このssは2ちゃんねるの『気の強い娘がしおらしくなる瞬間に…』スレで掲載してました
このssは「彼女は○○○」と「彼女は××」の間の話です。


2月14日…呪われし日、バレンタインデー…

日本中がお菓子会社の戦略に踊らされる日

男子に淡い期待と…辛い現実をつきつける日

バレンタイン…そう、それは呪いの言葉……

オレはこんな日を認めていなかった。
幸せそうな奴らに呪いの言葉を吐いていた。そう、去年までは……

「なにニヤついてるんだ?彩ちゃんに蹴られすぎてパンチドランカーにでもなったのか?」
去年までオレと同じくバレンタインデーを呪っていた池田に言われた。
おっと顔に出てしまったか。
「いや〜、チョコのこと考えたら…顔もニヤけるぞ」
「お前等まだチョコぐらいでドキドキできるのか…羨ましいよ」
オレの言葉に池田は力なく呟いた。
「俺だってチョコは嬉しいさ。けどな…ホワイトデーってなんなんだよ!
ホワイトなんてつくのはホワイトクリスマスだけでいいだろ?俺、まだ死にたくないよ……」
…そういえばコイツ、クリスマスの次の日休んだっけな。確か休まず6回戦だったっけ?
「た、大変だな。まぁ頑張れよ」
「他人事だと思って軽く言いやがって…」
涙目で睨んできた池田。いやいや他人事だし。

仕事帰りの電車での会話。去年まではこんな話をするなんて考えられなかった。
まぁ彩からは毎年手作りチョコ貰ってたけど今年は違う!
なんせ彩と恋人になってからの初めてのバレンタインデーだからな!
ビバ!バレンタインデー!正直感動した。

(どうしよ?先輩の言う通りしたほうがいいのかな?)
テーブルに置かれた先輩から渡されたチューブ入りのチョコを見つめるアタシ。
(う〜ん…やっぱりヤメとこ。恥ずかしいからね)
そうよね、本命チョコケーキはもう作ったしね。
それに先輩の作戦って…ヘンタイだよ。
でもやっと拓にぃに本命チョコだって分かってもらえるんだよね。
毎年本命で渡してたのに気付かないんだもんね。
拓にぃらしいって言えば、拓にぃらしいよね。
…なんかムカついてきた。なんで気付かないの?
義理で手のこんだ手作りチョコ渡すわけないでしょうが!
わざわざ実家から通って渡したってのにホント鈍い男ね。
普通、義理じゃそこまでしないよ?
…けどその鈍さがあったから他の女に取られなかったんだよね。
う〜ん、結果オーライかな?
昔のことを思い出しながら拓にぃの帰りを待つアタシ。
拓にぃ早く帰ってこないかなぁ…


「ただいま〜。彩、帰ったぞ〜」
オレの言葉に小走りで駆け寄ってきて抱きついてきた彩。
「お帰り拓にぃ!…チュッ」
おお!出迎えのキスか!感動した!
「うう〜寒い。外は寒いぞ〜、ほらっ」
オレは彩を抱き締めて冷えた頬を彩の頬に当てる。
「わっ、冷たい!拓にぃ冷たいってば!」
オレの頬の冷たさにビックリした彩が驚きの声をあげるが無視だ。
「手も冷えてるぞ。ほらっ」
そう言って彩の服のなかに手を入れる。
「ひゃっ!ちょっと拓…むぐ…んん!」
彩の背中、お腹、お尻と冷えた手で撫でながらキスで口をふさぐ。
いかん、やりたくなってきた。
前から一度玄関でのSEXしたかったんだよな、いい機会だからやっちゃおうかな?
「彩、あまり大きな声だすなよ。外に聞こえるからな」
耳元でそう囁きながら胸をもむ。
彩は必死に声を殺している。
「ん、ん、んん!た、拓にぃここじゃヤダ…ひゃう!」
嫌がる彩の言葉にますますやる気が出てきた!
耳を甘咬みし、ブラの中に手を滑り込ませ直接もむ。
空いている手でお尻を撫でまわす。
彩は抵抗するのを諦めたのか必死に声を殺して抱きついてきている。
いよいよショーツの中に手を入れようとしたその瞬間

『ピンポーン』

…誰だ邪魔をするのは!思わず手が止まるオレ。
その隙をついて彩がオレの手から逃げて受話器を取りインターホンにでる。
(くっ、逃げられたか!あと一歩だったのに…)
天を仰ぐオレ、無念だ。
「ますみが遊びに来たから拓にぃさっさと着替えてね」
凹んだオレに彩が声をかけてきた。
えっ?ますみちゃんが遊びにきたの?こんな時間に?


(助かったわ。あのままだったらアタシ…ポッ)
ピンチの時に来てくれるなんてさすが親友ね。でもなんで急に来たんだろ?
ますみの突然の訪問…なんだろ?なにかイヤな予感がするなぁ…
拓にぃを着替えてくるように寝室に押し込んだ後に乱れた服を直す。
ホント拓にぃってスケベなんだから…
「おまたせ!どうしたのますみ?急に来るなんて珍しいじゃないの」
玄関を開けると少し赤い顔をしたますみが立っていた。うわっ、外寒いなぁ〜。
「急に来たりしてゴメンね彩。ところで静馬さん帰って来てるかしら?」
「拓にぃ?帰って来てるけど…!ますみアンタまさか…」
よく見るとますみの手には小さな紙袋が。
その紙袋には有名なケーキ屋さんの名前が書かれている。
「ああこれ?彩、そんなに睨まないでよ。
せっかくのバレンタインだから練習でチョコ作ってみたの。
義理だから安心しなさいよ」
ますみは最近料理を勉強しだした。
真面目な性格だから腕をメキメキ上げているの。
「もう、そんなに睨まないの!チョコあげるくらいいいでしょ?
それに作ったといっても簡単なものだから安心してよ」
ジト目で睨むアタシ。う〜ん、ホントかなぁ…
「ふふっ、もう彩ったら疑い深いわね。親友の彼氏を奪おうなんてしないから安心しなさいな」
…そうよね、ますみに限って裏切るなんてことしないよね。
「ますみゴメンね、ちょっと疑っちゃったわ。外寒いでしょ?中に入りなさいよ」
部屋に招き入れるアタシ。
…迂闊だったわ。アタシとしたことがますみを甘く見ていたわ。


「いらっしゃいますみちゃん。こんな時間に珍しいね、いいお酒でも手に入ったのかい?」
笑顔であたしを迎えてくれる静馬さん。
やっぱり静馬さん優しいのね、彩が羨ましいわ。
「今晩は静馬さん。今日は渡したいものがあって来たんです。…これ、受け取ってください」
そう言って紙袋を手渡すあたし。彩、また睨んできたわ。
「えっ?なんだろ…おお!これってまさか!」
袋から中身を取り出して驚く静馬さん。
彩も驚いているわ。ゴメンね彩、簡単なものってウソなのよ。
あたしの自信作のチョコケーキ。あまりにいい出来だったから自慢したくて来ちゃったの。
「これは…凄いな。ホントに貰っていいの?」
「もちろんですよ。あたしが生まれて初めて作った本命チョコケーキですからちゃんと食べてくだ
さいね」
「おお!ありがとう!うれしいよ。…本命?ま、ますみちゃん、本命ってなに?」
「え?本命っていうのは女の子が好きな人にあげるチョコのことですよ」
ニッコリほほ笑みながら言うあたし。彩が鬼のような形相で睨んでるわ。
「ちょっとますみ、どういうことよ!拓にぃにちょっかい出そうとしてんじゃないでしょうね!」
あら?彩怒っちゃったわ。ま、当然よね。
「大丈夫よ彩。あたし静馬さんも好きだけどあなたの方がもっと好きなのよ。だから安心して」
あたしの言葉に青ざめる彩と静馬さん。
「ま、ますみちゃん?まさか…いや、確かに一度はそういうのを生で見てみたいと思ってるけ
ど、知り合い同士でってのはちょっと…」
「た、拓にぃ何言ってるの!ますみ!あんたも訳わかんないこと言ってんじゃないわよ!」
え?あたしなにか変な事言ったかしら?


「ビックリさせないでくれよ、ますみちゃん。オレてっきりますみちゃんがレズ…うごおっ!」
変な事を言いそうになる拓にぃを黙らせるアタシ。
今夜の右ストレートは冴えてるわ。
「ゴメンね彩。なにか誤解させちゃったみたいね」
拓にぃに止めのケリを入れて寝室へと運ぶアタシ。
もちろんますみにも手伝わせるわ。
「ホント誤解されるようなこと言わないでよ、ビックリするじゃないの」
アタシもますみがそっちに走っちゃったのかと思ったわ。
「ホントにゴメンね。…あたしまだ静馬さんが好きなの。
でも安心して、あなたから奪おうなんて思ってないから」
「なに堂々と宣戦布告してんのよ!アンタケンカ売ってるの?
アタシはいつなん時誰の挑戦でも受けるわよ!」
「うふふ、嬉しいわ。そんな嫉妬深い彩も大好きよ。
これ以上お邪魔虫になりたくないからあたしは帰るわね。
彩、静馬さん捨てるときはあたしに言ってね。あたしが引き受けるわよ」
「うっさいわね!さっさと帰んなさいよ!」
ますみを追い出すアタシ。まったく何しに来たのよあの子は!

ますみが帰った後に改めてますみが作ったケーキを見る。うっ、アタシのより美味しそう…
ま、まずいわ!同じチョコケーキでしかもますみのほうが手が込んでて美味しそう。
アタシの負けみたいじゃないの!
どうしよう…ますみのケーキ、捨てちゃおうかな?…ダメよね、そんな卑怯な事できないわ。
でもこのままだったらアタシの負けみたいよね。どうしたらいいの?
「おい、彩」
うう〜、こうなったら先輩の言う通りに…
「お〜い、彩さ〜ん」
でもあんなこと恥ずかしいからアタシには出来ないし…
「もしも〜し、聞いてますか〜」
どうしよう…このままだと拓にぃがますみに走っちゃうかも…
「彩、いったいどうしたんだ?」
「うるっさいのよ!少し黙っときなさい!」
人が考え事してるのにうるさいわね!いったい誰よ…って拓にぃ?
「た、拓にぃ!い、いつの間に復活したの?」
気づかないうちに背後に立っていた拓にぃに驚くアタシ。
ビックリさせないでよ。

「で、なんでますみちゃんのケーキを見てブツブツ言ってたんだ?なにかあったのか?」
オレの言葉にも彩は俯いたままだ。
「彩、何か言ってくれ。じゃないと何がなんだか分からないよ」
俯きながら冷蔵庫からお皿に乗ったケーキを取り出す彩。
「お?彩これってもしかして…バレンタインのチョコケーキか?」
頷く彩。…そうか、ますみちゃんと被ったからケーキを見てブツブツ言ってたのか。
「ありがとう、彩。うれしいよ」
早速食らい付くオレ。うん、ウマイ!
「美味いぞ彩!うん、程よい甘さで美味しいな」
「…べつにお世辞なんていいよ。ますみのほうが美味しそうじゃない!」
涙目の彩。なんだよ、そんなこと気にしてたのかよ。
「なあ、彩。オレな、どんな有名パティシエが作ったのよりお前がオレの為に作ってくれたこのケ
ーキが好きだよ。お前が作ってくれるものが世界で一番好きなんだよ」
彩の髪を撫でながら話すオレ。
「ますみちゃんには悪いけど、お前のケーキに勝てるケーキはこの世にないよ。
だからさ、これからもオレの為に美味しいケーキを作ってくれ、彩」
オレの言葉に泣き出す彩。
「ヒッ、ありがと拓にぃ。ヒック、好きよ、大好き拓にぃ。愛してるわ!」
抱きついてきた彩を強く抱きしめる。
「オレもお前が大好きだよ。愛してるよ、彩」
耳元で囁き彩を抱き上げる。
食べかけのケーキを残して寝室へと移動しようとする。
「拓にぃ、少し待って。…先にベットで待ってて」
そう言って冷蔵庫へと向かう彩。なんだ?飲み物での取って来るのか?
ベットに座り彩を待つ俺。寝室に入ってきた彩の手には…なんだ?
なにかのチューブみたいな物が握られてるぞ?
真っ赤な顔でそれをオレに渡す彩。なんなんだ?


…チュッ…ペロッ…チュバッ…レロレロ…
「彩、美味しいよ。お前の味とチョコの味がミックスされて最高だよ」
オレの舌が彩の体を這う。
「あ、あ、ああ!ん、拓にぃ…やっ、も、ダメ…」
うん?もう全部舐めてしまったか。
チューブからチョコを搾り出して彩の体に塗る。
そう、彩が持ってきたのはチューブ入りのチョコレート。
真っ赤な顔で「これで好きにしていいよ」って言ってくれた。
多分かなえちゃんの発案だろうけど…ナイスだ、かなえちゃん!
「彩、最高のチョコレートだよ。こんなチョコなら毎日でも食べたいよ」
…ペロ…ペロペロ…チュパッ…レロレロ…チュチュ…
彩の胸に塗ったチョコを丁寧に舐め取る。
お腹に塗ったチョコも、太もものチョコも、お尻のチョコも全部舐めとる。
「ああ〜美味しかった。…彩、そろそろいいか?」
息も絶え絶えな彩にキスをして囁く。
「はぁはぁ…ダメ。まだダメよ」
え?なんでダメなんだ?正直もうチョコレートは舐めすぎてちょっと…
「チューブ貸して…拓にぃ横になって」
え?えええ!ま、まさか…彩がしてくれるのか?ついにオレのを…うを!
チューブから出したチョコを真っ赤な顔でオレの愚息に塗りだした彩。うう、気持ちいい…
「は、初めてだからヘタかもしれないけど…我慢してね」
そう言ってオレのを手に取り口を近づけていき…
…ちゅっ…ちゅちゅ…ペロッ…ペロペロッ…
う、うう…つ、ついに彩が…彩がフェラチオをしてくれた!感動した〜!

(ん、ん、んん!好き…拓にぃ好き!)
アタシは夢中で拓にぃのを舐める。
さすがにそのまま舐めるのには抵抗があるからチョコをつけさせてもらったの。
(ん、スゴく熱くなってる…こんなに硬くなるんだ。拓にぃ気持ちいいのかな?)
拓にぃの先っぽを舐めながら上目使いで様子をうかがう。
目を瞑って息が荒い。…気持いいんだ。
アタシは嬉しくなって夢中で舐める。チョコが無くなっても舐め続けた。
(う、なんか変な味がしだした…なんだろ?)
拓にぃの先っぽからなにか透明な液体が出てきた。
あ、これがカウパー氏腺液ってやつかな?
これが出てるって事は…やっぱり気持ちいいんだ。
アタシが拓にぃを気持ちよくさせてるんだ。
(確か先輩は咥えるって言ってたけど…こんな大きいの口に入るのかな?)
手に握ったままジッと見つめるアタシ。
……うん、女は度胸よね!思い切って咥えてみよう。
確か歯を当てちゃダメって言ってたよね?
で、咥えてから口の中で舌を使って…ヨダレを潤滑油にして…
「ん、ん、んん!」
じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ…
く、苦しい…けど拓にぃが気持ちいいなら…んん!
ジュッポジュッポジュッポジュッポ…
先輩に教わった通りに咥えたまま顔を前後に動かす。
唇を窄めながら口の中では舌で拓にぃのを舐める。
うう、ますますカウパー氏腺液が出てきたわ。
どんどん出てくるカウパー氏腺液を飲み込む。
しばらく咥えたままで顔を動かしてたら拓にぃが頭に手を添えてきた。
どうしたの、拓にぃ?
「う、うう…彩、もうだめだ!」
え?…拓にぃが苦しそうにそう言った瞬間、口の中一杯に熱い物が広がったの。
うう、不味いわ!
(ん、んん!これが拓にぃの精液…アタシが拓にぃをイカせたんだ…)
どんどん出てくる拓にぃの精液。アタシは精液がこぼれない様に少しずつ飲み込む。
(ううう〜、なんでこんなに不味いのよ!拓にぃ変なもの食べてるんじゃないの?)
先輩の言いつけ通りに飲み干すアタシ。
ああ〜、不味かった。でも拓にぃのだから嬉しい…かな?
全てを飲み込んで拓にぃのを離すアタシ。わっ、拓にぃ抱きついてきた!


(う、うおお…彩の…彩の口でイってしまったんだ…口に出してるんだ)
彩の拙いが一生懸命なフェラチオでイってしまったオレ。
咥えられたまま彩の口に中に出してしまった。
(さ、最高だ…彩がついにオレのを…んん?彩、まさかオレのを飲んで?)
オレが絶頂に浸っている間に彩がオレが出したのを飲み込んでくれている。
「あ、彩…アヤァァァ〜!」
オレは力いっぱい抱きしめる。彩、ありがとう!
「彩、ありがとう!オレのためにこんな事までしてくれるなんて…愛してるぞ、彩!」
ギュッと抱きしめキスをするオレ。…う!オレ、彩の口に出したばっかりだった。
…けど関係ない!彩はそんなオレのを飲んでくれたんだ!
「ん、ん、んん!…ちゅ…ちゅちゅ…チュパ…はぁはぁはぁ。拓にぃ、キス激しすぎるよ」
強烈なオレのキスに戸惑う彩。
「何言ってるんだ、彩のせいだろうが。彩がオレをこんなに愛してくれたからだろ?」
そう言って軽くキスを交わすオレ。
「ありがとうな、凄く気持ちよかったよ。…今度はオレの番だよな?」
「……うん。拓にぃの好きにしていいよ」
真っ赤な顔で頷く彩。その言葉にオレは獣になった。

「あ、あ、ああ!…ひゃ!そこダメ!ちがっ、そこ違…ああ!」
チュパ…チュル…チュチュ…ジュルルル!…くちゅくちゅくちゅ…
オレの舌が彩のアソコの小さな突起を嬲る。唇で挟み軽く吸い上げる。
空いている手は後ろの穴をマッサージする。時折小指を入れてみる。
チュルチュル…ズズズズ…ジュルズズ…チュパチュパ…レロレロ…
オレの舌が突起を舐めるたびに彩の体が跳ねる。吸う度に甘い声を出す。
感じてくれ、彩。もっと感じてくれ!
「ダ、ダメェ〜!あ、あ、ああ!…も、いっちゃ…おねが、拓に…
も、アタ…シ…イ…クゥゥ!きゃうぅ!」
彩の体が大きく跳ね、そして脱力した。…彩、イッタんだな。
彩は全身で息をして目は虚ろだ。
そんな彩を見るとオレの愚息は復活し全開になった。
ゴムを被せてそっと彩のアソコに添える。
彩はまだ絶頂の余韻に浸ってるのか気づいていない。
グチュ…ズチュチュ…ズズズ…
「ヒッ!た、拓…ああ〜!」
…ズッチュズッチュズッチュズッチュ…
何も言わずに彩に入れたオレ。徐々に動きを激しくする。
グチュグチュグチュグチュグチュ…パンパンパンパンパンパン!
オレがつく度に、引き抜く度に彩が甘い声を出す。
「ヒッ…あ、あ、あ、んん!…拓に、ああ!すご…んん!」
オレがつく度に、引き抜く度に彩がオレのを締め付ける。
「うっくぅ、凄くいいぞ…彩、気持ちいいぞ!」
パンパンパンパンパンパンパンパン!
夢中で腰を打ち付ける。その度に彩は髪を振り乱し喘いでる。
「ひゃ、拓に、あ、ああ!も、アタ…イク、イっちゃう〜!」
全身を反らし痙攣する彩。うう、凄い締め付けだ。たまらずオレも絶頂を迎える。
「彩、イクぞ彩。彩イクぞ…アヤァァァァ〜!」
ドピュ!ドピュビュピュ!…ピュ…
つながったまま彩に倒れこむオレ。…ああ、最高だ。彩、最高だよ。
「たく…に……あい…てる…すき……」
朦朧とする意識の中でオレに愛を告げている彩。
ああ…オレも好きだ、愛してるよ彩!
朦朧としている彩を抱きしめてキスをする。
オレ、お前が好きでよかったよ。好きだ、彩!

……どうしよう。愚息がまた復活してきた。
彩はまだ朦朧としてるし…どうしたらいいんだ?
っていうか、なんで今日はこんなに復活が早いんだ?
これもバレンタインデーだからか?


「か、かなえ…もう勘弁して。もういいだろ?4回もしたら満足だろ?」
俺の言葉にかなえはニッコリほほ笑み、何かのチューブを俺に突き出した。
「直樹、これ食べてみて。バレンタインだからチューブ入りチョコよ」
なんだ?なんでわざわざこんなチョコを渡すんだ?…さては何かあるんだな?
「かなえ、なんなんだよこのチョコは?なにかあるんだろ?そんな罠には引っかからないぞ!」
チッ!っと舌打ちするかなえ。何があるんだ?このチューブチョコには…
「よく気づいたわね、さすがあたしの直樹ね。それにはねぇ…精力剤が入ってるのよ!」
「せ、精力剤?お、お前、なんてもんを食わせようとしてるんだよ!」
「そんなに怒らないでよ直樹。よくあたし達の作戦見破ったわね。ご褒美あげるわ」
舌舐めずりしながらにじり寄るかなえ。
俺はまるでヘビに睨まれたカエルだな。…あたし達?
「か、かなえ?あたし達ってなんだ?誰と組んでるんだ?」
「うふふ、彩にも一本あげたのよ。
…あっ、そういえば彩にはこれに精力剤が入ってるって教えてないわ」
「そ、そりゃ大変だ!さっそく俺が教えに行って来…ふぐう!」
逃げようとする俺の頭を抱きかかえて胸を押し付けてきたかなえ。や、やわらかい…
「逃がさないわよ〜。直樹、あと3回は頑張ってね?せっかくのバレンタインデーなんだからね」

イ、イヤだ〜!バレンタインなんて…嫌いだ〜!


「ゴメン!ほんっと〜に、ゴメン!」
ベットの中の彩に土下座して謝るオレ。
何故かって?オレにもよく分からないんだが何故か今日のオレは絶好調で…その、つまり…2
回しちゃったんだよ。
意識朦朧としてる彩にあの後2回やっちゃたんだ。そんなオレに彩は御立腹なんだよ。
「このスケベヘンタイ!なに考えてんのよ!信じらんないわ!」
うう…ごもっともです。私はスケベヘンタイです。
「もう、足に力が入らなくて立てないじゃないの!どうしてくれるのよ!」
「ゴメンな、彩。なんでも言う事聞くから、許してくれよ」
「…なんでも聞いてくれるの?」
「ああ、お前の言う事ならなんでも聞くよ」
「…じゃ、今度の休みに2人で温泉に行きたいんだけど、いいかなぁ?」
「ああ、分かった。温泉だな?」
「ホント?嬉しい!アリガト拓にぃ!」
抱きついてきた彩。よかったぁ〜、温泉ぐらいで機嫌が直るなんて助かったよ。
それに彩と2人で温泉に…ぐっふっふ、夢と股間が膨らむなぁ〜。
ホッとしてる俺を尻目に携帯を掛け出す彩。どこに掛けてるんだ?
「あ、ますみ?アンタ今度の土日空いてるの?…空いてる?
じゃ、温泉行かない?拓にぃの奢りよ。
…うん、アタシ達2人で旅行ってした事ないじゃない、だからいい機会だと思うんだけど?
…OK?よかったぁ〜。じゃ、場所決めたら電話するね。…うん、じゃ、またね」
…へ?ど、どういうことだ?
「あ、彩?なんでますみちゃんに電話したんだ?ますみちゃんと2人で旅行ってなんだ?」
動揺するオレを尻目にPCに電源を入れてさっそく温泉宿を調べだす彩。
「はぁ?だれも拓にぃと行くなんて言ってないわよ?」
「で、でもお前2人でって…ああ!ま、まさか…」
「そうよ、確かに2人でって言ったけど、なにも拓にぃとは言ってないわよ?
…あ!ココいい!ココにしよっと」
唖然とするオレを尻目に予約のメールを入れる彩。
ふと画面を覗き見ると…一泊3万円?
「あ、あああアヤさん?ひ、1人3万ってことは…まさか6万円?」
「当たり前じゃない。あ、車で行くからガソリン満タンにしていてね。
あとETCカードも借りるからね」
は、ははは…お、オレの2ヶ月分の小遣いが…ははは…
「ふんふふ〜ん。ますみと2人で温泉に行けるなんてラッキーね。
いいバレンタインデーだったわ」
ご機嫌な彩を尻目に涙が止らないオレ。やっぱりオレにはバレンタインデーは鬼門なのか?
落ち込んだオレはますみちゃんから貰ったケーキを食べる。
くそ!涙で味がショッパイぜ…ってホントにしょっぱい!これ砂糖と塩間違えてるよ!
(な、なぜだ?なんでこうなった?最高のバレンタインになるはずが…なんでこうなんだ?)
塩辛いケーキを食べたため胸焼けがしだしたオレ。
そうか…全部バレンタインのせいなんだ。

ちくしょ〜!バレンタインなんて…大嫌いだ〜!

心の中で叫ぶオレ。まるで負け犬の遠吠えみたいだな…





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