見えた。…黒だ。
「黒い下着なんていやらしいな…エッチなことされるの期待してたんだな。
このエッチなサンタさんは」
オレは足に舌を這わし続ける。
太もも、ヒザ、ふくろはぎ、足首、足の指全てに這わす。
視線の先には彩の黒い下着が見えている。なんて興奮するんだ!
「あ、やん…拓にぃ…拓にぃ…」
体をよじらせて喘ぐ彩。さて、次に行こうか…
「彩、四つんばいになれ。手は離すなよ…」
素直に応じる彩。手はタオルを握ったままだ。
オレの目の前でミニスカサンタが四つんばいに…凄い光景だ。
「は、恥ずかしいよ…」
彩の抗議を無視してお尻を撫でる。
「さぁて、今からお尻をいっぱい舐めようかなぁ。手を離したらお仕置きだからな」
その言葉どおりにお尻に顔を近付け舌を這わす。
下着越しにも濡れてるのが分かる。
「や、あん!…拓にぃの…ひゃう!…へ、ヘンタイ!」
そう言いながら彩は手を離さない。
結構頑張るな。少しキツク攻めるか…
下着を膝まで脱がして後ろから顔を埋める。アソコに舌を這わす。
「あん!やだダメェ!ひィっ…い…あぁ…」
頭を振り乱し感じてくれてる…なんていやらしいんだ。
「ペチャ…ジュル…ズズッ…ふふ、相変わらず美味しいな…こっちはどうだったかな?」
後ろの穴に舌を這わす。…前は指を入れてかき混ぜる。
「ヒッ、ダメ、そこだめ!汚い…汚いのにぃなんでぇ……
あ、あ、ああ…いい!…んん!……ひゃうん!」
大きく体が跳ねて倒れこんだ彩。イッタんだな…肩で息してる。
オレ、もう我慢の限界だ…まだ動けない彩の腰をつかみ後ろから何も言わずに入れる。
「へ?ちょ…アタシまだイッタばっかり…ひゃう!あ…ああ!くぅ…ひゃん!」
グジュグジュグジュ、グッジュ、グッジュ、グッジュ、パンパンパンパン…
「ひ、あ、あ、んん、くぁ、い、いい!た、拓…ひゃ、おねが、あ、顔、ん、見たい…んん!」
パンパンパンパン…寝室にはオレが後ろから腰を打ち付ける音が響いている。
「彩…ああ、気持ちいいぞ…手、離すなよ。離したらこっちに入れるからな」
そういって後ろの穴に指をねじ込む。
「きゃうん!そ、そこ、ちが…ダメ…ああ!」
…凄い光景だ。ミニスカサンタが後ろからはめられてお尻を弄られて、
感じすぎて髪を振り乱しながら喘いでる。
「やだぁ…やだやだやだ!ああ…くぅ…拓にぃの…ひぃ!…顔見て…んん!…イキ、たい…」
彩……分かった、オレもお前の顔を見たい!
体位を正上位に変えてさらにスピードを上げ腰を打ち付ける。
「あ、あ、あ、あ、好きぃ…んあ…愛してるのぉ…ふ、んん、んちゅ、ちゅちゅ…」
タオルから手を離しオレの頭を抱きかかえキスしてくる彩。
「ああ、彩、彩、彩……アヤぁぁぁ〜!」
「い、いい!いっくぅ、いっちゃ…ひぃ!きゃぁぁぁ!」
ドクン!…ビュク!ビュク!ビュビュ!……
彩の一番奥で叩きつけるように吐き出してしまった。……最高だ。彩、愛してるよ…
彩に持って来ていたスポーツドリンクを渡す。
「ん、アリガト…拓にぃ大好き…」
「すごくよかったよ、彩。特にタオルを離すのを我慢してる顔がいやらしかったな」
「このヘンタイ!……アタシ、手、離しちゃったね。ホントにお尻でするの?」
んん?そういや離したらお仕置きでお尻でするって言ったな。
「はは、冗談だよ。ちょっと苛めてみたかっただけだよ」
俺の言葉にホッとした表情を浮かべる彩。
「そうなんだ。かなえ先輩が男はお尻にするのもされるのも好きだって言ってたから、
アタシもされちゃうのかなって思っちゃった」
……池田、されちゃってるんだ。池田がオレの知らないどこか遠くに行ったような気がした。
「…最高のクリスマスだったよ、アリガト拓にぃ。…これからもよろしくね」
ああ、そうだ。これからは一緒に暮らすんだ。彩と…オレの最愛の人と暮らすんだ!
「オレも最高のクリスマスだったよ。…はは、去年までとは大違いだな」
そうだよな、去年までは池田と風俗だったもんな。
「そうだよね。去年まではアタシが家にいても池田さんと一緒だったもんね」
「そうだよ…お前が家で待ってたのに毎年池田と風俗なんて行ってたもんな」
……あれ?なんか急に寒くなったぞ?これは…殺気?
「…アタシが健気に待ってる時に…風俗行ってたの?
確か飲みに行ってたって言わなかったっけ?」
立ち上がる彩。…彩、まだサンタのコスプレしてるけど、赤い服が返り血の色に見えるよ。
「じょ、冗談だよ、彩。お前がいるのにそんなことするわ……」
グシャ!…いやな音がオレの耳に聞こえる。
そりゃそうだ、彩の蹴りがオレの顔を打ちぬいた音だからな。
「こんのぉ浮気者がぁ〜!一回死んで来〜い!」
彩が右足を大きく上げて振り下ろそうとしている。踵落としか…そうきましたか。
彩、ミニスカだから丸見えだよ?しかも下着脱いでるだろ?はしたないと思う……
ゴスッ!……頭に衝撃が走り意識が薄れていく……
薄れ行く意識の中でオレ、尻に敷かれるんだな、となんとなく思った。
けど彩のお尻にならいいかなって思ってしまった。
彩、お互い頑張って力を合わせて暮らそうな。
幸せになろうな。……できる事なら少し手加減してね。
明日から始まる2人での生活に期待と少しの不安を感じながら意識を失った。
こんな始まりでいいのか?オレ達の同棲生活?
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