(ダメだ…体が重い。このままじゃオレ、死んじまうんじゃねぇか?)
風呂場での一戦を終えてかなえは軽く体を洗い、
ツヤツヤした顔で飯の準備の為に出て行った。
疲労困憊のカサカサ顔のオレは、しばらく湯船に浸かり体力の回復に努めることにした。
しかしスクール水着をあんなふうに使ってくるとは……さすがだな。
ストッキング破りとかは付き合ってる時に何度もしたけど…
はさみで切るってのも趣があっていいな。
興奮しすぎてビンビンになっちまったもんな。
けどさすがに今日はもう無理だぞ…もう立たねぇよ。
マイサンが死んじまうよ…取れちまうよ…
風呂を出たらかなえに言おう。…正直にもう無理って言えば許してくれるだろ?
そうだよな、なんたってオレ達は愛し合う夫婦なんだからな!
夫がヘロヘロになってんだからきっと気遣ってくれるよな!
………くれるよね?………くれたら、いいなぁ。

ドキドキしながら風呂を出る。かなえ、また何か仕掛けてくるんじゃねぇのか?
オレの予想に反してかなえは飯の準備をして待っていてくれた。
今はピンクの可愛らしいエプロンを着て味噌汁の味見をしているところだ。
なんかこういうの見たら結婚してよかったなって思うんだよな!
「風呂出たぞ〜。かなえ、飯はもう食えるのか?
お前の作った飯、最近美味くなったから楽しみなんだよ」
かなえのエプロン姿を見てホッとした俺は腹を満たす事にした。
美味いもん食って体力回復させなきゃな!
「もう、直樹ったら!最近美味しくなったって…それじゃ前まで不味かったみたいじゃないの!」
「はははは!そんなに怒んなよ。お前が作った飯ならどんなもんでも美味いよ。
…オレにとっては最高の飯だよ」
「…なによ直樹、褒め殺し?そんなに褒めても何もでないわよ?」
「ははは!褒め殺しなんかじゃねぇよ、オレの本心だよ。
それより早く食わしてくれ、もう腹へって腹へって…」
「ハイハイ。じゃ、ご飯つぐわね?…はいどうぞ、たくさん召し上がれ」
「いっただきま〜す!……うっめえ〜〜!!かなえ、また腕上げたな!」
かなえ手作りの肉じゃがと味噌汁にがっつく。マジで美味い!
そんなオレを見て嬉しそうにほほ笑むかなえ。
ああ、幸せだなぁ………このまま行けば、な。
とりあえず飯を食う事に専念するオレ。
食うだけ食って体力回復しなくちゃな!

「ねぇ直樹…ねぇったらぁ…いいでしょ?」
飯を食ってのんびりテレビを見ていたオレに、風呂から出てきたかなえが迫ってきた。
黒の下着姿で何故か白のハイソックスを履いている。
…さすがだな、オレの好みに合わせてきたか!
普段なら黒の下着とハイソックスで合せ技一本!
ってとこなんだが…もう無理なんだよ、休ませてくれ。
「ゴメンな、今日は疲れてるから無理なんだよ…二回もしたから今日はいいだろ?」
「え?何が無理なの?…うふふふ、私が元気にしてあ・げ・る。
…元気になぁれ…元気になぁれ」
オレの隣に座ったかなえはそう耳元で囁きながらマイサンを撫で始めた。
マズイ…気持ちいいぞ!微妙な力加減がまた気持ちいい……いい加減にしろ!
「かなえ!いい加減にしろよ!」
思わずかなえの手を払い、怒鳴ってしまった。
かなえ、かなりビックリした表情してるな。
かなえを怒鳴るなんて結婚してから初めてだもんな。
「……怒鳴ってゴメンな。でもオレ、ホント疲れてんだよ」
「…グスッ、ゴメンなさい…直樹が疲れてるなんて気がつかなかった…ホントにゴメンなさい…」
両手で顔を押さえ泣きじゃくるかなえ。強く言いすぎたか?
「かなえ…ホントゴメンな。今夜ぐらいはのんびり過ごそうや」
「…うん。……そうだ、この間知り合いからとぉっても面白いDVD借りたの!
一緒に見ましょ?」
そう言ってカワイク首を傾げるかなえ。…あれ?泣いてたんじゃないのか?


「それいいな。そのDVDどんな内容なんだ?」
これだよ、こういうのを待ってたんだ!
かなえの肩を抱きながらのんびりDVD鑑賞!心が癒されそうだな。
「うふふふ…そうね、直樹は恐ろしさのあまりに全身から脂汗が出るんじゃないかなぁ?」
「なんだ?ホラー映画か?ははは、オレそういうの強いぜ?男らしいところ見せてやるよ!」
「フフフフ…それは楽しみね。じゃ、DVD取って来るから…逃げないでね」
…あれ?なんだろう?かなえの表情を見たら全身に鳥肌が立ってきた。
あれは…怒っているときの顔だよな?何で怒ってるんだ?やっぱりSEX断ったからか?
そんなことであんなに怒るのか?DVDを取りに行くかなえの後姿を見ながら首を傾げる。
かなえがDVDを取りに寝室に行ってから少しして、オレの携帯にメールが届いた。
(ん?誰からだ……おお!ゆうなちゃん!
…ふっふっふ、また会いに来てってか。まったくカワイイ奴め!)
かなえに見つからないうちに返信する。また会いに行くよってな。
お気に入りのセクキャバ嬢からの営業メール。
この子、小さくて可愛いんだよなぁ…また胸を揉みくだしちゃる!
一昨日会社の同期の静馬と行ったばかりだから…すぐに行くって訳には行かないな。
かなえってそういう勘が鋭くてなかなか行けないんだよなぁ…
セクキャバは大人のテーマパークだから浮気じゃないってのに…なんで許してくれないんだ?
バレたらとんでもなく凄惨な目に遭うんだろうが…だからこそスリルがあっていいんだよな!
ま、オレはバレるようなドジは踏まないからな。
結婚してからもう5回行っている。それに気づかないなんてかなえも意外と甘いんだな。
おっと、バレない内にメール消さなきゃな。
そうこうしてる内にかなえがDVDを持って来た。
5枚もあるのか?今夜中に全部は見れないな。
「結構な数あるんだな、どれから見るんだ?」
「う〜ん、1回目から5回目まで全部揃ってるんだけど…じゃ、一番古いのから見ましょうか」
DVDをセットするかなえ。
「…このDVDね、ゆうなって子から借りたのよ」
…え?ゆうな?どこかで聞いた…ま、まさか?ぐ、ぐぐぐ偶然…だよな?
「あらぁ?どうしたのぉ、な・お・き?そんなに汗かいて。脂汗かくのは…こ・れ・か・ら・よ?」
冷たい表情でオレを見つめながらDVDを再生するかなえ。
オレの野生の勘が今すぐココから逃げ出せと叫んでいる…しかし足がすくんで…誰か助けて!
「ほぉら…そんなに震えてないでしっかり見ましょ?…セクキャバで弾けてるバカな男の姿を!」
テレビ画面には暗い店内で、女の胸を揉みながらキスをしているオレの姿が映っていた。
…短い人生だったな。
「寝室にDVD取りに行った時にね、ゆうなにメールで指示出したの。
…バカな男にエサを撒きなさいってね。…見事に釣れたわよ?そのメール、見てみたい?」
「…………」
「なにか言いたいことある?…なければ寝室へ行くわよ」
「か、かなえぇ…あれは男のテーマパークなんだよぉ」
「ハイ却下。ねぇ直樹、疲れてるはずなのにセクキャバに行けるなんてすごいわねぇ?
…ホントに疲れるってのがどういうことか教えてあげるわね」
まるでマフィアが引き金を引く時に見せるような微笑を浮かべるかなえ。
恐怖に震えるオレは手を引かれて寝室へと連行された。
ベッドの上には手錠やアイマスク、バイブにロープが置いてあった。
「さぁ〜いっぱい可愛がってあげるわねぇ。
もう直樹ったらぁ…まるで雨の日に捨てられてる子犬みたい。
そんなに震えて…カワイイわぁ。はぁぁぁ〜感じちゃう…もっとカワイイ顔、見・せ・て・ね?」
バイブ片手にほほ笑みながらにじり寄るかなえ。
「か、かなえ、ゴ、ゴメ……ひいっ、きゃぁぁぁぁぁぁ〜〜!!!!」

……寝室にて嬲りに嬲られての100回目終了。…ノルマ達成。


(こ、これで100回目も終わったのか…ケツがいてぇよぉ…)
かなえの胸に抱かれてノルマが終わった事に安堵する。
「…どうしたの直樹?ホッとした表情して…言っておきますけど、
次浮気したらもっと酷いわよ?」
これ以上酷い事なんてあるのか?ありえるのか?っていうか浮気じゃねぇよ。
「もうしないってば!そんな怒んないでくれよ…
あれだよ、100回終わったからホッとしてたんだよ」
「100回?…なにそれ?一体なんのこと?」
「何のことって…お前が結婚式の夜に言ってた……まさか覚えてないの?」
「え?あたしなにか言ったかしら?」
首をかしげて考えるかなえ。なんだよ、覚えてないのかよ!
オレの苦労はなんだった…あれ?
ちょっと待て。よく考えろ、考えるんだ!
100回してほしいって言ったことを忘れてたってことは…
この一ヶ月間、かなえは普通に甘えてきたってことか?
じゃ、なんだ、かなえにとってはこれが当たり前だってことなのか?
………当たり前?ええ?一ヶ月で100回が当たり前?
ま、まさか…そ、そうなのか?やっぱりそうなのか?
っていうことはこれが毎日…これからもずっと続くのか?
恐ろしくなってかなえを見てみる。…なんで目隠ししてるの?
ねぇ、なんで自分で手錠をはめてるの?……ゴクリ。
「ねぇなおきぃ…今度はあたしをメチャクチャにしてぇ…直樹の好きにしていいよぉ」
はぁはぁはぁはぁはぁ…
「大きな声出せないようにセシュター咥えとくね?」
セシュターまで咥えだした…SM道具で口に咥えるピンボールに穴が開いたようなものだ。
だ、だめだ…ここでかなえの誘いに乗ったら…
「はおひぃ…はあくぅ…はあくぅ…」
そう言いながらモジモジと太ももをすり合わせるかなえ…頭の中のネジが取れるのが分かる。
「か、かなえぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!」
「ひやぁぁぁぁ〜〜〜はおひぃぃぃぃ〜〜〜!!!」

寝室にて第二ラウンド1回目終了。…100回まであと99回。




トップへ
トップへ
戻る
戻る



Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!