はぁ…憂欝だ。家に帰るのが恐ろしい。…帰ったらまた始まるのかと思うと震えがくる。
はたから見ればオレは職場のマドンナを射止めた幸せ者。
彼女は結婚してからも同じ職場で働いている。
職場の同僚達からは羨望の眼差しを受けている。
なぜなら彼女は頭がよく、仕事もバリバリこなす。
そして何よりなかなかの美人でスタイルもいい、オレの自慢の嫁さんだ。
ただ…事情をよく知る同期の友人からは哀れみの眼差しが…
その愛する妻は先に帰って夕飯を作ってくれている。
今日は肉じゃがらしい。飯は楽しみだ。…飯は、な。
…なんで新婚一ヵ月で帰宅恐怖症にならなきゃいけないんだ?
そうだ、今日こそバシッと言ってやるか…いい加減にしろ!ってな。
…やっぱり明日にしようかな?
うん、そうしよう。…だってかなえ、怒ると恐いんだもん。
部屋の前でドアを開けるのを躊躇するオレ。
今日はどんな趣向で出迎えてくれるのか…恐ろしい。
「た、ただい…ま?」
ドアを開けると愛する我妻が白い清楚な感じのエプロンを着て迎えてくれた。
「お帰りなさい!チュッ…ご飯にする?お風呂にする?それとも…水・鉄・砲?」
あれ?今日は普通にエプロン姿か、ホッとした……水鉄砲?なんだそりゃ?
「かなえ、水鉄砲ってなんだ?」
「うふふふ…気になるの?じゃ取ってくるわね、少し待っててね」
オレの問い掛けには答えず、水鉄砲を取りに行くかなえ。その後ろ姿を見つめるオレ。
………裸エプロンか。ゴクリッ…
……ハッ!ダメだダメだ!いつもこうしてかなえのペースに乗せられるんだ!
結婚してから一ヵ月で97回…オレがかなえに出した回数だ。
結婚式の夜にかなえとかわした言葉を思い出す……
『うふふふ…これで名実共に直樹の奥さんになれたのね。嬉しいなぁ…』
『オレ、こんな綺麗な嫁をもらえるなんて思ってもみなかったよ。…かなえ、オレ幸せだよ』
『直樹…あたしも幸せよ?うふふふ…せっかくの新婚さんなんだからいっぱいイチャイチャさせ
てね?』
『当たり前だろ?オマエが嫌がってもイチャイチャしてやるさ!』
『愛してるわ直樹!…じゃ、さっそく…ね?』
『ああ、オレも我慢できねぇよ…好きだ、かなえ』
『あ…直樹…いっぱい愛して!…今月のノルマは100回ね?』
『100回?ははは、そんなにしたらオレ、干乾びちまうな』
『うふふふ…頑張ってね?な・お・き…チュッ!』
………まさか本気で百回もやるつもりだったなんて…オレは思春期の中学生じゃないぞ!
オレがブツブツ言っている間にかなえが水鉄砲を持ってきた。
そういや水鉄砲なんて何に使うんだ?
「はい、直樹。…ここが20点。…ここが50点。…そしてここは100点よ。しっかり狙ってね?」
そう言って自分のお腹、胸、下半身を指差すかなえ。
なんだ?…とりあえずやってみるか。ピュッ!
エプロン越しにかなえの胸を水鉄砲で打ってみた…エプロンが水で少し破れてきた。
…そうか、そのエプロンって紙で出来てたんだな。
…うおおおおをおをををを〜〜〜〜!!!
ピュピュピュピュピュピュピュピュ!!エロい!エロすぎんぞかなえ!
水で溶けるエプロン!めちゃくちゃ興奮する!
オレの連続射撃で紙エプロンはもう何の役にも立たず、
かなえの白い肌があらわになってきた。
その敗れ具合がたまらない!もう、なんつーか…エロすぎだ!
「はぁはぁはぁはぁ…か、かなえぇぇぇぇ〜〜!!」
「きゃぁぁぁぁぁ〜なおきぃぃ〜〜!!」
玄関先にて98回目終了。…100回まで後2回。
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