「やーくん少し待っててくださいな。化粧直しに行ってきますわ」
「え?美里さん化粧なんてしてないでしょ?…あぁ、トイレですか?」
「……秋山、小指やっちゃって」
「ば、ばばば場所取りしてきます!」
花火の打ち上げ時間が迫ってきた夕方、美里さんがトイレに…
化粧直しに行っている間に場所を確保する。
他のメンバーはどうしてるんだろ?
そんな事を考えていたら秋山さんが話しかけてきた。
「裕彦…お前このままでいいのか?」
「あれ?秋山さん、美里さんの側にいなくていいんですか?
…このままでいいのかってなんなんです?」
ドキリとした。秋山さんの質問の意味は分かっている。
多分僕の美里さんへの気持ちについてだろう。
「……覚えているか?昔、こうやって花火を見に来たことがあったな」
僕の問い掛けには答えず話し出した秋山さん。
「あれは地元の夏祭りだったな。美里さまが小2、お前が小1の時だ」
「ああ、そんなこともありましたね…」
なんとなくだけど覚えている。僕の両親にお小遣いを貰って二人だけで行ったんだった。
ま、影で秋山さんが見守ってくれてたんだけどね。
「フッ…あの時はハラハラしたぞ。
何も分からないのにお前の手を引いてどんどん歩いていく美里さま。
お前はお前でいろんな屋台に興味心身で、キョロキョロしてて危なっかしかった」
「そりゃそうでしょ。せっかくの年に一度の夏祭りだったんですからね。
きっと少ないお小遣いを何に使うかで頭がいっぱいだったんですよ」
「フッ…覚えているか?その少ない小遣いをなんに使ったのか…」
何に使ったのかって…覚えてるわけないじゃん。もう10年も前の話だよ?
「…その顔じゃ覚えてないな。まぁいい、話が逸れたな。
…お前はどう思っているんだ?今のままでいいのか?」
今のままでいいのか…秋山さんの言う事は分かる。…凄く分かる。でも…
「お前もこんな関係がいつまでも続くと思ってはいないだろう。
…諦めるのか?お前は美里さまを諦めれるのか?」
秋山さんの言葉が胸を刺す。
「…じゃないですか。……諦めれる訳ないじゃないか!でも仕方ないだろ?
僕みたいな一般人が金持ちのフィアンセなんかに勝てるわけない!諦めるしかないんだよ!」
誰にも言えず、一人で胸のうちにしまっていた想いを吐き出してしまった。
そんな僕を見てほほ笑む秋山さん。
「…ひとついいことを教えてやる。お前が昔、夏祭りで買った物はおもちゃの指輪だ。
それは今も美里さまがずっと大事に持っている。
そしてその夏祭りの夜に美里さまが初めて口付けをされた。私が神父役をしてな。
神社の境内で神父をするとは思わなかったぞ。フッ…かわいい新郎新婦だったな」
ええ?ま、まさか、その相手は…僕なのか?
「裕彦、何故戦おうとしない?幼い頃、遊びとはいえ式を挙げたんだぞ?
指輪を渡し、誓いのキスもしたんだぞ?お前の言うフィアンセに取られてもいいのか?
自分の女を…取られてもいいのか?どうせ後悔するならまず行動してから後悔しろ!
何も行動せずにうじうじするな!」
あ…秋山さん…あの秋山さんが応援してくれてる。
せっかく押さえていた美里さんへの気持ちが…爆発しそうだ!
「…っそぅ…っクッッソ〜!…やるかよ!誰が美里さんを渡すかよ!
…秋山さん、ありがとうございます!当たって…砕けてきます!」
「フッ…そうだ、その意気だ。…これをやろう。
このネックレスは私が昔からお守りとしているものだ。
着けていけ、少しは御利益があるだろう。……美里さまを頼むぞ」
そう言って僕の首にネックレスを着けてくれた秋山さん。
「頑張れよ!…オレの目から見たところ…脈はありそうだからな。
絶対に引くな!命がけで口説いて来い!」
バシンッ!秋山さんの大きな手で背中を叩かれて送り出された。
…砕けてやる!ああ、当たって砕けてやるさ!絶対に美里さんは渡さない!


「あら?やーくん待っててくださったの?ゴメンナサイね、お化粧を直すのに少し時間が…
ちょ、ちょっとなんですの?そんなに急いでどこへ行こうと…」
トイレから出てきた美里さんを無理やり引っ張って、花火が良く見える場所へと連れて行く。
これから告白するんだ、少しでも雰囲気をよく…そうだ、告白するんだ!…き、緊張してきた。
さっきまで秋山さんと話していた見晴らしのいい場所へと引っ張ってきた。
秋山さんはいない。きっと気を利かせてくれたんだ。
「あらぁ?ここならゆっくりと花火を見れそうですわね?…どうしたんですの?
さっきから怖い顔してますわよ?」
首をかしげながら僕の顔を覗き込むようにしてきた美里さん。
その仕草が…反則なぐらいにカワイイ!
「きゃっ?ちょ…コラッ!やーくん離しなさい!」
思わず抱きしめてしまった。…も、もう行くしかない!
「美里さ…いや、みーちゃん!…好きです!ずっと…ずっとずっとずっと好きでした!
愛してます!」
突然の告白に固まる美里さん。
「ずっとみーちゃんの側にいたい!だから…結婚なんて止めてくれ!
僕と…ずっと一緒にいてください!」
…どれくらいの時間が経ったんだろう。
実際は1分も経っていないんだろうけど…僕には1時間にも感じられた。
僕の腕の中でなんの反応も示さない美里さん。…いや、震えているのか?
「…グスッ。一体どれだけ待たせるんですの?…ヒック、遅すぎますわ」
涙声の美里さん。どれだけ待たせるのって…ええ?もしかして!
「またみーちゃんって呼んで下さいましたね。
…これから二人の時はずっとみーちゃんって呼んで下さいね?」
美里さ…みーちゃんの肩に手を置いて激しく頷く僕。これって…これって!
「…好きです。私もやーくんが大好きです。…愛してます!」
あ、頭がクラクラしてきた。…夢じゃないよな?
僕の事を愛してるって言ってくれたみーちゃんは…僕を恥ずかしそうにじっと見つめている。
「やーくん…その…キス…していただけます?
昔、神社でしてくれたみたいに…やーくんからキスを…」
大きな目に涙を浮かべてキスをしてとせがむみーちゃん。
…反則だ。この可愛さは反則だよ。
吸い寄せられるようにみーちゃんの唇へと…きれいな唇へと近づいていく。
「…ん…んん…んぅ…あぁ…好き。好きです…やーくん好き…」
…柔らかい。みーちゃんとは練習のときに何度も激しいキスも何度もしてるけど…
こんなに柔らかかったんだ。
唇を合わせるだけのキス。キスってこんなに柔らかくて…気持ちよかったんだ。
クセになりそうだ。
「やーくんどうされましたの?ボーっとされて…大丈夫?」
「いや…みーちゃんとこんなキスができるなんて…
好きって言ってもらえたなんて夢見たいだから…」
あぁ…夢なら覚めないで!僕が…みーちゃんに好きだって言ってもらえるなんて!
愛してるって言ってもらえたなんて!ああ!覚めないでくれ!
「ふふふ…自分で口説きながら夢だなんて…秋山、目覚めの小指、やっちゃって」
「かしこまりました、お嬢様」
僕の小指を持つ秋山さん。…ええ?いつの間に来たんですか!
っていうか小指を持たないでぇ〜!


「なんで秋山さんがいるんですか!…なんなんです?その手に持った物は?」
僕の目がおかしくなっていなければ…カメラ、だよね?
「あらあらぁ?やーくんビデオカメラも知りませんの?」
『何を言っているのかしら?』そんな顔して首を傾げるみーちゃん。
「いやいや、それぐらいは知ってるよ!なんでビデオカメラを持ってるかって聞いてるんです!」
「裕彦、ただのビデオカメラじゃないぞ。ハイビジョンと同じ画質のデジタルビデオカメラだ」
どうでもいい知識を付け加えてくれた秋山さん。そんなのどうでもいいっての!
「だ・か・ら!なんでそんな物持ってるんですか!」
「…秋山、マイク返しますわ。やーくんもマイク、取りましょうね?」
そう言って胸元から小さい物を取り出したみーちゃん。マイク?なんなんだ?
「みーちゃん、マイクってなに?」
「マイクとは音を拾う物ですわ。やーくん知りませんでしたの?」
『何を言っているのかしら?』そんな顔してまた首を傾げるみーちゃん。
二人して僕をからかってるだろ!
「何なんだよ!二人していったい…秋山さん?なにしてるんです?」
僕の首に手を回してきた秋山さん。
ぼ、僕何か首を絞められるようなことした?
「ん?マイクの回収だ。フッ…なかなかの告白だったぞ。
告白というか…あれはプロポーズだな」
僕の首からネックレスを取り外し、ニヤリと笑う秋山さん。…それ、マイクだったんですね。
ここにきてようやく分かってきた。
何故秋山さんがカメラを持っていたか。
何故秋山さんがマイク付きネックレスを僕にくれたか。
何故秋山さんが僕が告白をするようにけしかけたか!
「……みーちゃん、なんでこんなことしたの?」
「秋山、音声はキチンと拾えたのかしら?映像は大丈夫なの?」
……聞いてないし。みーちゃん、我が道を行きすぎだよ…
「大丈夫ですお嬢様。音声はバッチリ、もちろん映像も5台のカメラを使用して、
全てを撮影する事に成功しました。音声と映像は既に業者に回すよう手配しています。
明日の朝には出来上がります」
秋山さんからの報告を受けて満足げに頷くみーちゃん。
二人の会話を聞いていてなんとなく分かってきた。
多分だけど…みーちゃんが全て考えたんだ。
自分がトイレに行っている間に秋山さんに僕をけしかけさせて集音マイクを取り着けさせる。
で、僕達の周りに何人か映像の撮影スタッフを手配して待機させる。
秋山さんの言葉でやる気になった僕はそんな事とは知らずに告白する。
で、僕に取り着けたマイクと自分に着けていたマイクで僕達の会話を拾う。
そして映像スタッフが撮影した物と合わせて一本の映像にする。
…なんでこんな事したの?
「そうですか。秋山、よくやってくれましたね、ご苦労様でした。
やーくん、これで結婚式で流す映像はバッチリですわ」
ニコニコとほほ笑むみーちゃん。…なんですと?


「やーくん2年後が楽しみですわねぇ?あたし、素敵な花嫁になれるよう努力しますわ」
ニコニコ顔のみーちゃん。腕に抱きついてきて胸を押し付けてきてる。
でも僕の頭の中はそれどころじゃない。
2年後?え〜と…話の流れから察するに結婚式の事かな?
ま、まさか…みーちゃんを見てみる。
満面の笑みってやつだ。やはりそうなのか?
「ねぇみーちゃん。前から2年後に結婚するって言ってたけど、
それって誰とするつもりだったの?」
「もちろんやーくんですわ。他に誰がいますの?」
『何を言っているのかしら?』そんな顔して首を傾げるみーちゃん。
「だって婚約者がいるって…」
「一度も言ってませんわ。そんな大嘘誰が言っていたのかしら?」
『何を言っているのかしら?』そんな顔してまた首を傾げるみーちゃん。
「練習の時に旦那様の為って言ってたじゃないか!」
そうだよ、未来の旦那様に気持ち良くなってもらいたいから練習に付き合って欲しいって…
「ええ、未来の旦那様の為にとは言いましたわ。
気持ちよかったでしょ?未来のだ・ん・な・さ・ま」
なんですとぉ?じゃあ今までの練習は全部僕のため?
最初から僕と結婚するつもりだったの?
「みーちゃん…結婚って早すぎない?それになんで2年後なの?」
「何を言ってますの?結婚するには男子が満18歳以上、女子が満16歳以上にならないと法
律で無理なんですわ。
あたしはもういつでも結婚できますけど、やーくんが無理ですから待っているという訳ですわ」
あぁ〜そっかそっか、みーちゃんでもさすがに法律には勝てなかったんだね。
納得だね…納得できるかぁ!
結婚ってなんだよ!
そんな人生で一番大事なことを僕が知らないところで勝手に決められてたまるか!
みーちゃんに文句を言ってやろうとしたけど…その笑顔は反則だよ。
そんな顔されちゃ文句言えないよ。
「やーくんどうしたのですか?さっきから表情が忙しく変わってますわよ?
それより見てくださいな。こうして二人で花火を見るのって…
一度目のプロポーズ以来ですわね」
空を見上げたらちょうど花火が打ち上げられた所だった。
そうだった…昔二人で行った夏祭りの時もこうして見上げていたっけ。
そうだ、思い出した。その時にみーちゃん、お小遣いを落としてしまったんだった。
泣きじゃくるみーちゃんを慰めるために指輪を買ってあげたんだった。
で、みーちゃんがお礼に大きくなったら結婚してあげるわって言ってきて…
喜んでOKしたんだった。…あれ?
これってどう考えてもみーちゃんが僕にプロポーズしたんじゃ…
花火を見上げるみーちゃんの横顔を見る。…綺麗だ。
その横顔に思わずキスをする。
「ん、もうやーくんったらぁ…ちゅっ、これでしばらくは大人しくしていてくださいな。
帰りには車の中で練習に付き合ってもらいますからね?それまでは我慢くださいね?」
軽く唇に感じた甘い感触…いいなぁ。僕達ってまるで恋人同士だよなぁ…
「うわぁぁぁぁぁ!!!キ、キスしたぁ!チュってキスしてたぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
突然後ろから大声でわめく女の子の声が。この声は…どうしよう?
そ〜っと後ろを見てみる。委員長他全員が目をまん丸にして僕達を見ている。
「あらあらぁ?フィアンセだからキスくらいは当たり前ですわ」

満面の笑みで火に油を注ぐみーちゃん。僕、明日から学校でどうなるんだろ?


結局帰りは僕達はリムジン、委員長達は電車で帰る事になった。
いちおう秋山さんは3台手配していたんだけど…委員長が断った。
橘と二人きりにはなりたくないんだって。
委員長、どうやらフラれたらしい。よく見ると涙の後が付いていた。
綾崎さんが付き添って家に帰るんだって。
僕も慰めてあげたかったけど…息してるのもムカつくって言われた。
幸せな奴は死ね!って言ってた。
委員長が壊れちゃったよ…綾崎さんも苦笑いで付き添って帰っていった。
委員長のようないい子をふるなんて…橘には体育会系伝統の嫉妬心全開の説教だ!
そんな不幸な委員長をよそに今僕は、リムジンの中でみーちゃんの肩を抱き、
激しいキスをしている。
「んん…んあ…んん!こらっ、胸触っちゃダメです…あん、もうやーくんのえっち!」
激しいキスは興奮が高まるわけで…すぐそこに柔らかい胸があるわけで…
恋人同士になったからOKだよね?
キスをしながらみーちゃんの胸を揉む…柔らかい。
胸を触るたび、みーちゃんはビクンッと少し反応してくれる。
リムジンの中では僕達が舌を絡めあう音しかしない。
僕の巨人は完全に目覚めて全開になっている。
なぜなら…胸のお返しとばかりにみーちゃんの細い指がズボンの上から優しくなでている。
…ゴメンナサイ、興奮のあまりにもう爆発しそうです。
「み、みーちゃんゴメン、手を止めてくれない?もう出そうになっちゃったよ」
トロンとした目のみーちゃんは手を止めて僕の膝元に屈み込んだ。
「もう…勝手に胸を触ってくるようなえっちなやーくんには…お仕置きですわ」
ジ・ジ・ジ・ジ…ジッパーを下げてくれるみーちゃん。
みーちゃんはズボンを下ろすと出てきた見事なテントを張っているトランクスに、
一瞬息を呑んだ。
「やーくんって…こんなに大きかったかしら?」
トランクスも下ろすみーちゃん。反り返る巨人を見てまた息を呑んだ。
「こんなに熱くなって…うふふふ、お仕置きのタイムスタートですわ」
そう宣言したかと思うといきなり咥え込んだ。
口の中で先を綺麗な舌で刺激しつつ袋を優しく揉んでくれる。
先を口から離したかと思うと裏筋に舌を這わせながら睾丸を口に含んでこれも舌で転がす。
睾丸から口を離したかと思うとチロチロと舌を這わせながらお尻へと攻め上がる。
「うっひゃう!みーちゃんそこは…おお!」
みーちゃんの舌がお尻を…穴を舐める。優しくゆっくりと丁寧に舐め続ける。
舐めている間も手は休むことなく先っぽを撫でるように愛撫してくれる。
「あ……もう……ダメだ…出…る…うう!」
どぴゅどぴゅ!どぴゅん!どくんどくん…
う、うわ…凄かった。お尻舐められながら先っぽをマッサージなんて…最高だ!
あまりの気持ちよさのため大爆発した僕の巨人。
爆発する事で怒りも静まったみたいだ。
はぁぁ〜、気もちよかったぁ〜。ふとみーちゃんを見てみる。
…頭から顔からもう全身にかかっちゃってる。
「わ、ゴ、ゴメン!今拭くから!」
慌ててティッシュで精液を拭く。
…あれ?みーちゃんトロンとした目で服に付いた精液を見ているな。
……まさかこういうのが好きなの?今度お願いしてみるかな?
なんせ恋人同士になったんだからね!


そうこうしている内にリムジンはみーちゃんの家に着いた。
リムジンを降りるまでにどうにか処理を終えた僕達は、
腕を組みながらみーちゃんの部屋に向かう。
部屋ではみーちゃんが入れてくれた紅茶を頂く。う〜ん、いい香りだ。
「やーくん…今日は泊まってくださる?おばさまには連絡済ですわ」
ゴクリッ…喉が鳴る。これは…あれか?いわゆる一つの練習じゃなくて…ついに本番ですか!
「う、うん!泊まる!泊まっていくよ!絶対に泊まるからね!」
ついにみーちゃんと…そりゃエッチな事は色々やってきたけど…
いや、色々されてきたんだけど…SEXとなると話は別だ!
「まぁうれしいですわ!…じゃ、秋山、小指やっちゃって」
「かしこまりましたお嬢様」
ゴムとかどうしたらいいんだ?子供が出来たらさすがにマズイよな?今から買いに行って…
『小指やっちゃって』って…なに?
なんの躊躇もなく僕の右手小指を持つ秋山さん。
「ちょ、ちょちょちょっと!なんで?なんでなの?」
大慌て叫ぶ僕。なんで指折られないといけないんだよ!
「もう…やーくんのエッチ!車で胸触ってきたでしょ?
結婚式を挙げるまでそういうのは無しなの!
以前にも一度言いましたわよ?だから…ね?」
かわいい微笑を浮かべてるみーちゃん。
しかしその口からは冷静な口調で指示を出した。
「秋山、小指やっちゃって」
「ちょ〜っと待っ…うぎゃぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」

……ポキッ!


こうして僕は我が道を行っている婚約者が出来た。

このことが幸せなのか不幸せなのかはまだ分からない。

その答えは包帯に包まれた小指が知っている…かもしれない。




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